VirtualBox

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VirtualBoxVMware に似た仮想 PC エミュレータです。継続的に開発が行われており、新しい機能が日夜追加されています。例えば、バージョン 2.2 では Linux と Solaris をゲストにした OpenGL 3D アクセラレーションがサポートされました。VirtualBox には仮想マシンを管理するために Qt による GUI インターフェースや、SDL によるコマンドラインツールが用意されています。ゲスト OS によっては guest additions を使って、ファイルやクリップボードの共有・ビデオアクセラレーション・"シームレス"なウィンドウ統合モードなどのゲスト・ホストを統合する機能を使うことができます。

この項目について詳しくは Wikipedia の記事を見て下さい: VirtualBox

目次

ホストとしてインストール

コアパッケージのインストール

virtualbox パッケージをインストールしてください。さらに、ホストモジュールのパッケージを選択してインストールしてください:

  • linux カーネルを使用している場合 virtualbox-host-modules-arch を選択してください。
  • 他のカーネルを使っている場合 virtualbox-host-dkms を選択してください。
    • virtualbox-host-dkms によって提供される virtualbox モジュールをコンパイルするには、インストールしているカーネルにあわせて適切なヘッダーパッケージをインストールする必要があります (例: linux-lts なら linux-lts-headers パッケージ、linux-zen なら linux-zen-headers パッケージ) [1]。VirtualBox かカーネルのどちらかがアップデートされると、DKMS の Pacman フックによって自動的にカーネルモジュールが再コンパイルされます。

モジュールに署名する

CONFIG_MODULE_SIG_FORCE オプションを有効にしたカスタムカーネルを使っている場合、カーネルのコンパイル時に生成される鍵を使ってモジュールに署名する必要があります。

カーネルツリーのフォルダに移動して、以下のコマンドを実行してください:

# for module in `ls /lib/modules/$(uname -r)/kernel/misc/{vboxdrv.ko,vboxnetadp.ko,vboxnetflt.ko,vboxpci.ko}` ; do ./scripts/sign-file sha1 certs/signing_key.pem certs/signing_key.x509 $module ; done
ノート: ハッシュのアルゴリズムは必ずしも設定と一致している必要はありませんが、カーネルの中に組み込まれている必要はあります。

カーネルモジュールのロード

バージョン 5.0.16 から、virtualbox-host-modules-archvirtualbox-host-dkmssystemd-modules-load サービスを使用して起動時にモジュールをロードします。

ノート: 起動時に VirtualBox モジュールをロードして欲しくない場合、/etc/modules-load.dvirtualbox-host-modules-arch.conf (または virtualbox-host-modules-dkms.conf) という名前の空のファイル (あるいは /dev/null のシンボリックリンク) を作成して /usr/lib/modules-load.d/virtualbox-host-modules-arch.conf (または /usr/lib/modules-load.d/virtualbox-host-dkms.conf) を無効化する必要があります。

VirtualBox が使っているカーネルモジュールの中には vboxdrv と呼ばれる必須モジュールがあり、仮想マシンを起動する前にロードする必要があります。Arch Linux 起動時に自動でロードすることも、必要なときだけ手動でロードすることもできます。

dkms でモジュールを使う場合、最初に、modprobe によって使用されたカーネルモジュールの依存関係データベースを depmod -a でアップデートしてください。DKMS パッケージ (e.g. virtualbox-host-modules[リンク切れ: 置換パッケージ: virtualbox-host-modules-arch], virtualbox-host-modules-ltsAUR,...) を使わないユーザーはこのコマンドを実行する必要はありません、データベースはインストール時に更新されるためです

手動でモジュールをロードするには:

# modprobe vboxdrv

次のモジュールは任意ですが、高度な設定をするときは面倒くさいことにならないようにロードすることを推奨します: vboxnetadp, vboxnetflt, vboxpci

  • vboxnetadpvboxnetflt はどちらも "ホストオンリーネットワーク" 機能を使うときに必要になります。正確に言えば、vboxnetadp は VirtualBox のグローバル設定でホストインターフェイスを作成するのに必要で、vboxnetflt はそのネットワークインターフェイスを使って仮想マシンを起動するのに必要です。
  • vboxpci は仮想マシンでホストの PCI デバイスをパススルーするときに必要になります。
ノート: モジュールを更新したときにカーネルに VirtualBox カーネルモジュールがロードされていた場合、更新された新しいバージョンを使うためには手動でリロードしなくてはなりません。root で vboxreload を実行してください。

最後に、上記の "ホストオンリーネットワーク" 機能を使う場合、net-tools がインストールされていることを確認してください。VirtualBox は ifconfigroute を使って IP を割り当て VBoxManage hostonlyif や GUI の Settings > Network > Host-only Networks > Edit host-only network (space) > Adapter で設定されたホストインターフェイスに接続します。

ユーザー名を vboxusers グループに追加

利用するユーザー名を vboxusers グループに追加してください。追加しなくても問題なく動作しますが、共有フォルダなどの任意機能を動かすためには必要です。新しいグループは自動では現在のセッションに適用されません; ユーザーは一度ログインしなおすか newgrpsudo -u $USER -s などのコマンドで新しい環境を始める必要があります。現在のユーザーを vboxusers グループに追加するには、次を入力してください:

# gpasswd -a $USER vboxusers

Guest additions ディスク

VirtualBox を動かすホスト側 (Arch Linux) には、virtualbox-guest-iso もインストールすることが推奨されています。これはゲスト OS に guest additions をインストールするために使われるディスクイメージです。.iso ファイルは /usr/lib/virtualbox/additions/VBoxGuestAdditions.iso に配置され、仮想マシンの中から手動でマウントする必要があります。マウントしたら、ゲストの中で guest additions インストーラーを実行できます。

エクステンションパック

VirtualBox 4.0 から、GPL ではないコンポーネントはアプリケーションから分割されるようになりました。フリーでない、個人利用においてのみ利用可能なライセンスでリリースされていますが、追加機能が入っている Oracle エクステンションパックに興味をひかれるかもしれません。手動でインストールする代わりに、AUR には virtualbox-ext-oracleAUR パッケージが存在します。ビルド済みのバージョンは seblu リポジトリにあります。

伝統的な手動のインストールをしたい場合: エクステンションを手動でインストールして GUI (File > Preferences > Extensions) または VBoxManage extpack install <.vbox-extpack> でインストールしてください。VirtualBox に特権アクセスを与えるためのツールキット (Polkit や gksu など) が必須です。このエクステンションのインストールには root 権限が必要になります

適切なフロントエンドの使用

VirtualBox には複数のフロントエンドが存在しています:

  • 普通の GUI で VirtualBox を使いたい場合は VirtualBox を使ってください。
  • コマンドライン内だけで VirtualBox を使いたい場合 (起動と既存の仮想マシンの設定変更だけ)、VBoxSDL コマンドが使えます。VBoxSDL はメニューやコントロールがない、ピュアな仮想マシンだけを含んだシンプルなウィンドウのみを表示します。
  • GUI を (サーバーなどで) 実行せずにコマンドラインで VirtualBox を使って仮想マシンを作成・起動・設定したい場合、ホスト側で全く目に見える出力を行わなず VRDP データだけを送信する VBoxHeadless を使います。

また、PhpVirtualBox を使えばウェブインターフェイスで仮想マシンを管理することが可能です。

仮想マシンを作成する方法は VirtualBox マニュアルを参照してください。

警告: 仮想ディスクイメージを Btrfs ファイルシステムに保存する場合は、イメージを作成する前に、イメージを保存するディレクトリの Copy-on-Write を無効にすると良いでしょう。

Arch Linux をゲストにする

仮想マシンの中に Arch Linux をインストール

仮想マシンの仮想ドライブを使って Arch のインストールメディアを起動します。そして、ビギナーズガイドインストールガイドに書かれている方法に従って Arch のインストールを完了してください。グラフィックドライバーのインストールはしません: 次のステップで VirtualBox のグラフィックドライバーをインストールします。

EFI モードでインストール

VirtualBox の中に EFI モードで Arch Linux をインストールしたい場合、仮想マシンの設定で、左側のパネルの System アイテムを選んでから右側のパネルの Motherboard を選択して Enable EFI (special OSes only) のチェックを入れて下さい。Arch Linux のインストールメディアを起動すると Arch Linux の標準の systemd-boot メニューが素早く表示されます:

Arch Linux archiso x86_64 UEFI USB
UEFI Shell x86_64 v1
UEFI Shell x86_64 v2
EFI Default Loader

最初のアイテムを選択してカーネルをロードした後、メディアは1分30秒ほど止まった後、通常通りにカーネルの起動に進みます。絶望しないで待機して下さい。

システムとブートローダーをインストールしたら、VirtualBox はまず ESP から /EFI/BOOT/BOOTX64.EFI を実行します。最初のオプションが失敗した場合、VirtualBox は次に EFI のシェルスクリプト startup.nsh を ESP のルートから試行します。つまり、システムを起動する方法として以下の選択肢があります:

  • 毎回 EFI シェルから手動でブートローダーを起動する。
  • ブートローダーをデフォルトの /EFI/BOOT/BOOTX64.EFI パスに移動する。
  • ESP のルートに startup.nsh スクリプトを作成してブートローダーアプリケーションのパスを記述する。例: \EFI\grub\grubx64.efi

GRUBGummiboot を使うなら、デフォルトの EFI Hard Drive エントリが完璧に動作します。起動時に F2 キーを押すことで使える、VirtualBox Boot Manager を使用しないで下さい: 起動時に手動で追加した、もしくは efibootmgr による EFI エントリは再起動しても残りますが VM をシャットダウンすると消えます

UEFI Virtualbox installation boot problems も参照。

Guest Additions をインストール

VirtualBox の Guest Additions にはゲストオペレーティングシステムを最適化するドライバーやアプリケーションが含まれています。画像解像度の改善やマウスのより良い制御などもされます。インストールしたゲスト環境の中で、グラフィカル環境を使用する場合、virtualbox-guest-utils をインストールしてください。グラフィカル環境を使わないときは X のサポートを外した VirtualBox Guest ユーティリティの virtualbox-guest-utils-nox をインストールしてください。どちらのパッケージをインストールした場合でも、ゲストモジュールのパッケージの選択が求められます:

virtualbox-guest-dkms によって提供される virtualbox モジュールをコンパイルするには、インストールしているカーネルにあわせて適切なヘッダーパッケージをインストールする必要があります (例: linux-lts なら linux-lts-headers パッケージ、linux-zen なら linux-zen-headers パッケージ) [2]。VirtualBox かカーネルのどちらかがアップデートされると、DKMS の Pacman フックによって自動的にカーネルモジュールが再コンパイルされます。

ノート:
  • ISO を使って、ホスト環境に virtualbox-guest-iso パッケージをインストールして、Guest Additions をインストールすることもできます。その場合、デバイスメニューを開いて Insert Guest Additions CD Image をクリックしてください。
  • vbox カーネルモジュールを再コンパイルするには、root で rcvboxdrv を実行してください。

ゲストで動作する Guest Additions と、ホストで動作する VirtualBox アプリケーションのバージョンは一致している必要があります。バージョンが食い違っていると (クリップボードの共有など) Guest Additions の機能が使えなくなります。ゲストをアップグレードする場合 (例: pacman -Syu)、ホスト側の VirtualBox アプリケーションも最新版になっていることを確認してください。VirtualBox の GUI にある "Check for updates" はときどき機能しないことがあります。virtualbox.org のウェブサイトを確認してください。

Virtualbox カーネルモジュールをロード

自動的にモジュールをロードするには vboxservice サービスを有効化してください。モジュールをロードしてゲストのシステム時刻をホストと同期します。

手動でモジュールをロードするには、次のコマンドを入力:

# modprobe -a vboxguest vboxsf vboxvideo

バージョン 5.0.16 から、virtualbox-guest-modules-archvirtualbox-guest-dkmssystemd-modules-load サービスを使って起動時にモジュールをロードします。

ノート: 起動時に VirtualBox のモジュールをロードして欲しくない場合、/etc/modules-load.dvirtualbox-guest-modules-arch.conf (または virtualbox-guest-modules-dkms.conf) という名前の空のファイル (あるいは /dev/null のシンボリックリンク) を作成して /usr/lib/modules-load.d/virtualbox-guest-modules-arch.conf (または /usr/lib/modules-load.d/virtualbox-guest-modules-dkms.conf) を無効化する必要があります。

VirtualBox ゲストサービスを起動

VirtualBox カーネルモジュールのインストールが終わったら、ゲストサービスを起動する必要があります。ゲストサービスは VBoxClient という名前のバイナリ実行ファイルであり X Window System と対話を行います。VBoxClient は以下の機能を管理します:

  • 共有クリップボードとホストとゲスト間のドラッグアンドドロップ。
  • シームレスウィンドウモード。
  • ゲストのウィンドウサイズに自動的にゲストの表示をリサイズ。
  • VirtualBox ホストバージョンのチェック。

これらの機能は全てフラグを使って個別・手動で有効にすることができます。

$ VBoxClient --clipboard --draganddrop --seamless --display --checkhostversion

今のところドキュメントになっていませんが VirtualBox には X11 サーバーが実際に動作中かどうか確認して全ての機能を自動的に有効にする Bash スクリプト VBoxClient-all が入っています。

# VBoxClient-all

virtualbox-guest-utils はログイン時に VBoxClient-all が実行されるように /etc/xdg/autostart/vboxclient.desktop をインストールします。使用しているデスクトップ環境ウィンドウマネージャが自動的にスクリプトを実行してくれない場合、自動で起動するように手動で設定してください。詳しくは自動起動#グラフィカルを参照。

VirtualBox にはホストとゲスト間で時刻を同期させる機能も存在します。vboxservice.service起動有効化してください。

これで、Arch Linux のゲスト環境が動作するようになったはずです。クリップボードの共有などの機能はデフォルトでは無効になっているので注意してください。使用したいときは VM ごとの設定でオンにする必要があります (例: Settings > General > Advanced > Shared Clipboard)。

Arch Linux ゲストとホストでフォルダを共有したい場合、下を見てください。

ハードウェアアクセラレーション

ハードウェアアクセラレーションはホストコンピュータの VirtualBox のオプションから有効にできます。GDM ディスプレイマネージャ 3.16 以上はハードウェアアクセラレーションのサポートを破壊するので [3]、ハードウェアアクセラレーションに問題が発生する場合、別のディスプレイマネージャを使用することを推奨します (LightDM は問題なく動作します)。

ゲスト側の Arch Linux の共有フォルダ

共有フォルダはホスト側にある VirtualBox によって管理されます。共有フォルダが追加されると、自動でマウントされ読み込み専用になります。 VirtualBox から共有フォルダを作成すると /media/sf_SHAREDFOLDERNAME の中にとフォルダが設置されます。この時、ゲスト側の Arch の中のフォルダを使うには設定が必要になります。ゲスト側の Arch に共有フォルダを作成するには、pacman で Guest Additions パッケージをインストールした後、コマンドラインで以下を実行してください:

# groupadd vboxsf
# gpasswd -a $USER vboxsf
ノート: 自動マウントを機能させるには、vboxservice サービスを有効にする必要があります。次のセクションの説明を見て下さい。

望むなら、シンボリックを作って home ディレクトリにアクセスしやすくすることができます。例として、"Dropbox" という名の共有フォルダがホスト側の VirtualBox の中に作成されている場合、/media/sf_Dropbox をゲスト側に自動で作成するには次のようにしてください:

$ ln -s /media/sf_Dropbox/* ~/dropbox

Guest Additions iso が提供している .run スクリプトでも同じことができますが、Arch はこれを使うことを推奨しません、手動で行うべきだからです。このことについての提言はここで見られます: (pastebin: [4])。

共有フォルダが自動でマウントされない場合、手動でマウントするか次のセクションを読んで下さい。

systemd を使うと起動時に問題が起こる時は、/etc/fstabcomment=systemd.automount を加えて下さい。こうすると、スタートアップ時ではなくマウントポイントにアクセスしたときに共有フォルダがマウントされます。さもなければカーネルアップデート後にシステムが使えなくなるかもしれません(guest additions を手動でインストールした場合)。

sharedFolderName  /path/to/mntPtOnGuestMachine  vboxsf  uid=user,gid=group,rw,dmode=700,fmode=600,noauto,x-systemd.automount
  • sharedFolderName: 仮想マシンの Settings > SharedFolders > Edit > FolderName メニューの値。ホストマシンの実際のフォルダ名とは違う可能性があります。仮想マシンの Settings を確認するには、ホスト OS の VirtualBox アプリケーションから、適切な仮想マシンを選択して Settings をクリックしてください。
  • /path/to/mntPtOnGuestMachine: 存在しない場合、このディレクトリは手動で作成する必要があります (mkdir などを使用)。
  • dmode/fmode/path/to/mntPtOnGuestMachine のなかのディレクトリやファイルのパーミッションです。

2012年8月2日現在、mount.vboxsfnofail オプションに対応していません:

desktop  /media/desktop  vboxsf  uid=user,gid=group,rw,dmode=700,fmode=600,nofail  0  0

ゲストの時刻をホストに同期させる

時刻を同期させるには、まずホスト側に virtualbox-guest-utils をインストールする必要があります(前のセクションを見て下さい)。それから次を実行して次のブート時にサービスを有効にします

# systemctl enable vboxservice.service

今すぐサービスを開始するには

# systemctl start vboxservice.service

共有フォルダの自動マウント機能を使うときにもこのデーモンを起動する必要があります。

ホストからゲストに SSH

仮想マシン設定のネットワークタブの "Advanced" にはポートフォワーディングを作成するツールがあります。ゲストの ssh ポート 22 をホストの 3022 ポートなどに転送することで、以下のように接続できるようになります:

user@host$ ssh -p 3022 $USER@localhost

共有フォルダのかわりに SSHFS を使う

ポートフォワーディングと sshfs を使うことで、ゲストのファイルシステムをホストにマウントすることができます:

user@host$ sshfs -p 3022 $USER@localhost:$HOME ~/shared_folder

仮想ディスクの管理

VirtualBox/ヒントとテクニック#VirtualBox の仮想マシンを他のハイパーバイザにインポート・エクスポートも参照。

VirtualBox によってサポートされているフォーマット

VirtualBox は以下の仮想ディスクフォーマットをサポートしています:

  • VDI (Virtual Disk Image): VirtualBox で仮想マシンを作成したときにデフォルトで使用されるオープンなコンテナです。
  • VMDK (Virtual Machine Disk): VMware によって開発されたフォーマットです。最初は仕様が公開されていませんでしたが、今では VirtualBox でサポートされるオープンなフォーマットになっています。VMDK では 2GB のファイルに分割することができます。巨大なファイルをサポートしていない環境に仮想マシンを保存したい場合に有用です。Parallels の HDD フォーマット以外で、このような機能を提供するフォーマットはありません。
  • VHD (Virtual Hard Disk): Microsoft によって Windows Virtual PC や Hyper-V で使用されているフォーマットです。Microsoft 製品を使用する場合、このフォーマットを選択する必要があります。
ヒント: Windows 7 から、VHD は直接マウントできるようになっています。
  • VHDX (読み取り専用): Microsoft によって開発された Virtual Hard Disk フォーマットの拡張版です。2012年9月4日に Windows Server 2012 に搭載された Hyper-V 3.0 と一緒にリリースされました。VHDX は (ブロックアライメントの改善により) パフォーマンスが向上しており、大きなブロックサイズとジャーナルをサポートしています。VirtualBox は読み取り専用で VHDX をサポートしています [5]
  • HDD (バージョン 2): Parallels Inc によって開発されている HDD フォーマットは Parallels Desktop for Mac などのハイパーバイザ製品で使われています。プロプライエタリなフォーマットで、ドキュメントがないために、新しいバージョンの HDD (バージョン 3 と 4) はサポートされていません。
    ノート: バージョン 1 のサポートに関しては論争が存在します。公式 VirtualBox マニュアルでは HDD ファイルフォーマットのバージョン 2 しかサポートしていない と書かれていますが、Wikipedia の投稿者によればバージョン 1 も使えるという話です。
  • QED (QEMU Enhanced Disk): オープンソースのハイパーバイザである QEMU で使われていた古いファイルフォーマットです。2010年に設計されたフォーマットで、今では QCOW2 などに取って代わられています。特徴として完全な非同期 I/O パス、強力なデータ整合性、バッキングファイル、スパースファイルなどがあります。QED フォーマットは古いバージョンの QEMU で作成された仮想マシンとの互換性のためだけにサポートされています。
  • QCOW (QEMU Copy On Write): QEMU の現行フォーマットです。QCOW フォーマットは zlib ベースの透過圧縮や暗号化をサポートしています (暗号化は問題があるため推奨されていません)。QCOW にはふたつのバージョンが存在します: QCOW と QCOW2 です。QCOW2 は QCOW よりも優れています。VirtualBox が完全にサポートしているのは QCOW です [6]。QCOW2 にはリビジョン違いがふたつあります: QCOW2 0.10 と QCOW2 1.1 になります (QEMU で仮想ディスクを作成した場合、後者がデフォルトです)。VirtualBox は QCOW2 をサポートしていません。
  • OVF (Open Virtualization Format): 異なるハイパーバイザ間での仮想マシンの相互運用性を考えて設計されたオープンなフォーマットです。VirtualBox は VBoxManage のインポート・エクスポート機能によって OVF フォーマットをサポートしています [7]。ただし 既知の制限 が存在します。
  • RAW: 特定のファイルフォーマットのコンテナに格納せず直接ディスクに仮想ディスクを配置するモードです。VirtualBox は複数の方法で RAW 機能をサポートしています: RAW ディスクを 特定のフォーマット に変換、ディスクを RAW にクローン、あるいは物理ディスクやファイルを指し示す VMDK ファイルを直接使用する [8]

ディスクイメージフォーマットの変換

VBoxManage clonehd を使うことで VDI, VMDK, VHD, RAW を相互に変換することができます。

$ VBoxManage clonehd inputfile outputfile --format outputformat

例えば VDI を VMDK に変換するには:

$ VBoxManage clonehd source.vdi destination.vmdk --format VMDK

QCOW

VirtualBox は QEMU の QCOW2 ディスクイメージフォーマットをサポートしていません。VirtualBox で QCOW2 ディスクイメージを使うには変換する必要があります。qemuqemu-img コマンドを使うことで変換できます。qemu-img は QCOW を VDI, VMDK, VHDX, RAW などのフォーマットに変換します (qemu-img --help を実行することで変換可能なフォーマットを確認できます)。

$ qemu-img convert -O output_fmt inputfile outputfile

例えば QCOW2 を VDI に変換するには:

$ qemu-img convert -O vdi source.qcow2 destination.vdi
ヒント: -p パラメータを使うことで変換の進捗を確認できます。

QCOW2 には 0.10 と 1.1 がありますが、-o compat=revision でどちらを使うか指定できます。

仮想ディスクのマウント

VDI

VDI イメージのマウントは容量固定のイメージ (静的イメージ) でしか使えません。動的 (動的容量割当) イメージのマウントは簡単にできません。

マウントするには (VDI 内の) パーティションのオフセットが必要です。それから offData の値を 32256 に追加してください (例: 69632 + 32256 = 101888):

$ VBoxManage internalcommands dumphdinfo <storage.vdi> | grep "offData"

そうしたら以下のコマンドでマウントできます:

# mount -t ext4 -o rw,noatime,noexec,loop,offset=101888 <storage.vdi> /mntpoint/

mount.vdi スクリプトを使うこともできます (スクリプトを /usr/bin/ にインストールしてください):

# mount -t vdi -o fstype=ext4,rw,noatime,noexec vdi_file_location /mnt/

もしくは qemu のカーネルモジュールを使う方法もあります [9]:

# modprobe nbd max_part=16
# qemu-nbd -c /dev/nbd0 <storage.vdi>
# mount /dev/nbd0p1 /mnt/dir/

アンマウントするには:

# umount /mnt/dir/
# qemu-nbd -d /dev/nbd0

パーティションノードが反映されない場合、partprobe /dev/nbd0 を使ってみてください。VDI パーティションは直接ノードにマッピングすることもできます: qemu-nbd -P 1 -c /dev/nbd0 <storage.vdi>

仮想ディスクの縮小

仮想ディスクの縮小は .vdi ファイルでしか行うことができません。

仮想マシンを起動して無駄なファイルを削除してください。bleachbit などのツールを使うことができます (Windows でも利用できます)。

空き領域をゼロ埋めするツールは複数存在します:

  • Bleachbit を使用する場合、GUI で System > Free disk space にチェックを入れるか、CLI で bleachbit -c system.free_disk_space を使ってください。
  • UNIX ベースの環境の場合、dd または dcfldd を使います (違いについては こちら を参照):
# dcfldd if=/dev/zero of=/fillfile bs=4M
fillfile がパーティションの上限に達すると、1280 blocks (5120Mb) written.dcfldd:: No space left on device というメッセージが表示されます。ユーザースペースと予約ブロック以外が全てゼロで埋められたということになります。全ての空きブロックを上書きするために root でコマンドを実行してください。ext ファイルシステムを使っている場合、デフォルトではファイルシステムブロックの数パーセントがスーパーユーザー用に予約されています (Ext4#予約ブロックを参照)。
ゼロ埋めが完了したら、作成された fillfile ファイルを削除してください。
  • Windows の場合、以下のツールが存在します:
  • Sysinternals Suitesdelete を使う場合、仮想マシンに存在するドライブごとに sdelete -s -z c: を実行してください。
  • スクリプトを使いたい場合、PowerShell を使う方法 が存在します (全てのドライブで繰り返してください)。
PS> ./Write-ZeroesToFreeSpace.ps1 -Root c:\ -PercentFree 0
ノート: 上記のスクリプトは PowerShell で管理者権限を使って実行する必要があります。デフォルトではスクリプトは実行できません。Get-ExecutionPolicy で実行ポリシーを確認してください。ポリシーは Set-ExecutionPolicy RemoteSigned で設定できます。

空きディスク領域を消去できたら、仮想マシンをシャットダウンしてください。

仮想マシンを起動したら、ファイルシステムのチェックを実行することを推奨します。

  • UNIX ベースのシステムの場合、fsck を手動で使うことができます。
  • Windows システムの場合:
  • chkdsk c: /F を実行する (c: はスキャンを行いたいディスクに置き換えてください)。
  • こちらFsckDskAll を使う。chkdsk と基本的に同じソフトウェアですが、全てのドライブで繰り返し実行する必要がありません。

VBoxManage modifyhd を使って .vdi からゼロ領域を削除:

$ VBoxManage modifyhd your_disk.vdi --compact
ノート: 仮想マシンにスナップショットが存在する場合、存在する .vdi ファイルごとに上記のコマンドを実行してください。

仮想ディスクの拡大

一般的な方法

仮想マシンを作成したときに選択したハードドライブのサイズが小さすぎて、容量一杯まで使い切ってしまった場合、VirtualBox マニュアルでは VBoxManage modifyhd を使うことが推奨されています。しかしながら、このコマンドは VDI と VHD ディスクで動的にサイズを割り当てているときしか機能しません。固定サイズの仮想ディスクのサイズを変更したい場合、以下の手順に従ってください。

まず、拡大したいディスクのとなりに新しく仮想ディスクを作成:

$ VBoxManage createhd -filename new.vdi --size 10000

サイズは MiB で指定します。例えば 10000MiB ~= 10GiB です。new.vdi は新しく作成するハードドライブの名前になります。

ノート: By default, this command uses the Standard (corresponding to dynamic allocated) file format variant and thus will not use the same file format variant as your source virtual disk. If your old.vdi has a fixed size and you want to keep this variant, add the parameter --variant Fixed.

次に、古い仮想ディスクを新しい仮想ディスクに複製します (しばらく時間がかかります):

$ VBoxManage clonehd old.vdi new.vdi --existing

古いハードドライブを取り外して新しいドライブを接続してください (斜体の引数は適当な文字列に置き換えてください):

$ VBoxManage storageattach VM_name --storagectl SATA --port 0 --medium none
$ VBoxManage storageattach VM_name --storagectl SATA --port 0 --medium new.vdi --type hdd

ストレージコントローラとポート番号を確認するには、VBoxManage showvminfo VM_name コマンドを使います。以下のように出力されます (斜字に注目):

[...]
Storage Controller Name (0):            IDE
Storage Controller Type (0):            PIIX4
Storage Controller Instance Number (0): 0
Storage Controller Max Port Count (0):  2
Storage Controller Port Count (0):      2
Storage Controller Bootable (0):        on
Storage Controller Name (1):            SATA
Storage Controller Type (1):            IntelAhci
Storage Controller Instance Number (1): 0
Storage Controller Max Port Count (1):  30
Storage Controller Port Count (1):      1
Storage Controller Bootable (1):        on
IDE (1, 0): Empty
SATA (0, 0): /home/wget/IT/Virtual_machines/GNU_Linux_distributions/ArchLinux_x64_EFI/Snapshots/{6bb17af7-e8a2-4bbf-baac-fbba05ebd704}.vdi (UUID: 6bb17af7-e8a2-4bbf-baac-fbba05ebd704)
[...]

GParted live イメージ をダウンロードして仮想 CD/DVD ディスクファイルとしてマウントし、仮想マシンを起動して、パーティションを拡大・移動してください。そして GParted live をアンマウントして再起動してください。

ノート: GPT ディスクの場合、ディスクの容量を増やすとバックアップ GPT ヘッダーがディスクの末尾ではなくなります。GParted は修正するかどうか聞いてくるので Fix をクリックしてください。MBR ディスクの場合、ディスクの末尾にヘッダーは存在しないため問題は起こりません。

最後に、VirtualBox から仮想ディスクの登録を解除してファイルを削除してください:

$ VBoxManage closemedium disk old.vdi
$ rm old.vdi

VDI ディスクの容量を拡大

仮想ディスクが VDI の場合、以下のコマンドを実行:

$ VBoxManage modifyhd your_virtual_disk.vdi --resize the_new_size

実行したら上記と同じように Gparted を使ってパーティションのサイズを変更してください。

.vbox ファイルから仮想ディスクを手動で交換

GUI や VBoxManage を使うよりも XML ファイルを編集するほうが簡単だという場合、仮想マシンの .vbox ファイルで仮想ディスクを交換(あるいは追加)することができます。GUID とフォーマットを必要に応じて置き換えるだけです:

ArchLinux_vm.vbox
<HardDisk uuid="{670157e5-8bd4-4f7b-8b96-9ee412a712b5}" location="ArchLinux_vm.vdi" format="VDI" type="Normal"/>

<StorageController> のサブタグ <AttachedDevice> の GUID も新しく置き換えてください:

ArchLinux_vm.vbox
<AttachedDevice type="HardDisk" port="0" device="0">
  <Image uuid="{670157e5-8bd4-4f7b-8b96-9ee412a712b5}"/>
</AttachedDevice>
ノート: If you do not know the GUID of the drive you want to add, you can use the VBoxManage showhdinfo file. If you previously used VBoxManage clonehd to copy/convert your virtual disk, this command should have outputted the GUID just after the copy/conversion completed. Using a random GUID does not work, as each UUID is stored inside each disk image.

Linux ホストと他のホスト間で転送

ハードディスクとスナップショットが保存されるパスの情報は .vbox 拡張子のファイルの <HardDisks> .... </HardDisks> タグにあります。手動で編集したりスクリプトを使うことで必要な変更を行うことができます。

#!/bin/bash
NewPath="${PWD}/"
Snapshots="Snapshots/"
Filename="$1"

 awk -v SetPath="$NewPath" -v SnapPath="$Snapshots" '{if(index($0,"<HardDisk uuid=") != 0){A=$3;split(A,B,"=");
L=B[2];
 gsub(/\"/,"",L);
  sub(/^.*\//,"",L);
  sub(/^.*\\/,"",L);
 if(index($3,"{") != 0){SnapS=SnapPath}else{SnapS=""};
  print $1" "$2" location="\"SetPath SnapS L"\" "$4" "$5}
else print $0}' "$Filename"
ノート:
  • If you will prepare virtual machine for use in Windows host then in the path name end you should use backslash \ instead of / .
  • The script detects snapshots by looking for { in the file name.
  • To make it run on a new host you will need to add it first to the register by clicking on Machine -> Add... or use hotkeys Ctrl+A and then browse to .vbox file that contains configuration or use command line VBoxManage registervm filename.vbox

仮想ディスクを複製して新しい UUID を割り当てる

UUID は VirtualBox で広く使われています。仮想マシンと仮想ディスクにはそれぞれ異なる UUID が存在します。VirtualBox で仮想マシンを起動すると、VirtualBox は仮想マシンのインスタンスの全ての UUID を記録します。VirtualBox で登録されるアイテムを確認するには VBoxManage list を参照してください。

仮想ディスクファイルを手動でコピーして仮想ディスクを複製した場合、同じ仮想マシンでディスクを使うときは複製した仮想ディスクに新しい UUID を割り当てる必要があります。

以下のコマンドを使って新しい UUID を仮想ディスクに割り当てられます:

$ VBoxManage internalcommands sethduuid /path/to/disk.vdi
ヒント: VBoxManage clonehd を使用する場合は手動で UUID を新しく割り当てる必要はありません。
ノート: 上記のコマンドは VirtualBox によってサポートされている仮想ディスクフォーマットを全てサポートしています。

ヒントとテクニック

高度な設定については、VirtualBox/ヒントとテクニック を見てください。

トラブルシューティング

VERR_ACCESS_DENIED

windows ホストにある raw vmdk イメージにアクセスするには、管理者として VirtualBox GUI を起動してください。

pacstrap スクリプトが動作しない

Arch Linux をゲストにするとき新しいゲストで起動する前に pacstrap を使って Guest Additions をインストールする場合、pacstrap を実行する前に root で umount -l /mnt/dev を実行する必要があります。

modprobe Exec フォーマットエラー

あなたのシステムを最新状態にしてください:

pacman -Syu

VBOX_E_INVALID_OBJECT_STATE (0x80BB0007)

これは VM を正常終了しないと発生することがあります。VM をアンロックしてください:

VBoxManage controlvm nArch poweroff

USB サブシステムがホスト側もしくはゲスト側で動かない

時々 usb サブシステムが自動で検知されずホスト側の USB ドライブが表示されなかったりエラーが出ることがあります (例: Could not load the Host USB Proxy service: VERR_NOT_FOUND)。これはユーザーが vboxusers グループになっていても起こります。詳しくは [10] を見て下さい。

~/.bashrc に以下を加え再起動するか新しいインスタンスを開始すれば USB サブシステムが動作します。

VBOX_USB=usbfs

また、あなたのユーザーを storage グループのメンバーに追加してください。

ホストオンリーのネットワークインターフェースを作成できない

Host-Only Network Adapter や Bridged Network Adapter を作るためには、カーネルモジュールの vboxnetadpvboxnetflt をロードする必要があります。また、net-tools パッケージがインストールされているか確認してください。これらのカーネルモジュールを手動でロードするには:

# modprobe -a vboxnetadp vboxnetflt

起動時に自動でロードするには /etc/modules-load.d/virtualbox.conf にモジュール毎に新しい行を追加してください:

vboxdrv
vboxnetadp
vboxnetflt
ノート: These used to be added to the MODULES array in /etc/rc.conf. This is now deprecated.

このトピックについて詳しい情報がここにあります。

WinXP: ビット深度を 16 より上げることができない

16-ビット色深度で動作させている場合、アイコンの見た目が毛羽立ったりむらがでるかもしれません。しかし、色深度をもっと高く変えようとすると、システムの解像度が低くなってしまったり、もしくは全く深度が変えられないかもしれません。これを修正するには、regedit を起動し次のキーをゲスト側の Windows XP レジストリに追加します:

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT\Terminal Services]
"ColorDepth"=dword:00000004

それからデスクトップのプロパティウィンドウから色深度を変えてください。何も怒らない場合、強制的に画面を再描写させてください(つまり、Host+F で再描写するか、フルスクリーンにしてください)。

マウント失敗によるスタートアップ時の問題

カーネルをアップグレードした後、systemd セットアップで問題が発生したら、システムを起動するときに init=/bin/bash (緊急シェルが動かない場合) を付ける必要があります。

root=/dev/mapper/vg_main-lv_root ro vga=792 resume=/dev/mapper/vg_main-lv_swap init=/bin/bash

それから root-ファイルシステムを書き込み権限付きでマウントします:

# mount / -o remount,rw

#ゲスト側の Arch Linux の共有フォルダ に合わせて /etc/fstab を変更します。そして bash シェルから systemd を exec します:

# exec /bin/systemd

ゲスト側の Arch Linux でコピーアンドペーストが機能しない

virtualbox-guest-additions がバージョン 4.2.0-2 にアップデートされてからホスト OS からゲスト側の Arch Linux へのコピーアンドペーストができなくなりました。VBoxClient-allroot 権限が必要なったためだと思われます。以前のバージョンでは VBoxClient-all &~/.xinitrc に追加しておけばコピーアンドペーストが機能していました。~/.xinitrcsudo VBoxClient-all & にして , NOPASSWD: /usr/bin/VBoxClient-all を sudoers ファイルのあなたのユーザ名のところに追加してください。これでまた動くはずです。sudoers ファイルの行はこのようになるはずです:

 # Allow sudo for user 'you' and let him run VBoxClient-all without requiring a password
 you ALL = PASSWD: ALL, NOPASSWD: /usr/bin/VBoxClient-all
ノート: sudoers を編集する時は visudo を使って下さい。保存するときに構文エラーをチェックします。

ゲスト OS でシリアルポートを使う

シリアルポートのパーティションを確認してください:

$ /bin/ls -l /dev/ttyS*
crw-rw---- 1 root uucp 4, 64 Feb  3 09:12 /dev/ttyS0
crw-rw---- 1 root uucp 4, 65 Feb  3 09:12 /dev/ttyS1
crw-rw---- 1 root uucp 4, 66 Feb  3 09:12 /dev/ttyS2
crw-rw---- 1 root uucp 4, 67 Feb  3 09:12 /dev/ttyS3

それからユーザーを uucp グループに追加して:

# gpasswd -a $USER uucp 

ログインしなおして下さい。

Windows 8.x Error Code 0x000000C4

OS Type で Win 8 を選んだのに、起動時に以下のエラーコードが表示される場合、CMPXCHG16B CPU 命令を有効化してみてください:

$ vboxmanage setextradata virtual_machine_name VBoxInternal/CPUM/CMPXCHG16B 1

Windows 8, 8.1, 10 がインストール・起動できない、あるいは "ERR_DISK_FULL" エラーが表示される

Settings > Storage > Controller:SATA から "Use Host I/O Cache" にチェックを入れて VM の設定を更新してください。

Linux ゲストの音が遅い/早い

Linux カーネルの AC97 ドライバーは Virtual Box の中で実行されたときに、クロック設定を間違って認識することがあり、それによって音が遅くなったり早回しになったりします。この問題を修正するには、以下の内容で /etc/modprobe.d にファイルを作成してください:

options snd-intel8x0 ac97_clock=48000

Xorg の起動後にゲストがフリーズする

間違ったドライバーを使っている、あるいはドライバーが存在しない場合、Xorg の起動後にゲストはフリーズします。[11][12] を見てください。Settings > Display から 3D アクセラレーションを無効化して、Xorg ドライバーが全てインストールされていることを確認してください。

"NS_ERROR_FAILURE" が表示されメニューアイテムが表示されない

仮想マシンの最初の起動時に以下のエラーメッセージが表示される場合:

Failed to open a session for the virtual machine debian.
Could not open the medium '/home/.../VirtualBox VMs/debian/debian.qcow'.
QCow: Reading the L1 table for image '/home/.../VirtualBox VMs/debian/debian.qcow' failed (VERR_EOF).
VD: error VERR_EOF opening image file '/home/.../VirtualBox VMs/debian/debian.qcow' (VERR_EOF).

Result Code: 
NS_ERROR_FAILURE (0x80004005)
Component: 
Medium

VirtualBox を終了して新しいマシンのファイルを全て削除して、virtualbox の設定ファイルから MachineRegistry メニュー (あるいはあなたが作成した問題のマシン) の最後の行を削除してください:

~/.config/VirtualBox/VirtualBox.xml
...
<MachineRegistry>
  <MachineEntry uuid="{00000000-0000-0000-0000-000000000000}" src="/home/void/VirtualBox VMs/debian/debian.vbox"/>
  <MachineEntry uuid="{00000000-0000-0000-0000-000000000000}" src="/home/void/VirtualBox VMs/ubuntu/ubuntu.vbox"/>
  <MachineEntry uuid="{00000000-0000-0000-0000-000000000000}" src="/home/void/VirtualBox VMs/lastvmcausingproblems/lastvmcausingproblems.qcow"/>
</MachineRegistry>
...

新しい仮想ディスクを作成するときに QCOW/QCOW2/QED ディスク形式を選択すると時々発生します。

USB モデム

USB モデムをゲスト OS で使っている場合、ゲスト OS を終了するとホスト環境からモデムが使えなくなることがあります。VBoxSVC を終了・再起動すれば問題は解決します。

Windows ゲストで "The specified path does not exist. Check the path and then try again." エラー

管理者権限を必要とする .exe ファイルを Windows ゲストの共有フォルダから実行するとエラーメッセージが発生します。詳しくは バグレポート を見てください。

複数の対処方法があります:

  1. Control Panel -> Action Center -> "Change User Account Control settings" の左側 -> スライダーを "Never notify" に設定 -> OK して再起動することで UAC を無効化する
  2. 共有フォルダからゲストのフォルダにファイルをコピーしてから実行する

インターネット上には信頼されるサイトのリストに VBOXSVR を追加するように書かれていることもありますが、その方法は Windows 7 以上では上手く行きません。

64ビット OS のクライアントオプションが表示されない

VM クライアントを起動したときに、64ビットオプションが使えない場合、CPU の仮想化機能 (VT-x) が BIOS で有効になっていることを確認してください。

Windows をホストとして使っている場合、Hyper-V を無効化する必要があります。Hyper-V が有効になっていると VirtualBox が VT-x を使えなくなります [13]

仮想マシンが起動するとホスト OS がフリーズする

原因と解決方法:

  • SMAP

SMAP が有効になっているカーネルでは Intel Broadwell の大抵のチップセットで動作しないという既知の問題があります。問題は調査中ですが、問題を解決するとうたわれている様々な vboxhost モジュールが世に出回っています。これを書いている時点では、100% 完全に解決できるという方法は、カーネルブートコマンドラインnosmap オプションを追加して SMAP を無効にする方法しかありません。

  • ハードウェア仮想化

ハードウェア仮想化 (VT-x/AMD-V) を無効化することで問題が解決する場合があります。

  • 様々なカーネルバグ
    • Fuse でマウントしたパーティション (ntfs など) [14], [15]

通常、上記のような問題は VirtualBox や Linux カーネルのアップデートで発生します。前のバージョンにダウングレードすることで解決するかもしれません。

起動時に終了コード 1 (0x1) で仮想マシンが終了してしまう

仮想マシンを起動すると、以下のようなエラーメッセージが表示される場合:

The virtual machine has terminated unexpectedly during startup with exit code 1 (0x1)
NS_ERROR_FAILURE 0x80004005
Component: MachineWrap
Interface: IMachine

上記の問題は virtualboxvirtualbox-host-modules[リンク切れ: 置換パッケージ: virtualbox-host-modules-arch] パッケージのアップデートによって引き起こされることがあります。vboxdrv モジュールをリロードしてください:

# modprobe -r vboxdrv
# modprobe vboxdrv

ゲストでアナログマイクロフォンが使えない

アナログマイクロフォンからの音声入力がホストでは上手く出来るのに、ゲストでは音声が録音できない場合、ホストに PulseAudio などのサウンドサーバーをインストールすることで問題は解決します。

アップグレード後に音声入力 (マイクロフォン) が使えなくなった

5.1.x バージョンには音声入力まわりに問題が存在しています [16]

VirtualBox をダウングレードすることで問題は解決します。

フルスクリーンモードでゲストの画面が表示されない

ウィンドウマネージャによっては (例: i3)、オーバーレイバーが原因で VirtualBox のフルスクリーンモードで問題が発生します。この問題を回避するには、"Guest Settings --> User Interface --> Mini ToolBar" から "Show in Full-screen/Seamless" オプションを無効にしてください。詳しくは 上流のバグレポート を参照。

Failed to insert module

モジュールをロードしようとすると以下のような問題が発生する場合:

Failed to insert 'vboxdrv': Required key not available

モジュールが署名されていること、あるいはカーネルコンフィグで CONFIG_MODULE_SIG_FORCE が無効になっていることを確認してください。

外部リンク