「Conky」の版間の差分

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[[fr:Conky]]
 
[[fr:Conky]]
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[[ru:Conky]]
 
[[tr:Conky]]
 
 
[[zh-hans:Conky]]
 
[[zh-hans:Conky]]
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{{Related articles start}}
Conky は X Windows System 向けのシステム監視ソフトウェアです。GNU/Linux と FreeBSD で利用することができます。GPL ライセンスでリリースされているフリーソフトウェアになります。CPU, メモリー, スワップ, ディスク容量, 温度, top, アップロード, ダウンロード, システムメッセージなど、様々なシステムの情報を Conky はモニターすることが可能です。色々と設定することができますが、設定は少々わかりにくいかもしれません。Conky は torsmo のフォークです。
 
  +
{{Related|Conky/ヒントとテクニック}}
  +
{{Related|Lm_sensors}}
  +
{{Related|Hddtemp}}
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{{Related articles end}}
   
  +
[[Wikipedia:Conky (software)|Conky]] は、X Window System 用のシステムモニターソフトウェアです (Wayland のサポートは [https://github.com/brndnmtthws/conky/issues/56 進行中です]) GNU/Linux および FreeBSD で利用できます。これは、GPL ライセンスの条件に基づいてリリースされたフリーソフトウェアです。Conky は、CPU、メモリ、スワップ、ディスク容量、温度、トップ、アップロード、ダウンロード、システム メッセージなどを含む多くのシステム変数を監視できます。柔軟に設定可能ですが、設定を理解するのが少し難しい場合があります。''Conky'' は torsmo のフォークです。
== インストールと設定 ==
 
   
  +
== インストール ==
{{Pkg|conky}} パッケージを[[インストール]]してください。機能が追加された他のパッケージについては [[#AUR パッケージ]]を見てください。
 
   
  +
{{Pkg|conky}} パッケージを [[インストール]] します。追加のコンパイルオプションを有効にしてインストールできる代替パッケージもあります。
ローカルの設定ファイルを作成してください:
 
$ mkdir -p ~/.config/conky
 
$ conky -C > ~/.config/conky/conky.conf
 
   
  +
* {{AUR|conky-cli}} - X11 依存関係のない conky
{{ic|~/.config/conky/conky.conf}} を編集することで好きに conky をカスタマイズできます。[https://github.com/brndnmtthws/conky/wiki/User-Configs こちらのページ] には設定ファイルのサンプルが載っています。
 
  +
* {{AUR|conky-lua-nv}} - Lua と Nvidia の両方をサポート
   
  +
conky の一部の組み込み変数 (音楽の [[mpd]] など) を利用するには、追加のパッケージをインストールする必要があります。ハードドライブの温度については、[https://hwmon.wiki.kernel.org/device_support_status カーネル 5.6 以降] {{ic|drivetemp}} モジュールは hwmon を通じて SATA/SAS 温度を報告します。[[lm_sensors#S.M.A.R.T. ドライブの温度]] の議論を参照してください。conky の観点からは、{{ic|drivetemp}} は、その {{ic|hwmon}} 変数を使用することで、[[hddtemp]] パッケージと変数の代わりとして使用できます。
設定ファイルを編集すると、保存した瞬間に変更が適用されます。X セッションをログアウト・ログインする必要はありません。設定を何かテストしたいときは、設定ファイルを保存してみて ''conky'' のウィンドウがどうなったか確認するのが良いでしょう。
 
   
  +
追加のユーティリティ:
''conky'' の素晴らしい機能として {{ic|/var/log/}} ファイルからログメッセージを読み込んでデスクトップに表示させることができます。ほとんどのログファイルは {{ic|root}} しか読めないようになっていますが、''conky'' を {{ic|root}} で動作させることは推奨されません。代わりに使用しているユーザーを {{ic|log}} グループに追加してください:
 
  +
* {{App|Conky Manager|Conky ウィジェットのテーママネージャー。システムにインストールされている Conky テーマを開始/停止、参照、編集するためのオプションが提供されます。|https://teejeetech.com/conky-manager/|{{Pkg|conky-manager}}}}
# usermod -aG log ''username''
 
   
  +
== 設定 ==
=== AUR パッケージ ===
 
   
  +
設定ファイルは、次のパスのいずれかにあります (最初に見つかったパスが使用されます):
基本の '''conky''' パッケージに加えて、追加のコンパイルオプションを有効にした [[AUR]] のパッケージがいくつか存在します:
 
   
* {{App|conky-cli|X11 依存を取り除いた Conky||{{AUR|conky-cli}}}}
+
* {{ic|~/.config/conky/conky.conf}}
  +
* {{ic|~/.conkyrc}}
* {{App|conky-lua|Lua サポートが付いた Conky||{{AUR|conky-lua}}}}
 
  +
* {{ic|/etc/conky/conky.conf}}
* {{App|conky-lua-nv|Lua と Nvidia サポートが付いた Conky||{{AUR|conky-lua-nv}}}}
 
* {{App|conky-nvidia|Nvidia サポートが付いた Conky||{{AUR|conky-nvidia}}{{Broken package link|パッケージが存在しません}}}}
 
   
  +
これらのファイルが存在しない場合、conky はデフォルトの組み込み設定を使用します。これは次のように出力できます:
== ヒントとテクニック ==
 
   
  +
$ conky --print-config
=== 設定ファイルの構文の変更 ===
 
   
Conky 1.10 から、設定ファイルは以下のように Lua の構文直されした:
+
次のコマンドを使用してデフォルトの設定ファイルを作成できま:
   
  +
$ mkdir -p ~/.config/conky && conky --print-config > ~/.config/conky/conky.conf
conky.config = {
 
-- Comments start with a double dash
 
bool_value = true,
 
string_value = 'foo',
 
int_value = 42,
 
}
 
conky.text = [[
 
$variable
 
${evaluated variable}
 
]]
 
   
  +
[[ドットファイル]] をホームディレクトリに置きたい場合は、別の場所にファイルを作成し、引数を使用してそれを使用するように conky に指示できます。
下で紹介しているサンプルは以下のような古い構文を使用している場合があります:
 
   
  +
たとえば、ユーザーのホームディレクトリにあるドットファイルを使用するように conky に指示するには:
bool_value yes
 
string_value 'foo'
 
int_value 42
 
   
  +
$ conky --config=~/.conky.conf
古い構文を新しい Lua 構文に変換する Lua スクリプトが [https://github.com/brndnmtthws/conky/blob/master/extras/convert.lua こちら] にあります。
 
   
  +
追加の設定ファイルの例は、[https://github.com/brndnmtthws/conky/wiki/Configs 上流の wiki 記事] で入手できます。
何かがおかしかったり、スクリプトを信用できない場合、デフォルトの設定ファイルから設定をやり直してください:
 
   
  +
conky の実行中に設定ファイルを編集すると、ファイルに書き込むたびに conky が新しい変更内容を更新します。
$ conky -C > conky.conf.default
 
   
  +
すべての Conky オブジェクト/変数の完全なリファレンスについては、[https://conky.sourceforge.net/variables.html SourceForge ページ] を参照してください。これらは {{man|1|conky}} にもリストされています。
=== KDE4 や Xfce4 で完全透過を有効にする ===
 
   
  +
=== デュアルスクリーン ===
バージョン 1.8.0 から、Conky は完全透過をサポートしています。有効にするには以下の行を {{ic|conky.conf}} に追加して下さい:
 
own_window_transparent = true,
 
   
  +
デュアルスクリーン設定を使用する場合、''conky'' ウィンドウをデスクトップ上の希望の場所に配置するには、いくつかのオプションを調整する必要があります。
上のオプションは {{ic|OWN_WINDOW_ARGB_VISUAL yes}} オプションと一緒に使うのは望ましくありません。下で説明している {{Pkg|feh}} の方法を置き換えます。
 
 
{{Note|1=[[Xfce]] はコンポジットの有効化を必要とします。[https://forum.xfce.org/viewtopic.php?pid=25939] を見て下さい。}}
 
 
=== Xfce4 で自動起動 ===
 
 
{{ic|conky.conf}} ファイルに以下を追加:
 
background = true,
 
 
この変数は Conky をバックグラウンドにフォークします。ウィンドウをデスクトップ上に常に表示させ、全てのワークスペースに張り付かせてタスクバーには表示したくない場合、以下の引数を追加してください:
 
own_window = true,
 
own_window_type = 'override',
 
override オプションは ''conky'' のウィンドウがウィンドウマネージャの制御下から外れるようにします。
 
 
{{ic|~/.config/autostart/conky.desktop}} を追加:
 
[Desktop Entry]
 
Encoding=UTF-8
 
Version=0.9.4
 
Type=Application
 
Name=conky
 
Comment=
 
Exec=conky -d
 
StartupNotify=false
 
Terminal=false
 
Hidden=false
 
 
=== ちらつきを防止する ===
 
 
Conky はちらつきを防止するために X サーバーの Double Buffer Extension (DBE) サポートを必要とします。これがないとウィンドウを高速に更新することができません。{{ic|/etc/X11/xorg.conf}} で {{ic|"Module"}} セクションに {{ic|Load "dbe"}} 行を追加することで有効にできます。(1.8.x パッチ以上では) {{ic|xorg.conf}} ファイルは個別の設定ファイルが入っている {{ic|/etc/X11/xorg.conf.d}} で置き換えられています。''DBE'' は自動でロードされます。
 
 
ダブルバッファリングを有効にするには {{ic|conky.conf}} に以下を追加してください:
 
double_buffer = true,
 
 
=== カスタムカラー ===
 
 
クラシックなプリセットカラーの他に (white, black, yellow...)、カラーネームコードを使ってカスタムカラーを設定することができます。色のコードを確認するには、色選択アプリを使って下さい。[[公式リポジトリ]]に入っている {{Pkg|gcolor2}} パッケージが色の名前を教えてくれます。カラーコードは6桁の16進数からなります (0-9, A-F)。カスタムカラーを使うには設定ファイルに以下の行を追加してください:
 
color0 = 'white', --convention for standard named colors
 
color1 = '00CC00', --convention for hex colors: no pound sign
 
そして、{{ic|TEXT}} セクションを編集するときに、事前に定義したカスタムカラー番号を使って下さい。
 
 
=== デュアルスクリーン ===
 
   
デュアルスクリーン設定を使う場合は、conky のウィンドウを配置するための2つのオプションをいじる必要があります。例えば 1680X1050 ピクセルの解像度を使っていて、左モニターの中央上にウィンドウをたい場合、以下を使ます:
+
1680x1050 ピクセルの解像度を実行していて、ウィンドウを左モニターの中央上たい場合。{{ic|gap_x}} 調整して次のように使用します:
 
alignment = 'top_left',
 
alignment = 'top_left',
gap_X = 840,
+
gap_x = 840,
{{ic|alignment}} オプションはそのままの意味で、{{ic|gap_X}} オプションは画面の左端からの距離ピクセルで表します。
+
{{ic|alignment}} オプションは一目瞭然で、{{ic|gap_X}} は画面の左端からの距離 (ピクセル単位) です。
   
{{ic|xinerama_head}} オプションも設定する必要あるかもしれません
+
{{ic|xinerama_head}} は代替の便利なオプションです。次のようにすると、''conky''ウィンドウ 2 番目の画面の右上に配置されま
  +
alignment = 'top_right',
  +
xinerama_head = 2,
   
  +
=== 設定ファイルの構文 ===
=== デスクトップの表示で最小化させない ===
 
   
  +
Conky 1.10 (2015Q2 頃) 以降、設定ファイルは次のような [[Lua]] 構文で記述されます。
Compiz を使っている場合: 'デスクトップを表示' ボタンやキーバインドで、他のウィンドウと一緒に Conky も最小化されてしまう場合、Compiz の設定マネージャを起動して、"General Options" を開いて "Hide Skip Taskbar Windows" オプションのチェックを外して下さい。
 
   
  +
conky.config = {
Compiz を使っていない場合は、{{ic|conky.conf}} を編集して以下の行を追加または修正してください:
 
  +
-- Comments start with a double dash
  +
bool_value = true,
  +
string_value = 'foo',
  +
int_value = 42,
  +
}
  +
conky.text = [[
  +
$variable
  +
${evaluated variable}
  +
]]
   
  +
1.10 より前では、次のような古い構文が使用されます。
own_window_type = 'override',
 
   
  +
bool_value yes
もしくは:
 
  +
string_value 'foo'
  +
int_value 42
   
  +
古い構文から新しい Lua 構文に変換する Lua スクリプトが利用可能です [https://github.com/brndnmtthws/conky/blob/master/extras/convert.lua の GitHub リポジトリ] スクリプトは {{ic|/usr/share/doc/conky-1.15.0_pre/convert.lua}} にもあります。
own_window_type = 'desktop',
 
   
  +
== フォント ==
詳しい違いについては conky の man ページを参照。ただし後者のオプションでは [[Openbox]] などでリサイズのキーバインドを使ってウィンドウを conky の縁に調整することができます。前者は出来ません。
 
   
  +
conky で Unicode の画像と絵文字を表示するには、これをサポートする [[フォント#絵文字と記号|フォント]] が必要で、表示したい Unicode のフォントを使用するように conky を設定します。例えば:
=== GNOME との統合 ===
 
   
  +
${font Symbola:size=48}☺${font}
GNOME で Conky を表示したときに問題が生じる場合、以下の行を {{ic|conky.conf}} に追加:
 
own_window yes
 
own_window_type conky
 
own_window_transparent yes
 
own_window_hints undecorated,below,sticky,skip_taskbar,skip_pager
 
   
  +
=== 記号フォント ===
透過に問題が起こる場合、以下の行を追加してみてください:
 
own_window_argb_visual yes
 
own_window_argb_value 255
 
   
  +
シンボリックフォントは、より装飾された conky 設定でもよく使用されます。最も人気のあるものには次のようなものがあります:
=== Razor-qt との統合 ===
 
   
  +
* {{Pkg|otf-font-awesome}}
Conky のデフォルト設定では、後ろをクリックするとデスクトップからウィンドウが消えることがあります。以下の行を追加してください:
 
  +
* {{AUR|ttf-pizzadude-bullets}} - PizzaDude Bullet's font
{{hc|conky.conf|own_window yes
 
  +
* {{AUR|ttf-weather-icons}} - Erik flowers weather icon font with 222 glyphs
own_window_class Conky
 
own_window_type normal
 
own_window_hints undecorated,below,sticky,skip_taskbar,skip_pager
 
own_window_transparent yes
 
}}
 
   
  +
== 自動起動 ==
=== パッケージの更新情報を表示 ===
 
   
  +
[[自動起動]] で説明されているように、Conky を自動的に起動するにはいくつかの方法があります。
* [[Pacman]] には {{ic|checkupdates}} という公式リポジトリのパッケージアップデートを表示する自前のスクリプトが入っています。{{ic|<nowiki>${execpi 3600 checkupdates | wc -l}</nowiki>}} でパッケージの合計が表示されます。
 
* [https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id=68104 Paconky] - ユーザー定義形式でパッケージのアップデート情報を表示します。{{ic|<nowiki>${execpi}</nowiki>}} コマンドを使うことでこのプログラムの出力は conky に含めることができます。
 
* [https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id=53761 Scrolling Notifications] - スクロールするアップデート通知を表示。Paconky と作者が同じ。
 
* [https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id=57291 Perl Script] - Paconky の作者によるシンプルで簡単なスクリプト。アップデートが必要なパッケージの数だけを表示。
 
* [https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id=37284 Python Script] - [[Python]] で書かれたアップデート通知プログラム。
 
* [https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?pid=483742#p483742 Bash Script] - ShowSize を有効にしたユーザーのための [[Bash]] スクリプト。
 
   
  +
Conky には、バックグラウンドにフォークするように指示する構成設定があります。これは、一部の自動起動セットアップでは望ましい場合があります。
=== 天気予報を表示 ===
 
   
  +
In {{ic|conky.conf}}:
[https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id=37381 このスレッド] を参照。
 
  +
conky.config = {
  +
background = true,
  +
}
   
  +
グラフィカルデスクトップ環境を使用していて、自動起動に {{ic|conky.desktop}} ファイルを使用したい場合は、次を使用します:
=== カウントダウンタイマーを表示 ===
 
[https://github.com/orschiro/scriptlets/tree/master/ConkyTimer ConkyTimer] は作業の残り時間を表示するシンプルなカウントダウンタイマーです。
 
   
  +
{{hc|~/.config/autostart/conky.desktop|2=
{{ic|conkytimer "<task description>" <min>}} でタイマーを開始できます。
 
  +
[Desktop Entry]
  +
Type=Application
  +
Name=conky
  +
Exec=conky --daemonize --pause=5
  +
StartupNotify=false
  +
Terminal=false}}
   
  +
{{ic|1=pause=5}} パラメータは、起動時に ''conky'' の描画を 5 秒間遅らせ、デスクトップがロードされて起動する時間が確保されるようにします。
=== RSS フィードを表示 ===
 
   
  +
== トラブルシューティング ==
外部のスクリプトを実行したり Conky に出力したりすることなく、RSS フィードをネイティブに表示する機能が Conky には備わっています。例えば、Planet Arch の最新の記事のタイトル10件を表示して一分ごとにフィードを更新したい場合、以下を {{ic|conky.conf}} の {{ic|TEXT}} セクションに挿入します:
 
   
  +
これらは、conky に関して人々が抱えている既知の問題とその解決策です。
${rss https://planet.archlinux.org/rss20.xml 1 item_titles 10 }
 
Arch フォーラムの rss フィードを表示したい場合、次の行を追加します:
 
${rss https://bbs.archlinux.org/extern.php?action=feed&type=rss 1 item_titles 4}
 
1 は更新間隔で (15分がデフォルト)、4 は表示するアイテムの数です。
 
   
=== rTorrent の統計を表示 ===
+
=== Conky が起動しても画面に何も表示されない ===
   
  +
まず、設定ファイルのテキスト変数に構文エラーがないか確認します。次に、ユーザーが設定ファイル内のすべてのコマンドを実行する権限を持っていること、および必要なパッケージがすべてインストールされていることを再確認します。
[https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id=67304 このスレッド]を参照。
 
   
  +
=== 透明 ===
=== WordPress ブログの統計を表示 ===
 
   
  +
Conky は 2 つの異なるタイプの透明度をサポートしています。疑似透明性と実際の透明性には、[[Xorg#コンポジット|コンポジットマネージャー]] がインストールされて実行されている必要があります。実際の透明度を有効にし、コンポジットマネージャーを実行していない場合、conky はフォントや画像、背景の透明度が有効になっていてもアルファ透明になりません。
python で書かれた [http://evilshit.wordpress.com/2013/04/20/conkypress-a-wordpress-stats-visualization-tool-for-your-desktop/ ConkyPress] という名前の拡張を使うことで表示できます。
 
   
  +
==== 擬似透明 ====
=== 新規メールの数を表示 ===
 
   
  +
conky では擬似透明がデフォルトで有効になっています。疑似透明は、ルートウィンドウから背景画像をコピーし、関連するセクションを conky の背景として使用することで機能します。一部のウィンドウマネージャーは、背景の壁紙をルートウィンドウより上のレベルに設定しているため、conky の背景が灰色になる可能性があります。この問題を解決するには、手動で設定する必要があります。[[feh]] の例は次のとおりです:
==== Gmail ====
 
   
  +
In {{ic|~/.xinitrc}}:
===== 方法 1 =====
 
   
  +
sleep 1 && feh --bg-center ~/background.png &
どこかに {{ic|gmail.py}} という名前のファイルを作って (ここでは {{ic|~/.scripts/}} を使用) 以下の [[Python]] コードを入力してください:
 
   
  +
==== 本当の透明性を有効にする ====
{{hc|gmail.py|<nowiki>
 
#!/usr/bin/env python
 
   
  +
実際の透明性を有効にするには、[[Xorg#コンポジット|コンポジットマネージャー]] を実行し、次の行を conky.config 配列内の {{ic|.conkyrc}} に追加する必要があります。
from urllib.request import FancyURLopener
 
   
  +
conky.config = {
email = 'your email' # @gmail.com can be left out
 
  +
own_window = true,
password = 'your password'
 
  +
own_window_transparent = true,
  +
own_window_argb_visual = true,
  +
own_window_type = 'desktop',
  +
}
   
  +
ウィンドウの種類 "デスクトップ" が機能しない場合は、それを {{ic|normal}} に変更してみてください。それが機能しない場合は、代わりに他のオプション: {{ic|dock}}、{{ic|panel}}、または {{ic|override}} を試してください。
url = 'https://%s:%s@mail.google.com/mail/feed/atom' % (email, password)
 
   
  +
{{Note|1=[[Xfce]] の場合、合成を有効にする必要があります。[https://forum.xfce.org/viewtopic.php?pid=25939] を参照してください。}}
opener = FancyURLopener()
 
page = opener.open(url)
 
   
  +
==== 半透明 ====
contents = page.read().decode('utf-8')
 
   
  +
リアル透明モードで半透明を実現するには、conky 設定ファイルで次の設定を使用する必要があります:
ifrom = contents.index('<fullcount>') + 11
 
ito = contents.index('</fullcount>')
 
   
  +
conky.config = {
fullcount = contents[ifrom:ito]
 
  +
own_window = true,
  +
own_window_transparent = false,
  +
own_window_argb_visual = true,
  +
own_window_argb_value = 90,
  +
own_window_type = 'desktop',
  +
}
   
  +
conky ウィンドウの透明度を下げるには、{{ic|own_window_argb_value}} の値を 255 に向かって増やすことができます。
print(fullcount + ' new')
 
</nowiki>}}
 
   
  +
=== Show Desktop で最小化しないようにする ===
===== 方法 2 =====
 
   
  +
'''Compiz を使用:''' 'Show Desktop' ボタンまたはキーバインディングによって Conky が他のすべてのウィンドウとともに最小化される場合は、Compiz 構成設定マネージャーを起動し、"General Options" に移動し、"Hide Skip Taskbar Windows" のチェックを外します。
以下のスクリプトは Python の機能を活用しています:
 
   
  +
'''XFCE を使用:''' デスクトップをクリックすると Conky が非表示になる場合は {{ic|conky.conf}} 内に {{ic|1=own_window_hints = 'undecorated,below,sticky,skip_taskbar,skip_pager',}} を追加します。
{{hc|gmail.py|<nowiki>
 
#! /usr/bin/env python
 
   
  +
'''その他の [[デスクトップ環境]]/[[ウィンドウマネージャ]]:''' の場合: conky.conf を編集し、次の行を追加/変更してみてください:
import urllib.request
 
  +
own_window_type = 'override',
from xml.etree import ElementTree as etree
 
   
  +
もしくは
# Enter your username and password below within quotes below, in place of ****.
 
# Set up authentication for gmail
 
auth_handler = urllib.request.HTTPBasicAuthHandler()
 
auth_handler.add_password(realm='mail.google.com',
 
uri='https://mail.google.com/',
 
user= '****',
 
passwd= '****')
 
opener = urllib.request.build_opener(auth_handler)
 
# ...and install it globally so it can be used with urlopen.
 
urllib.request.install_opener(opener)
 
   
  +
own_window_type = 'desktop',
gmail = 'https://mail.google.com/gmail/feed/atom'
 
NS = '{http://purl.org/atom/ns#}'
 
with urllib.request.urlopen(gmail) as source:
 
tree = etree.parse(source)
 
fullcount = tree.find(NS + 'fullcount').text
 
   
  +
正確な違いについては、{{man|1|conky}} [[man ページ]] を参照してください。ただし、後者のオプションを使用すると、Openbox などでサイズ変更キーバインドを使用してウィンドウを ''conky'' の境界線にスナップできますが、最初のオプションではできません。
print(fullcount + ' new')
 
</nowiki>}}
 
   
  +
=== GNOME シェルとの統合 ===
次の行を {{ic|conky.conf}} に追加すれば、5分 (300秒) ごとに新しいメールがないか Gmail アカウントをチェックして表示するようになります:
 
${execpi 300 python ~/.scripts/gmail.py}
 
   
  +
[[GNOME]] の下に ''conky'' が表示されるという問題を経験した人もいます。
===== 方法 3 =====
 
   
  +
次の行を {{ic|conky.conf}} に追加します:
同じやり方で {{ic|curl}}, {{ic|grep}}, {{ic|sed}} を使う方法:
 
  +
own_window = true,
 
  +
own_window_type = 'desktop',
<nowiki>$ curl -s -u email:password https://mail.google.com/mail/feed/atom | grep fullcount | sed 's/<[^0-9]*>//g'</nowiki>
 
   
  +
=== ちらつきを防ぐ ===
''email'' と ''password'' はあなたのデータに置き換えて下さい。
 
   
  +
''Conky'' は、ちらつきを防ぐために X サーバーからの Double Buffer Extension ''(DBE)'' サポートを必要とします。これがないとウィンドウを十分に高速に更新できないからです。これは、{{ic|/etc/X11/xorg.conf}} の [[Xorg]]、{{ic|"Module"}} セクションの {{ic|Load "dbe"}} 行で有効にできます。{{ic|xorg.conf}} ファイルは、特定の設定ファイルを含む {{ic|/etc/X11/xorg.conf.d}} に置き換えられました (1.8.x パッチ以降) ''DBE'' は、{{ic|/usr/lib/xorg/modules}} 内に存在する限り自動的にロードされます。ロードされたモジュールのリストは、{{ic|grep LoadModule /var/log/Xorg.0.log}} で確認できます。
===== 方法 4 =====
 
   
  +
ダブルバッファリングを有効にするには、{{ic|double_buffer}} オプションを {{ic|conky.conf}} に追加します。
また、{{Pkg|stunnel}} パッケージの [http://www.stunnel.org/ stunnel] を使うこともできます。
 
   
  +
conky.config = {
以下の設定は [https://github.com/brndnmtthws/conky/wiki/FAQ Conky の FAQ] から引用しています。
 
  +
double_buffer = true,
 
  +
}
以下のように {{ic|/etc/stunnel/stunnel.conf}} を編集して、{{ic|stunnel.service}} を[[起動]]:
 
# Service-level configuration for TLS server
 
[imap]
 
client = yes
 
accept = 143
 
connect = imap.gmail.com:143
 
protocol = imap
 
sslVersion = TLSv1
 
# Service-level configuration for SSL server
 
[imaps]
 
client = yes
 
accept = 993
 
connect = imap.gmail.com:993
 
 
後は {{ic|conky.conf}} だけです:
 
imap localhost username * -i 120 -p 993
 
TEXT
 
Inbox: ${imap_unseen}/${imap_messages}
 
 
Here I used {{ic|*}} as the password for conky to ask for it at start, but you do '''not''' have to do it.
 
 
==== IMAP + SSL と Perl を使う ====
 
 
Conky には IMAP アカウントのサポートが組み込まれていますが SSL はサポートしていません。[http://www.unix.com/shell-programming-scripting/115322-perl-conky-gmail-imap-unread-message-count.html このフォーラムへの投稿] にあるスクリプトを使うことで利用することができます。{{Pkg|perl-mail-imapclient}} と {{Pkg|perl-io-socket-ssl}} パッケージの Perl/CPAN Modules Mail::IMAPClient と IO::Socket::SSL が必要です。
 
 
Conky に読み込ませる場所に {{ic|imap.pl}} という名前のファイルを作成してください。このファイルには、以下の内容を記述します (必要なところは書き換えて下さい):
 
#!/usr/bin/perl
 
 
# gimap.pl by gxmsgx
 
# description: get the count of unread messages on imap
 
 
use strict;
 
use Mail::IMAPClient;
 
use IO::Socket::SSL;
 
 
my $username = 'example.username';
 
my $password = 'password123';
 
 
my $socket = IO::Socket::SSL->new(
 
PeerAddr => 'imap.server',
 
PeerPort => 993
 
)
 
or die "socket(): $@";
 
 
my $client = Mail::IMAPClient->new(
 
Socket => $socket,
 
User => $username,
 
Password => $password,
 
)
 
or die "new(): $@";
 
 
if ($client->IsAuthenticated()) {
 
my $msgct;
 
 
$client->select("INBOX");
 
$msgct = $client->unseen_count||'0';
 
print "$msgct\n";
 
}
 
 
$client->logout();
 
 
{{ic|conky.conf}} に次を追加:
 
${execpi 300 ~/.conky/imap.pl}
 
ファイルの位置は適宜変更してください。
 
 
Gmail を使う場合、アプリパスワードを [https://www.google.com/accounts/IssuedAuthSubTokens?hide_authsub=1 生成] する必要があります。
 
 
もしくは、上に書かれているように stunnel を使うこともできます: [[#Gmail]]。
 
 
==== IMAP と PHP を使う ====
 
PHP を使う方法もあります。[[PHP]] をインストールして {{ic|/etc/php/php.ini}} の {{ic|1=extension=imap.so}} をアンコメントしてください。
 
 
それから {{ic|imap.php}} という名前のファイルを作成して実行可能属性を付与してください:
 
$ chmod +x imap.php
 
 
ファイルの中身は以下のようにします (適宜変更を加えてください):
 
 
#!/usr/bin/php
 
<?php
 
// See http://php.net/manual/function.imap-open.php for more information about
 
// the mailbox string in the first parameter of imap_open.
 
// This example is ready to use with Office 365 Exchange Mails,
 
// just replace your username (=email address) and the password.
 
$mbox = imap_open("{outlook.office365.com:993/imap/ssl/novalidate-cert}", "username", "password");
 
 
// Total number of emails
 
$nrTotal = imap_num_msg($mbox);
 
 
// Number of unseen emails. There are other ways using imap_status to count
 
// unseen messages, but they don't work with Office 365 Exchange. This one does.
 
$unseen = imap_search($mbox, 'UNSEEN');
 
$nrUnseen = $unseen ? count($unseen) : 0;
 
 
// Display the result, format as you like.
 
echo $nrUnseen.'/'.$nrTotal;
 
 
// Not needed, because the connection is closed after the script end.
 
// For the sake of clean public available scripts, we are nice to
 
// the imap server and close the connection manually.
 
imap_close($mbox);
 
 
{{ic|conky.conf}} に以下を追加:
 
 
${execpi 300 ~/.conky/imap.php}
 
 
上記のスクリプトは A/B と表示します。A は未読メールの数で B はメールボックスに存在するメールの合計数です。imap_Status などの PHP 関数を使うことで他の情報も表示できます (http://php.net/manual/function.imap-status.php)。IMAP に関する PHP ドキュメントを見てください: http://php.net/manual/ref.imap.php 。
 
 
=== 有効なネットワークインターフェイスを表示 ===
 
 
ネットワークインターフェイスが有効化どうかテストするために、conky の {{ic|if_existing}} 変数を使ってインターフェイスの {{ic|operstate}} を確認できます。以下はインターフェイスが {{ic|wlo1}} の場合の例です:
 
 
{{bc |draw_graph_borders yes
 
${if_existing /sys/class/net/wlo1/operstate up}
 
${color #0077ff}Net Down:$color ${downspeed wlo1} ${color #0077ff}Net Up:$color ${upspeed wlo1}
 
${color #0077ff}${downspeedgraph wlo1 32,155 104E8B 0077ff} $alignr${color #0077ff}${upspeedgraph wlo1 32,155 104E8B 0077ff}
 
${endif}
 
}}
 
 
次の画像のように表示されます: https://i.imgur.com/pQQbsP6.png
 
 
=== UTF-8 マルチバイト文字のスクロールの修正 ===
 
 
現在のバージョンの conky (1.9.0) には文字列ではなくバイト数によってスクロールするテキストが増えるというバグが存在し [https://github.com/brndnmtthws/conky/issues/129]、結果としてマルチバイト文字を含むテキストでスクロールが消えたり現れたりするということが起こります。このバグを修正するパッチをあてたパッケージが AUR に存在します: {{AUR|conky-utfscroll}}{{Broken package link|パッケージが存在しません}}。
 
 
=== nvidia サポートのサンプルリングスクリプト ===
 
 
[https://gist.github.com/anonymous/85d052c0c23e58bc3666] を参照。
 
 
=== 記号フォントに関する注意 ===
 
 
装飾がある {{ic|conky.conf}} では大抵 PizzaDude Bullets と Pie Charts for Maps フォントを使っています。これらのフォントはそれぞれ {{AUR|ttf-pizzadude-bullets}} と {{AUR|ttf-piechartsformaps}}{{Broken package link|{{aur-mirror|ttf-piechartsformaps}}}} として AUR からインストールすることができ、もしくは[[フォント]]の記事に書かれている方法を使って手動でインストールすることもできます。
 
 
=== 本来よりフォントが小さく表示される ===
 
 
conky のフォントがやけに小さく表示されたり、ちゃんと並ばない場合、[[infinality]] の freetype2 パッチのデフォルト設定が原因かもしれません。この設定は 96 DPI ではなく 72 DPI でフォントを表示するプログラムに問題を生じさせます。たとえシステムを 96 DPI に設定していても関係ありません。この問題を修正するには {{ic|/etc/fonts/infinality/infinality.conf}} を開いて DPI のセクションを探して 72 から 96 に変更してください。
 
 
=== 完全透過を有効にする万能の方法 ===
 
 
透過は conky における KAIJU ですが、''xcompmgr'' と ''transset-df'' を使ってどんな環境やウィンドウマネージャでも完全透過を適用する方法が存在します。{{Pkg|xcompmgr}} と {{AUR|transset-df}} を[[インストール]]してください。
 
 
{{Note|他のコンポジットマネージャを使っている場合、この方法は干渉することがあります。}}
 
 
xcompmgr のドキュメントを確認してどのコンポジットオプションを有効にすべきか決めて下さい。以下は標準的なコマンドになります。
 
 
$ xcompmgr -c -t-5 -l-5 -r4.2 -o.55 &
 
 
{{ic|conky &}} で conky が実行中か確認してください。transset-df を使って Conky ウィンドウの透過を有効にします。'.5' は 0 - 1 の好きな値に設定してください。
 
 
$ transset-df .5 -n Conky
 
 
これで conky のウィンドウが完全透過します。{{ic|No Window matching Conky exists!}} のようなエラーが表示される場合、conky が動作しているか確認してから、xprop を使って conky のウィンドウをクリックして、{{ic|transset-df}} に指定するべき名前を確認してください。
 
{{hc|$ xprop &#124; grep WM_NAME|2=WM_NAME(STRING) = "Conky (ArchitectLinux)"}}
 
 
上記の場合、''conky'' で合っていますが、別の文字列が出力された場合は、それに合わせて指定するようにしてください。{{ic|conky.conf}} で {{ic|own_window_type}} オプションを {{ic|panel}} に設定していた場合、''xprop'' を実行しても何も出力されないことがあります。その場合は {{ic|dock}}, {{ic|normal}}, {{ic|override}}, {{ic|desktop}} などを使うようにしてみてください。
 
 
{{ic|~/.xinitrc}} に以下を記述することで [[Xorg|X]] の起動後に ''conky'' に透過を適用することができます:
 
 
xcompmgr -c -t-5 -l-5 -r4.2 -o.55 &
 
conky -d; sleep 1 && transset-df .5 -n Conky
 
   
 
== 参照 ==
 
== 参照 ==
433行目: 213行目:
 
* [http://conky.sourceforge.net/variables.html Conky オブジェクト]
 
* [http://conky.sourceforge.net/variables.html Conky オブジェクト]
 
* [https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id=39906 Arch フォーラムの Conky 設定スレッド]
 
* [https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id=39906 Arch フォーラムの Conky 設定スレッド]
* [http://freecode.com/projects/conky/ Conky] on [[wikipedia:Freecode|Freecode]]
+
* [https://github.com/brndnmtthws/conky/wiki/FAQ FAQ]
* [irc://chat.freenode.org/conky #conky] IRC chat channel on [[wikipedia:Freenode|freenode]]
 
* [http://novel.evilcoder.org/wiki/index.php?title=ConkyFAQ&oldid=12463 FAQ]
 

2024年4月19日 (金) 12:48時点における最新版

関連記事

Conky は、X Window System 用のシステムモニターソフトウェアです (Wayland のサポートは 進行中です) GNU/Linux および FreeBSD で利用できます。これは、GPL ライセンスの条件に基づいてリリースされたフリーソフトウェアです。Conky は、CPU、メモリ、スワップ、ディスク容量、温度、トップ、アップロード、ダウンロード、システム メッセージなどを含む多くのシステム変数を監視できます。柔軟に設定可能ですが、設定を理解するのが少し難しい場合があります。Conky は torsmo のフォークです。

インストール

conky パッケージを インストール します。追加のコンパイルオプションを有効にしてインストールできる代替パッケージもあります。

conky の一部の組み込み変数 (音楽の mpd など) を利用するには、追加のパッケージをインストールする必要があります。ハードドライブの温度については、カーネル 5.6 以降 drivetemp モジュールは hwmon を通じて SATA/SAS 温度を報告します。lm_sensors#S.M.A.R.T. ドライブの温度 の議論を参照してください。conky の観点からは、drivetemp は、その hwmon 変数を使用することで、hddtemp パッケージと変数の代わりとして使用できます。

追加のユーティリティ:

  • Conky Manager — Conky ウィジェットのテーママネージャー。システムにインストールされている Conky テーマを開始/停止、参照、編集するためのオプションが提供されます。
https://teejeetech.com/conky-manager/ || conky-manager

設定

設定ファイルは、次のパスのいずれかにあります (最初に見つかったパスが使用されます):

  • ~/.config/conky/conky.conf
  • ~/.conkyrc
  • /etc/conky/conky.conf

これらのファイルが存在しない場合、conky はデフォルトの組み込み設定を使用します。これは次のように出力できます:

$ conky --print-config

さらに、次のコマンドを使用してデフォルトの設定ファイルを作成できます:

$ mkdir -p ~/.config/conky && conky --print-config > ~/.config/conky/conky.conf

ドットファイル をホームディレクトリに置きたい場合は、別の場所にファイルを作成し、引数を使用してそれを使用するように conky に指示できます。

たとえば、ユーザーのホームディレクトリにあるドットファイルを使用するように conky に指示するには:

$ conky --config=~/.conky.conf

追加の設定ファイルの例は、上流の wiki 記事 で入手できます。

conky の実行中に設定ファイルを編集すると、ファイルに書き込むたびに conky が新しい変更内容を更新します。

すべての Conky オブジェクト/変数の完全なリファレンスについては、SourceForge ページ を参照してください。これらは conky(1) にもリストされています。

デュアルスクリーン

デュアルスクリーン設定を使用する場合、conky ウィンドウをデスクトップ上の希望の場所に配置するには、いくつかのオプションを調整する必要があります。

1680x1050 ピクセルの解像度を実行していて、ウィンドウを左モニターの中央上部に配置したい場合。gap_x を調整して次のように使用します:

alignment = 'top_left',
gap_x = 840,

alignment オプションは一目瞭然で、gap_X は画面の左端からの距離 (ピクセル単位) です。

xinerama_head は代替の便利なオプションです。次のようにすると、conkyウィンドウが 2 番目の画面の右上に配置されます。

alignment = 'top_right',
xinerama_head = 2,

設定ファイルの構文

Conky 1.10 (2015Q2 頃) 以降、設定ファイルは次のような Lua 構文で記述されます。

 conky.config = {
   -- Comments start with a double dash
   bool_value = true,
   string_value = 'foo',
   int_value = 42,
 }
 conky.text = [[
 $variable
 ${evaluated variable}
 ]]

1.10 より前では、次のような古い構文が使用されます。

 bool_value yes
 string_value 'foo'
 int_value 42

古い構文から新しい Lua 構文に変換する Lua スクリプトが利用可能です の GitHub リポジトリ スクリプトは /usr/share/doc/conky-1.15.0_pre/convert.lua にもあります。

フォント

conky で Unicode の画像と絵文字を表示するには、これをサポートする フォント が必要で、表示したい Unicode のフォントを使用するように conky を設定します。例えば:

 ${font Symbola:size=48}☺${font}

記号フォント

シンボリックフォントは、より装飾された conky 設定でもよく使用されます。最も人気のあるものには次のようなものがあります:

自動起動

自動起動 で説明されているように、Conky を自動的に起動するにはいくつかの方法があります。

Conky には、バックグラウンドにフォークするように指示する構成設定があります。これは、一部の自動起動セットアップでは望ましい場合があります。

In conky.conf:

conky.config = {
    background = true,
}

グラフィカルデスクトップ環境を使用していて、自動起動に conky.desktop ファイルを使用したい場合は、次を使用します:

~/.config/autostart/conky.desktop
[Desktop Entry]
Type=Application
Name=conky
Exec=conky --daemonize --pause=5
StartupNotify=false
Terminal=false

pause=5 パラメータは、起動時に conky の描画を 5 秒間遅らせ、デスクトップがロードされて起動する時間が確保されるようにします。

トラブルシューティング

これらは、conky に関して人々が抱えている既知の問題とその解決策です。

Conky が起動しても画面に何も表示されない

まず、設定ファイルのテキスト変数に構文エラーがないか確認します。次に、ユーザーが設定ファイル内のすべてのコマンドを実行する権限を持っていること、および必要なパッケージがすべてインストールされていることを再確認します。

透明

Conky は 2 つの異なるタイプの透明度をサポートしています。疑似透明性と実際の透明性には、コンポジットマネージャー がインストールされて実行されている必要があります。実際の透明度を有効にし、コンポジットマネージャーを実行していない場合、conky はフォントや画像、背景の透明度が有効になっていてもアルファ透明になりません。

擬似透明

conky では擬似透明がデフォルトで有効になっています。疑似透明は、ルートウィンドウから背景画像をコピーし、関連するセクションを conky の背景として使用することで機能します。一部のウィンドウマネージャーは、背景の壁紙をルートウィンドウより上のレベルに設定しているため、conky の背景が灰色になる可能性があります。この問題を解決するには、手動で設定する必要があります。feh の例は次のとおりです:

In ~/.xinitrc:

sleep 1 && feh --bg-center ~/background.png &

本当の透明性を有効にする

実際の透明性を有効にするには、コンポジットマネージャー を実行し、次の行を conky.config 配列内の .conkyrc に追加する必要があります。

 conky.config = {
    own_window = true,
    own_window_transparent = true,
    own_window_argb_visual = true,
    own_window_type = 'desktop',
 }

ウィンドウの種類 "デスクトップ" が機能しない場合は、それを normal に変更してみてください。それが機能しない場合は、代わりに他のオプション: dockpanel、または override を試してください。

ノート: Xfce の場合、合成を有効にする必要があります。[1] を参照してください。

半透明

リアル透明モードで半透明を実現するには、conky 設定ファイルで次の設定を使用する必要があります:

 conky.config = {
    own_window = true,
    own_window_transparent = false,
    own_window_argb_visual = true,
    own_window_argb_value = 90,
    own_window_type = 'desktop',
 }

conky ウィンドウの透明度を下げるには、own_window_argb_value の値を 255 に向かって増やすことができます。

Show Desktop で最小化しないようにする

Compiz を使用: 'Show Desktop' ボタンまたはキーバインディングによって Conky が他のすべてのウィンドウとともに最小化される場合は、Compiz 構成設定マネージャーを起動し、"General Options" に移動し、"Hide Skip Taskbar Windows" のチェックを外します。

XFCE を使用: デスクトップをクリックすると Conky が非表示になる場合は conky.conf 内に own_window_hints = 'undecorated,below,sticky,skip_taskbar,skip_pager', を追加します。

その他の デスクトップ環境/ウィンドウマネージャ: の場合: conky.conf を編集し、次の行を追加/変更してみてください:

own_window_type = 'override',

もしくは

own_window_type = 'desktop',

正確な違いについては、conky(1) man ページ を参照してください。ただし、後者のオプションを使用すると、Openbox などでサイズ変更キーバインドを使用してウィンドウを conky の境界線にスナップできますが、最初のオプションではできません。

GNOME シェルとの統合

GNOME の下に conky が表示されるという問題を経験した人もいます。

次の行を conky.conf に追加します:

own_window = true,
own_window_type = 'desktop',

ちらつきを防ぐ

Conky は、ちらつきを防ぐために X サーバーからの Double Buffer Extension (DBE) サポートを必要とします。これがないとウィンドウを十分に高速に更新できないからです。これは、/etc/X11/xorg.confXorg"Module" セクションの Load "dbe" 行で有効にできます。xorg.conf ファイルは、特定の設定ファイルを含む /etc/X11/xorg.conf.d に置き換えられました (1.8.x パッチ以降) DBE は、/usr/lib/xorg/modules 内に存在する限り自動的にロードされます。ロードされたモジュールのリストは、grep LoadModule /var/log/Xorg.0.log で確認できます。

ダブルバッファリングを有効にするには、double_buffer オプションを conky.conf に追加します。

 conky.config = {
     double_buffer = true,
 }

参照