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(→‎インプットメソッドモジュールの環境変数の設定: 環境変数は fcitx5 ではなく fcitx とする。英語版より反映 https://wiki.archlinux.org/index.php?title=Fcitx5&diff=737383&oldid=737362)
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QT_IM_MODULE=fcitx
 
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XMODIFIERS=@im=fcitx
 
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<!-- これらの環境変数の推奨値は "fcitx" です。上流のリンク https://fcitx-im.org/wiki/Setup_Fcitx_5 を参照してください。-->
 
<!-- これらの環境変数の推奨値は "fcitx" です。上流のリンク https://fcitx-im.org/wiki/Setup_Fcitx_5 を参照してください。-->
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{{Note|
 
{{Tip|1=これらの変数を設定する他の方法については、 [[環境変数]] を参照してください。SDL2ライブラリのベンダー修正版を使用する一部のゲーム(Dota2など)で{{ic|1=SDL_IM_MODULE=fcitx}} します。}}
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* SDL2 ライブラリのベンダー変更バージョンを使用する一部のゲーム {{ic|1=SDL_IM_MODULE=fcitx}} を[[加]]します。
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* [[kitty]][https://fcitx-im.org/wiki/Setup_Fcitx_5#Other_less_common_setup] には {{ic|1=GLFW_IM_MODULE=ibus}} を[[追加]]します。}}
   
 
=== デスクトップ環境での自動起動 ===
 
=== デスクトップ環境での自動起動 ===

2022年10月6日 (木) 11:19時点における版

関連記事

Fcitx5 は、軽量コアを備えたインプットメソッドフレームワークであり、アドオンを介して追加の言語サポートを提供します。 Fcitx の後継です。

インストール

fcitx5 パッケージをインストールしてください。

fcitx5-im パッケージグループは、fcitx5 本体、#設定ツール および必要な#インプットメソッドモジュールを提供します。

ノート: fcitx5 は基本的なフレームワークを提供するだけで英語のサポートが提供されます。中国語や日本語などの他の言語を入力する場合は、インプットメソッドエンジンが必要です。

中国語

  • fcitx5-chewinglibchewing に基づく繁体字の注音入力エンジンです。
  • fcitx5-chinese-addons には中国語に関連するアドオンが含まれています。fcitx4 にバンドルされている IME も含まれます。
  • fcitx5-rimeRime IME プロジェクトのスキーマを基にしています。

日本語

  • fcitx5-anthy は人気の日本語入力エンジンです。ただし、開発は滞っています。
  • fcitx5-kkclibkkc がベースの日本語仮名漢字入力エンジンです。
  • fcitx5-mozc Google 日本語入力のオープンソース版である Mozc がベース。
  • fcitx5-skklibskk がベースの日本語仮名漢字入力エンジンです。

他の言語

インプットメソッドモジュール

より良いエクスペリエンスを得るために、以下のモジュールもインストールすると良いでしょう。モジュールをインストールしなくても大抵のアプリケーションでインプットメソッドは動作しますが、インプットメソッドがフリーズしたり、プレビューウィンドウの位置がずれたり、プレビューが表示されなかったりする可能性があります。

  • Qt プログラムには fcitx5-qt をインストールしてください。
  • GTK プログラムには fcitx5-gtk をインストールしてください。
  • Qt4 プログラムには fcitx5-qt4-gitAUR をインストールしてください。
  • Qt5 プログラムには fcitx5-qt5-gitAUR をインストールしてください。
  • Qt6 プログラムには fcitx5-qt6-gitAUR をインストールしてください。
  • 日付と時刻のサポートについては fcitx5-lua をインストールしてください。
ヒント: 通常、fcitx5-qtfcitx5-gtk をインストールすると、あらゆる状況に対応できます。

使用方法

インプットメソッドモジュールの環境変数の設定

Fcitx5を常用する場合は、環境変数を変更する必要があります。

/etc/environmentを編集し、以下の行を追加します。

GTK_IM_MODULE=fcitx
QT_IM_MODULE=fcitx
XMODIFIERS=@im=fcitx
ノート:
  • SDL2 ライブラリのベンダー変更バージョンを使用する一部のゲームには SDL_IM_MODULE=fcitx追加します。
  • kitty[1] には GLFW_IM_MODULE=ibus追加します。

デスクトップ環境での自動起動

デスクトップ起動時に Fcitx5 を自動起動 させたい場合は、Fcitx#デスクトップ環境の自動起動 を参照してください。

ノート:
  • Fcitx5 の起動ファイルの場所が変更になり、現在は /usr/share/applications/org.fcitx.Fcitx5.desktop になっています。
  • KDE, GNOME, Xfce, LXDE などの XDG 互換のデスクトップ環境を使用している場合、再ログイン後、自動起動します。
ヒント: Fcitx5 が正しく動作しているかどうかを確認するには、アプリケーションを開いて Ctrl+Space を押して入力方法を切り替え(設定されている場合)、いくつかの単語を入力してみてください

設定

設定ツール

fcitx5 の設定ファイルは、~/.config/fcitx5 にあります。テキストエディタを使用して設定ファイルを編集できますが、GUIを使った方が明らかに便利です。 fcitx5-configtool パッケージをインストールします。

XKB の設定を上書きしないようにする

Fcitx5 はデフォルトで X のキーボード設定を上書きします。(setxkbmap コマンドや デスクトップ環境 が提供するグラフィカルなツールで設定できるものです) もしそうしたくない場合は、fcitx5-configtool を実行して、Addons → XCB → Allow Overriding System XKB Settings のチェックを外してください。

テーマ

収録されているテーマは非常に少なく、GitHub でより多くのテーマを見つけることができます。

ヒント: KCM を使用している場合は、Setting -> Location -> input method -> Configure addons -> Classic user interface -> Theme でテーマを切り替えます。

トラブルシューティング

問題の診断

​fcitx5 の使用に問題がある場合 (例. ​Ctrl+Space がすべてのアプリケーションで機能しないなど。最初に試すべきことは、fcitx5-diagnose を使用して診断することです。​fcitx5-diagnose の出力には、最も一般的な問題の手がかりが含まれています。

最新の wps は fcitx5 を使用できません

参照. WPS Office#Fcitx5 cannot input Chinese

intellij IDE で error position

根本的な原因は、IDE からの JBR が完全にわからないことです。この問題を解決するには、次のものが必要です。

1. この jbr をダウンロードして抽出します: https://github.com/RikudouPatrickstar/JetBrainsRuntime-for-Linux-x64/releases

2. IDE の JBR を適宜変更する https://intellij-support.jetbrains.com/hc/en-us/articles/206544879-Selecting-the-JDK-version-the-IDE-will-run-under

候補ボックス内で絵文字の表示がおかしい

1. 絵文字のフォントがインストールされていることを確認します。 (例えば noto-fonts-emoji)

2. システムフォントを Noto Sans CJK JP にします。

3. 次のコマンドを使用して、Fcitx5 を再起動します。

# kill `ps -A | grep fcitx5 | awk '{print $1}'` && fcitx5&

GTK 環境の HiDPI モードで候補ポップアップがずれる

候補ポップアップの位置がカーソル位置に固定されていない場合は、fcitx5-gtkインストール して下さい。

kitty で fcitx5 を使用できない

こちらを参照 Kitty#IME サポートを有効にする

ヒントとテクニック

選択した文字の Unicode エンコーディングを表示する方法

  • 選択したテキストの Unicode エンコーディングをテキストエディタで表示する場合は、テキストを直接選択し、ショートカットキーctrl + alt + shift + uを使用して、選択したテキストのエンコーディングを表示します。
  • 非編集領域(この Wiki など)のテキストの Unicode エンコーディングを表示する場合は、まずテキストをクリップボードにコピーしてから、編集可能な領域(検索ボックスなど)をクリックする必要があります。 次に、ショートカットキー ctrl + alt + shift + u を使用して、クリップボード内のテキストのエンコーディングを表示できます。

特殊文字を入力

一般に、āá© などの単純な記号は、コンポーズキーの設定 から入力できますが などの特殊記号の場合は、次のいずれかをカスタマイズします ~/.XCompose または、Fcitx5 の Unicode 関数を使用します。

を例にとってみましょう。

任意の入力ボックスにカーソルを置いて Ctrl+Alt+Shift+U を押し、circle one と入力すると、 などの特殊文字が表示されます。

半角/全角句読点の切り替え

fcitx5-chinese-addons では、デフォルトで全角句読点が使用されますが、Ctrl + . で半角と全角の句読点を切り替えることができます。