gEDA

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gEDA プロジェクトは電子設計自動化 (EDA) ツールのスイートとツールキットを開発しており GPL で公開しています。ツールは電子回路の設計や回路図入力、シミュレーション、プロトタイピング、製造などに使うことができます。現在 gEDA プロジェクトによって提供されているフリーソフトウェアアプリケーションのスイートによって電子設計、属性管理、部品表 (BOM) 生成、20以上の形式に対応したネットリスト出力、アナログ・デジタルシミュレーション、プリント回路板 (PCB) レイアウトなどが可能です。

gEDA プロジェクトはフリーハードウェア・オープンソースハードウェアの領域で POSIX 環境用のフリーな EDA ツールが存在しないことから立ち上げられました。開発は主に GNU/Linux プラットフォーム上で行われており、他のプラットフォームでツールを動作させることにも力が注がれています。

詳しくは gEDA のホームページ を参照してください。

インストール

回路図エディタおよび属性エディタは geda-gaf パッケージでインストールできます。フォントを適切に表示するには ttf-dejavuttf-liberation のインストールも必要です。

PCB エディタは pcb パッケージでインストールできます。

使用方法

回路記号の作成

回路図と同じように作成することができます。空のファイルを開いてください:

$ gschem mysymbol.sym

そして ap でピンを追加して aa で属性を追加してください。詳しくは geda wiki を確認してください。追加したら、et で記号を変換してください。変換しなかった場合、回路図に配置しても記号が表示されません。

fs で記号を保存したら以下のコマンドで確認できます:

$ gsymcheck -vv mysymbol.sym

回路検索パス

記号は gschem の検索パスの中に保存してください。プロジェクトフォルダに以下の内容で gafrc という名前のファイルを作成することでパスを拡張することもできます:

(component-library "./symbols")

設定後、symbols という名前のサブフォルダに全ての記号をコピーしてください。

回路図の作成

回路図エディタを起動:

$ gschem

詳しくは FAQ ページ を参照。

PCB の作成と配線

PCB を配線する回路図が作成できたら、gsch2pcb プロジェクトを作成します。新しく firstpcb.prj というファイルを以下の内容で作成してください:

schematics firstpcb.sch
empty-footprint nofootprint
output-name firstpcb

プロジェクトは firstpcb.sch から読み込まれ、'nofootprint' のフットプリントが含まれる部品は全て無視されます。出力ファイルは以下のようになります:

  • PCB: firstpcb.pcb
  • ネットリスト: firstpcb.net
  • ピン名コマンド: firstpcb.cmd
  • ...

ローカルの記号ディレクトリを使っている場合、この段階で読み込んでください。また、ローカルのフットプリントディレクトリも必要です。prj ファイルに以下の行を追加してください:

elements-dir footprints
elements-dir symbols

そしてファイルを指定して gsch2pcb を実行してください:

$ gsch2pcb -f firstpcb.prj

エラーが存在した場合 gsch2pcb は何をすべきか聞いてきます。