「Lenovo ThinkPad T480s」の版間の差分
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[[Intel Graphics#アクセラレーションメソッドの選択]]を見てください。 |
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+ | == WiFi が頻繁に切断されるのを修正する == |
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− | + | Linux Kernel 5.1 以降で提供されている iwlwifi ドライバには、WiFi が切断される可能性のあるバグが存在します。この場合、{{man|1|journalctl}} でシステムログを確認し、このメッセージを検索してください。"No beacon heard and the time event is over already." このメッセージが表示された場合、[https://bugzilla.kernel.org/show_bug.cgi?id=203709 Bug 203709] で議論されている修正案をいくつか試してみてください。このスレッドで議論されている回避策は以下の通りです。 |
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+ | 1. {{man|5|modprobe.d}} に新しい設定ファイルを追加して [https://bugzilla.kernel.org/show_bug.cgi?id=203709#c264 kernel module parameter] を変更する。 |
{{hc|1=/etc/modprobe.d/mac80211.conf|2= |
{{hc|1=/etc/modprobe.d/mac80211.conf|2= |
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+ | 2. [[IPv6# IPv6 の無効化|IPv6 を無効にする]] |
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− | 2. [https://wiki.archlinux.org/title/IPv6#Disable_IPv6 Disabling IPv6] |
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+ | 3. カーネルパッチ {{AUR|linux-beacon}} を適用し、{{man|5|modprobe.d}} 用に次の [https://github.com/mikezackles/linux-beacon-pkgbuild kernel module parameter] を作成します。 |
{{hc|1=/etc/modprobe.d/wifi-fix.conf|2= |
{{hc|1=/etc/modprobe.d/wifi-fix.conf|2= |
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options iwlwifi beacon_timeout=256 |
options iwlwifi beacon_timeout=256 |
2022年2月4日 (金) 00:44時点における最新版
デバイス | 動作 |
Intel Graphics | Yes |
ワイヤレス | Yes |
ALSA | ビープ無し |
トラックポイント | Yes |
タッチパッド | Yes |
ウェブカメラ | Yes |
指紋リーダー | Yes |
モバイルブロードバンド | Yes |
Bluetooth | Yes |
スマートカードリーダー | Yes |
PrivacyGuard | Yes |
この記事では Lenovo T480s ノートパソコンに Arch Linux をインストール・設定する方法を説明しています。大抵の機能は特に設定をしなくても上手く動作しまが、使用できない機能がいくつかあります。
ノートパソコン一般の記事や推奨事項についてはノートパソコンを見てください。
目次
省電力機能
特別な設定をせず、ファームウェアのデフォルト設定では、使用電力量が少々高くなっています (アイドル状態で平均 7.5W)。バッテリーの持ちを良くする設定がいくつか存在します:
- EFI ファームウェアインターフェイスで "Thunderbolt BIOS Assist Mode" を "Enabled" に設定。アイドル状態からの復帰が少なくなります。
- ファームウェアの "Security" -> "I/O port access" で使用していない周辺機器を無効化。特に SD/MMC カードリーダーはアイドル状態でも電力を食います。
カーネル 4.15 現在、DisplayPort PSR (Panel self refresh) はデフォルトで無効になっており、強制的に有効にすると問題が発生します (システムがフリーズしたり、ディスプレイにラグが生じます)。4.17-rc1 では様々な改善がなされていますが、それでもときどき PSR を使うと画面が数秒間止まることがあります。
SD カードリーダー
SD カードリーダーは数ワットの電力を消費するという報告があります。たまに使用するなどの理由で BIOS で無効にしたくない場合、次のコマンドを使用してドライバをアンバインドすることで電源をオフにできます:
echo "2-3" | sudo tee /sys/bus/usb/drivers/usb/unbind
次のコマンドを実行して、リーダーの電源を入れることができます:
echo "2-3" | sudo tee /sys/bus/usb/drivers/usb/bind
指紋リーダー
指紋センサー 06cb:009a
は libfprint ではサポートされていません。
06cb:009a
をサポートする open-fprintd に基づいた python-validity プロジェクトがあります。[4] を参照してください。
python-validityAUR または python-validity-gitAUR を インストール して、デバイスを登録します:
fprintd-enroll
設定については Fprint#設定 を参照してください。
トラブルシューティング
サーマルスロットリング
Lenovo T480/T480s/X1C6 ノートパソコンにはスロットリングに問題があるという報告があります [6]。
MSR と MCHBAR のデフォルト値を5秒ごと (バッテリー稼働時は30秒ごと) に書き換えて組み込みコントローラが値をリセットしないようにすることで、CPU パッケージの電源上限 (PL1/2) を 44W (バッテリー稼働時は 29 W) に、温度トリップポイントを 95 ℃ (バッテリー稼働時は 85℃) に設定できます。
throttled パッケージをインストールして lenovo_fix.service
を有効化してください [7]。
CPU も低電圧化することをお勧めします(CPU の低電圧化#intel-undervolt)。ほとんどの Kaby Lake R チップは -100mV 以上まで簡単に低電圧化することができます。これは、サーマルスロットリングを防ぐのに非常に役立ちます。
PrivacyGuard
PrivacyGuard 機能は LCD Shadow [8] とも呼ばれ、Linux 5.4 で導入されました [9]。
LCD シャドウを有効化するには:
# tee /proc/acpi/ibm/lcdshadow <<< 1
反対に無効化するときは 0
を使います:
# tee /proc/acpi/ibm/lcdshadow <<< 0
Qt アプリケーションでフリーズする (Intel ドライバー使用時)
Intel Graphics#アクセラレーションメソッドの選択を見てください。
WiFi が頻繁に切断されるのを修正する
Linux Kernel 5.1 以降で提供されている iwlwifi ドライバには、WiFi が切断される可能性のあるバグが存在します。この場合、journalctl(1) でシステムログを確認し、このメッセージを検索してください。"No beacon heard and the time event is over already." このメッセージが表示された場合、Bug 203709 で議論されている修正案をいくつか試してみてください。このスレッドで議論されている回避策は以下の通りです。
1. modprobe.d(5) に新しい設定ファイルを追加して kernel module parameter を変更する。
/etc/modprobe.d/mac80211.conf
options mac80211 beacon_loss_count=1000 probe_wait_ms=75 options ath9k debug=0xffffffff btcoex_enable=0 ps_enable=0 use_msi=0
2. IPv6 を無効にする
3. カーネルパッチ linux-beaconAUR を適用し、modprobe.d(5) 用に次の kernel module parameter を作成します。
/etc/modprobe.d/wifi-fix.conf
options iwlwifi beacon_timeout=256