Cockpit
Cockpit は Red Hat が支援しているブラウザベースの Linux 用管理ツールです。
インストール
cockpit パッケージをインストールします。オプションの依存関係をチェックして、ネットワーク接続、パッケージおよびハードディスクを管理するために必要なパッケージを確認してください。
追加機能については、以下のいずれかのパッケージをインストールしてください。
- cockpit-machines libvirt を使用して仮想マシンを管理する
- cockpit-pcp PCP メトリクスの読み込みと PCP アーカイブのロード用
- cockpit-podman Podman コンテナの管理 (cockpit-docker の代替品)
- cockpit-storaged システムのストレージ、ディスク、マウントの設定と監視用
- cockpit-packagekit システムパッケージの管理用
- networkmanager ネットワーキングの管理用
- firewalld Cockpit を使用してファイアウォールの管理用
- udisks2 ストレージの管理用
使用方法
cockpit.socket
ユニットを起動・有効化して、Cockpit を起動します[1]。
ウェブブラウザで、https://localhost:9090/ にアクセスして、Cockpit を使用します。Linux のアカウントとパスワードでログインします。(ログインできない場合、再起動するとログインできるかもしれません)
設定
TLS 証明書
デフォルトでは、Cockpit は自己署名の TLS 証明書を使用します。適切な証明書を使用するには、サフィックス .cert
の証明書と サフィックス .key
の対応する鍵を、/etc/cockpit/ws-certs.d/
ディレクトリに置いてください。 Cockpit はそのフォルダ内のアルファベット順の最後の *.cert
ファイル を使用し、0-self-signed.cert
にフォールバックします。cert と key は cockpit-ws ユーザーが読めるものでなければなりません。適用するには、 cockpit.service
を再起動します。詳細は 公式ドキュメントのページ を参照してください。
インターフェイスのネットワークアクセスをローカルアドレスのみに限定する
デフォルトでは、Cockpit は全てのネットワークインターフェイス (0.0.0.0
) でポート 9090 でリッスンしますが、セキュリティ上の理由から、インターフェイスの露出を特定のものに限定したり、デフォルトポートを変更することが望ましい場合があります。
例えば、インターフェイスがローカルアドレスでのみリッスンするようにするには、以下のファイルを作成します:
/etc/systemd/system/cockpit.socket.d/listen.conf
[Socket] ListenStream= ListenStream=127.0.0.1:9090 FreeBind=yes
詳細については、公式ドキュメントの[このページ](https://cockpit-project.org/guide/latest/listen)を参照してください。
ログイン MOTD の非表示
デフォルトでは、Cockpit は TTY ログインまたは SSH で MOTD を表示します。pam_motd(8) は、これらのメッセージを隠すためにシンボリックリンクを作成することを推奨しており、将来の Cockpit の更新でこれが上書きされないようにします。
これは次のコマンドで行うことができます:
# ln -sfn /dev/null /etc/motd.d/cockpit
# ln -sfn /dev/null /etc/issue.d/cockpit.issue