LXD
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LXD はコンテナ(LXC経由)および仮想マシン(QEMU経由)のマネージャー/ハイパーバイザーです。
必要なソフトウェア
lxd パッケージをインストールします。
あるいは、インスタンスを自動起動する場合など、lxd.service
を直接、有効にすることもできます。
セットアップ
一般ユーザー用のコンテナ設定
一般ユーザー用のコンテナ(unprivileged containers)を使用することが推奨されます(違いについては Linux_Containers#Privileged_containers_or_unprivileged_containers を参照してください)。
このために、/etc/subuid
と /etc/subgid
の両方を変更します(これらのファイルが存在しない場合は、作成してください)。コンテナで使用する uid / gid のマッピングを各ユーザーに設定する必要があります。以下の例は単に root ユーザー(および systemd システムユニット)のためのものです:
usermod
コマンドを以下のように使用することもできます:
usermod -v 1000000-1000999999 -w 1000000-1000999999 root
または、上記のファイルを直接以下のように変更することもできます:
/etc/subuid
root:1000000:1000000000
/etc/subgid
root:1000000:1000000000
これで、すべてのコンテナはデフォルトで unprivileged
として起動されます。
代替方法については、特権コンテナの設定方法 を参照してください。
LXD の設定
LXD を使うにはストレージプールと (インターネットを使いたい場合) ネットワークを設定する必要があります。以下のコマンドを root で実行してください:
# lxd init
非特権ユーザーとして LXD にアクセス
デフォルトでは LXD デーモンは lxd
グループのユーザーからのアクセスを許可するので、ユーザーをグループに追加してください:
# usermod -a -G lxd <user>
使用方法
LXD consists of two parts:
- the daemon (the lxd binary)
- the client (the lxc binary)
The client is used to control one or multiple daemon(s).
The client can also be used to control remote LXD servers.
Overview of commands
You can get an overview of all available commands by typing:
$ lxc
Create a container
You can create a container with lxc launch
, for example:
$ lxc launch ubuntu:20.04
Container are based on images, that are downloaded from image servers or remote LXD servers.
You can see the list of already added servers with:
$ lxc remote list
You can list all images on a server with lxc image list
, for example:
$ lxc image list images:
This will show you all images on one of the default servers: images.linuxcontainers.org
You can also search for images by adding terms like the distribution name:
$ lxc image list images:debian
Launch a container with an image from a specific server with:
$ lxc launch servername:imagename
For example:
$ lxc launch images:centos/8/amd64 centos
To create an amd64 Arch container:
$ lxc launch images:archlinux/current/amd64 arch
Create a virtual machine
Just add the flag --vm
to lxc launch
:
$ lxc launch ubuntu:20.04 --vm
Use and manage a container or VM
See Instance managament in the official Getting Started Guide of LXD.
Container/VM configuration (optional)
You can add various options to instances (containers and VMs).
See Configuration of instances in the official Advanced Guide of LXD for details.
Tips and tricks
ホスト上でコンテナーに名前でアクセスする
これは、デフォルトのブリッジである lxdbr0
を使用していて、systemd-resolved を使用している場合を前提としています。
# systemd-resolve --interface lxdbr0 --set-domain '~lxd' --set-dns $(lxc network get lxdbr0 ipv4.address | cut -d / -f 1)
これで、名前でコンテナーにアクセスできるようになります:
$ ping containername.lxd
その他の解決策
一定時間が経過すると、systemd-resolve の解決策は機能しなくなるようです。
別の解決策としては、以下の lxd.network
を用いて systemd-networkd を使用する方法があります(x
と y
をあなたのブリッジ IP に合わせて置き換えてください):
/etc/systemd/network/lxd.network
[Match] Name=lxdbr0 [Network] DNS=10.x.y.1 Domains=~lxd IgnoreCarrierLoss=yes [Address] Address=10.x.y.1/24 Gateway=10.x.y.1
Wayland と Xorg アプリケーションの使用
コンテナ内で GUI アプリケーションを使用するための複数の方法があります。公式 LXD フォーラム で概要が見れます。
以下の方法は、コンテナに Wayland(+Xwayland)または Xorg のホストのソケットへのアクセスを許可します。
コンテナのプロファイルに以下のデバイスを追加
LXD のデバイスに関するドキュメントも参照してください。
GPU 用の一般的なデバイス:
mygpu: type: gpu
Wayland ソケット用のデバイス:
Waylandsocket: bind: container connect: unix:/run/user/1000/wayland-0 listen: unix:/mnt/wayland1/wayland-0 uid: "1000" gid: "1000" security.gid: "1000" security.uid: "1000" mode: "0777" type: proxy
Xorg(または Xwayland)ソケット用のデバイス:
Xsocket: bind: container connect: unix:/tmp/.X11-unix/X0 listen: unix:/mnt/xorg1/X0 uid: "1000" gid: "1000" security.gid: "1000" security.uid: "1000" mode: "0777" type: proxy
コンテナ内でソケットを適切な場所にリンク
Wayland ソケットをリンクするシェルスクリプト:
#!/bin/sh mkdir /run/user/1000 ln -s /mnt/wayland1/wayland-0 /run/user/1000/wayland-0
Xorg(または Xwayland)ソケットをリンク:
#!/bin/sh ln -s /mnt/xorg1/X0 /tmp/.X11-unix/X0
コンテナ内のユーザー設定に環境変数を追加
Wayland 用:
$ echo "export XDG_RUNTIME_DIR=/run/user/1000" >> ~/.profile $ echo "export WAYLAND_DISPLAY=wayland-0" >> ~/.profile $ echo "export QT_QPA_PLATFORM=wayland" >> ~/.profile
Xorg(または Xwayland)用:
$ echo "export DISPLAY=:0" >> ~/.profile
~/.profile
をリロード:
$ source ~/.profile
コンテナ内で必要なソフトウェアをインストール
必要なソフトウェアを追加する必要があります。今のところ、例として GUI アプリケーションをインストールできます。これによって、必要なパッケージもすべてインストールされるでしょう。
GUI アプリケーションを起動
これで、コンテナ内で GUI アプリケーションを起動することができます(例えば、ターミナル経由で)そして、それらをホストのディスプレイ上にウィンドウとして表示させることができます。
例として glxgears を試してみてください。
特権コンテナ
特権コンテナを設定したい場合、設定キーとして security.privileged=true
を提供する必要があります。
コンテナ作成中に:
$ lxc launch ubuntu:20.04 ubuntu -c security.privileged=true
既存のコンテナで設定を編集する場合:
$ lxc config edit ubuntu
name: ubuntu profiles: - default config: ... security.privileged: "true" ...
ディスクデバイスを追加
読み取り専用
ホストからコンテナにディスクデバイスを共有したいだけなら、コンテナに disk
デバイスを追加するだけです。仮想の disk
デバイスは名前(LXC 設定ファイル内でのみ使用)、ホストのファイルシステム上で指すべきディスクへのパス、そしてコンテナのファイルシステム上でのマウントポイントが必要です。
$ lxc config device add containername virtualdiskname disk source=/path/to/host/disk/ path=/path/to/mountpoint/on/container
読み書き可能(特権でないコンテナ)
読み書きアクセスの推奨される方法は、LXD に含まれる "shift" メソッドを使用することです。
shift は Linux カーネルの機能に基づいており、二つの異なるバージョンで利用可能です:
- 最新のバージョンは "idmapped mounts" と呼ばれ、すべての upstream カーネル >5.12 にデフォルトで含まれています。したがって、通常の Arch Linux カーネル(linux)にも含まれています。
- 古いバージョンは "shiftfs" と呼ばれ、ほとんどのカーネルに手動で追加する必要があります。これはレガシーバージョンとして、古いカーネルをサポートするためにあります。この GitHub リポジトリは Ubuntu カーネルからの shiftfs カーネルモジュールを使用しています:https://github.com/toby63/shiftfs-dkms
shift は、通常の Arch Linux カーネル(linux)と lxd パッケージによって、デフォルトで利用可能であり、有効になっているはずです。
1. システムで shift が利用可能かどうかを確認するには, lxc info
を実行します。
出力の最初の部分で表示されるのは:
kernel_features: idmapped_mounts: "true" shiftfs: "false"
idmapped_mounts または shiftfs のいずれかが true の場合、そのカーネルはすでにそれを含んでおり、shift を使用できます。 true でない場合、カーネルバージョンを確認し、上記で述べた "shiftfs" レガシーバージョンを試すことができます。
出力の第二部では、次のいずれかが表示されます:
lxc_features: idmapped_mounts_v2: "true"
または:
lxc_features: shiftfs: "true"
idmapped_mounts または shiftfs のいずれかが true の場合、LXD は既にそれを有効にしています。 有効にされていない場合、最初にそれを有効にする必要があります。
2. 使い方
ディスクデバイスのオプションで "shift" 設定キーを "true" に設定するだけです。 参照:LXD のディスクデバイスに関する文書
また、LXD フォーラムのチュートリアル も参照してください。
Bash 補完が動作しない
このワークアラウンドで問題が解決するかもしれません:
# ln -s /usr/share/bash-completion/completions/lxd /usr/share/bash-completion/completions/lxc
トラブルシューティング
仮想マシン内の lxd-agent
一部の仮想マシンイメージ内では、lxd-agent
はデフォルトでは有効になっていません。
この場合、たとえば 9p
ネットワーク共有をマウントするなどして、手動で有効にする必要があります。これには、有効なユーザーによるコンソールアクセスが必要です。
1.lxc console
でログインします:
virtualmachine-name
を適宜置き換えてください。
$ lxc console virtualmachine-name
root としてログインします:
$ su root
ネットワーク共有をマウントします。
$ mount -t 9p config /mnt/
フォルダーに移動し、インストールスクリプトを実行します (これにより、VM 内の lxd-agent が有効になります):
$ cd /mnt/ $ ./install.sh
インストールが成功したら、次のようにして再起動します:
$ reboot
その後、lxd-agent
が利用可能になり、lxc exec
が動作するはずです。
カーネルコンフィグの確認
デフォルトで Arch Linux のカーネルは Linux Containers とフロントエンドの LXD が動くようにコンパイルされています。カスタムカーネルを使っている場合やカーネルオプションを変更している場合、LXD が動かない場合があります。コンテナを実行できるようにカーネルが設定されているか確認してください:
$ lxc-checkconfig
コンテナ内から見た場合、リソース制限は適用されません
lxcfs をインストールして lxcfs.service
を 起動 します。
lxd を再起動する必要があります。lxcfs.service
を 有効化 して起動時にサービスが開始されるようにします。
仮想マシンの起動に失敗する
エラーが表示された場合:
Error: Couldn't find one of the required UEFI firmware files: [{code:OVMF_CODE.4MB.fd vars:OVMF_VARS.4MB.ms.fd} {code:OVMF_CODE.2MB.fd vars:OVMF_VARS.2MB.ms.fd} {code:OVMF_CODE.fd vars:OVMF_VARS.ms.fd} {code:OVMF_CODE.fd vars:qemu.nvram}]
Arch Linux はセキュアブート署名付き ovmf ファームウェアを配布しないため、仮想マシンを起動するには、当面はセキュアブートを無効にする必要があります:
$ lxc launch ubuntu:18.04 test-vm --vm -c security.secureboot=false
これは、次のようにしてデフォルトのプロファイルに追加することもできます:
$ lxc profile set default security.secureboot=false
systemd-networkd では IPv4 は使用できません
バージョン version 244.1 以降、systemd は /sys
がコンテナーによって書き込み可能かどうかを検出します。存在する場合、udev が自動的に起動され、特権のないコンテナ内の IPv4 が中断されます。commit bf331d8 および の Linux コンテナに関するディスカッションを参照してください。
2020 年以降に作成されたコンテナには、この問題を回避するための systemd.networkd.service
オーバーライドがすでに存在するはずです。そうでない場合は作成してください:
/etc/systemd/system/systemd-networkd.service.d/lxc.conf
[Service] BindReadOnlyPaths=/sys
また、コンテナのプロファイルで raw.lxc: lxc.mount.auto = proc:rw sys:ro
を設定して、/sys
が確実に機能するようにすることで、この問題を回避することもできます。コンテナ全体は読み取り専用ですが、上記のリンク先の説明にあるように、これには問題がある可能性があります。
ufw でネットワークに接続しない
ufw を備えたシステムで LXD を実行すると、lxc ls
の出力には空の IPv4 フィールドが含まれ、送信リクエストはコンテナから転送されず、受信リクエストはコンテナに転送されません。LXC の Discourse インスタンスのスレッド に見られるように、デフォルトでは ufw は LXD ブリッジからのトラフィックをブロックします。解決策は、ブリッジごとに 2 つの新しい ufw ルールを設定することです。
# ufw route allow in on lxdbr0 # ufw allow in on lxdbr0
この2つのコマンドの詳細については、このスレッド をチェックして下さい。このスレッドでは、これらのコマンドとその制限について詳しく説明しています。
Docker をインストールしてもネットワークに接続できない
ホストに Docker がインストールされていて、lxc コンテナ内から LAN やインターネットにアクセスできない。
# iptables -I DOCKER-USER -i lxdbr0 -o interface -j ACCEPT # iptables -I DOCKER-USER -o lxdbr0 -m conntrack --ctstate RELATED,ESTABLISHED -j ACCEPT
1行目の interface
を外部ネットワークインターフェース (ホストをLAN/インターネットに接続するもの、例えばenp6so
、wlp5s0
、...) に置き換えます。必要に応じて lxdbr0
も置き換えてください。
詳細については、LXD ドキュメントのこのメモ を参照してください。
アンインストール
lxd.service
と lxd.socket
を 停止 して無効にします。次に、lxd パッケージを アンインストール します。
サービスを無効にせずにパッケージをアンインストールした場合、/etc/systemd/system/multi-user.wants/lxd.service
に壊れたシンボリックリンクが残る可能性があります。
すべてのデータを削除したい場合:
# rm -r /var/lib/lxd
ネットワーク構成例のいずれかを使用した場合は、それらも削除する必要があります。