Trinity

提供: ArchWiki
2015年11月4日 (水) 14:00時点におけるKusakata (トーク | 投稿記録)による版
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Trinity Desktop Environment (TDE) プロジェクトは Unix ライクなオペレーティングシステム向けの機能豊富なデスクトップ環境です。全体として KDE 3.5 のコンピュータスタイルを維持することを目標としています。TDE は高速で安定しており、成熟した Linux デスクトップです。

TDE について

TDE (14.0.0) の最新の安定版は2014年12月16日にリリースされました。現愛は 14.1.0 が開発中です。

Trinity は KDE 3.5 の独立したフォークであり開発コミュニティは KDE とは別になっています。Trinity プロジェクトによる継続的な開発によって KDE 3.5.10 の最終リリースに存在していた荒っぽいところは綺麗に仕上げられています。また、最新の環境を維持するために新しい便利な機能が多数追加されています。

R14 は真の TDE リリースとするためにブランドやアートワーク、グラフィックが全て変更されて Trinity プロジェクトとしてアップデートされており、KDE3 の標準的なイメージは残っていません。R14 コードベースの主要な改善と変更は 3.5.13-sru にバックポートされています。最新のグラフィックライブラリ, systemd, libusbx, udisk2 など新しい実装のハードウェアパラダイムでデスクトップは機能します。

ソースからビルド

2015年7月現在、Arch Linux に Trinity のパッケージは存在しないため、自分で作成する必要があります。Arch のパッケージを作成する方法はパッケージの作成を見て下さい。

R14 のソース tarball をダウンロードするには、Trinity R14.0.0 Release のページの下部にある Download Source Tarballs リンクを辿って下さい。

ソースは git リポジトリに存在します。リポジトリを複製する方法は Trinity プロジェクトの GIT information ページを見て下さい。

ビルドする順番は How to Build TDE のページに明記されています。

Arch でビルド

警告: Arch で Trinity をビルドする場合 KDE4 が存在しないクリーンな環境でビルドする必要があります。

DeveloperWiki:Building in a Clean Chroot を参照してビルドするための chroot をセットアップしてください。DeveloperWiki に書かれているように $CHROOT/root/repolocal リポジトリを設定してビルドしたパッケージをリポジトリに追加します。

例:

# mkarchroot -u $CHROOT/root
# makechrootpkg -c -r $CHROOT
# makechrootpkg -r $CHROOT

Which means respectively:

  1. update the chroot
  2. build first package with the -c option
  3. build remaining packages without update

起動と設定

TDE のインストールが成功したら、kdm を使って KDE Plasma を起動するのと同じように tdm デスクトップマネージャを使って TDE (や他のデスクトップ) を起動することができます。ディスプレイマネージャの init スクリプトは衝突しないように kdm から tdm に名前が変更されています。TDE には tdm.service ファイルが含まれており systemd でブート時に tdm を起動することが可能です。また、~/.xinitrc に starttde のパスを記述することで TDE をコマンドラインから起動することもできます。どちらにしろ tdm や TDE の起動は簡単です。

systemd で tdm.service を有効化してブート時に tdm を起動

systemd がデフォルトの multi-user.target を起動するように設定されている場合、tdm.service有効化するだけでブート時に tdm を起動するように設定できます。

何か問題が発生したら、default.target を手動で設定してください。詳しくはディスプレイマネージャ#ディスプレイマネージャをロードするを参照。

startx で起動するように設定

Trinity は通常の starttde を提供しています。Arch のパッケージングガイドラインに従ってパッケージを作成した場合、ファイルは /usr/bin に配置されます。Trinity を起動する一番簡単な方法は ~/.xinitrc の末尾に starttde を追加することです。~/.xinitrc が存在しない場合、/etc/skel からコピーするか以下の内容で作成してください:

~/.xinitrc
exec starttde

そしてコマンドラインから、startx と入力します。詳しくは xinitrc を見て下さい。

参照