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[http://www.vimprobable.org/ Vimprobable] は Mozilla [[Firefox]] で利用できる Vimperator プラグインのような操作ができる WWW ブラウザです。WebKit エンジンがベースになっています (GTK バインディングを使用)。開発が止まってしまった vimpression のフォークです。
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[[AUR]] には3つのバージョンの Vimprobable が存在します: {{AUR|vimprobable-git}}, {{AUR|vimprobable2-git}}, {{AUR|vimprobable2}} (最新リリース)。現在の Vimprobable2 はバージョン 1.0 で、それがメインブランチと考えられます。Vimprobable1 の開発はまだ終わっておらずバグフィックスが追加されていますが、活発な開発は Vimprobable2 に引き継がれています。
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最初のバージョンではコンパイルする前に {{ic|config.h}} を編集するしかカスタマイズする方法がありません。とても安定していて使いやすいバージョンです。バージョン 2 も安定していますが、開発は活発に行われています。{{ic|:set}} や {{ic|:map}} コマンドによる設定など、カスタマイズをさらに広げることに注力しています。
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==設定==
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どちらのバージョンも {{ic|config.h}} ファイルでカスタマイズを行ってから以下のコマンドで再コンパイルする必要があります:
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Vimprobable2 では {{ic|$XDG_CONFIG_HOME/vimprobable/vimprobablerc}} という名前の設定ファイルも読み込みにいきます。再コンパイルする必要なく様々なオプションを設定することが可能です。ファイルは自分で作成してください。
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基本的な vimprobablerc には以下のオプションを記述します:
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set homepage=https://bbs.archlinux.org/
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set fontsize=12
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Vimprobable2 の設定に関する詳細は rc の man ページに書かれています:
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man vimprobablerc
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他にもカスタマイズできるファイルがソースディレクトリには2つ存在します: {{ic|config.h}} と {{ic|keymap.h}}。御察しの通り、前者には外観などの一般的な設定オプションを記述し、後者ではキーバインドを設定します。どちらのファイルも、変更を加えたら Vimprobable2 を再コンパイルしないと変更が適用されません。
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{{Tip|As per the post install instructions, you will need to copy these files from the source directory to customize them.}}
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デフォルトのキーバインドやオプションについては man ページで確認できます:
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man vimprobable
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==Tips==
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ユーザーエージェントをもっと一般的なものに設定することでウェブサイトによってはアクセスが簡単になります。{{ic|$XDG_CONFIG_HOME/vimprobable/vimprobablerc}} に多くのサイトが受け入れているブラウザのユーザーエージェントを追加してください。例:
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set useragent="Vimprobable2 (X11; U; Unix; en-US) AppleWebKit/531.2+ Compatible (Safari)"
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次のページでユーザーエージェントのリストを見ることができます: http://www.useragentstring.com/pages/useragentstring.php
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以下のように Vimprobable2 の {{ic|config.h}} で検索エンジンを追加することが可能です:
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static Searchengine searchengines[] = {
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{ "b", "http://blekko.com/?q=%s" },
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{ "d", "http://duckduckgo.com/?q=%s" },
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{ "g", "http://www.google.com/search?hl=en&source=hp&ie=ISO-8859-l&q=%s" },
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{ "w", "https://secure.wikimedia.org/wikipedia/en/w/index.php?title=Special%%3ASearch&search=%s&go=Go" },
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}
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[http://tools.suckless.org/tabbed tabbed] で Vimprobable を動作させている場合、{{ic|xid}} で Vimprobable を起動することで他のアプリケーションからウェブページを開いて {{ic|tabbed}} でページをキャプチャできます:
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$(tabbed -d >/tmp/tabbed.xid); vimprobable2 -e $(</tmp/tabbed.xid)
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そして他のアプリケーションから {{ic|xid}} を使って Vimprobable を起動するようにします:
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exec vimprobable2 -e $(</tmp/tabbed.xid) "$1"
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以下のスクリプトを使えば tabbed のウィンドウが存在しない場合に tabbed セッションを作成して、tabbed の中に Vimprobable を起動することができるようになります。
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{{bc|<nowiki>
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#!/usr/bin/env bash
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[[ -z $((xprop -id $(</tmp/tabbed.xid)) 2>/dev/null) ]] && tabbed -d > /tmp/tabbed.xid
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exec vimprobable2 -e $(</tmp/tabbed.xid) $( [[ "$1" ]] && echo "$1") &
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</nowiki>}}
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==資料==
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* [http://www.vimprobable.org/ Vimprobable] ウェブサイト
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* [http://tools.suckless.org/tabbed tabbed] タブを管理するための suckless プログラム
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* Vimprobable の [http://vimeo.com/53829053 スクリーンキャスト]

2016年1月6日 (水) 03:51時点における版

Vimprobable は Mozilla Firefox で利用できる Vimperator プラグインのような操作ができる WWW ブラウザです。WebKit エンジンがベースになっています (GTK バインディングを使用)。開発が止まってしまった vimpression のフォークです。

インストール

AUR には3つのバージョンの Vimprobable が存在します: vimprobable-gitAUR, vimprobable2-gitAUR, vimprobable2AUR (最新リリース)。現在の Vimprobable2 はバージョン 1.0 で、それがメインブランチと考えられます。Vimprobable1 の開発はまだ終わっておらずバグフィックスが追加されていますが、活発な開発は Vimprobable2 に引き継がれています。

最初のバージョンではコンパイルする前に config.h を編集するしかカスタマイズする方法がありません。とても安定していて使いやすいバージョンです。バージョン 2 も安定していますが、開発は活発に行われています。:set:map コマンドによる設定など、カスタマイズをさらに広げることに注力しています。

設定

どちらのバージョンも config.h ファイルでカスタマイズを行ってから以下のコマンドで再コンパイルする必要があります:

$ makepkg -fi

Vimprobable2 では $XDG_CONFIG_HOME/vimprobable/vimprobablerc という名前の設定ファイルも読み込みにいきます。再コンパイルする必要なく様々なオプションを設定することが可能です。ファイルは自分で作成してください。

基本的な vimprobablerc には以下のオプションを記述します:

set homepage=https://bbs.archlinux.org/
set scrollbars=false
set fontsize=12
set monofontsize=10
set monofont="Droid Sans Mono Slashed"

Vimprobable2 の設定に関する詳細は rc の man ページに書かれています:

man vimprobablerc

他にもカスタマイズできるファイルがソースディレクトリには2つ存在します: config.hkeymap.h。御察しの通り、前者には外観などの一般的な設定オプションを記述し、後者ではキーバインドを設定します。どちらのファイルも、変更を加えたら Vimprobable2 を再コンパイルしないと変更が適用されません。

ヒント: As per the post install instructions, you will need to copy these files from the source directory to customize them.

デフォルトのキーバインドやオプションについては man ページで確認できます:

man vimprobable

Tips

ユーザーエージェントをもっと一般的なものに設定することでウェブサイトによってはアクセスが簡単になります。$XDG_CONFIG_HOME/vimprobable/vimprobablerc に多くのサイトが受け入れているブラウザのユーザーエージェントを追加してください。例:

set useragent="Vimprobable2 (X11; U; Unix; en-US) AppleWebKit/531.2+ Compatible (Safari)"

次のページでユーザーエージェントのリストを見ることができます: http://www.useragentstring.com/pages/useragentstring.php

以下のように Vimprobable2 の config.h で検索エンジンを追加することが可能です:

static Searchengine searchengines[] = {
{ "b",         "http://blekko.com/?q=%s" },
{ "d",         "http://duckduckgo.com/?q=%s" },
{ "g",         "http://www.google.com/search?hl=en&source=hp&ie=ISO-8859-l&q=%s" },
{ "a",         "https://wiki.archlinux.org/index.php?title=Special%%3ASearch&search=%s&go=Go" },
{ "w",         "https://secure.wikimedia.org/wikipedia/en/w/index.php?title=Special%%3ASearch&search=%s&go=Go" },
}

tabbed で Vimprobable を動作させている場合、xid で Vimprobable を起動することで他のアプリケーションからウェブページを開いて tabbed でページをキャプチャできます:

 $(tabbed -d >/tmp/tabbed.xid); vimprobable2 -e $(</tmp/tabbed.xid)

そして他のアプリケーションから xid を使って Vimprobable を起動するようにします:

 exec vimprobable2 -e $(</tmp/tabbed.xid) "$1"

以下のスクリプトを使えば tabbed のウィンドウが存在しない場合に tabbed セッションを作成して、tabbed の中に Vimprobable を起動することができるようになります。

#!/usr/bin/env bash
[[ -z $((xprop -id $(</tmp/tabbed.xid)) 2>/dev/null) ]] && tabbed -d > /tmp/tabbed.xid 
exec vimprobable2 -e $(</tmp/tabbed.xid) $( [[  "$1"  ]] && echo "$1") &

資料