Reflector
Reflector は MirrorStatus ページから最新のミラーリストを取得して、ミラーを速度でソートし、/etc/pacman.d/mirrorlist
ファイルを上書きするスクリプトです。
インストール
使用方法
利用できるコマンドを表示するには、次のコマンドを実行:
# reflector --help
サンプル
以下のコマンドは同期が一番新しい5つのミラーを取り出して、速度でソートし、/etc/pacman.d/mirrorlist
ファイルを上書きします:
# reflector --verbose --latest 5 --sort rate --save /etc/pacman.d/mirrorlist
以下のコマンドは、最近同期が行われた HTTP または HTTPS ミラー200個を選択して、ダウンロード速度でソートし、/etc/pacman.d/mirrorlist
ファイルを上書きします:
# reflector --latest 200 --protocol http --protocol https --sort rate --save /etc/pacman.d/mirrorlist
以下のコマンドはアメリカに存在する、12時間以内に同期が行われた HTTPS ミラーを選択して、ダウンロード速度でソートし、/etc/pacman.d/mirrorlist
ファイルを上書きします:
# reflector --country 'United States' --age 12 --protocol https --sort rate --save /etc/pacman.d/mirrorlist
自動化
Pacman フック
pacman フックを作成して pacman-mirrorlist が更新されるたびに reflector を実行して .pacnew
ファイルを削除するように設定できます:
/etc/pacman.d/hooks/mirrorupgrade.hook
[Trigger] Operation = Upgrade Type = Package Target = pacman-mirrorlist [Action] Description = Updating pacman-mirrorlist with reflector and removing pacnew... When = PostTransaction Depends = reflector Exec = /bin/sh -c "reflector --country 'United States' --latest 200 --age 24 --sort rate --save /etc/pacman.d/mirrorlist; rm -f /etc/pacman.d/mirrorlist.pacnew"
reflector の引数は適宜書き換えてください。
pacman フックについて詳しくは Pacman#フックを参照。
Systemd サービス
サービスは、/etc/xdg/reflector/reflector.conf
で指定されたパラメータを使用し Reflector を実行します。このファイルのデフォルトのオプションは、例として示しています。
たとえば、HTTPS をサポートし、上書き /etc/pacman.d/mirrorlist
する最新の5つのミラーを日本とオーストラリアから選択するには、次のコマンドを使用します。
/etc/xdg/reflector/reflector.conf
--save /etc/pacman.d/mirrorlist --country Japan,Australia --protocol https --latest 5
reflector.service
を 有効化 すればミラーリストが起動時に更新されます。
Systemd タイマー
バージョン2020.8 以降、Reflector は systemd/タイマー (reflector.timer
) を提供しており、 Reflector#Systemd サービス reflector.service
を毎週開始します。スケジュールは reflector.timer
を 編集 することで変更できます。
まず、Reflector#Systemd サービス の説明に従って、設定ファイルを編集します。設定ファイルを更新した後、reflector.timer
を 有効化 してください。
ミラーリストをスケジュールより先に更新するには、reflector.service
を start してください。