IBus

提供: ArchWiki
2022年6月16日 (木) 19:07時点におけるKgx (トーク | 投稿記録)による版 (設定方法を翻訳して追加)
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IBus ("Intelligent Input Bus") は様々な言語の文字を入力するためのシステムである、インプットメソッドフレームワークのひとつです。IBus は Fcitx, SCIM, UIM と同等の機能を持っています。

インストール

ibus パッケージをインストールしてください。

さらに、Qt アプリケーションで IBus を有効にするために、ibus-qtAUR ライブラリをインストールしましょう。

統合

少なくとも以下の 環境変数 を設定してください。

/etc/environment
GTK_IM_MODULE=ibus
QT_IM_MODULE=ibus
XMODIFIERS=@im=ibus
ノート: GNOME はバージョン 3.6 から IBus を 統合 しており、デフォルトで利用しているので、デスクトップ環境 として利用している場合は次の部分を読み飛ばしても構いません。

ユーザーログイン時に IBus を起動するには、以下のコマンドで 自動起動 エントリを作成します。

ibus-daemon -drxR

次のログイン時に、IBus はユーザーセッションと一緒に起動します。

ヒント:
  • KDE には Input Method Panel という plasmoid があり、IBus のフロントエンドとして動作し、より良い統合体験を提供できる可能性があります。Input Method Panel で IBus を起動するには、上記の ibus-daemon コマンドで --panel=/usr/lib/kimpanel-ibus-panel オプションを使用します。入力メソッドパネル ウィジェットを設定するには、KDE UserBase WikiKDE#ウィジェット を参照してください。
  • KDE での追加機能は kimtoy で提供されるかもしれません。しかし、このプロジェクトは アーカイブ されており、期待通りに動作しないかもしれません。

設定方法

システムに非ラテン語の言語をサポートするためのヘルプは ロケール を参照してください。

利用可能な非ラテン語フォントの非網羅的なリストについては フォント#ラテン文字 を参照してください。

GNOME

GNOME はデフォルトで IBus を使用しているので、設定 > キーボード > 入力ソース で好きな言語のキーボードレイアウトを追加することができます。

その他のデスクトップ環境

IBus の環境設定ウィンドウを起動するには、以下の方法があります。

  • IBus のトレイアイコンを右クリックし、Preferencesを選択します。
  • GUI アプリケーションの IBus Preferences を見つけて起動するか、または
  • ターミナルでコマンド ibus-setup を実行する。

ここで注目すべき点は、次のインプットメソッド (デスクトップ環境が提供するデフォルトのショートカットの代わりに使用したいもの) のキーボードショートカットと、異なるキーボードレイアウトを追加または削除できる インプットメソッド タブ (デスクトップ環境のデフォルトレイアウトマネージャの代わりに実行したいもの) です。

設定

IBus

ノート: 中国語、日本語、韓国語、ベトナム語の文字を入力するには東アジアのフォントをインストールする必要があります。

"一般" の設定はデフォルトのままでかまいませんが、"インプットメソッド"タブではドロップダウンボックスからあなたのインプットメソッドを選び、"追加"を押してください。必要なら複数のインプットメソッドを使うこともできます。 一度 IBus をセットアップすれば、Super+space を押すことでインプットメソッドを使うことができます(押すたびにインプットメソッドが変わります)。IBus はどのインプットメソッドが使われているかをそれぞれのウィンドウ毎に記憶するので、ウィンドウ毎にインプットメソッドを有効にする必要があります。この挙動はシステムトレイアイコンを右クリックして Preferences を選択して Advanced タブから変更することができます。

Ibus-rime

ibus-rime IME を使う場合、以下がインストールや設定に役立つかもしれません。

Rime はスキーマに依存しており動かすためにはユーザーが編集する必要があります。ただし、デフォルトのピンイン入力スキーマが付いているのでそれを使うこともできます。

他のインプットメソッドのスキーマを使いたい場合、以下がその一覧です:

  • Luna Pinyin (Standard Mandarin)
  • Terra Pinyin (with tones)
  • Bopomofo (Mandarin Phonetic Symbol)
  • Double Pinyin (Ziranma, MSPY)
  • Jyutping (Cantonese)
  • Wugniu (Wuu)
  • Cangjie5
  • Wubi86

例えば、四声を使ってピンインを入力したい場合、Terra Pinyin インプットメソッドを使います。このために、まずディレクトリを作成する必要があります:

$ mkdir ~/.config/ibus/rime

このディレクトリの中に、default.custom.yaml という名前のファイルを作成して以下の行をファイルに加えて下さい:

default.custom.yaml
patch:
  schema_list:
    - schema: terra_pinyin

インデントは意味があるので注意してください。これで Rime はスキーマのリストを Terra Pinyin だけを含むリストに置き換えます。

最後に、変更が自動的に適用されない場合は、次を実行してください:

$ rm ~/.config/ibus/rime/default.yaml && ibus-daemon -drx

Note: 任意で四声を入力してリストにフィルターをかけることができます。四声を入力するには:

一声: -
ニ声: /
三声: <
四声: \

Example: hǎo と入力して発音どおりの中国語だけを表示するには、hao< と入力すれば自動的に hǎo に変換されます。

使用方法

Rime は中国語やその句読点を全て書くための機能を提供しています。

基本的な設定

Rime の実行中はいつでも F4 で基本的なオプションにアクセスできます。表示されるオプションは以下の通りです:

1. Method name
2. 中文 -› 西文
3. 全角 -› 半角
4. 漢字 -› 汉字
etc.

最初のオプションは選択できるメソッドの名前を示します (例: 地球拼音 for Terra Pinyin)。多くのメソッドを使う場合、このメニューに表示されます。

2番目のオプションは入力したい言語を選択します。

3番目のオプションは句読点を全角・半角どちらで入力するか選択します。

最後のオプションは繁体字(漢字)と簡体字(汉字)どちらを入力するか選択します。

中国語の句読点

Rime を使って中国語の句読点全てを打てます。以下の表は句読点の入力方法を示しています:

[ -> 「 【 〔 [
] -> 」 】 〕 ]
{ -> 『 〖 {
} -> 』 〗 }
< -> 《 〈 « ‹
> -> 》 〉 » ›
@ -> @ @ ☯
/ -> / / ÷
* -> * * ・ × ※
% -> % % ° ℃
$ -> ¥ $ € £ ¥
| -> ・ | | § ¦
_ -> ——
\ -> 、 \ \
^ -> ......
~ -> 〜 ~ 〜 〰
高度な設定

Rime はありとあらゆるものを変更することができ、プロジェクトのウェブサイト (中国語) に例がたくさん置いてあります: https://code.google.com/p/rimeime/wiki/CustomizationGuide

ヒントとテクニック

Pinyin の使用方法

ibus-pinyin を使っている場合

  • まず入力したい文字のピンイン (sans tones) を入力してください。
  • UpDown を繰り返し押して文字を選択します (必要なら次のページに進みます)。
  • Space を押して文字を使います。
  • PageUpPageDown を使ってページをスクロールでき、1-5 の数字キーを使うことで必要な文字を選択します。
  • 一度に複数の文字を入力して単語・句を書けます (例: "zhongwen" で "中文" を入力)。ibus-pinyin は頻繁に入力した文字を記憶し、あなたのタイピングプロファイルにあわせてサジェストを作成します。

トラブルシューティング

Plasma 5

Plasma 5 アプリケーションは IBus を使っている場合に Mozc から日本語の (つまり直接入力ではない) 文章を入力できないことがあります。この問題を解決するには ~/.xprofile に以下を追加してから X ユーザーセッションを再起動してください:

export QT_IM_MODULE=ibus

Kimpanel

IBus のメインインターフェイスは現在 GTK+ でのみ利用可能ですが、Kimpanel はネイティブの Qt/KDE インプットインターフェイスを提供しています。Kimpanel は Plasma 5 に付属していますが、パネルと通信を行うために次のコマンドで IBus を起動する必要があります:

$ ibus-daemon --panel=/usr/lib/kimpanel-ibus-panel

この方法で ibus を起動するメニューエントリを作るには、下のファイルを ~/.local/share/applications/ibus-kimpanel.desktop に保存してください:

[Desktop Entry]
Encoding=UTF-8
Name=IBus (KIMPanel)
GenericName=Input Method Framework
Comment=Start IBus Input Method Framework
Exec=ibus-daemon --panel=/usr/lib/kimpanel-ibus-panel
Icon=ibus
Terminal=false
Type=Application
Categories=System;Utility;
X-GNOME-Autostart-Phase=Applications
X-GNOME-AutoRestart=false
X-GNOME-Autostart-Notify=true
X-KDE-autostart-after=panel

これで KDE に ibus を自動起動させたり、Kimpanel でインプットメソッドとして ibus を設定することができるようになり、kimpanel からクリックすることで手動で起動できます。どちらにしても、アプリケーションの選択ダイアログでは Utility/Ibus (Kimpanel) を選択してください。

rxvt-unicode

IBus と rxvt-unicode の問題が発生した場合、以下の手順を踏むことで解決できます。.

以下を ~/.Xresources に追加してください (これは必要ないかもしれません):

URxvt.inputMethod: ibus
URxvt.preeditType: OverTheSpot

そして次のコマンドで IBus を起動してください:

$ ibus-daemon --xim

ibus-daemon を自動的に起動させていて (例: ~/.xinitrc~/.xsession)、--xim オプションを使わずに ibus-daemon & を実行している場合は、新しいコマンドをテストするために既に実行中のプロセスを kill してください。

GTK+ アプリケーション

GTK アプリケーションでインプットメソッドを使うと問題がおこることがあります。おそらくそれは gtk.immodules ファイルが見つけられないことが原因です。 問題を修正するには、GTK+2 なら:

export GTK_IM_MODULE_FILE=/etc/gtk-2.0/gtk.immodules

GTK+3 なら:

export GTK_IM_MODULE_FILE=/usr/lib/gtk-3.0/3.0.0/immodules.cache

$HOME/.bashrc に追加することで問題を修正できます。

ノート: gtk2 に設定すると、gedit などの gtk3 アプリケーションが使えなくなります。gtk3 に設定すると xfce などの gtk2 アプリケーションが使えなくなります。

中国語の入力

中国語の入力に問題が起こるときは、ロケールの設定を確認してください。例えば Hong Kong なら、LANG=zh_HK.utf8 を export してください。

ノート: IBus 1.4 以降大きな更新が行われているので、C で書かれている ibus-pinyinibus-sunpinyin で中国語を入力できなくなっているかもしれません。解決方法は ibus-libpinyin をインストールすることです。

GNOME で ibus を起動するには、以下を ~/.profile に加えて GNOME を再起動してください。

export GTK_IM_MODULE=ibus
export XMODIFIERS=@im=ibus
export QT_IM_MODULE=ibus
ibus-daemon -d -x

このバグに関する詳しい説明は このページ を参照してください。

LibreOffice

IBus がロードされているのに LibreOffice にインプットウィンドウが出ない場合、以下を ~/.bashrc に追加してください:

export XMODIFIERS=@im=ibus

それから、ibus を --xim -d で起動する必要があります。例えば、以下を ~/.xinitrc に追加してください:

ibus-daemon --xim -d

ただしこの修正を適用するにはターミナルから LibreOffice を起動しなくてはなりません。

KDE を使っていて上述の修正がきかない場合、libreoffice-still をインストールして以下の行を ~/.xprofile に追加してください。ただし LibreOffice が GTK2 モードで起動するようになります:

export OOO_FORCE_DESKTOP="gnome"

後者の修正では LibreOffice をターミナル以外からも起動できます。