「Foot」の版間の差分

提供: ArchWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
(→‎設定: 校正)
 
(同じ利用者による、間の3版が非表示)
27行目: 27行目:
   
 
{{Note|
 
{{Note|
* メモリフットプリントの削減や起動時間の短縮など、サーバー モードで ''foot'' を実行する利点。
+
* サーバーモードで ''foot'' を実行することでメモリフットプリントの削減や起動時間の短縮など、利点があります
 
* 欠点はパフォーマンスの低下です。すべてのウィンドウの入力と出力は同じスレッドで多重化されます (ただし、各ウィンドウには独自のレンダリング スレッドのセットがあります) これは、1 つのウィンドウが出力の生成などで非常にビジーである場合、他のウィンドウが影響を受けることを意味します。 また、サーバープロセスがクラッシュすると、すべてのウィンドウが失われます。
 
* 欠点はパフォーマンスの低下です。すべてのウィンドウの入力と出力は同じスレッドで多重化されます (ただし、各ウィンドウには独自のレンダリング スレッドのセットがあります) これは、1 つのウィンドウが出力の生成などで非常にビジーである場合、他のウィンドウが影響を受けることを意味します。 また、サーバープロセスがクラッシュすると、すべてのウィンドウが失われます。
 
}}
 
}}
   
常に実行されると、''foot'' はウィンドウごとに新しい ''foot'' プロセスを開始します。
+
常に実行ると、''foot'' はウィンドウごとに新しい ''foot'' プロセスを開始します。
   
''foot'' はサーバーモードでも実行できます。このモードでは、1 つのプロセスが複数のウィンドウをホストします。すべての Waylandの通信、VT の解析レンダリングはサーバープロセスで行われます。
+
''foot'' はサーバーモードでも実行できます。このモードでは、1 つのプロセスが複数のウィンドウをホストします。Wayland の通信、VT の解析レンダリングはすべてサーバープロセスで行われます。
   
新しいウィンドウは、''footclient'' を実行することによって開かれます。こは、ターミナルウィンドウが閉じられるまで実行され続けます。この時点で、クライアントプロセス (通常はシェル) 終了します。
+
新しいウィンドウは、''footclient'' を実行することによって開ます。このプログラムは、端末ウィンドウが閉じられるまで実行され続けます。終了すると、クライアントプロセス (通常はシェル) の終了値で終了します。
   
  +
{{ic|foot-server.service}} または {{ic|foot-server.socket}} (ソケットのアクティベーション) を [[有効化]] すると、ログイン時に foot server が自動的に起動します。
''foot'' をサーバーモードで実行するには、{{ic|wayland-instance@.target}} のユニット ファイルを作成します。
 
 
{{hc|$HOME/.config/systemd/user/wayland-instance@.target|2=
 
[Unit]
 
Description=Services which should run after the graphical session is brought up
 
Requires=basic.target
 
After=graphical-session.target
 
}}
 
 
[[daemon-reload]] で systemd ユーザー設定をリロードし、{{ic|foot-server@${WAYLAND_DISPLAY}.service}} [[ユーザーユニット]] を [[有効化]] します。
 
   
 
== ヒントとテクニック ==
 
== ヒントとテクニック ==
54行目: 45行目:
 
==== ボーダーの表示 ====
 
==== ボーダーの表示 ====
   
現在、[[GNOME]] は Wayland でのサーバー側の装飾をサポートしていません。GNOME で ''foot'' を実行すると、プレーンでフラットなウィンドウが表示されます。異なる ''foot'' ウィンドウをより簡単に区別できるように、''foot'' を構成して境界線を表示することができます。
+
現在、[[GNOME]] は Wayland でのサーバー側の装飾をサポートしていません。GNOME で ''foot'' を実行すると、プレーンでフラットなウィンドウが表示されます。異なる ''foot'' ウィンドウをより簡単に区別できるように、''foot'' を設定して境界線を表示することができます。
   
 
{{hc|$HOME/.config/foot/foot.ini|2=
 
{{hc|$HOME/.config/foot/foot.ini|2=
60行目: 51行目:
 
border-width=2
 
border-width=2
 
border-color=ff404040
 
border-color=ff404040
}}
 
 
==== URL モードキーのリバインド ====
 
 
''foot'' には URL モードがありますが、このデフォルトのバインディング {{ic|Ctrl+Shift+u}} は [[IBus]] の Unicode 入力ショートカットと競合するため、URL モードにアクセスできません。これは、URL モードを他のキーにバインドすることで解決できます。
 
 
{{hc|$HOME/.config/foot/foot.ini|2=
 
[key-bindings]
 
show-urls-launch=Control+Mod1+u
 
 
}}
 
}}

2023年12月5日 (火) 04:16時点における最新版

Foot は、高速、軽量、ミニマルな Wayland ターミナル エミュレータです。

インストール

foot パッケージを インストール して下さい、または開発版の foot-gitAUR

設定

foot$XDG_CONFIG_HOME/foot/foot.ini にある設定ファイルをロードします (デフォルトは $HOME/.config/foot/foot.ini) 設定ファイルのテンプレートは /etc/xdg/foot/foot.ini にあります。テンプレートを $XDG_CONFIG_HOME/foot/foot.ini にコピーし、変更したい設定のコメントを外します。 foot を再起動して、新しい設定を適用します。

マニュアルページ foot.ini(5)foot の設定方法に関する詳細な情報が記載されています。

カラー

[color] セクションを変更することで、色をカスタマイズできます。

テーマは /usr/share/foot/themes にあります。テーマを適用するには、[main] の下に include キーを追加します。

$HOME/.config/foot/foot.ini
[main]
include=/usr/share/foot/themes/name-of-theme

サーバー (daemon) モード

ノート:
  • サーバーモードで foot を実行することでメモリフットプリントの削減や起動時間の短縮などの、利点があります。
  • 欠点はパフォーマンスの低下です。すべてのウィンドウの入力と出力は同じスレッドで多重化されます (ただし、各ウィンドウには独自のレンダリング スレッドのセットがあります) これは、1 つのウィンドウが出力の生成などで非常にビジーである場合、他のウィンドウが影響を受けることを意味します。 また、サーバープロセスがクラッシュすると、すべてのウィンドウが失われます。

通常に実行すると、foot はウィンドウごとに新しい foot プロセスを開始します。

foot はサーバーモードでも実行できます。このモードでは、1 つのプロセスが複数のウィンドウをホストします。Wayland の通信、VT の解析、レンダリングはすべてサーバープロセスで行われます。

新しいウィンドウは、footclient を実行することによって開きます。このプログラムは、端末ウィンドウが閉じられるまで実行され続けます。終了すると、クライアントプロセス (通常はシェル) の終了値で終了します。

foot-server.service または foot-server.socket (ソケットのアクティベーション) を 有効化 すると、ログイン時に foot server が自動的に起動します。

ヒントとテクニック

GNOME

ボーダーの表示

現在、GNOME は Wayland でのサーバー側の装飾をサポートしていません。GNOME で foot を実行すると、プレーンでフラットなウィンドウが表示されます。異なる foot ウィンドウをより簡単に区別できるように、foot を設定して境界線を表示することができます。

$HOME/.config/foot/foot.ini
[csd]
border-width=2
border-color=ff404040