「Java」の版間の差分

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:Java は Sun Microsystems によって開発され1995年に Sun Microsystems の Java プラットフォームのコアコンポーネントとしてリリースされたプログラミング言語です。構文は C および C++ から多くを引き継いでいますが、オブジェクトモデルがシンプルで低水準の機能が削られています。基本的に Java のアプリケーションはコンピュータアーキテクチャに関係なく動く Java 仮想マシン (JVM) で動くバイトコードにコンパイルされます。
 
:Java は Sun Microsystems によって開発され1995年に Sun Microsystems の Java プラットフォームのコアコンポーネントとしてリリースされたプログラミング言語です。構文は C および C++ から多くを引き継いでいますが、オブジェクトモデルがシンプルで低水準の機能が削られています。基本的に Java のアプリケーションはコンピュータアーキテクチャに関係なく動く Java 仮想マシン (JVM) で動くバイトコードにコンパイルされます。
   
Arch Linux は公式でオープンソースの [http://openjdk.java.net/ OpenJDK] バージョン78をサポートしています。これらの JVM は全てインストールしても衝突せず、ヘルパースクリプト {{Ic|archlinux-java}} を使って切り替えることが可能です。他の Java 環境は [[AUR]] からインストールすることができますが公式のサポートはありません。
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Arch Linux は公式でオープンソースの [http://openjdk.java.net/ OpenJDK] バージョン78・9をサポートしています。これらの JVM は全てインストールしても衝突せず、ヘルパースクリプト {{Ic|archlinux-java}} を使って切り替えることが可能です。他の Java 環境は [[AUR]] からインストールすることができますが公式のサポートはありません。
   
 
== インストール ==
 
== インストール ==
   
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{{Note|
{{Note|JDK をインストールすると自動的に依存パッケージとして JRE がインストールされます。}}
 
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* JDK をインストールすると自動的に依存パッケージとして JRE がインストールされます。
 
{{Note|インストールした後、Java 環境をシェルに認識させる必要があります ({{Ic|$PATH}} 変数)。コマンドラインから {{Ic|/etc/profile}} を source するか、デスクトップ環境ならばログアウトとログインが必要です。}}
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* インストールした後、Java 環境をシェルに認識させる必要があります ({{Ic|$PATH}} 変数)。コマンドラインから {{Ic|/etc/profile}} を source するか、デスクトップ環境ならばログアウトとログインが必要です。}}
   
 
依存パッケージとして自動的にインストールされる {{Pkg|java-runtime-common}} と {{Pkg|java-environment-common}} という名前の2つの''共通''パッケージには環境ファイル {{Ic|/etc/profile.d/jre.sh}} が入っています。このファイルには全ての JVM 環境で共通の変数が含まれています。また、{{Pkg|java-runtime-common}} パッケージにはデフォルトの Java 環境を表示したり変更することができるユーティリティスクリプト {{Ic|archlinux-java}} も付いています。このスクリプトは衝突しないように {{Ic|/usr/lib/jvm/java-${JAVA_MAJOR_VERSION}-${VENDOR_NAME} }} にインストールされた Java 環境や Java ランタイムに {{Ic|/usr/lib/jvm/default}} や {{Ic|/usr/lib/jvm/default-runtime}} からリンクを設定します。さらに Java 環境セットによる全ての実行ファイルのために {{Ic|/usr/bin}} にリンクを作成・更新します。
 
依存パッケージとして自動的にインストールされる {{Pkg|java-runtime-common}} と {{Pkg|java-environment-common}} という名前の2つの''共通''パッケージには環境ファイル {{Ic|/etc/profile.d/jre.sh}} が入っています。このファイルには全ての JVM 環境で共通の変数が含まれています。また、{{Pkg|java-runtime-common}} パッケージにはデフォルトの Java 環境を表示したり変更することができるユーティリティスクリプト {{Ic|archlinux-java}} も付いています。このスクリプトは衝突しないように {{Ic|/usr/lib/jvm/java-${JAVA_MAJOR_VERSION}-${VENDOR_NAME} }} にインストールされた Java 環境や Java ランタイムに {{Ic|/usr/lib/jvm/default}} や {{Ic|/usr/lib/jvm/default-runtime}} からリンクを設定します。さらに Java 環境セットによる全ての実行ファイルのために {{Ic|/usr/bin}} にリンクを作成・更新します。
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ブラウザで Java を使うには ([[Wikipedia:ja:Javaアプレット|Java アプレット]]や [[Wikipedia:ja:Java Web Start|Java Web Start]])、{{Pkg|icedtea-web}} をインストールしてください。詳しくは [[ブラウザプラグイン#Java (IcedTea)]] を見て下さい。
 
ブラウザで Java を使うには ([[Wikipedia:ja:Javaアプレット|Java アプレット]]や [[Wikipedia:ja:Java Web Start|Java Web Start]])、{{Pkg|icedtea-web}} をインストールしてください。詳しくは [[ブラウザプラグイン#Java (IcedTea)]] を見て下さい。
   
[[公式リポジトリ]]から以下のパッケージがインストールできます:
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以下のパッケージがインストールできます:
 
=== OpenJDK 7 ===
 
 
{| class="wikitable"
 
! パッケージ名 !! 中身
 
|-
 
|{{Pkg|jre7-openjdk-headless}} || Java 実行環境 (''JRE'') グラフィカルツールなし - バージョン 7
 
|-
 
|{{Pkg|jre7-openjdk}} || 完全な Java 実行環境 (''JRE'') - バージョン 7
 
|-
 
|{{Pkg|jdk7-openjdk}} || Java 開発キット (''JDK'') - バージョン 7
 
|-
 
|{{Pkg|openjdk7-doc}} || OpenJDK javadoc - バージョン 7
 
|-
 
|{{Pkg|openjdk7-src}} || OpenJDK ソース - バージョン 7
 
|}
 
 
=== OpenJDK 8 ===
 
 
{| class="wikitable"
 
! パッケージ名 !! 中身
 
|-
 
|{{Pkg|jre8-openjdk-headless}} || Java 実行環境 (''JRE'') グラフィカルツールなし - バージョン 8
 
|-
 
|{{Pkg|jre8-openjdk}} || 完全な Java 実行環境 (''JRE'') - バージョン 8
 
|-
 
|{{Pkg|jdk8-openjdk}} || Java 開発キット (''JDK'') - バージョン 8
 
|-
 
|{{Pkg|openjdk8-doc}} || OpenJDK javadoc - バージョン 8
 
|-
 
|{{Pkg|openjdk8-src}} || OpenJDK ソース - バージョン 8
 
|-
 
|}
 
 
=== OpenJFX ===
 
 
JavaFX も公式リポジトリからインストールすることができます。OpenJDK 8 が必要です。
 
   
  +
{{App|OpenJDK 7|第7版 Java SE のオープンソース実装。|http://openjdk.java.net/projects/jdk7/|{{Pkg|jre7-openjdk-headless}} {{Pkg|jre7-openjdk}} {{Pkg|jdk7-openjdk}} {{Pkg|openjdk7-doc}} {{Pkg|openjdk7-src}}}}
{| class="wikitable"
 
  +
{{App|OpenJDK 8|第8版 Java SE のオープンソース実装。|http://openjdk.java.net/projects/jdk8/|{{Pkg|jre8-openjdk-headless}} {{Pkg|jre8-openjdk}} {{Pkg|jdk8-openjdk}} {{Pkg|openjdk8-doc}} {{Pkg|openjdk8-src}}}}
! パッケージ名 !! 中身
 
  +
{{App|OpenJFX 8|JavaFX のオープンソース実装。|http://openjdk.java.net/projects/openjfx/|{{Pkg|java-openjfx}} {{Pkg|java-openjfx-doc}} {{Pkg|java-openjfx-src}}}}
|-
 
  +
{{App|OpenJDK 9|第9版 Java SE のオープンソース実装。|http://openjdk.java.net/projects/jdk9/|{{Pkg|jre9-openjdk-headless}} {{Pkg|jre9-openjdk}} {{Pkg|jdk9-openjdk}} {{Pkg|openjdk9-doc}} {{Pkg|openjdk9-src}}}}
|{{Pkg|java-openjfx}} || Java OpenJFX 8 クライアントアプリケーションプラットフォーム (JavaFX のオープンソース実装)
 
  +
{{App|Java SE|Oracle による JRE と JDK の実装。|http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html|{{AUR|jre}} {{AUR|jre6}} {{AUR|jre7}} {{AUR|jre-devel}} {{AUR|jdk}} {{AUR|jdk5}} {{AUR|jdk6}} {{AUR|jdk7}} {{AUR|jdk-devel}}}}
|-
 
  +
{{App|Parrot VM|[http://www.parrot.org/ Parrot] は VM であり、異なる2つの方法によって実験的に [http://trac.parrot.org/parrot/wiki/Languages Java をサポート] しています: [http://code.google.com/p/parrot-jvm/ Java VM バイトコード翻訳機] もしくは [https://github.com/chrisdolan/perk Parrot VM のための Java コンパイラ]。|http://www.parrot.org/|{{Pkg|parrot}}}}
|{{Pkg|java-openjfx-doc}} || OpenJFX javadoc
 
|-
 
|{{Pkg|java-openjfx-src}} || OpenJFX ソース
 
|-
 
|}
 
   
 
== パッケージの out-of-date ==
 
== パッケージの out-of-date ==
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* '''特定の Java ベンダー'''が必要なパッケージは適当なパッケージを依存パッケージとして宣言してください
 
* '''特定の Java ベンダー'''が必要なパッケージは適当なパッケージを依存パッケージとして宣言してください
 
* OpenJDK パッケージは {{Ic|1=provides="java-runtime-openjdk=${pkgver}"}} などを宣言しています。このためサードパーティのパッケージはバージョンを指定せずに OpenJDK を依存パッケージとして宣言することができます
 
* OpenJDK パッケージは {{Ic|1=provides="java-runtime-openjdk=${pkgver}"}} などを宣言しています。このためサードパーティのパッケージはバージョンを指定せずに OpenJDK を依存パッケージとして宣言することができます
 
== AUR のサポートされていない JVM ==
 
 
{{Warning|[[AUR]] のパッケージは {{Ic|archlinux-java}} をサポートしていたりしていなかったりします。}}
 
 
=== Java SE ===
 
Oracle による JRE と JDK の実装は [[Arch User Repository|AUR]] から利用できます: {{AUR|jre}}, {{AUR|server-jre}}, {{AUR|jdk}}。
 
 
==== Java SE 9 ====
 
 
Java 9 の開発版は {{AUR|jre-devel}} と {{AUR|jdk-devel}} に含まれています。
 
 
==== Java SE 6/7 ====
 
[[Arch User Repository|AUR]] には旧バージョンである {{AUR|jre6}}/{{AUR|jre6-compat}}{{Broken package link|{{aur-mirror|jre6-compat}}}}/{{AUR|jre7}} と {{AUR|jdk6}}/{{AUR|jdk6-compat}}{{Broken package link|{{aur-mirror|jdk6-compat}}}}/{{AUR|jdk7}} が含まれています。
 
 
==== 32ビット版 Java SE ====
 
 
上記のパッケージには全て32ビット版が存在し {{ic|bin32-}} が前に付きます。例: {{AUR|bin32-jre}} や {{AUR|bin32-jdk}}。
 
 
{{Note|32ビット版のパッケージは {{ic|archlinux-java32}} ({{AUR|java32-runtime-common}}) を使用します。{{ic|archlinux-java}} ({{Pkg|java-runtime-common}}) とは別個ですが機能は同じで、Java のリンクに {{ic|32}} を付与します。例: {{ic|java32}}。}}
 
 
=== VMkit ===
 
[http://vmkit.llvm.org/index.html VMkit] は JIT 仮想マシンのための LLVM ベースのフレームワークです。J3 は VMkit を動作させる JVM です。ウェブページはここにあります: [http://vmkit.llvm.org/get_started.html vmkit]。J3 は GNU classpath ライブラリに依存していますが、Apache のクラスパスライブラリを使うことも可能です。
 
 
=== Parrot VM ===
 
[http://www.parrot.org/ Parrot] は VM であり、異なる2つの方法によって実験的に [http://trac.parrot.org/parrot/wiki/Languages Java をサポート] しています: [http://code.google.com/p/parrot-jvm/ Java VM バイトコード翻訳機] もしくは [https://github.com/chrisdolan/perk Parrot VM のための Java コンパイラ]。{{Pkg|parrot}} パッケージをインストールしてください。
 
   
 
== トラブルシューティング ==
 
== トラブルシューティング ==

2017年9月23日 (土) 23:18時点における版

関連記事

Wikipedia より:

Java は Sun Microsystems によって開発され1995年に Sun Microsystems の Java プラットフォームのコアコンポーネントとしてリリースされたプログラミング言語です。構文は C および C++ から多くを引き継いでいますが、オブジェクトモデルがシンプルで低水準の機能が削られています。基本的に Java のアプリケーションはコンピュータアーキテクチャに関係なく動く Java 仮想マシン (JVM) で動くバイトコードにコンパイルされます。

Arch Linux は公式でオープンソースの OpenJDK バージョン7・8・9をサポートしています。これらの JVM は全てインストールしても衝突せず、ヘルパースクリプト archlinux-java を使って切り替えることが可能です。他の Java 環境は AUR からインストールすることができますが公式のサポートはありません。

インストール

ノート:
  • JDK をインストールすると自動的に依存パッケージとして JRE がインストールされます。
  • インストールした後、Java 環境をシェルに認識させる必要があります ($PATH 変数)。コマンドラインから /etc/profile を source するか、デスクトップ環境ならばログアウトとログインが必要です。

依存パッケージとして自動的にインストールされる java-runtime-commonjava-environment-common という名前の2つの共通パッケージには環境ファイル /etc/profile.d/jre.sh が入っています。このファイルには全ての JVM 環境で共通の変数が含まれています。また、java-runtime-common パッケージにはデフォルトの Java 環境を表示したり変更することができるユーティリティスクリプト archlinux-java も付いています。このスクリプトは衝突しないように /usr/lib/jvm/java-${JAVA_MAJOR_VERSION}-${VENDOR_NAME} にインストールされた Java 環境や Java ランタイムに /usr/lib/jvm/default/usr/lib/jvm/default-runtime からリンクを設定します。さらに Java 環境セットによる全ての実行ファイルのために /usr/bin にリンクを作成・更新します。

警告: ファイル /etc/profile.d/jdk.sh は現在どのパッケージにも入っていません。

ブラウザで Java を使うには (Java アプレットJava Web Start)、icedtea-web をインストールしてください。詳しくは ブラウザプラグイン#Java (IcedTea) を見て下さい。

以下のパッケージがインストールできます:

OpenJDK 7 — 第7版 Java SE のオープンソース実装。

http://openjdk.java.net/projects/jdk7/ || jre7-openjdk-headless jre7-openjdk jdk7-openjdk openjdk7-doc openjdk7-src

OpenJDK 8 — 第8版 Java SE のオープンソース実装。

http://openjdk.java.net/projects/jdk8/ || jre8-openjdk-headless jre8-openjdk jdk8-openjdk openjdk8-doc openjdk8-src

OpenJFX 8 — JavaFX のオープンソース実装。

http://openjdk.java.net/projects/openjfx/ || java-openjfx java-openjfx-doc java-openjfx-src

OpenJDK 9 — 第9版 Java SE のオープンソース実装。

http://openjdk.java.net/projects/jdk9/ || jre9-openjdk-headless jre9-openjdk jdk9-openjdk openjdk9-doc openjdk9-src

Java SE — Oracle による JRE と JDK の実装。

http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html || jreAUR jre6AUR jre7AUR jre-develAUR jdkAUR jdk5AUR jdk6AUR jdk7AUR jdk-develAUR

Parrot VMParrot は VM であり、異なる2つの方法によって実験的に Java をサポート しています: Java VM バイトコード翻訳機 もしくは Parrot VM のための Java コンパイラ

http://www.parrot.org/ || parrot

パッケージの out-of-date

Arch Linux のパッケージのリリースにはパッケージがベースとしているプロプライエタリのバージョンへの言及が含まれていることがありますが、オープンソースプロジェクトには独自のバージョン規則があります:

JVM の切り替え

ヘルパースクリプト archlinux-java を使って切り替えることができます:

archlinux-java <COMMAND>

COMMAND:
	status		List installed Java environments and enabled one
	get		Return the short name of the Java environment set as default
	set <JAVA_ENV>	Force <JAVA_ENV> as default
	unset		Unset current default Java environment
	fix		Fix an invalid/broken default Java environment configuration

インストールされている Java 互換環境を表示

$ archlinux-java status

例:

$ archlinux-java status
Available Java environments:
  java-7-openjdk (default)
  java-8-openjdk/jre

(default)java-7-openjdk がデフォルトに設定されていることを示しています。java やその他のバイナリの呼び出しはこの Java インストールに基づきます。また、上の出力では OpenJDK 8 の JRE しかインストールされていないのに注意してください。

デフォルトの Java 環境を変更

# archlinux-java set <JAVA_ENV_NAME>

例:

# archlinux-java set java-8-openjdk/jre

archlinux-java では存在しない Java 環境は設定できません。上の例では、jre8-openjdk はインストールされていますが jdk8-openjdk はインストールされていないため java-8-openjdk を設定しようとしても失敗します:

# archlinux-java set java-8-openjdk
'/usr/lib/jvm/java-8-openjdk' is not a valid Java environment path

デフォルトの Java 環境の設定を解除

パッケージが設定を管理するため Java 環境の設定を解除する必要はありません。それでも設定を解除したいときは、unset コマンドを使って下さい:

# archlinux-java unset

デフォルトの Java 環境を修正

存在しない Java 環境のリンクが設定されている場合、archlinux-java fix コマンドを呼び出すとリンクの修正が行われます。デフォルトの Java 環境が設定されていないときは、インストールされている Java 環境を探して設定を行います (公式でサポートされているパッケージ "OpenJDK 7" と "OpenJDK 8" がまず初めに使われます。AUR の非公式パッケージはその後です):

# archlinux-java fix

デフォルトでないバージョンの Java を使ってアプリケーションを起動

デフォルトのバージョン以外の Java を使ってアプリケーションを起動したい場合 (例えば jre7 と jre8 の両方がインストールされている場合)、bash スクリプトでアプリケーションをラッピングして Java のデフォルトの PATH を変更することができます。例えば、デフォルトのバージョンが jre7 で、jre8 を使いたい場合:

#!/bin/sh 

export PATH=/usr/lib/jvm/java-8-openjdk/jre/bin/:$PATH
exec /path/to/application "$@"

archlinux-java をサポートするのに必要なパッケージの条件

このセクションは AUR に新しい JVM のパッケージを投稿し、Arch Linux の JVM の扱いかたにあわせて archlinux-java を使用したいパッケージ作成者を対象にしています。パッケージは以下の条件を満たす必要があります:

他の注意事項:

  • Java 環境が必要なパッケージでベンダーを問わない場合は通常通りに java-runtime, java-runtime-headless または java-environment を依存パッケージとして宣言してください
  • 特定の Java ベンダーが必要なパッケージは適当なパッケージを依存パッケージとして宣言してください
  • OpenJDK パッケージは provides="java-runtime-openjdk=${pkgver}" などを宣言しています。このためサードパーティのパッケージはバージョンを指定せずに OpenJDK を依存パッケージとして宣言することができます

トラブルシューティング

MySQL

JDBC ドライバーは URL のポートを使ってデータベースへの接続を確立するため、同じホストで動作していたとしても"リモート"とされます (すなわち MySQL はデフォルト設定のようにポートを開きません)。そのため、JDBC と MySQL を使うには MySQL のリモートアクセスを有効にする必要があります。MySQL の記事の指示に従って下さい。

他のウィンドウマネージャになりすます

suckless.orgwmname を使うことで JVM に他のウィンドウマネージャを動かしていると信じこませることが可能です。これによって Awesome, Dwm, Ratpoison などのウィンドウマネージャで起こる Java の GUI のレンダリング問題が解決する可能性があります。

$ wmname LG3D

(wmname コマンドを実行した後、アプリケーションを再起動してください。)

これが機能するのは JVM にはハードコードされた既知の、ノンリペアレントウィンドウマネージャのリストが含まれているためです。最大の皮肉として、Sun によって Java で書かれたノンリペアレントウィンドウマネージャである LG3D になりすますことを好むユーザーもいます。

フォントが読みにくい

下の #フォントレンダリングを改善する で書かれている方法でも、フォントによっては読みやすくならないことがあります。このようなときは、使用している MS フォントを変えてみて下さい。AUR から ttf-ms-fontsAUR をインストールしてください。

特定のアプリケーションでテキストが表示されない

特定のアプリケーションでテキストが完全に表示されない場合は FS#40871 で提案されているように #Tips and tricks のオプションを使うと直るかもしれません。

Too many levels of symbolic links

以下のようなエラーが表示される場合:

/usr/bin/java: line 2: /usr/lib/jvm/default/bin/java: Too many levels of symbolic links
/usr/bin/java: line 2: exec: /usr/lib/jvm/default/bin/java: cannot execute: Too many levels of symbolic links

デフォルトの Java 環境を修正することで問題が解決するはずです。[1] も見て下さい。

JavaFX アプリケーションのデバッグ時にシステムがフリーズする

JavaFX アプリケーションをデバッグする際にシステムがフリーズする場合、JVM のオプション -Dsun.awt.disablegrab=true を使ってみてください。

詳しくは http://bugs.java.com/view_bug.do?bug_id=6714678 を参照。

Tips and tricks

ノート: このセクションで提案されていることは、インストールされている (外部の) Java ランタイムを明示的に使用する全てのアプリケーションに適用されます。ただし独自の (内部の) ランタイムを持っていたり GUI やフォントレンダリングに独自の手法を使っているアプリケーションも存在するため、下に書かれていることが全て機能するとは保証できません。

Java アプリケーションのほとんどは Java ランタイムの前に変数を設定することで挙動をコントロールすることができます。フォーラムの投稿より、変数を設定するには ~/.bashrc (もしくは全てのユーザーに適用するには /etc/profile.d/jre.sh) に次の行を追加してください:

export _JAVA_OPTIONS="-D<option 1> -D<option 2>..."

例えば、システムのアンチエイリアスがされたフォントを使用して swing に GTK のルックアンドフィールを使わせるには:

export _JAVA_OPTIONS='-Dawt.useSystemAAFontSettings=on -Dswing.aatext=true -Dswing.defaultlaf=com.sun.java.swing.plaf.gtk.GTKLookAndFeel'

フォントレンダリングを改善する

クローズドソースとオープンソースの Java 実装のどちらもがフォントのアンチエイリアスを不適当に実装していることが知られています。次のオプションを使うことでこれを修正することが可能です: -Dawt.useSystemAAFontSettings=on, -Dswing.aatext=true

詳しい情報は Java ランタイム環境のフォントを見て下さい。

コマンドラインの 'Picked up _JAVA_OPTIONS' メッセージを消す

_JAVA_OPTIONS 環境変数を設定すると java (openjdk) から標準出力に次のようなメッセージが書き出されます: 'Picked up _JAVA_OPTIONS=...'。ターミナルにメッセージを表示しないようにするには、シェルのスタートアップファイルから環境変数を消去して、以下のように java のエイリアスを作成してコマンドライン引数を使ってオプションを指定するようにしてください:

_SILENT_JAVA_OPTIONS="$_JAVA_OPTIONS"
unset _JAVA_OPTIONS
alias java='java "$_SILENT_JAVA_OPTIONS"'

GTK のルックアンドフィール

Java プログラムの見た目が酷い場合、swing コンポーネントのデフォルトのルックアンドフィールを設定することができます: swing.defaultlaf=com.sun.java.swing.plaf.gtk.GTKLookAndFeel.

頑固な Java プログラムはクロスプラットフォームの Metal ルックアンドフィールを使用し続けることがあります。そのような場合には以下のプロパティを設定することで GTK のルックアンドフィールを使うように強制することが可能です: swing.crossplatformlaf=com.sun.java.swing.plaf.gtk.GTKLookAndFeel

ノート: Java で強制的に GTK を使うように設定するとアプリケーションが動作しなくなることがあります。最新の JRE/JDK (8u60 現在) は GTK2 にリンクしていますが、GTK3 を使い始めたデスクトップ環境も少なくありません。GTK3 アプリに GUI の Java プラグインが存在すると、Java の GUI を開いたときにアプリがクラッシュします。同じプロセスで GTK2 と GTK3 を混ぜることはできません。例えば Libreoffice 5.0 などがこれに該当します。

2D のパフォーマンスの向上

OpenGL ベースのハードウェアアクセラレーションパイプラインに切り替えることで 2D の性能が改善します:

export _JAVA_OPTIONS='-Dsun.java2d.opengl=true'

リペアレントしないウィンドウマネージャ

リペアレントしないウィンドウマネージャを使用する場合は .xinitrc で以下の環境変数を設定してください:

export _JAVA_AWT_WM_NONREPARENTING=1

参照