「JACK Audio Connection Kit」の版間の差分

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[[Category:音声/動画]]
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[[Category:マルチメディア]]
 
[[en:JACK Audio Connection Kit]]
 
[[en:JACK Audio Connection Kit]]
 
[[fr:Jack]]
 
[[fr:Jack]]
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{{Related articles start}}
  +
{{Related|プロオーディオ}}
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{{Related articles end}}
 
==インストール==
 
==インストール==
JACK を動かすには、ハードウェに直接アクセスするためにユーザーを {{ic|audio}} グループに[[ユーザーとグループ#グループ管理|追加]]する必要があります。
+
JACK を動かすには、{{ic|/etc/security/limits.d/99-audio.conf}} で ulimit を高く定義 (音声をリルタイム処理するのに必須) できるようにユーザーを {{ic|audio}} グループに[[ユーザーとグループ#グループ管理|追加]]する必要があります。
   
  +
{{Note|logind を使っている場合でも、logind はハードウェアへの直接アクセスしか対応しないため、ユーザーを手動で {{ic|audio}} グループに追加する必要があります。}}
JACK の実装は2つあります。違いについては [http://trac.jackaudio.org/wiki/Q_differenc_jack1_jack2 この比較] を見て下さい。
 
  +
  +
JACK の実装は2つあります。違いについては [https://github.com/jackaudio/jackaudio.github.com/wiki/Q_difference_jack1_jack2 この比較] を見て下さい。簡単に説明すると、Jack 1 と Jack 2 はどちらも同じプロトコルの実装です。Jack 1 でコンパイルされたプログラムは特に修正を加えなくても Jack 2 で動作します (逆もしかり)。
   
 
===JACK2===
 
===JACK2===
'''JACK2''' はマルチプロセッサハードウェア向けに書きなおされています。[[公式リポジトリ]]の {{Pkg|jack2}} でインストールしてください。環境が64ビットで JACK が必要な32ビットのアプリケーションを動かす必要がある場合は、[[multilib]] リポジトリから {{Pkg|lib32-jack2}} もインストールしてください。
+
'''JACK2''' はマルチプロセッサハードウェア向けに書きなおされています。{{Pkg|jack2}} パッケージでインストールしてください。環境が64ビットで JACK が必要な32ビットのアプリケーションを動かす必要がある場合は、[[multilib]] リポジトリから {{Pkg|lib32-jack2}} もインストールしてください。
   
 
====JACK2 D-Bus====
 
====JACK2 D-Bus====
[[D-Bus]] を使う JACK2 は {{Pkg|jack2-dbus}} でインストールできます。jack2 パッケージと同じものですが、レガシーな "jackd" サーバーは入っていません。
+
[[D-Bus]] を使う JACK2 は {{Pkg|jack2-dbus}}{{Broken package link|置換パッケージ: {{Pkg|jack2}}}} でインストールできます。jack2 パッケージと同じものですが、レガシーな "jackd" サーバーは入っていません。
   
{{ic|jack_control}} ユーティリティを使って操作します。重要なコマンド以下の通:
+
{{ic|jack_control}} ユーティリティを使って操作します。{{ic|jack_control}} ユーティリティを使うに {{pkg|python2-dbus}} パッケージもインストールする必要があます。
  +
  +
重要なコマンドは以下の通り:
 
jack_control start - jack サーバーを起動する
 
jack_control start - jack サーバーを起動する
 
jack_control stop - jack サーバーを停止する
 
jack_control stop - jack サーバーを停止する
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===JACK===
 
===JACK===
また、[[公式リポジトリ]]の {{pkg|jack}} でインストールできる、旧式の '''JACK''' も存在します。環境が64ビットで JACK が必要な32ビットのアプリケーションを動かす必要がある場合は、[[multilib|multilib]] リポジトリから {{Pkg|lib32-jack}} もインストールしてください。
+
また、{{pkg|jack}} パッケージでインストールできる、旧式の '''JACK''' も存在します。環境が64ビットで JACK が必要な32ビットのアプリケーションを動かす必要がある場合は、[[multilib]] リポジトリから {{Pkg|lib32-jack}} もインストールしてください。
   
 
===GUI===
 
===GUI===
  +
GUI のコントロールアプリケーションが使いたい場合は、[[公式リポジトリ]]にある {{Pkg|qjackctl}} が広く使われています。
 
  +
* {{App|Cadence|オーディオプロダクション向けの便利なツールのセット。システムチェックや JACK の管理、他のツールの呼び出しなどの設定を行います。|https://kxstudio.linuxaudio.org/Applications:Cadence|{{Pkg|cadence}}}}
  +
* {{App|Patchage|JACK と ALSA ベースのオーディオ・MIDI 環境向けのモジュール式パッチベイ。|https://drobilla.net/software/patchage|{{Pkg|patchage}}}}
  +
* {{App|PatchMatrix|マトリックス方式の JACK パッチベイ。|https://git.open-music-kontrollers.ch/lad/patchmatrix/about/|{{Pkg|patchmatrix}}}}
  +
* {{App|[[Wikipedia:Qjackctl|QjackCtl]]|JACK サウンドサーバーデーモンを制御するシンプルな Qt アプリケーション。|https://qjackctl.sourceforge.io/|{{Pkg|qjackctl}}}}
   
 
==基本設定==
 
==基本設定==
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===概要===
 
===概要===
   
  +
ハードウェアやアプリケーションの適切な設定は様々な要因によって決まります。JACK を使用する場合、サウンドカードと CPU が遅延に強い影響を与えます。
[http://w3.linux-magazine.com/issue/67/JACK_Audio_Server.pdf Linux Magazine の記事] がとてもよくまとまっています。JACK を正しく設定すれば、手動でコンパイルすることを心配しなくても、ほとんどの JACK ツールすぐに動作します。
 
   
多くのチュトリアはリアルタイムネル喧伝しています。このカーネルは live synthesis や FX ではとても訳立ちまが、録音や編集を目的としているのなら必須ではありません。そのような場合は非リアルタイムのレイテンシ 10-40+ ms (古いハドウェアな 100-500+ ms) を気にする必要ありせん
+
メインライン Linux カルはリアルタイムスケジュリングサポートしているため、カーネルにパッチを適用るこは必ず必須ではありません。{{AUR|linux-rt}} パッケジは遅延をさらに少なくするためのパッチ複数適用されてい
 
各種要因にあわせて、ハードウェアやアプリケーションが必要な設定を適切に行なって下さい。
 
   
 
===シェルを使った設定の例===
 
===シェルを使った設定の例===
   
  +
JACK2 の D-Bus 版はとても簡単に始めることができます。以前は、QjackCtl や daemonizer などを使う必要がありました。{{Pkg|jack2-dbus}}{{Broken package link|置換パッケージ: {{Pkg|jack2}}}} を使うことで、シェルスクリプトで簡単に JACK2 の起動・設定が可能です。
''''' [https://github.com/jackaudio/jackaudio.github.com/wiki/FAQ_and_Myths JACK docs linking this precise example] do merit consideration. But the original author of the example wishes to state that it is for priority access to computation, to RAM, and motherboard nexus hardware, not mostly audio, that he uses schedtool on sound-production processes. '''''
 
 
JACK2 の D-Bus 版はとても簡単に始めることができます。以前は、QjackCtl や daemonizer などを使う必要がありました。{{Pkg|jack2-dbus}} を使うことで、シェルスクリプトで簡単に起動・設定が可能です。
 
   
 
シェルスクリプトを作成して X のログイン時に起動するように出来ます:
 
シェルスクリプトを作成して X のログイン時に起動するように出来ます:
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jack_control start
 
jack_control start
sudo schedtool -R -p 20 `pidof jackdbus`
 
jack_control eps realtime true
 
 
jack_control ds alsa
 
jack_control ds alsa
 
jack_control dps device hw:HD2
 
jack_control dps device hw:HD2
56行目: 61行目:
 
jack_control dps period 64
 
jack_control dps period 64
 
sleep 10
 
sleep 10
/usr/bin/a2jmidid -e &
+
a2jmidid -e &
 
sleep 10
 
sleep 10
sudo schedtool -R -p 20 `pidof a2jmidid`
 
 
qjackctl &
 
qjackctl &
sleep 10
 
sudo schedtool -R -p 20 `pidof qjackctl`
 
qmidiroute /home/username/All2MIDI1.qmr &
 
sleep 10
 
sudo schedtool -R -p 20 `pidof qmidiroute`
 
yoshimi -S &
 
sleep 10
 
sudo schedtool -R -p 20 `pidof yoshimi`
 
 
}}
 
}}
   
76行目: 72行目:
 
jack_control start
 
jack_control start
 
JACK を起動します (起動していない場合)。
 
JACK を起動します (起動していない場合)。
sudo schedtool -R -p 20 `pidof jackdbus`
 
Linux カーネルでリアルタイムモードに JACK を設定します、priority 20 (オプションの範囲は 1-99)。
 
jack_control eps realtime true
 
内部設定でリアルタイムモードに JACK を設定します。
 
 
jack_control ds alsa
 
jack_control ds alsa
 
ALSA ドライバーを使うように JACK を設定します。
 
ALSA ドライバーを使うように JACK を設定します。
89行目: 81行目:
 
2周期を使うように JACK を設定します。マザーボード, PCI, PCI-X などでは2が適切で USB には3が適切です。
 
2周期を使うように JACK を設定します。マザーボード, PCI, PCI-X などでは2が適切で USB には3が適切です。
 
jack_control dps period 64
 
jack_control dps period 64
1フレームあたり64周期を使うように JACK を設定します。低いほうが遅延が少なくなりますが、このスクリプトの設定では 2.67 ms の遅延になり、ある程度低いわりにはこの例で使うハードウェアにあまり負担をかけません。USB サウンドシステムを使う場合は32にすると良いでしょう。リアルタイムシンセサイズや FX には 3-4 ms 以下なら問題ありません。人間が認識できる限界は 5ms です。CPU に負担をかけずに 1 ms の遅延を処理できる高級なハードウェアもありますが、必ずしも必須とは限りません。QjackCtl は負担を知らせてくれます。負担がない(クライアントが動いていない)とき、最大でも 3-5% の CPU 使用量で、xruns がないと出来ない場合は (赤い数字はシステムが要求に答えられていないことを示しています)、ハードウェアを良くする必要があります。マザーボードで USB が良く動作する場合、かなり低いレイテンシで良い音を生成できる安い USB サウンドシステムが多数存在しますが、全てではありません
+
1フレームあたり64周期を使うように JACK を設定します。低いほうが遅延が少なくなりますが、このスクリプトの設定では 2.67 ms の遅延になり、ある程度低いわりにはこの例で使うハードウェアにあまり負担をかけません。USB サウンドシステムを使う場合は32にすると良いでしょう。リアルタイムシンセサイズや FX には 3-4 ms 以下なら問題ありません。人間が認識できる限界は 5ms です。CPU に負担をかけずに 1 ms の遅延を処理できる高級なハードウェアもありますが、必ずしも必須とは限りません。QjackCtl は負担を知らせてくれます。負担がない(クライアントが動いていない)とき、最大でも 3-5% の CPU 使用量で、xruns がないと出来ない場合は (赤い数字はシステムが要求に答えられていないことを示しています)、ハードウェアを良くする必要があります。
 
sleep 10
 
sleep 10
 
利用できるようになるまで待って下さい。
 
利用できるようになるまで待って下さい。
/usr/bin/a2jmidid -e &
+
a2jmidid -e &
 
ALSA-to-JACK MIDI ブリッジを起動します。JACK ではなく ALSA を使って MIDI 入力を受け取るアプリケーションのミキシングに使えます。
 
ALSA-to-JACK MIDI ブリッジを起動します。JACK ではなく ALSA を使って MIDI 入力を受け取るアプリケーションのミキシングに使えます。
 
sleep 10
 
sleep 10
 
利用できるようになるまで待って下さい。
 
利用できるようになるまで待って下さい。
sudo schedtool -R -p 20 `pidof a2jmidid`
 
a2jmidid を Linux カーネルのリアルタイムスケジューリングに設定します。
 
 
qjackctl &
 
qjackctl &
 
QjackCtl をロードします。システムトレイに GUI の設定が表示されます。D-Bus によって起動した JACK セッションをスムーズに拾うはずです。手動で起動した JACK アプリケーション間のパッチベイ・接続を管理します。パッチベイは手動の GUI を使って設定しますが、パッチベイの設定済み接続は QjackCtl によってアプリが起動したときに自動で作成されます。
 
QjackCtl をロードします。システムトレイに GUI の設定が表示されます。D-Bus によって起動した JACK セッションをスムーズに拾うはずです。手動で起動した JACK アプリケーション間のパッチベイ・接続を管理します。パッチベイは手動の GUI を使って設定しますが、パッチベイの設定済み接続は QjackCtl によってアプリが起動したときに自動で作成されます。
sleep 10
 
利用できるようになるまで待って下さい。
 
sudo schedtool -R -p 20 `pidof qjackctl`
 
qjackctl を Linux カーネルのリアルタイムスケジューリングに設定します。
 
qmidiroute /home/username/All2MIDI1.qmr &
 
qmidiroute をロードし、全てのチャンネルの MIDI イベントをチャンネル1に書き換えるカスタム設定ファイルを読み込みます。これは PC をキーボードに接続するときに便利です -- デフォルトのキーボードのチャンネルに関係なく、qmidiroute は信号をチャンネル1のシンセに送信します。多数の同時転移や転調、信号タイプの書き換えなど、qmidiroute は多種多様な複雑で便利な設定をすることが可能です。
 
sleep 10
 
利用できるようになるまで待って下さい。
 
sudo schedtool -R -p 20 `pidof qmidiroute`
 
qmidiroute を Linux カーネルのリアルタイムスケジューリングに設定します。
 
yoshimi -S &
 
Yoshimi シンセサイザーをロードします、保存されているデフォルト状態を使います。
 
sleep 10
 
利用できるようになるまで待って下さい。
 
sudo schedtool -R -p 20 `pidof yoshimi`
 
Yoshimi を Linux カーネルのリアルタイムスケジューリングに設定します。
 
 
ログイン時に上記全てをスクリプトで実行し、QjackCtl パッチベイを正しく設定すれば、PC/ノートパソコンに USB-to-MIDI アダプタを使って (もしくは最近のキーボードにある USB-in MIDI を使って)、MIDI キーボードを繋ぐだけで、演奏することができます。
 
 
QJackCtl の大事なところは [http://www.linuxjournal.com/article/8354 この記事] でほとんど説明されています。
 
   
 
===GUI を使った設定の例===
 
===GUI を使った設定の例===
   
  +
以下は GUI を使って JACK を設定・管理する例です:
上のシェルを使った例では、たくさんのことを細かく決めて十分に知る必要があります。そうしないと動作しません。GUI を使って設定したい場合は、以下を行なって下さい:
 
   
* {{Pkg|jack2-dbus}} をインストールしてください。
+
* {{Pkg|python2-dbus}} をインストールしてください。
 
* {{ic|/etc/asound.conf}} を {{ic|/etc/asound.conf.ORIGINAL}} にコピーして、以下のように置き換えて下さい:
 
 
pcm.pulse {
 
type pulse
 
}
 
ctl.pulse {
 
type pulse
 
}
 
pcm.!default {
 
type pulse
 
}
 
ctl.!default {
 
type pulse
 
}
 
 
* {{Pkg|pulseaudio}} をインストールしてください。
 
* {{Pkg|pulseaudio-alsa}} をインストールしてください。
 
 
* {{Pkg|qjackctl}} をインストールして、ブート時に起動するように GUI のウィンドウ・デスクトップシステムを設定してください。
 
* {{Pkg|qjackctl}} をインストールして、ブート時に起動するように GUI のウィンドウ・デスクトップシステムを設定してください。
 
* QjackCtl が以下のようになっているか確認してください:
 
* QjackCtl が以下のようになっているか確認してください:
154行目: 106行目:
 
* 再起動してください。
 
* 再起動してください。
 
* ログインした後、システムトレイに QjackCtl が表示されるはずです。左クリックしてください。
 
* ログインした後、システムトレイに QjackCtl が表示されるはずです。左クリックしてください。
* QjackCtl GUI で設定を行ってさい。上のシェルスクリプトる設定に書かれている情報が何らかの役に立つかもしれません。[http://www.linuxjournal.com/article/8354 この記事]情報も有用です。ライブ音声生成や何らかのフィルタを通すときは遅延を 5ms 以下に抑える必要があります。そうしないとプレイヤーと聞こえてくる音の遅延がはっきりとわかるくらいになっていまいます。
+
* QjackCtl GUI で遅延を少なくするように設定を行ってください。遅延影響を与えのは Frame Size, Frame Buffer, Bitrate の設定です。フレームサイズを大きくたり、フレームバッファを少なくしたり、ビットレートの設定を高くすば遅延が小さくなりすが、サウンドカードや CPU負担が大きくなります。ライブ音声生成や何らかのフィルタを通すときは遅延を 5ms 以下に抑える必要があります。そうしないとプレイヤーと聞こえてくる音の遅延がはっきりとわかるくらいになっていまいます。
* [[AUR|AUR]] から {{AUR|non-daw}} をインストールしてください。One of the components of this package is called non-session-manager; it has the function of setting up "sessions": sets of other audio software items which Jack (through the QjackCtl patchbay or not!) will wire together. NSM can handle as many different sessions as you wish to set up; and as a result, it's all GUI, apart from the one rc.local edit in the beginning.
 
 
===詳細===
 
 
詳しい情報は [[Pro Audio|Pro Audio]] のページにあります。
 
 
== マルチユーザー環境での Jack ==
 
{{Out of date|this needs to be updated for [[systemd|systemd]]}}
 
So, you have a decent multiuser system as it was designed more than 20 years ago, and now some developers decided that sound is only for a mono-user system... No I can not believe it !
 
 
{{Warning|Before following the below instructions, please note that there is a security risk to any service running as root, and, more importantly, the developers for jack do not test it for running as root. In other words, it could eat your babies, data, or both}}
 
 
Fortunately some time ago someone convinced the developers to allow jack to run as a system wide daemon. Here is the procedure to follow:
 
 
'''Create a {{Ic|/etc/profile.d/jack.sh}} file''' containing:
 
export JACK_PROMISCUOUS_SERVER=""
 
 
'''Replace {{Ic|/etc/rc.d/jack-audio-connection-kit}}''' with the following content
 
{{bc|<nowiki>
 
#!/bin/bash
 
 
. /etc/rc.conf
 
. /etc/rc.d/functions
 
 
# source application-specific settings
 
[ -f /etc/conf.d/jack-audio-connection-kit ] && . /etc/conf.d/jack-audio-connection-kit
 
 
PID=`pidof -o %PPID /usr/bin/jackd`
 
 
[ -n "$JACKUSER" ] && HOME="/home/$JACKUSER"
 
[ -z "$JACK_PARAMS" ] && JACK_PARAMS=$(sed 's:/usr/bin/jackd ::' $HOME/.jackdrc)
 
 
case "$1" in
 
start)
 
stat_busy "Starting JACK"
 
if [ -z "$PID" ]; then
 
if [ -n "$JACKUSER" ]; then
 
su - $JACKUSER -c 'export JACK_PROMISCUOUS_SERVER="" && . /etc/conf.d/jack-audio-connection-kit && umask 0000 && /usr/bin/jackd $JACK_PARAMS &> /dev/null &'
 
else
 
export JACK_PROMISCUOUS_SERVER=""
 
umask 0000
 
/usr/bin/jackd $JACK_PARAMS &> /dev/null &
 
fi
 
fi
 
 
if [ ! -z "$PID" -o $? -gt 0 ]; then
 
stat_fail
 
else
 
add_daemon jack
 
stat_done
 
fi
 
;;
 
stop)
 
stat_busy "Stopping JACK"
 
[ ! -z "$PID" ] && kill $PID &> /dev/null
 
if [ $? -gt 0 ]; then
 
stat_fail
 
else
 
rm_daemon jack
 
stat_done
 
fi
 
;;
 
restart)
 
$0 stop
 
sleep 1
 
$0 start
 
;;
 
*)
 
echo "usage: $0 {sta|stop|restart}"
 
esac
 
exit 0
 
</nowiki>}}
 
 
Where my '''{{Ic|/etc/conf.d/jack-audio-connection-kit}}''' is
 
{{bc|1=
 
# Configuration for starting JACK at boot
 
 
# Uncomment this to run as user (recommended)
 
#JACKUSER="root"
 
 
# Uncomment this to not source ~/.jackdrc
 
JACK_PARAMS="-R -P89 -dalsa -dhw:1 -r48000 -p512 -n3"
 
}}
 
   
 
===ALSA を使って再生する===
 
===ALSA を使って再生する===
279行目: 148行目:
   
 
=== gstreamer ===
 
=== gstreamer ===
  +
gstreamer で JACK を使うには {{pkg|gst-plugins-good}} パッケージが必要です。JACK のサポートを追加するプラグインが含まれています。
例: gconf を使わずにライブストリーミングを視聴する
 
{{bc|<nowiki>gst-launch-0.10 playbin2 uri=http://streamer.stackingdwarves.net/bewerungeroom.ogv audio-sink="jackaudiosink"</nowiki>}}
 
   
  +
適当な GNOME アプリケーションの設定マネージャを使用してください (gconf2, gconf-editor, gstreamer-properties など)。
gconftool-2 を使って jack を利用するように gstreamer を設定する
 
gconftool-2 --type string --set /system/gstreamer/0.10/audio/default/audiosink "jackaudiosink buffer-time=2000000"
 
gconftool-2 --type string --set /system/gstreamer/0.10/audio/default/musicaudiosink "jackaudiosink buffer-time=2000000"
 
gconftool-2 --type string --set /system/gstreamer/0.10/audio/default/chataudiosink "jackaudiosink buffer-time=2000000"
 
   
  +
以下のパラメータの値を:
参照: http://jackaudio.org/gstreamer_via_jack
 
  +
/system/gstreamer/0.12/audio/default/musicaudiosink
  +
/system/gstreamer/0.12/audio/default/audiosink
  +
以下のように変更してください:
  +
jackaudiosink buffer-time=2000000
  +
  +
バッファ時間の値はあまり重要ではありませんが、高い値にすることで音が割れにくくなります。
  +
  +
参照: http://jackaudio.org/faq/gstreamer_via_jack.html
   
 
=== PulseAudio ===
 
=== PulseAudio ===
296行目: 169行目:
 
autospawn = no
 
autospawn = no
   
''JACK と PulseAudio 両方で再生したい場合、次を参照: [[PulseAudio/Examples#PulseAudio through JACK]]''
+
''JACK と PulseAudio 両方で再生したい場合、次を参照: [[PulseAudio/サンプル#PulseAudio JACK]]''
  +
  +
=== Firewire ===
  +
ALSA が firewire デバイスを触らないように、firewire に関連するカーネルモジュールは全てブラックリスト化してください。また、PulseAudio も firewire が使えなくなります。以下のファイルを作成:
  +
  +
{{hc|/etc/modprobe.d/alsa-no-jack.conf|
  +
blacklist snd-fireworks
  +
blacklist snd-bebob
  +
blacklist snd-oxfw
  +
blacklist snd-dice
  +
blacklist snd-firewire-digi00x
  +
blacklist snd-firewire-tascam
  +
blacklist snd-firewire-lib
  +
blacklist snd-firewire-transceiver
  +
blacklist snd-fireface
  +
blacklist snd-firewire-motu
  +
}}
  +
  +
モジュールのリストは [https://github.com/takaswie/snd-firewire-improve Alsa Firewire Improve Repository] に書かれているのが最新です。
  +
  +
ロードした firewire モジュールをアンロードするか再起動してください。
   
 
==MIDI==
 
==MIDI==
312行目: 205行目:
 
QjackCtl では ''MIDI'' タブに "a2j" クライアントとして表示されます。
 
QjackCtl では ''MIDI'' タブに "a2j" クライアントとして表示されます。
 
QjackCtl の ''Setup > Options > Execute script after Startup'' に追加することで a2jmidid を自動で起動させることが可能です: {{ic|/usr/bin/a2jmidid -e &}}
 
QjackCtl の ''Setup > Options > Execute script after Startup'' に追加することで a2jmidid を自動で起動させることが可能です: {{ic|/usr/bin/a2jmidid -e &}}
  +
{{note|QjackCtl で MIDI キーボードコントローラに接続するときは、最初に ''Expand All'' を押してから適当な ''Output Ports'' (''Readable Clients'') を ''Input Ports'' (''Writable Clients'') に接続してください。ショートカットとして、接続先として個々のポートを選択する代わりに書き換え可能なクライアントを選択することで、表示されている全ての出力端子に接続することができます。}}
{{note|When connecting MIDI keyboard controllers in QjackCtl, make sure to ''Expand All'' first and connect the desired ''Output Ports'' (below the ''Readable Clients'') to the ''Input Ports'' (below the ''Writable Clients''). As a shortcut, if you select a writable client instead of individual ports as your destination, it should connect all its currently displayed output ports underneath.}}
 
   
 
*'''Q:''' JACK-MIDI と ALSA-MIDI の違いは何ですか?
 
*'''Q:''' JACK-MIDI と ALSA-MIDI の違いは何ですか?
 
*'''A:''' 前者は MIDI イベント処理のタイミングとサンプルの正確性が良くなっています。後者を置き換えることもできますが、今のところ共存しています。
 
*'''A:''' 前者は MIDI イベント処理のタイミングとサンプルの正確性が良くなっています。後者を置き換えることもできますが、今のところ共存しています。
   
M-Audio MIDI キーボードをインストールするには、[[AUR|AUR]] にあるファームウェアパッケージ {{AUR|midisport-firmware}} が必要になります。また、snd_usb_audio モジュールを使えるようにしてください。
+
M-Audio MIDI キーボードをインストールするには、ファームウェアパッケージ {{AUR|midisport-firmware}} が必要になります。また、snd_usb_audio モジュールを使えるようにしてください。
 
個別の USB MIDI デバイスに関する情報は http://alsa.opensrc.org/USBMidiDevices を見て下さい。
 
個別の USB MIDI デバイスに関する情報は http://alsa.opensrc.org/USBMidiDevices を見て下さい。
   
 
==トラブルシューティング==
 
==トラブルシューティング==
 
===起動時に "Cannot lock down memory area (Cannot allocate memory)" というメッセージが表示される===
 
===起動時に "Cannot lock down memory area (Cannot allocate memory)" というメッセージが表示される===
  +
[[リアルタイムプロセス管理#PAM の設定]]を見て下さい。そしてユーザーが {{ic|audio}} グループに属していることを確認してください。
[[Realtime for Users#Add user to audio group]] を見て下さい。
 
   
 
===jack2-dbus と qjackctl のエラー===
 
===jack2-dbus と qjackctl のエラー===
328行目: 221行目:
   
 
(Thanks to nedko)
 
(Thanks to nedko)
  +
  +
以下も試して下さい:
  +
$ fuser /dev/snd/*
  +
PID で確認するには:
  +
$ ps ax | grep [PID here]
  +
上記のコマンドで衝突しているプログラムが表示されることがあります。
  +
  +
===ログに "ALSA: cannot set channel count to 1 for capture" エラー===
  +
ALSA の入出力チャンネルを 1 から 2 に変更してください。
  +
  +
===クラックノイズ・ポップノイズが音に混じる===
  +
あなたの JACK の設定を処理するには CPU やサウンドカードの能力が不足しています。ノイズが止むまでビットレートやフレームサイズを下げるか、フレーム間隔を少しずつ上げてみてください。
   
 
===特定のアプリケーションの問題===
 
===特定のアプリケーションの問題===
337行目: 242行目:
 
* オーディオ > 出力モジュール > JACK: 書き込み可能なクライアントに自動的に接続 (有効にする)
 
* オーディオ > 出力モジュール > JACK: 書き込み可能なクライアントに自動的に接続 (有効にする)
   
==関連記事==
+
==参照==
  +
*[[プロオーディオ]]
 
  +
* [https://github.com/jackaudio/jackaudio.github.com/wiki/Q_difference_jack1_jack2 JACK 1 と JACK2 の違い]
  +
* [http://jackaudio.org/faq/ JACK FAQ]

2019年9月25日 (水) 23:54時点における版

関連記事

インストール

JACK を動かすには、/etc/security/limits.d/99-audio.conf で ulimit を高く定義 (音声をリアルタイム処理するのに必須) できるようにユーザーを audio グループに追加する必要があります。

ノート: logind を使っている場合でも、logind はハードウェアへの直接アクセスしか対応しないため、ユーザーを手動で audio グループに追加する必要があります。

JACK の実装は2つあります。違いについては この比較 を見て下さい。簡単に説明すると、Jack 1 と Jack 2 はどちらも同じプロトコルの実装です。Jack 1 でコンパイルされたプログラムは特に修正を加えなくても Jack 2 で動作します (逆もしかり)。

JACK2

JACK2 はマルチプロセッサハードウェア向けに書きなおされています。jack2 パッケージでインストールしてください。環境が64ビットで JACK が必要な32ビットのアプリケーションを動かす必要がある場合は、multilib リポジトリから lib32-jack2 もインストールしてください。

JACK2 D-Bus

D-Bus を使う JACK2 は jack2-dbus[リンク切れ: 置換パッケージ: jack2] でインストールできます。jack2 パッケージと同じものですが、レガシーな "jackd" サーバーは入っていません。

jack_control ユーティリティを使って操作します。jack_control ユーティリティを使うには python2-dbus パッケージもインストールする必要があります。

重要なコマンドは以下の通り:

jack_control start  -  jack サーバーを起動する
jack_control stop  -  jack サーバーを停止する
jack_control ds alsa  -  ドライバー(バックエンド)として alsa を選択する
jack_control eps realtime True  -  エンジンのパラメータを realtime などに設定する
jack_control dps period 256  -  ドライバーパラメータを 256 に設定する

JACK

また、jack パッケージでインストールできる、旧式の JACK も存在します。環境が64ビットで JACK が必要な32ビットのアプリケーションを動かす必要がある場合は、multilib リポジトリから lib32-jack もインストールしてください。

GUI

  • Cadence — オーディオプロダクション向けの便利なツールのセット。システムチェックや JACK の管理、他のツールの呼び出しなどの設定を行います。
https://kxstudio.linuxaudio.org/Applications:Cadence || cadence
  • Patchage — JACK と ALSA ベースのオーディオ・MIDI 環境向けのモジュール式パッチベイ。
https://drobilla.net/software/patchage || patchage
  • PatchMatrix — マトリックス方式の JACK パッチベイ。
https://git.open-music-kontrollers.ch/lad/patchmatrix/about/ || patchmatrix
  • QjackCtl — JACK サウンドサーバーデーモンを制御するシンプルな Qt アプリケーション。
https://qjackctl.sourceforge.io/ || qjackctl

基本設定

概要

ハードウェアやアプリケーションの適切な設定は様々な要因によって決まります。JACK を使用する場合、サウンドカードと CPU が遅延に強い影響を与えます。

メインライン Linux カーネルはリアルタイムスケジューリングをサポートしているため、カーネルにパッチを適用することは必ずしも必須ではありません。linux-rtAUR パッケージは遅延をさらに少なくするためのパッチが複数適用されています。

シェルを使った設定の例

JACK2 の D-Bus 版はとても簡単に始めることができます。以前は、QjackCtl や daemonizer などを使う必要がありました。jack2-dbus[リンク切れ: 置換パッケージ: jack2] を使うことで、シェルスクリプトで簡単に JACK2 の起動・設定が可能です。

シェルスクリプトを作成して X のログイン時に起動するように出来ます:

start_jack.sh
#!/bin/bash

jack_control start
jack_control ds alsa
jack_control dps device hw:HD2
jack_control dps rate 48000
jack_control dps nperiods 2
jack_control dps period 64
sleep 10
a2jmidid -e &
sleep 10
qjackctl &

これで複数のツールが統合され、完全にリアルタイムな JACK の live-synthesis セットアップが立ち上がります。それぞれの行の詳細は下で説明しています。最適な設定を探す際には、D-Bus を使わないバージョンの JACK2 で QJackCtl の GUI を使って色々と試すと良いでしょう。

シェルを使った設定の例の概要

jack_control start

JACK を起動します (起動していない場合)。

jack_control ds alsa

ALSA ドライバーを使うように JACK を設定します。

jack_control dps device hw:HD2

HD2 という名前の ALSA 対応のサウンドカードを使うように JACK を設定します。cat /proc/asound/cards で名前を見つけることができます。ALSA チュートリアルやデフォルト設定ではカードの番号を使っていますが、外部 MIDI デバイスを使うときに混乱のもとになるので、名前を使うほうが楽です。

jack_control dps rate 48000

48000 khz サンプリングを使うように JACK を設定します。このハードではこれで上手く動きます。カードによっては 44100 だったり、もっと高い数値を使ったりします。数値を上げれば上げるだけ、レイテンシが少なくなりますが、カードや CPU を良い物にする必要があり、ソフトウェアもサポートしている必要があります。

jack_control dps nperiods 2

2周期を使うように JACK を設定します。マザーボード, PCI, PCI-X などでは2が適切で USB には3が適切です。

jack_control dps period 64

1フレームあたり64周期を使うように JACK を設定します。低いほうが遅延が少なくなりますが、このスクリプトの設定では 2.67 ms の遅延になり、ある程度低いわりにはこの例で使うハードウェアにあまり負担をかけません。USB サウンドシステムを使う場合は32にすると良いでしょう。リアルタイムシンセサイズや FX には 3-4 ms 以下なら問題ありません。人間が認識できる限界は 5ms です。CPU に負担をかけずに 1 ms の遅延を処理できる高級なハードウェアもありますが、必ずしも必須とは限りません。QjackCtl は負担を知らせてくれます。負担がない(クライアントが動いていない)とき、最大でも 3-5% の CPU 使用量で、xruns がないと出来ない場合は (赤い数字はシステムが要求に答えられていないことを示しています)、ハードウェアを良くする必要があります。

sleep 10

利用できるようになるまで待って下さい。

a2jmidid -e &

ALSA-to-JACK MIDI ブリッジを起動します。JACK ではなく ALSA を使って MIDI 入力を受け取るアプリケーションのミキシングに使えます。

sleep 10

利用できるようになるまで待って下さい。

qjackctl &

QjackCtl をロードします。システムトレイに GUI の設定が表示されます。D-Bus によって起動した JACK セッションをスムーズに拾うはずです。手動で起動した JACK アプリケーション間のパッチベイ・接続を管理します。パッチベイは手動の GUI を使って設定しますが、パッチベイの設定済み接続は QjackCtl によってアプリが起動したときに自動で作成されます。

GUI を使った設定の例

以下は GUI を使って JACK を設定・管理する例です:

  • python2-dbus をインストールしてください。
  • qjackctl をインストールして、ブート時に起動するように GUI のウィンドウ・デスクトップシステムを設定してください。
  • QjackCtl が以下のようになっているか確認してください:
    • D-Bus インターフェイスを使用する
    • ブート時に起動する
    • 設定をデフォルトの場所に保存する
    • アプリケーションの起動時に JACK オーディオサーバーを起動する
    • システムトレイアイコンを有効にする
    • システムトレイに最小化された状態で起動する
  • 再起動してください。
  • ログインした後、システムトレイに QjackCtl が表示されるはずです。左クリックしてください。
  • QjackCtl GUI で遅延を少なくするように設定を行ってください。遅延に影響を与えるのは Frame Size, Frame Buffer, Bitrate の設定です。フレームサイズを大きくしたり、フレームバッファを少なくしたり、ビットレートの設定を高くすれば遅延が小さくなりますが、サウンドカードや CPU の負担が大きくなります。ライブ音声生成や何らかのフィルタを通すときは遅延を 5ms 以下に抑える必要があります。そうしないとプレイヤーと聞こえてくる音の遅延がはっきりとわかるくらいになっていまいます。

ALSA を使って再生する

jack の実行中に Alsa のプログラムが再生できるようにするには alsa の jack プラグインが入っている alsa-plugins をインストールする必要があります。

/etc/asound.conf (システム全体の設定) に以下の行を含めるように編集 (もしくは作成) して有効にしてください:

# convert alsa API over jack API
# use it with
# % aplay foo.wav

# use this as default
pcm.!default {
    type plug
    slave { pcm "jack" }
}

ctl.mixer0 {
    type hw
    card 1
}

# pcm type jack
pcm.jack {
    type jack
    playback_ports {
        0 system:playback_1
        1 system:playback_2
    }
    capture_ports {
        0 system:capture_1
        1 system:capture_2
    }
}

コンピュータを再起動する必要はありません。alsa の設定ファイルを編集して、jack を起動すれば、それで問題ありません。

ユーザーとして起動することを覚えておいて下さい。jackd -d alsa をあるユーザーによって起動した場合、他のユーザーから使うことはできません。

他の方法として、ALSA の loopback デバイスを使う方法 (複雑ですが堅牢になります) が この記事 で説明されています。

gstreamer

gstreamer で JACK を使うには gst-plugins-good パッケージが必要です。JACK のサポートを追加するプラグインが含まれています。

適当な GNOME アプリケーションの設定マネージャを使用してください (gconf2, gconf-editor, gstreamer-properties など)。

以下のパラメータの値を:

/system/gstreamer/0.12/audio/default/musicaudiosink
/system/gstreamer/0.12/audio/default/audiosink

以下のように変更してください:

jackaudiosink buffer-time=2000000

バッファ時間の値はあまり重要ではありませんが、高い値にすることで音が割れにくくなります。

参照: http://jackaudio.org/faq/gstreamer_via_jack.html

PulseAudio

pulseaudio をインストールしたままにしたい場合 (gnome-settings-daemon など他のパッケージによって必要なときなど)、PulseAudio が X と一緒に自動で起動して JACK を乗っ取ってしまうのを防ぐ必要があります。

/etc/pulse/client.conf を編集して "autospawn" をアンコメントして "no" に設定してください:

;autospawn = yes
autospawn = no

JACK と PulseAudio 両方で再生したい場合、次を参照: PulseAudio/サンプル#PulseAudio と JACK

Firewire

ALSA が firewire デバイスを触らないように、firewire に関連するカーネルモジュールは全てブラックリスト化してください。また、PulseAudio も firewire が使えなくなります。以下のファイルを作成:

/etc/modprobe.d/alsa-no-jack.conf
blacklist snd-fireworks
blacklist snd-bebob
blacklist snd-oxfw
blacklist snd-dice
blacklist snd-firewire-digi00x
blacklist snd-firewire-tascam
blacklist snd-firewire-lib
blacklist snd-firewire-transceiver
blacklist snd-fireface
blacklist snd-firewire-motu

モジュールのリストは Alsa Firewire Improve Repository に書かれているのが最新です。

ロードした firewire モジュールをアンロードするか再起動してください。

MIDI

JACK は1つのサウンドカードと、(USB などで接続された) 任意の数の MIDI デバイスを扱うことができます。 JACK を起動して、MIDI キーボードやシンセサイザーやその他のピュア MIDI デバイスを使用したい場合、適当なサウンドカードを使って JACK を起動する必要があります (PCM 音源を入出力するサウンドカード)。 そうすればすぐに、MIDI デバイスを接続して QjackCtl (qjackctl) などで接続ボタンをクリックすれば、(ドライバーによって) JACK-MIDI か ALSA-MIDI の下にデバイスが表示されます。

JACK-MIDI の場合、QjackCtl の Setup > SettingsMIDI Driverseq または raw に設定してください。これで MIDI デバイスが MIDI タブに表示されるはずです。また、Setup > Display > Enable client/port aliasesEnable client/port aliases editing (rename) を有効にすれば、クライアントの名前を (共通の "midi_capture_1" という名前から意味のある名前に) 変更することができます

ALSA-MIDI の場合、QjackCtl の Setup > MiscEnable ALSA Sequencer support をオンにしてください。これで QjackCtl の Connect ウィンドウに ALSA タブが追加され MIDI コントローラーがそこに表示されます。

ALSA-MIDI を JACK-MIDI にブリッジするには、a2jmidid (a2jmidid) を使って下さい。次のコマンドは全ての ALSA MIDI ポートを JACK MIDI ポートに伝えます:

$ a2jmidid -e

QjackCtl では MIDI タブに "a2j" クライアントとして表示されます。 QjackCtl の Setup > Options > Execute script after Startup に追加することで a2jmidid を自動で起動させることが可能です: /usr/bin/a2jmidid -e &

ノート: QjackCtl で MIDI キーボードコントローラに接続するときは、最初に Expand All を押してから適当な Output Ports (Readable Clients) を Input Ports (Writable Clients) に接続してください。ショートカットとして、接続先として個々のポートを選択する代わりに書き換え可能なクライアントを選択することで、表示されている全ての出力端子に接続することができます。
  • Q: JACK-MIDI と ALSA-MIDI の違いは何ですか?
  • A: 前者は MIDI イベント処理のタイミングとサンプルの正確性が良くなっています。後者を置き換えることもできますが、今のところ共存しています。

M-Audio MIDI キーボードをインストールするには、ファームウェアパッケージ midisport-firmwareAUR が必要になります。また、snd_usb_audio モジュールを使えるようにしてください。 個別の USB MIDI デバイスに関する情報は http://alsa.opensrc.org/USBMidiDevices を見て下さい。

トラブルシューティング

起動時に "Cannot lock down memory area (Cannot allocate memory)" というメッセージが表示される

リアルタイムプロセス管理#PAM の設定を見て下さい。そしてユーザーが audio グループに属していることを確認してください。

jack2-dbus と qjackctl のエラー

(jack2-dbus パッケージをインストールしていて) qjackctl の start ボタンを押すと "Cannot allocate memory" や "Cannot connect to server socket err = No such file or directory" などのエラーが発生する場合 ~/.jackdrc, ~/.config/jack/conf.xml, ~/.config/rncbc.org/QjackCtl.conf を削除してください。jackdbus を終了し、初めから再起動してください。

(Thanks to nedko)

以下も試して下さい:

$ fuser /dev/snd/*

PID で確認するには:

$ ps ax | grep [PID here]

上記のコマンドで衝突しているプログラムが表示されることがあります。

ログに "ALSA: cannot set channel count to 1 for capture" エラー

ALSA の入出力チャンネルを 1 から 2 に変更してください。

クラックノイズ・ポップノイズが音に混じる

あなたの JACK の設定を処理するには CPU やサウンドカードの能力が不足しています。ノイズが止むまでビットレートやフレームサイズを下げるか、フレーム間隔を少しずつ上げてみてください。

特定のアプリケーションの問題

VLC - JACK を起動した後に音が鳴らない

VLC を起動して以下のメニューオプションを変更してください:

  • ツール > 設定
  • 設定の表示: 全て
  • オーディオ > 出力モジュール > オーディオ出力モジュール: JACK オーディオ出力
  • オーディオ > 出力モジュール > JACK: 書き込み可能なクライアントに自動的に接続 (有効にする)

参照