「Asusctl」の版間の差分

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{{AUR|asusctl}} を使用すると、ROG および TUF ラップトップの所有者は、CLI からラップトップを制御できます。キーボード制御 (輝度、RGB、およびバックライト)、カスタム充電制限の設定、システム電力プロファイルの変更、ファン曲線の設定、および AniMe matrix スディスプレイを制御します。
{{aur|asusctl}} は、[https://asus-linux.org Asus Linux] が提供する便利なユーティリティです。ASUS、TUF、ROG のノートPC の BIOS 設定や RGB ライティングなどを管理するのに役立ちます。
 
   
 
== インストール ==
 
== インストール ==
   
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{{AUR|asusctl}} パッケージを [[インストール]] して下さい。または [https://wiki.archlinux.org/title/Unofficial_user_repositories#g14 カスタムリポジトリ] から、{{ic|asusd.service}} systemd サービスを [[有効化]] して下さい。
=== ダウンロード ===
 
   
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一部の機能には、[[Linux]] の新しいバージョン、具体的には 6.1 以降が必要な場合があります。ASUS Linux は [https://wiki.archlinux.org/title/ASUS_Linux#Custom_kernel カスタム カーネル] を提供していますが、これにはまだメインラインカーネルにマージされていないパッチが含まれています。
インストールは {{aur|asusctl}} を使って [[AUR]] から行うか、Asus Linux のリポジトリから行うことができます。AUR ヘルパーを必要としないリポジトリ経由でインストールするには、https://asus-linux.org/wiki/arch-guide/ にアクセスし、ガイドが提供する指示に従ってください。
 
   
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== 使い方 ==
いくつかの機能は、より新しいバージョンの [[Linux]]、特に6.1以降を必要とするかもしれません。{{aur|linux-g14}} は古いカーネルでこれらの機能に必要なパッチを提供していますが、古くなっているので使わないでください。{ic|linux-g14}} もカスタムリポジトリで利用可能です。
 
   
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コマンド {{ic|asusctl}} を単独で発行すると、サポートされているオプションのリストが出力されます。サブ値を使用してサブカテゴリのオプションを一覧表示することもできます。たとえば、{{ic|asusctl bios}} は BIOS サブカテゴリのすべてのオプションを一覧表示します。
{{aur|supergfxctl}} と {{aur|rog-control-center}} はそれぞれ ASUS のノート PC を中心に作られた Optimus のようなソフトウェアと Asusctl の制御 GUI を提供します。Supergfxctl は ASUS ノート PC を必要とせず、rog-control-center は中程度のバグがあります。これらのパッケージはカスタムレポからダウンロードすることもできます。
 
   
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サブカテゴリを扱う場合、フラグの大文字と小文字を入れ替えることで現在の設定を照会できます。大文字のフラグは変更を行い、小文字のフラグは現在の設定を照会します。たとえば、{{ic|asusctl bios -'''o'''}} は現在のパネルオーバードライブ状態を返し、{{ic|asusctl bios -'''O''' true}} はそれを有効に設定します。
==== Supergfxctl ====
 
   
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=== サポートされているオプションを表示 ===
{{Note|[[PRIME]] をサポートするラップトップを使用していない場合、Supergfxctl は不要であり、推奨もされません。}}
 
   
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次のコマンドは、ラップトップがサポートするすべてのオプションを表示するために使用されます。
Supergfxctl は Nvidia 用の Optimus ソフトウェアであり、{{aur|optimus-manager}}, {{pkg|bumblebee}}, およびその他の同種のソフトウェアと互換性がありません。Nvidia と統合 GPU に関連する以前の X11 と modprobe の設定を完全に削除することが推奨されます。専用 GPU を使用するには、{{pkg|nvidia-prime}} が必要です。少なくとも MUX スイッチがサポートされているラップトップでは、Supergfxctl は nvidia-prime を介して X または Wayland セッション全体を単独で実行することはできません。
 
   
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$ asusctl -s
=== 有効にする ===
 
   
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=== 充電制限 ===
次のサービスを有効にします -
 
* {{ic|asusd.service}} Asusctl 用
 
* {{ic|power-profiles-daemon.service}} {{pkg|power-profiles-daemon}} による充電制限の設定用
 
* {{ic|supergfxd.service}} Supergfxctl 用
 
* {{ic|--user asusd-user.service}} 特定のラップトップでの ANIME シーケンスのサポート用
 
* {{ic|--user asus-notify.service}} ラップトップに関する通知サポート
 
   
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次の方法でバッテリーの充電制限を設定します。
== 設定 ==
 
   
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$ asusctl -c ''limit''
{{Note|設定情報の詳細については、https://asus-linux.org/asusctl/ を参照してください。}}
 
   
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ここで、''limit'' は 20 から 100 の間です。
=== バッテリーと BIOS ===
 
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{{Note|75 の充電制限は、頻繁にプラグを抜くラップトップに適しています。ほとんどの場合プラグを差し込んだままにする場合は、60 が適切な値です。}}
   
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=== パネルオーバードライブ ===
バッテリーと BIOS のオプションは、{{ic|/etc/asusd/asusd.conf}} で特定の値に設定できます。バッテリーの充電制限は {{ic|bat_charge_limit}} で設定でき、その他のサポートされている BIOS オプションも起動時に固定されるように設定できます。 バッテリーの充電制限は 20 から 100 の間である必要があります。これらの値は、再起動後に自動的に適用されるようにここで設定する必要があります。
 
   
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ラップトップがパネルオーバードライブをサポートしている場合は、次のコマンドで切り替えることができます。
=== ファン 曲線 ===
 
   
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$ asusctl bios -O <true/false>
ファンの曲線は {{ic|/etc/asusd/profile.conf}} で設定できます。{{ic|power-profiles-daemon}} が有効になっている場合、Quiet、Balanced、および Performance モードを電源プロファイルとして選択できます。
 
   
=== 視覚効果 ===
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=== パワープロファイル ===
   
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Quiet、Balanced、および Performance モードがサポートされています。
Aura ライティングと ANIME マトリックスは、{{ic|/etc/asusd}} のそれぞれの構成ファイルを介して設定できます。
 
   
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次のようにパワープロファイルを変更します。
=== Supergfxctl ===
 
   
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$ asusctl profile -P ''profile''
Supergfxctl is configured at {{ic|/etc/supergfxd.conf}}. VFIO can be enabled with the discrete GPU and the startup mode (Hybrid or Integrated) can be set as well.
 
   
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または、次を使用してすべてのプロファイルを循環します。
== Usage ==
 
   
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$ asusctl profile -n
=== Asusctl ===
 
   
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起動時に自動的に読み込まれるようにしたい場合は、{{ic|/etc/asusd/profile.conf}} で電源プロファイルを設定できます。
Asusctl is used via the {{ic|asusctl}} command. The command will generate help info when run by itself. Aura effects, fan curves, power profiles, ANIME settings, and BIOS settings can be configured through the command {{ic|rog-control-center}} works for a GUI, but is rather buggy and sometimes does not correctly apply settings.
 
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{{Note|パワープロファイルを切り替えには、{{pkg|power-profiles-daemon}} パッケージが実行されている必要があります。}}
   
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== MUX スイッチの使用 ==
==== Common BIOS settings ====
 
   
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=== ディスクリートグラフィックスのみへの切り替え (MUX スイッチ) ===
These BIOS settings have appeared on several laptops.
 
   
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[https://wiki.archlinux.org/title/Supergfxctl supergfxctl] は、MUX スイッチが有効になっているかどうかを検出でき、有効になっていてもディスプレイマネージャーが失敗することはありません。[[asusctl]] で他の [[Optimus]] マネージャーを使用して MUX を制御すると、問題が発生する可能性があります。
* GPU MUX mode - For laptops with integrated MUX switches, {{ic|asusctl bios -D <mode>}} can toggle the MUX switch after a reboot. 0 enables it, and 1 disables it and switches it back to normal Optimus. {{ic|asusctl bios -d}} gets the current mode.
 
* Device panel overdrive - For laptops with panels that support overdrive, {{ic|asusctl bios -O <mode>}} toggles it. True toggles it on, and false toggles it off. {{ic|asusctl bios -o}} gets the status of the feature.
 
   
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ディスクリートグラフィックスへの切り替えは、次のコマンドで行います。
==== Charge Limit ====
 
   
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$ asusctl bios -D 0
The charge limit can be set with {{ic|asusctl -c <limit>}}, where limit is between 20 and 100.
 
   
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そして再起動します。
=== Supergfxctl ===
 
   
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=== Optimus モードに戻る ===
Supergfxctl is run via {{ic|supergfxctl}}. Using {{ic|supergfxctl -m <mode}} switches between modes, and takes {{ic|Hybrid}} or {{ic|Integrated}} as options. It can also take {{ic|Vfio}} if you enabled it in the settings.
 
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Optimus モードへの切り替えは、次のコマンドで行います。
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$ asusctl bios -D 1
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そして再起動します。
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== 視覚効果 ==
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=== RGB/キーボードバックライト ===
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次のコマンドを使用して、LED モードを切り替えます。
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次のモード:
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$ asusctl led-mode -n
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前のモード:
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$ asusctl led-mode -p
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{{ic|/etc/asusd/asusd-ledmodes.toml}} を編集することで、キーボードのバックライト効果を定義できます。
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RGB 効果の設定 (サポートされているモデルを使用している場合) は {{ic|/etc/asusd/aura.conf}} に保存されます。通常、このファイルを手動で編集する必要はなく、{{ic|asusd.service}} を再起動するたびに再作成されます。
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=== AniMe matrix ディスプレイ ===
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AniMe matrix ディスプレイを備えたラップトップの場合、それを制御するための設定とオプションは {{ic|/etc/asusd/anime.conf}} に保存されます。
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Linux で使用するには、まず {{ic|asusd-user}} [[ユーザーユニット]] を [[有効化]] する必要があります。
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== rog-control-center ==
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[[asusctl]] の多くの機能は GUI で制御できます。{{aur|rog-control-center}} としてパッケージ化されているか、[https://wiki.archlinux.org/title/ASUS_Linux#Custom_repository Custom repository] から入手できます。
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ラップトップに RGB、バックライト効果、または AnimMe matrix ディスプレイがある場合、このツールを使用すると、それらを制御する能力が大幅に向上します。
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=== カスタムファン曲線 ===
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rog-control-center を使用すると、サポートされている電力プロファイルごとに、CPU と GPU の両方のカスタムファンカーブを定義できます。
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{{Warning|この機能は '''非常に''' 不​​安定なようです。有効にした後、スタッタリング、ビデオのドロップフレーム、またはその他の一見電源に関連する問題が発生した場合は、無効にしてオフのままにする必要があります。}}

2023年5月7日 (日) 02:55時点における最新版

関連記事

asusctlAUR を使用すると、ROG および TUF ラップトップの所有者は、CLI からラップトップを制御できます。キーボード制御 (輝度、RGB、およびバックライト)、カスタム充電制限の設定、システム電力プロファイルの変更、ファン曲線の設定、および AniMe matrix スディスプレイを制御します。

インストール

asusctlAUR パッケージを インストール して下さい。または カスタムリポジトリ から、asusd.service systemd サービスを 有効化 して下さい。

一部の機能には、Linux の新しいバージョン、具体的には 6.1 以降が必要な場合があります。ASUS Linux は カスタム カーネル を提供していますが、これにはまだメインラインカーネルにマージされていないパッチが含まれています。

使い方

コマンド asusctl を単独で発行すると、サポートされているオプションのリストが出力されます。サブ値を使用してサブカテゴリのオプションを一覧表示することもできます。たとえば、asusctl bios は BIOS サブカテゴリのすべてのオプションを一覧表示します。

サブカテゴリを扱う場合、フラグの大文字と小文字を入れ替えることで現在の設定を照会できます。大文字のフラグは変更を行い、小文字のフラグは現在の設定を照会します。たとえば、asusctl bios -o は現在のパネルオーバードライブ状態を返し、asusctl bios -O true はそれを有効に設定します。

サポートされているオプションを表示

次のコマンドは、ラップトップがサポートするすべてのオプションを表示するために使用されます。

$ asusctl -s

充電制限

次の方法でバッテリーの充電制限を設定します。

$ asusctl -c limit 

ここで、limit は 20 から 100 の間です。

ノート: 75 の充電制限は、頻繁にプラグを抜くラップトップに適しています。ほとんどの場合プラグを差し込んだままにする場合は、60 が適切な値です。

パネルオーバードライブ

ラップトップがパネルオーバードライブをサポートしている場合は、次のコマンドで切り替えることができます。

$ asusctl bios -O <true/false>

パワープロファイル

Quiet、Balanced、および Performance モードがサポートされています。

次のようにパワープロファイルを変更します。

$ asusctl profile -P profile

または、次を使用してすべてのプロファイルを循環します。

$ asusctl profile -n

起動時に自動的に読み込まれるようにしたい場合は、/etc/asusd/profile.conf で電源プロファイルを設定できます。

ノート: パワープロファイルを切り替えには、power-profiles-daemon パッケージが実行されている必要があります。

MUX スイッチの使用

ディスクリートグラフィックスのみへの切り替え (MUX スイッチ)

supergfxctl は、MUX スイッチが有効になっているかどうかを検出でき、有効になっていてもディスプレイマネージャーが失敗することはありません。asusctl で他の Optimus マネージャーを使用して MUX を制御すると、問題が発生する可能性があります。

ディスクリートグラフィックスへの切り替えは、次のコマンドで行います。

$ asusctl bios -D 0

そして再起動します。

Optimus モードに戻る

Optimus モードへの切り替えは、次のコマンドで行います。

$ asusctl bios -D 1

そして再起動します。

視覚効果

RGB/キーボードバックライト

次のコマンドを使用して、LED モードを切り替えます。

次のモード:

$ asusctl led-mode -n

前のモード:

$ asusctl led-mode -p

/etc/asusd/asusd-ledmodes.toml を編集することで、キーボードのバックライト効果を定義できます。

RGB 効果の設定 (サポートされているモデルを使用している場合) は /etc/asusd/aura.conf に保存されます。通常、このファイルを手動で編集する必要はなく、asusd.service を再起動するたびに再作成されます。

AniMe matrix ディスプレイ

AniMe matrix ディスプレイを備えたラップトップの場合、それを制御するための設定とオプションは /etc/asusd/anime.conf に保存されます。

Linux で使用するには、まず asusd-user ユーザーユニット有効化 する必要があります。

rog-control-center

asusctl の多くの機能は GUI で制御できます。rog-control-centerAUR としてパッケージ化されているか、Custom repository から入手できます。

ラップトップに RGB、バックライト効果、または AnimMe matrix ディスプレイがある場合、このツールを使用すると、それらを制御する能力が大幅に向上します。

カスタムファン曲線

rog-control-center を使用すると、サポートされている電力プロファイルごとに、CPU と GPU の両方のカスタムファンカーブを定義できます。

警告: この機能は 非常に 不​​安定なようです。有効にした後、スタッタリング、ビデオのドロップフレーム、またはその他の一見電源に関連する問題が発生した場合は、無効にしてオフのままにする必要があります。