Node.js

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2021年8月3日 (火) 23:40時点におけるKusanaginoturugi (トーク | 投稿記録)による版 (→‎インストール: 1.1 Alternate installations の追加および翻訳)
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Node.js は便利なライブラリが組み合わされた javascript 実行環境です。Google の V8 エンジン を使用してブラウザの外でコードを実行します。イベント駆動型のノンブロッキング I/O モデルを採用しているため、リアルタイムなウェブアプリケーションに適しています。

インストール

nodejs パッケージをインストールします。LTS 版もあります:

別のインストール方法

様々なバージョンの nodejs を動作させる必要があったり、または動作させることを望むことは珍しいことではありません。node ユーザーの間で推奨されている方法は NVM (Node Version Manger) の使用です。nvmAUR を使うことで簡単にインストールすることができます。

これをシェルの起動ファイルに追加することで設定できます:

# Set up Node Version Manager
source /usr/share/nvm/init-nvm.sh

使用方法はプロジェクトの github にまとめられていますが、要するに次を実行するだけです:

$ nvm install 8.0
Downloading and installing node v8.0.0...
[..]

$ nvm use 8.0
Now using node v8.0.0 (npm v5.0.0)

nvmAUR を使う場合、以前は AUR の nodejs-fake パッケージを使うことが推奨されていましたが、これは現在、削除されています。推奨される方法は、マニュアル pacman(8) § TRANSACTION OPTIONS (APPLY TO -S, -R AND -U) にあるように、--assume-installed nodejs=<version> を使うことです。

ディレクトリに、.nvmrc ファイルがあるたびに、`nvm use` を自動的に実行したい場合は、~/.bashrc以下を追加してください。

Node Packaged Module

npm は node.js の公式パッケージマネージャです。nodejs 0.12.2-4 から、npm はパッケージに含まれないようになりました。公式リポジトリから npm パッケージでインストールできます。

npm でパッケージを管理

パッケージのインストール

全てのパッケージは次のコマンドでインストールできます:

$ npm install packageName

上のコマンドでパッケージがカレントディレクトリの node_modules に、実行ファイルが node_modules/.bin にインストールされます。

システム全体にインストールするには -g スイッチを使います:

# npm -g install packageName

デフォルトでは、上記のコマンドでパッケージは /usr/lib/node_modules/npm にインストールされるため、実行するのに管理者権限が必要になります。

ユーザー個別にインストールする場合、別のローカルフォルダを使うように npm を設定することができます。様々な方法で設定できます:

  • 手動で --prefix コマンドラインフラグを使う (例: npm -g install packageName --prefix ~/.node_modules)。
  • npm_config_prefix 環境変数を使う。
  • ユーザーの設定ファイル ~/.npmrc を使う。

1番目の方法は推奨されていません。インストールした場所を覚えておく必要があり、操作を行う度にパラメータを指定しなくてはならないためです。

2番目の方法を使う場合、シェルの設定ファイル (例: .bash_profile) に以下の行を追加してください:

PATH="$HOME/.node_modules/bin:$PATH"
export npm_config_prefix=~/.node_modules

変更を適用するために、一度ログアウトしてからログインしなおすか、シェルを再起動してください。

3番目の方法では以下のコマンドを使います:

$ npm config edit

prefix オプションを探して、適当な場所に設定してください:

prefix=~/.node_modules

行頭の ; は忘れずに削除してください。そのままではコメントとして認識されてしまいます。上記の設定をしたら、シェルの設定ファイル (例: .bash_profile) に実行ファイルの場所を追加します:

export PATH="$HOME/.node_modules/bin:$PATH"

変更を適用するために、一度ログアウトしてからログインしなおすか、シェルを再起動してください。

パッケージのアップデート

パッケージをアップデートするには次を実行:

$ npm update packageName

グローバルにインストールしたパッケージ (-g) の場合:

# npm update -g packageName
ノート: グローバルにパッケージをインストールしたときは管理者権限が必要なので注意してください。
全てのパッケージをアップデート

場合によっては、全てのパッケージをアップデートしたいと思うかもしれません。ローカルでもグローバルでも可能です。packageName を抜いて npm を実行すると全てのパッケージがアップデートされます:

$ npm update

またはグローバルにインストールしたパッケージをアップデートするには -g フラグを追加:

# npm update -g

パッケージの削除

-g スイッチを使ってインストールしたパッケージを削除するには次のコマンドを使用:

# npm -g uninstall packageName
ノート: グローバルにパッケージをインストールしたときは管理者権限が必要なので注意してください。

ローカルパッケージを削除するときはスイッチを省いて実行:

$ npm uninstall packageName

パッケージの一覧表示

グローバルにインストールしたパッケージのツリービューを表示するには次を使用:

$ npm -g list

場合によってツリーは深くなりすぎることがあります。トップレベルのパッケージだけを表示するには:

$ npm list --depth=0

アップデートが必要な古いパッケージだけを表示するには:

$ npm outdated

pacman でパッケージを管理

Arch User Repository には nodejs-packageName という名前で node.js のパッケージがいくつか存在します。

トラブルシューティング

node-gyp エラー

次のようなエラーの場合 gyp WARN EACCES user "root" does not have permission to access the ... dir--unsafe-perm オプションが役立つ場合があります。

# npm install --unsafe-perm -g node-inspector

エラー Cannot find module ...

npm 5.x.x 以降、package-lock.json ファイルは package.json とともに生成されます。2つのファイルが異なるパッケージバージョンを参照している場合、競合が発生する可能性があります。この問題を解決する一時的な方法は次の通りです:

$ rm package-lock.json
$ npm install

ただし、npm 5.1.0 以降で修正されています。詳細については、以下を参照してください:

missing dependencies

参考資料

nodejs や公式のパッケージマネージャである npm の詳細情報は以下の資料を参照してください: