「GNOME/トラブルシューティング」の版間の差分
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おそらく [https://bugzilla.gnome.org/show_bug.cgi?id=781835 こちらのバグ] が性能劣化の原因です。{{Pkg|mutter}} の {{ic|383ba566bd7c2a76d0856015a66e47caedef06b6}} コミットをリバートする必要があります。[[ABS]] を使って {{ic|prepare()}} 関数に |
おそらく [https://bugzilla.gnome.org/show_bug.cgi?id=781835 こちらのバグ] が性能劣化の原因です。{{Pkg|mutter}} の {{ic|383ba566bd7c2a76d0856015a66e47caedef06b6}} コミットをリバートする必要があります。[[ABS]] を使って {{ic|prepare()}} 関数に |
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+ | {{ic|git revert -n 383ba566bd7c2a76d0856015a66e47caedef06b6}} を追加することでリバートしてビルドできます。もしくは {{Aur|mutter-781835-workaround}}{{Broken package link|パッケージが存在しません}} をインストールするという方法もあります。 |
== GNOME Wayland セッションが利用できない == |
== GNOME Wayland セッションが利用できない == |
2019年9月25日 (水) 23:53時点における版
メインの記事は GNOME を見てください。
目次
- 1 シェルがフリーズする
- 2 デフォルトアプリケーションが間違っている
- 3 Tracker や Documents がローカルファイルを表示しない
- 4 Empathy や GNOME オンラインアカウントにアカウントを追加できない
- 5 Empathy が GNOME オンラインアカウントを使用しない
- 6 dconf-editor で設定が変更できない
- 7 拡張がシェルを破壊する
- 8 GNOME 3 をアップデートした後に拡張が動作しない
- 9 conky を動かしているとキーボードショートカットが機能しない
- 10 Unable to apply stored configuration for monitors
- 11 カーソルテーマの一貫性
- 12 Alt-Key + マウスボタンでウィンドウの形を変えられない
- 13 システムアイコンや GDM のログインのロードが遅い
- 14 ウィンドウを最大化したときに表示に乱れが発生する
- 15 Intel HD Graphics のティアリング解消
- 16 マルチモニターを使っている場合にウィンドウが他のウィンドウの下で開いてしまう
- 17 ロックボタンでタッチパッドが有効にならない
- 18 パスワードが保存されない
- 19 GNOME Shell のキーボードソースメニューが表示されない
- 20 マウスカーソルが表示されない
- 21 画面がロックされているときにセッションメニューに再起動ボタンが表示されない
- 22 PulseAudio によって GNOME や GDM に遅延が発生する
- 23 GNOME Shell Dash でアプリケーションの順番を変更しようとすると GNOME がクラッシュする
- 24 環境変数でグローバルな Wayland 環境を設定する
- 25 gnome-extra をインストールすると Gnome がクラッシュする
- 26 Gnome 動画プレイヤー (Totem) で H264 動画が再生できない
- 27 ノートパソコンのフタを閉じてもサスペンドしない
- 28 gnome-shell / gnome-session がセッションの起動時にクラッシュする
- 29 プロプライエタリの NVIDIA ドライバーを使っている場合に OpenGL の性能が出ない
- 30 GNOME Wayland セッションが利用できない
- 31 gnome-control-center が空でカテゴリが何も表示されない
シェルがフリーズする
シェルがフリーズした場合 (特定の設定や、拡張が壊れている場合や、メモリが不足したときにフリーズします)、Alt
+ F2
を押してから r と入力してもシェルが再起動しないことがあります。
このような場合、他の TTY に切り替えて (Ctrl + Alt + F2) から次のコマンドを入力して下さい: pkill -HUP gnome-shell
。数秒してからシェルが再起動するはずです。X11 ではこの方法でシェルを再起動した場合、ユーザーはログアウトしません。全ての作業は保存されるため好ましいでしょう。(デフォルトの) Wayland ではシェルを再起動するとセッションが終了するため、全ての作業が消失します。
上記の方法が上手くいかない場合、Xorg サーバーを再起動する必要があります: コンソールでログインしている場合 pkill X
、GDM でログインしている場合 systemctl restart gdm
。Xorg サーバーを再起動するとユーザーがログアウトします。実行する前に全ての作業を保存して下さい。
デフォルトアプリケーションが間違っている
アプリケーションを初めてインストールしたとき、特定のプロトコルについて間違ったアプリケーションが GNOME によって関連付けられてしまうことがあります。例えば、フォルダが GNOME Files ではなく easytag によって扱われてしまうなど。
GNOME Files については次のページを見て下さい: GNOME Files#Files がデフォルトのファイルマネージャにならない。
ドキュメントビューアについては、次のコマンドを実行:
$ xdg-mime default evince.desktop application/pdf
他のアプリケーションについては、次のページにデフォルトハンドラの設定について詳しく書かれています: デフォルトアプリケーション。
任意で、gnome-defaults-listAUR をインストールすることができます。設定ファイルは /etc/gnome/defaults.list
です。
Tracker や Documents がローカルファイルを表示しない
Tracker (と Documents) にあなたのローカルファイルを検出させるには、XDG 互換のディレクトリ ('Documents' や 'Music' など) にファイルを保存する必要があります。詳しくは XDG ユーザーディレクトリを参照。
また、ホームディレクトリなどの特定のディレクトリを再帰的に検索するように Tracker を設定することも可能です。tracker-preferences
を使って設定することができます。
Empathy や GNOME オンラインアカウントにアカウントを追加できない
統合メッセージのエンジンである Empathy や、GNOME オンラインアカウントなどメッセージングアカウントに関するシステム設定は telepathy パッケージグループまたはバックエンドのどれか一つ (例えば telepathy-gabble や telepathy-haze) をインストールしない限り表示されません。telepathy コンポーネントの説明は freedesktop.org telepathy wiki を見て下さい。
Empathy が GNOME オンラインアカウントを使用しない
Empathy が GNOME オンラインアカウントを認識できるようにするには再起動が必要です。
dconf-editor で設定が変更できない
dconf で設定が行えない場合、dconf のユーザー設定が破損している可能性があります。この場合 ~/.config/dconf/user*
にあるユーザーの dconf ファイルを削除してその後 dconf-editor で設定を行うのがベストです。
拡張がシェルを破壊する
シェル拡張を有効にしたときに GNOME が壊れるときは、まずインストールディレクトリから user-theme と auto-move-windows の拡張を削除してください。
インストールディレクトリは ~/.local/share/gnome‑shell/extensions
, /usr/share/gnome‑shell/extensions
, /usr/local/share/gnome‑shell/extensions
のどれかです。上記の2つの拡張が入っているフォルダを削除することで修復できるはずです。直らない場合、試行錯誤して問題の拡張を分離してください。
前述のディレクトリに拡張が含まれているディレクトリを削除・追加するとシステムに対応する拡張が削除・追加されます。GNOME Shell の拡張に関する詳細は GNOME のウェブサイト を見て下さい。
extensions.gnome.org/local で拡張をアンインストールしたときに問題が発生した場合、pacman -S gnome-shell-extensions
で拡張をシステム全体にインストールしたのが原因です。パッケージを削除すると全てのユーザーアカウントに影響が出ます。
GNOME 3 をアップデートした後に拡張が動作しない
以下の設定を試す前に、extensions.gnome.org/local を開いて拡張のアップデートが存在しないか確認して下さい。
現在の GNOME バージョンに対応するアップデートが存在しない場合、次のコマンドを実行して拡張のバージョン検証を無効化します:
$ gsettings set org.gnome.shell disable-extension-version-validation true
もしくは、拡張を修正して、バージョン検証を満たすようにサポートするシェルのバージョンを変更します。拡張がインストールされているフォルダを探して下さい。おそらくは ~/.local/share/gnome-shell/extensions
か /usr/share/gnome-shell/extensions
です。
拡張のサブフォルダにある metadata.json
をそれぞれ編集してください。
編集後: | "shell-version": ["3.x"]
|
編集前 (例): | "shell-version": ["3.4"]
|
"3.x"
は全てのバージョンのシェルで拡張が動作することを示します。これで破壊される場合、元に戻して下さい。
conky を動かしているとキーボードショートカットが機能しない
conky だけを動かしていると Alt+F2
, Alt+F1
, その他メディアキーショートカットなどの GNOME シェルのキーボードショートカットが動作しません。ただし gedit などの他のアプリケーションが動いているときは、キーボードショートカットは動作します。
解決方法: .conkyrc
を編集してください。
own_window yes own_window_transparent yes own_window_argb_visual yes own_window_type dock own_window_class Conky own_window_hints undecorated,below,sticky,skip_taskbar,skip_pager
Unable to apply stored configuration for monitors
このメッセージが表示されたときは xrandr の gnome-settings-daemon plugin
プラグインを無効にしてみてください:
$ dconf write /org/gnome/settings-daemon/plugins/xrandr/active false
カーソルテーマの一貫性
カーソルテーマ#デスクトップ環境を参照。
Alt-Key + マウスボタンでウィンドウの形を変えられない
GNOME 3.6 以上では、過去に使われていた Alt
キーではなく Super
キーを使ってマウスボタンで形を変えるようになっています (タイトルバー以外の場所からウィンドウをドラッグするキー)。GNOME の開発者は バグレポート によって 3.4 から 3.6 でこの変更をすることを決定しました。
マウスボタンの挙動を元の Alt
キーに戻したい場合、次を実行:
$ gsettings set org.gnome.desktop.wm.preferences mouse-button-modifier '<Alt>'
システムアイコンや GDM のログインのロードが遅い
Files のタイトルバーにあるアイコンなど、システムアイコンのロード問題は次のコマンドを実行することで直ります:
# gdk-pixbuf-query-loaders --update-cache
フォーラムスレッド に書かれているように、上記のコマンドを実行すると GDM でログインするときに "Oh no! Something has gone wrong!" エラーが画面に表示されたり、リロードが異常に遅い問題も解決します。
ウィンドウを最大化したときに表示に乱れが発生する
GNOME 3.12.0 現在、ウィンドウを最大化すると表示が乱れることがあります。フォーラムスレッド や バグレポート を参照してください。解決方法は下のセクションで詳しく書いています: #Intel HD Graphics のティアリング解消。
Intel HD Graphics のティアリング解消
こちらのバグレポート によれば、DRI3 には GNOME Shell の Mutter コンポジタが効率的にウィンドウを垂直同期できるようにする buffer_age
拡張が含まれています。バージョン 1:2.99.917+682+g4eaab17-1
から DRI3 は xf86-video-intel でデフォルトで有効になっています [1]。
Intel アダプタでティアリングの問題を解決する方法として Xorg Intel TearFree オプションを有効にすることが知られていますが、このオプションはコンポジタの利用と重複します (メモリの使用量は増えパフォーマンスは下がります、上流のバグレポートの最後のコメント を見て下さい)。
Intel TearFree オプションを有効にする代わりに、GNOME Shell の Mutter コンポジタはティアリング問題を解決するための設定が存在します (この修正の上流の提案 や Freedesktop バグレポート での説明を見て下さい)。設定を有効にするには CLUTTER_PAINT=disable-clipped-redraws:disable-culling
という行を /etc/environment
に追加して Xorg サーバーを再起動してください。
マルチモニターを使っている場合にウィンドウが他のウィンドウの下で開いてしまう
新しいウィンドウが他のウィンドウの下に表示されてしまうのは GNOME Shell のバグです。この問題を解決するには、次のコマンドを実行:
$ gsettings set org.gnome.shell.overrides workspaces-only-on-primary false
ロックボタンでタッチパッドが有効にならない
ラップトップによってはタッチパッドを無効にするタッチパッドロックボタンが付いており、これを使うことでタッチパッドに触れるおそれを持たずにタイピングをすることができます。しかしながら現在 GNOME ではこのボタンを押すことでタッチパッドをロックすることはできても、アンロックすることはできません。タッチパッドがロックされたままの場合、以下を実行することでロックを解除できます:
$ xinput set-prop "SynPS/2 Synaptics TouchPad" "Device Enabled" 1
パスワードが保存されない
GNOME Keyring#パスワードが保存されないを見てください。
GNOME Shell のキーボードソースメニューが表示されない
ネットワークやボリューム、電源などのアイコンが表示されるステータス領域のとなりにキーボードの入力ソース (例えば英語キーボードレイアウトなら 'en') を表示するメニューが表示されます。キーボードソースメニューが表示されない場合、おそらく GNOME が認識できない方法で Xorg のキーボードレイアウトが設定されています。
メニューを表示するには、作成した Xorg キーボード設定を削除して localectl を使ってキーボードのロケールを設定してください。
コマンドを実行してログアウトすると、GDM や GNOME Shell デスクトップにキーボードの入力ソースメニューが表示されるはずです。詳しくは Input sources in GNOME を参照。
マウスカーソルが表示されない
gnome-settings-daemon で別のウィンドウマネージャを使っている場合、マウスカーソルが消えてしまうことがあります。次を実行して下さい:
$ gsettings set org.gnome.settings-daemon.plugins.cursor active false
画面がロックされているときにセッションメニューに再起動ボタンが表示されない
XScreenSaver がインストールされている場合、起動時に実行するようになっていないことを確認して下さい。GNOME#スタートアップアプリケーションを参照。
PulseAudio によって GNOME や GDM に遅延が発生する
システムワイドモードで PulseAudio を実行している場合、PulseAudio 7.0 のアップグレードによって GDM や GNOME が破壊されることがあります。詳しくは こちらのフォーラムポスト を見て下さい。
GNOME Shell Dash でアプリケーションの順番を変更しようとすると GNOME がクラッシュする
Dash は Activities をクリックしたときに、デフォルトで左側に表示される"ツールバー"です。ドラッグアンドドロップで Dash でアプリケーションの順番を変えることができます。順番が変わらなかったり、GNOME がクラッシュするときは、アイコンテーマを変更 してみてください。
環境変数でグローバルな Wayland 環境を設定する
env GDK_BACKEND=wayland gnome-session --session=gnome-wayland
を実行してグローバルな Wayland 環境を設定する方法は現在上手く行きません。gnome-session はすぐに終了してしまいます。代わりに、bash プロファイルに export GDK_BACKEND='wayland,x11'
と記述するか、コマンドラインで env GDK_BACKEND='wayland,x11' gnome-session --session=gnome-wayland
を実行してください。ただし、通常はどちらの環境変数も不要で gnome-session
に --session=gnome-wayland
スイッチを付けて実行すれば動作します。GDK_BACKEND
環境変数が設定されていない場合、Wayland に対応している GNOME アプリケーションは Wayland で実行され、対応していない場合は Xwayland で実行されます。GNOME の GDK_BACKEND
については [2] を見てください。
gnome-extra をインストールすると Gnome がクラッシュする
GNOME 環境が実行されている間に gnome-extra グループをインストールすると GNOME がクラッシュしてしまうことがあります。X は問題なく動作し続けますが、GNOME は機能しなくなります。解決策としては、GNOME ではなくターミナルから gnome-extra をインストールしてください。インストールが完了したら、GNOME は問題なく動作します。
Gnome 動画プレイヤー (Totem) で H264 動画が再生できない
コーデック#ヒントとテクニックを見てください。
ノートパソコンのフタを閉じてもサスペンドしない
GNOME はサスペンドについてデフォルトで以下のような挙動をするように設定されています:
- 外部モニターが接続されていない場合、フタを閉じるとコンピュータをサスペンドする。
- 外部モニターが接続されている場合、フタを閉じてもコンピュータをサスペンドしない。
現在 gnome-tweak-tool[リンク切れ: 置換パッケージ: gnome-tweaks] では後者の場合のモニターがコンピュータに接続されているときの挙動を変更することができません。モニターが接続されていないときにサスペンドしないように設定することは可能です。
gnome-shell / gnome-session がセッションの起動時にクラッシュする
ときどきログイン直後に gnome-session
がクラッシュすることがあります。Wayland を使っている場合に発生しやすく、何度ログインしても失敗します。~/.config/gnome-session/saved-session
のファイルを削除することで一時的に問題を回避することが可能です。セッションマネージャの auto-save-session
機能を無効化することで永続的な解決になります:
$ gsettings set org.gnome.SessionManager auto-save-session false
プロプライエタリの NVIDIA ドライバーを使っている場合に OpenGL の性能が出ない
おそらく こちらのバグ が性能劣化の原因です。mutter の 383ba566bd7c2a76d0856015a66e47caedef06b6
コミットをリバートする必要があります。ABS を使って prepare()
関数に
git revert -n 383ba566bd7c2a76d0856015a66e47caedef06b6
を追加することでリバートしてビルドできます。もしくは mutter-781835-workaroundAUR[リンク切れ: パッケージが存在しません] をインストールするという方法もあります。
GNOME Wayland セッションが利用できない
GNOME Wayland はまだ複数の GPU による出力をサポートしていません。GNOME X11 に フォールバック してください。
ビデオデバイスのどれかひとつにのみディスプレイを接続している場合、以下をシステム環境変数に追加してください:
MUTTER_ALLOW_HYBRID_GPUS=1
一部のチップセットの 問題 を回避するには Early KMS を有効にしてください。
gnome-control-center が空でカテゴリが何も表示されない
(i3 など) 別のウィンドウマネージャを使っている場合、gnome-control-center は空のウィンドウで起動します。XDG_CURRENT_DESKTOP
変数を GNOME
に設定してから起動する必要があります (スクリプトで設定するか ~/.profile
で変数をエクスポートしてください):
export XDG_CURRENT_DESKTOP=GNOME gnome-control-center &