「Netboot」の版間の差分

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Netboot イメージはシステムの起動と同時に Arch Linux の最新リリースをダウンロードすることができる小さなイメージです (1MB 未満)。自動的に最新リリースが利用できるようになるため、Netboot イメージを更新する必要はありません。Netboot イメージは [https://www.archlinux.org/releng/netboot/ Arch Linux ウェブサイト] からダウンロードすることができます。
 
Netboot イメージはシステムの起動と同時に Arch Linux の最新リリースをダウンロードすることができる小さなイメージです (1MB 未満)。自動的に最新リリースが利用できるようになるため、Netboot イメージを更新する必要はありません。Netboot イメージは [https://www.archlinux.org/releng/netboot/ Arch Linux ウェブサイト] からダウンロードすることができます。
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== BIOS ==
 
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{{ic|ipxe.lkrn}} イメージは Linux カーネルのように起動できます。([[GRUB]] や [[Syslinux]] など) Linux の[[ブートローダー]]を使ってハードドライブや CD もしくは USB ドライブからロードすることが可能です。
   
以下のコマンドを実行することで [[QEMU]] でイメージを試すことができます:
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あるいは、以下のコマンドを実行することで [[QEMU]] でイメージを試すことができます:
   
$ qemu-system-x86_64 -enable-kvm -m 1G -kernel ipxe.lkrn
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$ qemu-system-x86_64 -enable-kvm -m 2G -kernel ipxe.lkrn
   
 
=== ipxe.pxe を使う ===
 
=== ipxe.pxe を使う ===
   
 
{{ic|ipxe.pxe}} イメージは [[PXE]] イメージです。既存の PXE 環境からチェインロードすることができます。DHCP サーバーを設定することができネットワークから起動したときに常に Arch Linux の Netboot を起動することができます。
 
{{ic|ipxe.pxe}} イメージは [[PXE]] イメージです。既存の PXE 環境からチェインロードすることができます。DHCP サーバーを設定することができネットワークから起動したときに常に Arch Linux の Netboot を起動することができます。
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それとは別に、[[Syslinux#pxelinux|Pxelinux]] のような既存のPXE ローダーからもチェインロードできます。エントリの例:
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LABEL arch_netboot_chain
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COM32 pxechn.c32
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APPEND ipxe.a56af4e6a9a9.pxe
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この例を動作させるには、{{ic|pxechn.c32}} を {{ic|pxelinux.0}} のあるディレクトリへコピーする必要があります。
   
 
== UEFI ==
 
== UEFI ==
   
 
{{ic|ipxe.efi}} イメージを使うことで UEFI モードで Arch Linux の Netboot を起動できます。64ビット UEFI だけがサポートされています。{{ic|ipxe.efi}} イメージは [[Unified Extensible Firmware Interface#efibootmgr|efibootmgr]] を使ってブートオプションに追加したり、[[systemd-boot]] などのブートマネージャからチェインロードしたり、[[Unified Extensible Firmware Interface#UEFI シェル|UEFI シェル]]から直接起動できます。
 
{{ic|ipxe.efi}} イメージを使うことで UEFI モードで Arch Linux の Netboot を起動できます。64ビット UEFI だけがサポートされています。{{ic|ipxe.efi}} イメージは [[Unified Extensible Firmware Interface#efibootmgr|efibootmgr]] を使ってブートオプションに追加したり、[[systemd-boot]] などのブートマネージャからチェインロードしたり、[[Unified Extensible Firmware Interface#UEFI シェル|UEFI シェル]]から直接起動できます。
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=== efibootmgr でインストール ===
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まず {{Pkg|efibootmgr}} パッケージをインストールしてから [https://www.archlinux.org/releng/netboot/ UEFI netboot イメージ] をダウンロードしてください。
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EFI System Partition (ESP) を {{ic|/boot/efi}} にマウントしている場合、以下のようにして移動してください:
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# mkdir /boot/efi/EFI/arch_netboot
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# mv ipxe.*.efi /boot/efi/EFI/arch_netboot/arch_netboot.efi
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以下のようにブートエントリを作成することができます:
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# efibootmgr --create --disk /dev/sda --part 1 --loader /EFI/arch_netboot/arch_netboot.efi --label "Arch Linux Netboot"

2019年6月7日 (金) 23:10時点における版

Netboot イメージはシステムの起動と同時に Arch Linux の最新リリースをダウンロードすることができる小さなイメージです (1MB 未満)。自動的に最新リリースが利用できるようになるため、Netboot イメージを更新する必要はありません。Netboot イメージは Arch Linux ウェブサイト からダウンロードすることができます。

ノート: ライブシステムを格納し実行するため、1.5GiB 以上 (おそらく) の十分なメモリが必要です。メモリが不足していると起動時カーネルパニックに陥るかもしれません。

BIOS

BIOS ベースのコンピュータで Netboot を使うには、ipxe.lkrn または ipxe.pxe イメージが必要です。

ipxe.lkrn を使う

ipxe.lkrn イメージは Linux カーネルのように起動できます。(GRUBSyslinux など) Linux のブートローダーを使ってハードドライブや CD もしくは USB ドライブからロードすることが可能です。

あるいは、以下のコマンドを実行することで QEMU でイメージを試すことができます:

$ qemu-system-x86_64 -enable-kvm -m 2G -kernel ipxe.lkrn

ipxe.pxe を使う

ipxe.pxe イメージは PXE イメージです。既存の PXE 環境からチェインロードすることができます。DHCP サーバーを設定することができネットワークから起動したときに常に Arch Linux の Netboot を起動することができます。

それとは別に、Pxelinux のような既存のPXE ローダーからもチェインロードできます。エントリの例:

LABEL arch_netboot_chain
    COM32 pxechn.c32
    APPEND ipxe.a56af4e6a9a9.pxe

この例を動作させるには、pxechn.c32pxelinux.0 のあるディレクトリへコピーする必要があります。

UEFI

ipxe.efi イメージを使うことで UEFI モードで Arch Linux の Netboot を起動できます。64ビット UEFI だけがサポートされています。ipxe.efi イメージは efibootmgr を使ってブートオプションに追加したり、systemd-boot などのブートマネージャからチェインロードしたり、UEFI シェルから直接起動できます。

efibootmgr でインストール

まず efibootmgr パッケージをインストールしてから UEFI netboot イメージ をダウンロードしてください。

EFI System Partition (ESP) を /boot/efi にマウントしている場合、以下のようにして移動してください:

# mkdir /boot/efi/EFI/arch_netboot
# mv ipxe.*.efi /boot/efi/EFI/arch_netboot/arch_netboot.efi

以下のようにブートエントリを作成することができます:

# efibootmgr --create --disk /dev/sda --part 1 --loader /EFI/arch_netboot/arch_netboot.efi --label "Arch Linux Netboot"