Lenovo ThinkPad P1

提供: ArchWiki
2018年12月6日 (木) 23:09時点におけるKusakata (トーク | 投稿記録)による版 (ページの作成:「Category:Lenovo en:Lenovo ThinkPad P1 Lenovo ThinkPad P1 は2018年に発売されたノートパソコンで、最大で Intel Core i7-8850H または Xeon E-217…」)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
ナビゲーションに移動 検索に移動

Lenovo ThinkPad P1 は2018年に発売されたノートパソコンで、最大で Intel Core i7-8850H または Xeon E-2176M 6コアプロセッサ、64 GB DDR4 メモリ、NVIDIA Quadro P2000 グラフィックを搭載します。

インストール

ファームウェアのアップデート

インストールする前に、Windows 10 を起動してプリインストールされている Lenovo Vantage ソフトウェアを使って必要なファームウェアアップデートをインストールすることを推奨します、特に こちら が重要です。

ハイブリッドグラフィックでインストール

ハイブリッドグラフィックが BIOS で有効になっている場合、現在のところライブ CD は正しく起動しません。詳しくは NVIDIA Optimus を見てください。選択肢はふたつあります:

  • BIOS の設定を "Discrete only" に変更してハイブリッドグラフィックを無効化する。
  • ライブ CD を起動する前に e を押してカーネルパラメータに modprobe.blacklist=nouveau を追加する。

二番目の方法を使う場合、/boot/loader/entries/arch.confmodprobe.blacklist=nouveau と記述すると良いでしょう。

HiDPI ディスプレイ

ThinkPad P1 は構成によって HiDPI ディスプレイが搭載されています。インストール時にコンソールフォントが読めない場合は setfont latarcyrheb-sun32 を実行してください。

インストール後もフォントの設定を永続的に使用するには、以下の内容で /etc/vconsole.conf を作成:

/etc/vconsole.conf
FONT=latarcyrheb-sun32

詳しくは HiDPI を参照。

グラフィック

ThinkPad P1 でグラフィックを設定する場合の問題がふたつ存在します: BIOS に "integrated graphics only" オプションが存在しないこと、そして外部ディスプレイ端末 (HDMI など) が NVIDIA のチップに接続されていることです。あなたがしたいことによって、以下の設定方法から選ぶ必要があります:

ディスクリートのみ

NVIDIA の記事に従って設定してください。この場合、NVIDIA のグラフィックカードが常にオンとなるため、バッテリーの持ちが著しく短くなります。

Bumblebee によるハイブリッドグラフィック

Bumblebee を見てください。Bumblebee の設定後に Xorg が起動しない場合、Xorg -configure を実行してから設定を /etc/X11/xorg.conf にコピーして Xorg の設定を生成してみてください。

Bumblebee は通常時は NVIDIA のカードを無効化するため、HDMI などのディスプレイ出力は xrandr -q で認識されません。Bumblebee のマルチモニター設定 のページを見てください。

bbswitch によるハイブリッドグラフィック

この方法では内蔵グラフィックとディスクリートグラフィックを手動で切り替えます。切り替えるときは全ての Xorg インスタンスを再起動する必要があります。マシンの再起動は必要ありません。

適切な NVIDIA グラフィックドライバーと bbswitch をインストールしてください。Xorg -configure を実行して設定を /etc/X11/xorg.conf.intel にコピーします。/etc/X11/xorg.conf.nvidia を作成してもいいですが、必須ではありません。

以下の Bash 関数でディスクリートグラフィックを切り替えられます:

discrete() {
    killall Xorg
    modprobe nvidia_drm
    modprobe nvidia_modeset
    modprobe nvidia
    tee /proc/acpi/bbswitch <<<ON
    cp /etc/X11/xorg.conf.nvidia /etc/X11/xorg.conf
}

上記の関数の実行後、xrandr -q は出力端子として HDMI-0 を認識します。xrandr --auto で外部モニターにディスプレイが映ります。DPI が異なるディスプレイを拡張したい場合、以下のコマンドを必要に応じて修正して実行してください:

$ xrandr --output HDMI-0 --scale 2x2 --right-of eDP-1-1

逆に、内蔵グラフィックに切り替えたい場合:

integrated() {
    killall Xorg
    rmmod nvidia_drm
    rmmod nvidia_modeset
    rmmod nvidia
    tee /proc/acpi/bbswitch <<<OFF
    cp /etc/X11/xorg.conf.intel /etc/X11/xorg.conf
}

切り替えた後は X セッションを手動で起動する必要があります。

TLP を使っている場合、TLP がシステムの起動・シャットダウンを妨害しないようにするため、以下の行をアンコメントして NVIDIA のカードを分離する必要があります:

/etc/default/tlp
RUNTIME_PM_DRIVER_BLACKLIST="amdgpu nouveau nvidia radeon"

nvidia-xrun には NVIDIA のグラフィックカードで別の X セッションを実行する方法が記載されています。

トラブルシューティング

xbacklight で画面の明るさを変えられない

light-gitAUR をインストールしてください。

起動時・シャットダウン時にシステムがフリーズする

ハイブリッドグラフィックを使っている場合、TLP の設定で NVIDIA ドライバーがブラックリストに含まれているかどうか確認してください:

/etc/default/tlp
RUNTIME_PM_DRIVER_BLACKLIST="amdgpu nouveau nvidia radeon"

また、シャットダウンする前に以下のコマンドを実行して NVIDIA のカードをオンにしてください:

# modprobe nvidia