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ArchWiki - 利用者の投稿記録 [ja]
2024-03-29T13:29:40Z
利用者の投稿記録
MediaWiki 1.34.0
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AF:%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8&diff=35854
トーク:メインページ
2024-01-18T18:08:05Z
<p>Kusakata: /* 英語版への移行の提案 */ 新しい節</p>
<hr />
<div>== <s>英語版への同期の提案</s> ==<br />
<br />
[[利用者:Ny-a/Drafts/メインページ]] に現時点での最新版 [[en:Special:PermanentLink/582266|en:ID: 582266]] に同期したものを作成してみました([[特別:差分/12151/15859|現状との差分]])。段組みを CSS の {{ic|column-count}} を使うようになっていたのでそれに倣って変更しましたが、かなり古いブラウザだと段組みされないと思います[https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/CSS/column-count]。同期するかどうか・方法などはお任せしますが、コピーしていただく場合はカテゴリのコロンをセミコロンに変更している部分を戻してください(ユーザー名前空間のページのカテゴライズ防止)。権限与えていただければ自分でやります。 [[利用者:Ny-a|Ny-a]] ([[利用者・トーク:Ny-a|トーク]]) 2020年3月30日 (月) 12:19 (JST)<br />
<br />
:いつの間にか権限をいただいていたようなので自分で編集しておきます。ありがとうございます。 -- [[利用者:Ny-a|Ny-a]] ([[利用者・トーク:Ny-a|トーク]]) 2020年7月15日 (水) 08:53 (JST)<br />
<br />
== 英語版への移行の提案 ==<br />
<br />
こんにちは。サーバーのメンテナンスが滞っており、英語版のMediaWikiに比べてバージョンがだいぶ遅れてしまっていて申し訳ありません。<br />
<br />
翻訳されている方にも最新の機能が使えず無駄な苦労をかけてしまっていると思うので、英語版のヘルプページにおいて日本語Wikiから英語Wikiへのページの移行を提案いたしました →<br />
https://wiki.archlinux.org/title/Help_talk:I18n#Japanese<br />
<br />
基本的にはMediaWikiのエクスポート・インポート機能を使ってページの履歴を維持したまま英語版のサーバーにまるごと移行できないかと考えています。ただし現在インポートは管理者にしか権限がないため、ヘルプページで権限を与えてもらえないか提案中です。もしインポートができない場合は英語版の該当ページを編集する形になるかと思います(日本語版のページに「 (日本語)」をつけたページをリダイレクトから上書き、ない場合は新規作成を行う)。履歴はできるだけ残したいので、たとえインポートができない場合なら日本語版のバックアップをarchive.orgに残すつもりです [https://archive.org/details/wiki-wikiarchlinuxjporg]。<br />
<br />
ページタイトルを英語版のルールに合わせて「(日本語)」をページ末尾につけるなどの修正が必要となりますが、もし移行作業を手伝っていただけるのであれば参加いただけると幸いです。<br />
<br />
<br />
日本語Wikiを創設した当初は、本家コミュニティにDevOpsグループも存在せず、本家Wikiにおける機能追加などがスタックしている状態で各言語版を作成することが本家でも奨励されていましたが、<br />
今はGitLab移行などArch本体に必要な機能もあわせてサーバーまわりの活発な開発が進められています。<br />
日本語サーバーはその点で遅れてしまっており、今後も貴重なLinuxドキュメントとして維持するために英語版Wikiに再統合するのが最善だと考えています。<br />
<br />
これまでArchWikiドキュメントの日本語翻訳を貢献していただいた方たちには二度手間となり大変申し訳ありませんが、何卒よろしくお願いいたします。<br />
<br />
<br />
( P.S. 日本語版で検証できたMediaWikiの追加機能は、時間が余ったときに可能であれば本家Wikiの方にマージリクエストを作成して貢献と思っています: https://github.com/archlinux/archwiki (ElasticSearch+CirrusSearchによる多言語検索など) )<br />
<br />
- [[利用者:Kusakata|Kusakata]] ([[利用者・トーク:Kusakata|トーク]]) 2024年1月19日 (金) 03:08 (JST)</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=ArchWiki%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AF:%E7%BF%BB%E8%A8%B3%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%A0&diff=25738
ArchWiki・トーク:翻訳チーム
2022-06-01T04:30:45Z
<p>Kusakata: 本家への回帰についての情報</p>
<hr />
<div>== ArchWiki_Translation_Day との整合性 ==<br />
[[ArchWiki_Translation_Day]]ページが存在して、どちらとものページにも「優先ページ一覧」について触れられている。<br />
本記事では優先ページのリンクは、このページになっていて、また[[ArchWiki_Translation_Day]]の記事にも優先ページ一覧のリストがある。<br />
実際に運用しようと思うと矛盾しかねないので、統一するべきだと考える。<br />
どうでしょうか?本記事にリストを作って、[[ArchWiki_Translation_Day]]にリンクを張るのが良さそうでしょうか?<br />
[[en:Meta_package_and_package_group]]のページを翻訳してみようかと思い、翻訳について調べていたら、このことに引っかかりました。 {{Unsigned|2019年10月14日 13:55 (JST)|Shota}}<br />
<br />
:(返信が遅く申し訳ないですが、)この記事内の優先ページへのリンクは、[[ArchWiki 翻訳チーム#優先ページ|#優先ページ]] にリンクしていて、そのようなセクションは現在ありません。また、 [[ArchWiki_Translation_Day]] ページは現在 [[en:ArchWiki Translation Day|英語版]] の方ではアーカイブされているようです。(アーカイブの検討理由によると、[[en:Special:PermanentLink/441695|イベント自体2012年あたりから開催されていない]]、メンテナンスする人がいないなどが理由のようです。日本語コミュニティでも状況は変わらないと思います。)<br />
:現在のこのページの [[en:ArchWiki:Translation Team|英語版]] にはページリストが存在するので、同期のときにセクションだけ作成するつもりです。(とはいえそれ自体更新されないと意味があまりないですが……。) [[利用者:Ny-a|Ny-a]] ([[利用者・トーク:Ny-a|トーク]]) 2020年3月26日 (木) 11:57 (JST)<br />
<br />
::事情について了解しました。説明ありがとうございます。アーカイブすることは賛成です。一番言いたかった事は、優先ページなど編集が求められてるページが明示されていると、より多くの人が編集に参加しやすくなると考えたことです。参加者が実際に翻訳できなくとも、このページの翻訳をちゃんとして欲しい、などの要望を知らせる作業だけでも有用です。そのためには、ページの構成などを分かり易くにしていけるとよいのかと思った次第です。[[利用者:Shota|Shota]] ([[利用者・トーク:Shota|トーク]]) 2020年4月2日 (木) 12:22 (JST)<br />
<br />
:::現状、英語版と比べるとかなり編集が少ない状況で、kusakata さんにかなりのページを作成していただいているとはいえ(もちろん他の方の貢献もありますが)、未翻訳のページや、ページ作成時点から更新されていないページもたくさんあります。そのため、現状において優先ページといった形でリストアップするのは(かなりのページが該当するため)難しいと感じています。私の考えとしては、まずは古くなっている部分の更新(できれば英語版との同期で)から始めていただいて、慣れてきたら [[特別:更新されていないページ]] や [[特別:編集履歴の少ないページ]] から古いページの同期、未翻訳ページの翻訳などに進んでいただけるとありがたいかなと思っています。他の方の意見も聞きたいと思っています(が、アクティブな方少ないので……)。また、分かりやすい問題については比較的すぐに対処されている印象を持っていて、翻訳・更新以外にあまり必要そうな作業などはないように思っていますが、その点も何かあれば教えてください。 [[利用者:Ny-a|Ny-a]] ([[利用者・トーク:Ny-a|トーク]]) 2020年4月2日 (木) 13:22 (JST)<br />
<br />
:::私のユーザーページに日本語に未翻訳のページ(英語版の標準名前空間のページのうち、日本語版への言語間リンクがないもの)のリストへのリンクを追加しました。新規ページの翻訳をされたい場合は参考にしてください。 [[利用者:Ny-a|Ny-a]] ([[利用者・トーク:Ny-a|トーク]]) 2020年4月16日 (木) 21:03 (JST)<br />
<br />
:::: こちらのページも英語版と同期しました。[[ArchWiki:翻訳チーム#優先ページ一覧|優先ページ一覧]] セクションは追加しましたが、一旦英語版そのままにしてあります。日本語版に存在しない英語版のページ一覧を作成する予定ですが、英語版 wiki 内に作成した方がリンク先存在の確認などが楽になるので、英語版 wiki のユーザーのサブページなどに作成してリンクしようかなと考えています。 -- [[利用者:Ny-a|Ny-a]] ([[利用者・トーク:Ny-a|トーク]]) 2020年5月3日 (日) 15:44 (JST)<br />
<br />
== 日本語版ArchWikiの本家への回帰について ==<br />
いつもArchWikiの編集ありがとうございます。日本語版ArchWikiを管理しているkusakataです。[https://wiki.archlinux.org/index.php?title=Help_talk:I18n&oldid=537374#Moving_Japanese_pages_to_new_external_wiki 7年前に本家Archサイトから以降した当サイトですが]、当時と比べて本家側のインフラ体制が改善し日本語版で独自に変更していた機能が本家のArchWikiの方に取り入れられたり、また、別々にWikimediaをメンテナンスすることが重荷になってきたため、英語版の本家ArchWikiにまた翻訳コンテンツを戻すことを考えています。最近になって、[https://wiki.archlinux.org/index.php?title=Help_talk:I18n&oldid=685802#French フランス語などの他の言語のArchWiki]も本家に合流しており、Arch最初期の頃からArch開発者が運営しているドイツ語を除いて[https://wiki.archlinux.org/title/Help:I18n#Languages ほとんどの言語が本家サイトに戻って]管理を統一しているのも大きな動機となっています。<br />
<br />
移行作業は基本的に<br />
* 日本語版の[https://wiki.archlinux.jp/index.php/%E7%89%B9%E5%88%A5:%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E6%9B%B8%E3%81%8D%E5%87%BA%E3%81%97 書き出しツール]からXMLにデータを書き出す<br />
* 英語版の[https://wiki.archlinux.org/title/Special:Import 取り込みツール]から抽出したXMLをインポートする<br />
* 言語間リンクなど、コンテンツを手動で修正<br />
<br />
という流れになるかと思います。編集履歴含めエクスポートすることで移行しますが、ユーザーアカウントは英語版の方で新しく作成しなおしてもらうことになります。不便等かけることがあると思いますが、よろしくお願いします。[https://wiki.archlinux.org/title/Help_talk:I18n 英語版のヘルプページ]で提案をする予定なので気になる方はそちらをフォローしてください。<br />
<br />
Arch Linux JPの他のコンテンツについては、[https://bbs.archlinux.jp/ フォーラム]はスパム投稿がかなり多くなってきており生産的な情報がなくなってきているので新たな投稿を制限し閲覧のみを行える状態にしました。フォーラムソフトウェアのFluxBBにデータエクスポート機能がないため、しばらくこの状態で維持したいと思います。一番コミュニケーションが活発なのはSlackコミュニティなのでそちらを利用してください。本家のarchwebに相当するページは、いまだに本家には多言語対応していないことや日本語版にしかない機能があることからしばらくニュースの更新等続けていきますが、将来的には[https://github.com/archlinux/archweb archweb]の方に国際化機能をpull requestして最終的にはリダイレクトできるようにしたいと思っています。 - [[利用者:Kusakata|Kusakata]] ([[利用者・トーク:Kusakata|トーク]]) 2022年6月1日 (水) 13:30 (JST)</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=Toolbox&diff=25171
Toolbox
2022-04-21T09:49:16Z
<p>Kusakata: 新規翻訳</p>
<hr />
<div>[[Category:仮想化]]<br />
[[Category:サンドボックス]]<br />
[[en:Toolbox]]<br />
{{Related articles start}}<br />
{{Related|Linux Containers}}<br />
{{Related|Podman}}<br />
{{Related|Buildah}}<br />
{{Related articles end}}<br />
Toolbox はオペレーティングシステムとシームレスに統合するコンテナを作成・実行するツールです。ユーザーのホームディレクトリ、Wayland や X11 ソケット、ネットワーク (Avahi 含む)、リムーバブルデバイス (USB スティックなど)、systemd ジャーナル、SSH エージェント、D-Bus、ulimits、/dev、udev データベースなどのアクセスを提供します。<br />
<br />
== インストール ==<br />
<br />
{{Pkg|toolbox}} パッケージを[[インストール]]してください。<br />
<br />
Toolbox の依存パッケージとして {{Pkg|podman}} がインストールされます。デフォルトでは Podman コンテナは root としてのみ実行可能です。root 以外のユーザーで実行するには [[Podman#ルートレス Podman]] を参照してください。基本的に、Toolbox で何か問題が発生した場合、先に Podman に問題が発生していないか確認してください。<br />
<br />
toolbox 互換のイメージをビルドしたい場合、{{Pkg|buildah}} もインストールしてください。<br />
<br />
=== Fedora コンテナ ===<br />
<br />
以下のコマンドで Fedora 35 のツールボックスを作成できます:<br />
<br />
toolbox create -d fedora -r 35<br />
<br />
作成したら、以下のコマンドでツールボックスに入ることができます:<br />
<br />
toolbox enter fedora-toolbox-35<br />
<br />
=== Arch コンテナ ===<br />
<br />
上流イメージとして Arch Linux ツールボックスのコンテナは存在しませんが、{{Pkg|buildah}} をインストールしている場合は自分でコンテナをビルドすることができます。<br />
<br />
以下の内容で Dockerfile を保存してください:<br />
<br />
FROM archlinux/archlinux:latest<br />
ENV NAME=arch-toolbox VERSION=rolling<br />
LABEL com.github.containers.toolbox="true" \<br />
name="$NAME" \<br />
version="$VERSION"<br />
RUN pacman -Syu --noconfirm \<br />
&& pacman -S sudo --noconfirm \<br />
&& pacman -Scc --noconfirm \<br />
&& echo "%wheel ALL=(ALL) NOPASSWD: ALL" > /etc/sudoers.d/toolbox<br />
CMD ["bash"]<br />
<br />
イメージをビルド:<br />
<br />
cat Dockerfile | podman build -t arch-toolbox -<br />
<br />
Toolbox コンテナを作成:<br />
<br />
toolbox create --image arch-toolbox<br />
<br />
{{Tip|上記の例では、toolbox コンテナの名前をイメージの名前と同じにしています。複数の Arch ベースの toolbox を管理したいときは、別の名前を割り当てることもできます。}}<br />
<br />
作成したら、以下のコマンドでツールボックスに入ることができます:<br />
<br />
toolbox enter arch-toolbox<br />
<br />
== トラブルシューティング ==<br />
<br />
=== X11 アプリが機能しない ===<br />
<br />
X11 アプリケーションを実行したときに、以下のエラーが表示されることがあります:<br />
<br />
Authorization required, but no authorization protocol specified<br />
Error: Can't open display: :0<br />
<br />
この問題を修正するためには、(ホストマシン側で) {{Pkg|xorg-xauth}} を使って X11 と通信するための権限をコンテナに付与してください。以下のコマンドを実行、あるいは [[Xinit#xinitrc]] に追加してください:<br />
<br />
xauth add "toolbox/unix$DISPLAY" . "$(xauth list | grep "^$(hostname)/unix$DISPLAY\s*MIT-MAGIC-COOKIE-1\s*" | awk '{print $3}')"<br />
<br />
== 参照 ==<br />
<br />
* [https://containertoolbx.org/ 公式ウェブサイト]<br />
* [https://github.com/containers/toolbox Github リポジトリ]<br />
* [https://docs.fedoraproject.org/en-US/fedora-silverblue/toolbox/ Fedora Silverblue ドキュメント]<br />
<br />
{{TranslationStatus|Toolbox|2022-04-21|727089}}</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=Open_Broadcaster_Software&diff=23221
Open Broadcaster Software
2022-01-14T16:11:38Z
<p>Kusakata: 言語リンクを追加</p>
<hr />
<div>[[Category:マルチメディア]]<br />
[[Category:ストリーミング]]<br />
[[Category:ビデオ]]<br />
[[en:Open Broadcaster Software]]<br />
{{Related articles start}}<br />
{{Related|Twitch.tv を使ってストリーミング}}<br />
{{Related articles end}}<br />
<br />
[https://obsproject.com/ Open Broadcaster Software] (OBS) はオープンソースのクロスプラットフォーム・ビデオ録画ライブストリーミングアプリケーションです。カスタマイズできるシーン、ボリュームミキサー、トランジション、フィルターなど簡単に取捨選択して拡張できるワークフローを提供します。<br />
<br />
== インストール ==<br />
<br />
OBS は {{Pkg|obs-studio}} パッケージで[[インストール]]できます。開発版は {{AUR|obs-studio-git}} をインストールしてください。<br />
<br />
追加機能を提供する他のクライアント:<br />
<br />
* {{AUR|obs-studio-tytan652}}<br />
* {{AUR|obs-studio-browser}}<br />
* {{AUR|obs-studio-minimal}}<br />
* {{AUR|obs-hevc-vaapi-git}}<br />
<br />
== 設定 ==<br />
<br />
簡単な設定は ''Tools > Auto-Configuration Wizard'' から録画とライブストリーミングについて基本的な設定を手早く行えます。ウィザードはビットレートや解像度、エンコーダをあなたの使っているハードウェア (あるいはストリーミングのセットアップをするときはネットワーク接続) にあわせて自動選択します。<br />
<br />
=== ハードウェアアクセラレーション ===<br />
<br />
パフォーマンスや CPU/GPU の使用率、品質を求めるならハードウェア支援によるエンコーディング・デコーディングを行うのが最適です。エンコーダは ''Settings > Output > Streaming > Encoder'' から変更できます。ハードウェアエンコーダが検出されてない場合は[[ハードウェアビデオアクセラレーション]]を見てください。<br />
<br />
=== 録画出力 ===<br />
<br />
デフォルトでは OBS はユーザーのホームパスに録画を出力し、動画のファイル名とストリーミングに選択されたエンコーダの間に空白が入ります。出力するパス、ファイルサイズ、ファイルのフォーマット、ファイル名の形式は ''Settings > Output > Streaming > Encoder'' で変更できます。<br />
<br />
=== ホットキー ===<br />
<br />
デフォルトでは OBS はホットキーを割り当てません。選択時に赤でハイライトされるホットキーのペアは同じキーバインドを使ってペアの機能を切り替えることができます。<br />
<br />
=== 仮想カメラ出力 ===<br />
<br />
バージョン 26.1 から、OBS は Linux の仮想カメラ出力をサポートしています。使用するには {{Pkg|v4l2loopback-dkms}} パッケージを[[インストール]]してユーザーを {{ic|video}} グループに追加します。すると OBS に ''Start Virtual Camera'' ボタンが表示されます。{{ic|v4l2loopback}} [[カーネルモジュール]]がロードされていない場合、OBS は自動的にロードしようとして管理者権限を要求します ({{man|1|pkexec}} が使われます)。<br />
<br />
== ヒントとテクニック ==<br />
<br />
=== ブラウザソース ===<br />
<br />
[https://github.com/obsproject/obs-browser obs-browser] プラグインを利用するとキャンバス内でウェブページを使うことができます。ウェブページは他のソースと同じように操作することができます。<br />
<br />
デフォルトの {{Pkg|obs-studio}} パッケージには [https://bugs.archlinux.org/task/66008 このプラグインが付属していません]。他のクライアントやプラグインのパッケージで追加できます:<br />
<br />
* {{AUR|obs-studio-git}} はブラウザプラグインをつけてコンパイルします。<br />
* {{AUR|obs-linuxbrowser}} (またはコンパイル済み版の {{AUR|obs-linuxbrowser-bin}}) は古い [https://github.com/bazukas/obs-linuxbrowser linuxbrowser] プラグインを提供します。デフォルトクライアントで使えますが、開発は停止しています。2021年12月現在、最速でプラグインを使う方法になります。<br />
* {{AUR|obs-studio-tytan652}} はブラウザプラグインやブラウザドッグなどの改良を加えたカスタムクライアントです。<br />
<br />
== トラブルシューティング ==<br />
<br />
=== OBS が Wayland セッションで起動しない ===<br />
Wayland を使っているときに OBS が起動しない場合、{{Pkg|qt5-wayland}} パッケージがインストールされていないのが原因かもしれません。その場合、コンソールに以下のように出力されます: <br />
<br />
{{bc|'Warning: Ignoring XDG_SESSION_TYPE wayland on Gnome. Use QT_QPA_PLATFORM wayland to run on Wayland anyway.<br />
qt.qpa.plugin: Could not find the Qt platform plugin "wayland" in ""<br />
This application failed to start because no Qt platform plugin could be initialized. Reinstalling the application may fix this problem.<br />
<br />
Available platform plugins are: eglfs, linuxfb, minimal, minimalegl, offscreen, vnc, xcb.'<br />
}}<br />
<br />
== 参照 ==<br />
<br />
* [https://obsproject.com/wiki/Home OBS Wiki]<br />
<br />
{{TranslationStatus|Open Broadcaster Software|2022-01-15|708889}}</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=Open_Broadcaster_Software&diff=23220
Open Broadcaster Software
2022-01-14T16:11:20Z
<p>Kusakata: 新規翻訳</p>
<hr />
<div>[[Category:マルチメディア]]<br />
[[Category:ストリーミング]]<br />
[[Category:ビデオ]]<br />
{{Related articles start}}<br />
{{Related|Twitch.tv を使ってストリーミング}}<br />
{{Related articles end}}<br />
<br />
[https://obsproject.com/ Open Broadcaster Software] (OBS) はオープンソースのクロスプラットフォーム・ビデオ録画ライブストリーミングアプリケーションです。カスタマイズできるシーン、ボリュームミキサー、トランジション、フィルターなど簡単に取捨選択して拡張できるワークフローを提供します。<br />
<br />
== インストール ==<br />
<br />
OBS は {{Pkg|obs-studio}} パッケージで[[インストール]]できます。開発版は {{AUR|obs-studio-git}} をインストールしてください。<br />
<br />
追加機能を提供する他のクライアント:<br />
<br />
* {{AUR|obs-studio-tytan652}}<br />
* {{AUR|obs-studio-browser}}<br />
* {{AUR|obs-studio-minimal}}<br />
* {{AUR|obs-hevc-vaapi-git}}<br />
<br />
== 設定 ==<br />
<br />
簡単な設定は ''Tools > Auto-Configuration Wizard'' から録画とライブストリーミングについて基本的な設定を手早く行えます。ウィザードはビットレートや解像度、エンコーダをあなたの使っているハードウェア (あるいはストリーミングのセットアップをするときはネットワーク接続) にあわせて自動選択します。<br />
<br />
=== ハードウェアアクセラレーション ===<br />
<br />
パフォーマンスや CPU/GPU の使用率、品質を求めるならハードウェア支援によるエンコーディング・デコーディングを行うのが最適です。エンコーダは ''Settings > Output > Streaming > Encoder'' から変更できます。ハードウェアエンコーダが検出されてない場合は[[ハードウェアビデオアクセラレーション]]を見てください。<br />
<br />
=== 録画出力 ===<br />
<br />
デフォルトでは OBS はユーザーのホームパスに録画を出力し、動画のファイル名とストリーミングに選択されたエンコーダの間に空白が入ります。出力するパス、ファイルサイズ、ファイルのフォーマット、ファイル名の形式は ''Settings > Output > Streaming > Encoder'' で変更できます。<br />
<br />
=== ホットキー ===<br />
<br />
デフォルトでは OBS はホットキーを割り当てません。選択時に赤でハイライトされるホットキーのペアは同じキーバインドを使ってペアの機能を切り替えることができます。<br />
<br />
=== 仮想カメラ出力 ===<br />
<br />
バージョン 26.1 から、OBS は Linux の仮想カメラ出力をサポートしています。使用するには {{Pkg|v4l2loopback-dkms}} パッケージを[[インストール]]してユーザーを {{ic|video}} グループに追加します。すると OBS に ''Start Virtual Camera'' ボタンが表示されます。{{ic|v4l2loopback}} [[カーネルモジュール]]がロードされていない場合、OBS は自動的にロードしようとして管理者権限を要求します ({{man|1|pkexec}} が使われます)。<br />
<br />
== ヒントとテクニック ==<br />
<br />
=== ブラウザソース ===<br />
<br />
[https://github.com/obsproject/obs-browser obs-browser] プラグインを利用するとキャンバス内でウェブページを使うことができます。ウェブページは他のソースと同じように操作することができます。<br />
<br />
デフォルトの {{Pkg|obs-studio}} パッケージには [https://bugs.archlinux.org/task/66008 このプラグインが付属していません]。他のクライアントやプラグインのパッケージで追加できます:<br />
<br />
* {{AUR|obs-studio-git}} はブラウザプラグインをつけてコンパイルします。<br />
* {{AUR|obs-linuxbrowser}} (またはコンパイル済み版の {{AUR|obs-linuxbrowser-bin}}) は古い [https://github.com/bazukas/obs-linuxbrowser linuxbrowser] プラグインを提供します。デフォルトクライアントで使えますが、開発は停止しています。2021年12月現在、最速でプラグインを使う方法になります。<br />
* {{AUR|obs-studio-tytan652}} はブラウザプラグインやブラウザドッグなどの改良を加えたカスタムクライアントです。<br />
<br />
== トラブルシューティング ==<br />
<br />
=== OBS が Wayland セッションで起動しない ===<br />
Wayland を使っているときに OBS が起動しない場合、{{Pkg|qt5-wayland}} パッケージがインストールされていないのが原因かもしれません。その場合、コンソールに以下のように出力されます: <br />
<br />
{{bc|'Warning: Ignoring XDG_SESSION_TYPE wayland on Gnome. Use QT_QPA_PLATFORM wayland to run on Wayland anyway.<br />
qt.qpa.plugin: Could not find the Qt platform plugin "wayland" in ""<br />
This application failed to start because no Qt platform plugin could be initialized. Reinstalling the application may fix this problem.<br />
<br />
Available platform plugins are: eglfs, linuxfb, minimal, minimalegl, offscreen, vnc, xcb.'<br />
}}<br />
<br />
== 参照 ==<br />
<br />
* [https://obsproject.com/wiki/Home OBS Wiki]<br />
<br />
{{TranslationStatus|Open Broadcaster Software|2022-01-15|708889}}</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=OpenSearch&diff=23219
OpenSearch
2022-01-14T15:49:02Z
<p>Kusakata: 新規翻訳</p>
<hr />
<div>[[Category:データベース管理システム]]<br />
[[en:OpenSearch]]<br />
[[Wikipedia:OpenSearch (software)]] より:<br />
:OpenSearch は検索エンジン (その名も OpenSearch) と OpenSearch ダッシュボード (検索エンジンのためのデータ視覚化ダッシュボード) から構成されるソフトウェアファミリーである。ソフトウェアの開発は2021年に Elasticsearch と Kibana のフォークとして開始され、Amazon Web Services によって主導されている。<br />
<br />
== インストール ==<br />
<br />
{{Pkg|opensearch}} パッケージを[[インストール]]してください。<br />
<br />
任意の依存パッケージとして様々なプラグインが存在し必要に応じてインストールできます。{{Pkg|opensearch-dashboards}} を使用する場合は Dashboards プラグインを忘れずにインストールしてください。<br />
<br />
== 起動 ==<br />
<br />
{{ic|/etc/opensearch/opensearch.keystore}} にキーストアが存在しない場合、OpenSearch を起動する前に作成する必要があります:<br />
<br />
# opensearch-keystore create<br />
<br />
作成後、{{ic|opensearch.service}} を[[起動/有効化]]してください。<br />
<br />
{{ic|curl '<protocol>://<host>:<port>'}} を使うことで OpenSearch が実行中か、{{pkg|curl}} でアクセスできるかどうか確認できます:<br />
{{hc|curl http://127.0.0.1:9200|2=<br />
<nowiki><br />
{<br />
"name" : "opensearch.example.net",<br />
"cluster_name" : "opensearch",<br />
"cluster_uuid" : "TRylpzbsQB-Nk2KgktTQtA",<br />
"version" : {<br />
"number" : "7.10.2",<br />
"build_type" : "tar",<br />
"build_hash" : "unknown",<br />
"build_date" : "2022-01-07T15:57:30.358290Z",<br />
"build_snapshot" : false,<br />
"lucene_version" : "8.10.1",<br />
"minimum_wire_compatibility_version" : "6.8.0",<br />
"minimum_index_compatibility_version" : "6.0.0-beta1"<br />
},<br />
"tagline" : "The OpenSearch Project: https://opensearch.org/"<br />
}<br />
</nowiki><br />
}}<br />
<br />
== 設定 ==<br />
<br />
メインの OpenSearch 設定ファイルは {{ic|/etc/opensearch/opensearch.yml}} に存在し詳しい説明が書かれています。[https://opensearch.org/docs/latest/opensearch/configuration/ 公式ドキュメント] も役に立つでしょう。<br />
<br />
* デフォルトでは OpenSearch はどこからでもアクセスできるようになっているため、ホスト上でしかアクセスできないように設定すると良いでしょう:<br />
<br />
network.host: 127.0.0.1<br />
<br />
* デフォルトの {{ic|9200}} と異なるカスタムポートを使うこともできます:<br />
<br />
http.port: 9200<br />
<br />
== 使用方法 ==<br />
<br />
OpenSearch サーバーの管理 (ドキュメントのメンテナンスや検索の実行など) は基本的に [https://opensearch.org/docs/latest/clients/index/ クライアント] を使って行い、お好きなプログラミング言語でシームレスに使うことができます。<br />
<br />
{{Pkg|opensearch-dashboards}} や {{Pkg|opensearch-cli}} などの便利なツールを使うことで OpenSearch インスタンスやクラスタの管理が楽になります。<br />
<br />
== Elasticsearch OSS からのアップグレード ==<br />
<br />
Elasticsearch OSS のマルチノードクラスタを OpenSearch にアップグレードする場合は [https://opensearch.org/docs/latest/upgrade-to/upgrade-to/ 公式ガイド] を参照してください。<br />
<br />
スタンドアロンノードの場合は設定ファイルをコピーしてインデックスデータを新しく移動するだけで大丈夫です:<br />
# systemctl stop elasticsearch<br />
# cp -r /var/lib/elasticsearch/nodes /var/lib/opensearch/<br />
# chown opensearch:opensearch -R /var/lib/opensearch<br />
# systemctl start opensearch<br />
<br />
== Beats OSS との互換性 ==<br />
<br />
filebeat などの [https://github.com/elastic/beats Beats エージェント] は新しいバージョンの OpenSearch と互換性がありません。[https://opensearch.org/docs/latest/clients/agents-and-ingestion-tools/index/ 公式ドキュメント] に互換表が存在します。バージョン {{ic|7.13.X}} 以上では動作せず、{{ic|7.X}} バージョンでは設定に変更が必要です:<br />
{{hc|/etc/opensearch/opensearch.yml|2=<br />
<nowiki><br />
[...]<br />
compatibility.override_main_response_version: true<br />
[...]<br />
</nowiki><br />
}}<br />
<br />
上記の設定で OpenSearch はバージョン番号として {{ic|7.10.2}} を返すようになります。<br />
<br />
AUR に存在するエージェントで上記の設定を行うことで使えるエージェントは:<br />
* {{AUR|metricbeat-oss}}<br />
* {{AUR|filebeat-oss}}<br />
* {{AUR|packetbeat-oss}}<br />
* {{AUR|heartbeat-oss}}<br />
* {{AUR|auditbeat-oss}}<br />
* {{AUR|journalbeat-oss}}<br />
<br />
{{TranslationStatus|OpenSearch|2022-01-15|708921}}</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=Doas&diff=21349
Doas
2021-08-17T13:54:33Z
<p>Kusakata: 翻訳</p>
<hr />
<div>{{Lowercase title}}<br />
[[Category:セキュリティ]]<br />
[[Category:コマンド]]<br />
[[en:doas]]<br />
{{Related articles start}}<br />
{{Related|ユーザーとグループ}}<br />
{{Related|sudo}}<br />
{{Related|アプリケーション一覧/セキュリティ#管理者権限}}<br />
{{Related articles end}}<br />
{{TranslationStatus|doas|2021-08-17|691373}} <br />
OpenDoas は OpenBSD の [[Wikipedia:doas|doas]] コマンドの移植版です。[[sudo]] と比べてサイズがかなり小さいことで知られています。''sudo'' と同じように、''doas'' はシステム上の他のユーザーとして実行したいときに使います。<br />
<br />
== インストール ==<br />
<br />
{{Pkg|opendoas}} パッケージをインストールしてください。<br />
<br />
== 使用方法 ==<br />
<br />
非特権ユーザーで ''doas'' を使い始めるには、設定が必要です。[[#設定]]を見てください。<br />
<br />
''doas'' を使う時はコマンドとその引数の前に {{ic|doas}} とスペースを追加します:<br />
<br />
$ doas ''cmd''<br />
<br />
例えば [[pacman]] を使う場合:<br />
<br />
$ doas pacman -Syu<br />
<br />
root のインタラクティブシェルを開くには:<br />
<br />
$ doas -s<br />
<br />
詳しくは {{man|1|doas}} を参照してください。<br />
<br />
== 設定 ==<br />
<br />
[[PAM]] モジュールはインストールされますが、デフォルトの設定やサンプルは含まれていません。<br />
<br />
[[ユーザーとグループ#ユーザーグループ|wheel]] グループのメンバーに他のユーザーとしてコマンドの実行を許可するには、以下の内容の設定ファイルを作成します:<br />
<br />
{{hc|/etc/doas.conf|<br />
permit :wheel <br />
}}<br />
<br />
{{ic|/etc/doas.conf}} の所有者および所有グループは {{ic|0}} に、ファイルのパーミッションは {{ic|0400}} に設定してください:<br />
<br />
# chown -c root:root /etc/doas.conf<br />
# chmod -c 0400 /etc/doas.conf<br />
<br />
{{ic|/etc/doas.conf}} の構文エラーをチェックするには、以下のコマンドを実行:<br />
<br />
# doas -C /etc/doas.conf && echo "config ok" || echo "config error" <br />
<br />
{{Warning|{{ic|/etc/doas.conf}} に構文エラーが含まれないように必ずチェックしてください。}}<br />
<br />
{{ic|plugdev}} グループのメンバーが root ユーザーとして [[S.M.A.R.T.#smartctl|smartctl]] をパスワードなしで実行できるようにするには:<br />
<br />
{{hc|/etc/doas.conf|<br />
permit nopass :plugdev as root cmd /usr/bin/smartctl<br />
}}<br />
<br />
{{ic|/etc/doas.conf}} の基本構文は以下のとおりです:<br />
<br />
permit|deny [options] identity [as target] [cmd command [args ...]]<br />
<br />
詳しくは {{man|5|doas.conf}} を読んでください。<br />
<br />
また、''doas'' コマンドの[[Bash#タブ補完|タブ補完]]を設定すると良いでしょう。<br />
<br />
== ヒントとテクニック ==<br />
<br />
=== doas の persist 機能 ===<br />
<br />
''doas'' には永続機能があります: ユーザーが認証成功した後、しばらくはパスワードを要求しなくなります。デフォルトでは無効になっているので、{{ic|persist}} オプションで有効にしてください:<br />
<br />
{{hc|/etc/doas.conf|<br />
permit persist :wheel<br />
}}<br />
<br />
{{Note|永続機能がデフォルトで無効になっているのは、新しい機能であり危険性を孕んでいるからです。オリジナルの ''doas'' ではカーネル API を使ってタイムアウトを設定・消去していました。この API は OpenBSD 特有のもので、他のオペレーティングシステムでは類似の API は存在しません。そのため、''sudo'' と同じようにタイムスタンプファイルを使って実装されています。}}<br />
<br />
=== sudo から doas への移行 ===<br />
<br />
後方互換を保ちつつ ''sudo'' から ''doas'' にスムーズに移行するために、以下の設定を追加すると良いかもしれません:<br />
<br />
alias sudo='doas'<br />
alias sudoedit='doas rnano'</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=%E3%82%AB%E3%83%86%E3%82%B4%E3%83%AA:Framework&diff=21348
カテゴリ:Framework
2021-08-17T13:02:27Z
<p>Kusakata: カテゴリ追加</p>
<hr />
<div>[[Category:ノートパソコン]]<br />
[[en:Category:Framework]]<br />
このカテゴリでは '''Framework''' 製のノートパソコンに関する記事を集めています。<br />
<br />
記事のまとめ方や一般的な事柄は[[:カテゴリ:ノートパソコン]]のノートを見てください。</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=Framework_Laptop&diff=21347
Framework Laptop
2021-08-17T13:00:44Z
<p>Kusakata: 言語間リンクの修正</p>
<hr />
<div>[[Category:Framework]]<br />
[[en:Framework Laptop]]<br />
{{TranslationStatus|Framework Laptop|2021-08-17|691517}} <br />
{| class="wikitable" style="float: right;"<br />
|-<br />
! ハードウェア !! PCI/USB ID !! 機能するか<br />
|-<br />
| GPU || || {{Y|N/A}}<br />
|-<br />
| ワイヤレス || || {{Y|表を参照}}<br />
|-<br />
| オーディオ || {{ic|8086:a0c8}} || {{Yes}}<br />
|-<br />
| タッチパッド || {{ic|093a:0274}}|| {{Yes}}<br />
|-<br />
| ウェブカメラ || {{ic|0bda:5634}} || {{Yes}}<br />
|-<br />
| 指紋リーダー || {{ic|27c6:609c}} || {{Yes}}<br />
|-<br />
| Bluetooth || || {{Y|表を参照}}<br />
|-<br />
| 加速度計 || || {{Y|未確認}}<br />
|-<br />
| TPM || || {{Yes}}<br />
|}<br />
<br />
この記事では Framework Laptop への Arch Linux のインストールと設定について説明しています。<br />
<br />
ノートパソコン一般に関連する記事や推奨事項は[[ノートパソコン]]を参照してください。<br />
<br />
== ハードウェア ==<br />
<br />
Framework はパーツの組み換えやアップグレードが可能なノートパソコンです。以下のリストは売られているハードウェアすべてを網羅するのではなく、Framework ノートパソコン用に特化して作られたモジュールを主に記載しています。<br />
<br />
=== マザーボード ===<br />
<br />
{{Note|Probably needs a better way to distinguish between motherboard revisions and CPU model used.}}<br />
<br />
{| class="wikitable"<br />
|-<br />
! CPU モデル !! 動作するか !! ノート<br />
|-<br />
| Intel i5-1135G7 || {{Yes}} ||<br />
|-<br />
| Intel i7-1165G7 || {{Y|未確認}} ||<br />
|-<br />
| Intel i7-1185G7 || {{Yes}} ||<br />
|}<br />
<br />
=== WiFi ===<br />
<br />
{| class="wikitable"<br />
|-<br />
! デバイス名 !! PCI ID !! Bluetooth USB ID !! 動作するか !! Bluetooth? || ノート<br />
|-<br />
| AX200 || {{ic|8086:2723}} || {{ic|8087:0029}} || {{Yes}} || {{Yes}} || 試作版<br />
|-<br />
| AX201 vPro || || || {{Y|未確認}} || {{Y|未確認}} || Professional エディション<br />
|-<br />
| AX201 w/o vPro || || || {{Y|未確認}} || {{Y|未確認}} || Base/Performance エディション<br />
|-<br />
| AX210 vPro || {{ic|8086:2725}} ||{{ic|8087:0032}} || {{Yes}} || {{Y|Linux 5.12 で動作}} || DIY エディション (オプション)<br />
|-<br />
| AX210 w/o vPro || {{ic|8086:2725}} || {{ic|8087:0032}} || {{Yes}} || {{Y|Linux 5.12 で動作}} || DIY エディション (オプション)<br />
|}<br />
<br />
=== 拡張カード ===<br />
<br />
{| class="wikitable"<br />
|-<br />
! カード名 !! PCI/USB ID !! 動作するか !! ノート<br />
|-<br />
| USB-C || {{Y|N/A}} || {{Yes}} || <br />
|-<br />
| USB-A || {{Y|N/A}} || {{Yes}} || <br />
|-<br />
| MicroSD || {{ic|090c:3350}} || {{Y|未確認}} || <br />
|-<br />
| HDMI || {{ic|32ac:0002}} || {{Y|未確認}} ||<br />
|-<br />
| DisplayPort || || {{Y|未確認}} ||<br />
|-<br />
| Storage 250GB || || {{Y|未確認}} ||<br />
|-<br />
| Storage 1TB || || {{Y|未確認}} ||<br />
|}<br />
<br />
== インストール ==<br />
<br />
=== ACPI ===<br />
<br />
{{Note|This was tested on a pre-production unit.}}<br />
<br />
一部の {{ic|acpi_osi}} オプションは CPU の停止を発生させるようです。以下は確認済みの値のリストです。<br />
<br />
{| class="wikitable"<br />
! 値 !! 停止するか !! ノート<br />
|-<br />
| {{ic|1=acpi_osi=}} || {{R|Yes}} ||<br />
|-<br />
| {{ic|1=acpi_osi="Windows 2020"}} || {{G|No}} || 推奨されるオプション。<br />
|}<br />
<br />
== ファームウェア ==<br />
<br />
=== Secure Boot ===<br />
<br />
ユーザーが登録した Secure Boot キーによって Framework ノートパソコンが文鎮化するかどうかはまだわかりません。基本的には、{{AUR|shim-signed}} を使用するか BIOS セットアップメニューにパスワードを追加して、Secure Boot を有効化して手動でブートローダーのロードを許可することができます。<br />
<br />
=== LVFS ===<br />
<br />
[[fwupd]] のサポートが予定されていますが、現在のところ利用できません [https://community.frame.work/t/does-the-framework-laptop-support-linux/180/5]。<br />
<br />
=== サスペンド ===<br />
<br />
最初から選択されている s2idle サスペンドは不完全です。より消費電力の少ない deep サスペンドを選ぶことを推奨します:<br />
<br />
$ cat /sys/power/mem_sleep <br />
[s2idle] deep<br />
# echo deep | tee /sys/power/mem_sleep<br />
$ cat /sys/power/mem_sleep <br />
s2idle [deep]<br />
<br />
設定を永続化するには {{ic|1=mem_sleep_default=deep}} を[[カーネルパラメータ]]に追加してください。<br />
<br />
== ファンクションキー ==<br />
<br />
{| class="wikitable"<br />
! キー !! Visible? !! Marked? !! Effect<br />
|-<br />
| {{ic|Fn+Esc}} || {{Yes}} || {{Yes}} || Toggles Fn lock<br />
|-<br />
| {{ic|F1}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|XF86AudioMute}}<br />
|-<br />
| {{ic|F2}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|XF86AudioLowerVolume}}<br />
|-<br />
| {{ic|F3}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|XF86AudioRaiseVolume}}<br />
|-<br />
| {{ic|F4}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|XF86AudioPrev}}<br />
|-<br />
| {{ic|F5}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|XF86AudioPlay}}<br />
|-<br />
| {{ic|F6}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|XF86AudioNext}}<br />
|-<br />
| {{ic|F7}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|XF86MonBrightnessDown}}<br />
|-<br />
| {{ic|F8}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|XF86MonBrightnessUp}}<br />
|-<br />
| {{ic|F9}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|Super+L}}<br />
|-<br />
| {{ic|F10}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|XF86RFKill}}, soft blocks wlan and bluetooth<br />
|-<br />
| {{ic|F11}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|Print}}<br />
|-<br />
| {{ic|F12}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|XF86AudioMedia}}<br />
|-<br />
| {{ic|Fn+Delete}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|Insert}}<br />
|-<br />
| {{ic|Fn+Space}} || {{Yes}} || {{Yes}} || Controls the keyboard backlight<br />
|-<br />
| {{ic|Fn+b}} || {{No}} || {{No}} || {{ic|Control_L+Break}}<br />
|-<br />
| {{ic|Fn+k}} || {{No}} || {{No}} || {{ic|Scroll_Lock}}<br />
|-<br />
| {{ic|Fn+p}} || {{No}} || {{No}} || {{ic|Pause}}<br />
|-<br />
| {{ic|Fn+Left}} || {{Yes}} || {{No}} || {{ic|Home}}<br />
|-<br />
| {{ic|Fn+Right}} || {{Yes}} || {{No}} || {{ic|End}}<br />
|-<br />
| {{ic|Fn+Up}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|Prior}}<br />
|-<br />
| {{ic|Fn+Down}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|Next}}<br />
|}<br />
<br />
== トラブルシューティング ==<br />
<br />
=== ちらつきやフリーズが発生する ===<br />
<br />
GNOME と Wayland を使っている場合にちらつきが発生したり定期的にフリーズすることが報告されています。Panel Self-Refresh を無効化することで問題が解決します [https://community.frame.work/t/periodic-stuttering-on-fresh-gnome-40-wayland-install-on-arch-linux/3912/6]。<br />
<br />
{{hc|/etc/modprobe.d/i915.conf|2=<br />
options i915 enable_psr=0<br />
}}<br />
<br />
[[Intel Graphics#画面がちらつく]]も参照。<br />
<br />
== 参照 ==<br />
<br />
* [https://frame.work/ Framework ウェブサイト]<br />
* [https://community.frame.work/t/arch-linux-on-the-framework-laptop/3843/1 Framework コミュニティの Arch Linux スレッド]</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=Framework_Laptop&diff=21346
Framework Laptop
2021-08-17T13:00:10Z
<p>Kusakata: 翻訳</p>
<hr />
<div>[[Category:Framework]]<br />
[[en:Framework]]<br />
{{TranslationStatus|Framework Laptop|2021-08-17|691517}} <br />
{| class="wikitable" style="float: right;"<br />
|-<br />
! ハードウェア !! PCI/USB ID !! 機能するか<br />
|-<br />
| GPU || || {{Y|N/A}}<br />
|-<br />
| ワイヤレス || || {{Y|表を参照}}<br />
|-<br />
| オーディオ || {{ic|8086:a0c8}} || {{Yes}}<br />
|-<br />
| タッチパッド || {{ic|093a:0274}}|| {{Yes}}<br />
|-<br />
| ウェブカメラ || {{ic|0bda:5634}} || {{Yes}}<br />
|-<br />
| 指紋リーダー || {{ic|27c6:609c}} || {{Yes}}<br />
|-<br />
| Bluetooth || || {{Y|表を参照}}<br />
|-<br />
| 加速度計 || || {{Y|未確認}}<br />
|-<br />
| TPM || || {{Yes}}<br />
|}<br />
<br />
この記事では Framework Laptop への Arch Linux のインストールと設定について説明しています。<br />
<br />
ノートパソコン一般に関連する記事や推奨事項は[[ノートパソコン]]を参照してください。<br />
<br />
== ハードウェア ==<br />
<br />
Framework はパーツの組み換えやアップグレードが可能なノートパソコンです。以下のリストは売られているハードウェアすべてを網羅するのではなく、Framework ノートパソコン用に特化して作られたモジュールを主に記載しています。<br />
<br />
=== マザーボード ===<br />
<br />
{{Note|Probably needs a better way to distinguish between motherboard revisions and CPU model used.}}<br />
<br />
{| class="wikitable"<br />
|-<br />
! CPU モデル !! 動作するか !! ノート<br />
|-<br />
| Intel i5-1135G7 || {{Yes}} ||<br />
|-<br />
| Intel i7-1165G7 || {{Y|未確認}} ||<br />
|-<br />
| Intel i7-1185G7 || {{Yes}} ||<br />
|}<br />
<br />
=== WiFi ===<br />
<br />
{| class="wikitable"<br />
|-<br />
! デバイス名 !! PCI ID !! Bluetooth USB ID !! 動作するか !! Bluetooth? || ノート<br />
|-<br />
| AX200 || {{ic|8086:2723}} || {{ic|8087:0029}} || {{Yes}} || {{Yes}} || 試作版<br />
|-<br />
| AX201 vPro || || || {{Y|未確認}} || {{Y|未確認}} || Professional エディション<br />
|-<br />
| AX201 w/o vPro || || || {{Y|未確認}} || {{Y|未確認}} || Base/Performance エディション<br />
|-<br />
| AX210 vPro || {{ic|8086:2725}} ||{{ic|8087:0032}} || {{Yes}} || {{Y|Linux 5.12 で動作}} || DIY エディション (オプション)<br />
|-<br />
| AX210 w/o vPro || {{ic|8086:2725}} || {{ic|8087:0032}} || {{Yes}} || {{Y|Linux 5.12 で動作}} || DIY エディション (オプション)<br />
|}<br />
<br />
=== 拡張カード ===<br />
<br />
{| class="wikitable"<br />
|-<br />
! カード名 !! PCI/USB ID !! 動作するか !! ノート<br />
|-<br />
| USB-C || {{Y|N/A}} || {{Yes}} || <br />
|-<br />
| USB-A || {{Y|N/A}} || {{Yes}} || <br />
|-<br />
| MicroSD || {{ic|090c:3350}} || {{Y|未確認}} || <br />
|-<br />
| HDMI || {{ic|32ac:0002}} || {{Y|未確認}} ||<br />
|-<br />
| DisplayPort || || {{Y|未確認}} ||<br />
|-<br />
| Storage 250GB || || {{Y|未確認}} ||<br />
|-<br />
| Storage 1TB || || {{Y|未確認}} ||<br />
|}<br />
<br />
== インストール ==<br />
<br />
=== ACPI ===<br />
<br />
{{Note|This was tested on a pre-production unit.}}<br />
<br />
一部の {{ic|acpi_osi}} オプションは CPU の停止を発生させるようです。以下は確認済みの値のリストです。<br />
<br />
{| class="wikitable"<br />
! 値 !! 停止するか !! ノート<br />
|-<br />
| {{ic|1=acpi_osi=}} || {{R|Yes}} ||<br />
|-<br />
| {{ic|1=acpi_osi="Windows 2020"}} || {{G|No}} || 推奨されるオプション。<br />
|}<br />
<br />
== ファームウェア ==<br />
<br />
=== Secure Boot ===<br />
<br />
ユーザーが登録した Secure Boot キーによって Framework ノートパソコンが文鎮化するかどうかはまだわかりません。基本的には、{{AUR|shim-signed}} を使用するか BIOS セットアップメニューにパスワードを追加して、Secure Boot を有効化して手動でブートローダーのロードを許可することができます。<br />
<br />
=== LVFS ===<br />
<br />
[[fwupd]] のサポートが予定されていますが、現在のところ利用できません [https://community.frame.work/t/does-the-framework-laptop-support-linux/180/5]。<br />
<br />
=== サスペンド ===<br />
<br />
最初から選択されている s2idle サスペンドは不完全です。より消費電力の少ない deep サスペンドを選ぶことを推奨します:<br />
<br />
$ cat /sys/power/mem_sleep <br />
[s2idle] deep<br />
# echo deep | tee /sys/power/mem_sleep<br />
$ cat /sys/power/mem_sleep <br />
s2idle [deep]<br />
<br />
設定を永続化するには {{ic|1=mem_sleep_default=deep}} を[[カーネルパラメータ]]に追加してください。<br />
<br />
== ファンクションキー ==<br />
<br />
{| class="wikitable"<br />
! キー !! Visible? !! Marked? !! Effect<br />
|-<br />
| {{ic|Fn+Esc}} || {{Yes}} || {{Yes}} || Toggles Fn lock<br />
|-<br />
| {{ic|F1}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|XF86AudioMute}}<br />
|-<br />
| {{ic|F2}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|XF86AudioLowerVolume}}<br />
|-<br />
| {{ic|F3}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|XF86AudioRaiseVolume}}<br />
|-<br />
| {{ic|F4}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|XF86AudioPrev}}<br />
|-<br />
| {{ic|F5}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|XF86AudioPlay}}<br />
|-<br />
| {{ic|F6}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|XF86AudioNext}}<br />
|-<br />
| {{ic|F7}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|XF86MonBrightnessDown}}<br />
|-<br />
| {{ic|F8}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|XF86MonBrightnessUp}}<br />
|-<br />
| {{ic|F9}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|Super+L}}<br />
|-<br />
| {{ic|F10}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|XF86RFKill}}, soft blocks wlan and bluetooth<br />
|-<br />
| {{ic|F11}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|Print}}<br />
|-<br />
| {{ic|F12}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|XF86AudioMedia}}<br />
|-<br />
| {{ic|Fn+Delete}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|Insert}}<br />
|-<br />
| {{ic|Fn+Space}} || {{Yes}} || {{Yes}} || Controls the keyboard backlight<br />
|-<br />
| {{ic|Fn+b}} || {{No}} || {{No}} || {{ic|Control_L+Break}}<br />
|-<br />
| {{ic|Fn+k}} || {{No}} || {{No}} || {{ic|Scroll_Lock}}<br />
|-<br />
| {{ic|Fn+p}} || {{No}} || {{No}} || {{ic|Pause}}<br />
|-<br />
| {{ic|Fn+Left}} || {{Yes}} || {{No}} || {{ic|Home}}<br />
|-<br />
| {{ic|Fn+Right}} || {{Yes}} || {{No}} || {{ic|End}}<br />
|-<br />
| {{ic|Fn+Up}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|Prior}}<br />
|-<br />
| {{ic|Fn+Down}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{ic|Next}}<br />
|}<br />
<br />
== トラブルシューティング ==<br />
<br />
=== ちらつきやフリーズが発生する ===<br />
<br />
GNOME と Wayland を使っている場合にちらつきが発生したり定期的にフリーズすることが報告されています。Panel Self-Refresh を無効化することで問題が解決します [https://community.frame.work/t/periodic-stuttering-on-fresh-gnome-40-wayland-install-on-arch-linux/3912/6]。<br />
<br />
{{hc|/etc/modprobe.d/i915.conf|2=<br />
options i915 enable_psr=0<br />
}}<br />
<br />
[[Intel Graphics#画面がちらつく]]も参照。<br />
<br />
== 参照 ==<br />
<br />
* [https://frame.work/ Framework ウェブサイト]<br />
* [https://community.frame.work/t/arch-linux-on-the-framework-laptop/3843/1 Framework コミュニティの Arch Linux スレッド]</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=Cagebreak&diff=19844
Cagebreak
2021-05-10T16:04:50Z
<p>Kusakata: 新規訳出</p>
<hr />
<div>[[Category:Wayland コンポジタ]]<br />
[[en:Cagebreak]]<br />
{{Related articles start}}<br />
{{Related|Wayland#コンポジタ}}<br />
{{Related|ウィンドウマネージャ}}<br />
{{Related articles end}}<br />
<br />
[https://github.com/project-repo/cagebreak Cagebreak] は [[Wayland]] 用のタイル型コンポジタです。{{Pkg|cage}} をベースとしており、キーボードや UNIX ドメインソケットで簡単に操作できる [[ratpoison]] の影響を受けています。<br />
<br />
== インストール ==<br />
<br />
{{AUR|cagebreak}} または {{AUR|cagebreak-bin}} を[[インストール]]してください。もしくは [https://github.com/project-repo/cagebreak/releases/latest リリース版 tarball] をダウンロードするか [https://github.com/project-repo/cagebreak リポジトリ] をクローンしてください。<br />
<br />
=== 任意の依存パッケージ ===<br />
<br />
* {{Pkg|wl-clipboard}} - コピー・ペースト機能<br />
* {{Pkg|xorg-xwayland}} - cagebreak の元で [[Xorg]] アプリケーションを実行<br />
<br />
== 設定 ==<br />
<br />
cagebreak の全般設定は {{ic|$XDG_CONFIG_PATH/cagebreak/config}} に存在します。デフォルトは {{ic|~/.config/cagebreak/config}} です。<br />
<br />
詳しくは [https://github.com/project-repo/cagebreak/tree/master/man/cagebreak-config.5.md 設定の man ページ] を見てください。[[#ソケットによる操作]]を使って設定を追加することも可能です。<br />
<br />
設定ファイルの例は [https://github.com/project-repo/cagebreak/tree/master/examples/config Github] にあります。<br />
<br />
== 使用方法 ==<br />
<br />
他のバイナリと同じように cagebreak を実行してください。<br />
<br />
=== はじめに ===<br />
<br />
以下は [https://github.com/project-repo/cagebreak/tree/master/examples/config Github] にある設定ファイルを使って cagebreak をインストール・使用する例です。<br />
<br />
# [[#インストール]]にあるように {{ic|cagebreak}} をインストール。特に理由がなければ {{AUR|cagebreak-bin}} を使うことを推奨します。<br />
# [https://github.com/project-repo/cagebreak/tree/master/examples/config Github] から {{ic|$XDG_CONFIG_PATH/cagebreak/config}} にサンプル設定をコピー。ドキュメントは [https://github.com/project-repo/cagebreak/tree/master/man/cagebreak-config.5.md configuration man page] に存在します。<br />
# {{ic|xterm}} をインストールするか設定ファイル内の {{ic|xterm}} を適当なターミナルエミュレータに置き換えてください。<br />
# 以下のコマンドを実行するか {{ic|~/.bash_profile}} に追加してログイン時に cagebreak を起動するように設定:<br />
#* {{ic|MOZ_USE_WAYLAND&#61;1 GDK_BACKEND&#61;wayland XKB_DEFAULT_LAYOUT&#61;us cagebreak}}<br />
# Cagebreak が起動すると上記で指定したターミナルエミュレータが表示されます。{{ic|C-t}} {{ic|t}} を押して新しいターミナルを開いたり {{ic|C-t}} {{ic|S}} で画面を分割できます。また、{{ic|Alt-<number>}} でワークスペースを {{ic|<number>}} に切り替えられます。利用可能なキーバインドについては設定ファイルや [https://github.com/project-repo/cagebreak/tree/master/man/cagebreak-config.5.md documentation] を参照してください。<br />
# If you wish, you may also interact with cagebreak using the unix domain socket. See [[#Interaction through socket]] for further information.<br />
# Also, please file any bugs you may find:<br />
#* [https://github.com/project-repo/cagebreak/issues/ Github issue tracker] or via email as per [https://github.com/project-repo/cagebreak/blob/master/README.md the readme] for cagebreak<br />
#* AUR comments for the {{AUR|cagebreak-bin}} and {{AUR|cagebreak}} PKGBUILDs<br />
<br />
=== キーボードレイアウト ===<br />
<br />
Set the environment variable {{ic|XKB_DEFAULT_LAYOUT}} to the desired keyboard layout. See the [https://github.com/project-repo/cagebreak/blob/master/man/cagebreak.1.md#environment man page] for further information.<br />
<br />
=== ソケットによる操作 ===<br />
<br />
On startup, cagebreak opens a unix domain socket through which interaction with the compositor is possible<br />
at run-time. The path to this socket is stored in the {{ic|CAGEBREAK_SOCKET}} environment variable.<br />
For example, {{Pkg|openbsd-netcat}} may be invoked with:<br />
<br />
$ nc -U $CAGEBREAK_SOCKET<br />
<br />
to send cagebreak any configuration while it is running. The syntax is identical to the syntax of the configuration file.<br />
<br />
== 参照 ==<br />
<br />
# [https://github.com/project-repo/cagebreak github]<br />
# [https://github.com/project-repo/cagebreak/wiki github wiki]<br />
# [https://github.com/project-repo/cagebreak-pkgbuild pkgbuild on github]</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=%E3%82%AB%E3%83%86%E3%82%B4%E3%83%AA:Wayland_%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%82%B8%E3%82%BF&diff=19843
カテゴリ:Wayland コンポジタ
2021-05-10T15:56:03Z
<p>Kusakata: 新規カテゴリ</p>
<hr />
<div>[[Category:グラフィカルユーザーインターフェイス]]<br />
[[en:Category:Wayland compositors]]<br />
[[it:Category:Wayland compositors]]</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=Linux_%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%AB&diff=19842
Linux コンソール
2021-05-10T15:54:28Z
<p>Kusakata: カテゴリ変更</p>
<hr />
<div>[[Category:Linux コンソール]]<br />
[[en:Linux console]]<br />
[[es:Linux console]]<br />
[[pt:Linux console]]<br />
[[zh-hans:Linux console]]<br />
{{Related articles start}}<br />
{{Related|コンソールでのキーボード設定}}<br />
{{Related|スクリーンショットの取得#仮想端末}}<br />
{{Related|コンソールのカラー出力}}<br />
{{Related|getty}}<br />
{{Related articles end}}<br />
<br />
[[Wikipedia:Linux console|Wikipedia]] より:<br />
<br />
:'''Linux コンソール'''は、[[カーネル|Linux カーネル]] に内蔵されているシステムコンソールです。Linux コンソールは、カーネルや他のプロセスがテキスト出力をユーザに送信したり、ユーザからのテキスト入力を受信したりするための方法を提供します。ユーザは通常、コンピュータのキーボードでテキストを入力し、出力されたテキストをコンピュータのモニタで読みます。Linux カーネルは仮想コンソールをサポートしています - コンソールは論理的に分離されていますが、同じ物理キーボードとディスプレイにアクセスします。<br />
<br />
この記事では、Linux コンソールの基本とフォント表示の設定方法について説明します。キーボードの設定は、[[コンソールでのキーボード設定]] サブページで説明しています。<br />
<br />
== 実装 ==<br />
<br />
コンソールは、ユーザーと直接対話するほとんどのサービスとは異なり、カーネルに実装されています。これは、通常のアプリケーションとしてユーザースペースに実装される、[[Xterm]] などの端末エミュレーションソフトウェアとは対照的です。コンソールは常にリリースされた Linux カーネルの一部でしたが、その歴史に変化を遂げてきました。最も顕著なのは、[[Wikipedia:Linux framebuffer|framebuffer]] の使用と、[[Wikipedia:Unicode|Unicode]] のサポートへの移行です。<br />
<br />
コンソールには多くの改良が施されていますが、レガシーハードウェアとの完全な下位互換性があるため、グラフィカルターミナルエミュレータと比較すると制限があります。<br />
<br />
=== 仮想コンソール ===<br />
<br />
The console is presented to the user as a series of [[Wikipedia:Virtual console|virtual consoles]]. These give the impression that several independent terminals are running concurrently; each virtual console can be logged in with different users, run its own shell and have its own font settings. The virtual consoles each use a device {{ic|/dev/ttyX}}, and you can switch between them by pressing {{ic|Alt+F''x''}} (where {{ic|''x''}} is equal to the virtual console number, beginning with 1). The device {{ic|/dev/console}} is automatically mapped to the active virtual console.<br />
<br />
See also {{man|1|chvt}}, {{man|1|openvt}} and {{man|1|deallocvt}}.<br />
<br />
=== テキストモード ===<br />
<br />
Since Linux originally began as a kernel for PC hardware, the console was developed using standard IBM [[Wikipedia:VGA|CGA/EGA/VGA]] graphics, which all PCs supported at the time. The graphics operated in VGA text mode, which provides a simple 80x25 character display with 16 colours. This legacy mode is similar to the capabilities of dedicated text terminals, such as the [[Wikipedia:VT100|DEC VT100]] series. It is still possible to boot in text mode if the system hardware supports it, but almost all modern distributions (including Arch Linux) use the framebuffer console instead.<br />
<br />
=== フレームバッファーのコンソール ===<br />
<br />
As Linux was ported to other non-PC architectures, a better solution was required, since other architectures do not use VGA-compatible graphics adapters, and may not support text modes at all. The framebuffer console was implemented to provide a standard console across all platforms, and so presents the same VGA-style interface regardless of the underlying graphics hardware. As such, the Linux console is not a terminal emulator, but a terminal in its own right. It uses the terminal type {{ic|linux}}, and is largely compatible with VT100.<br />
<br />
== キーボードショートカット ==<br />
<br />
{| class="wikitable"<br />
! Keyboard Shortcut<br />
! Description<br />
|-<br />
| {{ic|Ctrl+Alt+Del}}<br />
| Reboots the system (specified by the symlink {{ic|/usr/lib/systemd/system/ctrl-alt-del.target}})<br />
|-<br />
| {{ic|Alt+F1}}, {{ic|F2}}, {{ic|F3}}, ...<br />
| Switch to ''n''-th virtual console<br />
|-<br />
| {{ic|Alt+ &larr;}}<br />
| Switch to previous virtual console<br />
|-<br />
| {{ic|Alt+ &rarr;}}<br />
| Switch to next virtual console<br />
|-<br />
| {{ic|Scroll Lock}}<br />
| When Scroll Lock is activated, input/output is locked<br />
|-<br />
| {{ic|Ctrl+c}}<br />
| Kills current task<br />
|-<br />
| {{ic|Ctrl+d}}<br />
| Inserts an EOF<br />
|-<br />
| {{ic|Ctrl+z}}<br />
| Pauses current Task<br />
|}<br />
<br />
See also {{man|4|console_codes}}.<br />
<br />
== フォント ==<br />
<br />
{{Note|このセクションでは [[Wikipedia:Linux console|Linux コンソール]]について説明しています。(ユニコードフォントや最新のグラフィックアダプタのサポートなど) より多くの機能が備わっているコンソールについては [[fbterm]] や [[KMSCON]] などのページを見て下さい。}}<br />
<br />
[[Wikipedia:ja:仮想コンソール|仮想コンソール]]はカーネルに含まれているフォントと ASCII 文字セットがデフォルトで使用しますが、どちらも簡単に変えることができます。<br />
<br />
コンソールフォントは 256 か 512 文字に制限されています。利用できるフォントは {{ic|/usr/share/kbd/consolefonts/}} にあります。<br />
<br />
押したキーとコンピュータで使われる文字をつなぐ、キーマップは {{ic|/usr/share/kbd/keymaps/}} のサブディレクトリにあります。<br />
<br />
{{Tip|ラテン・ギリシャ文字で書かれたヨーロッパ系言語の場合、{{ic|eurlatgr}} フォントを使うことができます。幅広いラテン・ギリシャ文字と特殊文字が収録されています [https://lists.altlinux.org/pipermail/kbd/2014-February/000439.html]。}}<br />
<br />
=== プレビューとテスト ===<br />
<br />
フォントで利用できる記号・文字は {{ic|showconsolefont}} コマンドでテーブル表示できます:<br />
<br />
$ showconsolefont<br />
<br />
''setfont'' ユーティリティを使うことで一時的にフォントを変えることができます。フォントの名前 ({{ic|/usr/share/kbd/consolefonts/}} にあります) を指定してください:<br />
<br />
$ setfont Lat2-Terminus16<br />
<br />
任意で、使用する文字セットを {{ic|-m}} オプションで指定できます:<br />
<br />
$ setfont Lat2-Terminus16 -m 8859-2<br />
<br />
もし新しく変えたフォントに不満ならば、何も引数を付けないで実行することでデフォルトフォントに戻ります (コンソール画面が全く読めなくなってしまったときでも、このコマンドは動作します。なんとかしてコマンドを入力してください):<br />
<br />
$ setfont<br />
<br />
{{Note|''setfont'' は現在使われているコンソールだけで機能することを覚えておいて下さい。(アクティブだろうとそうでなかろうと)他のコンソールには影響しません。}}<br />
<br />
=== デフォルトフォントを変更 ===<br />
<br />
デフォルトフォントを変えるには、{{ic|/etc/vconsole.conf}} (このファイルは新しく作る必要があるかもしれません) の {{ic|FONT}} と {{ic|FONT_MAP}} で設定します。<br />
<br />
''Č, ž, đ, š'' or ''Ł, ę, ą, ś'' などの文字を表示するために {{ic|lat2-16.psfu.gz}} フォントを使うとします:<br />
<br />
FONT=lat2-16<br />
<br />
これで ISO/IEC 8859 の第2部がサイズ16で使われます。他の値にすればフォントサイズを変えられます (例: {{ic|lat2-08}})。8859 によって定められている地域については、[[wikipedia:ja:ISO/IEC_8859#ISO 8859の部|Wikipedia の表]]を見て下さい。X サーバーを使わずコンソールで作業することが多いならば Terminus フォントが推奨です。例えば ter-216b はラテン2、サイズ16、太字です。ter-216n は通常の太さになります。Terminus フォントは32までのサイズが揃っています。<br />
<br />
フォントを変えたら、適切なフォントマップを設定します。lat2-16 の場合は:<br />
FONT_MAP=8859-2<br />
<br />
初期のユーザースペース、つまりブートプロセスでも特定のフォントを使いたい場合は、{{ic|/etc/mkinitcpio.conf}} で {{ic|keymap}} フックを使って下さい。詳しくは [[Mkinitcpio#HOOKS]] を参照してください。<br />
<br />
ブート時にフォントが変わっていない、もしくは一時的にしか変わらなかった場合、グラフィックドライバが初期化されコンソールがフレームバッファに切り替わるときにリセットされている可能性があります。これを避けるには、グラフィックドライバを早くロードするようにしてください。[[Kernel Mode Setting#Early KMS start]] のサンプルを見るか他の方法で {{ic|/etc/vconsole.conf}} が適用される前にフレームバッファをセットアップするようにしてください。<br />
<br />
== HiDPI ==<br />
<br />
[[HiDPI#Linux コンソール]] を参照。<br />
<br />
== Audible tones ==<br />
<br />
[[PC スピーカー#Beep]] を参照。<br />
<br />
== See also ==<br />
<br />
* [https://www.linusakesson.net/programming/tty/ The TTY demystified – Linus Åkesson]</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=Linux_%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%AB&diff=19841
Linux コンソール
2021-05-10T15:54:09Z
<p>Kusakata: /* フォント */ フォント#コンソールフォントから翻訳済みの内容をコピー</p>
<hr />
<div>[[Category:Linux console]]<br />
[[en:Linux console]]<br />
[[es:Linux console]]<br />
[[pt:Linux console]]<br />
[[zh-hans:Linux console]]<br />
{{Related articles start}}<br />
{{Related|コンソールでのキーボード設定}}<br />
{{Related|スクリーンショットの取得#仮想端末}}<br />
{{Related|コンソールのカラー出力}}<br />
{{Related|getty}}<br />
{{Related articles end}}<br />
<br />
[[Wikipedia:Linux console|Wikipedia]] より:<br />
<br />
:'''Linux コンソール'''は、[[カーネル|Linux カーネル]] に内蔵されているシステムコンソールです。Linux コンソールは、カーネルや他のプロセスがテキスト出力をユーザに送信したり、ユーザからのテキスト入力を受信したりするための方法を提供します。ユーザは通常、コンピュータのキーボードでテキストを入力し、出力されたテキストをコンピュータのモニタで読みます。Linux カーネルは仮想コンソールをサポートしています - コンソールは論理的に分離されていますが、同じ物理キーボードとディスプレイにアクセスします。<br />
<br />
この記事では、Linux コンソールの基本とフォント表示の設定方法について説明します。キーボードの設定は、[[コンソールでのキーボード設定]] サブページで説明しています。<br />
<br />
== 実装 ==<br />
<br />
コンソールは、ユーザーと直接対話するほとんどのサービスとは異なり、カーネルに実装されています。これは、通常のアプリケーションとしてユーザースペースに実装される、[[Xterm]] などの端末エミュレーションソフトウェアとは対照的です。コンソールは常にリリースされた Linux カーネルの一部でしたが、その歴史に変化を遂げてきました。最も顕著なのは、[[Wikipedia:Linux framebuffer|framebuffer]] の使用と、[[Wikipedia:Unicode|Unicode]] のサポートへの移行です。<br />
<br />
コンソールには多くの改良が施されていますが、レガシーハードウェアとの完全な下位互換性があるため、グラフィカルターミナルエミュレータと比較すると制限があります。<br />
<br />
=== 仮想コンソール ===<br />
<br />
The console is presented to the user as a series of [[Wikipedia:Virtual console|virtual consoles]]. These give the impression that several independent terminals are running concurrently; each virtual console can be logged in with different users, run its own shell and have its own font settings. The virtual consoles each use a device {{ic|/dev/ttyX}}, and you can switch between them by pressing {{ic|Alt+F''x''}} (where {{ic|''x''}} is equal to the virtual console number, beginning with 1). The device {{ic|/dev/console}} is automatically mapped to the active virtual console.<br />
<br />
See also {{man|1|chvt}}, {{man|1|openvt}} and {{man|1|deallocvt}}.<br />
<br />
=== テキストモード ===<br />
<br />
Since Linux originally began as a kernel for PC hardware, the console was developed using standard IBM [[Wikipedia:VGA|CGA/EGA/VGA]] graphics, which all PCs supported at the time. The graphics operated in VGA text mode, which provides a simple 80x25 character display with 16 colours. This legacy mode is similar to the capabilities of dedicated text terminals, such as the [[Wikipedia:VT100|DEC VT100]] series. It is still possible to boot in text mode if the system hardware supports it, but almost all modern distributions (including Arch Linux) use the framebuffer console instead.<br />
<br />
=== フレームバッファーのコンソール ===<br />
<br />
As Linux was ported to other non-PC architectures, a better solution was required, since other architectures do not use VGA-compatible graphics adapters, and may not support text modes at all. The framebuffer console was implemented to provide a standard console across all platforms, and so presents the same VGA-style interface regardless of the underlying graphics hardware. As such, the Linux console is not a terminal emulator, but a terminal in its own right. It uses the terminal type {{ic|linux}}, and is largely compatible with VT100.<br />
<br />
== キーボードショートカット ==<br />
<br />
{| class="wikitable"<br />
! Keyboard Shortcut<br />
! Description<br />
|-<br />
| {{ic|Ctrl+Alt+Del}}<br />
| Reboots the system (specified by the symlink {{ic|/usr/lib/systemd/system/ctrl-alt-del.target}})<br />
|-<br />
| {{ic|Alt+F1}}, {{ic|F2}}, {{ic|F3}}, ...<br />
| Switch to ''n''-th virtual console<br />
|-<br />
| {{ic|Alt+ &larr;}}<br />
| Switch to previous virtual console<br />
|-<br />
| {{ic|Alt+ &rarr;}}<br />
| Switch to next virtual console<br />
|-<br />
| {{ic|Scroll Lock}}<br />
| When Scroll Lock is activated, input/output is locked<br />
|-<br />
| {{ic|Ctrl+c}}<br />
| Kills current task<br />
|-<br />
| {{ic|Ctrl+d}}<br />
| Inserts an EOF<br />
|-<br />
| {{ic|Ctrl+z}}<br />
| Pauses current Task<br />
|}<br />
<br />
See also {{man|4|console_codes}}.<br />
<br />
== フォント ==<br />
<br />
{{Note|このセクションでは [[Wikipedia:Linux console|Linux コンソール]]について説明しています。(ユニコードフォントや最新のグラフィックアダプタのサポートなど) より多くの機能が備わっているコンソールについては [[fbterm]] や [[KMSCON]] などのページを見て下さい。}}<br />
<br />
[[Wikipedia:ja:仮想コンソール|仮想コンソール]]はカーネルに含まれているフォントと ASCII 文字セットがデフォルトで使用しますが、どちらも簡単に変えることができます。<br />
<br />
コンソールフォントは 256 か 512 文字に制限されています。利用できるフォントは {{ic|/usr/share/kbd/consolefonts/}} にあります。<br />
<br />
押したキーとコンピュータで使われる文字をつなぐ、キーマップは {{ic|/usr/share/kbd/keymaps/}} のサブディレクトリにあります。<br />
<br />
{{Tip|ラテン・ギリシャ文字で書かれたヨーロッパ系言語の場合、{{ic|eurlatgr}} フォントを使うことができます。幅広いラテン・ギリシャ文字と特殊文字が収録されています [https://lists.altlinux.org/pipermail/kbd/2014-February/000439.html]。}}<br />
<br />
=== プレビューとテスト ===<br />
<br />
フォントで利用できる記号・文字は {{ic|showconsolefont}} コマンドでテーブル表示できます:<br />
<br />
$ showconsolefont<br />
<br />
''setfont'' ユーティリティを使うことで一時的にフォントを変えることができます。フォントの名前 ({{ic|/usr/share/kbd/consolefonts/}} にあります) を指定してください:<br />
<br />
$ setfont Lat2-Terminus16<br />
<br />
任意で、使用する文字セットを {{ic|-m}} オプションで指定できます:<br />
<br />
$ setfont Lat2-Terminus16 -m 8859-2<br />
<br />
もし新しく変えたフォントに不満ならば、何も引数を付けないで実行することでデフォルトフォントに戻ります (コンソール画面が全く読めなくなってしまったときでも、このコマンドは動作します。なんとかしてコマンドを入力してください):<br />
<br />
$ setfont<br />
<br />
{{Note|''setfont'' は現在使われているコンソールだけで機能することを覚えておいて下さい。(アクティブだろうとそうでなかろうと)他のコンソールには影響しません。}}<br />
<br />
=== デフォルトフォントを変更 ===<br />
<br />
デフォルトフォントを変えるには、{{ic|/etc/vconsole.conf}} (このファイルは新しく作る必要があるかもしれません) の {{ic|FONT}} と {{ic|FONT_MAP}} で設定します。<br />
<br />
''Č, ž, đ, š'' or ''Ł, ę, ą, ś'' などの文字を表示するために {{ic|lat2-16.psfu.gz}} フォントを使うとします:<br />
<br />
FONT=lat2-16<br />
<br />
これで ISO/IEC 8859 の第2部がサイズ16で使われます。他の値にすればフォントサイズを変えられます (例: {{ic|lat2-08}})。8859 によって定められている地域については、[[wikipedia:ja:ISO/IEC_8859#ISO 8859の部|Wikipedia の表]]を見て下さい。X サーバーを使わずコンソールで作業することが多いならば Terminus フォントが推奨です。例えば ter-216b はラテン2、サイズ16、太字です。ter-216n は通常の太さになります。Terminus フォントは32までのサイズが揃っています。<br />
<br />
フォントを変えたら、適切なフォントマップを設定します。lat2-16 の場合は:<br />
FONT_MAP=8859-2<br />
<br />
初期のユーザースペース、つまりブートプロセスでも特定のフォントを使いたい場合は、{{ic|/etc/mkinitcpio.conf}} で {{ic|keymap}} フックを使って下さい。詳しくは [[Mkinitcpio#HOOKS]] を参照してください。<br />
<br />
ブート時にフォントが変わっていない、もしくは一時的にしか変わらなかった場合、グラフィックドライバが初期化されコンソールがフレームバッファに切り替わるときにリセットされている可能性があります。これを避けるには、グラフィックドライバを早くロードするようにしてください。[[Kernel Mode Setting#Early KMS start]] のサンプルを見るか他の方法で {{ic|/etc/vconsole.conf}} が適用される前にフレームバッファをセットアップするようにしてください。<br />
<br />
== HiDPI ==<br />
<br />
[[HiDPI#Linux コンソール]] を参照。<br />
<br />
== Audible tones ==<br />
<br />
[[PC スピーカー#Beep]] を参照。<br />
<br />
== See also ==<br />
<br />
* [https://www.linusakesson.net/programming/tty/ The TTY demystified – Linus Åkesson]</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=%E4%BF%9D%E5%AD%98%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E6%9A%97%E5%8F%B7%E5%8C%96&diff=19840
保存データ暗号化
2021-05-10T15:38:54Z
<p>Kusakata: /* ファイルシステムまたはファイルのバックアップ */ 内部リンク修正</p>
<hr />
<div>[[Category:暗号化]]<br />
[[Category:ファイルシステム]]<br />
[[en:Disk encryption]]<br />
[[es:Disk encryption]]<br />
[[it:Disk encryption]]<br />
[[pl:Disk encryption]]<br />
{{Related articles start}}<br />
{{Related|dm-crypt}}<br />
{{Related|TrueCrypt}}<br />
{{Related|eCryptfs}}<br />
{{Related|EncFS}}<br />
{{Related|Tomb}}<br />
{{Related|tcplay}}<br />
{{Related|GnuPG}}<br />
{{Related|自己暗号化ドライブ}}<br />
{{Related articles end}}<br />
この記事ではストレージディスクの論理部 (フォルダ, パーティション, ディスク全体など) を暗号化で保護するために Arch Linux で利用できる技術について扱っており、書き込まれたデータを全て自動的に暗号化して、読み込むときにオンザフライで復元することを目標とします。<br />
<br />
これに関連して"ストレージディスク"とはコンピュータのハードドライブや、USB フラッシュドライブや DVD などの外部デバイスだけでなく、ループバックデバイスやクラウドストレージなどの (Arch Linux からブロックデバイスやファイルシステムとして参照することができる) ''仮想''ストレージディスクも含めます。<br />
<br />
保護したい''対象''や暗号化する''方法''をすでに決めている場合は、右にある''関連''記事を直接見ることを推奨します。<br />
<br />
==なぜ暗号化を使うのか?==<br />
<br />
ディスク暗号化は確実にファイルを常に暗号化された状態でディスクに保存することができます。ファイルにアクセスできるのは、システムが動いていて信頼されたユーザーによってロックを解除された間だけで、その場合にのみオペレーティングシステムやアプリケーションは読み取れる状態でファイルにアクセスすることができるようになります。権限のないユーザーが直接ディスクの中身を見たとしても、わかるのは意味がわからないランダムなデータだけで、実際のファイルを読み取ることは不可能です。<br />
<br />
ディスク暗号化によって、例えば、コンピュータやハードディスクが以下の状態にあるときにデータを勝手に見られることを防げます:<br />
* あなたの離席中に、他の信頼されない人々がアクセスすることができる場所に置かれている場合。<br />
* ノートパソコンやネットブック、または外付けのストレージデバイスなどのように紛失したり盗まれた場合。<br />
* 修理に出している間。<br />
* 寿命が尽きて廃棄した時。<br />
<br />
さらに、ディスク暗号化を使うことで、オペレーティングシステムを改竄しようとする不正アクセスに対するセキュリティの強化にもなります。例えば、システムへの物理的なアクセスを手に入れた攻撃者によるキーロガーやトロイの木馬のインストールへの防衛手段になります。<br />
<br />
{{Warning|ディスク暗号化はあらゆる脅威からデータを保護するわけではないので注意してください。}}<br />
ディスク暗号化によっても以下のような場合には対処できません:<br />
* システムが動いていて、あなたがロックを解除してディスクの暗号化している部分をマウントしてしまった後に (インターネットなどを介して) 攻撃者がシステムに侵入した場合。<br />
* [[Wikipedia:Cold boot attack|コールドブートアタック]]に必要な手段を攻撃者が手に入れていて、(画面ロックを使っていたとしても) コンピュータが動作している、または動作していたすぐ後に攻撃者が物理的にアクセスできる場合。<br />
* 政府機関が、上記の攻撃を簡単に行える資力を持っているだけでなく、もっとシンプルに、様々な[[Wikipedia:ja:強制|強制執行]]を使って無理矢理キーやパスフレーズを明かさせることができる場合。世界中の非民主的な国々、さらにアメリカやイギリスでも、何か興味深いものをあなたが隠していると法執行機関が疑いをかけた場合、法執行機関によってロックの解除を合法的に迫られる可能性があります。<br />
<br />
あなたがシステムを使う前にシステムに細工を施すことができるプロの攻撃者にまともに対抗するには非常に強固なディスク暗号化が必要になります (例: 平文のブートパーティションがなく真正の確認があるフルシステム暗号化)。それでもあらゆるタイプの改竄を押しとどめることができるかというと疑問です (例: ハードウェアキーロガー)。おそらく[[Wikipedia:Hardware-based full disk encryption|ハードウェアベースの完全ディスク暗号化]]と[[Wikipedia:Trusted_Computing|トラステッドコンピューティング]]が最善策でしょう。<br />
<br />
{{Warning|ディスク暗号化をしたとしても[[ディスクの完全消去|ディスクの消去]]からは保護されません。データを安全に保つため[[バックアッププログラム|定期的なバックアップ]]を推奨します。}}<br />
<br />
=== データ暗号化 vs システム暗号化 ===<br />
<br />
; データ暗号化<br />
: データ暗号化は、ユーザーのデータ ({{ic|/home}} ディレクトリの中や、データ DVD などのリムーバブルメディア) だけの暗号化と定義され、一番シンプルで込み入ったところがないディスク暗号化の利用法ですが、致命的な欠点があります。<br />
: 最近の計算システムでは、ユーザーデータに関する情報や、またはデータそれ自体の一部を以下のようなハードドライブの暗号化されていない領域にキャッシュ・保存するバックグラウンドプロセスが多数存在します:<br />
<br />
:* スワップパーティション<br />
:** <span style="color:#555">''(救済策: スワップを無効にする、または[[Dm-crypt/スワップの暗号化|スワップも暗号化]]してしまう)''</span><br />
:* {{ic|/tmp}} (ユーザーアプリケーションによって作成される一時ファイル)<br />
:** <span style="color:#555">''(救済策: そのようなアプリケーションを使うのをやめる、または {{ic|/tmp}} を [[RAM ディスク]]にマウントする)''</span><br />
:* {{ic|/var}} (ログファイルやデータベースなど。例えば mlocate は全てのファイル名のインデックスを {{ic|/var/lib/mlocate/mlocate.db}} に保存します)<br />
<br />
:さらに、データ暗号化だけではオフラインのシステムのタンパリング攻撃にたいして隙を残すことになります (例: 暗号化されたデータを解除するために使用するパスフレーズを[[Wikipedia:ja:キーロガー|記録]]するプログラムや、ロックを解除するのを待ってから密かに攻撃者がデータを回収できる場所にデータをコピー/送信するプログラムのインストール)。<br />
<br />
; システム暗号化<br />
: システム暗号化は、オペレーティングシステム''と''ユーザーデータの暗号化と定義されており、データ暗号化の欠点を解決します。<br />
<br />
: メリット:<br />
:* オペレーティングシステムのファイルに対する権限のない物理アクセス (と改竄) を防ぎます ''(ただし上の警告を見て下さい)''<br />
:* システムによってキャッシュされる可能性のあるプライベートなデータへの権限のない物理アクセスを防ぎます<br />
: デメリット:<br />
:* ユーザーのログイン中またはログイン後にディスクの暗号化された部分を解除することはできなくなります。起動時に行わなくてはなりません<br />
<br />
実際には、データ暗号化とシステム暗号化はいつでも判然と区別することができるというわけではなく、様々な妥協やカスタマイズをしたセットアップというのが考えられます。<br />
<br />
いずれにせよ、ディスク暗号化はあくまでオペレーティングシステムの既存のセキュリティ機構の添え物として考えるべきです。ネットワークセキュリティやユーザーベースのアクセス制御などを提供するシステムの''他の''部分を活かしながら、オフラインの物理アクセスの防御も考えて下さい。<br />
<br />
[[Wikipedia:Disk encryption]] も参照。<br />
<br />
==利用可能な手段==<br />
<br />
あらゆるディスク暗号化の手段というのは、ディスクは暗号化されたデータを保持しながら、暗号コンテナ (つまり暗号化されたデータを保持するディスクの論理部) が"解除"されてマウントされているときにかぎり、オペレーティングシステムやアプリケーションからは通常の読み込み可能なデータとして見えるようにするという方法で働きます。<br />
<br />
暗号化を使うには、ユーザーによって"秘密情報"が供給される必要があり (通常はキーファイルやパスフレーズの形で指定します)、それから実際の暗号化キーが生成されます (そしてセッションの間はカーネルのキーリングに保存されます)。<br />
<br />
この種の仕組みが全くわからないという場合は、下の[[#暗号化の仕組み|暗号化の仕組み]]セクションを読んで下さい。<br />
<br />
利用できるディスク暗号化の方法は、稼働するレイヤーによって2つのタイプに分けることができます:<br />
<br />
===スタックファイルシステムの暗号化===<br />
<br />
スタックファイルシステムによる暗号化ソリューションは既存のファイルシステム上に積み上げられるレイヤーとして実装され、暗号化が有効になったフォルダへ書き込まれた全てのファイルを、実際のファイルシステムがディスクに書き込む前に即座に暗号化します。そしてファイルシステムがディスクからファイルを読み込んだ時は復号化を行います。この方法では、ホストファイルシステムには暗号化された形でファイルが保存されますが (ファイルの中身や、ファイル名・フォルダ名も、同じ長さのランダムなデータで置き換えられます)、それ以外のファイルはファイルシステム上に通常のファイル/シンボリックリンク/ハードリンクとして暗号化されない形で存在します。<br />
<br />
ホストファイルシステムにある暗号化されたファイルが保存されたフォルダをロック解除するため、(特殊なスタック擬似ファイルシステムを使って) それ自体または別の場所にマウントされ、同じファイルが読み込める形で現れます。アンマウントしたり、システムの電源が落とされるまでその状態は維持されます。<br />
<br />
スタックファイルシステム暗号化で利用できるソリューションは以下の3つです:<br />
<br />
;eCryptfs: [[eCryptfs]] を参照。<br />
<br />
;EncFS: [[EncFS]] を参照。<br />
<br />
;fscrypt: [[fscrypt]] を参照。<br />
<br />
===ブロックデバイスの暗号化===<br />
<br />
一方、ブロックデバイス暗号化はファイルシステムレイヤーの''下''で動作して、特定のブロックデバイス (つまり、ディスクやパーティション全体、または仮想的なループバックデバイスとして振る舞うファイル) に書き込まれる全てのデータが暗号化されます。このため、ブロックデバイスがオフラインのときは、中身が全てランダムなデータの巨大なブロブのように見え、ファイルシステムやデータに何が含まれているのか判断できなくなります。データにまたアクセスするときは、保護されたコンテナ (この場合、ブロックデバイス) を特殊な方法で任意の場所にマウントします。<br />
<br />
Arch Linux では"ブロックデバイス暗号化"として以下の方法が利用できます:<br />
<br />
;loop-AES: loop-AES は cryptoloop の後継で、システム暗号化のためのセキュアで高速なソリューションです。ただし、標準にないカーネルのサポートが必要になるため loop-AES は他の選択肢と比べてユーザーフレンドリーとは言い難いかもしれません。<br />
<br />
;dm-crypt: [[dm-crypt]] は Linux カーネルによって提供されている標準の device-mapper 暗号化機能です。直接使うことでパーティションやキーの管理のあらゆることを完全にコントロールすることができます。dm-crypt の管理はユーザースペースユーティリティの {{Pkg|cryptsetup}} を使って行います。次のタイプのブロックデバイス暗号化に使用することが可能です: ''LUKS'' (デフォルト), ''plain'', そして機能制限がありますが ''loopAES'' と ''Truecrypt'' デバイス。<br />
:* デフォルトで使用される LUKS は dm-crypt をセットアップするのに必要な情報を全てディスクに保存する便利なレイヤーで、使いやすさと暗号のセキュリティを増すためにパーティションとキー管理を抽象化します。<br />
:* plain dm-crypt モードは、オリジナルのカーネルの機能であり、便利なレイヤーを使いません。レイヤーを使った時と同じ暗号強度を確保するのは難しくなります。そうしようとすると、結果的にキー (パスフレーズまたはキーファイル) が長くなってしまいます。しかしながら、下で説明しているように利点も存在します。<br />
<br />
;TrueCrypt: [[TrueCrypt]] の開発者は2014年5月にサポートを終了しています。それ以降脆弱性が修正されていないため、使用してはなりません。<br />
<br />
;VeraCrypt: TureCryptの後継です。<br />
<br />
選択するレイヤーの実用性については、下の[[#実用性|比較表]]を見て下さい。[http://ksouedu.com/doc/ecryptfs-utils/ecryptfs-faq.html#compare eCryptfs] についての記事も参照。<br />
<br />
===比較表===<br />
"dm-crypt +/- LUKS" のカラムは LUKS ("+") と plain ("-") 両方の暗号化モードにおける dm-crypt の機能を示しています。特定の機能が LUKS の使用を必要とする場合、そのことは "(LUKS を使用)" で表されます。同じように "(LUKS を使用しない)" はその機能を実現するのに LUKS の使用が逆効果であり、plain モードを使うべきことを示しています。<br />
<br />
{| class="wikitable" style="text-align:center; cell-padding:100px; "<br />
|-<br />
| colspan="3" style="border-left-color:transparent; border-top-color:transparent; text-align:left;" |<br />
=====''概要''=====<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | Loop-AES<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | dm-crypt +/- LUKS<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | TrueCrypt<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | VeraCrypt<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | eCryptfs<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | EncFs<br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent; width:20px" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
タイプ<br />
| colspan="4" | ブロックデバイスの暗号化<br />
| colspan="2" | スタックファイルシステムの暗号化<br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
主なセールスポイント<br />
| 最古の手段であり、おそらく最速であり、レガシーなシステムでも動作します<br />
| Linux におけるブロックデバイス暗号化のデファクトスタンダードであり柔軟性があります<br />
| 携帯性が高く、洗練された、自己完結型の暗号化ソリューション<br />
| 活発に開発されている TrueCrypt のフォークで、デファクトスタンダードの代替<br />
| EncFS よりも若干高速で、暗号化されたファイルは個別にシステム間で移動できます<br />
| 一番使うのが簡単で、root 以外による管理をサポートしています<br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
Arch Linux における利用手段<br />
| カスタムカーネルの手動コンパイルが必須<br />
| ''カーネルモジュール:'' デフォルトのカーネルに含まれています; ''ツール:'' {{Pkg|device-mapper}}, {{Pkg|cryptsetup}} [core]<br />
| {{pkg|truecrypt}} [extra] (開発終了) または後方互換のある {{pkg|veracrypt}} [community]<br />
| {{pkg|veracrypt}} [community]<br />
| ''カーネルモジュール:'' デフォルトのカーネルに含まれています; ''ツール:'' {{Pkg|ecryptfs-utils}} [community]<br />
| {{Pkg|encfs}} [community]<br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
ライセンス<br />
| GPL<br />
| GPL<br />
| TrueCrypt License 3.1<sup>[[#参照|[1]]]</sup><br />
| Apache License 2.0, 一部はTrueCrypt License v3.0<sup>[[#参照|[1]]]</sup><br />
| GPL<br />
| GPL<br />
|-<br />
| colspan="3" style="height:20px; border-color:transparent" |<br />
| colspan="5" style="border-right-color:transparent" |<br />
|-<br />
| colspan="3" style="border-left-color:transparent; border-top-color:transparent; text-align:left;" |<br />
=====''基本的な分類''=====<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | Loop-AES<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | dm-crypt +/- LUKS<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | TrueCrypt<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | VeraCrypt<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | eCryptfs<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | EncFs<br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
暗号化の対象<br />
| colspan="4" | ブロックデバイス全体<br />
| colspan="2" | ファイル<br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
暗号化されたデータのコンテナ<br />
| colspan="4" |<br />
* ディスクまたはディスクパーティション<br />
* 仮想パーティションとして作用するファイル<br />
| colspan="2" |<br />
* 既存のファイルシステムのディレクトリ<br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
ファイルシステムとの関係<br />
| colspan="4" | ファイルシステムレイヤーの下で動作し、暗号化されたブロックデバイスの中身がファイルシステム、パーティションテーブル、LVM のどれであるかには関しない<br />
| colspan="2" | 既存のファイルシステムにレイヤーを追加して、ファイルが書き込まれたり読み込まれた時に自動的に暗号化または復号化を行う<br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
暗号化の実装空間<br />
| colspan="5" | カーネル空間<br />
| ユーザー空間<br>''(FUSE を使用)''<br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
暗号メタデータの保存場所<br />
| ?<br />
| LUKS を使用: LUKS ヘッダー<br />
| colspan="2" rowspan="2" | (復号化された) デバイスの冒頭/最後 ([http://www.truecrypt.org/docs/volume-format-specification フォーマット])<br />
| 暗号化されたファイルのヘッダー<br />
| EncFs コンテナのトップレベルにあるコントロールファイル<br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
暗号鍵の保存場所<br />
| ?<br />
| LUKS を使用: LUKS ヘッダー<br />
| colspan="2" rowspan="1" | 何処にでも保存できるキーファイル<br />
|-<br />
| colspan="3" style="height:20px; border-color:transparent" |<br />
| colspan="5" style="border-right-color:transparent" |<br />
|-<br />
| colspan="3" style="border-left-color:transparent; border-top-color:transparent; text-align:left;" |<br />
<br />
=====''実用性''=====<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | Loop-AES<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | dm-crypt +/- LUKS<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | TrueCrypt<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | VeraCrypt<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | eCryptfs<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | EncFs<br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
ファイルのメタデータ (ファイルの数, ディレクトリ構造, ファイルサイズ, パーミッション, 更新時刻など) の暗号化<br />
| colspan="4" | <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| colspan="2" | <span style="font-size:160%; color:#CF2525;">✖</span><br>''(ファイルやディレクトリの名前は暗号化できます)''<br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
(パーティションテーブルを含む) ハードドライブ全体の暗号化<br />
| colspan="4" | <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| colspan="2" | <span style="font-size:160%; color:#CF2525;">✖</span><br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
スワップ領域の暗号化<br />
| colspan="4" | <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| colspan="2" | <span style="font-size:160%; color:#CF2525;">✖</span><br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
あらかじめ特定のサイズのスペースを暗号化データコンテナに割り当てなくても使用できるか<br />
| colspan="4" | <span style="font-size:160%; color:#CF2525;">✖</span><br />
| colspan="2" | <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
ブロックデバイスにアクセスできない既存のファイルシステム (NFS や Samba の共有、クラウドストレージなど) の保護に使用できるか<br />
| colspan="4" | &nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;<span style="font-size:160%; color:#CF2525;">✖</span><sup>[[#参照|[2]]]</sup><br />
| colspan="2" | <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
暗号化されたファイルのファイルベースのオフラインバックアップ<br />
| colspan="4" | <span style="font-size:160%; color:#CF2525;">✖</span><br />
| colspan="2" | <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
|-<br />
| colspan="3" style="height:20px; border-color:transparent" |<br />
| colspan="5" style="border-right-color:transparent" |<br />
|-<br />
| colspan="3" style="border-left-color:transparent; border-top-color:transparent; text-align:left;" |<br />
=====''ユーザビリティ''=====<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | Loop-AES<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | dm-crypt +/- LUKS<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | TrueCrypt<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | VeraCrypt<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | eCryptfs<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | EncFs<br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
ログイン時の自動マウントのサポート<br />
| ?<br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
アイドル状態による自動アンマウントのサポート<br />
| ?<br />
| ?<br />
| ?<br />
| ?<br />
| ?<br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
root 以外のユーザーによる暗号化されたデータのコンテナの作成と破壊<br />
| <span style="font-size:160%; color:#CF2525;">✖</span><br />
| <span style="font-size:160%; color:#CF2525;">✖</span><br />
| <span style="font-size:160%; color:#CF2525;">✖</span><br />
| <span style="font-size:160%; color:#CF2525;">✖</span><br />
| 制限あり<br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
GUI<br />
| <span style="font-size:160%; color:#CF2525;">✖</span><br />
| <span style="font-size:160%; color:#CF2525;">✖</span><br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| <span style="font-size:160%; color:#CF2525;">✖</span><br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
|-<br />
| colspan="3" style="height:20px; border-color:transparent" |<br />
| colspan="5" style="border-right-color:transparent" |<br />
|-<br />
| colspan="3" style="border-left-color:transparent; border-top-color:transparent; text-align:left;" |<br />
<br />
=====''セキュリティ''=====<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | Loop-AES<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | dm-crypt +/- LUKS<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | TrueCrypt<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | VeraCrypt<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | eCryptfs<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | EncFs<br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
サポートされている暗号<br />
| AES<br />
| AES, Anubis, CAST5/6, Twofish, Serpent, Camellia, Blowfish, ... (カーネルの Crypto API が用意している全ての暗号)<br />
| AES, Twofish, Serpent<br />
| AES, Twofish, Serpernt, Camellia, Kuznyechik<br />
| AES, Blowfish, Twofish...<br />
| AES, Blowfish, Twofish, その他システムで使える暗号<br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
ソルティングのサポート<br />
| ?<br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br>(LUKS を使用)<br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| ?<br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
複数の暗号による多段処理のサポート<br />
| ?<br />
| 複数のブロックデバイスを段階的に暗号化することは可能<br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| ?<br />
| <span style="font-size:160%; color:#CF2525;">✖</span><br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
キースロットの拡散のサポート<br />
| ?<br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br>(LUKS を使用)<br />
| ?<br />
| ?<br />
| ?<br />
| ?<br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
キースクラブに対する保護<br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br>(LUKS を使用しない)<br />
| ?<br />
| ?<br />
| ?<br />
| ?<br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
同一の暗号化されたデータに対して複数のキー (別個に無効にできる) のサポート<br />
| ?<br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br>(LUKS を使用)<br />
| ?<br />
| ?<br />
| ?<br />
| <span style="font-size:160%; color:#CF2525;">✖</span><br />
|- valign="top"<br />
| colspan="3" style="height:20px; border-color:transparent" |<br />
| colspan="5" style="border-right-color:transparent" |<br />
|-<br />
| colspan="3" style="border-left-color:transparent; border-top-color:transparent; text-align:left;" |<br />
<br />
=====''パフォーマンス''=====<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | Loop-AES<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | dm-crypt +/- LUKS<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | TrueCrypt<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | VeraCrypt<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | eCryptfs<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | EncFs<br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
マルチスレッドのサポート<br />
| ?<br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><sup>[[#参照|[8]]]</sup><br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| ?<br />
| ?<br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
ハードウェア支援暗号化のサポート<br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><sup>[[#参照|[13]]]</sup><br />
|-<br />
| colspan="3" style="height:20px; border-color:transparent" |<br />
| colspan="4" style="border-right-color:transparent" |<br />
| colspan="2" style="border-color:transparent" |<br />
|-<br />
| colspan="3" style="border-left-color:transparent; border-top-color:transparent; text-align:left;" |<br />
<br />
=====''ブロックデバイス暗号化特有の事項''=====<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | Loop-AES<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | dm-crypt +/- LUKS<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | TrueCrypt<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | VeraCrypt<br />
| colspan="2" rowspan="2" style="border-color:transparent" |<br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
所定の暗号化済みのブロックデバイスを (手動で) リサイズすることのサポート<br />
| ?<br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| <span style="font-size:160%; color:#CF2525;">✖</span><br />
| <span style="font-size:160%; color:#CF2525;">✖</span><br />
|-<br />
| colspan="3" style="height:20px; border-color:transparent" |<br />
| colspan="4" style="border-color:transparent" |<br />
| colspan="2" style="border-right-color:transparent" |<br />
|-<br />
| colspan="7" style="border-left-color:transparent; text-align:left;" |<br />
=====''スタックファイルシステム暗号化特有の事項''=====<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | eCryptfs<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | EncFs<br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="6" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
サポートされるファイルシステム<br />
| ext3, ext4, xfs (注意事項あり), jfs, nfs...<br />
| ext3, ext4, xfs (with caveats), jfs, nfs, cifs...[https://github.com/vgough/encfs]<br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="6" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
ファイル名の暗号化<br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="6" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
ファイル名の暗号化を''しない''機能<br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="6" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
スパースファイルの最適化処理<br />
| <span style="font-size:160%; color:#CF2525;">✖</span><br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
|-<br />
| colspan="3" style="height:20px; border-color:transparent" |<br />
| colspan="5" style="border-right-color:transparent" |<br />
|-<br />
| colspan="3" style="border-left-color:transparent; border-top-color:transparent; text-align:left;" |<br />
<br />
=====''互換性と普及度''=====<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | Loop-AES<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | dm-crypt +/- LUKS<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | TrueCrypt<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | VeraCrypt<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | eCryptfs<br />
! scope="col" style="background:#E2E2E2" | EncFs<br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
サポートされる Linux カーネルバージョン<br />
| 2.0 以上<br />
| CBC モード 2.6.4, ESSIV 2.6.10, LRW 2.6.20, XTS 2.6.24<br />
| ?<br />
| ?<br />
| ?<br />
| 2.4 以上<br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" rowspan="3" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" | 暗号化されたデータにアクセスできるオペレーティングシステム<br />
! scope="row" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" | Windows<br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><sup>[[#参照|[3]]]</sup><br />
| ?<sup>[[#参照|[4]]]</sup><br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| ?<br />
| &nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;<span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><sup>[[#参照|[9]]]</sup><br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" | macOS<br />
| ?<br />
| ?<br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| ?<br />
| &nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;<span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><sup>[[#参照|[5]]]</sup><br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" | FreeBSD<br />
| ?<br />
| ?<br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br>(VeraCrypt を使用)<br />
| <span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><br />
| ?<br />
| &nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;<span style="font-size:210%; color:#5F9E23;">✔</span><sup>[[#参照|[6]]]</sup><br />
|- valign="top"<br />
| style="border-left-color:transparent; border-bottom-color:transparent" |<br />
! scope="row" colspan="2" style="text-align:left; font-weight:normal; color:#393939; background:#E2E2E2; padding:0 6px" |<br />
使用しているディストリビューション<br />
| ?<br />
| <br />
* Debian/Ubuntu インストーラ (システム暗号化)<br />
* Fedora インストーラ<br />
| ?<br />
| ?<br />
|<br />
* Ubuntu インストーラ (ホームディレクトリの暗号化)<br />
* Chromium OS (キャッシュされたユーザーデータの暗号化<sup>[[#参照|[7]]]</sup>)<br />
| ?<br />
|}<br />
<br />
==準備==<br />
<br />
===セットアップの選択===<br />
<br />
どのディスク暗号化をセットアップするのが適切なのかはあなたの目的 (上の [[#なぜ暗号化を使うのか?]] を読んで下さい) とシステムパラメータによって様々です。<br><br />
とりわけ、以下の質問に答える必要があるでしょう:<br />
<br />
<ul><br />
<li>あなたが身を守りたいのはどのような"攻撃者"からか?<br />
<ul style="list-style-type:circle;color:#777;font-size:90%;line-height:1em;margin-top:0"><br />
<li>システムの電源がオフになっていたり盗まれたりしたときにディスクを詮索するカジュアルなコンピュータユーザー</li><br />
<li>あなたがシステムを使用する前後に繰り返しシステムに読み書きアクセスをすることができるプロの暗号解読者</li><br />
<li>その中間</li><br />
</ul></li><br />
</ul><br />
<br />
<ul><br />
<li>どの暗号化ストラテジーを使用するのか?<br />
<ul style="list-style-type:circle;color:#777;font-size:90%;line-height:1em;margin-top:0"><br />
<li>データ暗号化</li><br />
<li>システム暗号化</li><br />
<li>その中間</li><br />
</ul></li></ul><br />
<br />
<ul><br />
<li>スワップや {{ic|/tmp}} などはどうすればいいか?<br />
<ul style="list-style-type:circle;color:#777;font-size:90%;line-height:1em;margin-top:0"><br />
<li>無視する、データが流出しないことを祈る</li><br />
<li>無効化する、または ramdisk としてマウント</li><br />
<li>暗号化する ''(完全なディスク暗号化の一部として、または別個に暗号化)''</li><br />
</ul></li></ul><br />
<br />
<ul><br />
<li>どうやってディスクの暗号化された部分を解除するか?<br />
<ul style="list-style-type:circle;color:#777;font-size:90%;line-height:1em;margin-top:0"><br />
<li>パスフレーズ ''(ログインパスワードと同じパスワード、または別個のパスワード)''</li><br />
<li>キーファイル ''(例: 安全な場所に置いたり常に持ち歩いている USB スティックに保存)''</li><br />
<li>両方</li><br />
</ul></li><br />
</ul><br />
<br />
<ul><br />
<li>ディスクの暗号化された部分を解除するのは''いつ''か?<br />
<ul style="list-style-type:circle;color:#777;font-size:90%;line-height:1em;margin-top:0"><br />
<li>起動する前</li><br />
<li>起動中</li><br />
<li>ログイン時</li><br />
<li>''(ログイン後に)'' 必要に応じて手動で</li><br />
</ul></li><br />
</ul><br />
<br />
<ul><br />
<li>複数のユーザーに便宜をはかるにはどうすればいいか?<br />
<ul style="list-style-type:circle;color:#777;font-size:90%;line-height:1em;margin-top:0"><br />
<li>気にしない</li><br />
<li>パスフレーズ/キーを共有する</li><br />
<li>ディスクの同一の暗号化部分に対して別個に発行・無効化できるパスフレーズ/キーを使う</li><br />
<li>ユーザーごとにディスクの暗号化部分を分ける</li><br />
</ul></li><br />
</ul><br />
<br />
さらに技術的な選択をする必要があります (上の [[#利用可能な手段]] や、下の [[#暗号化の仕組み]] を参照):<br />
<br />
* スタックファイルシステムの暗号化 vs. ブロックデバイスの暗号化<br />
* キーの管理<br />
* 暗号と利用モード<br />
* メタデータの保管<br />
* "下位ディレクトリ"の場所 (スタックファイルシステムの暗号化を使う場合)<br />
<br />
実際にやってみると、以下のような取り合わせが考えられると思われます:<br />
<br />
;例 1: [[EncFS]] を使ってユーザーのホームディレクトリに "~/Private" という仮想フォルダを作って暗号化する、シンプルなデータ暗号化 (内蔵ハードドライブ)<span style="color:#777"><br>└──> ~/.Private のファイルは暗号化されてディスク上に保存されます<br>└──> 必要に応じて専用のパスフレーズでロックを解除します</span><br><br />
<br />
;例 2: [[TrueCrypt]] で暗号化した USB ドライブによる、シンプルなデータ暗号化 (リムーバブルメディア)<span style="color:#777"><br>└──> コンピュータに接続したときにロックを解除します (専用のパスフレーズと、キーファイルを変換した ~/photos/2006-09-04a.jpg を使用)</span><br />
<br />
;例 3: [[ECryptfs]] でそれぞれのユーザーの''ホームディレクトリ''を暗号化する、部分的なシステム暗号化<span style="color:#777"><br>└──> 各々のユーザーのログイン時に、ログインパスフレーズを使ってロックを解除します<br>└──> ''スワップ''と ''/tmp'' パーティションは [[dm-crypt|Dm-crypt と LUKS]] で暗号化して、セッションごとに自動生成される使い捨てのキーを使用<span style="color:#777"><br>└──> slocate (やその他のアプリ) による /home の中身のインデックス作成/キャッシュは無効にする<br />
<br />
;例 4: システム暗号化 - /boot パーティションを除いてハードドライブ全体を [[dm-crypt|Dm-crypt と LUKS]] で暗号化 <span style="color:#777"><br>└──> 起動中に、パスフレーズまたはキーファイルが保存された USB スティックを使ってロックを解除します<br>└──> ユーザーごとに別々のパスフレーズ/キーを使用 - 別個に無効化可能<br>└──> [[Dm-crypt/システム全体の暗号化#LUKS on LVM|LUKS を LVM 上に配置]]して複数のドライブを跨ったりするパーティションレイアウトにおける暗号化の柔軟性を確保</span><br />
<br />
;例 5: 徹底して隠されたシステム暗号化 - [[dm-crypt|plain dm-crypt]] によるハードドライブ全体の暗号化 <span style="color:#777"><br>└──> 専用のパスフレーズとキーファイルが入った USB スティックを使用して USB ブート<br>└──> マウントする前にデータの状態をチェックします<br>└──> /boot パーティションは先の USB スティック上に配置</span><br />
<br />
もちろん他にも様々な組み合わせが考えられます。あなたのシステムにとってどのようなセットアップが適切か注意深く計画を練って下さい。<br />
<br />
===強固なパスフレーズの選択===<br />
<br />
[[セキュリティ#パスワード]]を見てください。<br />
<br />
===ディスクの準備===<br />
<br />
ディスク (の一部) に暗号化をセットアップする前に、まず確実にディスクを消去するようにしてください。ディスクを消去する際にはドライブ全体またはパーティション全体をゼロバイトやランダムなバイトのストリームで上書きします。これを行う理由は以下の通り:<br />
<br />
<ul><br />
<li><p>'''以前に保存されていたデータのリカバリを防ぐ'''</p><br />
たとえディスクを暗号化したとしても、実際のセクタは必要に応じて、ファイルシステムが特定のセクタにデータを作成したり修正したときにしか上書きされることはありません (下の [[#暗号化の仕組み]] を参照)。ファイルシステムから"使用されていない"セクタは弄られることがないため、前に使っていたファイルシステムのデータが残ってしまっている可能性があります。先にドライブに保存していたデータを完全に[[Wikipedia:Data_recovery|リカバリ]]不可能にするには、手動でデータを消去するしか道はないでしょう。<br>データを完全に消去するということについては、ゼロバイトを使用するかランダムバイトを使用するかの違いはありません (ゼロバイトで消去するほうが高速です)。<br />
</li><br />
<br />
<li><p>'''暗号化されたドライブの利用状況の発覚を防ぐ'''</p><br />
理想を言えば、ディスクの暗号化部分はランダムなデータと区別を付かないようにするほうが望ましいでしょう。暗号化データを含んでいるセクタの数を知ることができなくなるということ自体が (完全な機密性を確保する上で) 好ましいですし、暗号化を解除しようと試みる攻撃者に対してセキュリティを増すことにもつながります。<br>利用状況の発覚を防ぐということに関しては、高品質なランダムバイトを使用してディスクを消去するのが重要です。<br />
</li><br />
</ul><br />
<br />
二番目の理由はブロックデバイスの暗号化をしている場合にのみ意味をなします。スタックファイルシステムの暗号化では簡単に暗号化データを突き止められてしまいます (ホストファイルシステムに暗号化されたファイルがあることは隠しようがありません)。また、たとえ特定のフォルダだけを暗号化したいという場合でも、暗号化されてない状態でフォルダに保存されていたファイルを削除するためには ([[Wikipedia:ja:フラグメンテーション|断片化]]している可能性があるため) パーティション全体を消去する必要があります。同一パーティションに別のフォルダが存在する場合、一度バックアップして、削除してから元のパーティションに戻すようにします。<br />
<br />
ディスク消去することを決めたら、[[ディスクの完全消去]]の記事を参照してください。<br />
<br />
{{Tip|ハードディスクドライブを完全に消去する方法を決めるときは、暗号化ドライブとして使用する以上、消去をするのは一回だけで十分だということを覚えておいてください。}}<br />
<br />
==暗号化の仕組み==<br />
<br />
このセクションは、一般的なディスク暗号化の心臓部である仕組みと方法についての高レベルなイントロダクションです。<br />
<br />
技術的数学的な詳細にまで立ち入ることはありませんが (適当な技術書を読んで下さい)、システム管理者が理解しておくべき、暗号化セットアップの選択がユーザビリティやセキュリティにどう影響をあたえるのかという基礎知識を提供します。<br />
<br />
===基本原理===<br />
<br />
ディスクを暗号化するとき、各ブロックデバイス (スタックファイルシステムの暗号化の場合、個々のファイル) は等長の'''セクタ'''に分割されます。例えば512バイト (4096ビット) など。暗号化・復号化はセクタ単位で行われるので、ディスク上のブロックデバイスやファイルの n 番目のセクタには、元のデータの n 番目のセクタを暗号化したものが保存されます。<br />
<br />
オペレーティングシステムやアプリケーションがブロックデバイス・ファイルから特定のデータを要求した場合、そのデータが含まれているセクタ全体がディスクから読み込まれて、即座に復号化され、一時的にメモリに保存されます:<br />
<br />
╔═══════╗<br />
sector 1 ║"???.."║<br />
╠═══════╣ ╭┈┈┈┈┈╮<br />
sector 2 ║"???.."║ ┊ key ┊<br />
╠═══════╣ ╰┈┈┬┈┈╯<br />
: : │<br />
╠═══════╣ ▼ ┣┉┉┉┉┉┉┉┫<br />
sector n ║"???.."║━━━━━━━(decryption)━━━━━━▶┋"abc.."┋ sector n<br />
╠═══════╣ ┣┉┉┉┉┉┉┉┫<br />
: :<br />
╚═══════╝<br />
<br />
encrypted unencrypted<br />
blockdevice or data in RAM<br />
file on disk<br />
<br />
同じように、書き込み操作のときは、該当箇所のセクタが全て再暗号化されます (他のセクタに変更が加えられることはありません)。<br />
<br />
データを暗号化・復号化するために、ディスク暗号化システムはディスクに関連付けられたユニークな秘密鍵を知る必要があります。暗号化されたブロックデバイスやフォルダをマウントするには、適切な鍵が必要です (以後「マスター鍵」と呼びます)。<br />
<br />
暗号化のセキュリティでは鍵のエントロピーが一番重要です。ランダムに生成された一定の長さ (例えば32バイト=256ビット) のバイト文字列が望ましいですが、覚えづらい上にマウント時に手動で入力するのは苦痛です。<br />
<br />
そこで2つの方法があります。1番目の方法はマスター鍵のエントロピーを増大させる暗号化アプリケーションです。通常は人間が扱える程度のパスフレーズが用いられます。様々なタイプの暗号化方法があり[[#比較表|比較表]]ではそれぞれの特徴を列記しています。そして、2番目の方法は高エントロピーのキーファイルを作成して暗号化するデータドライブとは別のメディアに保存する方式です。<br />
<br />
''参照:''<br />
* [[Wikipedia:ja:認証付き暗号]]<br />
<br />
===キーとキーファイルとパスフレーズ===<br />
<br />
以下はキーファイルでマスター鍵を安全に保存する方法の例です:<br />
<br />
<ul><br />
<li><p>'''''プレーンテキストのキーファイルに保存'''''</p><br />
<br />
マスター鍵をファイルに保存するのは最も単純な方法です。ファイル (キーファイル) は USB メモリなどに保存して、安全な場所に保管しておき、ディスク上の暗号データをマウントしたいときだけコンピュータに接続します (例: 起動時やログイン時)。<br />
</li><br />
<br />
<li><p>'''''パスフレーズで保護したキーファイルあるいはディスクに保存'''''</p><br />
<br />
マスター鍵 (と暗号データ) は秘密のパスフレーズで保護することができます。暗号化したブロックデバイスやフォルダをマウントするたびに思い出して入力する必要があります。詳しくは下の[[#暗号メタデータ]]を見てください。<br />
<br />
<li><p>'''''セッションごとにランダムに生成'''''</p><br />
<br />
スワップ領域や {{ic|/tmp}} パーティションを暗号化する場合など、ときとしてマスター鍵を必ずしも保存しなくてよい場合があります。セッション毎に使い捨てのキーをランダムに生成するのであれば、ユーザーが何かする必要はありません。その場合、パーティションをアンマウントするとパーティションに書き込まれたデータを誰も復号化できなくなります。暗号化するのが一時ファイルなどの場合はそれで特に問題ありません。<br />
</li><br />
</ul><br />
<br />
===暗号メタデータ===<br />
<br />
暗号技術ではマスター鍵のセキュリティを守るために暗号化関数がよく使われます。暗号化されたデバイスがマウントされたとき、パスフレーズやキーファイルを暗号化関数に入れて、出てきた計算結果を使ってマスター鍵を解錠してデータを復号化します。<br />
<br />
一般的なのはパスフレーズのいわゆる「キーストレッチング」です (「鍵導出関数」が使用されます)。パスフレーズはマウントキーとして使用し、実際のマスター鍵を復号化するのに使われます (マスター鍵は暗号化された状態で保存されます):<br />
<br />
<pre><br />
╭┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈╮ ╭┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈╮<br />
┊ mount passphrase ┊━━━━━⎛key derivation⎞━━━▶┊ mount key ┊<br />
╰┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈╯ ,───⎝ function ⎠ ╰┈┈┈┈┈┬┈┈┈┈┈╯<br />
╭──────╮ ╱ │<br />
│ salt │───────────´ │<br />
╰──────╯ │<br />
╭─────────────────────╮ ▼ ╭┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈╮<br />
│ encrypted master key│━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━(decryption)━━━▶┊ master key ┊<br />
╰─────────────────────╯ ╰┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈╯<br />
</pre><br />
<br />
'''鍵導出関数''' (例: PBKDF2 や scrypt) は意図的に低速にしか動作しないようになっており (ハッシュ関数を何度も繰り返し使用します、例えば HMAC-SHA-512 を1000回実行)、総当り攻撃によってパスフレーズを見つけ出すことが事実上不可能です。正しいパスワードを持っているユーザーの場合、計算する必要があるのは一度だけなので、多少遅くても問題になりません。<br />
<br />
また、ディスク暗号化をセットアップするときにランダムに生成される "'''salt'''" を追加引数として使います。salt は暗号メタデータに含まれ暗号化されていない状態で保存されます。セットアップのたびに異なる値となるため、あらかじめ計算済みのテーブルを使って鍵導出関数に対して総当り攻撃をすることが不可能になります。<br />
<br />
'''暗号化されたマスター鍵'''は暗号化されたデータと一緒にディスク上に保存するため、暗号化データの機密性は完全に秘密のパスフレーズに依存します。<br />
<br />
USB スティックなどのキーファイルに暗号化したマスター鍵を保存することでセキュリティをさらに向上させることも可能です。いわゆる'''二段階認証'''です: 暗号化されたデータにアクセスするにはあなただけが知っているもの (パスフレーズ) に加えて、あなただけが持っているもの (キーファイル) も必要となります。<br />
<br />
二段階認証を実現する他の方法として、上記の鍵導出を強化してパスフレーズと (USB スティックなどに保存した) 外部のファイルに含まれるバイトデータを数学的に「ミックス」してから鍵導出関数に渡すという手段もあります。使用するファイルは何でもかまいません。通常の JPEG 画像などであれば[[#もっともらしい否認]]にも有効でしょう。画像ではありますが、ここでは同じ「キーファイル」となります。<br />
<br />
導出したマスター鍵は暗号化ブロックデバイスやフォルダがマウントされている間だけ、メモリ上に安全に保管されます (カーネルのキーリングなど)。<br />
<br />
通常はディスクデータを暗号化・復号化するのにマスター鍵が直接使われることはありません。例えば、スタックファイルシステム暗号化の場合、ファイルにはそれぞれ別々の暗号鍵が自動的に割り当てられます。ファイルを読み書きしたくなったら、最初にメイン鍵を使ってファイルの鍵を復号化してから、ファイルの中身が復号化・暗号化できるようになります:<br />
<br />
╭┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈╮<br />
┊ master key ┊<br />
''file on disk:'' ╰┈┈┈┈┈┬┈┈┈┈┈┈╯<br />
┌ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ┐ │<br />
╎╭───────────────────╮╎ ▼ ╭┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈╮<br />
╎│ encrypted file key│━━━━(decryption)━━━▶┊ file key ┊<br />
╎╰───────────────────╯╎ ╰┈┈┈┈┬┈┈┈┈┈╯<br />
╎┌───────────────────┐╎ ▼ ┌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┐<br />
╎│ encrypted file │◀━━━━━━━━━━━━━━━━━(de/encryption)━━━▶┊ readable file ┊<br />
╎│ contents │╎ ┊ contents ┊<br />
╎└───────────────────┘╎ └┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┘<br />
└ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ┘<br />
<br />
同じように、スタックファイルシステム暗号化の場合、ファイル名を暗号化するときは別の鍵 (例: フォルダごとに割り振られた鍵) が使われます。<br />
<br />
ブロックデバイス暗号化の場合、デバイスごと、つまり全てのデータで使われるのはひとつのマスター鍵です。一部のブロックデバイス暗号化では同一デバイスに複数のパスフレーズやキーファイルを割り当てることができますが、できないものもあります。上記の関数を使ってマスター鍵を保全する場合もあればキーのセキュリティを完全にユーザーに委ねる場合もあります。例として [[dm-crypt]] の plain モードと LUKS モードで使用される暗号パラメータで説明しましょう。<br />
<br />
両方のモードで使用するパラメータを比較すると、dm-crypt の plain モードではキーファイルの場所に関するパラメータがあることに気づくでしょう (例: {{ic|--keyfile-size}}, {{ic|--keyfile-offset}})。dm-crypt の LUKS モードではキーファイルの場所を指定する必要はありません。各ブロックデバイスのヘッダーに暗号のメタデータが含まれるためです。ヘッダーには使用する暗号、暗号化されたマスター鍵、そして鍵導出に必要なパラメータが存在します。最後のパラメータは最初にマスター鍵を暗号化したときに使用したオプションから生成されます (例: {{ic|--iter-time}}, {{ic|--use-random}})。<br />
<br />
暗号化手段のメリット・デメリットについては[[#比較表]]やそれぞれのページを参照してください。<br />
<br />
''参照:''<br />
* [[Wikipedia:ja:パスワード]]<br />
* [[Wikipedia:ja:鍵 (暗号)]]<br />
* [[Wikipedia:Key_management]]<br />
* [[Wikipedia:ja:鍵導出関数]]<br />
<br />
===暗号と利用モード===<br />
<br />
与えられた暗号鍵を使って実際に暗号化データと非暗号化データ (つまり"平文"と"暗号文") を変換するのに使われるアルゴリズムは "'''cipher'''" と呼ばれます。<br />
<br />
ディスク暗号化では等長なブロックのデータを処理する"ブロック暗号" (block cipher) が用いられます。ブロック長は16バイト (128ビット) などになります。執筆時点で、主に使われている暗号は以下のとおり:<br />
{| class="wikitable" style="margin:0 5em 1.5em 5em;"<br />
! scope="col" style="text-align:left" | <br />
! scope="col" style="text-align:left" | ブロックサイズ<br />
! scope="col" style="text-align:left" | キーサイズ<br />
! scope="col" style="text-align:left" | 注記<br />
|-<br />
! scope="row" style="text-align:right" | [[Wikipedia:ja:Advanced_Encryption_Standard|AES]]<br />
| 128 ビット<br />
| 128, 192, 256 ビット<br />
| ''アメリカ政府の "SECRET" または "TOP SECRET" の機密情報を保護するのに足ると NSA によって承認されています (192または256ビットのキーサイズの使用時)。''<br />
|-<br />
! scope="row" style="text-align:right" | [[Wikipedia:ja:Blowfish|Blowfish]]<br />
| 64 ビット<br />
| 32–448 ビット<br />
| ''初期のパテントフリーでセキュアな暗号の一つであり誰でも使えるため、Linux ではかなり定着しています。''<br />
|-<br />
! scope="row" style="text-align:right" | [[Wikipedia:ja:Twofish|Twofish]]<br />
| 128 ビット<br />
| 128, 192, 256 ビット<br />
| ''Blowfish の後継として開発されましたが、それほど幅広くは利用されていません。''<br />
|-<br />
! scope="row" style="text-align:right" | [[Wikipedia:ja:Serpent (暗号)|Serpent]]<br />
| 128 ビット<br />
| 128, 192, 256 ビット<br />
| AES コンペティションの5つの最終候補の中で一番セキュアだと考えられています<sup>[[#参照|[10]]][[#参照|[11]]][[#参照|[12]]]</sup>。<br />
|}<br />
<br />
セクタの暗号化・復号化 ([[#基本原理|上を参照]]) を行うときはセクタを暗号のブロックサイズにあわせて小さなブロックに分割します。個々のブロックに暗号をどのように適用していくかは特定のルールセット (いわゆる"'''暗号利用モード'''") に従います。<br />
<br />
特に手を加えずにそれぞれのブロックを独立して暗号化するのはセキュアではありません ("''電子符号表 (electronic codebook, ECB)''" モードと呼ばれます)。平文で同じ16バイトのテキストがあれば、暗号文も常に同じになるため、ディスクに保存されている暗号文から簡単にパターンを見つけ出すことができてしまいます。<br />
<br />
実際に広く使われている利用モードは "''暗号ブロック連鎖 (cipher-block chaining, CBC)''" です。CBC モードでセクタを暗号化した場合、平文データの各ブロックは前のブロックの暗号文と数学的に混ぜ合わされてから暗号化されます。最初のブロックは前の暗号文がないため、"'''初期化ベクトル (IV)'''" と呼ばれる暗号メタデータに保存されている特殊な事前生成済みのデータブロックが使われます:<br />
<br />
╭──────────────╮<br />
│initialization│<br />
│vector │<br />
╰────────┬─────╯<br />
╭ ╠══════════╣ ╭─key │ ┣┉┉┉┉┉┉┉┉┉┉┫ <br />
│ ║ ║ ▼ ▼ ┋ ┋ . START<br />
┴ ║"????????"║◀━━━━(cipher)━━━━(+)━━━━━┋"Hello, W"┋ block ╱╰────┐<br />
sector n ║ ║ ┋ ┋ 1 ╲╭────┘<br />
of file or ║ ║──────────────────╮ ┋ ┋ ' <br />
blockdevice ╟──────────╢ ╭─key │ ┠┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┨<br />
┬ ║ ║ ▼ ▼ ┋ ┋<br />
│ ║"????????"║◀━━━━(cipher)━━━━(+)━━━━━┋"orld !!!"┋ block<br />
│ ║ ║ ┋ ┋ 2<br />
│ ║ ║──────────────────╮ ┋ ┋<br />
│ ╟──────────╢ │ ┠┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┨<br />
│ ║ ║ ▼ ┋ ┋<br />
: : ... : ... ... : ... : ...<br />
<br />
ciphertext plaintext<br />
on disk in RAM<br />
<br />
復号化するときは、手順が逆になります。<br />
<br />
注目に値することの1つは、セクターごとに一意の初期化ベクトルを生成することです。 最も簡単な選択は、セクター番号などのすぐに利用できる値から予測可能な方法で計算することです。 ただし、これにより、システムに繰り返しアクセスする攻撃者が、いわゆる [[wikipedia:Watermarking_attack|watermarkingattack]] を実行できる可能性があります。 これを防ぐために、'' 暗号化されたソルトセクター初期化ベクトル ( '''ESSIV''')'' と呼ばれる方法を使用して、潜在的な攻撃者に完全にランダムに見えるように初期化ベクトルを生成できます。<br />
<br />
ディスク暗号化に利用できる他のより複雑な操作モードもいくつかあります。これらは、そのような攻撃に対する組み込みのセキュリティをすでに提供しています(したがって、 ESSIV を必要としません)。<br />
暗号化されたデータの信頼性をさらに保証できるものもあります(つまり、キーにアクセスできない人によってデータが変更/破損されていないことを確認します)。<br />
<br />
''参照:''<br />
* [[Wikipedia:Disk_encryption_theory]]<br />
* [[Wikipedia:ja:ブロック暗号]]<br />
* [[Wikipedia:ja:暗号利用モード]]<br />
<br />
===もっともらしい否認===<br />
<br />
[[Wikipedia:Plausible deniability]] を参照してください。<br />
<br />
<br />
== ディスク暗号化シナリオのバックアップ ==<br />
<br />
データ損失から保護するために、ユーザーデータの [[バックアップ]] を作成します。一般に、暗号化されたデータのバックアップも暗号化する必要があります。<br />
<br />
=== ブロックデバイスの暗号化 ===<br />
<br />
複数のオプションがあり、暗号化コンテナが存在するディスクブロックデバイスをイメージとしてバックアップできます。 {{ic|/dev/sd''x''}} または暗号化されたコンテナ内のファイルシステムをバックアップできます。 {{ic|/dev/mapper/''dm_name''}} またはファイルをバックアップできます。例: [[rsync]] で。次のセクションでは、各オプションの長所と短所を示します。<br />
<br />
==== ディスクブロックデバイスのバックアップ ====<br />
<br />
ディスクブロックデバイスのバックアップは次のとおりです。<br />
<br />
* 作業コピーと同じレベルのセキュリティでそのまま暗号化<br />
* LUKS ヘッダーが含まれています<br />
* 常にディスクブロックデバイスと同じ大きさ<br />
* 増分バックアップ、圧縮、重複排除などの高度なバックアップ戦略を簡単に許可することはできません<br />
* 暗号化コンテナも復元されるため、新しいディスクに簡単に復元できます<br />
<br />
==== ファイルシステムまたはファイルのバックアップ ====<br />
<br />
1つまたは複数のファイルのバックアップは次のとおりです。<br />
<br />
* ''そのまま'' 暗号化されていない<br />
* ネットワーク経由で転送する前、またはディスクに保存するときに暗号化する必要があり、追加の作業が必要です<br />
* 必ずしも作業コピーと同じレベルのセキュリティで暗号化されているとは限りません<br />
* LUKS ヘッダーは含まれていません<br />
* ファイルシステムの使用済みスペースと同じ大きさのみ。たとえば、[[Partclone]]<br />
* 増分バックアップ、圧縮、重複排除などの高度なバックアップ戦略を可能にします<br />
* LUKS ヘッダーのバックアップを復元するなどして、暗号化コンテナを新しいディスクに手動で復元する必要があります<br />
<br />
==== LUKS ヘッダーバックアップ ====<br />
<br />
LUKS を使用している場合、[https://wiki.archlinux.jp/index.php/Dm-crypt/%E3%83%87%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%81%AE%E6%9A%97%E5%8F%B7%E5%8C%96#.E3.83.90.E3.83.83.E3.82.AF.E3.82.A2.E3.83.83.E3.83.97.E3.81.A8.E3.83.AA.E3.82.B9.E3.83.88.E3.82.A2 dm-crypt/デバイスの暗号化#バックアップとリストア]を作成できます。特にパスフレーズが取り消されている場合は、これらのバックアップを定期的にチェックして同期するのが理にかなっています。<br />
<br />
ただし、データのバックアップがあり、それを復元する場合は、cryptsetupを使用してLUKS暗号化パーティションを最初から再作成してからデータを復元できます。したがって、LUKSヘッダーのバックアップはデータのバックアップよりも重要ではありません。<br />
<br />
==参照==<br />
<br />
# [[#概要|^]] http://www.truecrypt.org/legal/license を参照<br />
# [[#実用性|^]] ファイルシステムのひとつのファイルをコンテナとして使うことはできますが(仮想ループバックデバイス)、ファイルシステム(の機能)を使うことはできなくなります。<br />
# [[#互換性と普及度|^]] [http://www.scherrer.cc/crypt CrossCrypt] - Windows XP や Windows 2000 と互換性のあるオープンソースの AES と TwoFish による Linux の暗号化<br />
# [[#互換性と普及度|^]] (1) [https://sourceforge.net/projects/freeotfe.mirror/ FreeOTFE (on sf.net)] (2) [https://web.archive.org/web/20130531062457/http://freeotfe.org/ FreeOTFE (archived)] - Windows 2000 以上 (PC) や Windows Mobile 2003 以上 (PDA) をサポート<br />
# [[#互換性と普及度|^]] [http://www.arg0.net/encfs-mac-build EncFs build instructions for Mac] を参照<br />
# [[#互換性と普及度|^]] http://www.freshports.org/sysutils/fusefs-encfs/ を参照<br />
# [[#互換性と普及度|^]] https://www.chromium.org/chromium-os/chromiumos-design-docs/protecting-cached-user-data を参照<br />
# [[#互換性と普及度|^]] http://kernelnewbies.org/Linux_2_6_38#head-49f5f735853f8cc7c4d89e5c266fe07316b49f4c<br />
# [[#互換性と普及度|^]] http://members.ferrara.linux.it/freddy77/encfs.html<br />
# [[#互換性と普及度|^]] http://csrc.nist.gov/archive/aes/round2/r2report.pdf<br />
# [[#互換性と普及度|^]] https://www.cl.cam.ac.uk/~rja14/Papers/serpentcase.pdf<br />
# [[#互換性と普及度|^]] https://www.cl.cam.ac.uk/~rja14/Papers/serpent.pdf<br />
# [[#パフォーマンス|^]] https://github.com/vgough/encfs/issues/118<br />
# [[#互換性と普及度|^]] [https://github.com/t-d-k/LibreCrypt LibreCrypt] (旧名 [https://github.com/t-d-k/doxbox DOXBOX]) - 新しいバージョンの Windows におけるオープンな dm-crypt / LUKS のサポート (OTFE のフォークを含む)</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=Gemini&diff=19622
Gemini
2021-04-07T09:31:20Z
<p>Kusakata: 新規訳出</p>
<hr />
<div>[[Category:プロトコル]]<br />
[[en:Gemini]]<br />
[[Wikipedia:ja:Gemini (プロトコル)|Gemini]] は [[Gopher]] とウェブの隙間から、片方の問題点を避けつつ、もう片方の制限を解決するために協同で設計された新しいインターネットプロトコルです。<br />
<br />
== agate サーバー ==<br />
<br />
[https://github.com/mbrubeck/agate agate] は Gemini ハイパーテキストプロコトルのシンプルなサーバーで、[[Rust]] で書かれています。Agate が備えている機能は少なく、静的ファイルしかホストできません。非同期 I/O を使っており非常に効率的に動作するため、ローエンドなハードウェアで使ったときにより多くの同時リクエストをさばくことができます。<br />
<br />
=== インストール ===<br />
<br />
{{AUR|agate}} パッケージを[[インストール]]してください。<br />
<br />
=== 設定 ===<br />
<br />
自己署名 TLS 証明書と秘密鍵を生成してください。例えば、OpenSSL 1.1 をインストールしている場合、以下のようなコマンドで生成できます (ホストネームの {{Ic|example.com}} はあなたの Gemini サーバーのアドレスに置き換えてください):<br />
<br />
openssl req -x509 -newkey rsa:4096 -keyout key.rsa -out cert.pem \<br />
-days 3650 -nodes -subj "/CN=example.com"<br />
<br />
サーバーを起動してください。以下のようにコンテンツディレクトリのパス、証明書と鍵ファイル、IP アドレスと待機するポート、リクエスト URL で使用するホストネーム、テキストや gemini ファイルの MIME タイプとして使うデフォルトの言語コードを指定します (ホストネーム {{Ic|example.com}} はあなたの Gemini サーバーのアドレスに置き換えてください):<br />
<br />
agate --content path/to/content/ \<br />
--key key.rsa \<br />
--cert cert.pem \<br />
--addr [::]:1965 \<br />
--addr 0.0.0.0:1965 \<br />
--hostname example.com \<br />
--lang en-US<br />
<br />
== Gemini クライアント ==<br />
<br />
=== ターミナルクライアント ===<br />
<br />
* {{Pkg|amfora}} ([[Go]]): 「ファンシー」なターミナルクライアント<br />
* {{AUR|asuka-git}} ([[Rust]]): NCurses ベースのターミナルクライアント<br />
* {{AUR|av-98}} ([[Python]]): 人気の VF-1 Gopher クライアントから派生したターミナルクライアント<br />
* {{AUR|bombadillo-git}} ([[Go]]): vim に影響を受けたキーマッピングを持っている Gopher と Gemini のターミナルクライアント<br />
* [https://thelambdalab.xyz/elpher/ Elpher] ([[Emacs]]): 人気のテキストエディタ・オペレーティングシステムのための Gopher/Gemini クライアント<br />
<br />
=== グラフィカルクライアント ===<br />
<br />
* {{AUR|castor}} ([[Rust]], [[GTK]]): Gemini, Gopher, finger をサポートしている簡単な GUI クライアント<br />
* {{AUR|kristall}} ([[C++]], [[Qt]]): Gopher と Gemini に対応した GUI クライアント<br />
* {{AUR|lagrange}} ([[C]], [https://www.libsdl.org/ SDL]): Windows と MacOS 向けのビルド済みバイナリが存在する綺麗なタブ式 GUI クライアント<br />
<br />
== ウェブプロキシ ==<br />
<br />
以下のウェブプロキシを使うことでウェブブラウザから Geminispace を閲覧できます:<br />
<br />
* [https://portal.mozz.us/gemini/gemini.circumlunar.space/ Mozz.us portal]<br />
* [https://proxy.vulpes.one/gemini/gemini.circumlunar.space/ Vulpes proxy]<br />
* [https://addons.mozilla.org/firefox/addon/geminize/ geminize] (Firefox 拡張)<br />
<br />
== 参照 ==<br />
<br />
* [https://gemini.circumlunar.space/ Project Gemini]<br />
* [https://github.com/kr1sp1n/awesome-gemini Awesome Gemini]<br />
* [https://gemini.circumlunar.space/clients.html Gemini clients]<br />
* [https://portal.mozz.us/gemini/gemini.circumlunar.space/software/ Gemini software]</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=%E3%82%AB%E3%83%86%E3%82%B4%E3%83%AA:Arch_%E3%81%AE%E5%85%A5%E6%89%8B%E3%81%A8%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB&diff=19600
カテゴリ:Arch の入手とインストール
2021-04-02T01:01:43Z
<p>Kusakata: i18nリンク更新</p>
<hr />
<div>[[Category:Arch について]]<br />
[[ar:Category:Installation process]]<br />
[[bg:Category:Installation process]]<br />
[[bs:Category:Installation process]]<br />
[[cs:Category:Installation process]]<br />
[[da:Category:Installation process]]<br />
[[de:Category:Installation]]<br />
[[el:Category:Installation process]]<br />
[[en:Category:Installation process]]<br />
[[es:Category:Installation process]]<br />
[[fi:Category:Installation process]]<br />
[[hr:Category:Installation process]]<br />
[[id:Category:Installation process]]<br />
[[it:Category:Installation process]]<br />
[[ko:Category:Installation process]]<br />
[[lt:Category:Installation process]]<br />
[[nl:Category:Installation process]]<br />
[[pl:Category:Installation process]]<br />
[[pt:Category:Installation process]]<br />
[[ru:Category:Installation process]]<br />
[[sk:Category:Installation process]]<br />
[[sr:Category:Installation process]]<br />
[[th:Category:Installation process]]<br />
[[tr:Category:Installation process]]<br />
[[uk:Category:Installation process]]<br />
[[zh-hans:Category:Installation process]]<br />
[[zh-hant:Category:Installation process]]<br />
このカテゴリは Arch Linux のリリース、ダウンロード、インストールについての記事を含みます。<br />
<br />
インストールメディアとその [[GnuPG]] 署名は [https://www.archlinux.jp/download/ ダウンロード] ページから入手できます。<br />
<br />
== 署名の検証 ==<br />
<br />
イメージを使う前に署名を検証することを推奨します。''HTTP ミラー''からダウンロードした場合は特にそうです。ミラーはボランティアによって運営されており、[http://www.cs.arizona.edu/stork/packagemanagersecurity/attacks-on-package-managers.html#explanation 悪意のあるイメージを提供している] 可能性もあるからです。<br />
<br />
[[GnuPG]] がインストールされているシステムで署名を検証するには、(''チェックサム''の下にある) ''PGP 署名''を ISO と同じディレクトリにダウンロードし、{{ic|gpg --keyserver-options auto-key-retrieve --verify archlinux-<version>-dual.iso.sig}} を実行します。<br />
<br />
別の方法としては、既存の Arch Linux システムから {{ic|pacman-key -v archlinux-<version>-dual.iso.sig}} を実行する方法もあります。<br />
<br />
{{Note|<br />
* [https://www.archlinux.jp/download/ archlinuxjp.org] に記載されていないミラーサイトからダウンロードした場合は署名自体が改ざんされていることもあり得ます。信頼がおけないミラーサイトからダウンロードした場合は、署名を復号化するのに使われる公開鍵が別の信頼できる鍵によって署名されていることを確認してください。{{ic|gpg}} コマンドを使うと公開鍵の指紋を出力できます。<br />
* 署名の真正性を検証する別の方法としては、公開鍵の指紋が ISO ファイルを署名した [https://www.archlinux.org/people/developers/ Arch Linux 開発者] の鍵指紋と同じであることを確認します。鍵の信頼性を確認する方法についてより詳しくは[[Wikipedia:ja:公開鍵暗号|公開鍵暗号]]を参照してください。<br />
}}<br />
<br />
== インストール方法 ==<br />
以下の表はインストールメディアを起動する一般的な方法の概要を示しています。インストールの手順中にリモートのリポジトリからパッケージを取得するため、これらの方法はインターネットに接続できることが必要になります。インターネットが利用できない場合は[[パッケージのオフラインインストール]]や [[Archiso#インターネットにアクセスできない環境でのインストール]]を参照してください。<br />
<br />
{{Note|<br />
* [[w:ja:Power On Self Test|POST]] の段階で特定のキーを押すことで起動デバイスとして Arch のインストールメディアが挿入されているドライブを指定します。詳しくはマザーボードのマニュアルを読んでください。<br />
* Arch のメニューが表示されたら ''Boot Arch Linux'' を選択してから {{ic|Enter}} を押してインストール環境を起動してください。<br />
* [[カーネルパラメータ#設定|ブートパラメータ]]のリストは [https://projects.archlinux.org/archiso.git/tree/docs/README.bootparams README.bootparams] を、含まれているパッケージのリストは [https://git.archlinux.org/archiso.git/tree/configs/releng/packages.both packages.both] を見てください。<br />
}}<br />
<br />
{| class="wikitable"<br />
! 方法<br />
! 記事<br />
! 条件<br />
|-<br />
| イメージをフラッシュメディアや光学ディスクに書き込んでそこから起動する。<br />
|<br />
* [[USB インストールメディア]]<br />
* [[光学ディスクドライブ#焼き込み]]<br />
|<br />
* 1台、または多くとも2,3台のマシンへのインストール<br />
* 直接ブート可能なシステムが得られる<br />
|-<br />
| サーバーでイメージをマウントし、クライアントにネットワーク越しでサーバーから起動させる。<br />
|<br />
* [[PXE]]<br />
* [[ディスクレスシステム]]<br />
|<br />
* クライアント・サーバーモデル<br />
* (1 Gbit 以上の) 有線ネットワーク接続<br />
|-<br />
| 既存の Linux でイメージをマウントし、chroot 環境から Arch をインストールする。<br />
|<br />
* [[既存の Linux からインストール]]<br />
* [[SSH からインストール]]<br />
|<br />
* 短いダウンタイムで既存のシステムを置き換える<br />
* ローカルマシンへのインストール、または [[VNC]] か [[SSH]] 経由でリモートマシンへのインストール<br />
|-<br />
| 仮想マシンをセットアップして Arch をゲストとしてインストールする。<br />
|<br />
* [[:カテゴリ:仮想化]]<br />
* [[既存環境を仮想マシンに (から) 移動]]<br />
|<br />
* 仮想化ソフトウェアが動作する OS<br />
* 学習・テスト・デバッグ用の隔離されたシステムが得られる<br />
|-<br />
| Windows 環境と共存するように Arch をインストールする。<br />
|<br />
* [[Windows と Arch のデュアルブート]]<br />
|<br />
* Windows ユーザーと共有できるマシン<br />
* Windows がプリインストールされたデバイスを簡単にファクトリーリセットできること<br />
|-<br />
| Windows Subsystem for Linux に Arch をインストールする。<br />
|<br />
* [[WSL にインストール]]<br />
|<br />
* Windows 10 Creators Update 以上が動作しているマシン<br />
* ネットワークアクセスでないかぎり GUI 無し<br />
|}<br />
<br />
== 参考 ==<br />
* [https://projects.archlinux.org/archiso.git/tree/docs/README.transfer README.transfer]<br />
* [https://projects.archlinux.org/archiso.git/tree/docs/README.altbootmethods README.altbootmethods]</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=GDM&diff=19596
GDM
2021-03-30T18:05:07Z
<p>Kusakata: /* 手元で操作しないと GDM が起動しない */ リンク修正</p>
<hr />
<div>[[Category:ディスプレイマネージャ]]<br />
[[Category:GNOME]]<br />
[[en:GDM]]<br />
[[es:GDM]]<br />
[[pt:GDM]]<br />
[[zh-hans:GDM]]<br />
{{Related articles start}}<br />
{{Related|GNOME}}<br />
{{Related|GNOME Flashback}}<br />
{{Related|ディスプレイマネージャ}}<br />
{{Related|LightDM}}<br />
{{Related|LXDM}}<br />
{{Related articles end}}<br />
<br />
[https://wiki.gnome.org/Projects/GDM GDM - GNOME Display Manager] より:<br />
<br />
:''GNOME Display Manager (GDM) はグラフィカルディスプレイサーバーを管理しグラフィカルユーザーログインを処理するプログラムです。''<br />
<br />
[[ディスプレイマネージャ]]は [[Xorg|X Window System]] や [[Wayland]] のユーザーにグラフィカルなログインプロンプトを提供します。<br />
<br />
==インストール==<br />
GDM は {{Pkg|gdm}} パッケージで[[インストール]]できます。また、GDM は {{grp|gnome}} グループに含まれています。マシンの起動時に GDM を実行するには {{ic|gdm.service}} を[[有効化]]してください。<br />
<br />
GNOME 2 で使われていた旧式の GDM や設定ユーティリティを使いたい場合は {{AUR|gdm-old}} パッケージをインストールしてください。以下では基本的に旧バージョンの GDM ではなく最新の GDM について解説しています。<br />
<br />
以下のパッケージも任意でインストールしてください:<br />
* {{App|gdm3setup|GDM3 や自動ログインオプションを設定したり Shell テーマを変更できるインターフェイス。|https://github.com/Nano77/gdm3setup|{{AUR|gdm3setup}}}}<br />
<br />
==設定==<br />
<br />
=== GDM によるアプリケーションの自動実行 ===<br />
<br />
[[ディスプレイマネージャ#自動起動]]を見てください。{{ic|/etc/gdm/Init}} にスクリプトを追加する方法はもう使えません。詳しくは [https://bugzilla.gnome.org/show_bug.cgi?id=751602#c2 上流のバグレポート] を参照。<br />
<br />
=== ログインの背景画像 ===<br />
<br />
{{Note|<br />
* GNOME 3.16 から GNOME Shell のテーマはバイナリ形式のファイル (gresource) に保存されるようになりました。<br />
* {{Pkg|gnome-shell}} をアップデートすると以下の変更は上書きされます。}}<br />
<br />
まず、既存の GNOME Shell テーマをホームディレクトリに抽出する必要があります。以下のスクリプトを使ってください:<br />
<br />
{{hc|extractgst.sh|2=<br />
#!/bin/sh<br />
gst=/usr/share/gnome-shell/gnome-shell-theme.gresource<br />
workdir=${HOME}/shell-theme<br />
<br />
for r in `gresource list $gst`; do<br />
r=${r#\/org\/gnome\/shell/}<br />
if [ ! -d $workdir/${r%/*} ]; then<br />
mkdir -p $workdir/${r%/*}<br />
fi<br />
done<br />
<br />
for r in `gresource list $gst`; do<br />
gresource extract $gst $r >$workdir/${r#\/org\/gnome\/shell/}<br />
done}}<br />
<br />
それから作成されたディレクトリに移動してください。抽出されたテーマファイルが確認できるはずです。お好きな背景画像を作成されたディレクトリにコピーしてください。<br />
<br />
次に、ディレクトリの中に以下の内容でファイルを作成する必要があります:<br />
<br />
{{hc|gnome-shell-theme.gresource.xml|2=<br />
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><br />
<gresources><br />
<gresource prefix="/org/gnome/shell/theme"><br />
<file>calendar-arrow-left.svg</file><br />
<file>calendar-arrow-right.svg</file><br />
<file>calendar-today.svg</file><br />
<file>checkbox-focused.svg</file><br />
<file>checkbox-off-focused.svg</file><br />
<file>checkbox-off.svg</file><br />
<file>checkbox.svg</file><br />
<file>close.svg</file><br />
<file>close-window-active.svg</file><br />
<file>close-window-hover.svg</file><br />
<file>close-window.svg</file> <br />
<file>corner-ripple-ltr.png</file><br />
<file>corner-ripple-rtl.png</file><br />
<file>dash-placeholder.svg</file><br />
<file>filter-selected-ltr.svg</file><br />
<file>filter-selected-rtl.svg</file><br />
<file>gnome-shell.css</file> <br />
<file>gnome-shell-high-contrast.css</file><br />
<file>icons/message-indicator-symbolic.svg</file><br />
<file>key-enter.svg</file><br />
<file>key-hide.svg</file><br />
<file>key-layout.svg</file><br />
<file>key-shift-latched-uppercase.svg</file><br />
<file>key-shift.svg</file><br />
<file>key-shift-uppercase.svg</file><br />
<file>logged-in-indicator.svg</file><br />
<file>no-events.svg</file><br />
<file>no-notifications.svg</file><br />
<file>'''filename'''</file><br />
<file>pad-osd.css</file><br />
<file>page-indicator-active.svg</file> <br />
<file>page-indicator-checked.svg</file><br />
<file>page-indicator-hover.svg</file><br />
<file>page-indicator-inactive.svg</file><br />
<file>process-working.svg</file><br />
<file>running-indicator.svg</file><br />
<file>source-button-border.svg</file><br />
<file>summary-counter.svg</file><br />
<file>toggle-off-hc.svg</file><br />
<file>toggle-off-intl.svg</file><br />
<file>toggle-off-us.svg</file> <br />
<file>toggle-on-hc.svg</file> <br />
<file>toggle-on-intl.svg</file><br />
<file>toggle-on-us.svg</file> <br />
<file>ws-switch-arrow-down.png</file><br />
<file>ws-switch-arrow-up.png</file><br />
</gresource><br />
</gresources>}}<br />
<br />
'''filename''' は使用する背景画像のファイル名に置き換えてください。<br />
<br />
そして、ディレクトリ内の {{ic|gnome-shell.css}} ファイルを開いて {{ic|#lockDialogGroup}} の定義を以下のように変更してください:<br />
<br />
#lockDialogGroup {<br />
background: #2e3436 url('''filename''');<br />
background-size: '''[WIDTH]'''px '''[HEIGHT]'''px;<br />
background-repeat: no-repeat;<br />
}<br />
<br />
{{ic|background-size}} は GDM が使用する解像度に設定します。必ずしも画像の解像度である必要はありません。ディスプレイの解像度については Wikipedia に[[wikipedia:ja:画面解像度#コンピュータ・映画|リスト]]があります。'''filename''' は背景画像の名前に置き換えてください。<br />
<br />
最後に、以下のコマンドでテーマをコンパイルします:<br />
$ glib-compile-resources gnome-shell-theme.gresource.xml<br />
作成された {{ic|gnome-shell-theme.gresource}} ファイルを {{ic|/usr/share/gnome-shell}} ディレクトリにコピーしてください。<br />
<br />
GDM を再起動したら設定した背景画像が表示されるはずです (ログアウトするだけでは変更されません)。<br />
<br />
詳しい情報は [https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id&#61;197036 フォーラムスレッド] を参照してください。<br />
<br />
=== DConf による設定 ===<br />
<br />
GDM の設定は一部 DConf データベースに保存されます。{{ic|/etc/dconf/db/gdm.d}} ディレクトリにキーファイルを追加してから root で {{ic|dconf update}} を実行して GDM のデータベースを再コンパイルするか、あるいは GDM ユーザーでログインして ''gsettings'' コマンドラインツールを使って直接設定を変更することができます。前者の場合、GDM のプロフィールファイルが必要です。パッケージには付属していないため手動で作成する必要があります:<br />
{{hc|/etc/dconf/profile/gdm|<br />
user-db:user<br />
system-db:gdm<br />
file-db:/usr/share/gdm/greeter-dconf-defaults}}<br />
後者の場合、以下のコマンドで GDM ユーザーでログインできます:<br />
# machinectl shell gdm@<br />
<br />
==== ログイン画面のロゴ ====<br />
<br />
以下のキーファイルを作成してください:<br />
{{hc|/etc/dconf/db/gdm.d/02-logo|2=<br />
[org/gnome/login-screen]<br />
logo=<nowiki>'</nowiki>''/path/to/logo.png''<nowiki>'</nowiki>}}<br />
その後 GDM データベースを再コンパイルしてください。<br />
<br />
もしくは GDM ユーザーでログインして以下のコマンドを実行してください:<br />
$ gsettings set org.gnome.login-screen logo <nowiki>'</nowiki>''/path/to/logo.png''<nowiki>'</nowiki><br />
<br />
==== カーソルテーマの変更 ====<br />
<br />
GDM は [[GNOME]] のカーソルテーマの設定を使用せず、[[カーソルテーマ#XDG の仕様|XDG の仕様]]に準拠して設定されたカーソルテーマも無視します。GDM で使用されるカーソルテーマを変更するには、以下のキーファイルを作成してください:<br />
<br />
{{hc|/etc/dconf/db/gdm.d/10-cursor-settings|<br />
<nowiki>[org/gnome/desktop/interface]<br />
cursor-theme='</nowiki>''theme-name'''<br />
}}<br />
その後 GDM データベースを再コンパイルしてください。<br />
<br />
もしくは GDM ユーザーでログインして以下のコマンドを実行してください:<br />
$ gsettings set org.gnome.desktop.interface cursor-theme <nowiki>'</nowiki>''theme-name''<nowiki>'</nowiki><br />
<br />
==== ログイン画面のフォントを大きくする ====<br />
<br />
画面右上のアクセシビリティアイコン (白丸に人影のアイコン) をクリックして ''Large Text'' オプションにチェックを入れてください。<br />
<br />
スケーリングファクタを指定したい場合、以下のキーファイルを作成してください:<br />
{{hc|/etc/dconf/db/gdm.d/03-scaling|2=<br />
[org/gnome/desktop/interface]<br />
text-scaling-factor=<nowiki>'</nowiki>''1.25''<nowiki>'</nowiki>}}<br />
その後 GDM データベースを再コンパイルしてください。<br />
<br />
もしくは GDM ユーザーでログインして以下のコマンドを実行してください:<br />
$ gsettings set org.gnome.desktop.interface text-scaling-factor <nowiki>'</nowiki>''1.25''<nowiki>'</nowiki><br />
<br />
==== サウンドをオフにする ====<br />
<br />
以下の設定をするとログイン画面でシステム音量を (キーボードで) 変更したときに音が鳴らなくなります。<br />
<br />
以下のキーファイルを作成してください:<br />
{{hc|/etc/dconf/db/gdm.d/04-sound|2=<br />
[org/gnome/desktop/sound]<br />
event-sounds='false'}}<br />
その後 GDM データベースを再コンパイルしてください。<br />
<br />
もしくは GDM ユーザーでログインして以下のコマンドを実行してください:<br />
$ gsettings set org.gnome.desktop.sound event-sounds 'false'<br />
<br />
==== 電源ボタンの挙動の設定 ====<br />
<br />
{{Note|1=<nowiki></nowiki><br />
* 電源ボタンの [[電源管理#ACPI イベント|logind の設定]]は GNOME 設定デーモンによって上書きされます [https://bugzilla.gnome.org/show_bug.cgi?id=755953#c4]。<br />
* 2015年10月現在、電源ボタンは ''interactive'' に設定できません [https://bugzilla.gnome.org/show_bug.cgi?id=753713#c6]。<br />
* ときとして、以下の設定が無視されてハードコードされたデフォルト設定が使われることがあります [https://bugzilla.gnome.org/show_bug.cgi?id=755953#c17]。}}<br />
<br />
{{Warning|[[acpid]] デーモンも電源ボタンやハイバネートボタンのイベントを管理することに注意してください。両方のシステムが同時に動作すると予期しない挙動を引き起こす可能性があります。}}<br />
<br />
以下のキーファイルを作成してください:<br />
{{hc|/etc/dconf/db/gdm.d/05-power|2=<br />
[org/gnome/settings-daemon/plugins/power]<br />
power-button-action=<nowiki>'</nowiki>''action''<nowiki>'</nowiki>}}<br />
<br />
その後 GDM データベースを再コンパイルしてください。もしくは GDM ユーザーでログインして以下のコマンドを実行:<br />
$ gsettings set org.gnome.settings-daemon.plugins.power power-button-action <nowiki>'</nowiki>''action''<nowiki>'</nowiki><br />
<br />
''action'' には {{ic|nothing}}, {{ic|suspend}}, {{ic|hibernate}} のどれかを指定します。<br />
<br />
==== タップでクリックを有効化 ====<br />
<br />
デフォルトでは GDM (と GNOME) ではタップでクリックが無効になっています。dconf の設定で簡単に有効化できます。<br />
<br />
{{Note|X で以下の設定をしたい場合、まずは X サーバーに適切なアクセス権限を設定する必要があります。[[#X サーバーのアクセス権限を設定]]を見てください。}}<br />
<br />
直接タップでクリックを有効にするには、以下のコマンドを使用:<br />
<br />
{{bc|# sudo -u gdm gsettings set org.gnome.desktop.peripherals.touchpad tap-to-click true}}<br />
<br />
GUI で設定したい場合、以下のコマンドを使用:<br />
<br />
{{bc|# sudo -u gdm dconf-editor}}<br />
<br />
正しく設定されたか確認するには、以下のコマンドを使用:<br />
<br />
{{bc|$ sudo -u gdm gsettings get org.gnome.desktop.peripherals.touchpad tap-to-click}}<br />
<br />
{{ic|dconf-WARNING **: failed to commit changes to dconf: Error spawning command line}} というエラーが表示されるときは、dbus が実行されているか確認してください:<br />
<br />
{{bc|$ sudo -u gdm dbus-launch gsettings set org.gnome.desktop.peripherals.touchpad tap-to-click true}}<br />
<br />
==== アクセシビリティメニューの無効化・有効化 ====<br />
<br />
アクセシビリティメニューを無効化・有効化したいときは、dconf エディタでキーを設定してください:<br />
<br />
{{bc|# machinectl shell gdm@<br />
# gsettings set org.gnome.desktop.interface toolkit-accessibility false<br />
# exit}}<br />
<br />
キーが false の場合はメニューが無効、true の場合は有効になります。<br />
<br />
=== GDM キーボードレイアウト ===<br />
<br />
システムのキーボードレイアウトが GDM にも適用されます。[[Xorg でのキーボード設定#X の設定ファイルを使う]]を見てください。<br />
<br />
{{Tip|[[Wikipedia:ISO 3166-1]] にキーマップのリストがあります。}}<br />
<br />
==== GNOME Control Center ====<br />
<br />
ユーザーが複数存在する場合、システムのキーボードレイアウト以外のレイアウトを GDM で指定することができます。{{Pkg|gnome-control-center}} パッケージがインストールされている場合、グラフィカルフロントエンドを使ってキーボードレイアウトを設定できます。''gnome-control-center'' を起動して ''Keyboard -> Input Sources'' を開いてください。そして、ヘッダーバーにある ''Login Screen'' ボタンを押して GDM のキーボードレイアウトを設定してください。ユーザーが一人しかいない場合は ''Login Screen'' ボタンは表示されません [https://bugzilla.gnome.org/show_bug.cgi?id=741500]。<br />
<br />
==== GDM 2.x レイアウト ====<br />
<br />
旧バージョンの GDM では {{ic|~/.dmrc}} を編集してください:<br />
<br />
{{hc|~/.dmrc|2=<br />
[Desktop]<br />
Language=de_DE.UTF-8 # change to your default lang<br />
Layout=de nodeadkeys # change to your keyboard layout<br />
}}<br />
<br />
=== 言語の変更 ===<br />
<br />
システムの言語が GDM にも適用されます。ユーザーが複数存在する場合、GDM の言語をシステム言語以外に設定することができます。GDM の言語を変更するには、{{Pkg|gnome-control-center}} をインストールしてください。そして、''gnome-control-center'' を起動して ''Region & Language'' を選択してください。ヘッダーバーにある ''Login Screen'' ボタンをクリックしてください。最後に ''Language'' をクリックしてリストから言語を選択してください。root パスワードが要求されます。システム上に複数のユーザーが存在しないと ''Login Screen'' ボタンは表示されないので注意してください [https://bugzilla.gnome.org/show_bug.cgi?id=741500]。<br />
<br />
=== ユーザーとログイン ===<br />
<br />
==== 自動ログイン ====<br />
GDM で自動ログインするには、以下を {{ic|/etc/gdm/custom.conf}} に追加してください (''username'' はあなたのユーザー名に置き換えてください):<br />
<br />
{{hc|1=/etc/gdm/custom.conf|<br />
2=# Enable automatic login for user<br />
[daemon]<br />
AutomaticLogin=''username''<br />
AutomaticLoginEnable=True<br />
}}<br />
<br />
{{Tip|上記の行を追加した後に GDM が起動しなくなった場合、TTY からコメントアウトしてください。}}<br />
<br />
もしくは一定時間後に自動ログインしたい場合:<br />
<br />
{{hc|1=/etc/gdm/custom.conf|<br />
2=[daemon]<br />
<br />
TimedLoginEnable=true<br />
TimedLogin=''username''<br />
TimedLoginDelay=1<br />
}}<br />
<br />
自動ログインで使用するセッションを設定するには ({{ic|gnome-xorg}} を使用したいセッションに置き換えてください):<br />
<br />
{{hc|1=/var/lib/AccountsService/users/''username''|<br />
2=XSession=gnome-xorg<br />
}}<br />
<br />
====パスワードなしログイン====<br />
GDM のパスワードプロンプトを飛ばしたいのならば次の行を {{ic|/etc/pam.d/gdm-password}} の一番最初に追加してください:<br />
<br />
auth sufficient pam_succeed_if.so user ingroup nopasswdlogin<br />
<br />
次に、グループ {{ic|nopasswdlogin}} をシステムに追加してください。グループの説明と管理コマンドについては[[グループ]]を見てください。<br />
<br />
そして、あなたのユーザーを {{ic|nopasswdlogin}} に加えればユーザー名をクリックするだけでログインできるようになるはずです。<br />
<br />
{{Warning|<br />
*'''root''' アカウントでパスワードの入力の省略を'''使わないで下さい'''。<br />
*GDM のログイン時にセッションのタイプを変更することはできなくなります。デフォルトのセッションのタイプを変更するには、まずユーザーを {{ic|nopasswdlogin}} グループから削除する必要があります。}}<br />
<br />
====パスワードなしシャットダウン====<br />
GDM はシャットダウンの権限を取得するために [[polkit]] と logind を使っています。以下を設定することでパスワードを入力することなくシャットダウンできるようになります:<br />
<br />
{{hc|1=/etc/polkit-1/localauthority.conf.d/org.freedesktop.logind.policy|<br />
2=<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><br />
<!DOCTYPE policyconfig PUBLIC<br />
"-//freedesktop//DTD PolicyKit Policy Configuration 1.0//EN"<br />
"https://www.freedesktop.org/standards/PolicyKit/1.0/policyconfig.dtd"><br />
<br />
<!-- <br />
Policy definitions for logind<br />
--><br />
<br />
<policyconfig><br />
<br />
<action id="org.freedesktop.login1.power-off-multiple-sessions"><br />
<description>Shutdown the system when multiple users are logged in</description><br />
<message>System policy prevents shutting down the system when other users are logged in</message><br />
<defaults><br />
<allow_inactive>yes</allow_inactive><br />
<allow_active>yes</allow_active><br />
</defaults><br />
</action><br />
<br />
</policyconfig><br />
}}<br />
<br />
利用可能な logind のオプション (例: reboot-multiple-sessions) の全ては [https://www.freedesktop.org/wiki/Software/systemd/logind#Security ここ] に載っています。<br />
<br />
==== GDM セッションの追加と編集 ====<br />
<br />
[[ディスプレイマネージャ#セッション設定]]を見てください。<br />
<br />
==== GDM の root ログインを有効にする ====<br />
root でログインすることは推奨されていませんが、どうしても必要ならば {{ic|/etc/pam.d/gdm-password}} を編集して {{ic|auth required pam_deny.so}} の前に以下の行を追加してください:<br />
{{hc|/etc/pam.d/gdm-password|auth sufficient pam_succeed_if.so uid eq 0 quiet}}<br />
<br />
ファイルは以下のようになるはずです:<br />
{{hc|/etc/pam.d/gdm-password|<nowiki><br />
...<br />
auth sufficient pam_succeed_if.so uid eq 0 quiet<br />
auth sufficient pam_succeed_if.so uid >= 1000 quiet<br />
auth required pam_deny.so<br />
...</nowiki>}}<br />
<br />
root でログインするには GDM を再起動する必要があります。<br />
<br />
==== ログインリストのユーザーを非表示にする ====<br />
<br />
GDM のユーザーリストに表示されるユーザーは [https://www.freedesktop.org/wiki/Software/AccountsService/ AccountsService] で決められています。システムユーザー (UID < 1000) は自動的に非表示になります。通常ユーザーもログインリストに表示しないようにするには {{ic|/var/lib/AccountsService/users/}} に隠したいユーザーの名前を付けたファイルを作成・編集して中身を以下のようにしてください:<br />
{{hc|/var/lib/AccountsService/users/<nowiki><username></nowiki>|<br />
[User]<br />
<nowiki>SystemAccount=true</nowiki>}}<br />
<br />
=== デフォルトのモニター設定 ===<br />
<br />
[[デスクトップ環境]]によってはディスプレイの設定は {{ic|~/.config/monitors.xml}} に保存されます。ファイルの内容を元に ''xrandr'' コマンドが生成されます。GDM は同じように設定を {{ic|/var/lib/gdm/.config/monitors.xml}} ファイルに保存します。<br />
<br />
{{ic|~/.config/monitors.xml}} でモニターの設定 (モニターの方向やプライマリモニターの設定など) を行っている場合、GDM も同じ設定を使うようにするには以下のコマンドを実行:<br />
<br />
# cp ~/.config/monitors.xml /var/lib/gdm/.config/monitors.xml<br />
<br />
変更はログアウトしたら適用されます。GDM は {{ic|xorg.conf}} を使用しないためログアウトが必要です。<br />
<br />
{{Note|1=Wayland バックエンドは Wayland で作成された {{ic|monitors.xml}} ファイルを使用します。詳しくは [https://bugzilla.gnome.org/show_bug.cgi?id=748098 GNOME bug 748098] を見てください。Xorg で作成した {{ic|monitors.xml}} を使うために Wayland バックエンドを無効化する方法は [[#Xorg バックエンドを使う]]を見てください。}}<br />
<br />
=== X サーバーのアクセス権限を設定 ===<br />
<br />
{{ic|xhost}} コマンドを使うことで X サーバーのアクセス権限を設定できます。<br />
<br />
例えば、GDM に X サーバーのアクセス権限を与えるには、以下のコマンドを使います:<br />
<br />
# xhost +SI:localuser:gdm<br />
<br />
==トラブルシューティング==<br />
<br />
=== プロプライエタリの NVIDIA ドライバーを使っている場合に起動しない ===<br />
GDM はデフォルトで [[Wayland]] バックエンドを使用しますが、NVIDIA ドライバーと衝突することがあります。Wayland バックエンドをオフにすることでプロプライエタリの NVIDIA ドライバーが使えるようになります。<br />
<br />
===ログアウト時に GDM が動かない===<br />
<br />
起動時には GDM が問題なく立ち上がるのに、ログアウトした後に問題が発生する場合は、次の行を {{ic|/etc/gdm/custom.conf}} の daemon セクションに追加してみて下さい:<br />
<br />
GdmXserverTimeout=60<br />
<br />
=== Xorg 1.16 ===<br />
<br />
[[Xorg#Rootless Xorg (v1.16)]] を見て下さい。<br />
<br />
=== Xorg バックエンドを使う ===<br />
<br />
GDM バージョン 3.16 から、デフォルトで [[Wayland]] バックエンドが使われるようになっており、Wayland バックエンドで起動できない場合にのみ [[Xorg]] バックエンドが使われます。ユーザーによっては Wayland バックエンドで問題が発生しているという [https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=1199890 報告] があり、場合によっては Xorg バックエンドの使用が必要なことがあります。デフォルトで Xorg バックエンドを使用させるには、{{ic|/etc/gdm/custom.conf}} ファイルを編集して以下の行をアンコメントしてください:<br />
#WaylandEnable=false<br />
<br />
=== GDM で黒画面に白い点滅するカーソルしか表示されない ===<br />
<br />
起動後に、左上に白い点滅するカーソルだけの黒い画面を GDM が表示することがあります。これはグラフィックドライバーが完全に初期化される前に GDM が起動してしまうことが原因です。解決方法のひとつは [[Kernel Mode Setting#Early KMS start|KMS を初期段階で起動]]するように設定することです。また、別の解決方法として [[Systemd#ユニットファイルの編集|systemd サービスを編集]]してタイプを "idle" に設定する、あるいは遅延時間を追加する方法もあります:<br />
<br />
[Service]<br />
Type=idle<br />
<br />
または:<br />
<br />
[Service]<br />
ExecStartPre=/bin/sleep 2<br />
<br />
ドライバーの初期化にかかる時間が長い場合は、上記の時間を増やしてください。<br />
<br />
=== 手元で操作しないと GDM が起動しない ===<br />
<br />
起動しても画面が暗いままで、マウスを動かしたりキーボードに何か打ち込まないと GDM が起動しない場合、原因はおそらく乱数生成のためのエントロピーが不足しているためです。問題を確認するために ''systemd-random-seed'' のログ ({{ic|journalctl --unit systemd-random-seed}} コマンドで読むことができます) の中に以下のような行がないかチェックしてください:<br />
<br />
Kernel entropy pool is not initialized yet, waiting until it is.<br />
<br />
問題を解決するには、{{ic|<nowiki>random.trust_cpu=on</nowiki>}} [[カーネルパラメータ]]を設定してください (あなたの使っている CPU が ''RDRAND'' 命令をサポートしている場合)。もしくはエントロピーを供給するために [[haveged]] をインストールすることでも解決できます (ただしエントロピーの品質は保証されていません)。[https://wiki.debian.org/BoottimeEntropyStarvation Debian の記事] に記載されている他の解決方法も参照。<br />
<br />
=== GDM の不完全な削除 ===<br />
<br />
GDM を削除すると、[[systemd]] が以下のようにエラーを吐くことがあります:<br />
<br />
user 'gdm': directory '/var/lib/gdm' does not exist<br />
<br />
上記の警告を消すには、root でログインしてプライマリユーザーの "gdm" とグループの "gdm" を削除してください:<br />
<br />
# userdel gdm<br />
# groupdel gdm<br />
<br />
{{ic|pwck}} や {{ic|grpck}} を使うことで gdm が削除されたことを確認できます。[[Pacman ヒント#ファイルがどのパッケージにも含まれていないことを確認|所有者がないファイル]]がないか確認すると良いでしょう。<br />
<br />
=== GDM 自動サスペンド (GNOME 3.28) ===<br />
GDM は GNOME と別の dconf データベースを使用して電源管理を制御しています。ユーザーセッションと同じように GDM が振る舞うようにしたい場合、ユーザー設定を GDM の dconf データベースにコピーしてください:<br />
<br />
$ IFS=$'\n'; for x in $(sudo -u YOUR_USER gsettings list-recursively org.gnome.settings-daemon.plugins.power); do eval "sudo -u gdm dbus-launch gsettings set $x"; done; unset IFS<br />
<br />
もしくは単純に自動サスペンドを無効にしたい場合 ({{ic|ac}} を {{ic|battery}} に置き換えるとバッテリー接続時も自動サスペンドが無効になります):<br />
<br />
$ sudo -u gdm dbus-launch gsettings set org.gnome.settings-daemon.plugins.power sleep-inactive-ac-type 'nothing'<br />
<br />
== 参照 ==<br />
<br />
* [https://help.gnome.org/admin/gdm/stable/index.html.en GDM リファレンスマニュアル]</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=GDM&diff=19595
GDM
2021-03-30T18:04:53Z
<p>Kusakata: /* トラブルシューティング */ 英語版 (https://wiki.archlinux.org/index.php?title=GDM&oldid=655362#GDM_shows_black_screen_with_blinking_white_cursor) よりセクション追加・翻訳</p>
<hr />
<div>[[Category:ディスプレイマネージャ]]<br />
[[Category:GNOME]]<br />
[[en:GDM]]<br />
[[es:GDM]]<br />
[[pt:GDM]]<br />
[[zh-hans:GDM]]<br />
{{Related articles start}}<br />
{{Related|GNOME}}<br />
{{Related|GNOME Flashback}}<br />
{{Related|ディスプレイマネージャ}}<br />
{{Related|LightDM}}<br />
{{Related|LXDM}}<br />
{{Related articles end}}<br />
<br />
[https://wiki.gnome.org/Projects/GDM GDM - GNOME Display Manager] より:<br />
<br />
:''GNOME Display Manager (GDM) はグラフィカルディスプレイサーバーを管理しグラフィカルユーザーログインを処理するプログラムです。''<br />
<br />
[[ディスプレイマネージャ]]は [[Xorg|X Window System]] や [[Wayland]] のユーザーにグラフィカルなログインプロンプトを提供します。<br />
<br />
==インストール==<br />
GDM は {{Pkg|gdm}} パッケージで[[インストール]]できます。また、GDM は {{grp|gnome}} グループに含まれています。マシンの起動時に GDM を実行するには {{ic|gdm.service}} を[[有効化]]してください。<br />
<br />
GNOME 2 で使われていた旧式の GDM や設定ユーティリティを使いたい場合は {{AUR|gdm-old}} パッケージをインストールしてください。以下では基本的に旧バージョンの GDM ではなく最新の GDM について解説しています。<br />
<br />
以下のパッケージも任意でインストールしてください:<br />
* {{App|gdm3setup|GDM3 や自動ログインオプションを設定したり Shell テーマを変更できるインターフェイス。|https://github.com/Nano77/gdm3setup|{{AUR|gdm3setup}}}}<br />
<br />
==設定==<br />
<br />
=== GDM によるアプリケーションの自動実行 ===<br />
<br />
[[ディスプレイマネージャ#自動起動]]を見てください。{{ic|/etc/gdm/Init}} にスクリプトを追加する方法はもう使えません。詳しくは [https://bugzilla.gnome.org/show_bug.cgi?id=751602#c2 上流のバグレポート] を参照。<br />
<br />
=== ログインの背景画像 ===<br />
<br />
{{Note|<br />
* GNOME 3.16 から GNOME Shell のテーマはバイナリ形式のファイル (gresource) に保存されるようになりました。<br />
* {{Pkg|gnome-shell}} をアップデートすると以下の変更は上書きされます。}}<br />
<br />
まず、既存の GNOME Shell テーマをホームディレクトリに抽出する必要があります。以下のスクリプトを使ってください:<br />
<br />
{{hc|extractgst.sh|2=<br />
#!/bin/sh<br />
gst=/usr/share/gnome-shell/gnome-shell-theme.gresource<br />
workdir=${HOME}/shell-theme<br />
<br />
for r in `gresource list $gst`; do<br />
r=${r#\/org\/gnome\/shell/}<br />
if [ ! -d $workdir/${r%/*} ]; then<br />
mkdir -p $workdir/${r%/*}<br />
fi<br />
done<br />
<br />
for r in `gresource list $gst`; do<br />
gresource extract $gst $r >$workdir/${r#\/org\/gnome\/shell/}<br />
done}}<br />
<br />
それから作成されたディレクトリに移動してください。抽出されたテーマファイルが確認できるはずです。お好きな背景画像を作成されたディレクトリにコピーしてください。<br />
<br />
次に、ディレクトリの中に以下の内容でファイルを作成する必要があります:<br />
<br />
{{hc|gnome-shell-theme.gresource.xml|2=<br />
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><br />
<gresources><br />
<gresource prefix="/org/gnome/shell/theme"><br />
<file>calendar-arrow-left.svg</file><br />
<file>calendar-arrow-right.svg</file><br />
<file>calendar-today.svg</file><br />
<file>checkbox-focused.svg</file><br />
<file>checkbox-off-focused.svg</file><br />
<file>checkbox-off.svg</file><br />
<file>checkbox.svg</file><br />
<file>close.svg</file><br />
<file>close-window-active.svg</file><br />
<file>close-window-hover.svg</file><br />
<file>close-window.svg</file> <br />
<file>corner-ripple-ltr.png</file><br />
<file>corner-ripple-rtl.png</file><br />
<file>dash-placeholder.svg</file><br />
<file>filter-selected-ltr.svg</file><br />
<file>filter-selected-rtl.svg</file><br />
<file>gnome-shell.css</file> <br />
<file>gnome-shell-high-contrast.css</file><br />
<file>icons/message-indicator-symbolic.svg</file><br />
<file>key-enter.svg</file><br />
<file>key-hide.svg</file><br />
<file>key-layout.svg</file><br />
<file>key-shift-latched-uppercase.svg</file><br />
<file>key-shift.svg</file><br />
<file>key-shift-uppercase.svg</file><br />
<file>logged-in-indicator.svg</file><br />
<file>no-events.svg</file><br />
<file>no-notifications.svg</file><br />
<file>'''filename'''</file><br />
<file>pad-osd.css</file><br />
<file>page-indicator-active.svg</file> <br />
<file>page-indicator-checked.svg</file><br />
<file>page-indicator-hover.svg</file><br />
<file>page-indicator-inactive.svg</file><br />
<file>process-working.svg</file><br />
<file>running-indicator.svg</file><br />
<file>source-button-border.svg</file><br />
<file>summary-counter.svg</file><br />
<file>toggle-off-hc.svg</file><br />
<file>toggle-off-intl.svg</file><br />
<file>toggle-off-us.svg</file> <br />
<file>toggle-on-hc.svg</file> <br />
<file>toggle-on-intl.svg</file><br />
<file>toggle-on-us.svg</file> <br />
<file>ws-switch-arrow-down.png</file><br />
<file>ws-switch-arrow-up.png</file><br />
</gresource><br />
</gresources>}}<br />
<br />
'''filename''' は使用する背景画像のファイル名に置き換えてください。<br />
<br />
そして、ディレクトリ内の {{ic|gnome-shell.css}} ファイルを開いて {{ic|#lockDialogGroup}} の定義を以下のように変更してください:<br />
<br />
#lockDialogGroup {<br />
background: #2e3436 url('''filename''');<br />
background-size: '''[WIDTH]'''px '''[HEIGHT]'''px;<br />
background-repeat: no-repeat;<br />
}<br />
<br />
{{ic|background-size}} は GDM が使用する解像度に設定します。必ずしも画像の解像度である必要はありません。ディスプレイの解像度については Wikipedia に[[wikipedia:ja:画面解像度#コンピュータ・映画|リスト]]があります。'''filename''' は背景画像の名前に置き換えてください。<br />
<br />
最後に、以下のコマンドでテーマをコンパイルします:<br />
$ glib-compile-resources gnome-shell-theme.gresource.xml<br />
作成された {{ic|gnome-shell-theme.gresource}} ファイルを {{ic|/usr/share/gnome-shell}} ディレクトリにコピーしてください。<br />
<br />
GDM を再起動したら設定した背景画像が表示されるはずです (ログアウトするだけでは変更されません)。<br />
<br />
詳しい情報は [https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id&#61;197036 フォーラムスレッド] を参照してください。<br />
<br />
=== DConf による設定 ===<br />
<br />
GDM の設定は一部 DConf データベースに保存されます。{{ic|/etc/dconf/db/gdm.d}} ディレクトリにキーファイルを追加してから root で {{ic|dconf update}} を実行して GDM のデータベースを再コンパイルするか、あるいは GDM ユーザーでログインして ''gsettings'' コマンドラインツールを使って直接設定を変更することができます。前者の場合、GDM のプロフィールファイルが必要です。パッケージには付属していないため手動で作成する必要があります:<br />
{{hc|/etc/dconf/profile/gdm|<br />
user-db:user<br />
system-db:gdm<br />
file-db:/usr/share/gdm/greeter-dconf-defaults}}<br />
後者の場合、以下のコマンドで GDM ユーザーでログインできます:<br />
# machinectl shell gdm@<br />
<br />
==== ログイン画面のロゴ ====<br />
<br />
以下のキーファイルを作成してください:<br />
{{hc|/etc/dconf/db/gdm.d/02-logo|2=<br />
[org/gnome/login-screen]<br />
logo=<nowiki>'</nowiki>''/path/to/logo.png''<nowiki>'</nowiki>}}<br />
その後 GDM データベースを再コンパイルしてください。<br />
<br />
もしくは GDM ユーザーでログインして以下のコマンドを実行してください:<br />
$ gsettings set org.gnome.login-screen logo <nowiki>'</nowiki>''/path/to/logo.png''<nowiki>'</nowiki><br />
<br />
==== カーソルテーマの変更 ====<br />
<br />
GDM は [[GNOME]] のカーソルテーマの設定を使用せず、[[カーソルテーマ#XDG の仕様|XDG の仕様]]に準拠して設定されたカーソルテーマも無視します。GDM で使用されるカーソルテーマを変更するには、以下のキーファイルを作成してください:<br />
<br />
{{hc|/etc/dconf/db/gdm.d/10-cursor-settings|<br />
<nowiki>[org/gnome/desktop/interface]<br />
cursor-theme='</nowiki>''theme-name'''<br />
}}<br />
その後 GDM データベースを再コンパイルしてください。<br />
<br />
もしくは GDM ユーザーでログインして以下のコマンドを実行してください:<br />
$ gsettings set org.gnome.desktop.interface cursor-theme <nowiki>'</nowiki>''theme-name''<nowiki>'</nowiki><br />
<br />
==== ログイン画面のフォントを大きくする ====<br />
<br />
画面右上のアクセシビリティアイコン (白丸に人影のアイコン) をクリックして ''Large Text'' オプションにチェックを入れてください。<br />
<br />
スケーリングファクタを指定したい場合、以下のキーファイルを作成してください:<br />
{{hc|/etc/dconf/db/gdm.d/03-scaling|2=<br />
[org/gnome/desktop/interface]<br />
text-scaling-factor=<nowiki>'</nowiki>''1.25''<nowiki>'</nowiki>}}<br />
その後 GDM データベースを再コンパイルしてください。<br />
<br />
もしくは GDM ユーザーでログインして以下のコマンドを実行してください:<br />
$ gsettings set org.gnome.desktop.interface text-scaling-factor <nowiki>'</nowiki>''1.25''<nowiki>'</nowiki><br />
<br />
==== サウンドをオフにする ====<br />
<br />
以下の設定をするとログイン画面でシステム音量を (キーボードで) 変更したときに音が鳴らなくなります。<br />
<br />
以下のキーファイルを作成してください:<br />
{{hc|/etc/dconf/db/gdm.d/04-sound|2=<br />
[org/gnome/desktop/sound]<br />
event-sounds='false'}}<br />
その後 GDM データベースを再コンパイルしてください。<br />
<br />
もしくは GDM ユーザーでログインして以下のコマンドを実行してください:<br />
$ gsettings set org.gnome.desktop.sound event-sounds 'false'<br />
<br />
==== 電源ボタンの挙動の設定 ====<br />
<br />
{{Note|1=<nowiki></nowiki><br />
* 電源ボタンの [[電源管理#ACPI イベント|logind の設定]]は GNOME 設定デーモンによって上書きされます [https://bugzilla.gnome.org/show_bug.cgi?id=755953#c4]。<br />
* 2015年10月現在、電源ボタンは ''interactive'' に設定できません [https://bugzilla.gnome.org/show_bug.cgi?id=753713#c6]。<br />
* ときとして、以下の設定が無視されてハードコードされたデフォルト設定が使われることがあります [https://bugzilla.gnome.org/show_bug.cgi?id=755953#c17]。}}<br />
<br />
{{Warning|[[acpid]] デーモンも電源ボタンやハイバネートボタンのイベントを管理することに注意してください。両方のシステムが同時に動作すると予期しない挙動を引き起こす可能性があります。}}<br />
<br />
以下のキーファイルを作成してください:<br />
{{hc|/etc/dconf/db/gdm.d/05-power|2=<br />
[org/gnome/settings-daemon/plugins/power]<br />
power-button-action=<nowiki>'</nowiki>''action''<nowiki>'</nowiki>}}<br />
<br />
その後 GDM データベースを再コンパイルしてください。もしくは GDM ユーザーでログインして以下のコマンドを実行:<br />
$ gsettings set org.gnome.settings-daemon.plugins.power power-button-action <nowiki>'</nowiki>''action''<nowiki>'</nowiki><br />
<br />
''action'' には {{ic|nothing}}, {{ic|suspend}}, {{ic|hibernate}} のどれかを指定します。<br />
<br />
==== タップでクリックを有効化 ====<br />
<br />
デフォルトでは GDM (と GNOME) ではタップでクリックが無効になっています。dconf の設定で簡単に有効化できます。<br />
<br />
{{Note|X で以下の設定をしたい場合、まずは X サーバーに適切なアクセス権限を設定する必要があります。[[#X サーバーのアクセス権限を設定]]を見てください。}}<br />
<br />
直接タップでクリックを有効にするには、以下のコマンドを使用:<br />
<br />
{{bc|# sudo -u gdm gsettings set org.gnome.desktop.peripherals.touchpad tap-to-click true}}<br />
<br />
GUI で設定したい場合、以下のコマンドを使用:<br />
<br />
{{bc|# sudo -u gdm dconf-editor}}<br />
<br />
正しく設定されたか確認するには、以下のコマンドを使用:<br />
<br />
{{bc|$ sudo -u gdm gsettings get org.gnome.desktop.peripherals.touchpad tap-to-click}}<br />
<br />
{{ic|dconf-WARNING **: failed to commit changes to dconf: Error spawning command line}} というエラーが表示されるときは、dbus が実行されているか確認してください:<br />
<br />
{{bc|$ sudo -u gdm dbus-launch gsettings set org.gnome.desktop.peripherals.touchpad tap-to-click true}}<br />
<br />
==== アクセシビリティメニューの無効化・有効化 ====<br />
<br />
アクセシビリティメニューを無効化・有効化したいときは、dconf エディタでキーを設定してください:<br />
<br />
{{bc|# machinectl shell gdm@<br />
# gsettings set org.gnome.desktop.interface toolkit-accessibility false<br />
# exit}}<br />
<br />
キーが false の場合はメニューが無効、true の場合は有効になります。<br />
<br />
=== GDM キーボードレイアウト ===<br />
<br />
システムのキーボードレイアウトが GDM にも適用されます。[[Xorg でのキーボード設定#X の設定ファイルを使う]]を見てください。<br />
<br />
{{Tip|[[Wikipedia:ISO 3166-1]] にキーマップのリストがあります。}}<br />
<br />
==== GNOME Control Center ====<br />
<br />
ユーザーが複数存在する場合、システムのキーボードレイアウト以外のレイアウトを GDM で指定することができます。{{Pkg|gnome-control-center}} パッケージがインストールされている場合、グラフィカルフロントエンドを使ってキーボードレイアウトを設定できます。''gnome-control-center'' を起動して ''Keyboard -> Input Sources'' を開いてください。そして、ヘッダーバーにある ''Login Screen'' ボタンを押して GDM のキーボードレイアウトを設定してください。ユーザーが一人しかいない場合は ''Login Screen'' ボタンは表示されません [https://bugzilla.gnome.org/show_bug.cgi?id=741500]。<br />
<br />
==== GDM 2.x レイアウト ====<br />
<br />
旧バージョンの GDM では {{ic|~/.dmrc}} を編集してください:<br />
<br />
{{hc|~/.dmrc|2=<br />
[Desktop]<br />
Language=de_DE.UTF-8 # change to your default lang<br />
Layout=de nodeadkeys # change to your keyboard layout<br />
}}<br />
<br />
=== 言語の変更 ===<br />
<br />
システムの言語が GDM にも適用されます。ユーザーが複数存在する場合、GDM の言語をシステム言語以外に設定することができます。GDM の言語を変更するには、{{Pkg|gnome-control-center}} をインストールしてください。そして、''gnome-control-center'' を起動して ''Region & Language'' を選択してください。ヘッダーバーにある ''Login Screen'' ボタンをクリックしてください。最後に ''Language'' をクリックしてリストから言語を選択してください。root パスワードが要求されます。システム上に複数のユーザーが存在しないと ''Login Screen'' ボタンは表示されないので注意してください [https://bugzilla.gnome.org/show_bug.cgi?id=741500]。<br />
<br />
=== ユーザーとログイン ===<br />
<br />
==== 自動ログイン ====<br />
GDM で自動ログインするには、以下を {{ic|/etc/gdm/custom.conf}} に追加してください (''username'' はあなたのユーザー名に置き換えてください):<br />
<br />
{{hc|1=/etc/gdm/custom.conf|<br />
2=# Enable automatic login for user<br />
[daemon]<br />
AutomaticLogin=''username''<br />
AutomaticLoginEnable=True<br />
}}<br />
<br />
{{Tip|上記の行を追加した後に GDM が起動しなくなった場合、TTY からコメントアウトしてください。}}<br />
<br />
もしくは一定時間後に自動ログインしたい場合:<br />
<br />
{{hc|1=/etc/gdm/custom.conf|<br />
2=[daemon]<br />
<br />
TimedLoginEnable=true<br />
TimedLogin=''username''<br />
TimedLoginDelay=1<br />
}}<br />
<br />
自動ログインで使用するセッションを設定するには ({{ic|gnome-xorg}} を使用したいセッションに置き換えてください):<br />
<br />
{{hc|1=/var/lib/AccountsService/users/''username''|<br />
2=XSession=gnome-xorg<br />
}}<br />
<br />
====パスワードなしログイン====<br />
GDM のパスワードプロンプトを飛ばしたいのならば次の行を {{ic|/etc/pam.d/gdm-password}} の一番最初に追加してください:<br />
<br />
auth sufficient pam_succeed_if.so user ingroup nopasswdlogin<br />
<br />
次に、グループ {{ic|nopasswdlogin}} をシステムに追加してください。グループの説明と管理コマンドについては[[グループ]]を見てください。<br />
<br />
そして、あなたのユーザーを {{ic|nopasswdlogin}} に加えればユーザー名をクリックするだけでログインできるようになるはずです。<br />
<br />
{{Warning|<br />
*'''root''' アカウントでパスワードの入力の省略を'''使わないで下さい'''。<br />
*GDM のログイン時にセッションのタイプを変更することはできなくなります。デフォルトのセッションのタイプを変更するには、まずユーザーを {{ic|nopasswdlogin}} グループから削除する必要があります。}}<br />
<br />
====パスワードなしシャットダウン====<br />
GDM はシャットダウンの権限を取得するために [[polkit]] と logind を使っています。以下を設定することでパスワードを入力することなくシャットダウンできるようになります:<br />
<br />
{{hc|1=/etc/polkit-1/localauthority.conf.d/org.freedesktop.logind.policy|<br />
2=<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><br />
<!DOCTYPE policyconfig PUBLIC<br />
"-//freedesktop//DTD PolicyKit Policy Configuration 1.0//EN"<br />
"https://www.freedesktop.org/standards/PolicyKit/1.0/policyconfig.dtd"><br />
<br />
<!-- <br />
Policy definitions for logind<br />
--><br />
<br />
<policyconfig><br />
<br />
<action id="org.freedesktop.login1.power-off-multiple-sessions"><br />
<description>Shutdown the system when multiple users are logged in</description><br />
<message>System policy prevents shutting down the system when other users are logged in</message><br />
<defaults><br />
<allow_inactive>yes</allow_inactive><br />
<allow_active>yes</allow_active><br />
</defaults><br />
</action><br />
<br />
</policyconfig><br />
}}<br />
<br />
利用可能な logind のオプション (例: reboot-multiple-sessions) の全ては [https://www.freedesktop.org/wiki/Software/systemd/logind#Security ここ] に載っています。<br />
<br />
==== GDM セッションの追加と編集 ====<br />
<br />
[[ディスプレイマネージャ#セッション設定]]を見てください。<br />
<br />
==== GDM の root ログインを有効にする ====<br />
root でログインすることは推奨されていませんが、どうしても必要ならば {{ic|/etc/pam.d/gdm-password}} を編集して {{ic|auth required pam_deny.so}} の前に以下の行を追加してください:<br />
{{hc|/etc/pam.d/gdm-password|auth sufficient pam_succeed_if.so uid eq 0 quiet}}<br />
<br />
ファイルは以下のようになるはずです:<br />
{{hc|/etc/pam.d/gdm-password|<nowiki><br />
...<br />
auth sufficient pam_succeed_if.so uid eq 0 quiet<br />
auth sufficient pam_succeed_if.so uid >= 1000 quiet<br />
auth required pam_deny.so<br />
...</nowiki>}}<br />
<br />
root でログインするには GDM を再起動する必要があります。<br />
<br />
==== ログインリストのユーザーを非表示にする ====<br />
<br />
GDM のユーザーリストに表示されるユーザーは [https://www.freedesktop.org/wiki/Software/AccountsService/ AccountsService] で決められています。システムユーザー (UID < 1000) は自動的に非表示になります。通常ユーザーもログインリストに表示しないようにするには {{ic|/var/lib/AccountsService/users/}} に隠したいユーザーの名前を付けたファイルを作成・編集して中身を以下のようにしてください:<br />
{{hc|/var/lib/AccountsService/users/<nowiki><username></nowiki>|<br />
[User]<br />
<nowiki>SystemAccount=true</nowiki>}}<br />
<br />
=== デフォルトのモニター設定 ===<br />
<br />
[[デスクトップ環境]]によってはディスプレイの設定は {{ic|~/.config/monitors.xml}} に保存されます。ファイルの内容を元に ''xrandr'' コマンドが生成されます。GDM は同じように設定を {{ic|/var/lib/gdm/.config/monitors.xml}} ファイルに保存します。<br />
<br />
{{ic|~/.config/monitors.xml}} でモニターの設定 (モニターの方向やプライマリモニターの設定など) を行っている場合、GDM も同じ設定を使うようにするには以下のコマンドを実行:<br />
<br />
# cp ~/.config/monitors.xml /var/lib/gdm/.config/monitors.xml<br />
<br />
変更はログアウトしたら適用されます。GDM は {{ic|xorg.conf}} を使用しないためログアウトが必要です。<br />
<br />
{{Note|1=Wayland バックエンドは Wayland で作成された {{ic|monitors.xml}} ファイルを使用します。詳しくは [https://bugzilla.gnome.org/show_bug.cgi?id=748098 GNOME bug 748098] を見てください。Xorg で作成した {{ic|monitors.xml}} を使うために Wayland バックエンドを無効化する方法は [[#Xorg バックエンドを使う]]を見てください。}}<br />
<br />
=== X サーバーのアクセス権限を設定 ===<br />
<br />
{{ic|xhost}} コマンドを使うことで X サーバーのアクセス権限を設定できます。<br />
<br />
例えば、GDM に X サーバーのアクセス権限を与えるには、以下のコマンドを使います:<br />
<br />
# xhost +SI:localuser:gdm<br />
<br />
==トラブルシューティング==<br />
<br />
=== プロプライエタリの NVIDIA ドライバーを使っている場合に起動しない ===<br />
GDM はデフォルトで [[Wayland]] バックエンドを使用しますが、NVIDIA ドライバーと衝突することがあります。Wayland バックエンドをオフにすることでプロプライエタリの NVIDIA ドライバーが使えるようになります。<br />
<br />
===ログアウト時に GDM が動かない===<br />
<br />
起動時には GDM が問題なく立ち上がるのに、ログアウトした後に問題が発生する場合は、次の行を {{ic|/etc/gdm/custom.conf}} の daemon セクションに追加してみて下さい:<br />
<br />
GdmXserverTimeout=60<br />
<br />
=== Xorg 1.16 ===<br />
<br />
[[Xorg#Rootless Xorg (v1.16)]] を見て下さい。<br />
<br />
=== Xorg バックエンドを使う ===<br />
<br />
GDM バージョン 3.16 から、デフォルトで [[Wayland]] バックエンドが使われるようになっており、Wayland バックエンドで起動できない場合にのみ [[Xorg]] バックエンドが使われます。ユーザーによっては Wayland バックエンドで問題が発生しているという [https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=1199890 報告] があり、場合によっては Xorg バックエンドの使用が必要なことがあります。デフォルトで Xorg バックエンドを使用させるには、{{ic|/etc/gdm/custom.conf}} ファイルを編集して以下の行をアンコメントしてください:<br />
#WaylandEnable=false<br />
<br />
=== GDM で黒画面に白い点滅するカーソルしか表示されない ===<br />
<br />
起動後に、左上に白い点滅するカーソルだけの黒い画面を GDM が表示することがあります。これはグラフィックドライバーが完全に初期化される前に GDM が起動してしまうことが原因です。解決方法のひとつは [[Kernel Mode Setting#Early KMS start|KMS を初期段階で起動]]するように設定することです。また、別の解決方法として [[Systemd#ユニットファイルの編集|systemd サービスを編集]]してタイプを "idle" に設定する、あるいは遅延時間を追加する方法もあります:<br />
<br />
[Service]<br />
Type=idle<br />
<br />
または:<br />
<br />
[Service]<br />
ExecStartPre=/bin/sleep 2<br />
<br />
ドライバーの初期化にかかる時間が長い場合は、上記の時間を増やしてください。<br />
<br />
=== 手元で操作しないと GDM が起動しない ===<br />
<br />
起動しても画面が暗いままで、マウスを動かしたりキーボードに何か打ち込まないと GDM が起動しない場合、原因はおそらく乱数生成のためのエントロピーが不足しているためです。問題を確認するために ''systemd-random-seed'' のログ ({{ic|journalctl --unit systemd-random-seed}} コマンドで読むことができます) の中に以下のような行がないかチェックしてください:<br />
<br />
Kernel entropy pool is not initialized yet, waiting until it is.<br />
<br />
問題を解決するには、{{ic|<nowiki>random.trust_cpu=on</nowiki>}} [[カーネルパラメータ]]を設定してください (あなたの使っている CPU が ''RDRAND'' 命令をサポートしている場合)。もしくはエントロピーを供給するために [[haveged]] をインストールすることでも解決できます (ただしエントロピーの品質は保証されていません)。[[https://wiki.debian.org/BoottimeEntropyStarvation Debian の記事]] に記載されている他の解決方法も参照。<br />
<br />
=== GDM の不完全な削除 ===<br />
<br />
GDM を削除すると、[[systemd]] が以下のようにエラーを吐くことがあります:<br />
<br />
user 'gdm': directory '/var/lib/gdm' does not exist<br />
<br />
上記の警告を消すには、root でログインしてプライマリユーザーの "gdm" とグループの "gdm" を削除してください:<br />
<br />
# userdel gdm<br />
# groupdel gdm<br />
<br />
{{ic|pwck}} や {{ic|grpck}} を使うことで gdm が削除されたことを確認できます。[[Pacman ヒント#ファイルがどのパッケージにも含まれていないことを確認|所有者がないファイル]]がないか確認すると良いでしょう。<br />
<br />
=== GDM 自動サスペンド (GNOME 3.28) ===<br />
GDM は GNOME と別の dconf データベースを使用して電源管理を制御しています。ユーザーセッションと同じように GDM が振る舞うようにしたい場合、ユーザー設定を GDM の dconf データベースにコピーしてください:<br />
<br />
$ IFS=$'\n'; for x in $(sudo -u YOUR_USER gsettings list-recursively org.gnome.settings-daemon.plugins.power); do eval "sudo -u gdm dbus-launch gsettings set $x"; done; unset IFS<br />
<br />
もしくは単純に自動サスペンドを無効にしたい場合 ({{ic|ac}} を {{ic|battery}} に置き換えるとバッテリー接続時も自動サスペンドが無効になります):<br />
<br />
$ sudo -u gdm dbus-launch gsettings set org.gnome.settings-daemon.plugins.power sleep-inactive-ac-type 'nothing'<br />
<br />
== 参照 ==<br />
<br />
* [https://help.gnome.org/admin/gdm/stable/index.html.en GDM リファレンスマニュアル]</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=Xcursorgen&diff=19460
Xcursorgen
2021-03-03T06:35:32Z
<p>Kusakata: 新規翻訳</p>
<hr />
<div>[[Category:X サーバー]]<br />
[[en:Xcursorgen]]<br />
[https://github.com/freedesktop/xcursorgen Xcursorgen] は [[Xorg]] で使用するカーソルファイルを作成できるツールです。PNG ファイルからカーソルを作成することができます。<br />
<br />
== インストール ==<br />
<br />
{{Pkg|xorg-xcursorgen}} パッケージを[[インストール]]してください。<br />
<br />
== 使用方法 ==<br />
<br />
デフォルトでは、ユーザーは2つのファイルを xcursorgen のために用意する必要があります:<br />
* PNG として保存された正方形の画像ファイル<br />
* 設定<br />
<br />
Xcursorgen には2つの引数を指定します: 設定ファイルと出力パス。<br />
<br />
設定ファイルには最低でも以下の記述が必要です (空白区切り):<br />
* 画像サイズ (ピクセル)<br />
* {{ic|hotx}}: ポインターの先端の X 座標<br />
* {{ic|hoty}}: ポインターの先端の Y 座標<br />
* ファイル名<br />
<br />
例えば画像ファイルの名前が {{ic|red.png}} で 32x32 ピクセルの場合、以下のように設定ファイルを作成します:<br />
{{hc|red.cursor|<br />
32 2 4 red.png<br />
}}<br />
そして以下のコマンドを実行:<br />
$ xcursorgen red.cursor default<br />
<br />
これでカーソルが {{ic|default}} として作成され Xorg で使うことができます。ポインターの先端は左上になります。<br />
<br />
=== アニメーションカーソル ===<br />
複数の画像ファイルからアニメーションカーソルを作成できます。各フレームごとに画像ファイルの設定行をコピーしてミリ秒単位でフレームを変えるタイミングを指定してください:<br />
{{hc|anim.cursor|<br />
32 2 4 anim01.png 50<br />
32 2 4 anim02.png 50<br />
32 2 4 anim03.png 50<br />
32 2 4 anim04.png 50<br />
}}<br />
<br />
== 作成したカーソルファイルのインストール ==<br />
<br />
既存のカーソルテーマの一部のカーソルだけを変更したい場合、{{ic|~/.icons/}} にカスタムディレクトリを作成してください。フォルダの中に以下のファイルを作成:<br />
{{hc|index.theme|<nowiki><br />
[Icon Theme]<br />
Name = <name><br />
Comment = <comment><br />
Example = default<br />
Inherits = <the old cursor theme><br />
</nowiki>}}<br />
{{ic|<name>}} はディレクトリの名前と同じにする必要があります。<br />
<br />
そして、{{ic|xcursorgen}} で作成したカーソルファイルをサブディレクトリの {{ic|cursors}} にコピーしてください。例:<br />
{{bc|<br />
RedCursors/<br />
{{!}}── cursors<br />
{{!}} {{!}}── default<br />
{{!}} └── xterm<br />
└── index.theme<br />
}}<br />
<br />
後は、[[カーソルテーマ#設定|新しく作成したカーソルテーマを使うようにシステムを設定]]してください。新しいカーソルテーマを適用するにはアプリケーションの再起動が必要です。<br />
<br />
詳しくは[[カーソルテーマ#手動|カーソルテーマの手動インストール]]を参照してください。<br />
<br />
== 参照 ==<br />
<br />
* [https://man.archlinux.org/man/xcursorgen.1 xcursorgen.1]<br />
* [https://github.com/freedesktop/xcursorgen freedesktop on GitHub: xcursorgen]</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=Papermerge&diff=19440
Papermerge
2021-02-26T04:31:35Z
<p>Kusakata: 新規翻訳</p>
<hr />
<div>[[Category:サーバー]]<br />
[[en:Papermerge]]<br />
[https://www.papermerge.com/ Papermerge] はデジタルアーカイブのオープンソースドキュメント管理システムです。<br />
<br />
== インストール ==<br />
<br />
{{AUR|papermerge}} パッケージをインストールしてください。パッケージのインストール・アップデート時に自動的にデータベースのマイグレーションが実行します。<br />
<br />
== 起動 ==<br />
2つの papermerge の [[Systemd#ユニットを使う|systemd ユニット]]を起動・有効化してください:<br />
# systemctl enable --now papermerge-gunicorn papermerge-worker<br />
起動すると papermerge インスタンスにポート 9001 でアクセスできます。<br />
<br />
== 設定 ==<br />
papermerge の設定について詳しくは、公式の [https://papermerge.readthedocs.io/en/latest/index.html ドキュメント] を参照してください。メインの設定ファイルは {{ic|/etc/papermerge.conf.py}} です。<br />
{{Note|{{AUR|papermerge}} パッケージは {{ic|papermerge}} システムユーザーを作成して {{ic|papermerge-manage}} コマンドは常に {{ic|papermerge}} ユーザーで実行します。[[#管理ユーザーの作成|下]]の例を見てください。公式ドキュメントで {{ic|manage.py}} として示しているところでは {{ic|papermerge-manage}} コマンドを使ってください。}}<br />
設定を変更した後は必ず {{ic|papermerge-gunicorn.service}} と {{ic|papermerge-worker.service}} を[[再起動]]してください。<br />
<br />
=== 管理ユーザーの作成 ===<br />
最初のインストール後、papermerge インスタンスの管理ユーザーを作成してください:<br />
$ sudo -u papermerge papermerge-manage createsuperuser<br />
<br />
=== Nginx ===<br />
[[Nginx]] をインストールして papermerge のバーチャルホストとして以下の設定を使ってください:<br />
{{hc|/etc/nginx/sites-available/papermerge.domain.tld|2=<br />
server {<br />
server_name papermerge.domain.tld;<br />
listen 80;<br />
listen [::]:80;<br />
<br />
location /static/ {<br />
alias /var/lib/papermerge/static/;<br />
}<br />
<br />
location /media/ {<br />
alias /var/lib/papermerge/media/;<br />
}<br />
<br />
location / {<br />
proxy_pass http://127.0.0.1:9001;<br />
}<br />
}<br />
}}<br />
<br />
=== Redis ===<br />
デフォルトのファイルシステムベースの手法の代わりにメッセージブローカとして [[Redis]] を使うことが [https://github.com/ciur/papermerge/issues/198#issuecomment-717712591 推奨] されています。<br />
<br />
{{pkg|redis}} と {{pkg|python-redis}} をインストールして {{ic|redis.service}} を[[起動]]・[[有効化]]してください。{{ic|/usr/lib/python3.9/site-packages/config/settings/base.py}} の以下の行を:<br />
{{hc|/usr/lib/python3.9/site-packages/config/settings/base.py|2=<br />
CELERY_BROKER_URL = "filesystem://"<br />
CELERY_BROKER_TRANSPORT_OPTIONS = {<br />
'data_folder_in': PAPERMERGE_TASK_QUEUE_DIR,<br />
'data_folder_out': PAPERMERGE_TASK_QUEUE_DIR,<br />
}<br />
}}<br />
以下のように置き換えてください:<br />
{{hc|/usr/lib/python3.9/site-packages/config/settings/base.py|2=<br />
CELERY_BROKER_URL = "redis://"<br />
CELERY_BROKER_TRANSPORT_OPTIONS = {}<br />
CELERY_RESULT_BACKEND = "redis://localhost/0"<br />
}}<br />
それから {{ic|papermerge-gunicorn.service}} と {{ic|papermerge-worker.service}} を[[再起動]]してください。</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=Booster&diff=19140
Booster
2021-01-17T09:10:59Z
<p>Kusakata: 新規翻訳</p>
<hr />
<div>[[Category:ブートプロセス]]<br />
[[Category:カーネル]]<br />
[[en:Booster]]<br />
{{Related articles start}}<br />
{{Related|カーネルモジュール}}<br />
{{Related|Initramfs の最小化}}<br />
{{Related|ブートデバッグ}}<br />
{{Related|Mkinitcpio}}<br />
{{Related|dracut}}<br />
{{Related articles end}}<br />
<br />
[https://github.com/anatol/booster Booster] は高速な [[initramfs]] ジェネレータで、[[mkinitcpio]] や [[dracut]] と似ています。<br />
Booster は [https://michael.stapelberg.ch/posts/2020-01-21-initramfs-from-scratch-golang/ distri プロジェクト] に着想を得ており、小型で高速な init イメージを生成することを目指しています。<br />
<br />
Booster は以下の2つのコンポーネントから構成されています:<br />
<br />
* Initramfs ジェネレータ {{ic|/usr/bin/booster}} ユーザー空間ツール。initramfs イメージの生成を行います。<br />
* 生成されたイメージは通常 {{ic|/boot/}} に配置され、システムブートローダーによって Linux OS を起動するのに使われます。<br />
<br />
== インストール ==<br />
<br />
{{Warning|Booster はまだ開発途上であり、完全に安定してる状態とはいえません。バックアップ用に他の initramfs ジェネレータ (例: [[mkinitcpio]]) を保持しておくことを推奨します。}}<br />
<br />
{{AUR|booster-git}} パッケージを[[インストール]]してください。パッケージのインストールフックによって initramfs イメージが生成されます (インストールされているカーネル (例: {{Pkg|linux}}, {{Pkg|linux-lts}}) ごとにひとつずつ)。イメージは {{ic|/boot}} ディレクトリに配置されます:<br />
<br />
{{hc|$ ls -lh /boot/booster*|<br />
-rwxr-xr-x 1 root root 4.0M Dec 16 16:20 /boot/booster-linux.img<br />
}}<br />
<br />
また、イメージは手動で生成することもできます:<br />
<br />
$ booster -output mybooster.img<br />
<br />
== 設定 ==<br />
<br />
Booster ジェネレータの設定は {{ic|/etc/booster.yaml}} に存在します。設定ファイルが存在しない場合、デフォルトの設定 (ホスト個別イメージ、ネットワークなし) が使われます。<br />
<br />
設定ファイルを使うことでデフォルトの挙動を変更できます。設定例:<br />
<br />
{{hc|/etc/booster.yaml|<br />
network:<br />
dhcp: on<br />
# 'dhcp' cannot be used together with 'ip'<br />
ip: 10.0.2.15/24<br />
gateway: 10.0.2.255<br />
universal: false<br />
modules: nvidia,kernel/sound/usb/<br />
}}<br />
<br />
{{ic|network}} はネットワークの設定です。この設定がない場合、起動時にネットワークは初期化されません。ネットワークは固定 ip ({{ic|ip}} と {{ic|gateway}} ノード) あるいは dhcp4 ({{ic|dhcp}} ノード) で設定できます。<br />
<br />
{{ic|universal}} オプションはユニバーサルイメージを有効にします。ユニバーサルイメージには様々なカーネルドライバ・ツールが含まれます。デフォルトでは、ホスト個別イメージが生成され、現在のホストで使われているモジュールのみが含まれます。<br />
<br />
{{ic|modules}} は生成されるイメージにモジュールを追加します。モジュールの名前、ファイルのパス、モジュールが含まれるディレクトリのパスで指定することができます (ディレクトリの名前は常に最後に {{ic|/}} 記号を付けてください)。Booster ジェネレータはモジュールの依存関係を解決して、イメージに追加します。<br />
<br />
== ブートローダーの設定 ==<br />
<br />
イメージを生成したら、次に[[Arch_ブートプロセス#ブートローダー|ブートローダー]]を設定します。<br />
<br />
=== systemd-boot ===<br />
<br />
新しい initramfs イメージを [[systemd-boot]] で使うには以下のようにブートローダーエントリを作成します:<br />
<br />
{{hc|/boot/loader/entries/booster.conf|2=<br />
title Arch Linux with booster<br />
linux /vmlinuz-linux<br />
initrd /booster-linux.img<br />
options root=UUID=08f83949-bcbb-47bb-bc17-089aaa59e17e rw<br />
}}<br />
<br />
上記でルートファイルシステムは {{ic|1=UUID=08f83949-bcbb-47bb-bc17-089aaa59e17e}} と指定しています。{{ic|blkid /dev/''ROOTDEVICE''}} を実行して、あなたのデバイスの UUID を確認してください。<br />
<br />
== 暗号化の有効化 ==<br />
<br />
Booster は LUKS ベースの完全ディスク暗号化をサポートしています。ジェネレータは特別な設定を必要としません。initramfs には、ルートが存在する LUKS パーティションの情報を追加する必要があります。{{ic|1=rd.luks.uuid=''LUKSUUID''}} あるいは {{ic|1=rd.luks.name=''LUKSUUID''=''LUKSNAME''}} [[カーネルパラメータ]]をブートローダーの設定ファイルで指定してください。{{ic|''LUKSUUID''}} は Booster で解錠する暗号化した LUKS パーティションの [[UUID]] を示します。UUID にはクォートを含まないので注意してください。{{ic|''LUKSNAME''}} は解錠されたパーティションの名前を示します ({{ic|/dev/mapper/''NAME''}})。<br />
<br />
イメージの再生成は必要ありません。ブートローダーの設定ができたら、コンピュータを再起動してください。その後 {{ic|Enter passphrase for ''YOURROOT'':}} プロンプトが起動時に表示されるので、暗号化したルートパーティションのパスワードを入力してください。<br />
<br />
=== Clevis 暗号化 ===<br />
<br />
{{Note|Create a separate page for non-booster specific clevis information}}<br />
<br />
暗号化された LUKS パーティションの解錠に、ユーザーによるパスワードの入力を使うというのは伝統的で広く使われる方法ですが、デメリットも存在します:<br />
<br />
* 手動で入力する必要があるため、自動的に起動したい場合には使えません (例: 巨大なサーバーファーム)。<br />
* 普通の人間が覚えられるパスワードの長さには限界があり (エントロピーにして ~20-30 ビット)、近代的なブロック暗号に使う鍵としては弱すぎます (128/256 ビット)。<br />
<br />
解決策としては強固な鍵を別のどこかに保持しておくという方法があります。例えば [[TPM]] チップや [[Yubikey]]、あるいは他のネットワークサービスなどが考えられます。[https://github.com/latchset/clevis/ Clevis] はこのアイデアを実現するフレームワークです。抜き差し可能な ''pin'' を使ってデータを暗号化します (clevis の用語では ''bind'')。現在 clevis には3つの pin が存在します:<br />
<br />
* TPM2 データバインディング<br />
* ネットワークサービス (別名 [https://github.com/latchset/tang Tang]) データバインディング<br />
* [[Wikipedia:Shamir's Secret Sharing|シャミア秘密分散]]で他の pin を組み合わせる<br />
<br />
Booster は上記3つの pin 全てに対応しています。<br />
<br />
clevis を使うには {{pkg|clevis}} パッケージをインストールしてください。以下は TPM2 によるデータバインディングの例です (あなたのコンピュータに [[TPM]] チップが搭載されている場合にのみ動作します):<br />
<br />
{{hc|$ clevis encrypt tpm2 '{}' <<< 'hello, world'|<br />
eyJhbGciOiJkaXIiLCJjbGV2aXMiOnsicGluIjoidHBtMiIsInRwbTIiOnsiaGFzaCI6InNoYTI1NiIsImp3a19wcml2IjoiQU80QUlJQkxxT3FVenVDU1FmWkprNmdDN2wzMW43V3M2Y2FZd0VZS1BSR3Q0OHJEQUJBV2Z4M3pTUUNUTmtHZE9BM2FZd2RTZk9GcXZWdnVlQ3lPamFsWldCT2R4RlJKSzl5ZVRCM0pkNFktcF9HalhhNmlnLWxxNmtmMHZTWWkzOWMxVEpES1RYRVZTdnlXSlpEbGdxQ0JPMVNxeGJBd2tfSnIyRlRNY3hvNGtpSmNtMEVjbWd5dFdyME00QmcySlg4aVo3MEt1MTVjNzFORU5Ra3RjdGMtREhBVGFQcHJ2VzI2Z3d1YmUxckRfX19aV2tHaG9mX053M0M1OHlOcXF2RUpPZUwzNTZHNXJHNVVtYmUtWWV4Ujl2SEppZWlua3ZaNTJoMFVRYWVNSm9LYjJuNjlVTGZHb2J1NElTN20iLCJqd2tfcHViIjoiQUM0QUNBQUxBQUFFMGdBQUFCQUFJQ2poWDBVeTJKZVpSNU9pRU0ySktSeEtnUElYQ3dGNnRNR09NTDZ0ZnE5aiIsImtleSI6ImVjYyJ9fSwiZW5jIjoiQTI1NkdDTSJ9..1P2Emag_4k-GlhyY.MuQQYPa8QHrysZ74uA.0ddDxfZA3R-cCmaKu5yUZA<br />
}}<br />
<br />
base64 でエンコードされた長いメッセージが内部の TPM キーで暗号化されたテキストです。このテキストは現在使っているコンピュータでしか復号化できません。他のコンピュータで復号化しようとするとエラーが返ってきます。<br />
<br />
{{hc|$ clevis decrypt tpm2 '{}' <<< 'eyJhbGciOiJkaXIiLCJjbGV2aXMiOnsicGluIjoidHBtMiIsInRwbTIiOnsiaGFzaCI6InNoYTI1NiIsImp3a19wcml2IjoiQU80QUlJQkxxT3FVenVDU1FmWkprNmdDN2wzMW43V3M2Y2FZd0VZS1BSR3Q0OHJEQUJBV2Z4M3pTUUNUTmtHZE9BM2FZd2RTZk9GcXZWdnVlQ3lPamFsWldCT2R4RlJKSzl5ZVRCM0pkNFktcF9HalhhNmlnLWxxNmtmMHZTWWkzOWMxVEpES1RYRVZTdnlXSlpEbGdxQ0JPMVNxeGJBd2tfSnIyRlRNY3hvNGtpSmNtMEVjbWd5dFdyME00QmcySlg4aVo3MEt1MTVjNzFORU5Ra3RjdGMtREhBVGFQcHJ2VzI2Z3d1YmUxckRfX19aV2tHaG9mX053M0M1OHlOcXF2RUpPZUwzNTZHNXJHNVVtYmUtWWV4Ujl2SEppZWlua3ZaNTJoMFVRYWVNSm9LYjJuNjlVTGZHb2J1NElTN20iLCJqd2tfcHViIjoiQUM0QUNBQUxBQUFFMGdBQUFCQUFJQ2poWDBVeTJKZVpSNU9pRU0ySktSeEtnUElYQ3dGNnRNR09NTDZ0ZnE5aiIsImtleSI6ImVjYyJ9fSwiZW5jIjoiQTI1NkdDTSJ9..1P2Emag_4k-GlhyY.MuQQYPa8QHrysZ74uA.0ddDxfZA3R-cCmaKu5yUZA'|<br />
hello, world<br />
}}<br />
<br />
Clevis を使って LUKS パーティションをバインドすることができます、例:<br />
<br />
# clevis luks bind -d /dev/nvme0n1p2 tpm2 '{}'<br />
<br />
TPM チップで暗号化されたパスワードを使って LUKS スロットが作成されます。以下を実行することで確認できます:<br />
<br />
{{hc|# cryptsetup luksDump /dev/nvme0n1p2|<br />
...<br />
Tokens:<br />
0: clevis<br />
Keyslot: 1<br />
...<br />
}}<br />
<br />
ひとつの ''clevis'' トークンが表示されています。LUKS はトークンを使って「どこか (例: TPM チップ) に存在する」パスワードのメタデータを保存します。詳しくは clevis のドキュメントを見てください。<br />
<br />
Booster は LUKS トークンを読み込んで、clevis の情報をデコードして、パスワードを再構築してパーティションを自動的に解錠します。<br />
<br />
''tpm2'' や ''sss'' ピンにバインドされたパーティションは特に booster 側の設定を必要としません。''Tang'' (ネットワークバインド) ピンはネットワークを必要とします。詳しくは [[#設定]] セクションを見てください。<br />
<br />
== デバッグ ==<br />
<br />
Booster が上手く動かない場合、デバッグ出力を有効にすることで何が起こっているか情報を得ることができます:<br />
<br />
* ジェネレータのデバッグは {{ic|-debug}} コマンドラインフラグを使ってください: {{ic|booster -debug}}。<br />
* init のデバッグは {{ic|1=booster.debug=1}} [[カーネルパラメータ]]が存在します。<br />
<br />
Booster に問題があると思われる場合は https://github.com/anatol/booster/issues でチケットを作成してください。<br />
<br />
== 参照 ==<br />
<br />
* [https://github.com/anatol/booster/blob/develop/README.md upstream README]</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88:Man&diff=19139
テンプレート:Man
2021-01-17T07:57:21Z
<p>Kusakata: 使用するURLをhttps://man.archlinux.org/に変更</p>
<hr />
<div><noinclude><br />
{{Template}}<br />
<br />
'''オンラインの [[man ページ]]へのリンク。[https://man.archlinux.org/ Arch マニュアルページ] が使われます。'''<br />
<br />
== 使用方法 ==<br />
<br />
* {{ic|1}} セクション番号<br />
* {{ic|2}} ページ名<br />
* {{ic|3}} 章 (任意)<br />
* {{ic|url}} URL の上書き (任意)<br />
<br />
{{ic|<nowiki>{{man|1|intro|NOTES}}</nowiki>}}<br />
<br />
{{ic|<nowiki>{{man|8|mount|FILESYSTEM-INDEPENDENT MOUNT OPTIONS}}</nowiki>}}<br />
<br />
{{ic|<nowiki>{{man|1|resolvectl|COMPATIBILITY WITH RESOLVCONF(8)}}</nowiki>}}<br />
<br />
{{ic|<nowiki>{{man|8|pacman|TRANSACTION OPTIONS (APPLY TO -S, -R AND -U)}}</nowiki>}}<br />
<br />
{{ic|<nowiki>{{man|5|aliases}}</nowiki>}} (default package) vs. {{ic|<nowiki>{{man|5|aliases|pkg=opensmtpd}}</nowiki>}} ({{Pkg|opensmtpd}})<br />
<br />
{{ic|<nowiki>{{man|1|mandoc|url=https://mandoc.bsd.lv/man/mandoc.1.html}}</nowiki>}}<br />
<br />
{{ic|<nowiki>{{man|8|wpa_supplicant|url=}}</nowiki>}}<br />
<br />
== サンプル ==<br />
<br />
{{man|1|intro|NOTES}}<br />
<br />
{{man|8|mount|FILESYSTEM-INDEPENDENT MOUNT OPTIONS}}<br />
<br />
{{man|1|resolvectl|COMPATIBILITY WITH RESOLVCONF(8)}}<br />
<br />
{{man|8|pacman|TRANSACTION OPTIONS (APPLY TO -S, -R AND -U)}}<br />
<br />
{{man|5|aliases}} (default package) vs. {{man|5|aliases|pkg=opensmtpd}} ({{Pkg|opensmtpd}})<br />
<br />
{{man|1|mandoc|url=https://mandoc.bsd.lv/man/mandoc.1.html}}<br />
<br />
{{man|8|wpa_supplicant|url=}}</noinclude><includeonly><span class="plainlinks archwiki-template-man"<br />
title="$ man {{{1}}} {{{2}}}"<br />
>{{#if: {{{url}}}<br />
|[{{{url|https://man.archlinux.org/man{{#if: {{{pkg|}}}|/{{{pkg}}}|}}/{{urlencode:{{{2}}}}}.{{{1}}}{{#if: {{{3|}}}<br />
| &#0035;{{{fragment|{{anchorencode:{{{3|}}}}}}}}<br />
| }}}}} {{{2}}}({{{1}}}){{#if:{{{3|}}}|&#32;§&#8239;{{{3|}}}|}}]<br />
|{{{2}}}({{{1}}}){{#if:{{{3|}}}|&#32;§&#8239;{{{3|}}}|}}<br />
}}</span></includeonly></div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%BC&diff=18785
ミラー
2020-12-31T05:07:15Z
<p>Kusakata: /* 日本 */ ディスク容量が足りなくなったためミラーを閉鎖します</p>
<hr />
<div>[[Category:Arch について]]<br />
[[Category:パッケージ管理]]<br />
[[ar:Mirrors]]<br />
[[en:Mirrors]]<br />
[[es:Mirrors]]<br />
[[fr:Miroirs]]<br />
[[it:Mirrors]]<br />
[[pt:Mirrors]]<br />
[[ru:Mirrors]]<br />
[[zh-hans:Mirrors]]<br />
{{Related articles start}}<br />
{{Related|pacman}}<br />
{{Related|Reflector}}<br />
{{Related articles end}}<br />
<br />
このページにはミラーの選択と設定のガイドと現在利用できるミラーのリストがあります。<br />
<br />
== 公式ミラー ==<br />
<br />
公式の Arch Linux ミラーリストは {{pkg|pacman-mirrorlist}} パッケージから取得されます。最新のミラーリストを取得したい場合、メインサイトの [https://www.archlinux.org/mirrorlist/ Pacman Mirrorlist Generator] ページを使ってください。<br />
<br />
Arch ミラーの状態は [https://www.archlinux.jp/mirrors/status/ Mirror Status] のページで確認できます。できるかぎり最新となっているミラーを使用することを推奨します。<br />
<br />
公式のミラーリストにミラーを追加して欲しい場合は、[[DeveloperWiki:新しいミラー]] を見てください。それまでは、このページの下部にある[[#非公式ミラー]]リストに追加してください。<br />
<br />
=== IPv6 対応ミラー ===<br />
<br />
[https://www.archlinux.org/mirrorlist/?ip_version=6 Pacman Mirrorlist Generator] を使って最新の IPv6 ミラーのリストを確認することができます。<br />
<br />
== 特定のミラーを有効にする ==<br />
<br />
ミラーを有効にするには、{{ic|/etc/pacman.d/mirrorlist}} を開いてあなたの国の部分を見て下さい。あなたが使いたいミラーをアンコメントします。<br />
<br />
例:<br />
<br />
# Japan<br />
# Server = <nowiki>ftp://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ArchLinux/$repo/os/$arch</nowiki><br />
'''Server = <nowiki>http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ArchLinux/$repo/os/$arch</nowiki>'''<br />
<br />
ミラーの選択を助けるツールについては [[#ミラーをソートする]] を見て下さい。<br />
<br />
{{Tip|<br />
* 好みの5つのミラーをアンコメントしてミラーリストファイルの一番上に置いて下さい。最初のミラーに問題が起こったとしても他のミラーに移ることができるようになります。ミラーリストのアップデートをマージするのが簡単になるメリットもあります。<br />
* [[Wikipedia:ja:HTTPの持続的接続|HTTP の持続的接続]]があるため、HTTP のミラーの方が FTP よりも高速です。FTP では、パッケージのダウンロードをリクエストするたびに新しい接続を確立する必要があるため、''pacman'' はそのたびに停止してしまいます。<br />
}}<br />
<br />
{{ic|/etc/pacman.conf}} でミラーを指定することも可能です。''[core]'' リポジトリのデフォルトの設定は以下の通りです:<br />
[core]<br />
Include = /etc/pacman.d/mirrorlist<br />
<br />
''JAIST'' のミラーをデフォルトのミラーとして使いたい場合、{{Ic|Include}} 行の前に次を追加してください:<br />
[core]<br />
'''Server = <nowiki>ftp://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ArchLinux/core/os/$arch</nowiki>'''<br />
Include = /etc/pacman.d/mirrorlist<br />
<br />
pacman は最初にこのミラーに接続を試行するようになります。同じように ''[testing]'', ''[extra]'', ''[community]'' でミラーを設定することができます。<br />
<br />
{{Note|ミラーを直接 {{ic|pacman.conf}} で指定する場合、全てのリポジトリで同じミラーを使うようにしてください。そうしないと、インストールされるパッケージ同士の互換性が失われます。例えば ''[core]'' の linux が最新なのに対して ''[extra]'' のカーネルモジュールが古いということがありえます。}}<br />
<br />
=== pacman にパッケージリストを更新させる ===<br />
<br />
{{ic|/etc/pacman.d/mirrorlist}} を作成・編集した後は次のコマンドを実行してください:<br />
# pacman -Syyu<br />
<br />
2つの {{Ic|--refresh}} や {{Ic|-y}} フラグを渡すと (リストが最新でも) 強制的に pacman の全てのパッケージリストを更新させます。''新しいミラーに変更した時はいつでも'' {{Ic|pacman -Syy}} をするようにして下さい。無用な問題を避けることができます。[https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id=163124 Is -Syy safe?] も参照。<br />
<br />
==ミラーをソートする==<br />
パッケージをダウンロードする際、pacman は {{ic|/etc/pacman.d/mirrorlist}} に書かれた順番でミラーを使用します。更新頻度と速度でミラーをソートする [[Reflector]] を使わない場合、以下の方法で手動でミラーをソートしてください。<br />
<br />
最速のミラーだけを使うのはいいアイデアとは言えません。最速のミラーの更新が遅れることがありえるからです。[[#速度で並び替える|速度で並び替えて]]から[https://www.archlinux.jp/mirrors/status/ ミラーの状態] を見て同期が遅れているミラーを排除するほうが良いでしょう。<br />
<br />
===速度で並び替える===<br />
{{Pkg|pacman-contrib}} パッケージに含まれている Bash スクリプト {{ic|/usr/bin/rankmirrors}} で最速のローカルミラーを決定することができます。<br />
<br />
既存の {{ic|/etc/pacman.d/mirrorlist}} をバックアップしてください:<br />
# cp /etc/pacman.d/mirrorlist /etc/pacman.d/mirrorlist.backup<br />
<br />
{{ic|/etc/pacman.d/mirrorlist.backup}} を編集して {{ic|rankmirrors}} でテストするミラーをアンコメントしてください。<br />
<br />
全てのミラーをアンコメントしたいなら以下の {{Ic|sed}} を実行:<br />
# sed -i 's/^#Server/Server/' /etc/pacman.d/mirrorlist.backup<br />
<br />
最後に、ミラーにランク付けをします。{{Ic|-n 6}} は最速の6つのミラーを出力することを意味しています: <br />
# rankmirrors -n 6 /etc/pacman.d/mirrorlist.backup > /etc/pacman.d/mirrorlist<br />
<br />
{{Ic|rankmirrors -h}} でオプションを全て一覧できます。<br />
<br />
=== サーバーサイドのランク付け ===<br />
<br />
公式の [https://www.archlinux.org/mirrorlist/ Pacman Mirrorlist Generator] を使うことで簡単にランク付けされたミラーのリストを取得できます。ランク付けには複数の要因が絡んでいるので、ミラーやクライアントの負担によって数値は変わる可能性があります。<br />
<br />
サーバーをランク付けしてミラーリストを自動で生成するスクリプトは複数存在します:<br />
<br />
* [[Reflector]] は [https://www.archlinux.jp/mirrors/status/ MirrorStatus] ページから最新のミラーリストを取得して、最新のミラーだけを抽出してから、速度でミラーをソートし、{{ic|/etc/pacman.d/mirrorlist}} ファイルを上書きします。<br />
* [https://github.com/Gen2ly/armrr armrr] は [https://www.archlinux.org/mirrorlist/ Pacman Mirrorlist Generator] から特定の国のミラーリストをダウンロードして、現在のミラーリストにのバックアップを作成します。<br />
<br />
=== 特定の国のミラーだけを抽出する ===<br />
<br />
毎回、ミラーの速度をテストするかわりに特定の国もミラーリストだけを自動で生成するというのもありです。{{Pkg|pacman-mirrorlist}} をアップデートした後に {{ic|mirrorlist.pacnew}} が存在するとき、以下を実行することで日本のミラーだけをリストアップできます:<br />
<br />
{{bc|<nowiki>awk '/^## Japan$/ {f=1; next} f==0 {next} /^$/ {exit} {print substr($0, 1)}' \<br />
/etc/pacman.d/mirrorlist.pacnew</nowiki>}}<br />
<br />
== トラブルシューティング ==<br />
<br />
=== mirrorlist が存在しない場合 ===<br />
<br />
error: config file /etc/pacman.d/mirrorlist could not be read: No such file or directory<br />
というエラーに遭遇した場合は、公式サイトから直接ミラーの一覧を取得してください:<br />
# curl -o /etc/pacman.d/mirrorlist <nowiki>https://www.archlinux.org/mirrorlist/all/</nowiki><br />
<br />
上述のとおり好ましいミラーをアンコメントして、次を実行:<br />
# pacman -Syu pacman-mirrorlist<br />
<br />
==非公式ミラー==<br />
以下のミラーは {{ic|/etc/pacman.d/mirrorlist}} に''記載されていません''。<br />
<br />
===オーストリア===<br />
*http://gd.tuwien.ac.at/opsys/linux/archlinux/ - ''ウィーン工科大学''<br />
*ftp://gd.tuwien.ac.at/opsys/linux/archlinux/<br />
<br />
=== カナダ ===<br />
*https://na.mirrors.coltondrg.com/archlinux/<br />
<br />
===中国===<br />
'''Telecom'''<br />
*http://mirror.bit.edu.cn/archlinux/ - ''北京理工大学''<br />
*http://mirrors.aliyun.com/archlinux/ - ''Alibaba''<br />
<br />
'''Unicom'''<br />
*http://mirrors.sohu.com/archlinux/<br />
*http://mirrors.yun-idc.com/archlinux/<br />
<br />
'''Cernet'''<br />
*http://mirrors.geekpie.org/archlinux/ - ''Geek Pie Association @ 上海科技大学''<br />
*http://ftp.sjtu.edu.cn/archlinux/ - ''上海交通大学'' (旧)<br />
*https://mirrors.sjtug.sjtu.edu.cn/archlinux/ - ''上海交通大学 Linux ユーザーグループ''<br />
*http://mirrors.4.tuna.tsinghua.edu.cn/archlinux/ ''(ipv4 のみ)''<br />
*http://mirrors.6.tuna.tsinghua.edu.cn/archlinux/ ''(ipv6 のみ)''<br />
*http://mirror.lzu.edu.cn/archlinux/ - ''蘭州大学''<br />
*https://mirrors.nju.edu.cn/archlinux/ - ''南京大学''<br />
<br />
===フランス===<br />
*http://delta.archlinux.fr/ - ''差分パッケージに対応。{{Pkg|xdelta3}} を実行する必要あり。''<br />
*https://eu.mirrors.coltondrg.com/archlinux/<br />
*https://mirror.oldsql.cc/archlinux/<br />
<br />
===インドネシア===<br />
*http://kambing.ui.ac.id/archlinux/<br />
<br />
=== イラン ===<br />
*http://mirror.yazd.ac.ir/arch/<br />
*http://repo.sadjad.ac.ir/arch/<br />
<br />
=== イタリア ===<br />
*http://mi.mirror.garr.it/mirrors/archlinux/<br />
<br />
===日本===<br />
*http://ftp.nara.wide.ad.jp/pub/Linux/archlinux/ - ''奈良先端科学技術大学院大学''<br />
*http://ftp.kddilabs.jp/Linux/packages/archlinux/<br />
*http://srv2.ftp.ne.jp/Linux/packages/archlinux/<br />
<br />
===マレーシア===<br />
*http://mirror.oscc.org.my/archlinux/<br />
<br />
=== オランダ ===<br />
*http://mirror.transip.net/archlinux/ ''TransIP B.V.''<br />
<br />
===ニュージーランド===<br />
*http://mirror.ece.auckland.ac.nz/archlinux/ ''NZ only''<br />
*https://mirror.fsmg.org.nz/archlinux/ - ''Free Software Mirror Group''<br />
<br />
===ポーランド===<br />
*ftp://ftp.icm.edu.pl/pub/Linux/dist/archlinux/ - ICM UW<br />
*http://ftp.icm.edu.pl/pub/Linux/dist/archlinux/ - ICM UW<br />
*https://ftp.icm.edu.pl/pub/Linux/dist/archlinux/ - ICM UW<br />
*rsync://ftp.icm.edu.pl/pub/Linux/dist/archlinux/ - ICM UW<br />
<br />
===ロシア===<br />
*http://mirrors.krasinfo.ru/archlinux/ - ''Krasnoyarsk, Classica-Service Ltd''<br />
<br />
===南アフリカ===<br />
*http://ftp.leg.uct.ac.za/pub/linux/arch/ - ''ケープタウン大学''<br />
*ftp://ftp.leg.uct.ac.za/pub/linux/arch/<br />
*http://mirror.ufs.ac.za/archlinux/ - ''ザ・フリーステイト大学''<br />
*ftp://mirror.ufs.ac.za/os/linux/distros/archlinux/<br />
*http://archlinux.mirror.ac.za - ''TENET - Tertiary Education and Research Network of South Africa''<br />
*ftp://archlinux.mirror.ac.za<br />
<br />
=== スウェーデン ===<br />
*http://foss.dhyrule.se/linux/archlinux/<br />
*ftp://foss.dhyrule.se/linux/archlinux/<br />
<br />
=== タイ ===<br />
* http://mirror1.ku.ac.th/archlinux/<br />
<br />
=== トルコ ===<br />
<br />
* http://mirror.veriteknik.net.tr/archlinux/'' - VeriTeknik Data Center''<br />
* http://ftp.linux.org.tr/archlinux/<br />
<br />
===アメリカ合衆国===<br />
* http://mirror.clarkson.edu/archlinux/<br />
* http://mirror.pointysoftware.net/archlinux/<br />
* http://mirror.ziemer.bz/archlinux<br />
* https://lug.mines.edu/mirrors/archlinux/<br />
* http://mirror.cs.umn.edu/arch/<br />
<br />
===Sourceforge (旧 ISO)===<br />
* https://sourceforge.net/projects/archlinux/files/ - ''ISO ファイルのみ。2006年以降のリリースは含まれていません。古い ISO を入手するのに使って下さい。''<br />
<br />
== 参照 ==<br />
* [https://github.com/archlinux/archweb/blob/master/mirrors/views/mirrorlist.py GitHub archweb mirrorlist.py] - archweb ミラーリストジェネレータのソースコード</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=Lenovo_IdeaPad_S540_13ARE&diff=16862
Lenovo IdeaPad S540 13ARE
2020-07-16T16:09:01Z
<p>Kusakata: /* 急速充電 */</p>
<hr />
<div>[[Category:Lenovo]]<br />
[[en:Lenovo IdeaPad S540 13ARE]]<br />
{{Related articles start}}<br />
{{Related|Ryzen}}<br />
{{Related|ノートパソコン}}<br />
{{Related|ノートパソコン/Lenovo}}<br />
{{Related|Lenovo IdeaPad 5 15are0}}<br />
{{Related articles end}}<br />
<br />
Lenovo Ideapad S540-13ARE は2020年中期に発売されたノートパソコンです。13インチ QHD ディスプレイ、AMD Ryzen 4000 プロセッサ (Renoir)、内蔵 [[AMDGPU|AMD Vega graphics]] を搭載しています。一部の市場では Xiaoxin Pro 13 2020 という名前が付けられています。<br />
<br />
{| class="wikitable" style="float: right; clear: right; margin: 0 0 0.5em 0.5em; width: 25%;"<br />
! コンポーネント || 機能<br />
|-<br />
| [[マイクロコード]] || {{Yes}}<br />
|-<br />
| [[AMDGPU]] || {{Y|部分的}} <br />
|-<br />
| [[ワイヤレス]] || {{Yes}}<br />
|-<br />
| [[Bluetooth]] || {{Yes}}<br />
|-<br />
| [[ウェブカメラ]] || {{Yes}}<br />
|-<br />
| [[バックライト|画面輝度]] || {{Yes}}<br />
|-<br />
| [[キーボードバックライト]] || {{Yes}}<br />
|-<br />
| [[タッチパッド]] || {{Yes}}<br />
|-<br />
| [[オーディオ]] || {{Yes}}<br />
|-<br />
|}<br />
<br />
== プロセッサ ==<br />
<br />
Lenovo Ideapad S540-13ARE は AMD Ryzen APU を搭載しています。以下のコマンドで正確なモデルを確認できます:<br />
<br />
{{hc|$ lscpu {{!}} awk -F ": *" '/Model name/{print $NF}'|AMD Ryzen 7 4800U with Radeon Graphics}}<br />
<br />
{{hc|$ lspci {{!}} awk -F ": *" '/VGA compatible controller/{print $NF}'|<nowiki>Advanced Micro Devices, Inc. [AMD/ATI] Renoir (rev c1)</nowiki><br />
}}<br />
<br />
=== CPU ===<br />
<br />
プロプライエタリのマイクロコードのアップデートを有効化することを強く推奨します。詳しくは [[Ryzen]] や[[マイクロコード]]を見てください。マイクロコードのアップデートの有効化は以下のように確認できます:<br />
<br />
{{hc|$ dmesg {{!}} grep microcode|<nowiki><br />
[ 2.376363] microcode: CPU0: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376367] microcode: CPU1: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376395] microcode: CPU2: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376422] microcode: CPU3: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376425] microcode: CPU4: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376436] microcode: CPU5: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376459] microcode: CPU6: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376480] microcode: CPU7: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376520] microcode: CPU8: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376534] microcode: CPU9: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376573] microcode: CPU10: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376598] microcode: CPU11: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376640] microcode: CPU12: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376655] microcode: CPU13: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376698] microcode: CPU14: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376721] microcode: CPU15: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376821] microcode: Microcode Update Driver: v2.2.<br />
</nowiki>}}<br />
<br />
{{ic|lscpu}} の出力例:<br />
<br />
{{hc|$ lscpu|<br />
Architecture: x86_64<br />
CPU op-mode(s): 32-bit, 64-bit<br />
Byte Order: Little Endian<br />
Address sizes: 48 bits physical, 48 bits virtual<br />
CPU(s): 16<br />
On-line CPU(s) list: 0-15<br />
Thread(s) per core: 2<br />
Core(s) per socket: 8<br />
Socket(s): 1<br />
NUMA node(s): 1<br />
Vendor ID: AuthenticAMD<br />
CPU family: 23<br />
Model: 96<br />
Model name: AMD Ryzen 7 4800U with Radeon Graphics<br />
Stepping: 1<br />
Frequency boost: enabled<br />
CPU MHz: 1668.417<br />
CPU max MHz: 1800.0000<br />
CPU min MHz: 1400.0000<br />
BogoMIPS: 3593.36<br />
Virtualization: AMD-V<br />
L1d cache: 256 KiB<br />
L1i cache: 256 KiB<br />
L2 cache: 4 MiB<br />
L3 cache: 8 MiB<br />
NUMA node0 CPU(s): 0-15<br />
Vulnerability Itlb multihit: Not affected<br />
Vulnerability L1tf: Not affected<br />
Vulnerability Mds: Not affected<br />
Vulnerability Meltdown: Not affected<br />
Vulnerability Spec store bypass: Mitigation; Speculative Store Bypass disabled via prctl and seccomp<br />
Vulnerability Spectre v1: Mitigation; usercopy/swapgs barriers and __user pointer sanitization<br />
Vulnerability Spectre v2: Mitigation; Full AMD retpoline, IBPB conditional, IBRS_FW, STIBP conditiona<br />
l, RSB filling<br />
Vulnerability Srbds: Not affected<br />
Vulnerability Tsx async abort: Not affected<br />
Flags: fpu vme de pse tsc msr pae mce cx8 apic sep mtrr pge mca cmov pat pse36 clf<br />
lush mmx fxsr sse sse2 ht syscall nx mmxext fxsr_opt pdpe1gb rdtscp lm cons<br />
tant_tsc rep_good nopl nonstop_tsc cpuid extd_apicid aperfmperf pni pclmulq<br />
dq monitor ssse3 fma cx16 sse4_1 sse4_2 movbe popcnt aes xsave avx f16c rdr<br />
and lahf_lm cmp_legacy svm extapic cr8_legacy abm sse4a misalignsse 3dnowpr<br />
efetch osvw ibs skinit wdt tce topoext perfctr_core perfctr_nb bpext perfct<br />
r_llc mwaitx cpb cat_l3 cdp_l3 hw_pstate ssbd mba ibrs ibpb stibp vmmcall f<br />
sgsbase bmi1 avx2 smep bmi2 cqm rdt_a rdseed adx smap clflushopt clwb sha_n<br />
i xsaveopt xsavec xgetbv1 xsaves cqm_llc cqm_occup_llc cqm_mbm_total cqm_mb<br />
m_local clzero irperf xsaveerptr rdpru wbnoinvd arat npt lbrv svm_lock nrip<br />
_save tsc_scale vmcb_clean flushbyasid decodeassists pausefilter pfthreshol<br />
d avic v_vmsave_vmload vgif umip rdpid overflow_recov succor smca<br />
}}<br />
<br />
=== GPU ===<br />
==== 仕様 ====<br />
<br />
[[AMDGPU#インストール]]や[[ハードウェアビデオアクセラレーション#ATI/AMD]] の手順に従ってください。{{Pkg|libva-utils}} パッケージをインストールした場合、以下のようにハードウェアビデオアクセラレーションが有効になっていることを確認できます:<br />
<br />
{{hc|$ vainfo|<br />
vainfo: VA-API version: 1.7 (libva 2.7.1)<br />
vainfo: Driver version: Mesa Gallium driver 20.1.1 for AMD RENOIR (DRM 3.37.0, 5.7.2-zen1-1-zen, LLVM 10.0.0)<br />
vainfo: Supported profile and entrypoints<br />
VAProfileMPEG2Simple : VAEntrypointVLD<br />
VAProfileMPEG2Main : VAEntrypointVLD<br />
VAProfileVC1Simple : VAEntrypointVLD<br />
VAProfileVC1Main : VAEntrypointVLD<br />
VAProfileVC1Advanced : VAEntrypointVLD<br />
VAProfileH264ConstrainedBaseline: VAEntrypointVLD<br />
VAProfileH264ConstrainedBaseline: VAEntrypointEncSlice<br />
VAProfileH264Main : VAEntrypointVLD<br />
VAProfileH264Main : VAEntrypointEncSlice<br />
VAProfileH264High : VAEntrypointVLD<br />
VAProfileH264High : VAEntrypointEncSlice<br />
VAProfileHEVCMain : VAEntrypointVLD<br />
VAProfileHEVCMain : VAEntrypointEncSlice<br />
VAProfileHEVCMain10 : VAEntrypointVLD<br />
VAProfileHEVCMain10 : VAEntrypointEncSlice<br />
VAProfileJPEGBaseline : VAEntrypointVLD<br />
VAProfileVP9Profile0 : VAEntrypointVLD<br />
VAProfileVP9Profile2 : VAEntrypointVLD<br />
VAProfileNone : VAEntrypointVideoProc<br />
}}<br />
<br />
{{ic|glxinfo}} の出力例:<br />
<br />
{{hc|$ glxinfo -B|<br />
name of display: :0<br />
display: :0 screen: 0<br />
direct rendering: Yes<br />
Extended renderer info (GLX_MESA_query_renderer):<br />
Vendor: X.Org (0x1002)<br />
Device: AMD RENOIR (DRM 3.37.0, 5.7.2-zen1-1-zen, LLVM 10.0.0) (0x1636)<br />
Version: 20.1.1<br />
Accelerated: yes<br />
Video memory: 512MB<br />
Unified memory: no<br />
Preferred profile: core (0x1)<br />
Max core profile version: 4.6<br />
Max compat profile version: 4.6<br />
Max GLES1 profile version: 1.1<br />
Max GLES[23] profile version: 3.2<br />
Memory info (GL_ATI_meminfo):<br />
VBO free memory - total: 4 MB, largest block: 4 MB<br />
VBO free aux. memory - total: 2165 MB, largest block: 2165 MB<br />
Texture free memory - total: 4 MB, largest block: 4 MB<br />
Texture free aux. memory - total: 2165 MB, largest block: 2165 MB<br />
Renderbuffer free memory - total: 4 MB, largest block: 4 MB<br />
Renderbuffer free aux. memory - total: 2165 MB, largest block: 2165 MB<br />
Memory info (GL_NVX_gpu_memory_info):<br />
Dedicated video memory: 512 MB<br />
Total available memory: 3584 MB<br />
Currently available dedicated video memory: 4 MB<br />
OpenGL vendor string: X.Org<br />
OpenGL renderer string: AMD RENOIR (DRM 3.37.0, 5.7.2-zen1-1-zen, LLVM 10.0.0)<br />
OpenGL core profile version string: 4.6 (Core Profile) Mesa 20.1.1<br />
OpenGL core profile shading language version string: 4.60<br />
OpenGL core profile context flags: (none)<br />
OpenGL core profile profile mask: core profile<br />
<br />
OpenGL version string: 4.6 (Compatibility Profile) Mesa 20.1.1<br />
OpenGL shading language version string: 4.60<br />
OpenGL context flags: (none)<br />
OpenGL profile mask: compatibility profile<br />
<br />
OpenGL ES profile version string: OpenGL ES 3.2 Mesa 20.1.1<br />
OpenGL ES profile shading language version string: OpenGL ES GLSL ES 3.20<br />
}}<br />
<br />
==== ディスプレイドライバーの問題 ==== <br />
<br />
===== システムが突然フリーズする =====<br />
<br />
このノートパソコンを含む一部の Vega グラフィック搭載デバイスは、[[AMDGPU]] カーネルドライバーがランダムで致命的なクラッシュを起こす問題を抱えており、そのときシステム全体が突然フリーズする問題が発生します。<br />
<br />
Arch のバグトラッカーにある [https://bugs.archlinux.org/task/66991 こちらのバグレポート] や上流の [https://gitlab.freedesktop.org/drm/amd/-/issues/1137] や [https://bugzilla.kernel.org/show_bug.cgi?id=207383] のバグレポートを参照してください。<br />
<br />
===== 画面輝度が制御できない =====<br />
<br />
[[AMDGPU]] カーネルドライバーのバックライト制御はカーネル 5.7 の最初のバージョンでは壊れていました。<br />
<br />
カーネル 5.7.6 以上なら問題なく動作します。<br />
<br />
== 入力デバイスとボタン ==<br />
<br />
入力デバイスのリストは以下のように確認できます:<br />
{{hc|head=$ xinput list|output=<br />
⎡ Virtual core pointer id=2 [master pointer (3)]<br />
⎜ ↳ Virtual core XTEST pointer id=4 [slave pointer (2)]<br />
⎜ ↳ MSFT0001:00 04F3:3138 Mouse id=16 [slave pointer (2)]<br />
⎜ ↳ MSFT0001:00 04F3:3138 Touchpad id=17 [slave pointer (2)]<br />
⎣ Virtual core keyboard id=3 [master keyboard (2)]<br />
↳ Virtual core XTEST keyboard id=5 [slave keyboard (3)]<br />
↳ Power Button id=6 [slave keyboard (3)]<br />
↳ Video Bus id=7 [slave keyboard (3)]<br />
↳ Power Button id=8 [slave keyboard (3)]<br />
↳ Integrated Camera: Integrated C id=13 [slave keyboard (3)]<br />
↳ Integrated Camera: Integrated I id=14 [slave keyboard (3)]<br />
↳ Ideapad extra buttons id=15 [slave keyboard (3)]<br />
↳ AT Translated Set 2 keyboard id=18 [slave keyboard (3)]<br />
}}<br />
<br />
=== キーボード ===<br />
<br />
特に設定をしなくても動作します。キーはデフォルトで正しくマッピングされており、キーボードバックライトも動作します。<br />
<br />
=== タッチパッド ===<br />
<br />
特に設定をしなくても動作します。<br />
<br />
=== ウェブカメラ ===<br />
<br />
特に設定をしなくても動作します。<br />
<br />
=== 電源ボタン ===<br />
<br />
特に設定をしなくても動作します。<br />
<br />
== ネットワーク ==<br />
<br />
=== 無線コントローラ ===<br />
<br />
無線コントローラは特に設定をしなくても動作します。詳しくは[[ワイヤレス設定]]を見てください。<br />
<br />
{{hc|$ lspci {{!}} awk -F ": *" '/Network controller/{print $NF}'|Realtek Semiconductor Co., Ltd. RTL8822CE 802.11ac PCIe Wireless Network Adapter}}<br />
<br />
=== Bluetooth コントローラ ===<br />
<br />
特に設定をしなくても動作します。[[Bluetooth]] を見てください。<br />
<br />
{{hc|$ lsusb|<br />
...<br />
Bus 001 Device 003: ID 0bda:c123 Realtek Semiconductor Corp. Bluetooth Radio <br />
...<br />
}}<br />
<br />
== オーディオ ==<br />
<br />
特に設定をしなくても動作します。[[サウンドシステム]]を見てください。<br />
<br />
{{hc|1=$ lspci {{!}} grep Audio {{!}} awk -F ": *" '{$1=$2="";print $0}'|2=<br />
<br />
Advanced Micro Devices, Inc. [AMD/ATI] Device 1637<br />
Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Raven/Raven2/FireFlight/Renoir Audio Processor (rev 01)<br />
Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Family 17h (Models 10h-1fh) HD Audio Controller<br />
}}<br />
<br />
== ストレージ ==<br />
<br />
{{hc|1=$ lspci {{!}} awk -F ": *" '/Non-Volatile memory controller/{$1=$2="";print $0}'|2=<br />
Samsung Electronics Co Ltd NVMe SSD Controller SM981/PM981/PM983<br />
}}<br />
<br />
== ハードウェアコンポーネントのリスト ==<br />
<br />
{{hc|1=$ lspci|2=<br />
00:00.0 Host bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir Root Complex<br />
00:00.2 IOMMU: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir IOMMU<br />
00:01.0 Host bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir PCIe Dummy Host Bridge<br />
00:02.0 Host bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir PCIe Dummy Host Bridge<br />
00:02.2 PCI bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir PCIe GPP Bridge<br />
00:02.4 PCI bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir PCIe GPP Bridge<br />
00:08.0 Host bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir PCIe Dummy Host Bridge<br />
00:08.1 PCI bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir Internal PCIe GPP Bridge to Bus<br />
00:14.0 SMBus: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] FCH SMBus Controller (rev 51)<br />
00:14.3 ISA bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] FCH LPC Bridge (rev 51)<br />
00:18.0 Host bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir Device 24: Function 0<br />
00:18.1 Host bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir Device 24: Function 1<br />
00:18.2 Host bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir Device 24: Function 2<br />
00:18.3 Host bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir Device 24: Function 3<br />
00:18.4 Host bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir Device 24: Function 4<br />
00:18.5 Host bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir Device 24: Function 5<br />
00:18.6 Host bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir Device 24: Function 6<br />
00:18.7 Host bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir Device 24: Function 7<br />
01:00.0 Network controller: Realtek Semiconductor Co., Ltd. RTL8822CE 802.11ac PCIe Wireless Network Adapter<br />
02:00.0 Non-Volatile memory controller: Samsung Electronics Co Ltd NVMe SSD Controller SM981/PM981/PM983<br />
03:00.0 VGA compatible controller: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD/ATI] Renoir (rev c1)<br />
03:00.1 Audio device: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD/ATI] Device 1637<br />
03:00.2 Encryption controller: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Family 17h (Models 10h-1fh) Platform Security Processor<br />
03:00.3 USB controller: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir USB 3.1<br />
03:00.4 USB controller: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir USB 3.1<br />
03:00.5 Multimedia controller: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Raven/Raven2/FireFlight/Renoir Audio Processor (rev 01)<br />
03:00.6 Audio device: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Family 17h (Models 10h-1fh) HD Audio Controller<br />
}}<br />
<br />
{{hc|$ lsusb|<br />
Bus 004 Device 001: ID 1d6b:0003 Linux Foundation 3.0 root hub<br />
Bus 003 Device 002: ID 04f2:b67c Chicony Electronics Co., Ltd Integrated Camera<br />
Bus 003 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub<br />
Bus 002 Device 001: ID 1d6b:0003 Linux Foundation 3.0 root hub<br />
Bus 001 Device 003: ID 0bda:c123 Realtek Semiconductor Corp. Bluetooth Radio<br />
Bus 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub<br />
}}<br />
<br />
== ヒントとテクニック ==<br />
<br />
=== システムパフォーマンスモード ===<br />
<br />
3つのモードが存在します: ''インテリジェントクーリング'', ''エクストリームパフォーマンス'', ''バッテリー省電力''。切り替えるには、ACPI メソッドを呼び出す必要があります。<br />
<br />
まず {{Pkg|acpi_call}} (または LTS カーネルを使っているなら {{Pkg|acpi_call-lts}}、他の[[カーネル]]を使っているなら {{Pkg|acpi_call-dkms}}) をインストールして[[カーネルモジュール]]をロードしてください:<br />
<br />
$ sudo modprobe acpi_call<br />
<br />
''インテリジェントクーリング'' モードに設定:<br />
<br />
$ echo '\_SB.PCI0.LPC0.EC0.VPC0.DYTC 0x000FB001' | sudo tee /proc/acpi/call<br />
<br />
''エクストリームパフォーマンス'' モードに設定:<br />
<br />
$ echo '\_SB.PCI0.LPC0.EC0.VPC0.DYTC 0x0012B001' | sudo tee /proc/acpi/call<br />
<br />
''バッテリー省電力'' モードに設定:<br />
<br />
$ echo '\_SB.PCI0.LPC0.EC0.VPC0.DYTC 0x0013B001' | sudo tee /proc/acpi/call<br />
<br />
設定を確認するには:<br />
<br />
$ echo '\_SB.PCI0.LPC0.EC0.FCMO' | sudo tee /proc/acpi/call<br />
$ sudo cat /proc/acpi/call | cut -d <nowiki>''</nowiki> -f1<br />
<br />
{{ic|0x0}} なら ''インテリジェントクーリング''、{{ic|0x1}} なら ''エクストリームパフォーマンス''、{{ic|0x2}} なら ''バッテリー省電力'' です。<br />
<br />
=== 急速充電 ===<br />
<br />
{{Pkg|acpi_call}} をインストールしてください。<br />
<br />
急速充電をオンにする:<br />
<br />
$ echo '\_SB.PCI0.LPC0.EC0.VPC0.SBMC 0x07' | sudo tee /proc/acpi/call<br />
<br />
急速充電をオフにする:<br />
<br />
$ echo '\_SB.PCI0.LPC0.EC0.VPC0.SBMC 0x08' | sudo tee /proc/acpi/call<br />
<br />
設定を確認するには:<br />
<br />
$ echo '\_SB.PCI0.LPC0.EC0.QCHO' | sudo tee /proc/acpi/call<br />
$ sudo cat /proc/acpi/call | cut -d <nowiki>''</nowiki> -f1<br />
<br />
{{ic|0x0}} なら ''off''、{{ic|0x1}} なら ''on'' です。</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=Lenovo_IdeaPad_S540_13ARE&diff=16861
Lenovo IdeaPad S540 13ARE
2020-07-16T16:08:31Z
<p>Kusakata: 翻訳</p>
<hr />
<div>[[Category:Lenovo]]<br />
[[en:Lenovo IdeaPad S540 13ARE]]<br />
{{Related articles start}}<br />
{{Related|Ryzen}}<br />
{{Related|ノートパソコン}}<br />
{{Related|ノートパソコン/Lenovo}}<br />
{{Related|Lenovo IdeaPad 5 15are0}}<br />
{{Related articles end}}<br />
<br />
Lenovo Ideapad S540-13ARE は2020年中期に発売されたノートパソコンです。13インチ QHD ディスプレイ、AMD Ryzen 4000 プロセッサ (Renoir)、内蔵 [[AMDGPU|AMD Vega graphics]] を搭載しています。一部の市場では Xiaoxin Pro 13 2020 という名前が付けられています。<br />
<br />
{| class="wikitable" style="float: right; clear: right; margin: 0 0 0.5em 0.5em; width: 25%;"<br />
! コンポーネント || 機能<br />
|-<br />
| [[マイクロコード]] || {{Yes}}<br />
|-<br />
| [[AMDGPU]] || {{Y|部分的}} <br />
|-<br />
| [[ワイヤレス]] || {{Yes}}<br />
|-<br />
| [[Bluetooth]] || {{Yes}}<br />
|-<br />
| [[ウェブカメラ]] || {{Yes}}<br />
|-<br />
| [[バックライト|画面輝度]] || {{Yes}}<br />
|-<br />
| [[キーボードバックライト]] || {{Yes}}<br />
|-<br />
| [[タッチパッド]] || {{Yes}}<br />
|-<br />
| [[オーディオ]] || {{Yes}}<br />
|-<br />
|}<br />
<br />
== プロセッサ ==<br />
<br />
Lenovo Ideapad S540-13ARE は AMD Ryzen APU を搭載しています。以下のコマンドで正確なモデルを確認できます:<br />
<br />
{{hc|$ lscpu {{!}} awk -F ": *" '/Model name/{print $NF}'|AMD Ryzen 7 4800U with Radeon Graphics}}<br />
<br />
{{hc|$ lspci {{!}} awk -F ": *" '/VGA compatible controller/{print $NF}'|<nowiki>Advanced Micro Devices, Inc. [AMD/ATI] Renoir (rev c1)</nowiki><br />
}}<br />
<br />
=== CPU ===<br />
<br />
プロプライエタリのマイクロコードのアップデートを有効化することを強く推奨します。詳しくは [[Ryzen]] や[[マイクロコード]]を見てください。マイクロコードのアップデートの有効化は以下のように確認できます:<br />
<br />
{{hc|$ dmesg {{!}} grep microcode|<nowiki><br />
[ 2.376363] microcode: CPU0: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376367] microcode: CPU1: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376395] microcode: CPU2: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376422] microcode: CPU3: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376425] microcode: CPU4: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376436] microcode: CPU5: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376459] microcode: CPU6: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376480] microcode: CPU7: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376520] microcode: CPU8: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376534] microcode: CPU9: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376573] microcode: CPU10: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376598] microcode: CPU11: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376640] microcode: CPU12: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376655] microcode: CPU13: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376698] microcode: CPU14: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376721] microcode: CPU15: patch_level=0x08600103<br />
[ 2.376821] microcode: Microcode Update Driver: v2.2.<br />
</nowiki>}}<br />
<br />
{{ic|lscpu}} の出力例:<br />
<br />
{{hc|$ lscpu|<br />
Architecture: x86_64<br />
CPU op-mode(s): 32-bit, 64-bit<br />
Byte Order: Little Endian<br />
Address sizes: 48 bits physical, 48 bits virtual<br />
CPU(s): 16<br />
On-line CPU(s) list: 0-15<br />
Thread(s) per core: 2<br />
Core(s) per socket: 8<br />
Socket(s): 1<br />
NUMA node(s): 1<br />
Vendor ID: AuthenticAMD<br />
CPU family: 23<br />
Model: 96<br />
Model name: AMD Ryzen 7 4800U with Radeon Graphics<br />
Stepping: 1<br />
Frequency boost: enabled<br />
CPU MHz: 1668.417<br />
CPU max MHz: 1800.0000<br />
CPU min MHz: 1400.0000<br />
BogoMIPS: 3593.36<br />
Virtualization: AMD-V<br />
L1d cache: 256 KiB<br />
L1i cache: 256 KiB<br />
L2 cache: 4 MiB<br />
L3 cache: 8 MiB<br />
NUMA node0 CPU(s): 0-15<br />
Vulnerability Itlb multihit: Not affected<br />
Vulnerability L1tf: Not affected<br />
Vulnerability Mds: Not affected<br />
Vulnerability Meltdown: Not affected<br />
Vulnerability Spec store bypass: Mitigation; Speculative Store Bypass disabled via prctl and seccomp<br />
Vulnerability Spectre v1: Mitigation; usercopy/swapgs barriers and __user pointer sanitization<br />
Vulnerability Spectre v2: Mitigation; Full AMD retpoline, IBPB conditional, IBRS_FW, STIBP conditiona<br />
l, RSB filling<br />
Vulnerability Srbds: Not affected<br />
Vulnerability Tsx async abort: Not affected<br />
Flags: fpu vme de pse tsc msr pae mce cx8 apic sep mtrr pge mca cmov pat pse36 clf<br />
lush mmx fxsr sse sse2 ht syscall nx mmxext fxsr_opt pdpe1gb rdtscp lm cons<br />
tant_tsc rep_good nopl nonstop_tsc cpuid extd_apicid aperfmperf pni pclmulq<br />
dq monitor ssse3 fma cx16 sse4_1 sse4_2 movbe popcnt aes xsave avx f16c rdr<br />
and lahf_lm cmp_legacy svm extapic cr8_legacy abm sse4a misalignsse 3dnowpr<br />
efetch osvw ibs skinit wdt tce topoext perfctr_core perfctr_nb bpext perfct<br />
r_llc mwaitx cpb cat_l3 cdp_l3 hw_pstate ssbd mba ibrs ibpb stibp vmmcall f<br />
sgsbase bmi1 avx2 smep bmi2 cqm rdt_a rdseed adx smap clflushopt clwb sha_n<br />
i xsaveopt xsavec xgetbv1 xsaves cqm_llc cqm_occup_llc cqm_mbm_total cqm_mb<br />
m_local clzero irperf xsaveerptr rdpru wbnoinvd arat npt lbrv svm_lock nrip<br />
_save tsc_scale vmcb_clean flushbyasid decodeassists pausefilter pfthreshol<br />
d avic v_vmsave_vmload vgif umip rdpid overflow_recov succor smca<br />
}}<br />
<br />
=== GPU ===<br />
==== 仕様 ====<br />
<br />
[[AMDGPU#インストール]]や[[ハードウェアビデオアクセラレーション#ATI/AMD]] の手順に従ってください。{{Pkg|libva-utils}} パッケージをインストールした場合、以下のようにハードウェアビデオアクセラレーションが有効になっていることを確認できます:<br />
<br />
{{hc|$ vainfo|<br />
vainfo: VA-API version: 1.7 (libva 2.7.1)<br />
vainfo: Driver version: Mesa Gallium driver 20.1.1 for AMD RENOIR (DRM 3.37.0, 5.7.2-zen1-1-zen, LLVM 10.0.0)<br />
vainfo: Supported profile and entrypoints<br />
VAProfileMPEG2Simple : VAEntrypointVLD<br />
VAProfileMPEG2Main : VAEntrypointVLD<br />
VAProfileVC1Simple : VAEntrypointVLD<br />
VAProfileVC1Main : VAEntrypointVLD<br />
VAProfileVC1Advanced : VAEntrypointVLD<br />
VAProfileH264ConstrainedBaseline: VAEntrypointVLD<br />
VAProfileH264ConstrainedBaseline: VAEntrypointEncSlice<br />
VAProfileH264Main : VAEntrypointVLD<br />
VAProfileH264Main : VAEntrypointEncSlice<br />
VAProfileH264High : VAEntrypointVLD<br />
VAProfileH264High : VAEntrypointEncSlice<br />
VAProfileHEVCMain : VAEntrypointVLD<br />
VAProfileHEVCMain : VAEntrypointEncSlice<br />
VAProfileHEVCMain10 : VAEntrypointVLD<br />
VAProfileHEVCMain10 : VAEntrypointEncSlice<br />
VAProfileJPEGBaseline : VAEntrypointVLD<br />
VAProfileVP9Profile0 : VAEntrypointVLD<br />
VAProfileVP9Profile2 : VAEntrypointVLD<br />
VAProfileNone : VAEntrypointVideoProc<br />
}}<br />
<br />
{{ic|glxinfo}} の出力例:<br />
<br />
{{hc|$ glxinfo -B|<br />
name of display: :0<br />
display: :0 screen: 0<br />
direct rendering: Yes<br />
Extended renderer info (GLX_MESA_query_renderer):<br />
Vendor: X.Org (0x1002)<br />
Device: AMD RENOIR (DRM 3.37.0, 5.7.2-zen1-1-zen, LLVM 10.0.0) (0x1636)<br />
Version: 20.1.1<br />
Accelerated: yes<br />
Video memory: 512MB<br />
Unified memory: no<br />
Preferred profile: core (0x1)<br />
Max core profile version: 4.6<br />
Max compat profile version: 4.6<br />
Max GLES1 profile version: 1.1<br />
Max GLES[23] profile version: 3.2<br />
Memory info (GL_ATI_meminfo):<br />
VBO free memory - total: 4 MB, largest block: 4 MB<br />
VBO free aux. memory - total: 2165 MB, largest block: 2165 MB<br />
Texture free memory - total: 4 MB, largest block: 4 MB<br />
Texture free aux. memory - total: 2165 MB, largest block: 2165 MB<br />
Renderbuffer free memory - total: 4 MB, largest block: 4 MB<br />
Renderbuffer free aux. memory - total: 2165 MB, largest block: 2165 MB<br />
Memory info (GL_NVX_gpu_memory_info):<br />
Dedicated video memory: 512 MB<br />
Total available memory: 3584 MB<br />
Currently available dedicated video memory: 4 MB<br />
OpenGL vendor string: X.Org<br />
OpenGL renderer string: AMD RENOIR (DRM 3.37.0, 5.7.2-zen1-1-zen, LLVM 10.0.0)<br />
OpenGL core profile version string: 4.6 (Core Profile) Mesa 20.1.1<br />
OpenGL core profile shading language version string: 4.60<br />
OpenGL core profile context flags: (none)<br />
OpenGL core profile profile mask: core profile<br />
<br />
OpenGL version string: 4.6 (Compatibility Profile) Mesa 20.1.1<br />
OpenGL shading language version string: 4.60<br />
OpenGL context flags: (none)<br />
OpenGL profile mask: compatibility profile<br />
<br />
OpenGL ES profile version string: OpenGL ES 3.2 Mesa 20.1.1<br />
OpenGL ES profile shading language version string: OpenGL ES GLSL ES 3.20<br />
}}<br />
<br />
==== ディスプレイドライバーの問題 ==== <br />
<br />
===== システムが突然フリーズする =====<br />
<br />
このノートパソコンを含む一部の Vega グラフィック搭載デバイスは、[[AMDGPU]] カーネルドライバーがランダムで致命的なクラッシュを起こす問題を抱えており、そのときシステム全体が突然フリーズする問題が発生します。<br />
<br />
Arch のバグトラッカーにある [https://bugs.archlinux.org/task/66991 こちらのバグレポート] や上流の [https://gitlab.freedesktop.org/drm/amd/-/issues/1137] や [https://bugzilla.kernel.org/show_bug.cgi?id=207383] のバグレポートを参照してください。<br />
<br />
===== 画面輝度が制御できない =====<br />
<br />
[[AMDGPU]] カーネルドライバーのバックライト制御はカーネル 5.7 の最初のバージョンでは壊れていました。<br />
<br />
カーネル 5.7.6 以上なら問題なく動作します。<br />
<br />
== 入力デバイスとボタン ==<br />
<br />
入力デバイスのリストは以下のように確認できます:<br />
{{hc|head=$ xinput list|output=<br />
⎡ Virtual core pointer id=2 [master pointer (3)]<br />
⎜ ↳ Virtual core XTEST pointer id=4 [slave pointer (2)]<br />
⎜ ↳ MSFT0001:00 04F3:3138 Mouse id=16 [slave pointer (2)]<br />
⎜ ↳ MSFT0001:00 04F3:3138 Touchpad id=17 [slave pointer (2)]<br />
⎣ Virtual core keyboard id=3 [master keyboard (2)]<br />
↳ Virtual core XTEST keyboard id=5 [slave keyboard (3)]<br />
↳ Power Button id=6 [slave keyboard (3)]<br />
↳ Video Bus id=7 [slave keyboard (3)]<br />
↳ Power Button id=8 [slave keyboard (3)]<br />
↳ Integrated Camera: Integrated C id=13 [slave keyboard (3)]<br />
↳ Integrated Camera: Integrated I id=14 [slave keyboard (3)]<br />
↳ Ideapad extra buttons id=15 [slave keyboard (3)]<br />
↳ AT Translated Set 2 keyboard id=18 [slave keyboard (3)]<br />
}}<br />
<br />
=== キーボード ===<br />
<br />
特に設定をしなくても動作します。キーはデフォルトで正しくマッピングされており、キーボードバックライトも動作します。<br />
<br />
=== タッチパッド ===<br />
<br />
特に設定をしなくても動作します。<br />
<br />
=== ウェブカメラ ===<br />
<br />
特に設定をしなくても動作します。<br />
<br />
=== 電源ボタン ===<br />
<br />
特に設定をしなくても動作します。<br />
<br />
== ネットワーク ==<br />
<br />
=== 無線コントローラ ===<br />
<br />
無線コントローラは特に設定をしなくても動作します。詳しくは[[ワイヤレス設定]]を見てください。<br />
<br />
{{hc|$ lspci {{!}} awk -F ": *" '/Network controller/{print $NF}'|Realtek Semiconductor Co., Ltd. RTL8822CE 802.11ac PCIe Wireless Network Adapter}}<br />
<br />
=== Bluetooth コントローラ ===<br />
<br />
特に設定をしなくても動作します。[[Bluetooth]] を見てください。<br />
<br />
{{hc|$ lsusb|<br />
...<br />
Bus 001 Device 003: ID 0bda:c123 Realtek Semiconductor Corp. Bluetooth Radio <br />
...<br />
}}<br />
<br />
== オーディオ ==<br />
<br />
特に設定をしなくても動作します。[[サウンドシステム]]を見てください。<br />
<br />
{{hc|1=$ lspci {{!}} grep Audio {{!}} awk -F ": *" '{$1=$2="";print $0}'|2=<br />
<br />
Advanced Micro Devices, Inc. [AMD/ATI] Device 1637<br />
Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Raven/Raven2/FireFlight/Renoir Audio Processor (rev 01)<br />
Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Family 17h (Models 10h-1fh) HD Audio Controller<br />
}}<br />
<br />
== ストレージ ==<br />
<br />
{{hc|1=$ lspci {{!}} awk -F ": *" '/Non-Volatile memory controller/{$1=$2="";print $0}'|2=<br />
Samsung Electronics Co Ltd NVMe SSD Controller SM981/PM981/PM983<br />
}}<br />
<br />
== ハードウェアコンポーネントのリスト ==<br />
<br />
{{hc|1=$ lspci|2=<br />
00:00.0 Host bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir Root Complex<br />
00:00.2 IOMMU: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir IOMMU<br />
00:01.0 Host bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir PCIe Dummy Host Bridge<br />
00:02.0 Host bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir PCIe Dummy Host Bridge<br />
00:02.2 PCI bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir PCIe GPP Bridge<br />
00:02.4 PCI bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir PCIe GPP Bridge<br />
00:08.0 Host bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir PCIe Dummy Host Bridge<br />
00:08.1 PCI bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir Internal PCIe GPP Bridge to Bus<br />
00:14.0 SMBus: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] FCH SMBus Controller (rev 51)<br />
00:14.3 ISA bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] FCH LPC Bridge (rev 51)<br />
00:18.0 Host bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir Device 24: Function 0<br />
00:18.1 Host bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir Device 24: Function 1<br />
00:18.2 Host bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir Device 24: Function 2<br />
00:18.3 Host bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir Device 24: Function 3<br />
00:18.4 Host bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir Device 24: Function 4<br />
00:18.5 Host bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir Device 24: Function 5<br />
00:18.6 Host bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir Device 24: Function 6<br />
00:18.7 Host bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir Device 24: Function 7<br />
01:00.0 Network controller: Realtek Semiconductor Co., Ltd. RTL8822CE 802.11ac PCIe Wireless Network Adapter<br />
02:00.0 Non-Volatile memory controller: Samsung Electronics Co Ltd NVMe SSD Controller SM981/PM981/PM983<br />
03:00.0 VGA compatible controller: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD/ATI] Renoir (rev c1)<br />
03:00.1 Audio device: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD/ATI] Device 1637<br />
03:00.2 Encryption controller: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Family 17h (Models 10h-1fh) Platform Security Processor<br />
03:00.3 USB controller: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir USB 3.1<br />
03:00.4 USB controller: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Renoir USB 3.1<br />
03:00.5 Multimedia controller: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Raven/Raven2/FireFlight/Renoir Audio Processor (rev 01)<br />
03:00.6 Audio device: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Family 17h (Models 10h-1fh) HD Audio Controller<br />
}}<br />
<br />
{{hc|$ lsusb|<br />
Bus 004 Device 001: ID 1d6b:0003 Linux Foundation 3.0 root hub<br />
Bus 003 Device 002: ID 04f2:b67c Chicony Electronics Co., Ltd Integrated Camera<br />
Bus 003 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub<br />
Bus 002 Device 001: ID 1d6b:0003 Linux Foundation 3.0 root hub<br />
Bus 001 Device 003: ID 0bda:c123 Realtek Semiconductor Corp. Bluetooth Radio<br />
Bus 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub<br />
}}<br />
<br />
== ヒントとテクニック ==<br />
<br />
=== システムパフォーマンスモード ===<br />
<br />
3つのモードが存在します: ''インテリジェントクーリング'', ''エクストリームパフォーマンス'', ''バッテリー省電力''。切り替えるには、ACPI メソッドを呼び出す必要があります。<br />
<br />
まず {{Pkg|acpi_call}} (または LTS カーネルを使っているなら {{Pkg|acpi_call-lts}}、他の[[カーネル]]を使っているなら {{Pkg|acpi_call-dkms}}) をインストールして[[カーネルモジュール]]をロードしてください:<br />
<br />
$ sudo modprobe acpi_call<br />
<br />
''インテリジェントクーリング'' モードに設定:<br />
<br />
$ echo '\_SB.PCI0.LPC0.EC0.VPC0.DYTC 0x000FB001' | sudo tee /proc/acpi/call<br />
<br />
''エクストリームパフォーマンス'' モードに設定:<br />
<br />
$ echo '\_SB.PCI0.LPC0.EC0.VPC0.DYTC 0x0012B001' | sudo tee /proc/acpi/call<br />
<br />
''バッテリー省電力'' モードに設定:<br />
<br />
$ echo '\_SB.PCI0.LPC0.EC0.VPC0.DYTC 0x0013B001' | sudo tee /proc/acpi/call<br />
<br />
設定を確認するには:<br />
<br />
$ echo '\_SB.PCI0.LPC0.EC0.FCMO' | sudo tee /proc/acpi/call<br />
$ sudo cat /proc/acpi/call | cut -d <nowiki>''</nowiki> -f1<br />
<br />
{{ic|0x0}} なら ''インテリジェントクーリング''、{{ic|0x1}} なら ''エクストリームパフォーマンス''、{{ic|0x2}} なら ''バッテリー省電力'' です。<br />
<br />
=== 急速充電 ===<br />
<br />
{{Pkg|acpi_call}} をインストールしてください。<br />
<br />
急速充電をオンにする:<br />
<br />
$ echo '\_SB.PCI0.LPC0.EC0.VPC0.SBMC 0x07' | sudo tee /proc/acpi/call<br />
<br />
急速充電をオフにする:<br />
<br />
$ echo '\_SB.PCI0.LPC0.EC0.VPC0.SBMC 0x08' | sudo tee /proc/acpi/call<br />
<br />
設定を確認するには:<br />
<br />
$ echo '\_SB.PCI0.LPC0.EC0.QCHO' | sudo tee /proc/acpi/call<br />
$ sudo cat /proc/acpi/call | cut -d <nowiki>''</nowiki> -f1<br />
<br />
where {{ic|0x0}} stands for ''off'' and {{ic|0x1}} stands for ''on''.</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=Lenovo_IdeaPad_5_15are05&diff=16860
Lenovo IdeaPad 5 15are05
2020-07-16T14:56:31Z
<p>Kusakata: 翻訳</p>
<hr />
<div>[[Category:Lenovo]]<br />
[[en:Lenovo IdeaPad 5 15are0]]<br />
IdeaPad 5 15are0 は AMD Renoir を搭載した Lenovo のノートパソコンです。一部の国では構成が固定されています。<br />
<br />
== ハードウェアのサポート ==<br />
<br />
=== UEFI ===<br />
<br />
インストールする前に、BIOS で[[セキュアブート]]を無効化してください。起動画面で {{ic|F2}} を押すことで BIOS を開けます。また、{{ic|F12}} を押すことでブートメニューを開けます。<br />
<br />
=== ビデオ ===<br />
<br />
X は最新の {{Pkg|linux}} と {{Pkg|xf86-video-amdgpu}} で動作します。<br />
<br />
=== サウンド ===<br />
<br />
[[PulseAudio]] を使うことで特に設定しなくても動作します。<br />
<br />
=== ワイヤレス ===<br />
<br />
様々な無線チップが使われていますが特に設定は不要です。最悪の場合でも m.2 wifi モジュールは簡単に交換できます。<br />
<br />
=== タッチパッド ===<br />
<br />
タッチパッドはそのままでは上手く動作しません。{{ic|elants_i2c}} のバインドを解除してから {{ic|i2c_hid}} にバインドする必要があります。<br />
<br />
{{Tip|([[su]] を使うなどして) 以下のコマンドは root で実行してください、通常ユーザーで sudo を使っても権限が足りません。}}<br />
$ modprobe i2c_hid<br />
# echo "i2c-ELAN0001:00" > /sys/bus/i2c/drivers/elants_i2c/unbind<br />
# echo "i2c-ELAN0001:00" > /sys/bus/i2c/drivers/i2c_hid/bind<br />
<br />
毎回バインドを設定しなくても良いように {{ic|elants_i2c}} モジュールはブラックリストに入れてください:<br />
# echo "blacklist elants_i2c" | tee /etc/modprobe.d/touchpad.conf<br />
<br />
{{Warning|{{ic|elants_i2c}} モジュールをブラックリストに追加するとタッチスクリーン搭載モデルのタッチスクリーンが機能しなくなります。その場合、[https://bugzilla.kernel.org/show_bug.cgi?id&#061;207759] に書かれている #17 と #19 のコメントにあるようにバインドコマンドを記述したスクリプトを呼び出すサービスを作成してください。}}<br />
<br />
=== ディスプレイ ===<br />
<br />
輝度調整は linux 5.7.6.1 以上で機能します。古いカーネルではパッチが必要で、パッチをあてないと設定できる輝度が 100% から 90% までに制限されます。パッチを含んでいるカーネルは {{AUR|linux-renoir-backlight}}{{Broken package link|package not found}} でインストールできます。</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=Bilibili&diff=16859
Bilibili
2020-07-16T14:46:16Z
<p>Kusakata: 翻訳</p>
<hr />
<div>[[Category:マルチメディア]]<br />
[[en:Bilibili]]<br />
[[zh-hans:Bilibili]]<br />
'''bilibili''' (別名 "哔哩哔哩" または "B 站") は中国の Shanghai Oriental Media (Group) Co. が運営している弾幕式ビデオウェブサイトで、前身はビデオ共有ウェブサイトの Mikufans でした。Mikufans は2009年6月26日に ⑨bishi によって開設されました。⑨bishi は元々は AcFun のユーザーで、AcFun が利用できなくなったときに、安定して使える弾幕式ビデオ共有ウェブサイトとして Mikufans が作られました。2010年1月24日にウェブサイトは bilibili に改名され、AcFun などの弾幕ビデオサイトとは異なる弾幕システムを搭載するようになっています。<br />
<br />
bilibili という名前は「とある科学の超電磁砲」に登場する「御坂美琴」の愛称から来ています。<br />
<br />
== 再生方法 ==<br />
<br />
=== html5 で再生 ===<br />
<br />
現在 bilibili は HTML5 の再生をサポートしています。<br />
<br />
=== you-get と mpv を使う ===<br />
<br />
{{Pkg|you-get}} と {{Pkg|mpv}} をインストールしてください。<br />
<br />
まず {{ic|you-get -u ''url''}} を使ってストリーミングビデオのアドレスを取得して (''url'' は動画の再生ページの URL に置き換えてください)、以下のコマンドで動画を再生します:<br />
<br />
mpv --no-ytdl --http-header-fields="referer: https://www.bilibili.com" ''video_url'' --audio-file ''audio_url''<br />
<br />
''stream_url'' は you-get を使って取得したストリーミングメディアのアドレスに置き換えてください。<br />
<br />
{{Tip|[[ハードウェアビデオアクセラレーション]]を設定することで、CPU の使用率を下げることができます。}}<br />
<br />
=== 他の方法 ===<br />
<br />
* {{AUR|moonplayer}} で再生するにはプラグインが必要です。[https://github.com/coslyk/moonplayer-plugins] を見てください。<br />
<br />
* {{AUR|bilidan-git}} , GitHub アドレス: [https://github.com/m13253/BiliDan BiliDan]。<br />
<br />
* microcai によって開発されている [https://github.com/microcai/bilibili_player bilibili player]。<br />
<br />
== ダウンロード == <br />
<br />
=== you-get を使う ===<br />
<br />
以下のコマンドでダウンロードできます:<br />
<br />
you-get [url] # url is the URL of the video playback page<br />
<br />
=== 他の方法 ===<br />
<br />
* GitHub プロジェクト [https://github.com/PeterDing/iScript Iscript]<br />
<br />
* [http://www.downloadhelper.net/ DownloadHelper] などのブラウザプラグイン</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=%E3%83%87%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E7%92%B0%E5%A2%83&diff=16858
デスクトップ環境
2020-07-16T14:28:56Z
<p>Kusakata: /* デスクトップ環境の比較 */ 内部リンク</p>
<hr />
<div>[[Category:デスクトップ環境]]<br />
[[en:Desktop environment]]<br />
[[es:Desktop environment]]<br />
[[fa:Desktop environment]]<br />
[[it:Desktop environment]]<br />
[[ru:Desktop environment]]<br />
[[sv:Skrivbordsmiljö]]<br />
[[zh-hans:Desktop environment]]<br />
{{Related articles start}}<br />
{{Related|ディスプレイマネージャ}}<br />
{{Related|ウィンドウマネージャ}}<br />
{{Related|Xorg}}<br />
{{Related|Wayland}}<br />
{{Related|デフォルトアプリケーション}}<br />
{{Related articles end}}<br />
<br />
[[Wikipedia:ja:デスクトップ環境|デスクトップ環境]]にはコモンウィジェットツールキットやライブラリセットを使った様々な X クライアントがバンドルされており、''完全な''グラフィカルユーザーインターフェース (GUI) を提供します。<br />
<br />
== X Window System == <!-- please keep this section synchronized with [[ウィンドウマネージャ#X Window System]] --><br />
[[Wikipedia:ja:X Window System|X Window System]] はグラフィカルユーザーインターフェースの基礎を提供します。デスクトップ環境をインストールする前に、X サーバーをインストールする必要があります。詳しい情報は [[Xorg]] を見て下さい。デスクトップ環境の中には X に取って代わる [[Wayland]] に対応しているものもありますが、どれもまだ実験的な段階です。<br />
<br />
:''X は、GUI環境構築のための基本フレームワークやプリミティブを提供する。ウィンドウを画面上に描画したり、移動させたり、マウスやキーボードを使ってやり取りするといったことである。X はユーザインタフェースを規定しない。それは、個々のクライアントプログラムの管理下にある。そのため、X に基づいた環境の見た目は様々であり、プログラムごとにインタフェースが異なる。X は OS の中核部分には含まれず、アプリケーション層構築の基盤となっている。''<br />
<br />
ユーザーは様々な方法によって自由に GUI 環境を設定することができます。この設定を完成させるのに、デスクトップ環境は完全で便利な方法を提供します。<br />
<br />
== デスクトップ環境 ==<br />
<br />
デスクトップ環境には様々な X クライアントがバンドルされており、アイコン・ウィンドウ・ツールバー・壁紙・デスクトップウィジェットのようなグラフィカルユーザーインターフェースの一般的な要素を提供しています。さらに、ほとんどのデスクトップ環境には総合的なアプリケーションとユーティリティが含まれています。<br />
<br />
ユーザーは複数のデスクトップ環境から自由にアプリケーションを取捨選択することもできます。例えば、KDE ユーザーは、Epiphany ウェブブラウザ (KDE の Konqueror ウェブブラウザが気に入らなかった場合) などの GNOME アプリケーションをインストールできます。このアプローチの欠点は、デスクトップ環境に含まれたアプリケーションの多くは DE 各々のライブラリにかなり依存しているということです。結果として、さまざまなデスクトップ環境からアプリケーションをインストールすると更に大量のライブラリのインストールの必要を招きます。ディスク容量を節約、または[[Wikipedia:ja:ソフトウェアの肥大化|ソフトウェアの肥大化]]を避けようとしているユーザーにとってはこのような混合環境は避けて、代わりの軽量な環境に目を向けるべきでしょう。<br />
<br />
なお、DE によるアプリケーションはそれぞれのネイティブ環境にあわせて作られる傾向があります。外観上、異なったウィジェットツールキットがまざった混合環境では外見不一致になることがあります(つまり、インターフェースが別々のアイコン・ウィジェットスタイルを使うことになります)。ユーザーエクスペリエンス上、混合環境は振る舞いが等しくならないかもしれません(例: アイコンのダブルクリックに対するシングルクリック、ドラッグアンドドロップ機能)し混乱や意図しない振る舞いの原因となりえます。<br />
<br />
=== デスクトップ環境の一覧 ===<br />
<br />
==== 公式サポート ====<br />
<br />
* {{App|[[GNOME]]|GNOME プロジェクトは2つのものを提供しています: 魅力的で直感的なデスクトップである、GNOME デスクトップと、デスクトップの要素を結合するアプリケーションを作成するための広範なフレームワークである、GNOME 開発環境です。GNOME は、フリーで、使いやすく、理解しやすく、国際的で、デベロッパフレンドリ、かつ組織的なサポートとコミュニティがあります。|https://www.gnome.org/gnome-3/|{{grp|gnome}}}}<br />
<br />
* {{App|[[GNOME Flashback]]|GNOME Flashback は元は GNOME フォールバックモードと呼ばれていた GNOME 3 用のシェルです。デスクトップレイアウトや使っている技術は GNOME2 と似ています。|https://wiki.gnome.org/Projects/GnomeFlashback|{{Pkg|gnome-flashback}}}}<br />
<br />
* {{App|[[MATE]]|伝統的なやりかたを好む Linux ユーザーにとって直感的で魅力的なデスクトップを提供します。GNOME 2 のフォークとして開発が開始されましたが、現在では GTK+ 3 が使われてます。|http://www.mate-desktop.org/|{{grp|mate}}}}<br />
<br />
* {{App|[[Cinnamon]]|Cinnamon は Gnome 3 のフォークです。Gnome 2 のような、伝統的なユーザーエクスペリエンスを得られるように力が入れられています。|http://cinnamon.linuxmint.com/|{{Pkg|cinnamon}}}}<br />
<br />
* {{App|[[Budgie Desktop]]|Budgie Desktop は最近のユーザーを考慮して設計された軽量なデスクトップ環境で、シンプリシティとエレガンスに焦点を置いています。Chrome/Chromium OS のデスクトップレイアウトにも近似。|https://budgie-desktop.org/|{{Pkg|budgie-desktop}}}}<br />
<br />
* {{App|[[Deepin Desktop Environment|Deepin]]|Deepin デスクトップインターフェイスとアプリは直感的でエレガントなデザインを特徴としています。画面の遷移や共有、検索などをするだけで、喜びを。|https://www.deepin.org/|{{grp|deepin}}}}<br />
<br />
* {{App|[[KDE|KDE Plasma]]|KDE はたくさんの独立したアプリケーションによって構成され、デスクトップワークスペースはそれらアプリケーションを動かすシェルとして働きます。KDE アプリケーションは他のデスクトップ環境でも問題なくシステムコンポーネントと結合して動くように作られています。KDE ワークスペースもあわせれば、少ないシステムリソースで動く、より良いアプリケーションの統合環境が得ることができます。|https://www.kde.org/plasma-desktop|{{grp|plasma}}}}<br />
<br />
* {{App|[[Xfce]]|Xfce は 伝統的な UNIX 哲学、モジュール性と効率性の体現者です。現代的なデスクトップ環境として期待される機能を持った多くのコンポーネントが含まれていますが、どれも比較的に軽量に抑えられています。コンポーネントは分割してパッケージ化され、最適なパーソナル環境を作るために必要なものだけをピックアップすることができます。|https://www.xfce.org/|{{Grp|xfce4}}}}<br />
<br />
* {{App|[[Enlightenment]]|[[Enlightenment]] デスクトップシェルは効率的で息を呑むようなウィンドウマネージャを提供します。Enlightenment Foundation Libraries による他の重要なデスクトップコンポーネント、ファイルマネージャ、デスクトップアイコン、ウィジェットなども含まれます。前代未聞のレベルのテーマ機能を持ちつつ古いハードウェアや組み込みデバイスでも動くと豪語しています。|https://www.enlightenment.org/|{{Pkg|enlightenment}}}}<br />
<br />
* {{App|[[LXDE]]|"Lightweight X11 Desktop Environment" は速くて省エネルギーなデスクトップ環境です。国際的な開発コミュニティによってメンテナンスされていて、美しいインターフェース、多言語サポート、標準キーボードショートカット、タブファイルブラウズなどの付加的な機能を持っています。基礎から軽量にするよう作られているので、LXDE は他の環境よりも CPU や RAM の消費量が少なくみつもれます。ハードウェアの性能が限られるクラウドコンピューティングや、ネットブック、携帯デバイス (例: MID) や古いコンピュータなどに特に有効です。|http://lxde.org/|GTK+ 2: {{grp|lxde}}, GTK+ 3: {{grp|lxde-gtk3}}}}<br />
<br />
* {{App|[[LXQt]]|LXQt は LXDE (Lightweight Desktop Environment) の Qt 移植であり後継バージョンです。LXDE-Qt と Razor-qt プロジェクトが統合して作られました: 軽量、モジュール式、極めて高速でユーザーフレンドリーなデスクトップ環境です。|http://lxqt.org/|{{grp|lxqt}}}}<br />
<br />
* {{App|[[Sugar]]|Sugar 学習用プラットフォームは5歳から12歳までの子供たちにリッチメディアを通して勉学の助けにすることを目的とした活動のためのコンピュータ環境です。Sugar は高等な教育の機会をすべての子供に与えるための世界的な支援によって成り立っています。現在では世界中の、40カ国以上、25の言語をしゃべる、100万人近くの子供たちによって使われています。Sugar は現在多くの地域で見過ごされている、質の高い教育を通じて充実した生活をおくれるように人々を手助けしています。|https://sugarlabs.org/|{{Pkg|sugar}} + {{Grp|sugar-fructose}}}}<br />
<br />
==== 非公式サポート ====<br />
<br />
* {{App|[[Equinox Desktop Environment|EDE]]|"Equinox Desktop Environment" はシンプルで極限の軽量・高速を目指して作られている DE です。|http://equinox-project.org/|{{AUR|ede}}}}<br />
<br />
* {{App|[[Liri]]|近代的なデザインと機能が特徴のデスクトップ環境です。Liri は [http://hawaiios.org/ Hawaii], [http://papyros.io/ Papyros], [https://github.com/liri-project Liri Project] がマージして生まれました。開発状況はまだ実験的な段階です。|https://liri.io/|{{AUR|liri-shell-git}}}}<br />
<br />
* {{App|[[Lumina]]|Lumina は Qt 5 で書かれた FreeBSD 用の軽量なデスクトップ環境です。ウィンドウの管理には [[Fluxbox]] を使っています。|https://lumina-desktop.org/|{{AUR|lumina-desktop}}}}<br />
<br />
* {{App|[[Moksha]]|Enlightenment のフォークで、Ubuntu ベースの Bodhi Linux でデフォルトのデスクトップ環境として使われています。|http://www.bodhilinux.com/moksha-desktop/|{{AUR|moksha}}}}<br />
<br />
* {{App|[[Pantheon]]|Pantheon は elementary OS ディストリビューションのデフォルトデスクトップ環境として作成されました。Vala と GTK3 ツールキットを使ってスクラッチから書かれています。ユーザビリティや外観には GNOME Shell や macOS と似通っているところがあります。|https://elementary.io/|{{AUR|pantheon-session-git}}}}<br />
<br />
* {{App|[[theShell]]|出来る限りユーザーの邪魔をしないように設計されたデスクトップ環境です。ウィジェットツールキットとして Qt 5 を、ウィンドウマネージャとして KWin を使用します。パーソナルアシスタントが組み込まれています。|https://vicr123.github.io/theshell|{{AUR|theshell}}}}<br />
<br />
* {{App|[[Trinity]]|Trinity Desktop Environment (TDE) プロジェクトは KDE 3.5 のスタイルを維持するという目的から始まった Unix ライクなオペレーティングシステム向けのデスクトップ環境です。|http://www.trinitydesktop.org/|[[Trinity]] を参照}}<br />
<br />
=== デスクトップ環境の比較 ===<br />
<br />
''このセクションでは人気デスクトップ環境の比較を試みますが、実際に試すことがあなたに合ったデスクトップ環境を選ぶために最適の方法だということを忘れないで下さい。''<br />
<br />
{{Wikipedia|Comparison of X Window System desktop environments}}<br />
<br />
{| class="wikitable"<br />
|+ デスクトップ環境 <!-- PLEASE DO NOT OVER-CLUTTER THIS TABLE! --><br />
! デスクトップ環境 !! ツールキット !! ウィンドウマネージャ !! タスクバー !! ターミナルエミュレータ !! ファイルマネージャ !! 電卓 !! テキストエディタ !! 画像ビューア !! メディアプレイヤ !! ドキュメントビューア !! ウェブブラウザ !! ディスプレイマネージャ<br />
|-<br />
| [[Budgie Desktop|Budgie]] || {{Pkg|gtk3}} || {{Pkg|budgie-desktop}} || {{Pkg|budgie-desktop}} || {{Pkg|gnome-terminal}} || {{Pkg|nautilus}} || {{Pkg|gnome-calculator}} || {{Pkg|gedit}} || {{Pkg|eog}} || {{Pkg|totem}} || {{Pkg|evince}} || {{Pkg|epiphany}} || {{Pkg|gdm}}<br />
|-<br />
| [[Cinnamon]] || {{Pkg|gtk3}} || {{Pkg|muffin}} || {{Pkg|cinnamon}} || {{Pkg|gnome-terminal}} || {{Pkg|nemo}} || {{Pkg|gnome-calculator}} || {{Pkg|gedit}} || {{Pkg|eog}} || {{Pkg|totem}} || {{Pkg|evince}} || {{Pkg|firefox}} || {{Pkg|lightdm-gtk-greeter}}<br />
|-<br />
| [[Deepin]] || {{Pkg|gtk2}} {{Pkg|gtk3}} {{Pkg|qt5-base}} || {{Pkg|deepin-wm}} || {{Pkg|deepin-dock}} || {{Pkg|deepin-terminal}} || {{Pkg|deepin-file-manager}} || {{Pkg|gnome-calculator}} || {{Pkg|gedit}} || {{Pkg|deepin-image-viewer}} || {{Pkg|deepin-movie}} || {{Pkg|evince}} || {{Pkg|chromium}} || {{Pkg|deepin-session-ui}}<br />
|-<br />
| [[Equinox Desktop Environment|EDE]] || {{Pkg|fltk}} || {{Pkg|pekwm}} || {{AUR|ede}} || {{Pkg|xterm}} || {{AUR|fluff}} || {{AUR|zalc}} || {{AUR|fltk-editor}} || {{AUR|ede}} || {{AUR|flmusic}} || {{AUR|flaxpdf-git}} || {{Pkg|dillo}} || {{Pkg|xorg-xdm}}<br />
|-<br />
| [[Enlightenment]] || {{Pkg|efl}} || {{Pkg|enlightenment}} || {{Pkg|enlightenment}} || {{Pkg|terminology}} || {{Pkg|enlightenment}} || {{AUR|equate-git}} || {{AUR|ecrire-git}} || {{AUR|ephoto-git}} || {{AUR|rage}} || eevee || {{Pkg|links}} || {{Pkg|xorg-xdm}}<br />
|-<br />
| [[GNOME]] || {{Pkg|gtk3}} || {{Pkg|mutter}} || {{Pkg|gnome-shell}} || {{Pkg|gnome-terminal}} || {{Pkg|nautilus}} || {{Pkg|gnome-calculator}} || {{Pkg|gedit}} || {{Pkg|eog}} || {{Pkg|totem}} || {{Pkg|evince}} || {{Pkg|epiphany}} || {{Pkg|gdm}}<br />
|-<br />
| [[GNOME Flashback]] || {{Pkg|gtk3}} || {{Pkg|metacity}} || {{Pkg|gnome-panel}} || {{Pkg|gnome-terminal}} || {{Pkg|nautilus}} || {{Pkg|gnome-calculator}} || {{Pkg|gedit}} || {{Pkg|eog}} || {{Pkg|totem}} || {{Pkg|evince}} || {{Pkg|epiphany}} || {{Pkg|gdm}}<br />
|-<br />
| [[KDE Plasma]] || {{Pkg|qt5-base}} || {{Pkg|kwin}} || {{Pkg|plasma-desktop}} || {{Pkg|konsole}} || {{Pkg|dolphin}} || {{Pkg|kcalc}} || {{Pkg|kwrite}} {{Pkg|kate}} || {{Pkg|gwenview}} || {{Pkg|dragon}} || {{Pkg|okular}} || {{Pkg|konqueror}} || {{Pkg|sddm}}<br />
|-<br />
| [[Liri]] || {{Pkg|qt5-base}} || {{AUR|greenisland}} || {{AUR|liri-shell-git}} || {{AUR|liri-terminal-git}} || {{AUR|liri-files-git}} || {{AUR|liri-calculator-git}} || {{AUR|liri-text-git}} || {{AUR|eyesight}} || liri-player || {{Pkg|qpdfview}} || {{AUR|liri-browser-git}} || {{Pkg|sddm}}<br />
|-<br />
| [[LXDE]] GTK+ 2 || {{Pkg|gtk2}} || {{Pkg|openbox}} || {{Pkg|lxpanel}} || {{Pkg|lxterminal}} || {{Pkg|pcmanfm}} || {{Pkg|galculator-gtk2}} || {{Pkg|leafpad}} || {{Pkg|gpicview}} || {{Pkg|lxmusic}} || {{Pkg|epdfview}} || {{Pkg|midori}} || {{Pkg|lxdm}}<br />
|-<br />
| [[LXDE]] GTK+ 3 || {{Pkg|gtk3}} || {{Pkg|openbox}} || {{Pkg|lxpanel-gtk3}} || {{Pkg|lxterminal-gtk3}}{{Broken package link|置換パッケージ: {{Pkg|lxterminal}}}} || {{Pkg|pcmanfm-gtk3}} || {{Pkg|galculator}} || {{Pkg|l3afpad}} || {{Pkg|gpicview-gtk3}} || {{Pkg|lxmusic-gtk3}} || {{Pkg|atril}} || {{Pkg|midori}} || {{Pkg|lxdm-gtk3}}<br />
|-<br />
| [[LXQt]] || {{Pkg|qt5-base}} || {{Pkg|openbox}} || {{Pkg|lxqt-panel}} || {{Pkg|qterminal}} || {{Pkg|pcmanfm-qt}} || {{Pkg|speedcrunch}} || {{Pkg|notepadqq}} || {{Pkg|lximage-qt}} || {{Pkg|smplayer}} || {{Pkg|qpdfview}} || {{Pkg|qupzilla}}{{Broken package link|置換パッケージ: {{Pkg|falkon}}}} || {{Pkg|sddm}}<br />
|-<br />
| [[MATE]] || {{Pkg|gtk3}} || {{Pkg|marco}} || {{Pkg|mate-panel}} || {{Pkg|mate-terminal}} || {{Pkg|caja}} || {{Pkg|mate-calc}} || {{Pkg|pluma}} || {{Pkg|eom}} || {{Pkg|parole}} || {{Pkg|atril}} || {{Pkg|midori}} || {{Pkg|lightdm-gtk-greeter}}<br />
|-<br />
| [[Pantheon]] || {{Pkg|gtk3}} || {{AUR|gala-git}} || {{Pkg|plank}} {{AUR|wingpanel}} || {{Pkg|pantheon-terminal}} || {{Pkg|pantheon-files}} || {{Pkg|pantheon-calculator}} || {{Pkg|scratch-text-editor}}{{Broken package link|{{aur-mirror|scratch-text-editor}}}} || {{Pkg|pantheon-photos}} || {{Pkg|pantheon-videos}} || {{Pkg|evince}} || {{Pkg|epiphany}} ||<br />
{{AUR|lightdm-pantheon-greeter}}<br />
|-<br />
| [[Sugar]] || {{Pkg|gtk3}} || {{Pkg|metacity}} || {{Pkg|sugar}} || {{Pkg|sugar-activity-terminal}} || {{Pkg|sugar}} || {{Pkg|sugar-activity-calculate}} || {{Pkg|sugar-activity-write}} || {{Pkg|sugar-activity-imageviewer}} || {{Pkg|sugar-activity-jukebox}} || {{Pkg|sugar-activity-read}} || {{Pkg|sugar-activity-browse}} || {{Pkg|lightdm-gtk-greeter}}<br />
|-<br />
| [[theShell]] || {{Pkg|qt5-base}} || {{Pkg|kwin}} || {{AUR|theshell}} || {{AUR|theterminal}} || {{AUR|thefile}} || {{AUR|thecalculator}} || {{Pkg|kwrite}} {{Pkg|kate}} || {{Pkg|gwenview}} || {{AUR|themedia}} || {{Pkg|okular}} || {{Pkg|konqueror}} || {{AUR|lightdm-webkit-theme-contemporary}}<br />
|-<br />
| [[Trinity]] || TQt || TWin || Kicker || Konsole || Konqueror || KCalc || Kwrite Kate || Kuickshow || Kaffeine || KPDF || Konqueror || TDM<br />
|-<br />
| [[Xfce]] || {{Pkg|gtk2}} {{Pkg|gtk3}} || {{Pkg|xfwm4}} || {{Pkg|xfce4-panel}} || {{Pkg|xfce4-terminal}} || {{Pkg|thunar}} || {{Pkg|galculator}} || {{Pkg|mousepad}} || {{Pkg|ristretto}} || {{Pkg|parole}} || {{Pkg|epdfview}} || {{Pkg|midori}} || {{Pkg|lightdm-gtk-greeter}}<br />
|-<br />
|}<br />
<br />
====使用リソース====<br />
<br />
システムリソースの点では、GNOME と KDE は''不経済な''デスクトップ環境と言えます。他の軽量なデスクトップ環境 (LXDE, LXQt, Xfce) を使うことは、ディスク容量の節約になるだけでなく、CPU やメモリの使用量も減らすことができます。つまり GNOME や KDE は相対的に ''full-featured'': 一番完全な統合環境を提供しているのです。<br />
<br />
一方 LXDE, LXQt や Xfce は''軽量な''デスクトップ環境です。やや古いマシンパワーの劣るハードウェアでも十分に動くように設計されていますし、利用するシステムリソースも低く抑えられています。(しばしば''肥大化''と呼ばれる) ''extra'' なフィーチャーを切り落とすことでこれを実現しています。<br />
<br />
====環境の親和性====<br />
ユーザーの中には KDE を ''Windows-ライク''、GNOME を ''Mac-ライク'' だと言う人も多くいます。これはかなり主観の入った比較で、どちらのデスクトップ環境も Windows や Mac に似せてカスタマイズすることができます。このことについてもっと知りたいのなら [http://www.psychocats.net/ubuntucat/is-kde-more-windows-like-than-gnome/ Is KDE 'more Windows-like' than GNOME?] や [http://www.jeffwu.net/?p=71 KDE vs. GNOME] を読んで下さい。([http://linux.oneandoneis2.org/LNW.htm Linux is Not Windows] もまた優れた資料です。)<br />
<br />
== カスタム環境 ==<br />
''完全な''グラフィカル環境を構築するのに一番簡単な方法がデスクトップ環境です。しかし、ユーザーは人気のあるデスクトップ環境(とその依存)を使わずにも様々な方法でグラフィカル環境を作成・カスタマイズすることができます。一般的に、カスタム環境の作成は、最適な[[ウィンドウマネージャ]]と[[アプリケーション一覧/その他#タスクバー・パネル・ドック|タスクバー]]、その他雑多なアプリケーション (最小限度必要なソフトウェアとして[[アプリケーション一覧/ユーティリティ#ターミナルエミュレータ|ターミナルエミュレータ]]、[[アプリケーション一覧/ユーティリティ#ファイルマネージャ|ファイルマネージャ]]、[[アプリケーション一覧/ドキュメント#テキストエディタ|テキストエディタ]]など) の選択によります。<br />
<br />
=== カスタムウィンドウマネージャ ===<br />
<br />
デスクトップ環境によっては、デフォルトのウィンドウマネージャを置き換えることが可能となっています。以下を参照してください。<br />
<br />
;GNOME<br />
<br />
GNOME Shell では別のウィンドウマネージャを使うことができませんが、[[GNOME Flashback]] では Metacity や [[Compiz]] のセッションが利用できます。さらに、[[GNOME#カスタム GNOME セッション|カスタム GNOME セッション]]を定義することが可能です。<br />
<br />
;Cinnamon<br />
<br />
[[Cinnamon]] で他のウィンドウマネージャを使うことはできません。<br />
<br />
;他のデスクトップ環境<br />
<br />
* KDE - [[KDE#KDE で別のウィンドウマネージャを使う]]を参照。<br />
<br />
* MATE - [[MATE#MATE で他のウィンドウマネージャを使う]]を参照。<br />
<br />
* Xfce - [[Xfce#デフォルトウィンドウマネージャ]]を参照。<br />
<br />
* LXDE - [[LXDE#ウィンドウマネージャの変更]]を参照。<br />
<br />
* LXQt - [[LXQt#デフォルトのウィンドウマネージャを変更する]]を参照。<br />
<br />
* Budgie - [[Budgie Desktop#Budgie WM を置き換える]]を参照。<br />
<br />
* theShell - theShell の設定で "Danger" カテゴリを開いて、"Window Manager Command" に起動したいウィンドウマネージャのコマンドを入力してください。</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=%E3%83%87%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E7%92%B0%E5%A2%83&diff=16857
デスクトップ環境
2020-07-16T14:28:42Z
<p>Kusakata: /* 非公式サポート */ 内部リンク</p>
<hr />
<div>[[Category:デスクトップ環境]]<br />
[[en:Desktop environment]]<br />
[[es:Desktop environment]]<br />
[[fa:Desktop environment]]<br />
[[it:Desktop environment]]<br />
[[ru:Desktop environment]]<br />
[[sv:Skrivbordsmiljö]]<br />
[[zh-hans:Desktop environment]]<br />
{{Related articles start}}<br />
{{Related|ディスプレイマネージャ}}<br />
{{Related|ウィンドウマネージャ}}<br />
{{Related|Xorg}}<br />
{{Related|Wayland}}<br />
{{Related|デフォルトアプリケーション}}<br />
{{Related articles end}}<br />
<br />
[[Wikipedia:ja:デスクトップ環境|デスクトップ環境]]にはコモンウィジェットツールキットやライブラリセットを使った様々な X クライアントがバンドルされており、''完全な''グラフィカルユーザーインターフェース (GUI) を提供します。<br />
<br />
== X Window System == <!-- please keep this section synchronized with [[ウィンドウマネージャ#X Window System]] --><br />
[[Wikipedia:ja:X Window System|X Window System]] はグラフィカルユーザーインターフェースの基礎を提供します。デスクトップ環境をインストールする前に、X サーバーをインストールする必要があります。詳しい情報は [[Xorg]] を見て下さい。デスクトップ環境の中には X に取って代わる [[Wayland]] に対応しているものもありますが、どれもまだ実験的な段階です。<br />
<br />
:''X は、GUI環境構築のための基本フレームワークやプリミティブを提供する。ウィンドウを画面上に描画したり、移動させたり、マウスやキーボードを使ってやり取りするといったことである。X はユーザインタフェースを規定しない。それは、個々のクライアントプログラムの管理下にある。そのため、X に基づいた環境の見た目は様々であり、プログラムごとにインタフェースが異なる。X は OS の中核部分には含まれず、アプリケーション層構築の基盤となっている。''<br />
<br />
ユーザーは様々な方法によって自由に GUI 環境を設定することができます。この設定を完成させるのに、デスクトップ環境は完全で便利な方法を提供します。<br />
<br />
== デスクトップ環境 ==<br />
<br />
デスクトップ環境には様々な X クライアントがバンドルされており、アイコン・ウィンドウ・ツールバー・壁紙・デスクトップウィジェットのようなグラフィカルユーザーインターフェースの一般的な要素を提供しています。さらに、ほとんどのデスクトップ環境には総合的なアプリケーションとユーティリティが含まれています。<br />
<br />
ユーザーは複数のデスクトップ環境から自由にアプリケーションを取捨選択することもできます。例えば、KDE ユーザーは、Epiphany ウェブブラウザ (KDE の Konqueror ウェブブラウザが気に入らなかった場合) などの GNOME アプリケーションをインストールできます。このアプローチの欠点は、デスクトップ環境に含まれたアプリケーションの多くは DE 各々のライブラリにかなり依存しているということです。結果として、さまざまなデスクトップ環境からアプリケーションをインストールすると更に大量のライブラリのインストールの必要を招きます。ディスク容量を節約、または[[Wikipedia:ja:ソフトウェアの肥大化|ソフトウェアの肥大化]]を避けようとしているユーザーにとってはこのような混合環境は避けて、代わりの軽量な環境に目を向けるべきでしょう。<br />
<br />
なお、DE によるアプリケーションはそれぞれのネイティブ環境にあわせて作られる傾向があります。外観上、異なったウィジェットツールキットがまざった混合環境では外見不一致になることがあります(つまり、インターフェースが別々のアイコン・ウィジェットスタイルを使うことになります)。ユーザーエクスペリエンス上、混合環境は振る舞いが等しくならないかもしれません(例: アイコンのダブルクリックに対するシングルクリック、ドラッグアンドドロップ機能)し混乱や意図しない振る舞いの原因となりえます。<br />
<br />
=== デスクトップ環境の一覧 ===<br />
<br />
==== 公式サポート ====<br />
<br />
* {{App|[[GNOME]]|GNOME プロジェクトは2つのものを提供しています: 魅力的で直感的なデスクトップである、GNOME デスクトップと、デスクトップの要素を結合するアプリケーションを作成するための広範なフレームワークである、GNOME 開発環境です。GNOME は、フリーで、使いやすく、理解しやすく、国際的で、デベロッパフレンドリ、かつ組織的なサポートとコミュニティがあります。|https://www.gnome.org/gnome-3/|{{grp|gnome}}}}<br />
<br />
* {{App|[[GNOME Flashback]]|GNOME Flashback は元は GNOME フォールバックモードと呼ばれていた GNOME 3 用のシェルです。デスクトップレイアウトや使っている技術は GNOME2 と似ています。|https://wiki.gnome.org/Projects/GnomeFlashback|{{Pkg|gnome-flashback}}}}<br />
<br />
* {{App|[[MATE]]|伝統的なやりかたを好む Linux ユーザーにとって直感的で魅力的なデスクトップを提供します。GNOME 2 のフォークとして開発が開始されましたが、現在では GTK+ 3 が使われてます。|http://www.mate-desktop.org/|{{grp|mate}}}}<br />
<br />
* {{App|[[Cinnamon]]|Cinnamon は Gnome 3 のフォークです。Gnome 2 のような、伝統的なユーザーエクスペリエンスを得られるように力が入れられています。|http://cinnamon.linuxmint.com/|{{Pkg|cinnamon}}}}<br />
<br />
* {{App|[[Budgie Desktop]]|Budgie Desktop は最近のユーザーを考慮して設計された軽量なデスクトップ環境で、シンプリシティとエレガンスに焦点を置いています。Chrome/Chromium OS のデスクトップレイアウトにも近似。|https://budgie-desktop.org/|{{Pkg|budgie-desktop}}}}<br />
<br />
* {{App|[[Deepin Desktop Environment|Deepin]]|Deepin デスクトップインターフェイスとアプリは直感的でエレガントなデザインを特徴としています。画面の遷移や共有、検索などをするだけで、喜びを。|https://www.deepin.org/|{{grp|deepin}}}}<br />
<br />
* {{App|[[KDE|KDE Plasma]]|KDE はたくさんの独立したアプリケーションによって構成され、デスクトップワークスペースはそれらアプリケーションを動かすシェルとして働きます。KDE アプリケーションは他のデスクトップ環境でも問題なくシステムコンポーネントと結合して動くように作られています。KDE ワークスペースもあわせれば、少ないシステムリソースで動く、より良いアプリケーションの統合環境が得ることができます。|https://www.kde.org/plasma-desktop|{{grp|plasma}}}}<br />
<br />
* {{App|[[Xfce]]|Xfce は 伝統的な UNIX 哲学、モジュール性と効率性の体現者です。現代的なデスクトップ環境として期待される機能を持った多くのコンポーネントが含まれていますが、どれも比較的に軽量に抑えられています。コンポーネントは分割してパッケージ化され、最適なパーソナル環境を作るために必要なものだけをピックアップすることができます。|https://www.xfce.org/|{{Grp|xfce4}}}}<br />
<br />
* {{App|[[Enlightenment]]|[[Enlightenment]] デスクトップシェルは効率的で息を呑むようなウィンドウマネージャを提供します。Enlightenment Foundation Libraries による他の重要なデスクトップコンポーネント、ファイルマネージャ、デスクトップアイコン、ウィジェットなども含まれます。前代未聞のレベルのテーマ機能を持ちつつ古いハードウェアや組み込みデバイスでも動くと豪語しています。|https://www.enlightenment.org/|{{Pkg|enlightenment}}}}<br />
<br />
* {{App|[[LXDE]]|"Lightweight X11 Desktop Environment" は速くて省エネルギーなデスクトップ環境です。国際的な開発コミュニティによってメンテナンスされていて、美しいインターフェース、多言語サポート、標準キーボードショートカット、タブファイルブラウズなどの付加的な機能を持っています。基礎から軽量にするよう作られているので、LXDE は他の環境よりも CPU や RAM の消費量が少なくみつもれます。ハードウェアの性能が限られるクラウドコンピューティングや、ネットブック、携帯デバイス (例: MID) や古いコンピュータなどに特に有効です。|http://lxde.org/|GTK+ 2: {{grp|lxde}}, GTK+ 3: {{grp|lxde-gtk3}}}}<br />
<br />
* {{App|[[LXQt]]|LXQt は LXDE (Lightweight Desktop Environment) の Qt 移植であり後継バージョンです。LXDE-Qt と Razor-qt プロジェクトが統合して作られました: 軽量、モジュール式、極めて高速でユーザーフレンドリーなデスクトップ環境です。|http://lxqt.org/|{{grp|lxqt}}}}<br />
<br />
* {{App|[[Sugar]]|Sugar 学習用プラットフォームは5歳から12歳までの子供たちにリッチメディアを通して勉学の助けにすることを目的とした活動のためのコンピュータ環境です。Sugar は高等な教育の機会をすべての子供に与えるための世界的な支援によって成り立っています。現在では世界中の、40カ国以上、25の言語をしゃべる、100万人近くの子供たちによって使われています。Sugar は現在多くの地域で見過ごされている、質の高い教育を通じて充実した生活をおくれるように人々を手助けしています。|https://sugarlabs.org/|{{Pkg|sugar}} + {{Grp|sugar-fructose}}}}<br />
<br />
==== 非公式サポート ====<br />
<br />
* {{App|[[Equinox Desktop Environment|EDE]]|"Equinox Desktop Environment" はシンプルで極限の軽量・高速を目指して作られている DE です。|http://equinox-project.org/|{{AUR|ede}}}}<br />
<br />
* {{App|[[Liri]]|近代的なデザインと機能が特徴のデスクトップ環境です。Liri は [http://hawaiios.org/ Hawaii], [http://papyros.io/ Papyros], [https://github.com/liri-project Liri Project] がマージして生まれました。開発状況はまだ実験的な段階です。|https://liri.io/|{{AUR|liri-shell-git}}}}<br />
<br />
* {{App|[[Lumina]]|Lumina は Qt 5 で書かれた FreeBSD 用の軽量なデスクトップ環境です。ウィンドウの管理には [[Fluxbox]] を使っています。|https://lumina-desktop.org/|{{AUR|lumina-desktop}}}}<br />
<br />
* {{App|[[Moksha]]|Enlightenment のフォークで、Ubuntu ベースの Bodhi Linux でデフォルトのデスクトップ環境として使われています。|http://www.bodhilinux.com/moksha-desktop/|{{AUR|moksha}}}}<br />
<br />
* {{App|[[Pantheon]]|Pantheon は elementary OS ディストリビューションのデフォルトデスクトップ環境として作成されました。Vala と GTK3 ツールキットを使ってスクラッチから書かれています。ユーザビリティや外観には GNOME Shell や macOS と似通っているところがあります。|https://elementary.io/|{{AUR|pantheon-session-git}}}}<br />
<br />
* {{App|[[theShell]]|出来る限りユーザーの邪魔をしないように設計されたデスクトップ環境です。ウィジェットツールキットとして Qt 5 を、ウィンドウマネージャとして KWin を使用します。パーソナルアシスタントが組み込まれています。|https://vicr123.github.io/theshell|{{AUR|theshell}}}}<br />
<br />
* {{App|[[Trinity]]|Trinity Desktop Environment (TDE) プロジェクトは KDE 3.5 のスタイルを維持するという目的から始まった Unix ライクなオペレーティングシステム向けのデスクトップ環境です。|http://www.trinitydesktop.org/|[[Trinity]] を参照}}<br />
<br />
=== デスクトップ環境の比較 ===<br />
<br />
''このセクションでは人気デスクトップ環境の比較を試みますが、実際に試すことがあなたに合ったデスクトップ環境を選ぶために最適の方法だということを忘れないで下さい。''<br />
<br />
{{Wikipedia|Comparison of X Window System desktop environments}}<br />
<br />
{| class="wikitable"<br />
|+ デスクトップ環境 <!-- PLEASE DO NOT OVER-CLUTTER THIS TABLE! --><br />
! デスクトップ環境 !! ツールキット !! ウィンドウマネージャ !! タスクバー !! ターミナルエミュレータ !! ファイルマネージャ !! 電卓 !! テキストエディタ !! 画像ビューア !! メディアプレイヤ !! ドキュメントビューア !! ウェブブラウザ !! ディスプレイマネージャ<br />
|-<br />
| [[Budgie Desktop|Budgie]] || {{Pkg|gtk3}} || {{Pkg|budgie-desktop}} || {{Pkg|budgie-desktop}} || {{Pkg|gnome-terminal}} || {{Pkg|nautilus}} || {{Pkg|gnome-calculator}} || {{Pkg|gedit}} || {{Pkg|eog}} || {{Pkg|totem}} || {{Pkg|evince}} || {{Pkg|epiphany}} || {{Pkg|gdm}}<br />
|-<br />
| [[Cinnamon]] || {{Pkg|gtk3}} || {{Pkg|muffin}} || {{Pkg|cinnamon}} || {{Pkg|gnome-terminal}} || {{Pkg|nemo}} || {{Pkg|gnome-calculator}} || {{Pkg|gedit}} || {{Pkg|eog}} || {{Pkg|totem}} || {{Pkg|evince}} || {{Pkg|firefox}} || {{Pkg|lightdm-gtk-greeter}}<br />
|-<br />
| [[Deepin]] || {{Pkg|gtk2}} {{Pkg|gtk3}} {{Pkg|qt5-base}} || {{Pkg|deepin-wm}} || {{Pkg|deepin-dock}} || {{Pkg|deepin-terminal}} || {{Pkg|deepin-file-manager}} || {{Pkg|gnome-calculator}} || {{Pkg|gedit}} || {{Pkg|deepin-image-viewer}} || {{Pkg|deepin-movie}} || {{Pkg|evince}} || {{Pkg|chromium}} || {{Pkg|deepin-session-ui}}<br />
|-<br />
| [[Equinox Desktop Environment|EDE]] || {{Pkg|fltk}} || {{Pkg|pekwm}} || {{AUR|ede}} || {{Pkg|xterm}} || {{AUR|fluff}} || {{AUR|zalc}} || {{AUR|fltk-editor}} || {{AUR|ede}} || {{AUR|flmusic}} || {{AUR|flaxpdf-git}} || {{Pkg|dillo}} || {{Pkg|xorg-xdm}}<br />
|-<br />
| [[Enlightenment]] || {{Pkg|efl}} || {{Pkg|enlightenment}} || {{Pkg|enlightenment}} || {{Pkg|terminology}} || {{Pkg|enlightenment}} || {{AUR|equate-git}} || {{AUR|ecrire-git}} || {{AUR|ephoto-git}} || {{AUR|rage}} || eevee || {{Pkg|links}} || {{Pkg|xorg-xdm}}<br />
|-<br />
| [[GNOME]] || {{Pkg|gtk3}} || {{Pkg|mutter}} || {{Pkg|gnome-shell}} || {{Pkg|gnome-terminal}} || {{Pkg|nautilus}} || {{Pkg|gnome-calculator}} || {{Pkg|gedit}} || {{Pkg|eog}} || {{Pkg|totem}} || {{Pkg|evince}} || {{Pkg|epiphany}} || {{Pkg|gdm}}<br />
|-<br />
| [[GNOME Flashback]] || {{Pkg|gtk3}} || {{Pkg|metacity}} || {{Pkg|gnome-panel}} || {{Pkg|gnome-terminal}} || {{Pkg|nautilus}} || {{Pkg|gnome-calculator}} || {{Pkg|gedit}} || {{Pkg|eog}} || {{Pkg|totem}} || {{Pkg|evince}} || {{Pkg|epiphany}} || {{Pkg|gdm}}<br />
|-<br />
| [[KDE Plasma]] || {{Pkg|qt5-base}} || {{Pkg|kwin}} || {{Pkg|plasma-desktop}} || {{Pkg|konsole}} || {{Pkg|dolphin}} || {{Pkg|kcalc}} || {{Pkg|kwrite}} {{Pkg|kate}} || {{Pkg|gwenview}} || {{Pkg|dragon}} || {{Pkg|okular}} || {{Pkg|konqueror}} || {{Pkg|sddm}}<br />
|-<br />
| [[Liri]] || {{Pkg|qt5-base}} || {{AUR|greenisland}} || {{AUR|liri-shell-git}} || {{AUR|liri-terminal-git}} || {{AUR|liri-files-git}} || {{AUR|liri-calculator-git}} || {{AUR|liri-text-git}} || {{AUR|eyesight}} || liri-player || {{Pkg|qpdfview}} || {{AUR|liri-browser-git}} || {{Pkg|sddm}}<br />
|-<br />
| [[LXDE]] GTK+ 2 || {{Pkg|gtk2}} || {{Pkg|openbox}} || {{Pkg|lxpanel}} || {{Pkg|lxterminal}} || {{Pkg|pcmanfm}} || {{Pkg|galculator-gtk2}} || {{Pkg|leafpad}} || {{Pkg|gpicview}} || {{Pkg|lxmusic}} || {{Pkg|epdfview}} || {{Pkg|midori}} || {{Pkg|lxdm}}<br />
|-<br />
| [[LXDE]] GTK+ 3 || {{Pkg|gtk3}} || {{Pkg|openbox}} || {{Pkg|lxpanel-gtk3}} || {{Pkg|lxterminal-gtk3}}{{Broken package link|置換パッケージ: {{Pkg|lxterminal}}}} || {{Pkg|pcmanfm-gtk3}} || {{Pkg|galculator}} || {{Pkg|l3afpad}} || {{Pkg|gpicview-gtk3}} || {{Pkg|lxmusic-gtk3}} || {{Pkg|atril}} || {{Pkg|midori}} || {{Pkg|lxdm-gtk3}}<br />
|-<br />
| [[LXQt]] || {{Pkg|qt5-base}} || {{Pkg|openbox}} || {{Pkg|lxqt-panel}} || {{Pkg|qterminal}} || {{Pkg|pcmanfm-qt}} || {{Pkg|speedcrunch}} || {{Pkg|notepadqq}} || {{Pkg|lximage-qt}} || {{Pkg|smplayer}} || {{Pkg|qpdfview}} || {{Pkg|qupzilla}}{{Broken package link|置換パッケージ: {{Pkg|falkon}}}} || {{Pkg|sddm}}<br />
|-<br />
| [[MATE]] || {{Pkg|gtk3}} || {{Pkg|marco}} || {{Pkg|mate-panel}} || {{Pkg|mate-terminal}} || {{Pkg|caja}} || {{Pkg|mate-calc}} || {{Pkg|pluma}} || {{Pkg|eom}} || {{Pkg|parole}} || {{Pkg|atril}} || {{Pkg|midori}} || {{Pkg|lightdm-gtk-greeter}}<br />
|-<br />
| [[Pantheon]] || {{Pkg|gtk3}} || {{AUR|gala-git}} || {{Pkg|plank}} {{AUR|wingpanel}} || {{Pkg|pantheon-terminal}} || {{Pkg|pantheon-files}} || {{Pkg|pantheon-calculator}} || {{Pkg|scratch-text-editor}}{{Broken package link|{{aur-mirror|scratch-text-editor}}}} || {{Pkg|pantheon-photos}} || {{Pkg|pantheon-videos}} || {{Pkg|evince}} || {{Pkg|epiphany}} ||<br />
{{AUR|lightdm-pantheon-greeter}}<br />
|-<br />
| [[Sugar]] || {{Pkg|gtk3}} || {{Pkg|metacity}} || {{Pkg|sugar}} || {{Pkg|sugar-activity-terminal}} || {{Pkg|sugar}} || {{Pkg|sugar-activity-calculate}} || {{Pkg|sugar-activity-write}} || {{Pkg|sugar-activity-imageviewer}} || {{Pkg|sugar-activity-jukebox}} || {{Pkg|sugar-activity-read}} || {{Pkg|sugar-activity-browse}} || {{Pkg|lightdm-gtk-greeter}}<br />
|-<br />
| theShell || {{Pkg|qt5-base}} || {{Pkg|kwin}} || {{AUR|theshell}} || {{AUR|theterminal}} || {{AUR|thefile}} || {{AUR|thecalculator}} || {{Pkg|kwrite}} {{Pkg|kate}} || {{Pkg|gwenview}} || {{AUR|themedia}} || {{Pkg|okular}} || {{Pkg|konqueror}} || {{AUR|lightdm-webkit-theme-contemporary}}<br />
|-<br />
| [[Trinity]] || TQt || TWin || Kicker || Konsole || Konqueror || KCalc || Kwrite Kate || Kuickshow || Kaffeine || KPDF || Konqueror || TDM<br />
|-<br />
| [[Xfce]] || {{Pkg|gtk2}} {{Pkg|gtk3}} || {{Pkg|xfwm4}} || {{Pkg|xfce4-panel}} || {{Pkg|xfce4-terminal}} || {{Pkg|thunar}} || {{Pkg|galculator}} || {{Pkg|mousepad}} || {{Pkg|ristretto}} || {{Pkg|parole}} || {{Pkg|epdfview}} || {{Pkg|midori}} || {{Pkg|lightdm-gtk-greeter}}<br />
|-<br />
|}<br />
<br />
====使用リソース====<br />
<br />
システムリソースの点では、GNOME と KDE は''不経済な''デスクトップ環境と言えます。他の軽量なデスクトップ環境 (LXDE, LXQt, Xfce) を使うことは、ディスク容量の節約になるだけでなく、CPU やメモリの使用量も減らすことができます。つまり GNOME や KDE は相対的に ''full-featured'': 一番完全な統合環境を提供しているのです。<br />
<br />
一方 LXDE, LXQt や Xfce は''軽量な''デスクトップ環境です。やや古いマシンパワーの劣るハードウェアでも十分に動くように設計されていますし、利用するシステムリソースも低く抑えられています。(しばしば''肥大化''と呼ばれる) ''extra'' なフィーチャーを切り落とすことでこれを実現しています。<br />
<br />
====環境の親和性====<br />
ユーザーの中には KDE を ''Windows-ライク''、GNOME を ''Mac-ライク'' だと言う人も多くいます。これはかなり主観の入った比較で、どちらのデスクトップ環境も Windows や Mac に似せてカスタマイズすることができます。このことについてもっと知りたいのなら [http://www.psychocats.net/ubuntucat/is-kde-more-windows-like-than-gnome/ Is KDE 'more Windows-like' than GNOME?] や [http://www.jeffwu.net/?p=71 KDE vs. GNOME] を読んで下さい。([http://linux.oneandoneis2.org/LNW.htm Linux is Not Windows] もまた優れた資料です。)<br />
<br />
== カスタム環境 ==<br />
''完全な''グラフィカル環境を構築するのに一番簡単な方法がデスクトップ環境です。しかし、ユーザーは人気のあるデスクトップ環境(とその依存)を使わずにも様々な方法でグラフィカル環境を作成・カスタマイズすることができます。一般的に、カスタム環境の作成は、最適な[[ウィンドウマネージャ]]と[[アプリケーション一覧/その他#タスクバー・パネル・ドック|タスクバー]]、その他雑多なアプリケーション (最小限度必要なソフトウェアとして[[アプリケーション一覧/ユーティリティ#ターミナルエミュレータ|ターミナルエミュレータ]]、[[アプリケーション一覧/ユーティリティ#ファイルマネージャ|ファイルマネージャ]]、[[アプリケーション一覧/ドキュメント#テキストエディタ|テキストエディタ]]など) の選択によります。<br />
<br />
=== カスタムウィンドウマネージャ ===<br />
<br />
デスクトップ環境によっては、デフォルトのウィンドウマネージャを置き換えることが可能となっています。以下を参照してください。<br />
<br />
;GNOME<br />
<br />
GNOME Shell では別のウィンドウマネージャを使うことができませんが、[[GNOME Flashback]] では Metacity や [[Compiz]] のセッションが利用できます。さらに、[[GNOME#カスタム GNOME セッション|カスタム GNOME セッション]]を定義することが可能です。<br />
<br />
;Cinnamon<br />
<br />
[[Cinnamon]] で他のウィンドウマネージャを使うことはできません。<br />
<br />
;他のデスクトップ環境<br />
<br />
* KDE - [[KDE#KDE で別のウィンドウマネージャを使う]]を参照。<br />
<br />
* MATE - [[MATE#MATE で他のウィンドウマネージャを使う]]を参照。<br />
<br />
* Xfce - [[Xfce#デフォルトウィンドウマネージャ]]を参照。<br />
<br />
* LXDE - [[LXDE#ウィンドウマネージャの変更]]を参照。<br />
<br />
* LXQt - [[LXQt#デフォルトのウィンドウマネージャを変更する]]を参照。<br />
<br />
* Budgie - [[Budgie Desktop#Budgie WM を置き換える]]を参照。<br />
<br />
* theShell - theShell の設定で "Danger" カテゴリを開いて、"Window Manager Command" に起動したいウィンドウマネージャのコマンドを入力してください。</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=TheShell&diff=16856
TheShell
2020-07-16T14:27:56Z
<p>Kusakata: 翻訳</p>
<hr />
<div>{{Lowercase title}}<br />
[[Category:デスクトップ環境]]<br />
[[en:TheShell]]<br />
[[zh-hans:TheShell]]<br />
{{Related articles start}}<br />
{{Related|デスクトップ環境}}<br />
{{Related|Qt}}<br />
{{Related articles end}}<br />
<br />
[https://github.com/vicr123/theshell theShell] は [[Qt]] ツールキットを使って書かれている[[デスクトップ環境]]です。<br />
<br />
== インストール ==<br />
<br />
安定版を[[インストール]]することができます: {{AUR|theshell}}。<br />
<br />
theShell はテストを行ってない不安定版として "blueprint" が存在し、{{AUR|theshell-blueprint}} パッケージで[[インストール]]できます。<br />
<br />
== 起動 ==<br />
<br />
X セッションで ts-startsession を使って theShell を起動します。あるいは[[ディスプレイマネージャ]]を使ってセッションとして "theShell" を選択してください。<br />
<br />
== トラブルシューティング ==<br />
<br />
=== "Adjust Screen Resolution" を押しても何もおきない ===<br />
<br />
KScreen と KDE CLI ツールがインストールされていることを確認してください [https://github.com/vicr123/theshell/issues/53]。<br />
<br />
詳しくは [https://github.com/vicr123/theshell/issues theshell issues] を見てください。<br />
<br />
== ヒントとテクニック ==<br />
<br />
=== 安定版と "blueprint" 版を共存させる ===<br />
<br />
theShell と theShell Blueprint は一緒にインストールすることができます。バイナリと初期化スクリプトの名前を変更して (例えば theshell-b と init-theshell-b)、バイナリフォルダに配置して、.desktop ファイルの名前を変更して、新しい初期化スクリプトを起動するように変更し、xsessions フォルダに配置してください。<br />
<br />
=== 別のウィンドウマネージャを使う ===<br />
<br />
theShell の設定から、"Danger" カテゴリを開いて、"Window Manager Command" にウィンドウマネージャを起動するコマンドを入力してください。</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=HP_Spectre_x360_15-ap012dx&diff=16854
HP Spectre x360 15-ap012dx
2020-07-16T14:14:00Z
<p>Kusakata: Kusakata がページ「HP Spectre x360 ap012dx」を「HP Spectre x360 15-ap012dx」に移動しました</p>
<hr />
<div>[[Category:HP]]<br />
[[en:HP Spectre x360 ap012dx]]<br />
{| class="wikitable" style="float: right;"<br />
| '''デバイス''' || '''状態''' || '''モジュール'''<br />
|-<br />
| ビデオ || {{G|動作}} || i915<br />
|-<br />
| ワイヤレス || {{G|動作}} || iwlwifi<br />
|-<br />
| Bluetooth || {{G|動作}}|| bluetooth<br />
|-<br />
| オーディオ || {{G|動作}} || snd_hda_intel<br />
|-<br />
| タッチパッド || {{G|動作}} || ?<br />
|-<br />
| タッチスクリーン || {{G|動作}} || hid_multitouch<br />
|-<br />
| ウェブカメラ || {{G|動作}} || uvcvideo<br />
|-<br />
| カードリーダー || {{G|動作}} || rtsx_pci<br />
|-<br />
| 無線スイッチ || {{G|動作}} || ?<br />
|-<br />
| ファンクション/マルチメディアキー || {{G|動作}} || ?<br />
|-<br />
| サスペンド/復帰 || {{G|動作}} || ?<br />
|}<br />
この記事では Spectre x360 ap012dx で Arch の x86_64 版 (カーネル 4.8.6-1-ARCH) を使用する方法を扱っています。インストール後に特に問題は発生しませんが、他の同じようなモデルでは複数の問題が確認されています ([[HP Spectre x360 4231]] を参照)。<br />
<br />
== ハードウェアの情報 ==<br />
<br />
=== 仕様 ===<br />
<br />
* [http://ark.intel.com/products/88194/Intel-Core-i7-6500U-Processor-4M-Cache-up-to-3_10-GHz Intel Core i7-6500U と Intel HD Graphics 520 (2.5 GHz, 最大 3.1 GHz, 4 MB キャッシュ, 2コア)]<br />
* 15.6インチ 4K (3840x2160) Ultra HD IPS WLED マルチタッチディスプレイ<br />
* 16 GB LPDDR3-1866 SDRAM<br />
* 256 GB M.2 SDD<br />
* 1個の USB Type C 端子, 3個の USB 3.0 端子, 1個の HDMI 端子, 1個の Mini DisplayPort 端子, 1個のヘッドフォン/マイクロフォンジャック<br />
* 1 SD メディアカードリーダー<br />
* 802.11ac (2x2) と Bluetooth 4.0<br />
* Bang & Olufsen クアッドスピーカー<br />
* 3セル, 64.5 Wh リチウムイオン電池<br />
* ウェブカメラ<br />
* バックライト付きキーボード<br />
<br />
=== lspci ===<br />
{{bc|00:00.0 Host bridge: Intel Corporation Skylake Host Bridge/DRAM Registers (rev 08)<br />
00:02.0 VGA compatible controller: Intel Corporation HD Graphics 520 (rev 07)<br />
00:13.0 Non-VGA unclassified device: Intel Corporation Device 9d35 (rev 21)<br />
00:14.0 USB controller: Intel Corporation Sunrise Point-LP USB 3.0 xHCI Controller (rev 21)<br />
00:14.2 Signal processing controller: Intel Corporation Sunrise Point-LP Thermal subsystem (rev 21)<br />
00:16.0 Communication controller: Intel Corporation Sunrise Point-LP CSME HECI #1 (rev 21)<br />
00:17.0 SATA controller: Intel Corporation Sunrise Point-LP SATA Controller [AHCI mode] (rev 21)<br />
00:1c.0 PCI bridge: Intel Corporation Device 9d10 (rev f1)<br />
00:1c.2 PCI bridge: Intel Corporation Device 9d12 (rev f1)<br />
00:1f.0 ISA bridge: Intel Corporation Sunrise Point-LP LPC Controller (rev 21)<br />
00:1f.2 Memory controller: Intel Corporation Sunrise Point-LP PMC (rev 21)<br />
00:1f.3 Audio device: Intel Corporation Sunrise Point-LP HD Audio (rev 21)<br />
00:1f.4 SMBus: Intel Corporation Sunrise Point-LP SMBus (rev 21)<br />
01:00.0 Unassigned class [ff00]: Realtek Semiconductor Co., Ltd. RTS525A PCI Express Card Reader (rev 01)<br />
02:00.0 Network controller: Intel Corporation Wireless 7265 (rev 61)<br />
}}<br />
<br />
=== lsusb ===<br />
<br />
{{bc|Bus 002 Device 001: ID 1d6b:0003 Linux Foundation 3.0 root hub<br />
Bus 001 Device 004: ID 04f3:2274 Elan Microelectronics Corp.<br />
Bus 001 Device 003: ID 8087:0a2a Intel Corp.<br />
Bus 001 Device 002: ID 064e:c355 Suyin Corp.<br />
Bus 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub<br />
}}<br />
<br />
== インストール ==<br />
Arch のインストールに特段説明することはありません。セキュアブートは無効化してください (F10 で BIOS オプション、F9 でブートオプションを変更)。デュアルブートは未確認です。CD ドライブが存在しないため、USB スティックを使う必要があります。<br />
<br />
以下のパッケージで問題なく動作することを確認しています:<br />
<br />
*{{Pkg|xorg-server}}<br />
*{{Pkg|xorg-server-utils}}{{Broken package link|パッケージが存在しません}}<br />
*{{Pkg|xf86-video-vesa}}<br />
*{{Pkg|xf86-video-intel}}<br />
*{{Pkg|xf86-input-synaptics}}<br />
*{{AUR|libsynaptics}}<br />
*{{Pkg|lib32-mesa}}<br />
*{{Pkg|mesa}}<br />
*{{Pkg|bluez}}<br />
*{{Pkg|bluez-utils}}<br />
*{{Pkg|bluez-hid2hci}}<br />
*{{Pkg|pulseaudio-bluetooth}}<br />
<br />
== 設定 ==<br />
<br />
=== KDE のスケーリング ===<br />
ディスプレイの解像度は 3840x2160 です。KDE はデフォルトではスケーリングファクターを設定しません。System Settings > Display and Monitor > Displays > Scale Display からスケーリングファクターを選択できます。ファクターは 2 にすることが推奨されていますが (GNOME ではデフォルトで 2 です)、1.5 でも問題なく使用できます。<br />
<br />
=== 画面の回転 ===<br />
(360 という名前通り) ノートパソコンは完全に裏返すことができるため、ディスプレイを回転させると便利です。ノートパソコンの物理的な位置を検出して自動的に回転させることができるかどうかは不明ですが、以下のスクリプトにショートカットキーを割り当てることで簡単に画面を回転させることができます (ソース: [https://askubuntu.com/questions/405628/ Touchscreen Input Doesn't Rotate: Lenovo Yoga 13 / Yoga 2 Pro]):<br />
<br />
#!/bin/bash<br />
# This script rotates the screen and touchscreen input 180 degrees,<br />
# disables the touchpad, and enables the virtual keyboard And rotates<br />
# screen back if the touchpad was disabled<br />
<br />
isEnabled=$(xinput --list-props 'SynPS/2 Synaptics TouchPad' | awk '/Device Enabled/{print $NF}')<br />
<br />
if [ $isEnabled == 1 ]<br />
then<br />
echo "Screen is turned upside down"<br />
xrandr -o inverted<br />
xinput set-prop 'ELAN Touchscreen' 'Coordinate Transformation Matrix' -1 0 1 0 -1 1 0 0 1<br />
xinput disable 'SynPS/2 Synaptics TouchPad'<br />
# Remove hashtag below if you want pop-up the virtual keyboard<br />
# onboard &<br />
else<br />
echo "Screen is turned back to normal"<br />
xrandr -o normal<br />
xinput set-prop 'ELAN Touchscreen' 'Coordinate Transformation Matrix' 1 0 0 0 1 0 0 0 1<br />
xinput enable 'SynPS/2 Synaptics TouchPad'<br />
# killall onboard<br />
fi<br />
<br />
=== TTY フォント ===<br />
<br />
tty のフォントが小さすぎて読めない場合、{{ic|terminus-font}} をインストールして巨大なフォント (例: {{ic|setfont ter-m24b}}) を使用することを推奨します。<br />
<br />
フォントを永続的に使用するには:<br />
* {{ic|/etc/vconsole.conf}} を編集して {{ic|1=FONT=ter-m24b}} を設定。<br />
* {{ic|consolefont}} を {{ic|/etc/mkinitcpio.conf}} の {{ic|1=HOOKS="..."}} に追加。<br />
* {{ic|mkinitcpio -p linux}} を実行。</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=HP_Spectre_x360_ap012dx&diff=16855
HP Spectre x360 ap012dx
2020-07-16T14:14:00Z
<p>Kusakata: Kusakata がページ「HP Spectre x360 ap012dx」を「HP Spectre x360 15-ap012dx」に移動しました</p>
<hr />
<div>#転送 [[HP Spectre x360 15-ap012dx]]</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=HP_Spectre_x360_13-4231ng&diff=16852
HP Spectre x360 13-4231ng
2020-07-16T14:13:35Z
<p>Kusakata: Kusakata がページ「HP Spectre x360 4231」を「HP Spectre x360 13-4231ng」に移動しました</p>
<hr />
<div>[[Category:HP]]<br />
[[en:HP Spectre x360 4231]]<br />
{| class="wikitable" style="float: right;"<br />
| '''デバイス''' || '''状態''' || '''モジュール'''<br />
|-<br />
| ビデオ || {{G|動作、設定を参照}} || i915<br />
|-<br />
| ワイヤレス || {{G|動作、問題を参照}} || iwlwifi<br />
|-<br />
| Bluetooth || {{G|動作}}|| bluetooth<br />
|-<br />
| オーディオ || {{G|動作}} || snd_hda_intel<br />
|-<br />
| タッチパッド || {{G|動作}} || ?<br />
|-<br />
| ウェブカメラ || {{G|動作}} || uvcvideo<br />
|-<br />
| カードリーダー || {{G|動作}} || rtsx_pci<br />
|-<br />
| 無線スイッチ || {{G|動作、問題を参照}} || intel-hid<br />
|-<br />
| ファンクション/マルチメディアキー || {{G|動作}} || ?<br />
|}<br />
この記事では HP Spectre x360 に関するハードウェア固有の設定や、カスタマイズ後に発生する問題を扱っています。設定は Arch Linux をインストールしてから行います。<br />
<br />
ノートパソコン一般に関する記事や推奨事項は[[ノートパソコン]]を見てください。<br />
<br />
== ハードウェアの情報 ==<br />
=== ハードウェアオプション ===<br />
HP Spectre x360 は発売されて既に数年が経っています。全体的な見た目は変わっていませんが、一部ハードウェアの構成は大きく変わっています。この記事で取り上げているのは2016年に発売された Intel Iris Graphics が搭載されたモデルです。ハードウェアの主要構成は以下のとおりです:<br />
* Intel i7 Skylake 6560U と Intel Iris 540 Graphics (4100 では i7 6500 と Intel HD 520 Graphics が搭載されていました)<br />
* 2560x1440 の OLED タッチスクリーン (4100 では LED の 1920x1080 でした)<br />
* 500 GB M.2 SDD<br />
* 8 GB RAM<br />
=== 4231 の lspci ===<br />
{{bc|00:00.0 Host bridge: Intel Corporation Skylake Host Bridge/DRAM Registers (rev 09)<br />
00:02.0 VGA compatible controller: Intel Corporation Skylake Integrated Graphics (rev 0a)<br />
00:13.0 Non-VGA unclassified device: Intel Corporation Device 9d35 (rev 21)<br />
00:14.0 USB controller: Intel Corporation Sunrise Point-LP USB 3.0 xHCI Controller (rev 21)<br />
00:14.2 Signal processing controller: Intel Corporation Sunrise Point-LP Thermal subsystem (rev 21)<br />
00:16.0 Communication controller: Intel Corporation Sunrise Point-LP CSME HECI #1 (rev 21)<br />
00:1c.0 PCI bridge: Intel Corporation Device 9d10 (rev f1)<br />
00:1c.1 PCI bridge: Intel Corporation Device 9d11 (rev f1)<br />
00:1c.4 PCI bridge: Intel Corporation Sunrise Point-LP PCI Express Root Port #5 (rev f1)<br />
00:1f.0 ISA bridge: Intel Corporation Sunrise Point-LP LPC Controller (rev 21)<br />
00:1f.2 Memory controller: Intel Corporation Sunrise Point-LP PMC (rev 21)<br />
00:1f.3 Multimedia audio controller: Intel Corporation Sunrise Point-LP HD Audio (rev 21)<br />
00:1f.4 SMBus: Intel Corporation Sunrise Point-LP SMBus (rev 21)<br />
01:00.0 Unassigned class [ff00]: Realtek Semiconductor Co., Ltd. RTS5227 PCI Express Card Reader (rev 01)<br />
02:00.0 Network controller: Intel Corporation Wireless 7265 (rev 61)<br />
03:00.0 Non-Volatile memory controller: Samsung Electronics Co Ltd NVMe SSD Controller (rev 01)<br />
}}<br />
<br />
== インストール ==<br />
Arch のインストールはほとんど問題ありません (セキュアブートを無効化してください、F10 で BIOS、F9 でブートオプションを変更できます) が、"fast boot" という名前の BIOS オプションは無効化する必要があります。BIOS でこのオプションが有効になっていると、何を選択しても Windows が起動してしまいます。USB で最新の Arch ISO (2016年6月) を起動すると、Arch の EFI ブートメニューでフリーズします。HDD に Arch をインストールして Windows を消去したら、高速ブートオプションを再度有効化できます。ただしオプションを有効にしても起動時間に違いはありません。<br />
<br />
== 設定 ==<br />
=== 輝度 / バックライト ===<br />
<br />
{{ic|/sys/class/backlight/intel_backlight}} が存在しますがカーネル 4.6 と 4.7rc6 現在では機能しません。({{ic|acpi_os}} などの) カーネルパラメータを使用しても問題は解決しません。有機 EL ディスプレイにはそもそもバックライトが存在しません。xrandr を使うことで画面の明るさを変えることができます。使用しているドライバーによって (Xorg に含まれている modesetting ドライバー、あるいは [[Intel Graphics]] の xf86-video-intel)、ディスプレイの名前は eDP-1 だったり eDP1 だったりします。{{ic|xrandr}} を使ってどちらの名前が使われているのか確認してください。以下は明るさを 50% に変更するコマンドです:<br />
<br />
$ xrandr --output eDP1 --brightness .5<br />
<br />
上記のコマンドは有機 EL 以外のディスプレイでも機能しますが、有機 EL 以外のディスプレイでは輝度を下げても消費電力が減ることはありません。詳しいテスト・計測をしたわけではありませんが、デフォルトの 100% から 50% 程度に輝度を下げることでバッテリーが数時間は長く持つようになるようです。<br />
<br />
{{ic|inotify}} を使うことでホットキーによって輝度を調整できるようにすることができます (詳しくは[[バックライト#sysfs を変更しても明るさが変更されない]]を参照)。以下のスクリプトを使ってください:<br />
<br />
#!/bin/sh<br />
<br />
path=/sys/class/backlight/intel_backlight<br />
<br />
luminance() {<br />
read -r level < "$path"/actual_brightness<br />
bc <<< "scale=10;$level/$max"<br />
}<br />
<br />
read -r max < "$path"/max_brightness<br />
xrandr --output eDP1 --brightness "$(luminance)"<br />
<br />
inotifywait -me modify --format '' "$path"/actual_brightness | while read; do<br />
echo $(luminance)<br />
xrandr --output eDP1 --brightness "$(luminance)"<br />
done<br />
<br />
上記のスクリプトを使うには明るさを計算するために {{ic|bc}} パッケージをインストールする必要があります。スクリプトは {{ic|/usr/share/bin/brightness}} に保存してください ([[Arch ファイルシステム階層]]を参照)。以下のファイルを {{ic|~/.config/autostart/brightness.desktop}} に配置することで GNOME でログイン時にスクリプトを実行することができます:<br />
<br />
[Desktop Entry]<br />
Name=brightness<br />
GenericName=brightness<br />
Comment=adjust brightness using hotkeys <br />
Exec=/usr/local/bin/brightness<br />
Terminal=false<br />
Type=Application<br />
X-GNOME-Autostart-enabled=true<br />
<br />
上記のスクリプトは問題なく機能しますが、他にも問題が多少存在します:<br />
* 再起動後に Chromium などのプログラムを起動したときに輝度が 100% にリセットされます。<br />
* ログインする前ではホットキーは使えません。<br />
<br />
=== GNOME のスケーリング ===<br />
ディスプレイの最大解像度は 2560x1440 です。GNOME はデフォルトで Y 軸の画面解像度が 1200 以上だった場合にスケーリングファクターを2にします [https://wiki.gnome.org/HowDoI/HiDpi]。そのままではボタンなどが大きすぎてしまいます。xrandr で以下のように設定してください:<br />
$ xrandr --output eDP1 --scale 1.25x1.25<br />
$ xrandr --output eDP1 --panning 3200x1800<br />
上記のコマンドは2回に分けて実行してください。GNOME は設定を記憶しません。起動時に他のプログラムを起動している場合、ログイン後に上記の設定を自動起動スクリプトで実行するのは信頼性に欠けます。スリープを追加してもあまり当てにならないでしょう。テストが必要です。<br />
<br />
=== ビデオドライバー ===<br />
[[Intel Graphics]] に書かれているように Xorg に含まれている modesetting ドライバーを使用することが一部で推奨されています。Xorg 1.18.2 現在、Mesa のバージョン 12.0 未満ではドライバーの性能はお世辞にも良くはなく、特にウェブブラウジングやドキュメントをスクロールしたときなどに問題がありました。Spectre x360 では {{Pkg|xf86-video-intel}} をインストールすることでパフォーマンスが著しく向上します。<br />
<br />
== 問題 ==<br />
解像度以外の問題:<br />
* Wifi は機能します。機内モードのホットキーも動作します。しかしながら、ホットキーにはおかしな挙動があります:<br />
** コンソールで起動すると10秒ほど ^@ が連続して入力されることがあります。しばらくすると突然止まります。それまでログインができません。<br />
** GDM で起動することで機内モードのホットキーは機能するようになります。特に問題はありません。すぐにログインできます。<br />
** GNOME にログインした直後、ホットキーが勝手に動作して機内モードのオンオフが7秒ほど繰り返されます。{{ic|dmesg}} の表示によれば wifi モジュールによって HardFault が発生しているようです。<br />
** GDM でしばらく待機すれば、ホットキーの動作はログイン後に起こらなくなります。7秒間のタイマーは GDM でも進みます。</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=HP_Spectre_x360_4231&diff=16853
HP Spectre x360 4231
2020-07-16T14:13:35Z
<p>Kusakata: Kusakata がページ「HP Spectre x360 4231」を「HP Spectre x360 13-4231ng」に移動しました</p>
<hr />
<div>#転送 [[HP Spectre x360 13-4231ng]]</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%AE%E5%88%87%E3%82%8A%E6%9B%BF%E3%81%88&diff=16850
ダークモードの切り替え
2020-07-16T14:02:47Z
<p>Kusakata: 翻訳</p>
<hr />
<div>[[Category:視覚効果]]<br />
[[en:Dark mode switching]]<br />
[[ru:Dark mode switching]]<br />
[[zh-hans:Dark mode switching]]<br />
ライトモード(ライトテーマ)とダークモード(ダークテーマ)の切り替えは良いものです。日が沈むのに合わせてダークモードに切り替えたり、キーボードショートカットを使ってモードのオンオフを変えることができます。<br />
<br />
テーマの切り替えは現在実行中のプログラムに適用することができる場合もありますが (大抵の場合、デーモンが必要)、新しく起動したプログラムにしか適用されない場合もあります。この記事では実行中に切り替える方法について説明しており、現在実行中のプログラムのテーマが切り替わります。<br />
<br />
ライトモードとダークモードの切り替えにはアプリケーションのサポートや、[[GTK]] および [[Qt]] などのアプリケーションツールキットのサポートが必要です。<br />
<br />
== ツールキット ==<br />
<br />
=== GTK ===<br />
<br />
ライトモード・ダークモードを変えるには、使用しているテーマを変える必要があります。<br />
<br />
ほとんどのテーマにはダークバージョンが存在し、{{ic|-dark}} が後ろに付くという決まりがあります。例えばデフォルトの [[GTK]] テーマである {{ic|Adwaita}} にはダークバージョンの {{ic|Adwaita-dark}} が存在します。<br />
<br />
ダークバージョンに永続的に変更したい場合は [[GTK#ダークテーマ]]を見てください。<br />
<br />
実行中のプログラムに対して即座にテーマを切り替えするには、[https://www.freedesktop.org/wiki/Specifications/xsettings-spec/ xsettings の仕様] を満たすデーモンが必要です。<br />
<br />
[[Xfce]] が提供しているデーモンとして [https://docs.xfce.org/xfce/xfce4-settings/xfsettingsd xfsettingsd] があり、{{Pkg|xfce4-settings}} パッケージでインストールできます。<br />
<br />
現在の GTK テーマを確認するには:<br />
$ xfconf-query -c xsettings -p /Net/ThemeName<br />
<br />
GTK テーマを設定するには:<br />
$ xfconf-query -c xsettings -p /Net/ThemeName -s "new-theme"<br />
<br />
エントリの変更は即座に反映され全ての GTK アプリケーションのテーマが切り替わります。<br />
<br />
=== Qt ===<br />
<br />
[[Qt]] には GTK と同じようなテーマのサポートがあります。<br />
<br />
Qt アプリケーションのテーマのスタイリングに [[Qt と GTK アプリケーションの外観の統合#QGtkStyle|GTK を使う]]という方法があり、GTK テーマを変更すると Qt アプリケーションのテーマも変わります。<br />
<br />
== アプリケーション ==<br />
<br />
=== Firefox ===<br />
<br />
[[Firefox]] は自動的に現在の GTK テーマモードを使用し、ブラウザの外観をそれに合わせて変化させます。詳しい設定や注意点については [[Firefox#ダークテーマ]]を参照してください。<br />
<br />
ウェブコンテンツの中身を暗くしたい場合、[https://addons.mozilla.org/en-US/firefox/addon/darkreader/ Dark Reader] アドオンを使うことを推奨します。<br />
<br />
{{ic|Automation}} を {{ic|Use system color scheme}} に変更することで、Dark Reader は GTK のダークテーマで自動的に有効になります。<br />
<br />
=== Thunderbird ===<br />
<br />
[[Thunderbird]] は現在の GTK テーマに合わせますが、一部変更が必要です。<br />
<br />
[[Thunderbird#テーマの設定]] を見てください。<br />
<br />
=== Visual Studio Code ===<br />
<br />
[[Visual Studio Code]] のテーマを変えたい場合は [https://github.com/sandygk/woof-configs/blob/master/bin/set_theme_vscode こちらのスクリプト] が役に立ちます。<br />
<br />
=== Alacritty ===<br />
<br />
[[Alacritty]] は複数のカスタムカラースキームをサポートしています。設定構文や定義済みのカラースキームは [https://github.com/alacritty/alacritty/wiki/Color-schemes こちら] にあります。<br />
<br />
テーマを即座に変更するには、各カラーテーマのポインタを定義してください (例: {{ic|&black}})。そして、{{ic|colors: *black}} と設定することでカラースキームを切り替えることができます。設定ファイルが即座に変更され全ての実行中のインスタンスに影響を与えます。<br />
<br />
ウィンドウのボーダーやタイトルバーは GTK のテーマが適用されます。GTK のテーマに従うようにしたい場合、{{ic|gtk_theme_variant}} の設定をデフォルトの {{ic|None}} にしてください。</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=Thunderbird&diff=16849
Thunderbird
2020-07-16T13:59:44Z
<p>Kusakata: /* ヒントとテクニック */ テーマの設定</p>
<hr />
<div>[[Category:メールクライアント]]<br />
[[Category:Mozilla]]<br />
[[de:Thunderbird]]<br />
[[en:Thunderbird]]<br />
[[fr:Thunderbird]]<br />
[[it:Thunderbird]]<br />
{{Related articles start}}<br />
{{Related|Thunderbird/Enigmail}}<br />
{{Related|Firefox}}<br />
{{Related articles end}}<br />
[https://www.mozilla.org/thunderbird/ Mozilla Thunderbird] は肥大化を避けつつ、多機能でシンプルなメール、ニュースグループとニュースフィードのクライアントです。POP, IMAP, SMTP, S/MIME と ([[Thunderbird/Enigmail|Enigmail 拡張]]による) OpenPGP による暗号化をサポートしています。[[Firefox]] と同じく、機能を追加するための様々な拡張とアドオンが揃っています。<br />
== インストール ==<br />
{{Pkg|thunderbird}} パッケージを[[pacman|インストール]]してください。必要であれば [https://www.archlinux.jp/packages/?q=thunderbird-i18n 言語パック] もインストールしてください。<br />
<br />
他のバージョン:<br />
<br />
* {{App|Thunderbird Beta|比較的安定していながら最新の機能を搭載。|https://www.mozilla.org/thunderbird/channel/|{{AUR|thunderbird-beta-bin}}}}<br />
* {{App|Thunderbird Earlybird|開発途上の最新機能を搭載 (アルファバージョンあるいは Firefox Aurora リリースと同等)。|https://www.mozilla.org/thunderbird/channel/|{{AUR|thunderbird-earlybird}}}}<br />
* {{App|Thunderbird Nightly|ナイトリーリリースの最新版 (破壊を求める人向け)。|https://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/thunderbird/nightly/latest-comm-central/|{{AUR|thunderbird-nightly}}}}<br />
<br />
バージョンに関する詳細は [https://wiki.mozilla.org/Releases Mozilla wiki] で確認できます。<br />
<br />
== 拡張機能 ==<br />
* {{App|[[Thunderbird/Enigmail|Enigmail]]|OpenPGP 標準に基づくメールの署名・暗号化を使うための拡張。|https://www.enigmail.net|{{AUR|thunderbird-enigmail}}{{Broken package link|置換パッケージ: {{Pkg|thunderbird-extension-enigmail}}}}, {{AUR|thunderbird-enigmail-bin}}{{Broken package link|パッケージが存在しません}}}}<br />
* {{App|TorBirdy|[[Tor]] 匿名ネットワークを介して Thunderbird で接続するための拡張。|[https://addons.mozilla.org/thunderbird/addon/torbirdy/ TorBirdy AMO]|}}<br />
* {{App|FireTray|Thunderbird にカスタマイズ可能なシステムトレイを追加。|[https://addons.mozilla.org/thunderbird/addon/firetray/ FireTray AMO]|}}<br />
* {{App|[https://www.mozilla.org/projects/calendar/lightning/ Lightning]|CalDAV のサポートなど [[Wikipedia:ja:Mozilla Sunbird|Sunbird]] の機能を Thunderbird に追加するカレンダー拡張。|[https://addons.mozilla.org/thunderbird/addon/lightning/ Lightning AMO]|{{aur|thunderbird-lightning-bin}}{{Broken package link|パッケージが存在しません}}}}<br />
* {{App|[[SOGo]] Connector|CardDAV で連絡先を同期。|https://sogo.nu/download.html#/frontends|{{AUR|thunderbird-sogo-connector-bin}}}}<br />
* {{App|Cardbook|CARDDav と VCARD 標準に基づく Thunderbird の新しいアドレス帳。|[https://addons.mozilla.org/thunderbird/addon/cardbook/ Cardbook AMO]|}}<br />
<br />
== ヒントとテクニック ==<br />
<br />
=== 設定エディタ ===<br />
<br />
Thunderbird の細かい設定は ''Edit > Preferences > Advanced > General > Config Editor'' から行うことができます。<br />
<br />
=== デフォルトブラウザの設定 ===<br />
{{Note|バージョン24から {{ic|network.protocol-handler.app.*}} は効力を持たなくなり、デフォルトブラウザを設定するのに使うことはできなくなりました。}}<br />
最近のバージョンの Thunderbird は[[デフォルトアプリケーション|システムの MIME 設定]]によって定義されたデフォルトブラウザを使用します。デフォルトブラウザは Gnome Control Center (''Gnome Control Center > Details > Default Applications > Web'') ({{Pkg|gnome-control-center}} パッケージに入っています) から修正することができます。<br />
<br />
Thunderbird の ''Edit > Preferences > Advanced > General > Config Editor'' から {{ic|network.protocol-handler.warn-external}} を検索してデフォルトブラウザを上書きすることが可能です。<br />
<br />
以下の3つの設定が全て ''false'' (デフォルト) に設定されている場合、''true'' に変更すると、Thunderbird はリンクをクリックしたときに使用するアプリケーションを尋ねるようになります (''"Remember my choice for .. links"'' にチェックを入れて下さい)。<br />
<br />
network.protocol-handler.warn-external.ftp<br />
network.protocol-handler.warn-external.http<br />
network.protocol-handler.warn-external.https<br />
<br />
=== プレーンテキストモードとフォントの統一 ===<br />
<br />
プレーンテキストモードは全てのメールを HTML レンダリングせずに表示します。''View > Message Body As'' から変更することができます。デフォルトフォントは [[Wikipedia:Monospace_(Unicode)|Monospace]] ですがフォントサイズはシステムの fontconfig 設定が継承されます。次の例では10ピクセルの Ubuntu Mono ({{Pkg|ttf-ubuntu-font-family}}) で上書きします。<br />
<br />
システムのフォントキャッシュを更新するために {{ic|fc-cache -fv}} の実行を忘れないでください。詳しくは[[フォント設定]]を見てください。<br />
<br />
{{hc|~/.config/fontconfig/fonts.conf|<nowiki><br />
<?xml version="1.0"?><br />
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd"><br />
<fontconfig><br />
<match target="pattern"><br />
<test qual="any" name="family"><string>monospace</string></test><br />
<edit name="family" mode="assign" binding="same"><string>Ubuntu Mono</string></edit><br />
<!-- For Thunderbird, lowering default font size to 10 for uniformity --><br />
<edit name="pixelsize" mode="assign"><int>10</int></edit><br />
</match><br />
</fontconfig><br />
</nowiki>}}<br />
<br />
=== ウェブメールと Thunderbird ===<br />
<br />
上流 Wiki を見てください: [http://kb.mozillazine.org/Using_webmail_with_your_email_client Using webmail with your email client]<br />
<br />
=== 他の環境にプロファイルを移行 ===<br />
<br />
{{Tip|[https://addons.mozilla.org/thunderbird/addon/importexporttools ImportExportTools] アドオンを使ってプロファイルフォルダをエクスポート・インポートすることもできます。}}<br />
<br />
インポート・エクスポートを行う前に {{ic|~/.thunderbird}} プロファイルのバックアップを作成してください:<br />
<br />
$ cp -R ~/.thunderbird /to/backup/folder/<br />
<br />
現在の Thunderbird プロファイルを他の PC にコピーすることで移行することができます:<br />
<br />
1. 移行先の PC に Thunderbird をインストール。<br />
<br />
2. Thunderbird を起動して何もせずに終了。<br />
<br />
3. バックアップを移行先のプロファイルフォルダ {{ic|~/.thunderbird/<newrandomnumber>.default/}} にコピー:<br />
<br />
$ cp -R /to/backup/folder/.thunderbird/<oldrandomnumber>.default/* ~/.thunderbird/<newrandomnumber>.default/<br />
<br />
=== エクスポート + インポート ===<br />
<br />
インポートやエクスポートを始める前に、{{ic|~/.thunderbird}} プロファイルをバックアップしてください:<br />
<br />
$ cp -R ~/.thunderbird /to/backup/folder/<br />
<br />
アカウントが壊れてしまっている場合や別の環境に Thunderbird をインストールしたい場合、Import and Export アドオン (例: [https://addons.mozilla.org/thunderbird/addon/importexporttools ImportExportTools AddOn]) をインストールして全てのデータをエクスポートして新しい環境にデータをインポートするのが良いでしょう。<br />
<br />
=== デフォルトのソート順を変更 ===<br />
デフォルトで Thunderbird は日付の古い順でメールをソートし、スレッドにまとめません。フォルダごとにソート方法を変えることはできますが、[https://superuser.com/questions/13518/change-the-default-sorting-order-in-thunderbird Superuser.com の投稿] で説明されているようにデフォルト設定を変えるほうが楽です。<br />
<br />
[[#設定エディタ|設定エディタ]]で以下を設定してください:<br />
<br />
mailnews.default_sort_order = 2 (降順)<br />
mailnews.default_view_flags = 1 (スレッドビュー)<br />
<br />
=== Maildir のサポート ===<br />
デフォルトではメッセージの保存形式として mbox が使われます。Maildir を使用する方法は [https://wiki.mozilla.org/Thunderbird/Maildir Mozilla wiki: Thunderbird/Maildir] を見てください。基本的には[[#設定エディタ|設定エディタ]]で以下の設定が必要です:<br />
<br />
mail.serverDefaultStoreContractID = @mozilla.org/msgstore/maildirstore;1<br />
<br />
ただしサポートされているのは "tmp" と "cur" ディレクトリだけです。"new" ディレクトリは完全に無視されます。メールの既読状態は別の ".msf" ファイルに保存されるため、Maildir を使用した場合、たとえ "cur" ディレクトリにメールがあったとしてもローカルメールは最初未読状態になります。<br />
<br />
=== スペルチェック ===<br />
<br />
{{Pkg|hunspell}} と [https://www.archlinux.jp/packages/?q=hunspell hunspell の辞書] を[[インストール]]して Thunderbird を再起動してください。<br />
<br />
[[Firefox#Firefox がデフォルトのスペルチェック辞書を記憶しない]]も参照。<br />
<br />
=== ネイティブの通知 ===<br />
<br />
[[#設定エディタ|設定エディタ]]で {{ic|mail.biff.use_system_alert}} を有効にしてください。新しいバージョンの Thunderbird では (Gnome Integration などの) 拡張は不要です。<br />
<br />
=== テーマの設定 ===<br />
<br />
Thunderbird はシステムで定義されている [[GTK#テーマ]] に準拠します。ただし、完全にテーマを適用するには設定が必要です。ダークテーマで特に有効です。<br />
<br />
# メールの内容をテーマに沿った色で表示するには:<br />
## ''Menu > Preferences > Preferences'' を開く<br />
## ''Display'' タブを選択<br />
## ''Colors'' ボタンをクリック<br />
## ''Use system colors'' にチェックを入れる<br />
## ''Override the colors specified by the content with my selection above'' のオプションを ''Always'' または ''Only with High Contrast themes'' に設定<br />
# Lightning カレンダーをテーマに沿った色で表示するには:<br />
## ''Menu > Preferences > Preferences'' を開く<br />
## ''Calendar'' タブを選択<br />
## ''Optimize colors for accessibility'' にチェックを入れる<br />
<br />
{{ic|userchrome.css}} を作成・編集することでさらに細かいカスタマイズが可能です。[[Firefox 設定#一般的なユーザーインターフェイスの CSS 設定]] や [http://kb.mozillazine.org/UserChrome.css Mozillazine の userchrome ページ] を見てください。<br />
<br />
== トラブルシューティング ==<br />
=== LDAP Segfault ===<br />
<br />
LDAP を使ってユーザー設定を取得するように設定したシステムで [https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=292127 LDAP がクラッシュ (Bugzilla#292127)] することがあります。衝突する LDAP ライブラリの名前を変更することで [https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=292127#c7 解決] できます。<br />
<br />
=== Error: Incoming server already exists ===<br />
<br />
Thunderbird (v24) には削除したアカウントを同じアカウントデータで再インストールしようとすると "Incoming server already exists" と表示するバグが存在します。残念ながら、このエラーが表示される場合は Thunerbird を再インストールするしかありません:<br />
<br />
1. プロファイルのバックアップを作成:<br />
<br />
$ cp -R ~/.thunderbird /to/backup/folder/<br />
<br />
2. 全てのアカウントとカレンダー、フィードをアドオンでエクスポート。<br />
<br />
3. Thunderbird をアンインストール:<br />
<br />
# pacman -R thunderbird<br />
<br />
4. Thunderbird フォルダ {{ic|rm -R ~/.thunderbird/}} を削除して全てのデータを消去。<br />
<br />
5. Thunderbird を再度インストール:<br />
<br />
# pacman -S thunderbird<br />
<br />
6. メールアカウント、フィード、カレンダーを作成。<br />
<br />
7. [https://addons.mozilla.org/thunderbird/addon/importexporttools/ ImportExportTools] アドオンをインストール。<br />
<br />
8. 全てのデータをインポート。<br />
<br />
=== 新しいメッセージの受信時に Thunderbird の UI がフリーズする ===<br />
<br />
新しいメッセージが到着したときや起動時にアラートを表示するように Thunderbird を設定している場合、通知デーモンが存在しないためにインターフェイスがしばらくフリーズすることがあります (白画面)。アラートを無効にするか[[デスクトップ通知#通知サーバー|通知サーバー]]をインストールすることで問題は解決します。</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=Firefox&diff=16848
Firefox
2020-07-16T13:51:58Z
<p>Kusakata: /* ヒントとテクニック */ ダークテーマ追加</p>
<hr />
<div>[[Category:ウェブブラウザ]]<br />
[[ar:Firefox]]<br />
[[cs:Firefox]]<br />
[[en:Firefox]]<br />
[[es:Firefox]]<br />
[[fr:Firefox]]<br />
[[it:Firefox]]<br />
[[ko:Firefox]]<br />
[[ru:Firefox]]<br />
[[zh-hans:Firefox]]<br />
{{Related articles start}}<br />
{{Related|ブラウザプラグイン}}<br />
{{Related|Firefox 設定}}<br />
{{Related|Firefox プライバシー}}<br />
{{Related|Chromium}}<br />
{{Related|Opera}}<br />
{{Related articles end}}<br />
[https://www.mozilla.org/firefox Firefox] は [https://www.mozilla.org Mozilla] によって開発されているオープンソースの人気グラフィカルウェブブラウザです。<br />
<br />
== インストール ==<br />
Firefox は {{Pkg|firefox}} パッケージで[[インストール]]できます。<br />
<br />
Firefox には標準の英語以外のさまざまな言語パックが存在します。言語パックは基本的に {{ic|firefox-i18n-languagecode}} という名前を持ちます ({{ic|languagecode}} はそれぞれの言語を示します、例: '''de''', '''ja''', '''fr''', etc.)。利用できる言語パックの一覧は[https://www.archlinux.org/packages/?sort=&q=firefox-i18n&maintainer=&last_update=&flagged=&limit=100 ここ]を見て下さい。<br />
<br />
Firefox でフォントにアンチエイリアスがかかっていなかったりヒント情報が使われていないときは、{{AUR|ttf-win7-fonts}} (推奨) や {{AUR|ttf-ms-fonts}} をインストールして[[フォント設定]]を見て下さい。<br />
<br />
=== Firefox の亜種 ===<br />
<br />
* {{App|Firefox Developer Edition|開発者向けのバージョン。|https://www.mozilla.org/firefox/developer/|{{Pkg|firefox-developer-edition}}}}<br />
*{{App|Firefox Extended Support Release|長期サポート版。|https://www.mozilla.org/firefox/organizations/|{{AUR|firefox-esr}} または {{AUR|firefox-esr-bin}}}}<br />
*{{App|Firefox Beta|ベータ版。|https://www.mozilla.org/firefox/channel/desktop/#beta|{{AUR|firefox-beta}} または {{AUR|firefox-beta-bin}}}}<br />
*{{App|Firefox Nightly|テスト用のナイトリービルド ([https://developer.mozilla.org/Firefox/Experimental_features 実験的な機能] を搭載しています)。|https://www.mozilla.org/firefox/channel/desktop/#nightly|{{AUR|firefox-nightly}}}}<br />
* {{App|[[Wikipedia:ja:GNU IceCat|GNU IceCat]]|GNU Project によって配布されているウェブブラウザ。完全なフリーソフトウェアとして作られており GNU/Linux オペレーティングシステムで利用できほとんどの Firefox アドオンと互換があります。|https://www.gnu.org/software/gnuzilla/|{{AUR|icecat}}}}<br />
* {{App|Firefox KDE|OpenSUSE パッチが適用された Firefox。シンプルな Firefox プラグインで KDE との統合を実現しています。|https://build.opensuse.org/package/show/mozilla:Factory/MozillaFirefox|{{AUR|firefox-kde-opensuse}}}}<br />
<br />
== アドオン ==<br />
Firefox は大量のアドオンのライブラリがあることで知られており、Firefox に機能を追加したり、もともとある機能の挙動を変更したりすることができます。Firefox の "アドオンマネージャ" から新しいアドオンを見つけたりインストールしたアドオンを管理できます。<br />
<br />
人気のあるアドオンの一覧は、[https://addons.mozilla.org/firefox/extensions/?sort=popular 人気によってソートされた Mozilla のアドオンリスト]を見て下さい。<br />
<br />
=== 検索エンジンの追加 ===<br />
<br />
検索エンジンはアドオンを使って追加することが可能です。[https://addons.mozilla.org/firefox/search-tools/ このページ] に、利用できる検索エンジンのリストがあります。<br />
<br />
様々な検索エンジンを網羅したページが [http://mycroftproject.com/ Mycroft Project] にあります。<br />
<br />
また、[https://firefox.maltekraus.de/extensions/add-to-search-bar add-to-searchbar] 拡張を使うことで、サイトの検索ボックスを右クリックして ''Add to Search Bar...'' を選択するだけで、どんなサイトでも検索バーに追加することができます。<br />
<br />
==== arch-firefox-search ====<br />
{{AUR|arch-firefox-search}} パッケージをインストールすることで Firefox 検索ツールバーで Arch に関わる検索 (AUR, wiki, フォーラムなど) が追加できます。<br />
<br />
== 設定 ==<br />
<br />
Firefox には多数の設定オプションが存在します。確認するには、Firefox のアドレスバーに以下を入力:<br />
about:config<br />
<br />
設定オプションを変更すると、ユーザーのプロファイルも変更され、[https://www.mozilla.org/firefox/sync/ Firefox Sync] によって全てのデバイスで設定が同期されます。その場合、{{ic|about:config}} エントリのサブセットだけが同期されます。サブセットは {{ic|services.sync.prefs}} を検索して確認できます。設定値の前に {{ic|services.sync.prefs.sync}} を付けた新しい boolean エントリを作成することで他の設定やサードパーティの設定も同期できます ([https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Archive/Mozilla/Firefox_Sync/Syncing_custom_preferences] を参照)。[https://addons.mozilla.org/firefox/addon/noscript/ NoScript] アドオンのホワイトリストを同期するには:<br />
services.sync.prefs.sync.capability.policy.maonoscript.sites<br />
Firefox Sync で NoScript の他の設定を同期するには真偽値の {{ic|noscript.sync.enabled}} を {{ic|true}} に設定してください。<br />
<br />
Firefox では {{ic|user.js}} ファイルを使ってプロファイルごとに設定を行うこともできます: [http://kb.mozillazine.org/User.js_file user.js] はプロファイルフォルダの中に保存します (通常の場合は {{ic|~/.mozilla/firefox/''xxxxxxxx''.default/}})。プライバシーやセキュリティを気にするユーザー向けにカスタマイズされたファイルが [https://github.com/pyllyukko/user.js こちら] にあります。<br />
<br />
{{ic|user.js}} ファイルはシステム全体に適用されません。プロファイルディレクトリはブラウザを初めて起動したときに作成されるため、初期設定として使うことは不可能です。ただし、''firefox'' を起動して新しいプロファイルを作った後に終了して、他のプロファイルフォルダの中身をコピーすることは問題ありません [https://support.mozilla.org/en-US/kb/back-and-restore-information-firefox-profiles#w_restoring-a-profile-backup]。<br />
<br />
特定の設定をロックしたい場合、[http://kb.mozillazine.org/Locking_preferences Locking preferences] に書かれている手順に従ってください:<br />
<br />
1. {{ic|/usr/lib/firefox/defaults/pref/local-settings.js}} を作成:<br />
pref("general.config.obscure_value", 0);<br />
pref("general.config.filename", "mozilla.cfg");<br />
2. {{ic|/usr/lib/firefox/mozilla.cfg}} を作成 (このファイルには実際の設定が保存されます):<br />
//<br />
//...your settings...<br />
// e.g to disable Pocket, uncomment the following line<br />
// lockPref("browser.pocket.enabled", false);<br />
<br />
最初の行には {{ic|//}} が必要なので注意してください。ファイルのフォーマットは {{ic|user.js}} と同じです。<br />
<br />
=== マルチメディアの再生 ===<br />
<br />
Firefox は HTML5 の {{ic|<audio>}} や {{ic|<video>}} エレメントでマルチメディアを再生するときに [[FFmpeg]] を使用します。[https://www.youtube.com/html5 YouTube の HTML5 ページ] や [http://www.quirksmode.org/html5/tests/video.html 動画テストページ] や [http://hpr.dogphilosophy.net/test/ 音声テストページ] を開けば再生できるフォーマットが確認できます。<br />
<br />
HTML5 の DRM 再生は Google Widevine CDM によってサポートされていますが、デフォルトでは有効になっていません。''設定 > 一般 > DRM 制御のコンテンツを再生''から有効にすることができます。<br />
<br />
Widevine (Netflix, Amazon Video など) のサポートを有効にしたりマルチメディアの高度な設定については [[Firefox 設定#追加のメディアコーデックの有効化]]を参照。<br />
<br />
Firefox バージョン 54 から、音声の再生と録音では [[PulseAudio]] が使われます。音声を鳴らすには {{Pkg|pulseaudio}} パッケージをインストールする必要があります。<br />
<br />
何らかの理由で [[PulseAudio]] が使えない場合、代わりに [[Advanced Linux Sound Architecture#PulseAudio との互換性|apulse]] を使用することができます。{{ic|about:config}} から以下のキーに {{ic|/dev/snd/}} を追加して Firefox のサンドボックスから除外する必要があります:<br />
<br />
security.sandbox.content.write_path_whitelist<br />
<br />
{{Note|{{ic|/dev/snd/}} の末尾のスラッシュは重要です。スラッシュがないと apulse は "Permission denied" エラーを吐きます。}}<br />
<br />
=== スペルチェック用の辞書 ===<br />
特定の言語でスペルチェックを有効にするには、テキストフィールドで右クリックをして ''Check Spelling'' にチェックを入れて下さい。スペルチェックをする言語を選ぶには、右クリックして ''Languages'' サブメニューから言語を選んで下さい。<br />
<br />
言語を追加するには ''辞書を追加(A)...'' を選択してリストからインストールしたい辞書を選んで下さい。<br />
<br />
もしくは、{{Pkg|hunspell}} パッケージをインストールすることもできます。その場合は、{{Pkg|hunspell-fr}} (フランス語) や {{Pkg|hunspell-he}} (ヘブライ語) など言語にあわせて辞書をインストールする必要があります。<br />
<br />
デフォルトで、Firefox は {{ic|/usr/lib/firefox/dictionaries}} 内の全ての hunspell 辞書にシンボリックリンクを貼ります。Firefox で全ての辞書は使いたくない場合、それらのリンクを削除することができます。Firefox をアップグレードしても作られないので注意してください。<br />
<br />
=== KDE/GNOME の統合 ===<br />
<br />
* KDE の見た目を (Firefox を含む) GTK アプリに適用するには、{{Pkg|breeze-gtk}} と {{Pkg|kde-gtk-config}} をインストールしてください。そして、システム設定 -> アプリケーションの外観 -> GTK を開き、'Select a GTK2/GTK3 Theme' から 'Breeze' を選択して 'Show icons in GTK buttons' と 'Show icons in GTK menus' のチェックを入れて下さい。<br />
<br />
* KDE の mime タイプシステムとファイルダイアログを統合したい場合、AUR の {{AUR|firefox-kde-opensuse}} を使うことで OpenSUSE のパッチが適用されたバージョンを使うことができます。<br />
<br />
* [https://addons.mozilla.org/firefox/addon/kde5-wallet-password-integrati/ KWallet integration], [https://addons.mozilla.org/firefox/addon/gnotifier/ GNotifier], [https://addons.mozilla.org/firefox/addon/unityfox-revived/ Unityfox Revived] (または e10s 対応の {{AUR|firefox-extension-unity-launcher-api-e10s}}), [https://addons.mozilla.org/firefox/addon/plasma-integration/ Plasma Integration] などのアドオンでも統合を実現できます。<br />
<br />
* {{AUR|mozilla-extension-gnome-keyring-git}} パッケージをインストールして Firefox と [[GNOME Keyring]] を統合できます。firefox-gnome-keyring にあなたのログインキーチェーンを使わせるには、about:config から extensions.gnome-keyring.keyringName を "login" に設定してください (ダブルクォーテーションはいりません)。キーチェーンの名前にかかわらず Seahorse では小文字の 'l' は大文字の 'L' になるので注意してください。<br />
<br />
* スクロールバーを動かすときに KDE で中ボタンではなく左マウスボタンを使いたいときは、''System Settings > Application Style > GTK'' から "Left mouse button warps scrollbar" のチェックボックスにチェックを入れてください。<br />
<br />
== プラグイン ==<br />
{{Note|Firefox は Flash 以外の NPAPI プラグインのサポートを削除しています [https://support.mozilla.org/kb/npapi-plugins]。Firefox ESR は2018年まで NPAPI プラグインをサポートします。}}<br />
次の記事を参照してください: [[ブラウザプラグイン]]。<br />
<br />
インストール・有効化したプラグインを確認するには、Firefox のアドレスバーに以下を入力:<br />
about:plugins<br />
もしくは Firefox メニューの ''Add-ons'' エントリから ''Plugins'' タブを選択してください。<br />
<br />
== ヒントとテクニック ==<br />
<br />
一般的な設定事項は [[Firefox 設定]]を、プライバシー関連の設定は [[Firefox プライバシー]]を参照してください。<br />
<br />
=== ダークテーマ ===<br />
<br />
[[GTK]] のダークテーマを使っている場合 (例: Arc Dark)、Firefox を明るいテーマ (例: Adwaita) で起動することを推奨します。詳しくは [[GTK#テーマ]] や [[#暗い GTK+ テーマで入力フィールドが読めない]] を参照。<br />
<br />
また、Firefox 68 から、システムの GTK テーマや Firefox テーマとは無関係に、全ての Firefox インターフェイスとウェブサイトにダークテーマを適用することができます。そうしたい場合、{{ic|about:config}} から {{ic|browser.in-content.dark-mode}} を {{ic|true}} に、{{ic|ui.systemUsesDarkTheme}} を {{ic|1}} に設定してください [https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=1488384#c23]。<br />
<br />
=== ウェブページのスクリーンショット ===<br />
<br />
{{Tip|Firefox 57 から、ページアクションボタン (アドレスバー右の横に並んだ3つの点) をクリックして「スクリーンショットを撮る」を選択すればスクリーンショットを撮影することができるようになりました。}}<br />
<br />
Firefox でウェブページのスクリーンショットを取るには、{{ic|Shift+F2}} で開発者コンソールを開きます。そして以下を入力:<br />
<br />
screenshot ''filename''<br />
<br />
''filename'' は任意のファイル名に置き換えてください。<br />
<br />
画面に表示されている部分だけではなく、ページ全体のスクリーンショットを撮影するには、{{ic|--fullpage}} オプションを使います:<br />
<br />
screenshot --fullpage ''filename''<br />
<br />
== トラブルシューティング ==<br />
<br />
=== フォントのトラブルシューティング ===<br />
<br />
[[フォント設定]]を参照してください。<br />
<br />
Firefox には fontconfig で使用できるフォント置換の数を決める設定があります。全ての置換ルールを使用するには、{{ic|gfx.font_rendering.fontconfig.max_generic_substitutions}} を (最大値の) {{ic|127}} に変更してください。<br />
<br />
=== メールクライアントの設定 ===<br />
通常、Firefox では {{ic|mailto}} リンクをクリックすると Gmail や Yahoo Mail などのウェブアプリケーションが開くように設定されています。Firefox の {{ic|mailto}} リンクを電子メールクライアントに設定するには、''設定 > プログラム'' を開いて {{ic|mailto}} の ''action'' カラムを変更してください。ここでは電子メールクライアントの存在する場所を設定する必要があります (例: Kmail の場合 {{ic|/usr/bin/kmail}})。<br />
<br />
=== 保存フォルダを開くの問題 (GNOME 3) ===<br />
<br />
ダウンロードマネージャの "保存フォルダを開く" で [[GNOME Files]] を起動して欲しいのに、Firefox が代わりに [[Thunar]] や [[Wine]] のエクスプローラを起動してしまう場合、{{ic|~/.local/share/applications/defaults.list}} の以下の2行をチェックしてください:<br />
<br />
inode/directory=''someprogram''.desktop<br />
x-directory/normal=''someprogram''.desktop<br />
<br />
''someprogram'' が ''nautilus'' になってない場合は、変更しましょう。<br />
<br />
=== 保存フォルダを開くの問題 (KDE) ===<br />
<br />
ダウンロードマネージャの "保存フォルダを開く" で使いたいファイルマネージャが Firefox によって起動されない場合、KDE のシステム設定から ''ワークスペースの外観と挙動 > デフォルトのアプリケーション > File Manager'' でそのファイルマネージャ (例: {{pkg|kdebase-dolphin}}{{Broken package link|パッケージが存在しません}}) を選択してください。<br />
<br />
それでも Firefox が選択したファイルマネージャを開かない場合は、{{ic|~/.local/share/applications/defaults.list}} を編集して以下の2行を含むように修正してください:<br />
x-directory/normal=kde4-dolphin.desktop;kde4-kfmclient_dir.desktop;<br />
inode/directory=kde4-dolphin.desktop;kde4-kfmclient_dir.desktop;kde4-gwenview.desktop;kde4-filelight.desktop;kde4-cervisia.desktop;<br />
<br />
=== Firefox が不必要に ~/Desktop を作成し続けてしまう ===<br />
Firefox はファイルをダウンロード・アップロードするためのデフォルトの場所として {{ic|~/Desktop}} を使っています。他のフォルダに設定するには、{{ic|~/.config/user-dirs.dirs}} を作成して以下を加えて下さい:<br />
XDG_DESKTOP_DIR="/home/<user>/"<br />
XDG_DOWNLOAD_DIR="/home/<user>/<dir>"<br />
XDG_TEMPLATES_DIR="/home/<user>/<dir>"<br />
XDG_PUBLICSHARE_DIR="/home/<user>/<dir>"<br />
XDG_DOCUMENTS_DIR="/home/<user>/<dir>"<br />
XDG_MUSIC_DIR="/home/<user>/<dir>"<br />
XDG_PICTURES_DIR="/home/<user>/<dir>"<br />
XDG_VIDEOS_DIR="/home/<user>/<dir>"<br />
{{ic|<user>}} や {{ic|<dir>}} は実際のディレクトリに変えてください。詳しくは [[XDG ユーザーディレクトリ]]を参照。<br />
<br />
=== プラグインでポップアップブロックを使う ===<br />
Flash プラグインなどのプラグインはデフォルトの設定を無視することがあります。これを止めさせるには以下を行なって下さい:<br />
<br />
# アドレスバーに {{ic|about:config}} と入力。<br />
# 右クリックから {{ic|New}} を選んで {{ic|Integer}} を選択する。<br />
# {{ic|privacy.popups.disable_from_plugins}} という名前をつける。<br />
# 値を 2 に設定する。<br />
<br />
値の意味は:<br />
* {{ic|0}}: プラグインのポップアップをすべて許可する。<br />
* {{ic|1}}: ポップアップを許可する、ただし {{ic|dom.popup_maximum}} の数まで制限する。<br />
* {{ic|2}}: プラグインのポップアップをブロックする。<br />
* {{ic|3}}: プラグインのポップアップをブロックする、ホワイトリストに入っているサイトもブロックする。<br />
<br />
=== 中クリックエラー ===<br />
Firefox でマウスの中ボタンを使うと次のようなエラーが表示されることがあります:<br />
The URL is not valid and cannot be loaded.<br />
<br />
他にも中クリックするとランダムでウェブページに飛ぶなどの予期せぬ挙動を引き起こす可能性があります。<br />
<br />
この問題は UNIX ライクなオペレーティングシステムでのマウスの中ボタンの利用に起因します。中ボタンは伝統的にクリップボードに追加されたテキストをペーストするために使われていました。Firefox ではこのボタンを押すと適切な文章の URL をロードするのがデフォルトになっているため、機能衝突を引き起こすのです。{{ic|about:config}} から {{ic|middlemouse.contentLoadURL}} オプションを '''false''' に設定することで簡単にこの機能を無効にできます。<br />
<br />
また、中クリックでスクロールカーソル (Windows のブラウザでのデフォルトの挙動) を使いたい場合は {{ic|general.autoScroll}} を '''true''' に設定すれば利用できます。<br />
<br />
=== バックスペースが '戻る' ボタンとして機能しない ===<br />
<br />
[http://kb.mozillazine.org/Browser.backspace_action mozillaZine] によれば、{{ic|Backspace}} キーがどの機能にマッピングされるかはブラウザを動かしているプラットフォームによって決まります。{{ic|Backspace}} キーの挙動を変更する設定が存在します。<br />
<br />
{{ic|Backspace}} を戻るボタンのように使いたい場合はアドレスバーに {{ic|about:config}} と入力して {{ic|browser.backspace_action}} プロパティを {{ic|0}} に設定してください。<br />
<br />
{{ic|browser.backspace_action}} プロパティを {{ic|1}} に設定すると {{ic|Backspace}} キーによってページを上にスクロールすることができます。{{ic|Shift+Backspace}} で下にスクロールします。他の値に設定した場合は何もマッピングされません (Arch Linux のデフォルトは {{ic|2}} です)。<br />
<br />
=== Firefox がログイン情報を記憶しない ===<br />
[https://support.mozilla.org/t5/Firefox/Profiles-Where-Firefox-stores-your-bookmarks-passwords-and-other/ta-p/4608#w_how-do-i-find-my-profile Firefox のプロファイル] フォルダにある {{ic|cookies.sqlite}} ファイルが壊れていることが原因です。これを修正するには、Firefox を終了して {{ic|cookie.sqlite}} をリネームするか削除する必要があります。<br />
<br />
好きなターミナルで以下を入力してください:<br />
$ rm -f ~/.mozilla/firefox/<profile id>.default/cookies.sqlite<br />
{{Note|{{ic|<profile id>}} は8文字のランダムな文字列です。}}<br />
<br />
Firefox を起動して問題が解決しているか確かめて下さい。<br />
<br />
=== 暗い GTK+ テーマで入力フィールドが読めない ===<br />
<br />
暗い [[GTK+]] テーマを使っていると、インターネットのページで入力フィールドが読めなくなってしまうことがあります (例: Amazon で白地の白文字になることがあります)。これはサイトが背景と文字色どちらかしか設定しておらず、Firefox が片方をテーマから引っ張ってくるのが原因です。<br />
<br />
{{ic|about:config}} で {{ic|1=browser.display.use_system_colors = false}} と設定することで Firefox はウェブページでテーマカラーを使用しないようになります。<br />
<br />
[https://addons.mozilla.org/firefox/addon/styl-us/ stylus アドオン] を使用するか {{ic|~/.mozilla/firefox/xxxxxxxx.default/chrome/userContent.css}} で全てのウェブページに明示的に標準の色を設定することで問題を回避できます。<br />
<br />
以下は入力フィールドの標準を黒文字・白地に設定します。どちらも表示されるサイトによって上書きすることが可能です:<br />
{{bc|1=<br />
input:not(.urlbar-input):not(.textbox-input):not(.form-control):not([type='checkbox']):not([type='radio']), textarea, select {<br />
-moz-appearance: none !important;<br />
background-color: white;<br />
color: black;<br />
}<br />
<br />
#downloads-indicator-counter {<br />
color: white;<br />
}<br />
}}<br />
<br />
Firefox では強制的に明るいテーマを使わせるという方法もあります (例: "Adwaita:light"):<br />
<br />
# {{ic|/usr/share/applications/firefox.desktop}} を {{ic|~/.local/share/applications/firefox.desktop}} にコピーして {{ic|1=Exec=firefox}} という文字列を全て {{ic|1=Exec=env GTK_THEME=Adwaita:light firefox}} に置き換えてください。<br />
# 実行中の Firefox インスタンスを全て終了して、ウィンドウマネージャやデスクトップ環境を再起動してください。<br />
<br />
=== "開いているタブを保存して次回起動時に復元しますか?" が表示されなくなった ===<br />
[http://support.mozilla.com/questions/767751 Mozilla サポート] サイトより:<br />
<br />
# アドレスバーに {{ic|about:config}} と入力。<br />
# {{ic|browser.warnOnQuit}} を {{ic|true}} に設定。<br />
# {{ic|browser.showQuitWarning}} を {{ic|true}} に設定。<br />
<br />
=== Firefox のインターフェースに使われるフォントが汚い ===<br />
<br />
メニューバーに表示されるフォントが汚く感じられる場合、Firefox が使う見た目の良いフォントがないのかもしれません。簡易的な治療法としては、{{Pkg|xorg-fonts-type1}} パッケージから Type 1 フォントをインストールしてください。<br />
<br />
=== 特定のウェブページで Firefox が汚いフォントを表示する ===<br />
<br />
Firefox がビットマップフォントを使っている場合、特定のウェブページでフォントが (Google Chrome などと比べて) とても汚くなることがあります:<br />
<br />
https://i.imgur.com/SMVdi.png vs https://i.imgur.com/jNmxU.png<br />
<br />
これを修正するには、X でビットマップフォントを無効にしてください:<br />
$ ln -s /etc/fonts/conf.avail/70-no-bitmaps.conf /etc/fonts/conf.d/<br />
<br />
==== Terminus &amp; Dina ====<br />
<br />
Terminus と Dina を除いて全てのビットマップフォントを無効にするには以下のように {{ic|fonts.conf}} を作成してください: <br />
<br />
{{hc|~/.config/fontconfig/fonts.conf|<nowiki><br />
<?xml version="1.0"?><br />
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd"><br />
<fontconfig><br />
<!-- reject all bitmap fonts, with the exception of 'terminus' & 'dina' --><br />
<selectfont><br />
<acceptfont><br />
<pattern><br />
<patelt name="family"> <string>Terminus</string> </patelt><br />
</pattern><br />
<pattern><br />
<patelt name="family"> <string>Dina</string> </patelt><br />
</pattern><br />
</acceptfont><br />
<rejectfont><br />
<pattern><br />
<patelt name="scalable"> <bool>false</bool> </patelt><br />
</pattern><br />
</rejectfont><br />
</selectfont><br />
</fontconfig><br />
</nowiki>}}<br />
<br />
=== Google Fonts で Firefox のフォント問題を解決する ===<br />
<br />
Firefox のフォント問題には AUR パッケージの {{AUR|ttf-google-fonts-hg}}{{Broken package link|{{aur-mirror|ttf-google-fonts-hg}}}} や {{AUR|ttf-google-fonts-git}} から Google Fonts をインストールすることで解決するものもあります。これらのフォントは Google Drive アプリの外観を大幅に改善します。<br />
<br />
=== Firefox 13 にアップグレードするとメニューがポップアップできなくなった ===<br />
<br />
問題はおそらく [https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=787943 バグ] に関係しています。このバグはインプットメソッドを設定するのに以下を設定しているユーザーに影響を与えます。<br />
GTK_IM_MODULE=xim<br />
<br />
特に [[Fcitx]] 4.0.x (現在 Fcitx は XIM しかサポートしていません) を使っているユーザーに問題が起こっています。Fcitx の新しいバージョンでは、XIM は非推奨になっているので以下を設定してください:<br />
GTK_IM_MODULE=fcitx<br />
<br />
詳しくは [[Fcitx]] のページを見て下さい。<br />
<br />
=== MathML 記号が表示されない ===<br />
<br />
MathML を正しく表示するには Latin Modern Math や STIX などの Math フォントが必要になります (MDN のページを参照: [https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Mozilla/MathML_Project/Fonts#Linux])。<br />
<br />
Arch Linux では、これらのフォントは {{Pkg|texlive-core}} と {{Pkg|texlive-fontsextra}} に入っていますがデフォルトでは fontconfig から使うことはできません。詳しくは [[TeX Live#フォント]] を見て下さい。他の[[フォント#数学|数学フォント]]を使うこともできます。<br />
<br />
=== フルスクリーンモードで動画にちらつきが発生する ===<br />
<br />
Xorg で [[Intel]] や [[Nouveau]] ドライバーを使っていてフルスクリーンモードでティアリングが発生する場合、[[Firefox 設定#OpenGL Off-Main-Thread Compositing (OMTC) の有効化]]を試してみてください。<br />
<br />
=== GTK+ 3.20 以上で Firefox の見た目が悪くなる ===<br />
<br />
Firefox (バージョン47現在) は GTK+ 3.20 以上を [https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=1264079 サポートしていない] ため、外観がおかしくなることがあります。GTK2 を使って Firefox をコンパイルすることで解決します。{{AUR|firefox-gtk2}}{{Broken package link|パッケージが存在しません}} を見てください。また、[[非公式ユーザーリポジトリ#markzz|markzz]] のリポジトリで GTK2 のビルド済み Firefox パッケージをインストールできます。<br />
<br />
=== Firefox によって認識されるプラグインのバージョンが間違っている ===<br />
<br />
Firefox を終了した時、プロファイルフォルダ ({{ic|~/.mozilla/firefox/''some name''.default/}}) の中に存在する {{ic|pluginreg.dat}} にプラグインのタイムスタンプとバージョンが保存されます。<br />
<br />
Firefox の実行中にプラグインをアップグレードしてしまうと、ファイルの中に誤った情報が作られてしまいます。Firefox を次に起動したときに、プラグインを必要とするコンテンツを開こうとすると {{ic|Firefox has prevented the outdated plugin "XXXX" from running on ...}} というメッセージが表示されます。この問題は特に Firefox の実行中に [[ブラウザプラグイン#Flash Player|Adobe Flash Player プラグイン]]をアップグレードすると発生しがちです。<br />
<br />
プロファイルから {{ic|pluginreg.dat}} ファイルを削除すれば問題は解決します。ファイルは Firefox を終了したときに再度作成されるためエラーが表示されることはありません [https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=1109795#c16]。<br />
<br />
=== 特定のサイトで JavaScript のコンテキストメニューが表示されない ===<br />
<br />
{{ic|about:config}} で {{ic|dom.w3c_touch_events.enabled}} の設定を解除してください。<br />
<br />
=== Firefox がデフォルトのスペルチェック辞書を記憶しない ===<br />
<br />
デフォルトのスペルチェック言語は以下のようにして設定できます:<br />
<br />
# アドレスバーに {{ic|about:config}} と入力。<br />
# {{ic|spellchecker.dictionary}} を使用したい言語に設定 (例: {{ic|en_GB}})。<br />
# Firefox のプラグインとして辞書をインストールした場合、設定する文字列は {{ic|en-GB}} となりますが、{{Pkg|hunspell}} 辞書の場合は {{ic|en_GB}} となるので注意してください。<br />
<br />
システム全体で {{Pkg|hunspell}} の辞書をインストールしているだけでは、Firefox はデフォルトの辞書言語の設定を記憶しません。Firefox プラグインとして [https://addons.mozilla.org/firefox/language-tools/ 辞書] をインストールすることで問題は解決します。アドオンページに辞書のタブが作られます。<br />
<br />
=== マーケットプレイスからデスクトップアプリをインストールできない ===<br />
<br />
{{ic|~/.local/share/applications}} フォルダが存在しない場合、Firefox OS のマーケットプレイスからアプリをインストールすることができません。<br />
<br />
=== Firefox の WebRTC モジュールがマイクを認識できない ===<br />
<br />
WebRTC アプリケーション (例: [https://mozilla.github.io/webrtc-landing/gum_test.html Firefox WebRTC getUserMedia テストページ]) でマイクが認識できないと表示されることがあります。ALSA と PulseAudio どちらの環境でも発生しあmす。Firefox のデバッグログには以下のようなエラーが表示されます:<br />
<br />
{{hc|1=$ NSPR_LOG_MODULES=MediaManager:5,GetUserMedia:5 firefox|2=<br />
...<br />
[Unnamed thread 0x7fd7c0654340]: D/GetUserMedia VoEHardware:GetRecordingDeviceName: Failed 1<br />
}}<br />
<br />
{{ic|about:config}} で {{ic|media.navigator.audio.full_duplex}} プロパティを {{ic|false}} に設定して Firefox を再起動してみてください。<br />
<br />
PulseAudio の [[PulseAudio/トラブルシューティング#エコー除去・ノイズキャンセルを有効にする|module-echo-cancel]] を使用している場合も Firefox が仮想のエコー除去ソースを認識できないことがあり、上記の設定で解決することがあります。<br />
<br />
== 参照 ==<br />
* [https://www.mozilla.org/firefox/ 公式ウェブサイト]<br />
* [https://www.mozilla.org/ Mozilla Foundation]<br />
* [https://wiki.mozilla.org/Firefox Firefox Wiki]<br />
* [https://addons.mozilla.org/ Firefox アドオン]<br />
* [https://addons.mozilla.org/firefox/themes/ Firefox テーマ]<br />
* [http://forums.mozillazine.org/ mozillaZine] - 非公式フォーラム</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=%E3%82%AB%E3%83%86%E3%82%B4%E3%83%AA:%E5%85%A5%E5%8A%9B%E3%83%87%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B9&diff=16845
カテゴリ:入力デバイス
2020-07-16T10:36:26Z
<p>Kusakata: カテゴリ追加</p>
<hr />
<div>[[Category:ハードウェア]]<br />
[[Category:入力]]<br />
[[bg:Category:Input devices]]<br />
[[en:Category:Input devices]]<br />
[[es:Category:Input devices]]<br />
[[it:Category:Input devices]]<br />
[[pt:Category:Input devices]]<br />
[[ru:Category:Input devices]]<br />
[[zh-hans:Category:Input devices]]<br />
[[zh-hant:Category:Input devices]]</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=Trinity&diff=16844
Trinity
2020-07-16T10:29:08Z
<p>Kusakata: DeveloperWikiのリンク変更</p>
<hr />
<div>[[Category:デスクトップ環境]]<br />
[[en:Trinity]]<br />
{{Related articles start}}<br />
{{Related|パッケージの作成}}<br />
{{Related|pacman ヒント}}<br />
{{Related articles end}}<br />
<br />
[https://trinitydesktop.org/ Trinity Desktop Environment] (TDE) プロジェクトは Unix ライクなオペレーティングシステム向けの機能豊富なデスクトップ環境です。全体として KDE 3.5 のコンピュータスタイルを維持することを目標としています。TDE は高速で安定しており、成熟した Linux デスクトップです。<br />
<br />
==TDE について==<br />
TDE の最新の安定版は2019年12月30日にリリースされた R14.0.7 です。現在は 14.1.0 が開発中です。<br />
<br />
Trinity は KDE 3.5 の独立したフォークであり開発コミュニティは KDE とは別になっています。Trinity プロジェクトによる継続的な開発によって KDE 3.5.10 の最終リリースに存在していた荒っぽいところは綺麗に仕上げられています。また、最新の環境を維持するために新しい便利な機能が多数追加されています。<br />
<br />
R14 は真の TDE リリースとするためにブランドやアートワーク、グラフィックが全て変更されて Trinity プロジェクトとしてアップデートされており、KDE3 の標準的なイメージは残っていません。R14 コードベースの主要な改善と変更は 3.5.13-sru にバックポートされています。最新のグラフィックライブラリ, systemd, libusbx, udisk2 など新しい実装のハードウェアパラダイムでデスクトップは機能します。<br />
<br />
==ソースからビルド==<br />
<br />
2015年7月現在、Arch Linux に Trinity のパッケージは存在しないため、自分で作成する必要があります。Arch のパッケージを作成する方法は[[パッケージの作成]]を見て下さい。<br />
<br />
R14 のソース tarball をダウンロードするには、[https://www.trinitydesktop.org/releases/R14.0.0/ Trinity R14.0.0 Release] のページの下部にある Download Source Tarballs リンクを辿って下さい。<br />
<br />
ソースは git リポジトリに存在します。リポジトリを複製する方法は Trinity プロジェクトの [https://wiki.trinitydesktop.org/Project_GIT_Information#Using_GIT GIT information] ページを見て下さい。<br />
<br />
ビルドする順番は [https://wiki.trinitydesktop.org/How_to_Build_TDE How to Build TDE] のページに明記されています。<br />
<br />
===Arch でビルド===<br />
<br />
{{Warning|Arch で Trinity をビルドする場合 [[KDE|KDE4]] が存在しないクリーンな環境でビルドする必要があります。}}<br />
[[DeveloperWiki:クリーンな chroot 内でビルドする]] を参照してビルドするための chroot をセットアップしてください。[[en2:DeveloperWiki|DeveloperWiki]] に書かれているように {{ic|$CHROOT/root/repo}} に {{ic|local}} リポジトリを設定してビルドしたパッケージをリポジトリに追加します。<br />
<br />
例:<br />
# mkarchroot -u $CHROOT/root<br />
# makechrootpkg -c -r $CHROOT<br />
# makechrootpkg -r $CHROOT<br />
<br />
Which means respectively:<br />
<br />
#update the chroot<br />
#build first package with the -c option<br />
#build remaining packages without update<br />
<br />
==起動と設定==<br />
<br />
TDE のインストールが成功したら、kdm を使って KDE Plasma を起動するのと同じように tdm デスクトップマネージャを使って TDE (や他のデスクトップ) を起動することができます。ディスプレイマネージャの init スクリプトは衝突しないように {{ic|kdm}} から {{ic|tdm}} に名前が変更されています。TDE には {{ic|tdm.service}} ファイルが含まれており systemd でブート時に tdm を起動することが可能です。また、{{ic|~/.xinitrc}} に starttde のパスを記述することで TDE をコマンドラインから起動することもできます。どちらにしろ tdm や TDE の起動は簡単です。<br />
<br />
===systemd で tdm.service を有効化してブート時に tdm を起動===<br />
<br />
systemd がデフォルトの {{ic|multi-user.target}} を起動するように設定されている場合、{{ic|tdm.service}} を[[有効化]]するだけでブート時に tdm を起動するように設定できます。<br />
<br />
何か問題が発生したら、{{ic|default.target}} を手動で設定してください。詳しくは[[ディスプレイマネージャ#ディスプレイマネージャをロードする]]を参照。<br />
<br />
===startx で起動するように設定===<br />
<br />
Trinity は通常の {{ic|starttde}} を提供しています。Arch のパッケージングガイドラインに従ってパッケージを作成した場合、ファイルは {{ic|/usr/bin}} に配置されます。Trinity を起動する一番簡単な方法は {{ic|~/.xinitrc}} の末尾に {{ic|starttde}} を追加することです。{{ic|~/.xinitrc}} が存在しない場合、{{ic|/etc/skel}} からコピーするか以下の内容で作成してください:<br />
<br />
{{hc|~/.xinitrc|exec starttde}}<br />
<br />
そしてコマンドラインから、{{ic|startx}} と入力します。詳しくは [[xinitrc]] を見て下さい。<br />
<br />
==参照==<br />
<br />
*Trinity の開発に参加: https://trinitydesktop.org/helpwanted.php<br />
*メインのプロジェクトサイト: [https://trinitydesktop.org/ https://trinitydesktop.org]<br />
*TDE GIT リポジトリ: http://git.trinitydesktop.org/cgit/<br />
*Bug Reporting: [https://bugs.trinitydesktop.org/ https://bugs.trinitydesktop.org]<br />
*メーリングリスト: https://trinitydesktop.org/mailinglist.php<br />
*Developers Web: https://wiki.trinitydesktop.org/Category:Developers<br />
*QT と TQT のチュートリアル・ドキュメント: https://wiki.trinitydesktop.org/Category:Developers#Tutorials_and_Documentation_for_QT_and_TQT<br />
*How To Build: https://wiki.trinitydesktop.org/Category:Developers#Building_and_Distributing_Trinity</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=Package_Maintainer_%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3&diff=16843
Package Maintainer ガイドライン
2020-07-16T10:27:57Z
<p>Kusakata: DeveloperWikiのリンク変更</p>
<hr />
<div>[[Category:パッケージ開発]]<br />
[[en:AUR Trusted User Guidelines]]<br />
[[es:AUR Trusted User Guidelines]]<br />
[[pt:AUR Trusted User Guidelines]]<br />
[[zh-hans:AUR Trusted User Guidelines]]<br />
{{Related articles start}}<br />
{{Related|Arch User Repository}}<br />
{{Related articles end}}<br />
'''Trusted User (TU)''' は AUR を正常に維持する任を負うコミュニティのメンバーです。彼または彼女は人気のパッケージをメンテナンスして ([https://mailman.archlinux.org/pipermail/aur-general/2010-September/010649.html 必要に応じて上流と話を持ったりパッチを送る])、管理上の問題について投票を行います。TU は活動的なコミュニティメンバーから現任の TU によって民主的な方法で選ばれます。TU は AUR の方針について最終的な決定権を持つ唯一のメンバーです。<br />
<br />
TU は [https://aur.archlinux.org/trusted-user/TUbylaws.html TU bylaws] によって律されます。<br />
<br />
==新任 Trusted User のための TODO リスト==<br />
# この wiki ページを全て読む<br />
# [https://aur.archlinux.org/trusted-user/TUbylaws.html TU Bylaws] を読む。<br />
# [[Arch User Repository|AUR]] のあなたのアカウントの情報が最新であること、あなたの後見人によって TU の地位が与えられたことを確認。<br />
# [[Trusted Users]] のページにあなたの情報を追加。<br />
# フォーラムのあなたのアカウントを変更するよう [https://bbs.archlinux.org/userlist.php?username=&show_group=1&sort_by=username&sort_dir=ASC&search=Submit BBS 管理者]に催促する。<br />
# #archlinux-tu@freenode のキーを TU の誰かに聞いてチャンネルで他のメンバーと話す。これは必須ではありませんが、ときに内緒話がされたり新しいアイデアがたくさん出されるところなので参加すると良いはずです。<br />
# 2日間経ってもバグトラッカーの Trusted User グループに昇格されない場合、このことをバグとして公の Arch Linux 開発メーリングリストに報告する (arch-dev-public@archlinux.org)。<br />
# 開発インターフェイスにアクセスするためにこの[https://www.archlinux.org/trustedusers/ テンプレート]に基づく情報を全て Ionuț Bîru (ibiru@archlinux.org) に送る。<br />
# {{pkg|devtools}} パッケージをインストール。<br />
# SSH 公開鍵を付した署名付きメールを Florian Pritz に送る。鍵を持ってない場合、{{ic|ssh-keygen}} を使って生成する。SSH 鍵に関する詳細は [[SSH 鍵]]の wiki ページを参照。<br />
# [[pacman-key|パッケージ署名]]のための PGP 鍵を作成する。<br />
# [https://www.archlinux.org/master-keys/ マスターキーの所有者]全員にあなたの PGP 鍵とその鍵の完全なフィンガープリントを記述した署名付きメールを送る。あなたの鍵にはマスターキーを持っている5人のうち最低でも3人の署名が必要。<br />
# nymeria.archlinux.org に {{ic|~/staging/community}} と {{ic|~/staging/community-testing}} ディレクトリを作成する (multilib パッケージのメンテをする場合は {{ic|~/staging/multilib}} も)。devtools スクリプトはこのディレクトリを使って新しいパッケージを処理するので、このステップは'''重要'''です。<br />
# arch-dev-public メーリングリストを購読して Florian にあなたをホワイトリストへ追加するように要求する。<br />
# 貢献を始める。<br />
<br />
==TU と [unsupported]==<br />
<br />
TU は UNSUPPORTED に投稿されたパッケージが PKGBUILD のスタンダードに従っているか都督したり、悪意のあるコードが入ってないか確認するのも仕事です。UNSUPPORTED の約80%の PKGBUILD はとてもシンプルなもので、TU チームはサニティチェックや悪意のあるコードの確認を迅速に行うことができます。<br />
<br />
TU は PKGBUILD のマイナーな間違いをチェックして、修正や改善を提案することも行います。TU は全てのパッケージが Arch Packaging Guidelines/Standards を守るように努め、そうすることで他のパッケージ作成者とスキルを共有し、ディストロ全体のパッケージビルド水準を向上させんと邁進します。<br />
<br />
また、TU は推奨されるプラクティスを文章化するという赫奕たるポジションにも就いています。<br />
<br />
==TU と [community], パッケージメンテナンスのガイドライン==<br />
<br />
=== [community] リポジトリにパッケージを入れるときのルール ===<br />
<br />
* パッケージが Arch Linux のリポジトリのどれかに既に存在していてはいけません。他のパッケージ作成者が同じパッケージを入れようとしていないか事前に確認する必要があります。AUR のパッケージのコメントを二重点検し、[https://lists.archlinux.org/listinfo/aur-general aur-general] の最新の見出しを読み、[https://bugs.archlinux.org/index.php?project=0&do=index&switch=1 バグトラッカーで全てのプロジェクト]を検索、[http://svnbook.red-bean.com/en/1.7/svn.ref.svn.c.log.html Subversion のログ] を [https://en.wikipedia.org/wiki/Grep grep] にかけ、非公開の TU [[IRC チャンネル]]に走り書きを残す。<br />
<br />
* "人気のある"パッケージだけがリポジトリに入ることを許可されます、定義としては [https://www.archlinux.de/?page=PackageStatistics pkgstats] で使用率が1%か AUR の投票が10以上。<br />
<br />
* このルールの機械的な例外は:<br />
** i18n パッケージ<br />
** アクセシビリティパッケージ<br />
** ドライバー<br />
** 人気のあるパッケージの定義を満たすパッケージの依存パッケージ、makedeps や optdeps を含む<br />
** まとめて一緒に配布することが意図されているコレクションの一部にあたるパッケージ、コレクションの一部が人気の条件を満たすことが前提<br />
<br />
* 上記の基準にあてはまらない特別の場合は、かならず最初に aur-general メーリングリストに提案を行い、その理由を説明しなくてはなりません (例: パッケージの名前が変わった、新しいパッケージ)。パッケージが [community] に入れられるには他の3人の TU の同意が必要です。多数の"人気ではない"パッケージの追加を提案しても基本的には却下されます。<br />
<br />
* メンテナンスしている中であまり使用していないパッケージは [community] から移すことを TU は強く推奨されます。強制は行われませんが、辞任した TU のパッケージが取り除かれて他の人に承継されることがあります。<br />
<br />
=== リポジトリにアクセスして更新する ===<br />
<br />
現在 [community] リポジトリは [core] や [extra] にパッケージを上げるのに使うと同じシステムである '''devtools''' を使用しています。違いは {{ic|gerolde.archlinux.org}} の代わりに {{ic|nymeria.archlinux.org}} というサーバーを使っているということだけです。そのため [[DeveloperWiki:パッケージャになる方法|Packager Guide]] に書かれていることがほぼ全てあてはまります。[community] リポジトリ特有の情報 (URL の変更など) はこのページに記載します。devtools を使うためにパッケージ作成者は [[Arch_Build_System#.2Fetc.2Fmakepkg.conf で PACKAGER 変数を設定する|PACKAGER 変数]]を設定する必要があります。クリーンな chroot では標準の設定ファイルは置かれないので {{ic|/usr/share/devtools/makepkg-{i686,x86_64}.conf}} で設定します。<br />
<br />
最初に [community] リポジトリの '''non-recursive checkout''' を行なって下さい:<br />
svn checkout -N svn+ssh://svn-community@nymeria.archlinux.org/srv/repos/svn-community/svn<br />
<br />
これで空の "svn" という名前のディレクトリが作成されます。空ではありますが svn のチェックアウトです。<br />
<br />
'''チェックアウト''', 全てのパッケージの'''アップデート''', パッケージの'''追加'''については [[DeveloperWiki:パッケージャになる方法|Packager Guide]] を見て下さい。<br />
<br />
パッケージを'''削除'''するには:<br />
ssh nymeria.archlinux.org /community/db-repo-remove community arch pkgname<br />
<br />
このコマンドや以下の文章で出てくる arch は Arch Linux でサポートされている2つのアーキテクチャである i686 または x86_64 のどちらかになります。 (What about "any"?)<br />
<br />
PKGBUILD などの編集が完了したら、変更を '''commit''' してください ({{ic|svn commit}})。<br />
<br />
パッケージを'''リリース'''したいときは、まず scp を使ってパッケージを nymeria.archlinux.org の ''staging/community'' ディレクトリにコピーしてそれから ''pkgname/trunk'' ディレクトリに移動して {{ic|archrelease community-arch}} を実行してパッケージを'''タグ付け'''してください。これによってパッケージが community リポジトリに入っていることを示す ''community-i686'' や ''community-x86_64'' という名前のディレクトリに trunk エントリの svn コピーが作成されます。<br />
<br />
'''''Note:''' 時として、特に community パッケージの場合、x86_64 TU が pkgrel を (+1 ではなく) .1 上げることがあります。これは PKGBUILD への変更が x86_64 特有のものであり i686 メンテナは i686 のパッケージをリビルド'''しないように'''することを示します。TU が pkgrel を更新しようとするときは、通常の +1 の増加を使用するべきです。ただし、TU によって更新された前の pkgrel=2.1 は pkgrel=3.1 にするのではなく代わりに pkgrel=3 にする必要があります。要するに、混乱を避けるためにドット (.) リリースは x86_64 TU のためだけに取っておいて下さい。<br />
<br />
パッケージの更新の'''プロセス'''は以下のようにまとめることができます:<br />
<br />
* パッケージのディレクトリを '''Update''' する ({{ic|svn update some-package}})<br />
* パッケージの trunk ディレクトリに '''Change''' する ({{ic|cd some-package/trunk}})<br />
* PKGBUILD を '''Edit''' して、必要な変更を行ってから {{ic|makepkg}} を実行。ビルドは [[DeveloperWiki:クリーンな chroot 内でビルドする|clean chroot]] で行うのが推奨されます。<br />
* PKGBUILD やバイナリの pkg.tar.gz を '''[[Namcap]]''' する。<br />
* {{ic|communitypkg "commit message"}} を使ってパッケージを '''Commit''', '''Copy''', '''Tag'''。これは以下のことを自動化します:<br />
** trunk 変更を '''Commit''' ({{ic|svn commit}})<br />
** パッケージを nymeria.archlinux.org に '''Copy''' ({{ic|scp pkgname-ver-rel-arch.pkg.tar.xz* nymeria.archlinux.org:staging/community/}})<br />
** パッケージに '''Tag''' ({{ic|archrelease community-{i686,x86_64}}})<br />
* リポジトリを '''Update''' する ({{ic|ssh nymeria.archlinux.org /community/db-update}})<br />
<br />
[[DeveloperWiki:パッケージャになる方法|Packager Guide]] の ''Miscellaneous'' セクションも参照してください。''Avoid having to enter your password all the time'' セクションでは gerolde.archlinux.org の代わりに nymeria.archlinux.org を使って下さい。<br />
<br />
=== パッケージを放棄する ===<br />
TU がこれ以上パッケージをメンテできない・したくないとなったら、他の TU がメンテできるように AUR メーリングリストに告知を投稿する必要があります。メンテしたいという TU が出てこない時でもパッケージを放棄することは可能ですが、TU は多数のパッケージをドロップするべきではありません (割ける時間以上のことには関わらない)。パッケージが廃れたりもう使われなくなったときは、完全に削除することができます。<br />
<br />
パッケージを完全に削除したら、TU の代わりに通常のユーザーがパッケージを管理できる、UNSUPPORTED にもう一度 (新しく) アップロードできます。<br />
<br />
=== unsupported から [community] にパッケージを移動する ===<br />
<br />
community に通常の方法に従ってパッケージを追加します、ただし unsupported から該当するパッケージを忘れずに削除してください。<br />
<br />
=== [community] から unsupported にパッケージを移動する ===<br />
<br />
上記の方法でパッケージを削除して AUR にソース tarball をアップロードします。<br />
<br />
=== [community-testing] から [community] にパッケージを移動する ===<br />
ssh nymeria.archlinux.org /srv/repos/svn-community/dbscripts/db-move community-testing community package<br />
<br />
=== unsupported からパッケージを削除する ===<br />
ダミーパッケージを削除しても意味はありません、依存関係をトラックする際に再作成されるからです。誰かが本当のパッケージをアップロードすると全ての参照先は正しい場所になります。<br />
<br />
=== 参照 ===<br />
* [[en2:DeveloperWiki#Packaging Guidelines|DeveloperWiki#Packaging Guidelines]]</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=Chroot&diff=16842
Chroot
2020-07-16T10:25:47Z
<p>Kusakata: DeveloperWikiのリンク変更</p>
<hr />
<div>{{Lowercase title}}<br />
[[Category:システムリカバリ]]<br />
[[Category:サンドボックス]]<br />
[[Category:コマンド]]<br />
[[en:Chroot]]<br />
[[es:Chroot]]<br />
[[fa:تغییر ریشه]]<br />
[[fr:Chroot]]<br />
[[pt:Chroot]]<br />
[[ro:Chroot]]<br />
[[ru:Chroot]]<br />
[[zh-hans:Chroot]]<br />
{{Related articles start}}<br />
{{Related|PRoot}}<br />
{{Related|Linux Containers}}<br />
{{Related|systemd-nspawn}}<br />
{{Related articles end}}<br />
[[Wikipedia:ja:chroot|Chroot]] は見かけのルートディレクトリ(と動いているプロセスとその子プロセス群)を別のディレクトリに変更する操作です。ルートディレクトリを変更している間はディレクトリ外のファイルやコマンドにアクセスできなくなります。そのため ''chroot監獄'' と呼ばれます。<br />
<br />
== 理由 ==<br />
<br />
Chroot を行う主な理由は起動やログインができなくなった時のシステムメンテナンスです。例えば:<br />
<br />
* [[ブートローダー]]の再インストール。<br />
* [[mkinitcpio|initramfs]] イメージのリビルド。<br />
* パッケージのアップグレードもしくは[[ダウングレード]]。<br />
* [[パスワードリカバリ|パスワードの再設定]]。<br />
* chroot でパッケージをビルド。[[DeveloperWiki:クリーンな chroot 内でビルドする]]を参照。<br />
<br />
[[Wikipedia:ja:Chroot#制限]] も参照。<br />
<br />
== 要件 ==<br />
<br />
* chroot を行うには root 権限が必要です。<br />
* 他の Linux 環境からブートする必要があります (LiveCD や USB メディア、別にインストールされたディストリビューションなど)。<br />
* ブートした Linux 環境のアーキテクチャが、chroot しようとしているルートディレクトリのアーキテクチャと一致しているか確認してください (つまり i686 なのか x86_64 なのか)。アーキテクチャの確認は次のコマンドで行えます: {{ic|# uname -m}}。<br />
* chroot 環境でカーネルモジュールのロードをしたい場合、chroot する前にロードしてください。<br />
* 必要であればスワップを有効にしてください: {{ic|# swapon /dev/sd''xY''}}。<br />
* 必要であればインターネットに接続してください。<br />
<br />
== パーティションをマウント ==<br />
<br />
chroot する場合 Linux システムの root パーティションを最初にマウントする必要があります。カーネルによって割り当てられた名前を確認するには、次を実行:<br />
<br />
# lsblk<br />
<br />
そして root パーティションをマウントするディレクトリを作成してマウントします:<br />
<br />
# mkdir /mnt/arch<br />
# mount /dev/sdx1 /mnt/arch<br />
<br />
次に、他のシステムディレクトリ用のファイルシステム (例: {{ic|/boot}}, {{ic|/home}}...) が存在する場合は、それらもマウントします:<br />
<br />
# mount /dev/sdx2 /mnt/arch/boot/<br />
# mount /dev/sdx3 /mnt/arch/home/<br />
<br />
{{Note|[[ディスク暗号化|暗号化]]したファイルシステムにアクセスするときは、まずコンテナのロックを解除してください (例: [[ディスク暗号化#ブロックデバイスの暗号化|dm-crypt/LUKS]] による暗号化をしている場合 {{ic|# cryptsetup open /dev/sdX# ''name''}})。それから device-mapper によって与えられた名前を使ってファイルシステムをマウントしてください ({{ic|# mount /dev/mapper/''name'' /mnt/arch/...}})。詳細: [[Dm-crypt/デバイスの暗号化#デバイスマッパーで LUKS パーティションのロックを解除・マップ|デバイスマッパーで LUKS パーティションのロックを解除・マップ]]。}}<br />
<br />
== Change root ==<br />
<br />
{{Note|''hostnamectl''、''localectl'' や ''timedatectl'' などの [[systemd]] のツールは [[D-Bus]] の接続が必要なため chroot の中では動作しません [https://github.com/systemd/systemd/issues/798#issuecomment-126568596]。}}<br />
<br />
=== arch-chroot を使う ===<br />
<br />
Bash スクリプト {{ic|arch-chroot}} は {{Pkg|arch-install-scripts}} パッケージに含まれています。{{ic|/usr/bin/chroot}} を実行する前にこのスクリプトは {{ic|/proc}} などの api ファイルシステムをマウントして chroot から使える {{ic|/etc/resolv.conf}} を作成します。<br />
<br />
arch-chroot を実行するときは第一引数に新しい root ディレクトリを指定します:<br />
<br />
# arch-chroot /mnt/arch<br />
<br />
デフォルトの sh の代わりに bash シェルを起動するには:<br />
<br />
# arch-chroot /mnt/arch /bin/bash<br />
<br />
chroot から {{ic|mkinitcpio -p linux}} を実行して終了するには:<br />
<br />
# arch-chroot /mnt/arch /usr/bin/mkinitcpio -p linux<br />
<br />
=== chroot を使う ===<br />
<br />
{{Warning|{{ic|--rbind}} を使用すると {{ic|dev/}} と {{ic|sys/}} の一部のサブディレクトリがアンマウントできなくなります。その状態で {{ic|umount -l}} でアンマウントを行おうとするとセッションが破壊され、再起動が必要になります。可能であれば {{ic|-o bind}} を使ってください。}}<br />
<br />
一時 api ファイルシステムをマウントします:<br />
<br />
# cd /mnt/arch<br />
# mount -t proc /proc proc/<br />
# mount --rbind /sys sys/<br />
# mount --rbind /dev dev/<br />
<br />
また、任意で次のコマンドを実行:<br />
<br />
# mount --rbind /run run/<br />
<br />
インターネット接続を chroot 環境で使いたい時は、DNS サーバーの設定をコピーします:<br />
<br />
# cp /etc/resolv.conf etc/resolv.conf<br />
<br />
Bash シェルに chroot するには:<br />
<br />
# chroot /mnt/arch /bin/bash<br />
<br />
{{Note|<br />
* {{ic|chroot: cannot run command '/usr/bin/bash': Exec format error}} というエラーが表示される場合、ホスト環境と chroot 環境のアーキテクチャが一致していません。<br />
* {{ic|chroot: '/usr/bin/bash': permission denied}} というエラーが表示される場合、exec パーミッションを使ってマウントしなおして下さい: {{ic|mount -o remount,exec ''/location/of/new/root''}}。<br />
}}<br />
<br />
chroot した後は bash のローカル設定をロードします:<br />
<br />
# source /etc/profile<br />
# source ~/.bashrc<br />
<br />
{{Tip|必要なら bash のプロンプトに chroot を使っていることをわかるようにできます: {{ic|1=# export PS1="(chroot) $PS1"}}。}}<br />
<br />
=== systemd-nspawn を使う ===<br />
<br />
systemd-nspawn を使うことで軽量な名前空間コンテナでコマンドや OS を実行することができます。大体は chroot と同じですが、ファイルシステムの階層だけでなく、プロセスツリーや様々な IPC サブシステム、ホスト・ドメイン名も完全に仮想化されるため強力です。<br />
<br />
root パーティションのマウントポイントにディレクトリを移動して、systemd-nspawn を実行してください:<br />
<br />
# cd /mnt/arch<br />
# systemd-nspawn<br />
<br />
{{ic|/proc}} などの api ファイルシステムを手動でマウントする必要はありません。systemd-nspawn はコンテナ環境で新しい init プロセスを起動してそれら全ての面倒を見ます。同じマシンで別の Linux OS を起動するのと似ていますが、仮想マシンではありません。<br />
<br />
終了するには、ログアウトするか poweroff コマンドを実行してください。その後 [[#chroot を終了する]] で説明しているようにパーティションをアンマウントすることができます。<br />
<br />
== グラフィカルアプリケーションを動かす ==<br />
<br />
システムで [[Xorg|X]] を動かしているならば、GUI アプリケーションを chroot 環境から起動できます。<br />
<br />
chroot 環境を X サーバーに接続するには、X サーバーの中で (つまりログインしているデスクトップから) 端末を開き、[[xhost]] コマンドを実行してください、ユーザーの X サーバーに接続する許可を与えます ([[Xhost]] を参照):<br />
<br />
$ xhost +local:<br />
<br />
次に、アプリケーションに X サーバーを指定するために、chroot の中で DISPLAY 環境変数を X サーバーを動かしているユーザーの DISPLAY 変数と一致するように指定してください。例えば X サーバーを実行しているユーザーで以下を実行することで DISPLAY の値を見ることができます:<br />
<br />
$ echo $DISPLAY<br />
<br />
値が (例えば) ":0" の場合、chroot 環境で DISPLAY 環境変数を ":0" に設定するには:<br />
<br />
# export DISPLAY=:0<br />
<br />
== chroot を終了する ==<br />
<br />
システムメンテナンスが終わったら、chroot を終了します:<br />
<br />
# exit<br />
<br />
そして一時ファイルシステムや root パーティションをアンマウントしてください:<br />
<br />
# cd /<br />
# umount --recursive /mnt/arch/<br />
<br />
{{Note|{{ic|umount: /path: device is busy}} のようなエラーが表示される場合、次の可能性があります: chroot 内でまだプログラム (例: シェル) が動いている、またはサブマウントが存在している。プログラムを終了して {{ic|findmnt -R ''/location/of/new/root''}} でサブマウントを探して {{ic|umount}} してください。{{ic|umount}} が上手く通らない場合は {{ic|umount --force}} でアンマウントできることがあります。それでも駄目の場合は {{ic|umount --lazy}} を使って下さい。解決できない場合はすぐに {{ic|reboot}} してください。}}<br />
<br />
== root 権限を使わない ==<br />
<br />
Chroot は root 権限を必要しますが、場合によっては root 権限が使えないということもありえます。そのようなときは、他の実装によって chroot をシミュレートする方法があります。<br />
<br />
=== PRoot ===<br />
<br />
[[PRoot]] を使うことで見せかけの root ディレクトリを変更して root 権限を使わずに {{ic|mount --bind}} を使用できます。アプリケーションをディレクトリに閉じ込めたり、別の CPU アーキテクチャでビルドされたプログラムを実行したいときに有用です。ただし、全てのファイルはホスト環境のユーザーによって所有されるため制限が存在します。Proot には {{ic|--root-id}} 引数があり、''fakeroot'' と同じような方法で制限を回避することができます。<br />
<br />
=== Fakechroot ===<br />
<br />
{{Pkg|fakechroot}} は chroot コールを傍受して結果を偽装するライブラリです。通常ユーザーで chroot をシミュレートすることができます。<br />
<br />
# fakechroot fakeroot chroot ~/my-chroot bash<br />
<br />
== 参照 ==<br />
<br />
* [https://help.ubuntu.com/community/BasicChroot Basic Chroot]</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=AUR_%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%91%E3%83%BC&diff=16841
AUR ヘルパー
2020-07-16T10:24:56Z
<p>Kusakata: DeveloperWikiのリンク変更</p>
<hr />
<div>[[Category:パッケージ管理]]<br />
[[de:AUR Hilfsprogramme]]<br />
[[en:AUR helpers]]<br />
[[fr:Assistants AUR]]<br />
[[pt:AUR helpers]]<br />
[[ru:AUR helpers]]<br />
[[zh-hans:AUR helpers]]<br />
{{Warning|このページに記載しているツールには Arch 開発者による公式サポートはありません。[https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?pid&#61;828254#p828254 このスレッド] を見て下さい。}}<br />
<br />
'''AUR ヘルパー'''は [[Arch User Repository]] をより便利に使うために書かれたものです。<br />
<br />
== ビルドと検索 ==<br />
<br />
凡例:<br />
* ''セキュア'': デフォルトで PKGBUILD を source しない、または、source する前に警告を表示することを意味しています。ヘルパーによっては勝手に PKGBUILD を source してしまうので、問題のあるコードが実行されてしまう可能生があります。「任意」は自動 source をしないコマンドラインフラグまたは設定オプションが存在することを示しています。<br />
* ''クリーンビルド'': 新しい変数がエクスポートされてビルドプロセスが失敗しないことを意味しています。<br />
* ''pacman ネイティブ'': {{ic|pacman -Syu}} など {{man|8|pacman}} コマンドの代わりとして使ったときに、デフォルトで以下のことを行いません [https://wiki.archlinux.org/index.php?title=Talk:AUR_helpers&oldid=515160#Add_.22pacman_wrap.22_column]:<br />
:– コマンドを分割しません。例えば {{ic|pacman -Syu}} が {{ic|pacman -Sy}} と {{ic|pacman -S ''packages''}} に分けられることがありません。<br />
:– データベースを手動で操作したり {{man|3|libalpm}} を使うのではなく ''pacman'' を直接使用します。<br />
:さらに {{ic|pacman -Ud}}, {{ic|pacman -Rdd}}, {{ic|pacman --ask}}, {{ic|pacman --force}} などの[[Arch Linux の安定化#特定の pacman コマンドを使わない|危険なコマンド]]を勝手に使用しません。<br />
:{{Warning|上記の基準から外れる AUR ヘルパーは[[公式リポジトリ]]のパッケージのインストールなどで {{man|8|pacman}} を正しく使用しない場合がありますが、そのような使用方法はサポート・推奨されません。}}<br />
* ''高機能パーサー'': PKGBUILD を解析する代わりにメタデータ (RPC/.SRCINFO) を使用して複雑なパッケージ (例: {{AUR|aws-cli-git}}) でも管理できることを示しています。<br />
* ''高機能ソルバー'': 複雑な依存関係 (例: {{AUR|ros-lunar-desktop}}) も解決してビルドすることができることを示しています。<br />
* ''分割パッケージ'': 以下のような分割パッケージを正しくビルド・インストールできることを示しています:<br />
:– {{AUR|clion}} など、複数回ビルド・インストールする必要がない同一のパッケージベースを持つパッケージ。<br />
:– {{AUR|libc++}} や {{AUR|libc++abi}} など同一のパッケージベースに依存する分割パッケージ。<br />
:– {{AUR|python-pyalsaaudio}} や {{AUR|python2-pyalsaaudio}} など個別にインストールすることができる分割パッケージ。<br />
* ''Git クローン'': tarball ではなく {{man|1|git-clone}} を使って AUR からビルドファイルを取得することを意味しています。<br />
* ''差分表示'': パッケージの差分を表示することができる機能。PKGBUILD だけでなく、{{ic|.install}} や {{ic|.patch}} などのファイルの変更も含みます。<br />
* ''バッチ操作'': 以下の作業を直接行うことができるかどうか:<br />
# PKGBUILD の調査。<br />
# パッケージアップグレードの合併。<br />
# パッケージ衝突の解決とインストール。<br />
:アスタリスクはユーザーが有効にできる機能であることを示しています。<br />
* ''シェル補完'': [[w:Command-line_completion|タブ補完]]が特定の[[シェル]]で使用できる。<br />
<br />
=== 開発中 ===<br />
<br />
{| class="wikitable sortable" width="100%"<br />
! 名前 !! 言語 !! セキュア !! クリーンビルド !! pacman ネイティブ !! 高機能パーサー !! 高機能ソルバー !! 分割パッケージ !! Git クローン !! 差分表示 !! バッチ操作 || シェル補完 !! 特記事項<br />
|-<br />
! {{AUR|aurman}}<br />
| Python || {{Yes}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{G|[https://github.com/polygamma/aurman/wiki/Description-of-the-aurman-dependency-solving Yes]}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{Yes}} || style="text-align:center;" | 1, [https://github.com/polygamma/aurman#question-5 2*, 3*] || style="text-align:center;" | bash, fish || pgp 鍵の取得、投票・人気度でソート、ニュースの出力。<br />
|-<br />
! {{AUR|aurutils}}<br />
| Bash/C || {{Yes}} || {{Yes}} || {{Grey|N/A}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{Yes}} || style="text-align:center;" | 1 || style="text-align:center;" | zsh || [[vifm]]、[[カスタムローカルリポジトリ|ローカルリポジトリ]]、[[pacman-key|パッケージ署名]]、[[DeveloperWiki:クリーンな chroot 内でビルドする|clean chroot]] のサポート、投票・人気度でソート。<br />
|-<br />
! {{AUR|pakku}}<br />
| Nim || {{Yes}} || {{G|[https://github.com/kitsunyan/pakku/commit/864cc0373fd6095295f68cc44d1657bd17269732 Yes]}} || {{Y|[https://github.com/kitsunyan/pakku/wiki/Native-Pacman-Explanation 部分的]}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{G|[https://github.com/kitsunyan/pakku/commit/396e9f44c4f5a79c7b9238835599387f6ff418fe Yes]}} || style="text-align:center;" | 1 || style="text-align:center;" | bash, zsh || [[ABS]] のサポート、AUR コメント、PGP 鍵の取得。<br />
|-<br />
! {{AUR|pikaur}}<br />
| Python || {{Yes}} || {{Yes}} || {{Y|[https://github.com/actionless/pikaur#pikaur 部分的]}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{G|[https://github.com/actionless/pikaur/commit/d409b958b4ff403d4fda06681231061854d32b3c Yes]}} || {{Yes}} || {{Yes}} || style="text-align:center;" | 1, 2, 3 || style="text-align:center;" | bash, fish, zsh || [http://0pointer.net/blog/dynamic-users-with-systemd.html 動的ユーザー]、[https://github.com/actionless/pikaur/tree/master/locale 多言語対応]、投票・人気度でソート、[https://github.com/actionless/pikaur/pull/191 ニュースの出力]。<br />
|-<br />
! {{AUR|trizen}}<br />
| Perl || {{Yes}} || {{Yes}} || {{G|[https://github.com/trizen/trizen/commit/9e7b40e110175ea5bc7a0fa002ffadbf1106704b Yes]}} || {{G|[https://github.com/trizen/trizen/commit/7ab7ee5f9f1f5d971b731d092fc8e1dd963add4b Yes]}} || {{Yes}} || {{Y|[https://github.com/trizen/trizen/issues/46 部分的]}} || {{G|[https://github.com/trizen/trizen/commit/6fb0cc9e0ab66b8cca9493b0618ba4bab5fd2252 Yes]}} || {{Yes}} || style="text-align:center;" | 1* || style="text-align:center;" | bash, zsh, fish || デフォルトで自動ビルド ({{ic|-G}} で無効化)、AUR コメント。<br />
|-<br />
! {{AUR|yay}}<br />
| Go || {{Yes}} || {{Yes}} || {{Y|[https://github.com/Jguer/yay/issues/464 部分的]}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{G|[https://github.com/Jguer/yay/pull/297 Yes]}} || {{G|[https://github.com/Jguer/yay/pull/447 Yes]}} || style="text-align:center;" | 1, 2, 3 || style="text-align:center;" | bash, fish, zsh || 投票でソート、PGP 鍵の取得、[https://github.com/Jguer/yay/commit/4bcd3a6297052714e91e3f886602ce5c12d15786 アーキテクチャの確認]。<br />
|-<br />
! {{AUR|bauerbill}}<br />
| Python || {{Yes}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{No}} || style="text-align:center;" | 1 || style="text-align:center;" | bash, zsh || 信頼管理、[[ABS]] サポート、Powerpill の拡張。<br />
|-<br />
! {{AUR|PKGBUILDer}}<br />
| Python || {{Y|任意}} || {{Yes}} || {{G|[https://github.com/Kwpolska/pkgbuilder/blob/master/docs/wrapper.rst Yes]}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{Y|[https://github.com/Kwpolska/pkgbuilder/issues/39 部分的]}} || {{Yes}} || {{R|[https://github.com/Kwpolska/pkgbuilder/issues/36 No]}} || style="text-align:center;" | 1* || style="text-align:center;" | - || デフォルトで自動ビルド ({{ic|-F}} で無効化)、多言語対応。<br />
|-<br />
! {{AUR|naaman}}{{Broken package link|パッケージが存在しません}}<br />
| Python || {{Y|任意}} || {{Yes}} || {{Grey|N/A}} || {{Yes}} || {{Y|[https://github.com/enckse/naaman/issues/19 部分的]}} || {{Y|[https://github.com/enckse/naaman/issues/20 部分的]}} || {{Yes}} || {{No}} || style="text-align:center;" | 1* || style="text-align:center;" | bash || デフォルトで自動ビルド ({{ic|--fetch}} で無効化)、{{ic|-d}} でソルバーを有効化。<br />
|-<br />
! {{AUR|aura}}<br />
| Haskell || {{Y|任意}} || {{Yes}} || {{G|[https://github.com/aurapm/aura/blob/master/aura/src/Aura/Pacman.hs Yes]}} || {{G|[https://github.com/aurapm/aura/commit/7848e9830cd880215f1d12a1c0294992428ea778 Yes]}} || {{No}} || {{R|[https://github.com/aurapm/aura/issues/353 No]}} || {{R|[https://github.com/aurapm/aura/pull/346 No]}} || {{Y|[https://github.com/aurapm/aura/blob/89bf702bd0539fa757265c4c54ea2192155f85ed/aura/src/Aura/Pkgbuild/Records.hs 部分的]}} || style="text-align:center;"| 1* || style="text-align:center;" | bash, zsh || デフォルトで自動ビルド ({{ic|--dryrun}} で無効化)。[[ダウングレード]]のサポート、多言語対応。<br />
|-<br />
! {{AUR|repofish}}<br />
| Bash || {{Y|任意}} || {{Yes}} || {{Grey|N/A}} || {{No}} || {{No}} || {{No}} || {{Yes}} || {{Yes}} || style="text-align:center;" | 1* || style="text-align:center;" | - || デフォルトで自動ビルド ({{ic|check}} または {{ic|update}} で無効化)、[[カスタムローカルリポジトリ|ローカルリポジトリ]]のサポート。<br />
|-<br />
! {{AUR|wrapaur}}{{Broken package link|パッケージが存在しません}}<br />
| Bash || {{Yes}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{No}} || {{No}} || {{No}} || {{Yes}} || {{No}} || style="text-align:center;" | - || style="text-align:center;" | - || ミラーの更新、ニュース・AUR コメントの出力。<br />
|-<br />
! {{AUR|aurget}}<br />
| Bash || {{Y|任意}} || {{Yes}} || {{Grey|N/A}} || {{No}} || {{No}} || {{R|[https://github.com/pbrisbin/aurget/issues/40 No]}} || {{No}} || {{R|[https://github.com/pbrisbin/aurget/issues/41 No]}} || style="text-align:center;" | - || style="text-align:center;" | bash, zsh || 投票でソート。<br />
|-<br />
|}<br />
<br />
=== 検索のみ ===<br />
<br />
{| class="wikitable sortable" width="100%"<br />
! 名前 !! 言語 !! セキュア !! 高機能パーサー !! 高機能ソルバー !! Git クローン !! シェル補完 !! 特記事項<br />
|-<br />
! {{AUR|pbget}}<br />
| Python || {{Yes}} || {{Yes}} || {{Grey|N/A}} || {{Yes}} || style="text-align:center;" | - || -<br />
|-<br />
! {{AUR|yaah}}<br />
| Bash || {{Yes}} || {{Yes}} || {{Grey|N/A}} || {{Y|任意}} || style="text-align:center;" | bash || -<br />
|-<br />
! {{AUR|auracle-git}}<br />
| C++ || {{Yes}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{No}} || style="text-align:center;" | - || ビルドの順序を表示。<br />
|-<br />
! {{AUR|cower}}{{Broken package link|パッケージが存在しません}}<br />
| C || {{Yes}} || {{Yes}} || {{Grey|N/A}} || {{No}} || style="text-align:center;" | bash/zsh || 正規表現のサポート、投票・人気度でソート。<br />
|-<br />
! {{AUR|package-query}}<br />
| C || {{Yes}} || {{No}} [https://github.com/archlinuxfr/package-query/issues/135] || {{Grey|N/A}} || {{Grey|N/A}} || style="text-align:center;" | - || -<br />
|-<br />
! {{AUR|repoctl}}<br />
| Go || {{Yes}} || {{Yes}} [https://github.com/goulash/pacman/blob/master/aur/aur.go] || {{Grey|N/A}} || {{No}} || style="text-align:center;" | zsh || ローカルリポジトリのサポート。<br />
|-<br />
|}<br />
<br />
=== 開発終了または問題あり ===<br />
<br />
以下の表では作者によって開発中止とされたプロジェクトや、''セキュア'', ''クリーンビルド'', ''pacman ネイティブ'' ([[#ビルドと検索]]を参照) のどれかに問題を抱えているツールを記載しています。<br />
<br />
{| class="wikitable sortable" width="100%"<br />
! 名前 !! 言語 !! セキュア !! クリーンビルド !! pacman ネイティブ !! 高機能パーサー !! 高機能ソルバー !! 分割パッケージ !! Git クローン !! 差分表示 !! バッチ操作 || シェル補完 !! 特記事項<br />
|-<br />
! {{AUR|aurel}} [https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?pid=1522459#p1522459]<br />
| Emacs Lisp || {{Yes}} || {{Grey|N/A}} || {{Grey|N/A}} || {{Grey|N/A}} || {{Grey|N/A}} || {{Grey|N/A}} || {{No}} || {{Grey|N/A}} || style="text-align:center;"|N/A || style="text-align:center;" | N/A || Emacs 統合、自動ビルドなし。<br />
|-<br />
! {{AUR|pacaur}} [https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?pid=1755144#p1755144]<br />
| Bash/C || {{Yes}} || {{Yes}} || {{R|[https://github.com/rmarquis/pacaur/commit/d8f49188452785fb28afc017baadd01d9e24ba21 No]}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{Yes}} || style="text-align:center;"| 1, 3 || style="text-align:center;" | bash, zsh || 多言語対応、投票・人気度でソート。<br />
|-<br />
! {{AUR|spinach}} [https://github.com/floft/spinach]<br />
| Bash || {{G|[https://github.com/floft/spinach/commit/545574700812eb369b9537370f085ec9e5c3f01a Yes]}} || {{Yes}} || {{Grey|N/A}} || {{No}} || {{No}} || {{No}} || {{No}} || {{No}} || style="text-align:center;" | - || style="text-align:center;" | - || -<br />
|-<br />
! {{AUR|burgaur}}{{Broken package link|パッケージが存在しません}} [https://github.com/m45t3r/burgaur/issues/7#issuecomment-365599675]<br />
| Python/C || {{Y|任意}} || {{Yes}} || {{Grey|N/A}} || {{No}} || {{No}} || {{No}} || {{No}} || {{No}} || style="text-align:center;" | - || style="text-align:center;" | - || ''cower'' のラッパー。<br />
|-<br />
! {{Pkg|packer}}<br />
| Bash || {{No}} || {{Yes}} || {{Yes}} || {{No}} || {{No}} || {{No}} || {{No}} || {{No}} || style="text-align:center;" | - || style="text-align:center;" | - || -<br />
|-<br />
! {{AUR|yaourt}}{{Broken package link|パッケージが存在しません}}<br />
| Bash/C || {{No}} [https://github.com/archlinuxfr/yaourt/blob/f373121d23d87031a24135fee593115832d803ec/src/lib/aur.sh#L47] [https://github.com/archlinuxfr/yaourt/blob/d9790e29cd7194535c793f51d185b7130a396916/src/lib/pkgbuild.sh.in#L415-L438] || {{R|[https://lists.archlinux.org/pipermail/aur-general/2015-August/031314.html No]}} || {{No}} || {{No}} || {{R|[https://github.com/archlinuxfr/yaourt/issues/186 No]}} || {{R|[https://github.com/archlinuxfr/yaourt/issues/85 No]}} || {{Y|任意}} || {{Y|任意}} || style="text-align:center;" | 2 || style="text-align:center;" | bash, zsh, fish || バックアップ、ABS のサポート、AUR コメントの表示、多言語対応。<br />
|-<br />
|}<br />
<br />
== ライブラリ ==<br />
<br />
* {{App|haskell-archlinux|[[Haskell]] 言語を使って AUR にアクセスしパッケージのメタデータを取得するためのライブラリ。|https://hackage.haskell.org/package/archlinux|{{AUR|haskell-archlinux}}}}<br />
<br />
* {{App|python3-aur|AUR パッケージの情報にアクセスしたり AUR の操作を自動化するための Python 3 モジュール。|https://xyne.archlinux.ca/projects/python3-aur|{{AUR|python3-aur}}}}<br />
<br />
== メンテナンス ==<br />
<br />
* {{App|aur-out-of-date|ホストの API を使って AUR 上流の変更をチェック。|https://github.com/simon04/aur-out-of-date|{{AUR|aur-out-of-date}}}}<br />
<br />
* {{App|pkgbuild-watch|上流のウェブページに変化がないか確認。|http://kmkeen.com/pkgbuild-watch|{{AUR|pkgbuild-watch}}}}<br />
<br />
* {{App|pkgbuildup|PKGBUILD ファイルの自動アップデート。シンプルなテンプレート変数をサポート。|https://github.com/fasheng/pkgbuildup|{{AUR|pkgbuildup-git}}}}<br />
<br />
* {{App|pkgoutofdate|PKGBUILD からソース URL を分析してバージョン番号を増やしてウェブサーバーにリクエストを送信、新しいバージョンが存在しないか確認。|https://github.com/anatol/pkgoutofdate|{{AUR|pkgoutofdate-git}}}}<br />
<br />
== アップロード ==<br />
<br />
* [https://github.com/JonnyJD/PKGBUILDs/blob/master/_bin/aur4_import.sh aur4_import.sh] — git リポジトリから複数のパッケージにパッケージを分割します (コミットするたびに {{ic|.SRCINFO}} を追加・更新)。<br />
* [https://github.com/JonnyJD/PKGBUILDs/blob/master/_bin/aur4_make_submodule.sh aur4_make_submodule.sh] — AUR 4 サブモジュールによって巨大な git リポジトリのパッケージを置き換えます。<br />
* [https://github.com/Edenhofer/abs/blob/master/aurpublish aurpublish] — [https://raw.githubusercontent.com/git/git/master/contrib/subtree/git-subtree.txt git サブツリー] として AUR パッケージを管理します。[https://github.com/Edenhofer/abs/blob/master/pre-commit.hook {{ic|.SRCINFO}} ファイルの生成と {{ic|PKGBUILD}} のチェック]、[https://github.com/Edenhofer/abs/blob/master/prepare-commit-msg.hook コミットメッセージの作成] は同じ [https://github.com/Edenhofer/abs/blob/master/README.md リポジトリ] にある git フックによって行うことができます。</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=Arch_build_system&diff=16840
Arch build system
2020-07-16T10:22:25Z
<p>Kusakata: DeveloperWikiのリンク変更</p>
<hr />
<div>[[Category:Arch について]]<br />
[[Category:パッケージ開発]]<br />
[[Category:パッケージ管理]]<br />
[[cs:Arch Build System]]<br />
[[da:Arch Build System]]<br />
[[de:Arch Build System]]<br />
[[el:Arch Build System]]<br />
[[en:Arch Build System]]<br />
[[es:Arch Build System]]<br />
[[fr:ABS]]<br />
[[it:Arch Build System]]<br />
[[ko:Arch Build System]]<br />
[[pl:Arch Build System]]<br />
[[pt:Arch Build System]]<br />
[[ro:ABS]]<br />
[[ru:Arch Build System]]<br />
[[zh-hans:Arch Build System]]<br />
[[zh-hant:Arch Build System]]<br />
{{Related articles start}}<br />
{{Related|Arch パッケージングスタンダード}}<br />
{{Related|パッケージの作成}}<br />
{{Related2|カーネル#Arch Build System を使う|ABS によるカーネルコンパイル}}<br />
{{Related|PKGBUILD}}<br />
{{Related|makepkg}}<br />
{{Related|pacman}}<br />
{{Related|公式リポジトリ}}<br />
{{Related|Arch User Repository}}<br />
{{Related|ABS でパッチを適用}}<br />
{{Related articles end}}<br />
<br />
この記事では Arch Build System の概要と、初心者のためのウォークスルーを提供しています。完全なリファレンスガイドではありません!ABS の簡単な手引きは、[[ABS FAQ]] を見て下さい。より詳しい情報が必要な場合は、man ページを参照してください。<br />
{{Note|ABS の同期は日に一度行われます。そのためリポジトリで利用可能になっているものとラグが生じることがあります。}}<br />
<br />
== Arch Build System について ==<br />
<br />
ABS とは '''Arch Build System''' の略で、FreeBSD などで採用されている ''ports'' に似ています。ABS はソースコードから {{ic|.pkg.tar.xz}} 形式のバイナリパッケージを作成することができます。作られたパッケージは [[pacman]] によって、通常の(配布されている)バイナリパッケージと同様に管理することができます。<br />
<br />
=== ports システムとは ===<br />
<br />
'Ports' は BSD 系 UNIX によって採用されている、ソースコードからのソフトウェアのビルドを自動化するシステムです。''port'' を使ってソフトウェアのソースコードのダウンロード・展開、パッチの適用、コンパイル、インストールを行います。'port' はただの小さなディレクトリで、それぞれの 'port' に対応する個々のソフト名が付けられており、中にはソフトウェアのビルド・インストールのための情報が書かれたファイルが入っています。ソフトウェアをインストールしたい時は、port のフォルダまで移動し {{ic|make}} もしくは {{ic|make install clean}} と入力するだけでパッケージのダウンロードからコンパイル、インストールまでを自動的に行います。<br />
<br />
=== ABS の特徴 ===<br />
<br />
ABS はディレクトリツリーで構成されており SVN を使ってチェックアウトできます。ツリーは全ての公式 Arch ソフトウェアを表します (ソフトウェア自体が含まれているわけではありません)。サブディレクトリにはソフトウェアパッケージやソースコードのかわりに [[PKGBUILD]] ファイルとその他ファイルが含まれています。PKGBUILD が含まれているディレクトリで [[makepkg]] を実行することで、ソフトウェアはビルドディレクトリ内でコンパイルされパッケージになります。パッケージは [[pacman]] を使ってインストール・アップグレードできます。<br />
<br />
=== ABS の概要 ===<br />
<br />
'ABS' という言葉は総称 (umbrella term) として使われることがあります。ABS は複数のものから構成されているからです; そのため、技術的には正確ではありませんが、'ABS' はツールキットとして以下のツールを意味します:<br />
<br />
; SVN ツリー: ABS のディレクトリ構造; あなたの(ローカル)マシンの {{ic|/var/abs/}} 下の SVN 階層のことです。{{ic|/etc/abs.conf}} で設定したリポジトリにある全ての公式 Arch Linux ソフトウェア毎にサブディレクトリが存在します。ただしパッケージ自体は含まれていません。[https://www.archlinux.jp/svn/ svn] と [https://projects.archlinux.org/svntogit/packages.git/ git] リポジトリから利用可能です。<br />
<br />
; [[PKGBUILD]]: ソースコードの URL とコンパイル・パッケージングの手順が入った [[Bash]] スクリプト。<br />
<br />
; [[makepkg]]: PKGBUILD を読み込む ABS のシェルコマンドツール。自動的にソースをダウンロード・コンパイルし {{ic|.pkg.tar*}} (形式は {{ic|makepkg.conf}} の {{ic|PKGEXT}} で設定) を作成します。makepkg を使って [[Arch User Repository|AUR]] やサードパーティのソースからカスタムパッケージを作成することも可能です ([[パッケージの作成]]を見て下さい)。<br />
<br />
; [[pacman]]: pacman は abs とは完全に切り離されています。ただし、ビルドしたパッケージをインストール・削除したり依存関係を解決するのには pacman が必要になります。pacman は makepkg によって実行されることもあります。<br />
<br />
; [[Arch User Repository|AUR]]: Arch User Repository は勿論 ABS とは別物ですが、AUR の(サポートがない) PKGBUILD をビルドするときには makepkg を使ってパッケージをコンパイル・作成します。ローカルマシン上の ABS ツリーと対照的に、AUR にはウェブインターフェースがあります。AUR にはユーザーによって投稿された沢山の PKGBUILD が含まれており、その PKGBUILD を使うことで公式の Arch リポジトリにないソフトウェアをインストールできます。公式の Arch ツリーにないパッケージをビルドする必要がある場合は、AUR を使うことになります。<br />
<br />
{{Warning|公式の PKGBUILD ではパッケージは[[DeveloperWiki:クリーンな chroot 内でビルドする|クリーンな chroot でビルド]]されることを前提としています。''汚い''ビルド環境でソフトウェアをビルドしても上手くいかなかったり、動作時に予期せぬ挙動が起こったりすることがあります。ビルドシステムは依存関係を動的に検出して、ビルド環境に存在するパッケージによって結果が変わるためです。}}<br />
<br />
==== SVN ツリー ====<br />
<br />
''core'', ''extra'', ''testing'' [[リポジトリ]]は ''packages'' SVN リポジトリから[[#非再帰的なチェックアウト|チェックアウト]]できます。''community'' と ''multilib'' リポジトリは ''community'' SVN リポジトリに含まれています。<br />
<br />
各パッケージにはサブディレクトリが存在します。サブディレクトリの中には {{ic|repos}} と {{ic|trunk}} ディレクトリがあります。{{ic|repos}} はリポジトリ名 (例: ''core'') とアーキテクチャで分かれています。公式ビルドでは {{ic|repos}} に入っている PKGBUILD とその他ビルドファイルが使われます。{{ic|trunk}} のファイルは開発者によって使われ、その後 {{ic|repos}} にコピーされます。<br />
<br />
例えば、{{pkg|acl}} のツリーは以下のようになります:<br />
<br />
acl<br />
acl/repos<br />
acl/repos/core-i686<br />
acl/repos/core-i686/PKGBUILD<br />
acl/repos/core-x86_64<br />
acl/repos/core-x86_64/PKGBUILD<br />
acl/trunk<br />
acl/trunk/PKGBUILD<br />
<br />
パッケージのソースコードは ABS ディレクトリに入っていません。かわりに {{ic|PKGBUILD}} にはパッケージをビルドするときにソースコードの取得先となる URL が記述されています。<br />
<br />
== ABS を使う理由 ==<br />
<br />
Arch Build System の用途は以下の通りです:<br />
* 何らかの理由で、パッケージをコンパイル・リコンパイルする<br />
* パッケージがもう入手できなくなったので、ソフトウェアのソースから新しいパッケージを作成・インストールする ([[パッケージの作成]]を見て下さい)<br />
* ニーズにあわせて既存のパッケージをカスタマイズする (オプションを有効化・無効化、パッチをあてる)<br />
* FreeBSD 流に (à la FreeBSD)、自分で決めたコンパイルフラグを使ってシステム全体をリビルドする (例: [[pacbuilder]] や {{AUR|pacman-src-git}})<br />
* カスタムカーネルをクリーンにビルド・インストールする ([[カーネル#コンパイル]]を見て下さい)<br />
* カスタムカーネルと一緒に動作するカーネルモジュールを手に入れる<br />
* PKGBUILD 内のバージョン番号を変えることで Arch パッケージの新しい・古い・ベータ版の・開発版のバージョンを簡単にコンパイル・インストールする<br />
<br />
ABS は Arch Linux を使うにあたって必須のものではありませんが、ソースコンパイルなどの作業の自動化に役立ちます。<br />
<br />
== ABS の使用方法 ==<br />
<br />
ソースからパッケージをビルドするのに必要な [[PKGBUILD]] を取得する際、svntogit リポジトリのラッパーである {{pkg|asp}} パッケージを使って [[SVN]] あるいは [[Git]] で取得できます。以下では svn による方法と git による方法の両方を説明します。<br />
<br />
=== SVN を使って PKGBUILD ソースを取得 ===<br />
<br />
==== 要件 ====<br />
<br />
{{Pkg|subversion}} パッケージを[[インストール]]してください。<br />
<br />
==== 非再帰的なチェックアウト ====<br />
<br />
{{Warning|リポジトリ全体をダウンロードしないでください。SVN リポジトリの全体は巨大です。理不尽なほどのディスク容量を消費するばかりでなく、ダウンロードするのに archlinux.org サーバーに大きな負担をかけることになります。リポジトリ全体をダウンロードしてはいけません。以下で説明している方法だけにしてください。サービスに過度の負担をかける行為をした場合、あなたのアドレスがブロックされる可能性もあります。何らかのスクリプトで公の SVN を使わないようにしてください。}}<br />
<br />
''core'', ''extra'', ''testing'' [[リポジトリ]]をチェックアウト:<br />
<br />
$ svn checkout --depth=empty <nowiki>svn://svn.archlinux.org/packages</nowiki><br />
<br />
''community'' と ''multilib'' リポジトリをチェックアウト:<br />
<br />
$ svn checkout --depth=empty <nowiki>svn://svn.archlinux.org/community</nowiki><br />
<br />
どちらの場合でも空のディレクトリが作成されますが、svn のチェックアウトとわかります。<br />
<br />
==== パッケージのチェックアウト ====<br />
<br />
チェックアウトした svn リポジトリがあるディレクトリ (''packages'' または ''community'') で以下のコマンドを実行:<br />
<br />
$ svn update ''package-name''<br />
<br />
上記のコマンドでリクエストしたパッケージがチェックアウトされます。最上位のディレクトリで ''svn update'' を実行すると、アップデートされます。<br />
<br />
存在しないパッケージを指定しても、svn は警告を表示しません。"At revision 115847" のような出力がされるだけです。ファイルは作成されません。その場合:<br />
<br />
* パッケージ名のスペルを確認してください。<br />
* パッケージが別のリポジトリに移っていないか確認してください (community から main リポジトリなど)。<br />
* https://www.archlinux.jp/packages を確認して他のベースパッケージからビルドされていないかチェックしてください (例えば {{Pkg|python-tensorflow}} は {{Pkg|tensorflow}} の PKGBUILD からビルドします)。<br />
<br />
{{Tip|古いバージョンのパッケージをチェックアウトしたい場合、[[#旧リビジョンのパッケージをチェックアウト]]を参照してください。}}<br />
<br />
リポジトリの最新のリビジョンをリビルドしたい場合、チェックアウトしたパッケージを定期的に更新してください。以下のコマンドで更新できます:<br />
<br />
$ svn update<br />
<br />
=== Git を使って PKGBUILD ソースを取得 ===<br />
<br />
まず最初に {{Pkg|asp}} パッケージを[[インストール]]してください。<br />
<br />
特定のパッケージの svntogit リポジトリを複製するには:<br />
$ asp checkout ''pkgname''<br />
<br />
上記のコマンドで指定したパッケージの名前が付いたディレクトリに git リポジトリが複製されます。<br />
<br />
複製した git リポジトリを更新するには {{ic|asp update}} を実行して git リポジトリの中で {{ic|git pull}} を行ってください。<br />
<br />
また、他の git コマンドを使ってパッケージの古いバージョンをチェックアウトしたり変更を追跡することもできます。git の詳しい使い方については [[git]] のページを見てください。<br />
<br />
最新の [[PKGBUILD]] のスナップショットをコピーしたいだけの場合、以下のコマンドを使ってください:<br />
$ asp export ''pkgname''<br />
<br />
=== パッケージのビルド ===<br />
<br />
チェックアウトした [[PKGBUILD]] からパッケージをビルドするときに ''makepkg'' を設定する方法は [[makepkg#設定]]を見てください。<br />
<br />
[[PKGBUILD]] が含まれたディレクトリをどこか好きなところにコピーしてください。それから必要な修正を加えてください。''makepkg'' を [[makepkg#使用方法]]に書かれているようにして使ってパッケージを作成・インストールします。<br />
<br />
== ヒントとテクニック ==<br />
<br />
=== 修正を加えたパッケージを保護する ===<br />
pacman でシステムを更新すると、公式リポジトリの同じ名前のパッケージで ABS で作ったパッケージが置き換えられてしまいます。これを回避するには以下の方法を見て下さい。<br />
<br />
group 行を PKGBUILD に挿入して、パッケージを {{ic|modified}} という名前のグループに追加してください。<br />
<br />
{{hc|PKGBUILD|<br />
<nowiki>groups=('modified')</nowiki> }}<br />
<br />
そしてこのグループを {{ic|/etc/pacman.conf}} の {{ic|IgnoreGroup}} セクションに追加してください。<br />
<br />
{{hc|/etc/pacman.conf|<br />
<nowiki>IgnoreGroup = modified</nowiki>}}<br />
<br />
システムアップデートで公式リポジトリにパッケージの新しいバージョンがあっても、pacman は IgnoreGroup セクションにパッケージがあるため更新をスキップすると表示します。部分的なアップグレードにならないようにここでパッケージを ABS からビルドしなおす必要があります。<br />
<br />
=== 旧リビジョンのパッケージをチェックアウト ===<br />
<br />
[[#非再帰的なチェックアウト]]で説明したチェックアウト済みの svn リポジトリ ("packages" または "community") で、ログを確認:<br />
<br />
$ svn log ''package-name''<br />
<br />
履歴を確認して適切なリビジョンを見つけたら、チェックアウトするリビジョンを指定してください。例えば {{ic|r1729}} をチェックアウトするには:<br />
<br />
$ svn update -r1729 ''package-name''<br />
<br />
既存の ''package-name'' の作業コピーが選択したリビジョンに更新されます。<br />
<br />
日付を指定することもできます。指定された日付のリビジョンが存在しない場合、svn はその日付の直前のパッケージを取得します。例えば2009年3月3日からのリビジョンをチェックアウトするには:<br />
<br />
$ svn update -r'{20090303}' ''package-name''<br />
<br />
他のリポジトリに移動される前のバージョンのパッケージをチェックアウトすることもできます。パッケージが移動された日付や最後のリビジョン番号をログで確認してください。<br />
<br />
== 他のツール ==<br />
<br />
* [https://xyne.archlinux.ca/projects/pbget/ pbget] - ウェブインターフェイスから直接パッケージの PKGBUILD を取得します。AUR にも対応。<br />
* [https://github.com/falconindy/asp asp] - Arch Linux パッケージを作成するのに使われるビルドソースファイルを管理するツール。git インターフェイスを使用することで最新のソースを提供します。</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=Makepkg-optimize&diff=16839
Makepkg-optimize
2020-07-16T10:18:57Z
<p>Kusakata: DeveloperWikiのリンク変更</p>
<hr />
<div>{{Lowercase title}}<br />
[[Category:パッケージ管理]]<br />
[[en:Makepkg-optimize]]<br />
{{Related articles start}}<br />
{{Related|DeveloperWiki:クリーンな chroot 内でビルドする}}<br />
{{Related|Arch User Repository}}<br />
{{Related articles end}}<br />
<br />
{{AUR|makepkg-optimize}} は [[pacman]] を補助する [https://git.archlinux.org/pacman.git/commit/?id=295a3491adc4af5c8634ac82777212ed9c664457 tidy]、[https://git.archlinux.org/pacman.git/commit/?id=508b4e3ec0cb3e365942f4dc0626edda4789932b buildenv] と [https://git.archlinux.org/pacman.git/commit/?id=0bb04fa16a82db133dd010478c1256bc8500c5e7 executable] スクリプト集です。{{ic|build()}} と {{ic|package()}} で最適化をかけるマクロを提供します。<br />
<br />
{{Note|[[Arch User Repository]] の他のパッケージと同じく、{{AUR|makepkg-optimize}} に公式サポートはありません。AUR ページのコメント欄を使ってください。}}<br />
<br />
== インストール ==<br />
<br />
{{AUR|makepkg-optimize}} をインストールしてください。また、最適化を行うためにバックエンドをインストールしてください: {{Pkg|openmp}}, {{Pkg|upx}}, {{Pkg|optipng}}, {{AUR|svgo}}。<br />
<br />
=== 設定 ===<br />
<br />
{{AUR|makepkg-optimize}} は現在の [[makepkg]] の設定から {{ic|/etc/makepkg-optimize.conf}} という名前の [https://jlk.fjfi.cvut.cz/arch/manpages/man/makepkg.conf.5 設定ファイル] を生成します。<br />
<br />
このファイルには[[Makepkg#最適化されたパッケージの作成|コンパイルフラグ]], [https://aur.archlinux.org/cgit/aur.git/tree/buildenv_ext.conf?h=makepkg-optimize ビルド環境], [https://aur.archlinux.org/cgit/aur.git/tree/pkgopts_ext.conf?h=makepkg-optimize パッケージオプション], [https://aur.archlinux.org/cgit/aur.git/tree/destdirs_ext.conf?h=makepkg-optimize パッケージ出力], [https://aur.archlinux.org/cgit/aur.git/tree/compress-param_max.conf?h=makepkg-optimize 圧縮デフォルト] の追加オプションが記載されています。デフォルトでは全て無効となっています。<br />
<br />
{{Warning|最適化によってはパッケージのビルドが上手くいかなくなることがあり、過最適化がパフォーマンスの劣化を引き起こしたりセグメンテーション違反が発生する可能性もあります。}}<br />
<br />
== 最適化されたパッケージのビルド ==<br />
<br />
[[#設定|最適化の設定]]を行ったら、[[Makepkg#使用方法|ビルド]]するときに設定ファイルを指定してください:<br />
<br />
$ makepkg -c --config /etc/makepkg-optimize.conf<br />
<br />
{{Note|[[Wikipedia:Profile-guided optimization|Profile-guided optimization]] ではパッケージを''2回''ビルド・インストールする必要があります。最初 {{ic|$PROFDEST/''pkgbase''.gen}} にプロファイルを生成して、それからプロファイルを {{ic|$PROFDEST/''pkgbase''.used}} に移動して適用します。}}<br />
<br />
{{Tip|パッケージに古い最適化フラグを再利用しないように、{{ic|makepkg}}に{{ic|-c}}を使用します。 [[Makepkg#使用方法]]を参照してください。}}<br />
<br />
== chroot で最適化されたパッケージのビルド ==<br />
<br />
また、{{ic|makepkg-optimize}} を使って [[en2:DeveloperWiki:Building in a clean chroot#Classic way|chroot]] の中で最適化済みのパッケージをビルドすることもできます。<br />
<br />
=== Chroot の設定 ===<br />
<br />
[[en2:DeveloperWiki:Building in a clean chroot#Setting up a chroot|chroot をセットアップ]]した後、設定が必要です。<br />
<br />
==== makepkg-optimize とバックエンドのインストール ====<br />
<br />
まず、chroot に最適化マクロのバックエンドをインストール:<br />
<br />
$ arch-nspawn "$CHROOT"/root pacman -S openmp upx optipng<br />
<br />
それから {{AUR|makepkg-optimize}} と {{AUR|svgo}} を[[Arch User Repository#ビルドファイルを獲得|ダウンロード]]・[[en2:DeveloperWiki:Building in a clean chroot#Building in the chroot|ビルド]]してください。<br />
<br />
chroot でインストールするには、以下のようにパッケージファイルをコピーしてインストールします:<br />
<br />
# cp svgo-1.2.2-2-any.pkg.tar.xz "$CHROOT"/root/root/<br />
$ arch-nspawn "$CHROOT"/root pacman -U /root/svgo-1.2.2-2-any.pkg.tar.xz<br />
{{Warning|上記の操作を行うと完全な chroot ではなくなります。}}<br />
<br />
==== PGO キャッシュの作成 ====<br />
<br />
PGO を使うときは、[https://gcc.gnu.org/onlinedocs/gcc/Gcov-Data-Files.html プロファイル] を保存するために chroot の中と外、同じ場所にフォルダを作成します:<br />
<br />
# mkdir -m 777 {"$CHROOT"/{root,"$USER"},}/mnt/pgo<br />
<br />
それから {{ic|$CHROOT/root/etc/makepkg-optimize.conf}} を編集して {{ic|1=PROFDEST=/mnt/pgo}} を設定してください。<br />
<br />
=== chroot を使う ===<br />
<br />
{{Note|chroot を [[en2:DeveloperWiki:Building in a clean chroot#Building in the chroot|アップデート]] するとき、[[#makepkg-optimize とバックエンドのインストール|AUR パッケージ]]は手動で更新が必要です。}}<br />
<br />
==== パッケージのビルド ====<br />
<br />
まず、{{ic|$CHROOT/root/etc/makepkg-optimize.conf}} を編集して[[#設定|最適化を選択]]してください。<br />
<br />
[[en2:DeveloperWiki:Building in a clean chroot#Building in the chroot|ビルド]]するときに、{{ic|makepkg}} に設定ファイルを指定してください:<br />
<br />
$ makechrootpkg -c -r "$CHROOT" -- -c --config /etc/makepkg-optimize.conf<br />
<br />
===== PGO でビルド =====<br />
<br />
最初のビルドが終わったら、[[#PGO キャッシュの作成|PGO キャッシュ]]をバインド:<br />
<br />
# mount -o bind {,"$CHROOT"/root}/mnt/pgo<br />
# mount -o bind "$CHROOT"/{root,"$USER"}/mnt/pgo<br />
<br />
{{Tip|[[fstab]] を使って起動時に上記のフォルダを [https://serverfault.com/a/613184 バインド] することもできます。}}<br />
<br />
パッケージを[[Pacman#追加コマンド|インストール]]してテスト実行してみてください。<br />
<br />
{{Note|プログラムの {{ic|exit()}} 時にプロファイルは作成されます。[[systemd]] などのデーモンの場合、プロファイルを作成するには再起動が必要となります。再起動したら、再ビルドする前に PGO キャッシュを再バインドしてください。}}<br />
<br />
ソフトウェアを一通り使ったら、パッケージを[[#パッケージのビルド|再ビルド]]・再インストールしてください。</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=IRC_%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB&diff=16838
IRC チャンネル
2020-07-16T10:17:24Z
<p>Kusakata: 内部リンク変更</p>
<hr />
<div>[[Category:Internet Relay Chat]]<br />
[[Category:Arch コミュニティ]]<br />
[[bs:Arch IRC channels]]<br />
[[en:IRC channel]]<br />
[[es:IRC channel]]<br />
[[fr:IRC]]<br />
[[lt:Arch IRC channels]]<br />
[[pt:Arch IRC channels]]<br />
[[ru:Arch IRC channels]]<br />
[[sr:Arch IRC channels]]<br />
[[zh-hans:Arch IRC channels]]<br />
{{Related articles start}}<br />
{{Related|ArchWiki:IRC}}<br />
{{Related|国際コミュニティ}}<br />
{{Related4|Phrik}}<br />
{{Related articles end}}<br />
{{Note|Do not edit this page unless you are a channel op in #archlinux. You are welcome to use the discussion page.}}<br />
<br />
チャンネルに参加するには IRC クライアントが必要です。[[インストール]]環境には [[Irssi]] クライアントが含まれています。クライアントのリストは[[アプリケーション一覧/インターネット#IRC クライアント]]や [[Wikipedia:Comparison of Internet Relay Chat clients]] を見てください。<br />
<br />
チャンネルのルールについては[[行動規範]]や[[行動規範#IRC]] を参照してください。よく使われる略語については [[Arch 用語集]]や [http://leonardo.spidernet.net/Copernicus/831/mirc/tips5/jarg.html IRC Jargon] を見てください。<br />
<br />
== メインチャンネル ==<br />
{{Note|<br />
* ゲートウェイやウェブクライアントは乱用された場合にアクセス禁止措置が取られることがあります。別の IRC クライアントを使用するかオペレータにアクセス禁止の例外 (+e) を設定するように伝えてください。<br />
* [https://alyp.tk/stats/aotstats.html #archlinux-offtopic]{{Dead link|2020|03|28|status=404}} チャンネルについては使用統計が記録されています。チャンネルから永続的に離れたい場合は ''jp/alyptik'' に相談してください。<br />
}}<br />
<br />
Arch Linux のサポートを提供するメインの [[wikipedia:Internet Relay Chat|IRC]] チャンネルである '''#archlinux'''、Arch Linux コミュニティの会話のための '''#archlinux-offtopic''' チャンネルはどちらも [https://www.freenode.net/ Freenode] ネットワーク上に存在します。<br />
<br />
'''#archlinux''' の主なトピックは Arch Linux のサポートと一般的な議論です。<br />
<br />
=== 登録 ===<br />
<br />
スパムを減らすため、'''#archlinux''' と '''#archlinux-offtopic''' のチャンネルモードは {{ic|+r}} と {{ic|+q $~a}} に設定されています。つまり、チャンネルに参加してメッセージを送信するには {{ic|NickServ}} で登録する必要があります。登録していない場合、'''#archlinux-unregistered''' に転送されます。<br />
<br />
NickServ に登録する方法は、[https://freenode.net/kb/answer/registration freenode FAQ] を見てください。もしくは ''chat.freenode.net'' に接続して {{ic|NickServ help}} を使ってください:<br />
<br />
/query nickserv help register<br />
/query nickserv help identify<br />
<br />
{{Note|<br />
* クライアントに {{ic|/query}} と打っても何も起こらない場合、{{ic|/quote nickserv <command>}} または {{ic|/msg nickserv <command>}} を使ってみてください。<br />
* 一部の IRC クライアントで NickServ でニックネームを確認する前にチャンネルに自動参加しようとして競合状態になることがあります。SASL を有効にすることで問題は解決されます。有効化する方法は IRC クライアントのドキュメントや freenode の [https://freenode.net/kb/answer/sasl SASL についてのページ] を見てください。<br />
* {{ic|/msg chanserv access #archlinux list}} と入力することで助けを求められる人のリストを取得できます。もしくは #freenode に参加してそこで聞いてください。<br />
}}<br />
<br />
=== チャンネルオペレータ ===<br />
<br />
Arch のオペレータは '''#archlinux''' と '''#archlinux-offtopic''' の両方に居ます。以下のリストを確認するか、freenode で {{ic|/msg phrik listops}} を実行してください。<br />
<br />
何らかの利用でオペレータの助けが必要になったときは、{{ic|/query}} や {{ic|/msg}} でオペレータに伝えてください。以下は2019年12月18日現在のオペレータのリストです:<br />
<br />
* alad<br />
* amcrae<br />
* falconindy<br />
* gehidore / man<br />
* grawity<br />
* heftig<br />
* jelle<br />
* MrElendig / Mion<br />
* Namarrgon<br />
* tigrmesh / tigr<br />
* wonder / ioni<br />
<br />
== 他のチャンネル ==<br />
<br />
私達のコミュニティは膨大であるため複数の IRC チャンネルが成立しています。名前に "archlinux" を含む全てのチャンネルを表示するには、{{ic|/query alis list *archlinux*}} を実行してください。<br />
<br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux-aur #archlinux-aur] — [[AUR]] 一般の議論。 <br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux-aurweb #archlinux-aurweb] — [https://projects.archlinux.org/aurweb.git/ aurweb] の開発の議論。<br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux-bugs #archlinux-bugs] — バグ中心の議論。<br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux-classroom #archlinux-classroom] — Arch Linux コミュニティのクラスを開発・ホストするプロジェクト。 <br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux-devops #archlinux-devops] — Arch Linux internal インフラと devops の議論。 <br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux-multilib #archlinux-multilib] — Arch Linux の Multilib プロジェクトの議論とパッケージ。 <br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux-newbie #archlinux-newbie] — 笑われることなく新しいことを学んだり、助けを求めることができるチャンネル。 <br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux-pacman #archlinux-pacman] — [[Pacman]] の開発と議論。 <br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux-projects #archlinux-projects] — プロジェクトの開発と議論 (mkinitcpio, abs, dbscripts, devtools など)。 <br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux-reproducible #archlinux-reproducible] — ビルド再現性についての議論チャンネル。 <br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux-security #archlinux-security] — Arch パッケージのセキュリティに関する議論。 <br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux-testing #archlinux-testing] — testing リポジトリに関する議論。<br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux-wiki #archlinux-wiki] — [[メインページ|ArchWiki]] と記事、[https://bbs.archlinux.org/ Arch Linux Forums] についての議論。 <br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux-women #archlinux-women] — ジェンダーフリーについての議論、主に英語。<br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux-proaudio #archlinux-proaudio] — [[プロオーディオ|Arch Linux プロオーディオ]]に関する議論。非公式の #archaudio もあります。<br />
<br />
=== 国際 IRC チャンネル ===<br />
<br />
国際的な議論は以下のチャンネルですることができます。特に記述がない限り、チャンネルは [ircs://chat.freenode.net chat.freenode.net] IRC ネットワークに存在します。<br />
<br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux-br #archlinux-br] — ブラジル<br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux-cn #archlinux-cn] — 中国 もしくは [ircs://irc.oftc.net/arch-cn irc.oftc.net#arch-cn]<br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux.cz #archlinux.cz] — チェコ<br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux.dk #archlinux.dk] — デンマーク<br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux.fi #archlinux.fi] — フィンランド<br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux-fr #archlinux-fr] — フランス<br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux.de #archlinux.de] — ドイツ<br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux-greece #archlinux-greece] — ギリシャ<br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux.hu #archlinux.hu] — ハンガリー<br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux-it #archlinux-it] — イタリア または [irc://irc.azzurra.org/archlinux irc.azzurra.org#archlinux]<br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux-nordics #archlinux-nordics] — 北欧: デンマーク, フィンランド, ノルウェー, スウェーデン<br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux.org.pl #archlinux.org.pl] — ポーランド<br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux-pt #archlinux-pt] — ポルトガル<br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux.ro #archlinux.ro] — ルーマニア<br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux-ru #archlinux-ru] — ロシア もしくは [irc://irc.mibbit.net/archlinux-ru irc.mibbit.net#archlinux-ru]<br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux-rs #archlinux-rs] — セルビア<br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux-es #archlinux-es] — スペイン<br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux.se #archlinux.se] — スウェーデン<br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux-tr #archlinux-tr] — トルコ<br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux-ua #archlinux-ua] — ウクライナ、[https://t.me/archlinux_ukraine Arch Linux Ukraine] [[Telegram]] とブリッジ<br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinux-ve #archlinux-ve] — ベネズエラ<br />
* [ircs://chat.freenode.net/archlinuxvn #archlinuxvn] — ベトナム, Tiếng Việt.<br />
<br />
== Slack ==<br />
<br />
日本 Arch Linux ユーザー会では IRC と同様のコミュニケーション手段として Slack を使用しています。詳しくは [https://slack.archlinux.jp/ Slack コミュニティ] のページを見てください。</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=Arch_%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3&diff=16837
Arch ベースのディストリビューション
2020-07-16T10:16:19Z
<p>Kusakata: DeveloperWikiのリンク変更</p>
<hr />
<div>[[Category:Arch について]]<br />
[[Category:一覧]]<br />
[[en:Arch-based distributions]]<br />
[[es:Arch-based distributions]]<br />
[[fr:LiveCD]]<br />
[[pl:Arch-based distributions]]<br />
[[pt:Arch-based distributions]]<br />
[[zh-hans:Arch-based distributions]]<br />
{{Related articles start}}<br />
{{Related|Arch と他のディストリビューションの比較}}<br />
{{Related|Archiso}}<br />
{{Related|Archboot}}<br />
{{Related|TalkingArch}}<br />
{{Related|DeveloperWiki:トレードマークポリシー}}<br />
{{Related articles end}}<br />
<br />
{{Warning|Arch ベースのディストリビューションは Arch コミュニティや開発者によってサポートされていません。[[行動規範#Arch Linux ディストリビューションのサポートオンリー]]を見てください。}}<br />
<br />
以下は Arch Linux を元にして作成された Linux ディストリビューションのリストです。ページの編集量を減らすため基本的に SourceForge のプロジェクトリンクだけ記載しています。<br />
<br />
== 活動中 ==<br />
<br />
活発に開発されている Arch 由来の Linux ディストリビューション。アスタリスクは最初にリリースされた年を示しています。<br />
<br />
* [https://fascode.net/projects/linux/alter/ AlterLinux] <sup>*2020</sup><br />
* [https://github.com/deadhead420/anarchy-linux Anarchy Linux] <sup>*2015, 旧名 Arch Anywhere</sup><br />
* [https://sourceforge.net/projects/archbang/ ArchBang] <sup>*2010</sup><br />
* [https://sourceforge.net/projects/archex/ ArchEX] <sup>*2011</sup><br />
* [https://archhurd.org/ Arch Hurd] <sup>*2010</sup><br />
* [https://sourceforge.net/projects/archlabs-linux-minimo/ ArchLabs] <sup>*2017</sup><br />
* [https://sourceforge.net/projects/archman-os/ Archman] <sup>*2017</sup><br />
* [https://archlinux32.org/ Arch Linux 32] <sup>*2017</sup><br />
* [https://archlinuxarm.org/ Arch Linux ARM] <sup>*2009, 旧名 Arch Linux Mobile, PlugApps, PlugBox</sup><br />
* [https://archstrike.org/ ArchStrike] <sup>*2014, 旧名 ArchAssault</sup><br />
* [https://sourceforge.net/projects/arch-xferience/ Arch XFerience] <sup>*2016</sup><br />
* [https://sourceforge.net/projects/arcolinux/ ArcoLinux] <sup>*2017, 旧名 ArchMerge</sup><br />
* [https://sourceforge.net/projects/artix-linux/ Artix Linux] <sup>*2016, 旧名 Arch-OpenRC</sup><br />
* [https://sourceforge.net/projects/bbqlinux/ BBQLinux] <sup>*2014</sup><br />
* [https://blackarch.org/ BlackArch Linux] <sup>*2014</sup><br />
* [https://sourceforge.net/projects/bluestarlinux/ Bluestar Linux] <sup>*2013</sup><br />
* [https://sourceforge.net/projects/chakra/ Chakra] <sup>*2008</sup><br />
* [https://sourceforge.net/projects/condres-os-gnu-linux/ Condres OS] <sup>*2017</sup><br />
* [https://ctlos.github.io/ Ctlos Linux] <sup>*2017</sup><br />
* [https://www.hyperbola.info/ Hyperbola] <sup>*2017</sup><br />
* [https://sourceforge.net/projects/kaosx/ KaOS] <sup>*2014</sup><br />
* [http://linhes.org/ LinHES] <sup>*2009</sup><br />
* [https://sourceforge.net/projects/magpieos/ MagpieOS] <sup>*2017</sup><br />
* [https://sourceforge.net/projects/manjarolinux/ Manjaro Linux] <sup>*2011</sup><br />
* [https://sourceforge.net/projects/msys2/ MSYS2] <sup>*2013</sup><br />
* [https://sourceforge.net/projects/namib-gnu-linux/ Namib] <sup>*2017</sup><br />
* [https://sourceforge.net/projects/netrunneros/ Netrunner Rolling] <sup>*2015</sup><br />
* [https://web.obarun.org/ Obarun] <sup>*2016</sup><br />
* [https://www.parabola.nu/ Parabola] <sup>*2011</sup><br />
* [https://sourceforge.net/projects/puppyrusa/ PuppyRus-A] <sup>*2013</sup><br />
* [https://sourceforge.net/projects/rasparch/ RaspArch] <sup>*2015</sup><br />
* [https://talkingarch.tk/ TalkingArch] <sup>*2008</sup><br />
* [http://ubos.net/ UBOS] <sup>*2014</sup><br />
<br />
== 活動停止 ==<br />
<br />
以下のディストリビューションは開発が停止しています。Arch Linux と FOSS コミュニティの歴史です。最後のリリース年ごとにまとめています。<br />
<br />
=== 2019 ===<br />
<br />
* [https://sourceforge.net/projects/antergos/ Antergos] <sup>*2012, 旧名 Cinnarch</sup><br />
* [https://sourceforge.net/projects/archlabs-linux-minimo/ ArchLabs] <sup>*2017</sup><br />
* [https://github.com/BlueLightOS/bluelight BlueLight] <sup>*2018</sup><br />
* [http://web.archive.org/web/20190125193812/https://swagarch.gitlab.io/ SwagArch] <sup>*2016</sup><br />
<br />
=== 2018 ===<br />
<br />
* [https://sourceforge.net/projects/alfheim-linux/ Alfheim Linux] <sup>*2017</sup><br />
* [https://sourceforge.net/projects/archphile/ Archphile] <sup>*2014</sup><br />
* [https://sourceforge.net/projects/morpheusarch-lxqt/ MorpheusArch]<sup>*2015</sup><br />
* [https://sourceforge.net/projects/telisc-os/ TeLiSc OS] <sup>*2017</sup><br />
<br />
=== 2017 ===<br />
<br />
* [https://sourceforge.net/projects/alobearchlinuxoldboyeditionv1/ ALOBE]<br />
* [https://sourceforge.net/projects/archbox-linux/ ArchBox]<br />
* [https://github.com/alwsl/alwsl Arch Linux WSL Edition]<br />
* [https://sourceforge.net/projects/asemanos/ Aseman OS]<br />
* [https://sourceforge.net/projects/astian-os/ Astian OS]<br />
* [http://www.ap-linux.com/ Audiophile Linux] <sup>*2014</sup><br />
* [https://sourceforge.net/projects/feliz/ Feliz]<br />
* [https://www.pacbsd.org/ PacBSD] <sup>*2013, 旧名 ArchBSD</sup><br />
* [https://sourceforge.net/projects/ninjaos/ Ninja OS]<br />
* [http://nurunner.mkxt.net/index2.html Nurunner Linux]<br />
* [https://distrowatch.com/table.php?distribution=sonar Sonar] <sup>*2014</sup><br />
<br />
=== 2016 ===<br />
<br />
* [https://sourceforge.net/projects/alphaos/ alphaOS]<br />
* [https://sourceforge.net/projects/apricityos/ Apricity OS]<br />
* [https://sourceforge.net/projects/arch-i3nemesis/ Arch i3Nemesis]<br />
* [https://sourceforge.net/projects/architect-linux Architect]<br />
* [https://sourceforge.net/projects/archodi/ archodi]<br />
* [https://github.com/arkOScloud arkOS]<br />
* [https://github.com/arquetype/pacman-source Arquetype CRT]<br />
* [http://easy.open.and.free.fr/didjix/ DidJiX]<br />
* [https://sourceforge.net/projects/miraclx-os/ Miraclx OS]<br />
* [https://sourceforge.net/projects/niixarch/ niixarch]<br />
* [https://sourceforge.net/projects/architect-linux/ PacBang]<br />
* [https://velt.io Velt OS]<br />
<br />
=== 2015 ===<br />
<br />
* [https://sourceforge.net/projects/arber/ ArBer Linux]<br />
* [https://sourceforge.net/projects/bridgelinux/ Bridge Linux]<br />
* [https://sourceforge.net/projects/justbrowsing/ justbrowsing]<br />
* [https://kademar.org/productos/version-de-escritorio/ Kademar]<br />
* [https://sourceforge.net/projects/mooos/ mooOS]<br />
* [https://sourceforge.net/projects/poliarch/ PoliArch]<br />
* [https://sourceforge.net/projects/tuxhatlinux/ Tux Hat Linux]<br />
<br />
=== 2014 ===<br />
<br />
* [https://github.com/Arch-Linux-MIPS Arch Linux MIPS]<br />
* [https://sourceforge.net/projects/chaosdistro/ C.H.A.O.S.]<br />
* [https://sourceforge.net/projects/deltalinux-obs/ Delta]<br />
* [https://sourceforge.net/projects/devilzarch/ devilzarch]<br />
* [https://sourceforge.net/projects/instarch/ instarch]<br />
* [https://sourceforge.net/projects/mesklinux/ Mesk Linux]<br />
<br />
=== 2013 ===<br />
<br />
* [https://sourceforge.net/projects/arche17 ArchE17]<br />
* [https://sourceforge.net/projects/luciferslinux/ Lucifer's Linux]<br />
<br />
=== 2012 ===<br />
<br />
* [https://web.archive.org/web/20120614085009/http://archlinuxppc.org/ Arch Linux PPC]<br />
* [https://web.archive.org/web/20140118130037/http://www.archserver.org/ ArchServer]<br />
* [https://web.archive.org/web/20120608055552/http://cdn.freesco.pl CDN Linux]<br />
* [https://web.archive.org/web/20141201064031/http://sourceforge.net/projects/connochaetos/ ConnochaetOS]<br />
* [https://sourceforge.net/projects/kahelos/ Kahel OS]<br />
* [https://web.archive.org/web/20120314025441/http://www.tommed.co.uk/ldr/ LDR]<br />
* [https://sourceforge.net/projects/nosonja/ Nosonja]<br />
* [https://sourceforge.net/projects/sados/ SadOS]<br />
* [https://sourceforge.net/projects/sfpenguin/ San Francisco Linux]<br />
<br />
=== 2011 ===<br />
<br />
* [https://code.google.com/archive/p/archlive/ Archlive]<br />
* [https://web.archive.org/web/20151001195223/http://ctkarch.org/ CTKArch]<br />
* [http://live.linux-gamers.net/ LinuX-gamers]<br />
<br />
=== 2010 ===<br />
<br />
* [https://sourceforge.net/projects/ameosdist/ AmeOS]<br />
* [https://sourceforge.net/projects/archone/ ArchOne]<br />
* [http://www.archpwn.org/ ArchPwn]<br />
* [https://sourceforge.net/projects/elegance-linux/ Elegance]<br />
* [https://sourceforge.net/projects/uknow4kids/ UKnow4Kids]<br />
* [https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?pid=717249 Uzume Linux]<br />
<br />
=== 2009 ===<br />
<br />
* [https://code.google.com/archive/p/archlinux-i586/ archlive-i586]<br />
* [https://web.archive.org/web/20110202101442/http://blag.chaox.net/ Chaox]<br />
* [https://web.archive.org/web/20151212131030/http://www.enlisy.net/en/ Enlisy]<br />
* [https://web.archive.org/web/20090901203844/http://fireflylinux.com/ Firefly Linux]<br />
* [https://web.archive.org/web/20091227101903/http://en.maryanlinux.com/ Maryan Linux 2]<br />
<br />
=== 2008 ===<br />
<br />
* [https://web.archive.org/web/20081224231003/http://rusher.webhop.org/wordpress/?page_id=143 Arch Linux Modified]<br />
* [https://web.archive.org/web/20100918204659/http://www.faunos.com/ FaunOS]<br />
* [http://distrowatch.com/table.php?distribution=shift Shift Linux] <sup>*2006</sup><br />
* [https://web.archive.org/web/20100125175854/http://code.google.com/p/uarch/ uArch]<br />
<br />
=== 2007 ===<br />
<br />
* [https://web.archive.org/web/20090726221110/http://archie.dotsrc.org/ Archie] <sup>*2005</sup><br />
* [http://marchlinux.wikidot.com/ March Linux]<br />
* [https://distrowatch.com/table.php?distribution=underground Underground Desktop] <sup>*2005</sup><br />
<br />
=== 2006 ===<br />
<br />
* [https://web.archive.org/web/20110728041813/http://arch-egis.berlios.de/news.php Aegis Project]<br />
* [https://web.archive.org/web/20100213030324/http://sourceforge.net/projects/freshmeat_lowarch/ Lowarch]<br />
* [https://web.archive.org/web/20070528084125/http://www.kotek.net/minimax/ Minimax]<br />
<br />
=== 2004 ===<br />
<br />
* [https://web.archive.org/web/20090327055005/http://www.datavibe.net/~essiene/ale/ Arch Linux Embedded Project]<br />
<br />
== 参照 ==<br />
<br />
* [[Wikipedia:ja:Arch Linux#派生プロジェクト]]<br />
* [https://distrowatch.com/search.php?&basedon=Arch&status=All#simple DistroWatch の Arch ベースのディストリビューション]</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%BC&diff=16836
ミラー
2020-07-16T10:14:25Z
<p>Kusakata: /* 公式ミラー */ DeveloperWikiのリンク変更</p>
<hr />
<div>[[Category:Arch について]]<br />
[[Category:パッケージ管理]]<br />
[[ar:Mirrors]]<br />
[[en:Mirrors]]<br />
[[es:Mirrors]]<br />
[[fr:Miroirs]]<br />
[[it:Mirrors]]<br />
[[pt:Mirrors]]<br />
[[ru:Mirrors]]<br />
[[zh-hans:Mirrors]]<br />
{{Related articles start}}<br />
{{Related|pacman}}<br />
{{Related|Reflector}}<br />
{{Related articles end}}<br />
<br />
このページにはミラーの選択と設定のガイドと現在利用できるミラーのリストがあります。<br />
<br />
== 公式ミラー ==<br />
<br />
公式の Arch Linux ミラーリストは {{pkg|pacman-mirrorlist}} パッケージから取得されます。最新のミラーリストを取得したい場合、メインサイトの [https://www.archlinux.org/mirrorlist/ Pacman Mirrorlist Generator] ページを使ってください。<br />
<br />
Arch ミラーの状態は [https://www.archlinux.jp/mirrors/status/ Mirror Status] のページで確認できます。できるかぎり最新となっているミラーを使用することを推奨します。<br />
<br />
公式のミラーリストにミラーを追加して欲しい場合は、[[DeveloperWiki:新しいミラー]] を見てください。それまでは、このページの下部にある[[#非公式ミラー]]リストに追加してください。<br />
<br />
=== IPv6 対応ミラー ===<br />
<br />
[https://www.archlinux.org/mirrorlist/?ip_version=6 Pacman Mirrorlist Generator] を使って最新の IPv6 ミラーのリストを確認することができます。<br />
<br />
== 特定のミラーを有効にする ==<br />
<br />
ミラーを有効にするには、{{ic|/etc/pacman.d/mirrorlist}} を開いてあなたの国の部分を見て下さい。あなたが使いたいミラーをアンコメントします。<br />
<br />
例:<br />
<br />
# Japan<br />
# Server = <nowiki>ftp://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ArchLinux/$repo/os/$arch</nowiki><br />
'''Server = <nowiki>http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ArchLinux/$repo/os/$arch</nowiki>'''<br />
<br />
ミラーの選択を助けるツールについては [[#ミラーをソートする]] を見て下さい。<br />
<br />
{{Tip|<br />
* 好みの5つのミラーをアンコメントしてミラーリストファイルの一番上に置いて下さい。最初のミラーに問題が起こったとしても他のミラーに移ることができるようになります。ミラーリストのアップデートをマージするのが簡単になるメリットもあります。<br />
* [[Wikipedia:ja:HTTPの持続的接続|HTTP の持続的接続]]があるため、HTTP のミラーの方が FTP よりも高速です。FTP では、パッケージのダウンロードをリクエストするたびに新しい接続を確立する必要があるため、''pacman'' はそのたびに停止してしまいます。<br />
}}<br />
<br />
{{ic|/etc/pacman.conf}} でミラーを指定することも可能です。''[core]'' リポジトリのデフォルトの設定は以下の通りです:<br />
[core]<br />
Include = /etc/pacman.d/mirrorlist<br />
<br />
''JAIST'' のミラーをデフォルトのミラーとして使いたい場合、{{Ic|Include}} 行の前に次を追加してください:<br />
[core]<br />
'''Server = <nowiki>ftp://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ArchLinux/core/os/$arch</nowiki>'''<br />
Include = /etc/pacman.d/mirrorlist<br />
<br />
pacman は最初にこのミラーに接続を試行するようになります。同じように ''[testing]'', ''[extra]'', ''[community]'' でミラーを設定することができます。<br />
<br />
{{Note|ミラーを直接 {{ic|pacman.conf}} で指定する場合、全てのリポジトリで同じミラーを使うようにしてください。そうしないと、インストールされるパッケージ同士の互換性が失われます。例えば ''[core]'' の linux が最新なのに対して ''[extra]'' のカーネルモジュールが古いということがありえます。}}<br />
<br />
=== pacman にパッケージリストを更新させる ===<br />
<br />
{{ic|/etc/pacman.d/mirrorlist}} を作成・編集した後は次のコマンドを実行してください:<br />
# pacman -Syyu<br />
<br />
2つの {{Ic|--refresh}} や {{Ic|-y}} フラグを渡すと (リストが最新でも) 強制的に pacman の全てのパッケージリストを更新させます。''新しいミラーに変更した時はいつでも'' {{Ic|pacman -Syy}} をするようにして下さい。無用な問題を避けることができます。[https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id=163124 Is -Syy safe?] も参照。<br />
<br />
==ミラーをソートする==<br />
パッケージをダウンロードする際、pacman は {{ic|/etc/pacman.d/mirrorlist}} に書かれた順番でミラーを使用します。更新頻度と速度でミラーをソートする [[Reflector]] を使わない場合、以下の方法で手動でミラーをソートしてください。<br />
<br />
最速のミラーだけを使うのはいいアイデアとは言えません。最速のミラーの更新が遅れることがありえるからです。[[#速度で並び替える|速度で並び替えて]]から[https://www.archlinux.jp/mirrors/status/ ミラーの状態] を見て同期が遅れているミラーを排除するほうが良いでしょう。<br />
<br />
===速度で並び替える===<br />
{{Pkg|pacman-contrib}} パッケージに含まれている Bash スクリプト {{ic|/usr/bin/rankmirrors}} で最速のローカルミラーを決定することができます。<br />
<br />
既存の {{ic|/etc/pacman.d/mirrorlist}} をバックアップしてください:<br />
# cp /etc/pacman.d/mirrorlist /etc/pacman.d/mirrorlist.backup<br />
<br />
{{ic|/etc/pacman.d/mirrorlist.backup}} を編集して {{ic|rankmirrors}} でテストするミラーをアンコメントしてください。<br />
<br />
全てのミラーをアンコメントしたいなら以下の {{Ic|sed}} を実行:<br />
# sed -i 's/^#Server/Server/' /etc/pacman.d/mirrorlist.backup<br />
<br />
最後に、ミラーにランク付けをします。{{Ic|-n 6}} は最速の6つのミラーを出力することを意味しています: <br />
# rankmirrors -n 6 /etc/pacman.d/mirrorlist.backup > /etc/pacman.d/mirrorlist<br />
<br />
{{Ic|rankmirrors -h}} でオプションを全て一覧できます。<br />
<br />
=== サーバーサイドのランク付け ===<br />
<br />
公式の [https://www.archlinux.org/mirrorlist/ Pacman Mirrorlist Generator] を使うことで簡単にランク付けされたミラーのリストを取得できます。ランク付けには複数の要因が絡んでいるので、ミラーやクライアントの負担によって数値は変わる可能性があります。<br />
<br />
サーバーをランク付けしてミラーリストを自動で生成するスクリプトは複数存在します:<br />
<br />
* [[Reflector]] は [https://www.archlinux.jp/mirrors/status/ MirrorStatus] ページから最新のミラーリストを取得して、最新のミラーだけを抽出してから、速度でミラーをソートし、{{ic|/etc/pacman.d/mirrorlist}} ファイルを上書きします。<br />
* [https://github.com/Gen2ly/armrr armrr] は [https://www.archlinux.org/mirrorlist/ Pacman Mirrorlist Generator] から特定の国のミラーリストをダウンロードして、現在のミラーリストにのバックアップを作成します。<br />
<br />
=== 特定の国のミラーだけを抽出する ===<br />
<br />
毎回、ミラーの速度をテストするかわりに特定の国もミラーリストだけを自動で生成するというのもありです。{{Pkg|pacman-mirrorlist}} をアップデートした後に {{ic|mirrorlist.pacnew}} が存在するとき、以下を実行することで日本のミラーだけをリストアップできます:<br />
<br />
{{bc|<nowiki>awk '/^## Japan$/ {f=1} f==0 {next} /^$/ {exit} {print substr($0, 2)}' \<br />
/etc/pacman.d/mirrorlist.pacnew</nowiki>}}<br />
<br />
== トラブルシューティング ==<br />
<br />
ありえないケースですが、もしあなたがミラーを設定しておらず {{Ic|pacman-mirrorlist}} をインストールしていない場合は、次のコマンドを実行してください:<br />
# curl -o /etc/pacman.d/mirrorlist <nowiki>https://www.archlinux.org/mirrorlist/all/</nowiki><br />
<br />
上述のとおり好ましいミラーをアンコメントして、次を実行:<br />
# pacman -Syu pacman-mirrorlist<br />
<br />
==非公式ミラー==<br />
以下のミラーは {{ic|/etc/pacman.d/mirrorlist}} に''記載されていません''。<br />
<br />
===オーストリア===<br />
*http://gd.tuwien.ac.at/opsys/linux/archlinux/ - ''ウィーン工科大学''<br />
*ftp://gd.tuwien.ac.at/opsys/linux/archlinux/<br />
<br />
=== カナダ ===<br />
*https://na.mirrors.coltondrg.com/archlinux/<br />
<br />
===中国===<br />
'''Telecom'''<br />
*http://mirror.bit.edu.cn/archlinux/ - ''北京理工大学''<br />
*http://mirrors.aliyun.com/archlinux/ - ''Alibaba''<br />
<br />
'''Unicom'''<br />
*http://mirrors.sohu.com/archlinux/<br />
*http://mirrors.yun-idc.com/archlinux/<br />
<br />
'''Cernet'''<br />
*http://mirrors.geekpie.org/archlinux/ - ''Geek Pie Association @ 上海科技大学''<br />
*http://ftp.sjtu.edu.cn/archlinux/ - ''上海交通大学'' (旧)<br />
*https://mirrors.sjtug.sjtu.edu.cn/archlinux/ - ''上海交通大学 Linux ユーザーグループ''<br />
*http://mirrors.4.tuna.tsinghua.edu.cn/archlinux/ ''(ipv4 のみ)''<br />
*http://mirrors.6.tuna.tsinghua.edu.cn/archlinux/ ''(ipv6 のみ)''<br />
*http://mirror.lzu.edu.cn/archlinux/ - ''蘭州大学''<br />
*https://mirrors.nju.edu.cn/archlinux/ - ''南京大学''<br />
<br />
===フランス===<br />
*http://delta.archlinux.fr/ - ''差分パッケージに対応。{{Pkg|xdelta3}} を実行する必要あり。''<br />
*https://eu.mirrors.coltondrg.com/archlinux/<br />
*https://mirror.oldsql.cc/archlinux/<br />
<br />
===インドネシア===<br />
*http://kambing.ui.ac.id/archlinux/<br />
<br />
=== イラン ===<br />
*http://mirror.yazd.ac.ir/arch/<br />
*http://repo.sadjad.ac.ir/arch/<br />
<br />
=== イタリア ===<br />
*http://mi.mirror.garr.it/mirrors/archlinux/<br />
<br />
===日本===<br />
*http://ftp.nara.wide.ad.jp/pub/Linux/archlinux/ - ''奈良先端科学技術大学院大学''<br />
*http://ftp.kddilabs.jp/Linux/packages/archlinux/<br />
*http://srv2.ftp.ne.jp/Linux/packages/archlinux/<br />
*http://mirror.archlinuxjp.org/<br />
<br />
===マレーシア===<br />
*http://mirror.oscc.org.my/archlinux/<br />
<br />
=== オランダ ===<br />
*http://mirror.transip.net/archlinux/ ''TransIP B.V.''<br />
<br />
===ニュージーランド===<br />
*http://mirror.ece.auckland.ac.nz/archlinux/ ''NZ only''<br />
*https://mirror.fsmg.org.nz/archlinux/ - ''Free Software Mirror Group''<br />
<br />
===ポーランド===<br />
*ftp://ftp.icm.edu.pl/pub/Linux/dist/archlinux/ - ICM UW<br />
*http://ftp.icm.edu.pl/pub/Linux/dist/archlinux/ - ICM UW<br />
*https://ftp.icm.edu.pl/pub/Linux/dist/archlinux/ - ICM UW<br />
*rsync://ftp.icm.edu.pl/pub/Linux/dist/archlinux/ - ICM UW<br />
<br />
===ロシア===<br />
*http://mirrors.krasinfo.ru/archlinux/ - ''Krasnoyarsk, Classica-Service Ltd''<br />
<br />
===南アフリカ===<br />
*http://ftp.leg.uct.ac.za/pub/linux/arch/ - ''ケープタウン大学''<br />
*ftp://ftp.leg.uct.ac.za/pub/linux/arch/<br />
*http://mirror.ufs.ac.za/archlinux/ - ''ザ・フリーステイト大学''<br />
*ftp://mirror.ufs.ac.za/os/linux/distros/archlinux/<br />
*http://archlinux.mirror.ac.za - ''TENET - Tertiary Education and Research Network of South Africa''<br />
*ftp://archlinux.mirror.ac.za<br />
<br />
=== スウェーデン ===<br />
*http://foss.dhyrule.se/linux/archlinux/<br />
*ftp://foss.dhyrule.se/linux/archlinux/<br />
<br />
=== タイ ===<br />
* http://mirror1.ku.ac.th/archlinux/<br />
<br />
=== トルコ ===<br />
<br />
* http://mirror.veriteknik.net.tr/archlinux/'' - VeriTeknik Data Center''<br />
* http://ftp.linux.org.tr/archlinux/<br />
<br />
===アメリカ合衆国===<br />
* http://mirror.clarkson.edu/archlinux/<br />
* http://mirror.pointysoftware.net/archlinux/<br />
* http://mirror.ziemer.bz/archlinux<br />
* https://lug.mines.edu/mirrors/archlinux/<br />
* http://mirror.cs.umn.edu/arch/<br />
<br />
===Sourceforge (旧 ISO)===<br />
* https://sourceforge.net/projects/archlinux/files/ - ''ISO ファイルのみ。2006年以降のリリースは含まれていません。古い ISO を入手するのに使って下さい。''<br />
<br />
== 参照 ==<br />
* [https://github.com/archlinux/archweb/blob/master/mirrors/views/mirrorlist.py GitHub archweb mirrorlist.py] - archweb ミラーリストジェネレータのソースコード</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=Dmenu&diff=16835
Dmenu
2020-07-16T09:44:39Z
<p>Kusakata: /* 環境変数 */ 空白</p>
<hr />
<div>{{DISPLAYTITLE:dmenu}}<br />
[[Category:アプリケーションランチャー]]<br />
[[Category:Suckless]]<br />
[[da:Dmenu]]<br />
[[en:Dmenu]]<br />
[[es:Dmenu]]<br />
[[fr:Dmenu]]<br />
[[zh-hans:Dmenu]]<br />
{{Related articles start}}<br />
{{Related|アプリケーション一覧/その他#アプリケーションランチャー}}<br />
{{Related articles end}}<br />
<br />
[https://tools.suckless.org/dmenu dmenu] は X 向けの高速で軽量なダイナミックメニューです。標準入力から任意のテキストを読み込んで、1行ごとを1つのアイテムとしてメニューを作成します。ユーザーは矢印キーや名前の一部を入力してアイテムを選択することができ、標準出力に行が出力されます。dmenu_run は dmenu をアプリケーションランチャーとして使えるようにするラッパーです。<br />
<br />
== インストール ==<br />
<br />
[[公式リポジトリ]]から {{Pkg|dmenu}} パッケージを[[インストール]]してください。git の開発ビルドを使いたい場合は、[[Arch User Repository]] から {{AUR|dmenu-git}} パッケージをインストールしてください。<br />
<br />
dmenu にはデフォルトの機能を拡張した、様々な亜種も存在します。[[AUR]] から以下のパッケージがインストールできます:<br />
<br />
* {{AUR|dmenu2}}: 多数の便利なパッチが適用された dmenu のフォーク。明るさの調整や透過のカスタマイズ、下線などの機能が追加されています。<br />
<br />
''dmenu'' は次のコマンドで実行できます:<br />
<br />
$ dmenu_run<br />
<br />
== 設定 ==<br />
<br />
{{Ic|dmenu_run}} コマンドにはキーストロークのコンビネーションを割り振ると良いでしょう。ウィンドウマネージャやデスクトップ環境の設定を使ったり、{{Pkg|xbindkeys}} などのプログラムで設定できます。詳しくは[[ホットキー]]の記事を見て下さい。また、''dmenu'' を [[Prelink]] するのも有用です。<br />
<br />
=== カスタムアイコンの表示 ===<br />
''dmenu'' にカスタムアイテムをパイプで渡すことで表示できます。例えば:<br />
<br />
$ echo -e "first\nsecond\nthird" | dmenu<br />
<br />
=== 手動でアイテムを追加 ===<br />
''dmenu'' は {{ic|$PATH}} で定義されたディレクトリにある実行可能ファイルを検索します。{{ic|$PATH}} を変更する方法については次の記事を参照: [[環境変数]]。<br />
<br />
=== フォント ===<br />
''dmenu'' は ({{Pkg|xorg-xfontsel}} に入っている) ''xfontsel'' ツールを使って [[XLFD|X 論理フォント記述子]]を利用してフォントを表示できます。次の例は {{Pkg|terminus-font}} を使って dmenu を実行します:<br />
<br />
$ dmenu_run -fn "-xos4-terminus-medium-r-*-*-14-*"<br />
<br />
XFT サポートのパッチが適用された ''dmenu'' を使用する場合も構文は同じです:<br />
<br />
$ dmenu_run -fn 'Droid Sans Mono-9'<br />
<br />
=== シェルのエイリアスのサポート ===<br />
''dmenu'' は[[Bash#エイリアス|シェルのエイリアス]]に対応していません。''dmenu'' にエイリアスを認識させるには、[[AUR]] から {{AUR|dmenu-recent-aliases}}{{Broken package link|{{aur-mirror|dmenu-recent-aliases}}}} パッケージを[[インストール]]して {{ic|dmenu_run_aliases}} を実行してください。''dmenu_run_aliases'' によって認識させるにはエイリアスを {{ic|~/.bash_aliases}} か {{ic|~/.zsh_aliases}} のどちらかに記述する必要があります。<br />
<br />
== トラブルシューティング ==<br />
<br />
=== No locale support ===<br />
<br />
''dmenu_run'' を実行すると以下のエラーメッセージが表示される場合:<br />
<br />
{{hc|$ dmenu_run|<br />
no locale support<br />
}}<br />
<br />
{{ic|LANG}} 環境変数が正しく設定されていることを確認してください。詳しくは次のページを参照: [[ロケール#トラブルシューティング]]。<br />
<br />
=== メニューエントリが表示されない ===<br />
<br />
特定のメニューエントリが ''dmenu'' に表示されない場合、キャッシュが壊れている可能性があります。キャッシュを削除して ''dmenu'' を再起動してください:<br />
$ rm ~/.dmenu_cache<br />
$ rm ~/.cache/dmenu_run<br />
{{ic|$XDG_CACHE_HOME}} が設定されている場合、キャッシュファイルは一つしか存在しません。詳しくは {{ic|/usr/bin/dmenu_run}} の中を見て下さい。<br />
<br />
=== 環境変数 ===<br />
<br />
アプリケーションに必要な環境変数を {{ic|/etc/environment}} で定義して下さい。<br />
<br />
== 参照 ==<br />
* [https://tools.suckless.org/dmenu dmenu] &ndash; dmenu 公式ウェブサイト<br />
* [https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id=80145 Dmenu Hacking thread ] &ndash; Arch Linux フォーラムの Dmenu ハックスレッド。スクリプトについては [https://github.com/orschiro/dmenu-scripts-collection dmenu_scripts コレクション] にまとめられています。</div>
Kusakata
https://wiki.archlinux.jp/index.php?title=%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89&diff=16834
インストールガイド
2020-07-16T09:44:09Z
<p>Kusakata: /* 起動モードの確認 */ 空白</p>
<hr />
<div>[[Category:Arch について]]<br />
[[Category:Arch の入手とインストール]]<br />
[[ar:Installation guide]]<br />
[[bg:Installation guide]]<br />
[[bs:Installation guide]]<br />
[[cs:Installation guide]]<br />
[[da:Installation guide]]<br />
[[de:Arch Install Scripts]]<br />
[[el:Installation guide]]<br />
[[en:Installation guide]]<br />
[[es:Installation guide]]<br />
[[fa:راهنمای تازهکاران]]<br />
[[fi:Installation guide]]<br />
[[fr:Arch install scripts]]<br />
[[hr:Installation guide]]<br />
[[hu:Installation guide]]<br />
[[id:Installation guide]]<br />
[[it:Installation guide]]<br />
[[ko:Installation guide]]<br />
[[lt:Installation guide]]<br />
[[nl:Installation guide]]<br />
[[pl:Installation guide]]<br />
[[pt:Installation guide]]<br />
[[ru:Installation guide]]<br />
[[sk:Installation guide]]<br />
[[sr:Installation guide]]<br />
[[sv:Installation guide]]<br />
[[th:Installation guide]]<br />
[[tr:Installation guide]]<br />
[[uk:Installation guide]]<br />
[[zh-hans:Installation guide]]<br />
[[zh-hant:Installation guide]]<br />
このドキュメントは、公式のインストールイメージから起動したライブ環境を使って [[Arch Linux]] をインストールする過程を案内するものです。インストールの前に、[[FAQ]] に目を通しておくことをお勧めします。使用されている用語については、[[ヘルプ:読み方]]を見てください。コードの例にはプレースホルダ ({{ic|''斜体''}} の文字) を含んでいる場合があり、手動で置き換える必要があります。<br />
<br />
より詳しい情報は、対応する [[メインページ|Arch Wiki]] の記事や、プログラムの [[man ページ]] を見てください。両方ともこのガイドからリンクされています。対話的な助けが必要であれば、[https://slack.archlinux.jp/ Slack] や、[https://bbs.archlinux.jp/ フォーラム] を使うこともできます。<br />
<br />
Arch Linux は 530 MiB 以上のメモリが搭載された [[wikipedia:ja:x64|x86_64]] 互換のマシンで動作します。基本的なインストールで使用するディスク容量は 2 GiB 以下です。インストールする際はリモートリポジトリからパッケージを取得する必要があるため、このガイドはインターネットに接続できる環境を前提としています。<br />
<br />
==インストールの準備==<br />
インストールメディアとメディアの [[GnuPG]] 署名は [https://www.archlinux.jp/download/ ダウンロード] ページから入手できます。<br />
<br />
=== 署名の検証 ===<br />
<br />
イメージは使用する前に署名を検証することを推奨します。特に「HTTP ミラー」からイメージをダウンロードした場合、[https://www2.cs.arizona.edu/stork/packagemanagersecurity/attacks-on-package-managers.html 悪意のあるイメージ] に差し替えられる可能性があるため検証を行ってください。<br />
<br />
[[GnuPG]] がインストールされている場合、ISO イメージのあるディレクトリに ("チェックサム" の下にある) "PGP 署名" をダウンロードして、以下のコマンドを実行すれば[[GnuPG#署名の検証|検証]]できます:<br />
<br />
$ gpg --keyserver-options auto-key-retrieve --verify archlinux-''version''-x86_64.iso.sig<br />
<br />
もしくは、既存の Arch Linux 環境から以下のコマンドを実行してください:<br />
<br />
$ pacman-key -v archlinux-''version''-x86_64.iso.sig<br />
<br />
{{Note|<br />
* 上記の [https://www.archlinux.jp/download/ archlinux.jp] ではなくミラーサイトから署名をダウンロードした場合、署名も改変されている可能性があります。その場合、署名をデコードするのに使用する公開鍵が他の信用できる鍵によって署名されていることを確認してください。{{ic|gpg}} コマンドで公開鍵のフィンガープリントが出力されます。<br />
* 署名を検証する他の方法として ISO ファイルに署名している [https://www.archlinux.org/people/developers/ Arch Linux の開発者] のフィンガープリントと公開鍵のフィンガープリントが一致していることを確認することでも検証できます。公開鍵認証について詳しくは [[Wikipedia:ja:公開鍵暗号]] を見てください。<br />
}}<br />
<br />
=== ライブ環境の起動 ===<br />
<br />
ライブ環境は[[USB インストールメディア|USB フラッシュドライブ]]や[[光学ディスクドライブ#焼き込み|光学ディスク]]、あるいは [[PXE]] を使ってネットワーク経由で起動できます。他のインストール方法については[[:カテゴリ:Arch の入手とインストール]]を見てください。<br />
<br />
* 大抵の場合、起動時の [[w:Power-on self test|POST]] フェイズで起動画面に書かれたキーを押すことで、Arch インストールメディアが含まれているドライブから起動するように指定できます。詳しくは使用しているマザーボードのマニュアルを見てください。<br />
* Arch のメニューが表示されたら、''Boot Arch Linux'' を選択して {{ic|Enter}} を押すことでインストール環境が開きます。<br />
* [[カーネルパラメータ#設定|ブートパラメータ]]の一覧については [https://projects.archlinux.org/archiso.git/tree/docs/README.bootparams README.bootparams] を、含まれているパッケージの一覧は [https://git.archlinux.org/archiso.git/tree/configs/releng/packages.x86_64 packages.x86_64] を見てください。<br />
* 最初に[[Wikipedia:Virtual console|仮想端末]]に root ユーザーでログインされ、[[Zsh]] のシェルプロンプトが表示されます。<br />
<br />
{{ic|Alt+''arrow''}} [[キーボードショートカット|ショートカット]]を使用することでコンソールを切り替えることができます (例えば [[ELinks]] でガイドを見ながら操作できます)。設定ファイルを[[ヘルプ:読み方#追加, 作成, 編集 そして source|編集]]するときは [[nano#nano の使用方法|nano]], [[Wikipedia:ja:vi|vi]], [[vim#使用方法|vim]] が使えます。<br />
<br />
=== キーボードレイアウト ===<br />
<br />
デフォルトの[[コンソールでのキーボード設定|キーボードレイアウト]]は [[Wikipedia:File:KB United States-NoAltGr.svg|US]] キーボードです。利用可能なキーマップは以下のコマンドで確認できます:<br />
<br />
# ls /usr/share/kbd/keymaps/**/*.map.gz<br />
<br />
レイアウトを変更するには使用したいファイルの名前を指定して {{man|1|loadkeys}} を実行してください。パスや拡張子は省略可能です。例えば、日本語キーボードレイアウトに設定するには:<br />
<br />
# loadkeys jp106<br />
<br />
[[フォント#コンソールフォント|コンソールフォント]]は {{ic|/usr/share/kbd/consolefonts/}} に存在し、{{man|8|setfont}} で設定ができます。<br />
<br />
=== 起動モードの確認 ===<br />
<br />
[[UEFI]] マザーボードで UEFI モードが有効になっている場合、[[Archiso]] は [[systemd-boot]] によって Arch Linux を起動します。[[efivars]] をチェックして UEFI モードで起動しているかどうか確認してください:<br />
<br />
# ls /sys/firmware/efi/efivars<br />
<br />
もし正しく表示されれば、システムは UEFI モードで起動しています。ディレクトリが存在しない場合、[[Wikipedia:ja:Basic_Input/Output_System|BIOS]] (または CSM) モードで起動しています。詳しくは使用しているマザーボードのマニュアルを読んでください。<br />
<br />
=== インターネットへの接続 ===<br />
<br />
ネットワーク接続を確立するために、以下の手順に従ってください:<br />
<br />
* [[ネットワークインターフェイス]]が認識・有効化されていることを確認してください、例えば {{man|8|ip-link}} を使って確認: {{bc|# ip link}}<br />
* ネットワークに接続してください。イーサネットケーブルを接続するか、あるいは[[ワイヤレス設定|ワイヤレス LAN に接続]]してください。<br />
* ネットワーク接続を設定してください:<br />
** [[ネットワーク設定#固定 IP アドレス|固定 IP アドレス]]<br />
** 動的 IP アドレス: [[DHCP]] を使う。<br />
*:{{Note|インストールイメージは起動時に [[dhcpcd]] ({{ic|dhcpcd@''interface''.service}}) を [https://git.archlinux.org/archiso.git/tree/configs/releng/airootfs/etc/udev/rules.d/81-dhcpcd.rules 有線ネットワークデバイス] で有効にします。}}<br />
* [[Wikipedia:ja:ping|ping]] で接続を確認できます: {{bc|# ping archlinux.jp}}<br />
<br />
=== システムクロックの更新 ===<br />
{{man|1|timedatectl}} を使ってシステムクロックを正確にしてください:<br />
# timedatectl set-ntp true<br />
<br />
サービスの状態は {{ic|timedatectl status}} で確認できます。<br />
<br />
=== パーティション ===<br />
<br />
ライブ環境によって認識されたディスクには {{ic|/dev/sda}} や {{ic|/dev/nvme0n1}} などのように''ブロックデバイス''が割り当てられます。デバイスを確認するには、[[lsblk]] または [[fdisk]] を使ってください:<br />
<br />
# fdisk -l<br />
<br />
{{ic|rom}}, {{ic|loop}}, {{ic|airoot}} などで終わるデバイスは無視してかまいません。<br />
<br />
Arch Linux をインストールするデバイスには以下の[[パーティション]]が必要です:<br />
<br />
* ルートディレクトリ {{ic|/}} のパーティション。<br />
* [[UEFI]] が有効になっている場合、[[EFI システムパーティション]]。<br />
<br />
[[LVM]], [[dm-crypt|システム暗号化]], [[RAID]] などを使う場合は、この段階で用意をします。<br />
<br />
==== レイアウト例 ====<br />
<br />
{| class="wikitable"<br />
!colspan="5" | BIOS と [[MBR]]<br />
|-<br />
! マウントポイント<br />
! パーティション<br />
! [[Wikipedia:Partition type|パーティションタイプ]]<br />
! 容量<br />
|-<br />
| {{ic|/mnt}}<br />
| {{ic|/dev/sd''X''1}}<br />
| Linux<br />
| デバイスの残り容量全て<br />
|-<br />
| [スワップ]<br />
| {{ic|/dev/sd''X''2}}<br />
| Linux swap<br />
| 512 MiB 以上<br />
|-<br />
!colspan="5" | UEFI と [[GPT]]<br />
|-<br />
! マウントポイント<br />
! パーティション<br />
! [[GUID Partition Table|パーティションタイプ]]<br />
! 容量<br />
|-<br />
| {{ic|/mnt/boot}} または {{ic|/mnt/efi}}<br />
| {{ic|/dev/sd''X''1}}<br />
| [[EFI システムパーティション]]<br />
| 260–512 MiB<br />
|-<br />
| {{ic|/mnt}}<br />
| {{ic|/dev/sd''X''2}}<br />
| Linux x86-64 root (/)<br />
| デバイスの残り容量全て<br />
|-<br />
| [スワップ]<br />
| {{ic|/dev/sd''X''3}}<br />
| Linux swap<br />
| 512 MiB 以上<br />
|-<br />
|}<br />
<br />
詳しくは[[パーティショニング]]を見てください。<br />
<br />
{{Note|<br />
* ''パーティションテーブル''を変更するときは [[fdisk]] や [[parted]] を使います: {{ic|# fdisk /dev/''sda''}}<br />
* [[スワップ|スワップ領域]]は、ファイルシステムがサポートしている場合は[[スワップ#スワップファイル|スワップファイル]]で設定することもできます。}}<br />
<br />
=== パーティションのフォーマット ===<br />
<br />
パーティションを作成したら、適切な[[ファイルシステム]]でフォーマットする必要があります。例えば、[[ext4]] で {{ic|/dev/sd''X''1}} のルートパーティションをフォーマットするには、以下のコマンドを実行:<br />
<br />
# mkfs.''ext4'' /dev/sd''X''1<br />
<br />
スワップ用のパーティション (例: {{ic|/dev/''sda3''}}) を作成した場合は、''mkswap'' で初期化してください:<br />
<br />
# mkswap /dev/sd''X''2<br />
# swapon /dev/sd''X''2<br />
<br />
詳しくは[[ファイルシステム#デバイスのフォーマット]]を参照して下さい。<br />
<br />
=== ファイルシステムのマウント ===<br />
ルートパーティションのファイルシステムを {{ic|/mnt}} に[[マウント]]してください。例:<br />
<br />
# mount /dev/sd''X''1 /mnt<br />
<br />
他のパーティション(例えば {{ic|/mnt/efi}})については、それぞれ対応するマウントポイントを作成してマウントしてください。<br />
<br />
後で実行する [https://git.archlinux.org/arch-install-scripts.git/tree/genfstab.in genfstab] は、マウントされているファイルシステムやスワップ領域を認識します。<br />
<br />
== インストール ==<br />
<br />
=== ミラーの選択 ===<br />
インストールされるパッケージは、 {{ic|/etc/pacman.d/mirrorlist}} に定義されている[[ミラー]]からダウンロードされます。ライブ環境では全てのミラーが有効化され、インストールイメージが作られたときのミラーの同期状況と速度でソートされています。<br />
上の方に書かれているミラーほど、パッケージのダウンロードで優先されます。ファイルを編集して、位置的に一番近いミラーをリストの一番上に移動することができますが、他の判断基準も考慮に入れるべきです。<br />
設定したミラーリストが {{ic|pacstrap}} によって後のインストール時にコピーされます。そのため、正しく設定しておいた方がよいでしょう。<br />
<br />
=== 必須パッケージのインストール ===<br />
<br />
[https://projects.archlinux.org/arch-install-scripts.git/tree/pacstrap.in pacstrap] スクリプトを使用して {{Pkg|base}} パッケージと Linux [[カーネル]]、一般的なハードウェアのためのファームウェアをインストールしてください:<br />
<br />
# pacstrap /mnt base linux linux-firmware<br />
<br />
{{Tip|<br />
* {{Pkg|linux}} は他の[[カーネル]]パッケージに置き換えることも、コンテナにインストールする場合には完全に省略することもできます。<br />
* 仮想マシンまたはコンテナにインストールする場合、ファームウェアパッケージのインストールを省略できます。}}<br />
<br />
{{Pkg|base}} パッケージにはライブ環境に含まれているツールが全て含まれているわけではありません。したがって、ベースシステムを機能させるには別途以下のようなパッケージをインストールする必要があるかもしれません。<br />
<br />
* システムで使用する[[ファイルシステム]]のユーザースペースユーティリティ<br />
* [[RAID]] や [[LVM]] パーティションにアクセスするためのユーティリティ<br />
* {{Pkg|linux-firmware}} に含まれていないデバイスを動かすためのファームウェアファイル<br />
* [[ネットワーク]]を設定するのに必要なソフトウェア<br />
* [[テキストエディタ]]<br />
* [[man]] や [[GNU|info]] ページのドキュメントを読むためのパッケージ: {{Pkg|man-db}}, {{Pkg|man-pages}}, {{Pkg|texinfo}}<br />
<br />
他のパッケージやグループをインストールしたい場合、上記の ''pacstrap'' コマンドの後ろに(スペースで区切って)パッケージ名を追加してください。また、[[#chroot|chroot]] を実行した後に [[pacman]] コマンドでインストールすることも可能です。ライブ環境に含まれているパッケージと比較するには [https://projects.archlinux.org/archiso.git/tree/configs/releng/packages.x86_64 packages.x86_64] を見てください。<br />
<br />
== システムの設定 ==<br />
<br />
=== fstab の生成 ===<br />
<br />
以下のコマンドを実行して [[fstab]] を生成してください ([[永続的なブロックデバイスの命名#by-uuid|UUID]] を使う場合は {{ic|-U}} オプション、ラベルを使う場合は {{ic|-L}} オプションのどちらかを指定します):<br />
# genfstab -U /mnt >> /mnt/etc/fstab<br />
<br />
作成された {{ic|/mnt/etc/fstab}} を確認して、問題があれば編集してください。<br />
<br />
=== chroot ===<br />
<br />
以下のコマンドを実行して、新しくインストールしたシステムに [[Change Root|chroot]] します:<br />
# arch-chroot /mnt<br />
<br />
=== タイムゾーン ===<br />
<br />
以下のコマンドを実行して、[[時刻#タイムゾーン|タイムゾーン]]を設定してください(例えば、日本の場合は {{ic|''Region''/''City''}} を {{ic|Asia/Tokyo}} で置き換えてください):<br />
# ln -sf /usr/share/zoneinfo/''Region''/''City'' /etc/localtime<br />
<br />
{{man|8|hwclock}} を実行して {{ic|/etc/adjtime}} を生成してください。<br />
<br />
# hwclock --systohc<br />
<br />
このコマンドは、ハードウェアクロックが UTC に設定されていると仮定します。詳しくは[[時刻#時刻系]]を見てください。<br />
<br />
=== ローカリゼーション ===<br />
<br />
{{ic|/etc/locale.gen}} を編集して、{{ic|en_US.UTF-8 UTF-8}} と他の使用する [[ロケール]] (例: {{ic|ja_JP.UTF-8 UTF-8}}) をアンコメントします。次のコマンドを実行してロケールを生成してください:<br />
# locale-gen<br />
{{man|5|locale.conf}} ファイルを作成して、同じように {{ic|LANG}} [[環境変数]]を設定します:<br />
<br />
{{hc|1=/etc/locale.conf|2=<br />
LANG=''en_US.UTF-8''<br />
}}<br />
<br />
[[コンソールでのキーボード設定|コンソールキーマップ]]を設定している場合は、{{man|5|vconsole.conf}} に変更を永続化します:<br />
<br />
{{hc|1=/etc/vconsole.conf|2=<br />
KEYMAP=''de-latin1''<br />
}}<br />
<br />
=== ネットワーク設定 ===<br />
<br />
[[ホストネーム]]ファイルを作成してください:<br />
<br />
{{hc|1=/etc/hostname|2=<br />
''myhostname''<br />
}}<br />
<br />
同じ名前を {{man|5|hosts}} にも記述します:<br />
{{hc|1=/etc/hosts|2=<br />
127.0.0.1 localhost<br />
::1 localhost<br />
127.0.1.1 ''myhostname''.localdomain ''myhostname''<br />
}}<br />
<br />
システムに永続的な IP アドレスを割り当てる場合、{{ic|127.0.1.1}} の代わりにそのアドレスを指定してください。<br />
<br />
好みのネットワーク管理ソフトウェアをインストールして、新しくインストールされた環境で[[ネットワーク設定]]を完了させてください。<br />
<br />
=== Initramfs ===<br />
<br />
''pacstrap'' で[[カーネル]]パッケージをインストールしたときに [[mkinitcpio]] が実行されているため、普通は新しい ''initramfs'' の作成は必要ありません。<br />
<br />
[[LVM#mkinitcpio.conf の設定|LVM]], [[dm-crypt|システム暗号化]], [[RAID#mdadm フックを mkinitcpio.conf に追加する|RAID]] 環境などであれば、 {{man|5|mkinitcpio.conf}} を編集して以下のコマンドで initramfs を再生成してください:<br />
# mkinitcpio -P<br />
<br />
=== Root パスワード ===<br />
<br />
root [[ユーザーとグループ#ユーザーデータベース|パスワード]]を設定します:<br />
# passwd<br />
<br />
=== ブートローダー ===<br />
Linux に対応している[[ブートローダー]]を選択してインストールしてください。Intel または AMD の CPU を使っている場合は[[マイクロコード]]のアップデートを有効にしてください。<br />
<br />
== 再起動 ==<br />
chroot 環境から抜けるには、{{ic|exit}} と打つか、{{ic|Ctrl+d}} を押します。<br />
<br />
また、任意で {{ic|/mnt}} にマウントした全てのパーティションを手動でアンマウントするには、 {{ic|umount -R /mnt}} を実行します。「ビジー」状態のパーティションを見つけて、 {{man|1|fuser}} で原因を探すことができます。<br />
<br />
そして {{ic|reboot}} と入力してマシンを再起動してください。まだマウントされている全てのパーティションは ''systemd'' によって自動でアンマウントされます。忘れずにインストールメディアを取り除いて、root アカウントで新しいシステムにログインします。<br />
<br />
== インストール後 ==<br />
<br />
システム管理の方法やインストール後のチュートリアルは[[一般的な推奨事項]]を参照 (グラフィカルユーザーインターフェイス、サウンド、タッチパッドなど)。<br />
<br />
あなたの興味を引くであろうアプリケーションの一覧は、[[アプリケーション一覧]]を参照。</div>
Kusakata