「Vulkan」の版間の差分

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$ ls /usr/share/vulkan/icd.d/
 
$ ls /usr/share/vulkan/icd.d/
   
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Vulkan がハードウェアで動作していることを確認するには、{{Pkg|vulkan-tools}} を[[インストール]]し、{{ic|vulkaninfo}} を使って関連情報をシステムから抜き出します。グラフックスカードの情報を手に入れれば、Vulkan が動作していることを知ることができます。
To ensure that Vulkan is working with your hardware, [[install]] {{Pkg|vulkan-tools}} and use the {{ic|vulkaninfo}} command to pull up relevant information about your system. If you get info about your graphics card, you will know that Vulkan is working.
 
   
 
$ vulkaninfo
 
$ vulkaninfo
   
You can see https://linuxconfig.org/install-and-test-vulkan-on-linux for more information.
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さらなる情報は https://linuxconfig.org/install-and-test-vulkan-on-linux で見ることができます。
   
 
=== AMD ドライバを切り替える ===
 
=== AMD ドライバを切り替える ===
   
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AMD のシステム上では、一度に複数の Vulkan ドライバをインストールすることができます。なので、それらを切り替えたい場合があります。
On AMD systems, it is valid to have multiple Vulkan drivers installed at once, and it may be desirable to switch between them.
 
   
 
==== 環境変数で選択する ====
 
==== 環境変数で選択する ====
   
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{{Note|この方法は AMDVLK クローズドドライバの選択をサポートしません。}}
{{Note|This method does not support selecting the AMDVLK Closed drivers.}}
 
   
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{{Pkg|amdvlk}} 2021.Q3.4 以降、新しい切り替えロジックが実装されました。これにより、AMDVLK がデフォルトとなり、以下のいずれかを行う必要があります:
As of {{Pkg|amdvlk}} 2021.Q3.4, a new switching logic was implemented which enforces AMDVLK as the default and mandates you either
 
   
* set {{ic|1=AMD_VULKAN_ICD=RADV}} to switch from the AMDVLK default,
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* {{ic|1=AMD_VULKAN_ICD=RADV}} を設定し、AMDVLK のデフォルトから他のものに切り替える。
* or globally set {{ic|1=DISABLE_LAYER_AMD_SWITCHABLE_GRAPHICS_1=1}} to re-enable the ICD loader method below.
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* あるいは、グローバルに {{ic|1=DISABLE_LAYER_AMD_SWITCHABLE_GRAPHICS_1=1}} を設定し、以下の ICD ローダの方法を再有効化する。
   
When {{ic|1=DISABLE_LAYER_AMD_SWITCHABLE_GRAPHICS_1=1}}, you can choose your preferred driver by setting the environment variable {{ic|VK_ICD_FILENAMES}}. For example, running [[Steam]] with the RADV driver is done by
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{{ic|1=DISABLE_LAYER_AMD_SWITCHABLE_GRAPHICS_1=1}} が設定されると、{{ic|VK_ICD_FILENAMES}} 環境変数を設定することによりドライバを選択することができます。例えば、[[Steam]] RADV ドライバで実行するようにするには:
   
 
$ VK_ICD_FILENAMES=/usr/share/vulkan/icd.d/radeon_icd.i686.json:/usr/share/vulkan/icd.d/radeon_icd.x86_64.json steam
 
$ VK_ICD_FILENAMES=/usr/share/vulkan/icd.d/radeon_icd.i686.json:/usr/share/vulkan/icd.d/radeon_icd.x86_64.json steam
   
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32 ビットのゲームのクラッシュを回避するために、32 ビット版と 64 ビットを環境変数に割り当てることができます。
To avoid crashes with 32-bit games, it is possible to assign the 32-bit variant and the 64-bit variant to the environment variable.
 
   
 
==== AMD Vulkan Prefixes で選択する ====
 
==== AMD Vulkan Prefixes で選択する ====
   
[https://gitlab.com/AndrewShark/amd-vulkan-prefixes AMD Vulkan Prefixes] is a script for switching between all three Vulkan implementations. [[Install]] {{AUR|amd-vulkan-prefixes}}, and prepend your application with the prefix you want. The executables provided are {{ic|vk_radv}}, {{ic|vk_amdvlk}}, and {{ic|vk_pro}}. For example, to use the AMDVLK Closed drivers:
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[https://gitlab.com/AndrewShark/amd-vulkan-prefixes AMD Vulkan Prefixes] は3つの Vulkan 実装を切り替えるためのスクリプトです。{{AUR|amd-vulkan-prefixes}} を[[インストール]]し、アプリケーションの前にお望みの接頭辞を付けてください。提供される実行ファイルは {{ic|vk_radv}}{{ic|vk_amdvlk}}、そして {{ic|vk_pro}} です。例えば、AMDVLK クローズドドライバを使用するには:
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$ vk_pro ''command''
 
$ vk_pro ''command''
   

2022年5月30日 (月) 06:34時点における版

Wikipedia:ja:Vulkan より:

Vulkan (旧名 "glNext") はオーバーヘッドが少ない、クロスプラットフォームなリアルタイム3次元コンピュータグラフィックス・コンピュート API である。

詳しくは Khronos のウェブサイトを参照してください。

インストール

ノート:

ハイブリッドグラフィック (NVIDIA Optimus/AMD Dynamic Switchable Graphics) の場合:

  • Vulkan は Bumblebee で公式ではサポートされていません。[1] を見てください。しかし、primus_vk あるいは primus-vk-gitAUR により動作します。
  • Radeon の Vulkan ドライバーは PRIME をサポートしています。[2] を参照。

Vulkan アプリを実行するには vulkan-icd-loader と (32ビットのアプリケーションを実行したい場合は lib32-vulkan-icd-loader も)、使用しているグラフィックカードの Vulkan ドライバーをインストールする必要があります:

他のドライバーはパッケージ化されていないので、手動でインストールしてください:

Vulkan アプリケーションを開発するには、vulkan-headers も必要になります。また、vulkan-validation-layers および vulkan-tools もインストールすると良いでしょう (vulkaninfo ツールが含まれています)。

検証

システムに現在インストールされている Vulkan 実装を確認するには、次のコマンドを使用します。

$ ls /usr/share/vulkan/icd.d/

Vulkan がハードウェアで動作していることを確認するには、vulkan-toolsインストールし、vulkaninfo を使って関連情報をシステムから抜き出します。グラフックスカードの情報を手に入れれば、Vulkan が動作していることを知ることができます。

$ vulkaninfo

さらなる情報は https://linuxconfig.org/install-and-test-vulkan-on-linux で見ることができます。

AMD ドライバを切り替える

AMD のシステム上では、一度に複数の Vulkan ドライバをインストールすることができます。なので、それらを切り替えたい場合があります。

環境変数で選択する

ノート: この方法は AMDVLK クローズドドライバの選択をサポートしません。

amdvlk 2021.Q3.4 以降、新しい切り替えロジックが実装されました。これにより、AMDVLK がデフォルトとなり、以下のいずれかを行う必要があります:

  • AMD_VULKAN_ICD=RADV を設定し、AMDVLK のデフォルトから他のものに切り替える。
  • あるいは、グローバルに DISABLE_LAYER_AMD_SWITCHABLE_GRAPHICS_1=1 を設定し、以下の ICD ローダの方法を再有効化する。

DISABLE_LAYER_AMD_SWITCHABLE_GRAPHICS_1=1 が設定されると、VK_ICD_FILENAMES 環境変数を設定することによりドライバを選択することができます。例えば、Steam を RADV ドライバで実行するようにするには:

$ VK_ICD_FILENAMES=/usr/share/vulkan/icd.d/radeon_icd.i686.json:/usr/share/vulkan/icd.d/radeon_icd.x86_64.json steam

32 ビットのゲームのクラッシュを回避するために、32 ビット版と 64 ビットを環境変数に割り当てることができます。

AMD Vulkan Prefixes で選択する

AMD Vulkan Prefixes は3つの Vulkan 実装を切り替えるためのスクリプトです。amd-vulkan-prefixesAURインストールし、アプリケーションの前にお望みの接頭辞を付けてください。提供される実行ファイルは vk_radvvk_amdvlk、そして vk_pro です。例えば、AMDVLK クローズドドライバを使用するには:

$ vk_pro command

Vulkan ハードウェアデータベース

ドライバーをインストールしたら、vulkan-caps-viewerAUR を実行することで GPU とドライバーのスペックを vulkan.gpuinfo.org で共有することができます。

トラブルシューティング

Error - vulkan: No DRI3 support

上記のメッセージが表示される場合、以下の内容のファイルを作成して X を再起動してください。Wayland では以下の設定は必要ありません。

/etc/X11/xorg.conf.d/20-intel.conf
Section "Device"
   Identifier  "Intel Graphics"
   Driver      "intel"
   Option      "DRI"    "3"
EndSection

Nvidia - vulkan が動作せず初期化できない

vulkan-intel がインストールされていないか確認してください。インストールされていると Nvidia の vulkan ドライバーが認識されないことがあります。

あるいは、環境変数 VK_ICD_FILENAMES/usr/share/vulkan/icd.d/nvidia_icd.json に設定してください。

No device for the display GPU found. Are the intel-mesa drivers installed?

環境変数 VK_ICD_FILENAMES に intel_icd と primus_vk_wrapper の両方のセットしてみてください。

export VK_ICD_FILENAMES=/usr/share/vulkan/icd.d/intel_icd.x86_64.json:/usr/share/vulkan/icd.d/primus_vk_wrapper.json