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+ | {{Related articles start}} |
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− | [[zh-TW:KDE]] |
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− | {{Related articles start (日本語)}} |
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{{Related|デスクトップ環境}} |
{{Related|デスクトップ環境}} |
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{{Related|ディスプレイマネージャ}} |
{{Related|ディスプレイマネージャ}} |
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{{Related|ウィンドウマネージャ}} |
{{Related|ウィンドウマネージャ}} |
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− | {{Related|Plasma}} |
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{{Related|Qt}} |
{{Related|Qt}} |
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− | {{Related| |
+ | {{Related|SDDM}} |
− | {{Related| |
+ | {{Related|Dolphin}} |
+ | {{Related|KDE Wallet}} |
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+ | {{Related|KDevelop}} |
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+ | {{Related|Trinity}} |
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{{Related|Qt と GTK アプリケーションの外観の統合}} |
{{Related|Qt と GTK アプリケーションの外観の統合}} |
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+ | {{Related|公式リポジトリ#kde-unstable}} |
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{{Related articles end}} |
{{Related articles end}} |
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+ | [[Wikipedia:ja:KDE|KDE]] は現在、[[Wikipedia:ja:Plasma (KDE)|Plasma]] として知られる[[デスクトップ環境]]、ライブラリとフレームワーク (KDE Frameworks) のコレクション、そしてアプリケーション (KDE Applications) からなるソフトウェアプロジェクトです。 |
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− | [http://www.kde.org/community/whatiskde/softwarecompilation.php KDE - KDE Software Compilation] より: |
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+ | KDE の上流には、よくメンテナンスされている [https://userbase.kde.org/ UserBase wiki] があり、ほとんどの KDE アプリケーションの詳細情報を見つけることができます。 |
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− | :''KDE Software Compilation は KDE Project の歴史から生まれました。初めは、KDE は Linux などのオペレーティングシステムのための美しい、機能的なフリーのデスクトップ環境として作られました。当時は、プロプライエタリのオペレーティングシステムベンダーから出されるものに対抗できるグラフィカルユーザーインターフェースが Linux には存在しませんでした。KDE はこのギャップを埋めるために作られたのです。'' |
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+ | == インストール == |
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− | :''KDE Software Compilation は KDE によって作られたライブラリ・ワークスペース・アプリケーションのセットであり、共通の遺産を共有し、リリースサイクルを同時に保っています。ソフトウェアのために動いている貢献者の要求によって、この準公式のコレクションにはソフトウェアが新しく入ったり抜けたりします。コンピレーションのメジャーリリースのたびにライブラリレベルでのバイナリ互換を保つために移動が行われることもあります。'' |
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+ | === Plasma === |
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− | [http://www.kde.org/download/ KDE - Getting KDE Software] より: |
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+ | {{Pkg|plasma-meta}} メタパッケージか {{Grp|plasma}} グループを[[インストール]]してください。{{Pkg|plasma-meta}} と {{Grp|plasma}} の違いについては [[パッケージグループ]] を参照してください。あるいは、Plasma を動かすための必要最小限のパッケージだけインストールしたい場合、{{Pkg|plasma-desktop}} パッケージをインストールしてください。上流の KDE では、完全な機能を持った Plasma セッションを作るための[https://community.kde.org/Distributions/Packaging_Recommendations パッケージとセットアップの推奨事項]があります。 |
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− | :''KDE ソフトウェアは様々な独立アプリケーションとアプリケーションを動作させるシェル(デスクトップワークスペース)で成り立っています。KDE アプリケーションはどのデスクトップ環境でも問題なく動作させることが可能です。KDE アプリケーションはあなたのシステムコンポーネントと調和するように作られています。KDE ワークスペースも同時に使うことで、低いシステムリソースでより良く統一された動作環境とアプリケーションを手に入れることが可能です。'' |
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+ | プロプライエタリな {{Pkg|nvidia}} で [[NVIDIA]] GPU を使用している場合、Wayland セッションを使用するには [[NVIDIA#DRM カーネルモード設定|DRM カーネルモード設定]]を有効化してください。 |
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− | KDE にはよくメンテされている [http://userbase.kde.org/ UserBase wiki] があります。ほとんどの KDE アプリケーションはここで詳細情報を見ることができます。 |
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+ | === Plasma Mobile === |
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− | ==インストール== |
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− | [[ |
+ | {{AUR|plasma-mobile}} を[[インストール]]してください。[https://maliit.github.io/ Maliit] 仮想キーボードを使うには {{Pkg|qt5-wayland}} をインストールしてください。 |
− | === KDE |
+ | === KDE アプリケーション === |
+ | KDE Applications のフルセットをインストールしたいときは、{{Pkg|kde-applications-meta}} メタパッケージか {{Grp|kde-applications}} グループをインストールしてください。ゲームや教育などの特定のカテゴリの KDE アプリケーションだけが欲しい場合、{{Pkg|kde-applications-meta}} の関連する依存パッケージをインストールしてください。このパッケージではアプリケーションだけがインストールされ、Plasma デスクトップは付属していないので注意してください。 |
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− | KDE 4.x は''モジュール方式''です。パッケージのフルセットをインストールすることも、必要な KDE アプリケーションだけをインストールすることも可能です。 |
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− | + | === 不安定リリース === |
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+ | ベータリリースは [[公式リポジトリ#kde-unstable]] を見てください。 |
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− | [[Official Repositories (日本語)|公式リポジトリ]]の {{Grp|kde}} か {{Grp|kde-meta}} を[[pacman (日本語)|インストール]]してください。{{Grp|kde}} と {{Grp|kde-meta}} の違いについては [[KDE Packages]] を見て下さい。 |
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+ | == Plasma の起動 == |
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− | {{Note|利用できる言語のリストは[https://www.archlinux.org/packages/extra/any/kde-l10n/ このリンク]を見て下さい。}} |
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+ | {{Note|KDE Plasma 6 では、Wayland セッションは[https://invent.kde.org/plasma/plasma-workspace/-/merge_requests/2188 デフォルトとなり、推奨される]ようになるほど成熟しました。[[Xorg]] のセッションも依然としてサポートされていますが、将来のリリースで削除されるでしょう。詳細は [https://community.kde.org/Plasma/Wayland_Known_Significant_Issues Wayland Known Significant Issues] と [https://community.kde.org/Plasma/X11_Known_Significant_Issues X11 Known Significant Issues] を参照してください。}} |
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− | ==== 最小インストール ==== |
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+ | Plasma は[[ディスプレイマネージャ]]やコンソールから起動できます。 |
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− | KDE Software Compilation の最小インストールをしたい場合は {{Grp|kdebase}} をインストールしてください。 |
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+ | === ディスプレイマネージャを使う === |
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− | ==== 言語パック ==== |
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+ | {{Tip|推奨される[[ディスプレイマネージャ]]は [[SDDM]] です。}} |
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− | 言語ファイルが必要な場合は、{{ic|kde-l10n-yourlanguagehere}} (例えば日本語は {{Pkg|kde-l10n-ja}}) をインストールしてください。 |
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+ | * 新しい [[Wayland]] セッションを起動するには ''Plasma (Wayland)'' を選択してください。 |
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− | 利用できる言語のリストは [https://www.archlinux.org/packages/extra/any/kde-l10n/ ここ] を見て下さい。 |
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+ | * 新しい [[Xorg]] セッションを起動するには ''Plasma (X11)'' を選択してください。 |
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+ | * 新しい Plasma Mobile セッションを [[Wayland]] で起動するには ''Plasma Mobile (Wayland)'' を選択してください。 |
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− | === |
+ | === コンソールから起動 === |
+ | * コンソールから Plasma を Wayland セッションで起動するには、{{ic|1=/usr/lib/plasma-dbus-run-session-if-needed /usr/bin/startplasma-wayland}} を実行してください[https://invent.kde.org/plasma/plasma-workspace/-/merge_requests/128]。 |
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− | {{Note|Plasma 5 は KDE 4 ワークスペースと共生させることができません。Plasma 5 をインストールしようとすると kdebase-workspace の削除が求めれます。最初に kdebase-workspace を削除してから {{Grp|plasma-next}} をインストールするのが良いでしょう。}} |
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+ | * [[xinit|xinit/startx]] で Plasma を起動するには、{{ic|.xinitrc}} ファイルに {{ic|1=export DESKTOP_SESSION=plasma}} と {{ic|exec startplasma-x11}} を追加してください。あるいは、コンソールで直接 {{ic|startx /usr/bin/startplasma-x11}} を実行してください。ログイン時に Xorg を起動したい場合、[[ログイン時に X を起動]] を見てください。 |
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+ | == 設定 == |
||
− | Plasma 5 ライブラリ、ワークスペース、そしてアプリケーションは別々にリリースされ、リリーススケジュールもそれぞれ異なっています。 |
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+ | KDE アプリケーションの設定のほとんどは {{ic|~/.config/}} フォルダの中に保存されます。ただし、KDE の設定は基本的に '''KDE システム設定''' アプリケーションから行うことになっています。KDE システム設定はターミナルから {{ic|systemsettings}} を実行することで起動できます。 |
||
− | * Frameworks 5 ライブラリは[[公式リポジトリ]]の {{Grp|kf5}} と {{Grp|kf5-aids}} からインストールできます。 |
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− | * Plasma 5 ワークスペースは[[公式リポジトリ]]の {{Grp|plasma-next}} からインストールできます。 |
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− | * KF5 ベースのアプリケーションは2014年12月に初めてリリースされる予定です。他の Frameworks 5 が有効になったアプリケーションは [[AUR (日本語)|AUR]] で見つけることができます。 |
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+ | === 個人設定 === |
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− | Plasma 5 セッションを起動するには、ディスプレイマネージャのメニューから "Plasma" を選択してください。 |
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+ | ==== Plasma デスクトップ ==== |
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− | {{Note|Plasma 5 では [[KDM (日本語)|KDM]] はもはや用いられません。DM としては [[SDDM (日本語)|SDDM]] を使うことが推奨されています。SDDM は Plasma 5 テーマとのより良い統合を実現します。}} |
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− | == |
+ | ===== テーマ ===== |
+ | 異なる種類の KDE テーマがあり、テーマによって変更される範囲も様々です: |
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− | KDE の起動方法を選択することができます。KDE を起動する方法は基本的に2つで、ディスプレイマネージャか ''xinitrc'' を使います。 |
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+ | * [https://store.kde.org/browse?cat=121 グローバルテーマ]: Plasma テーマ、アプリケーションスタイル、色、フォント、アイコン、カーソル、スプラッシュスクリーン、SDDM テーマ、そして Konsole カラースキームを含むことのできる包括的なパッケージです。 |
||
− | === ディスプレイマネージャを使う === |
||
+ | * [https://store.kde.org/browse?cat=104 Plasma テーマ]: Plasma パネルとウィジェットの外観を変更します。これらのテーマには、推奨されている Kvantum や Aurorae テーマがしばしば付属していて、見た目を完成させることができます。 |
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+ | * [https://store.kde.org/browse?cat=421 アプリケーションスタイル]: プログラムの外観を変更します。 |
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+ | * [[Qt と GTK アプリケーションの外観の統合#Kvantum に移植された GTK テーマ|Kvantum]]、[[Qt#Qt 5 のスタイル|QtCurve]] [https://store.kde.org/browse?cat=119]、[https://github.com/DexterMagnific/QSvgStyle QSvgStyle] [https://store.kde.org/browse?cat=622]、そして [https://store.kde.org/p/1167275/ Aurorae] などの [[Qt と GTK アプリケーションの外観の統合#テーマエンジン|テーマエンジン]]を使うアプリケーションスタイル。 |
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+ | * [[#アイコンテーマ]]: アプリケーション、ファイル、そしてアクションに対するアイコンを提供します。 |
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+ | システム全体のインストールやアップデートを簡単にするために、一部のテーマは[https://archlinux.org/packages/?sort=&q=kde+theme&maintainer=&flagged= 公式リポジトリ]と [https://aur.archlinux.org/packages?O=0&K=kde+theme AUR] で利用可能です。 |
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− | [[display Manager (日本語)|ディスプレイマネージャ]] (もしくはログインマネージャ) はブートプロセスの最後にデフォルトのシェルに代わって表示されるグラフィカルなユーザーインターフェースです。ディスプレイマネージャを使うことで KDE に素早くログインすることができます。KDE 4 には自身のディスプレイマネージャである KDM があります (KDE 5 では KDM を使用することはできません)。 |
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+ | グローバルテーマは、''System Settings > Colors & Themes > Global Theme > Get New...'' でもインストールすることができます。 |
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− | ==== KDM (KDE Display Manager) を使う ==== |
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+ | {{Warning|一般的にグローバルテーマはエンドユーザーによって提供されており、監視されていません。グローバルテーマのダンロードと適用には細心の注意を払うべきです。グローバルテーマは任意のコードを実行することができ、ユーザーのデータが消失するという事態が[https://discuss.kde.org/t/warning-global-themes-and-widgets-created-by-3rd-party-developers-for-plasma-can-and-will-run-arbitrary-code-you-are-encouraged-to-exercise-extreme-caution-when-using-these-products/12714 起こったこともあります]。}} |
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− | 詳しくは [[KDM (日本語)|KDM]] のページを参照してください。 |
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+ | ====== GTK アプリケーションの外観 ====== |
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− | このディスプレイマネージャを使うには {{ic|kdm.service}} を[[Daemons (日本語)|有効化・起動]]してください。 |
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+ | {{Tip|Qt テーマと GTK テーマの統一については、[[Qt と GTK アプリケーションの外観の統合]] を参照。}} |
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− | ===xinitrc を使う=== |
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+ | GTK アプリケーションで優れた外観を得るための推奨テーマは {{Pkg|breeze-gtk}} です。Plasma の Breeze テーマの外観を模倣して作られています。 |
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− | 詳しくは [[Xinitrc (日本語)|xinitrc]] のページを参照してください。 |
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+ | {{Pkg|kde-gtk-config}} ({{Grp|plasma}} グループに入っています) をインストールして、ログインし直して、''System Settings > Colors & Themes > Application Style > Configure GNOME/GTK Application Style...'' から GTK のテーマとして {{ic|Breeze}} を選択してください。 |
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+ | {{Out of date|Plasma GTKd バックグラウンドサービスは Plasma の起動時に GTK の設定を上書きします。}} |
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− | {{hc|~/.xinitrc| |
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− | exec startkde |
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− | }} |
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+ | テーマによっては、GTK アプリケーションのツールチップが白地に白字となってしまい、読めなくなることがあります。GTK2 アプリケーションの色を変更するには、{{ic|.gtkrc-2.0}} ファイルを開いてツールチップに関するセクションを探して変更を加えてください。GTK3 アプリケーションの場合、2つのファイル {{ic|gtk.css}} と {{ic|settings.ini}} を変更する必要があります。 |
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− | {{ic|startx}} か {{ic|xinit}} を実行して KDE を起動してください。 |
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+ | {{AUR|vuescan-bin}} のような一部の GTK2 プログラムは、Plasma セッションで Breeze や Adwaita スキンを設定すると、チェックボックスが見えなくり、使いづらくなります。これを回避するには、例えば Numix-Frost-Light スキンを {{AUR|numix-frost-themes}} でインストールして、''KDE システム設定 > Colors & Themes > アプリケーションスタイル > GNOME/GTK のアプリケーションスタイルを設定... > GTK テーマ'' でそのスキンを選択してください。Numix-Frost-Light は Breeze と見た目が似ています。 |
||
− | {{Note|起動時に Xorg を起動したい場合は、[[Start X at Login (日本語)]] を読んで下さい。}} |
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+ | ===== フェイス ===== |
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− | ==設定== |
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+ | Plasma と [[SDDM]] はどちらも {{ic|/var/lib/AccountsService/icons/}} にある PNG ファイルをユーザーのアバターとして使用します。GUI から設定するには、 ''システム設定 > ユーザ'' を使うことができます。ユーザ名と対応するファイルを削除するとデフォルトのアバターに戻せます。 |
||
− | KDE の設定は全て {{ic|~/.kde4}} フォルダの中に保存されます。KDE に問題が頻発したり、KDE のフレッシュインストールをしたい場合は、このフォルダをバックアップしてから X セッションを再起動してください。KDE によってフォルダが再作成されデフォルトの設定ファイルが保存されます。また、KDE プログラムの細かい設定をしたいときに、このフォルダ中のファイルを編集することもできます。 |
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+ | ===== ウィジェット ===== |
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− | ただし、KDE の設定は基本的に''システム設定''から行います。デスクトップの設定については、デスクトップを右クリックしたときに出る''デフォルトデスクトップ設定''から変更できるオプションもあります。 |
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+ | [https://store.kde.org/browse?cat=418 Plasmoids] は、デスクトップの機能性を向上させるように作られた、plasma デスクトップシェル用のウィジェットです。[https://aur.archlinux.org/packages?K=plasma6-applet AUR] から探すことができます。 |
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− | アクティビティや、キューブの壁紙の変更などの個人設定オプションはここでは触れていません。[[Plasma]] のページを参照してください。 |
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+ | また、Plasmoid スクリプトは、パネルやデスクトップで右クリックして、''Enter Edit Mode > Add Widgets... > Get New Widgets... > Download New Plasma Widgets'' を選択することでもインストールすることができます。フロントエンド https://store.kde.org/ が開かれ、ワンクリックで第三者が作成した Plasmoid スクリプトをインストール・アップデート・アンインストールできます。 |
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− | ===個人設定=== |
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+ | ===== システムトレイのサウンドアプレット ===== |
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− | あなたのスタイルに合わせて KDE デスクトップを設定する方法; Plasma テーマ、ウィンドウ装飾、アイコンテーマの使用。 |
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+ | {{Pkg|plasma-pa}} か {{Pkg|kmix}} を[[インストール]]してください (アプリケーションランチャーから Kmix を起動してください)。{{Pkg|plasma-pa}} は現在 {{Grp|plasma}} グループによりデフォルトでインストールされており、追加の設定は必要ありません。 |
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− | ====Plasma デスクトップ==== |
||
+ | {{Note|1=[https://bugs.kde.org/show_bug.cgi?id=313579#c28 ボリュームの上げ下げの変化量]を調整するには、{{ic|~/.config/kmixrc}} の {{ic|[Global]}} セクションに {{ic|1=VolumePercentageStep=1}} のように書き加えて下さい。}} |
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− | [[Plasma]] は壁紙の表示・デスクトップウィジェットの追加・パネルや"タスクバー"の管理など多くの機能を提供する、デスクトップの統合技術です。 |
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− | ===== |
+ | ===== パネルの影を無効化 ===== |
+ | Plasma パネルは他のウィンドウよりも上に表示され、パネルの影が下のウィンドウに描画されます。[https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?pid=1228394#p1228394] 他の影には影響を与えずにこの挙動を無効化したい場合、{{Pkg|xorg-xprop}} を[[インストール]]して次を実行してください: |
||
− | [http://kde-look.org/index.php?xcontentmode=76 Plasma テーマ]はデスクトップ設定コントロールパネルからインストールすることができます。Plasma テーマはパネルと plasmoid の見た目を決めます。システム全体にテーマをインストールしたいときは、公式リポジトリや [https://aur.archlinux.org/packages.php?O=0&K=plasmatheme&do_Search=Go AUR] にテーマがあります。 |
||
+ | $ xprop -remove _KDE_NET_WM_SHADOW |
||
− | =====ウィジェット===== |
||
+ | そして、+カーソルでパネルを選択してください。[https://forum.kde.org/viewtopic.php%3Ff=285&t=121592.html] 自動的に影を無効化したい場合、{{Pkg|xorg-xwininfo}} をインストールして以下のスクリプトを作成してください: |
||
− | Plasmoid はデスクトップの機能性を向上させるための、小さなスクリプト (plasmoid スクリプト) やコード (plasmoid バイナリ) で作られた KDE アプリです。 |
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+ | {{hc|/usr/local/bin/kde-no-shadow|<nowiki> |
||
− | Plasmoid バイナリは [https://aur.archlinux.org/packages.php?O=0&K=plasmoid&do_Search=Go&PP=25&SO=d&SB=v AUR] から PKGBUILD を使ってインストールする必要があります。もしくは自分で PKGBUILD を書いて下さい。 |
||
+ | #!/bin/bash |
||
+ | for WID in $(xwininfo -root -tree | sed '/"plasmashell": ("plasmashell" "plasmashell")/!d; s/^ *\([^ ]*\) .*/\1/g'); do |
||
+ | xprop -id $WID -remove _KDE_NET_WM_SHADOW |
||
+ | done |
||
+ | </nowiki>}} |
||
+ | スクリプトに[[実行可能属性|実行権限を付与]]してください。 |
||
− | plasmoid スクリプトをインストールする一番簡単な方法はパネルやデスクトップで右クリックして: |
||
+ | {{Accuracy|スクリプトの起動が早すぎるため、自動起動してもうまく行きません。({{ic|sleep 5}} をスクリプトの先頭に挟むとうまく行くかもしれませんが、信頼性に欠けます。)}} |
||
− | ウィジェットを追加 -> 新しいウィジェットを取得 -> ウィジェットをダウンロード |
||
+ | ''Autostart'' の ''Add Login Script'' でスクリプトを追加することで、スクリプトはログイン時に実行することができます: |
||
− | [http://www.kde-look.org/ kde-look.org] のフロントエンドが開かれ、ワンクリックで第三者が作成した plasmoid スクリプトをインストール・アップデート・アンインストールできます。 |
||
+ | $ kcmshell6 autostart |
||
− | ほとんどの plasmoid は KDE の開発者によって公式に作られているものではありません。Mac OS X や Microsoft Windows Vista/7 のウィジェット、Google ガジェット、SuperKaramba ウィジェットのインストールをすることもできます。 |
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− | ===== |
+ | ===== ディスプレイのスケーリング/高 DPI ディスプレイ ===== |
+ | [[HiDPI#KDE Plasma]] を見てください。 |
||
− | {{Pkg|sni-qt}} が必要になるかもしれません。詳しくは [http://blog.martin-graesslin.com/blog/2014/03/system-tray-in-plasma-next/ System Tray in Plasma Next] を見て下さい。 |
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+ | ==== Plasma Mobile ==== |
||
− | =====システムトレイのサウンドアプレット===== |
||
+ | [https://invent.kde.org/plasma-mobile/plasma-phone-settings plasma-phone-settings] リポジトリには、いくつかの推奨設定が含まれています。これらの設定はグローバル ({{ic|/etc/xdg}}) またはユーザー毎 ({{ic|~/.config}}) に適用できます。 |
||
− | 公式リポジトリから Kmix ({{Pkg|kdemultimedia-kmix}}) をインストールしてアプリケーションランチャーから起動してください。次からは KDE が自動で起動するので、ログインする度に手動で Kmix を起動する必要はありません。 |
||
+ | ===== ロックスクリーン ===== |
||
− | {{Note|1=[https://bugs.kde.org/show_bug.cgi?id=313579#c28 ボリュームの上げ下げの変化量]を調整するには、{{ic|~/.kde4/share/config/kmixrc}} の {{ic|[Global]}} セクションに {{ic|1=VolumePercentageStep=1}} のように書き加えて下さい。}} |
||
+ | {{ic|/etc/xdg/kscreenlockerrc}} (または {{ic|~/.config/kscreenlockerrc}}) はログイン後すぐにスクリーンをロックします。[https://invent.kde.org/plasma-mobile/plasma-phone-settings/-/blob/master/etc/xdg/kscreenlockerrc] これは、[[SDDM#自動ログイン]] と組み合わせると便利です。 |
||
− | ===== グローバルメニューをデスクトップに追加する ===== |
||
+ | ===== 仮想キーボード ===== |
||
− | (Mac OS X のように) 常時グローバルメニューを表示するには、準備として、公式リポジトリから {{Pkg|appmenu-qt}}、AUR から {{AUR|appmenu-gtk}} と {{AUR|appmenu-qt5}} をインストールしてください。同じように Firefox や LibreOffice のサポートを得るには、AUR から {{AUR|firefox-extension-globalmenu}} や {{AUR|libreoffice-extension-menubar}} をインストールしてください。 |
||
+ | デバイスにハードウェアのキーボードがあるが、仮想キーボードを使用したい場合、Wayland セッションに {{ic|1=KWIN_IM_SHOW_ALWAYS=1}} [[環境変数]]を追加してください。 |
||
− | {{Note| |
||
− | * {{AUR|appmenu-gtk}} は破棄されており Canonical は appmenu-gtk を捨てて unity-gtk-module にスイッチしています。unity-gtk-module は [[Unity (日本語)|Unity]] デスクトップに依存します。2014年10月現在、KDE で gtk2,3 メニューをエクスポートする方法はありません。 |
||
− | * Firefox 25 から {{AUR|firefox-extension-globalmenu}} は廃止されています。しかしながら、AUR に {{AUR|firefox-ubuntu}} という名前の Canonical のパッチがあたったパッケージが利用でき、現在のバージョンの Firefox でグローバルメニューを使うことができます (2013年11月現在)。}} |
||
+ | ==== ウィンドウ装飾 ==== |
||
− | 実際にグローバルメニューを表示するには、AUR から {{AUR|kdeplasma-applets-menubar}} をインストールしてください。画面の上部に plasma-panel を作成しウィンドウメニューバーアプレットをパネルに追加してください。メニューをグローバルメニューに反映させるために、''システム設定 > アプリケーションの外観 > スタイル'' に行き、調整タブをクリックしてドロップダウンのリストからメニューバースタイルとして ''only export'' を選択してください。 |
||
+ | [https://store.kde.org/browse/cat/114/ ウィンドウ装飾] は [https://aur.archlinux.org/packages?K=kde+window+decoration AUR] で見つけることができます。 |
||
− | ====ウィンドウ装飾==== |
||
+ | また、''KDE システム設定 > Colors & Themes > ウインドウの飾り'' からでも変更できます。ワンクリックで直接他のテーマをダウンロード・インストールすることができます。 |
||
− | [http://kde-look.org/index.php?xcontentmode=75 ウィンドウ装飾]を変更するには |
||
− | システム設定 -> ワークスペースの外観 -> ウィンドウの飾り |
||
− | ワンクリックで直接、他のテーマをダウンロード・インストールすることもできます。[https://aur.archlinux.org/packages.php?O=0&K=kdestyle&do_Search=Go&PP=25&SO=d&SB=v AUR] から利用できるテーマもあります。 |
||
− | ====アイコンテーマ==== |
+ | ==== アイコンテーマ ==== |
− | + | アイコンテーマは、''KDE システム設定 > Colors & Themes > アイコン'' からインストール・変更できます。 |
|
+ | {{Note|すべてのモダンな Linux デスクトップは共通フォーマットでアイコンテーマを扱いますが、[[GNOME]] などのデスクトップ環境は (特にメニューやツールバーなどで) 使用しているアイコンがやや少なめです。そのようなデスクトップ用に開発されたテーマには Plasma や KDE アプリが必要とするアイコンが含まれていないことが多いです。代わりに Plasma に対応しているアイコンテーマをインストールすることを推奨します。}} |
||
− | Arch Linux の公式ロゴ、アイコン、CD ラベルなどのアートワークは {{AUR|archlinux-artwork}} パッケージに入っています。インストールした後、{{ic|/usr/share/archlinux/}} でそれらのアートワークが見つけることができます。 |
||
+ | {{Tip|いくつかのアイコンテーマはデフォルトのアイコンテーマを承継していないため、いくつかのアイコンが欠落している場合があります。 |
||
− | ====フォント==== |
||
+ | Breeze から承継するには、 {{ic|/usr/share/icon/''theme-name''/index.theme}} の中の {{ic|1=Inherits=}} 配列に {{ic|Breeze}} を追加してください。例えば、{{ic|1=Inherits=breeze,hicolor}} のようになります。アイコンテーマを更新した後は毎回この修正をする必要があります。自動化するには [[Pacman フック]]を使うことを検討してください。}} |
||
− | + | ==== スペースの節約 ==== |
|
+ | Plasma Netbook シェルは Plasma 5 から削除されました。詳細は [https://forum.kde.org/viewtopic.php%3Ff=289&t=126631.html#p335947 KDE フォーラムの投稿]を見てください。ただし、{{ic|~/.config/kwinrc}} ファイルを編集して {{ic|[Windows]}} セクションに {{ic|1=BorderlessMaximizedWindows=true}} を追加することで似たようなことを行えます。 |
||
− | {{Pkg|ttf-dejavu}} と {{Pkg|ttf-liberation}} パッケージのインストールを試して下さい。 |
||
+ | ==== サムネイルの生成 ==== |
||
− | インストール後、一度ログアウトしてください。KDE システム設定の "フォント" パネルから設定を変更する必要はありません。 |
||
+ | デスクトップや Dolphin でメディアやドキュメントファイルのサムネイルを生成するには、{{Pkg|kdegraphics-thumbnailers}} と {{Pkg|ffmpegthumbs}} をインストールしてください。 |
||
− | 直接[[Fonts (日本語)|フォント]]レンダリングの設定をしたとき、システム設定の外観が変わることに気づいて下さい。'''システム設定 > 外観 > フォント''' を開いてしまうと、システム設定はあなたのフォント設定ファイル ({{ic|fonts.conf}}) を作り替えてしまいます。 |
||
+ | そしてデスクトップを''右クリック''して ''デスクトップと壁紙を設定...'' > ''アイコン'' > ''プレビュー用のプラグインを設定...'' からサムネイルのカテゴリを有効にしてください。 |
||
− | これを止める方法はありませんが、値を {{ic|fonts.conf}} ファイルと同じにすれば期待したフォントレンダリングができます(アプリケーションを一度終了する必要があります、場合によってはデスクトップを再起動する必要があります)。Gnome のフォント設定も同じことをするので(両方のデスクトップ環境を使っている場合は)注意してください。 |
||
+ | ''Dolphin'' では ''Configure > Configure Dolphin... > Interface > Previews'' を開いてください。 |
||
− | ===== フォントが大きすぎる・アンバランス ===== |
||
+ | === Night Light === |
||
− | '''システム設定 > アプリケーションの外観 > フォント''' からフォントの DPI を '''96''' にしてみて下さい。 |
||
+ | Plasma は Night Light と呼ばれる [[Redshift]] のような機能を提供します ([[Xorg]] と [[Wayland]] の両方で機能します)。選択した時間になると、目の疲れを軽減するためにスクリーンの色を暖色に近くなるように変更します。''System Settings > Colors & Themes > Night Light'' から有効化できます。 |
||
− | これでフォントが治らないときは Xorg の設定から直接 DPI をセットしてください。[[Xorg (日本語)#手動で DPI を設定する|ここ]]を参照。 |
||
− | === |
+ | === 印刷 === |
+ | {{Tip|手早く設定したいときは [[CUPS]] のウェブインタフェースを使って下さい。ウェブインターフェイスから設定したプリンターを KDE のアプリケーションから使うことができます。}} |
||
− | 小さな画面 (例: ネットブック) を使っているユーザーのために KDE ではスペースを効率的に使うようにすることができます。詳しくは [http://userbase.kde.org/KWin#Using_with_small_screens_(eg_Netbooks) KDE の wiki] を見て下さい。また、小さな軽量ネットブックのために作られたワークスペースである [http://www.kde.org/workspaces/plasmanetbook/ KDE's Plasma Netbook] もあります。 |
||
+ | ''KDE システム設定 > プリンタ'' からもプリンターの設定をすることができます。この方法を取るには、最初に {{Pkg|print-manager}}、{{Pkg|cups}}、そして {{Pkg|system-config-printer}} パッケージをインストールしてください。[[CUPS#設定]] を読んでください。 |
||
− | === ネットワーク === |
||
+ | === Samba/Windows サポート === |
||
− | 以下のツールから選ぶことができます: |
||
− | * NetworkManager。詳しくは [[NetworkManager (日本語)#KDE|NetworkManager]] を見て下さい。 |
||
− | * Wicd。詳しくは [[Wicd (日本語)|Wicd]] を見て下さい。 |
||
+ | Dolphin の共有機能は {{Pkg|kdenetwork-filesharing}} パッケージを必要とし、ユーザー定義共有が有効になっている必要がありますが、標準の {{ic|smb.conf}} では有効になっていません。[[Samba#ユーザー定義共有を作成する|Samba]] の記事に書かれている指示に従って追加してください。設定後、Samba を再起動すれば Dolphin の共有は自動的に動作するはずです。 |
||
− | === 印刷 === |
||
+ | 特に設定せずとも、Dolphin から Windows の共有フォルダにアクセスできます。ファイルをブラウズするにはパス {{ic|smb://''servername''/''share''}} を使用してください。 |
||
− | {{Tip|手早く設定したいときは [[CUPS (日本語)|CUPS]] のウェブインタフェースを使って下さい。ウェブインターフェイスから設定したプリンターを KDE のアプリケーションから使うことができます。}} |
||
+ | {{Tip|Dolphin のプロンプトから Windows の共有に認証なしでアクセスするには、{{ic|*}} (アスタリスク) をユーザー名とパスワードの両方に使ってください。}} |
||
− | '''システム設定 -> プリンタ設定'' からプリンターの設定をすることができます。この方法を使うには、最初に {{Pkg|kdeutils-print-manager}} と {{Pkg|cups}} パッケージをインストールしてください。 |
||
+ | 起動されたプログラムにも GVfs を使っている GTK のファイルブラウザとは違い、Dolphin から KIO 経由で SMB 共有のファイルを開くと、ほとんどのプログラムで始めにファイル全体をローカル環境にコピーします (VLC は例外です)。 |
||
− | まず {{ic|avahi-daemon}} と {{ic|cupsd}} デーモンを起動する必要があります、そうしないと次のエラーが表示されます: |
||
+ | 問題を回避したい場合は、{{Pkg|thunar}} などの GTK ベースのファイルマネージャをインストールして {{Pkg|gvfs}} と {{Pkg|gvfs-smb}} (と、ログイン情報を保存したい場合は {{Pkg|gnome-keyring}}) を使って、より有効な方法で SMB 共有にアクセスしてください。 |
||
− | {{bc|The service 'Printer Configuration' does not provide an interface 'KCModule' |
||
− | with keyword 'system-config- printer-kde/system-config-printer-kde.py' |
||
− | The factory does not support creating components of the specified type. |
||
− | }} |
||
+ | また、{{Pkg|cifs-utils}} で Samba 共有を[[マウント]]して Plasma から SMB 共有を通常のローカルフォルダと同じように使えるようにするという方法もあります。 |
||
− | 次のエラーが表示される場合は、ユーザーにプリンターを管理する権限を与えて下さい: |
||
+ | 詳細は [[Samba#手動マウント]] や [[Samba#自動マウント]] を見てください。 |
||
− | There was an error during CUPS operation: 'cups-authorization-canceled' |
||
+ | 同じように ''KDE システム設定'' > ''Network Drivers'' から簡単にマウントできるようにする {{AUR|samba-mounter-git}} を使用することもできます。ただし、将来の Plasma では機能しなくなるかもしれません。 |
||
− | CUPS では、{{ic|/etc/cups/cups-files.conf}} で設定を行います。 |
||
+ | === KDE デスクトップアクティビティ === |
||
− | {{ic|/etc/group}} に {{ic|lpadmin}} を追加して {{ic|/etc/cups/cups-files.conf}} の {{ic|SystemGroup}} ディレクティブに記述することで {{ic|lpadmin}} グループの全てのユーザーがプリンターを設定できるようになります。{{ic|SystemGroup}} ディレクティブに {{ic|lp}} グループを追加してはいけません、印刷が失敗するようになります。 |
||
+ | [https://userbase.kde.org/Plasma#Activities KDE デスクトップアクティビティ]は、アクティビティ毎に、そのアクティビティを使用しているときにだけ適用される特定の設定を選択できる特殊なワークスペースです。 |
||
− | # groupadd -g107 lpadmin |
||
+ | === 電源管理 === |
||
− | {{hc|/etc/cups/cups-files.conf|# Administrator user group... |
||
− | SystemGroup sys root lpadmin}} |
||
+ | Plasma の統合された省電力サービスを使うには、{{Pkg|powerdevil}} を[[インストール]]してください。このサービスは、追加の省電力機能、(サポートされていれば) モニタの輝度調整、そして周辺機器も含めたバッテリー状態の報告を提供します。 |
||
− | {{Tip|CUPS の設定に関する詳細は [[CUPS (日本語)#CUPS の管理]] を読んで下さい。}} |
||
+ | {{Tip|[https://pointieststick.com/2021/07/23/this-week-in-kde-power-profiles-and-a-more-polished-kickoff/ 電源プロファイル]との統合には、任意の依存パッケージである [[power-profiles-daemon]] が必要です。}} |
||
− | ===Samba/Windows サポート=== |
||
+ | {{Accuracy|1=以下のノートについて、logind の設定で ''LidSwitchIgnoreInhibited'' のデフォルトが ''yes'' になっていることが問題なのかもしれません。[https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?pid=1649022#p1649022]}} |
||
− | Windows サービスにアクセスしたいときは [[Samba (日本語)|Samba]] ({{Pkg|samba}} パッケージ) をインストールしてください。 |
||
+ | {{Note|Powerdevil は logind の全ての設定を[[電源管理#電源マネージャ|継承]]するわけではありません (ノートパソコンのフタを閉じた時のアクションなど)。そのような場合、logind の設定を変更する必要があります。詳しくは [[電源管理#ACPI イベント]] を見てください。}} |
||
− | Dolphin の共有機能は usershare を必要としますが、標準の {{ic|smb.conf}} では有効になっていません。[[Samba (日本語)#user share path を作成する|Samba]] の記事に書かれている指示に従って追加してください。設定後、Samba を再起動すれば Dolphin の共有は自動的に動作するはずです。 |
||
+ | === 自動起動 === |
||
− | === KDE デスクトップアクティビティ === |
||
+ | Plasma では、アプリケーションを自動起動したり、起動時やシャットダウン時にスクリプトを実行したりできます。アプリケーションを自動起動するには、''System Settings > Autostart'' を開いてプログラムやシェルスクリプトを追加してください。アプリケーションの場合、''.desktop'' ファイルが作成されます。ログインスクリプトの場合、スクリプトを起動する ''.desktop'' ファイルが作成されます。 |
||
− | KDE デスクトップアクティビティは Plasma ベースの"仮想デスクトップ"ライクな Plasma ウィジェットのセットであり、複数のスクリーン・デスクトップがあるかのようにウィジェットを独立して設定できます。 |
||
+ | {{Note| |
||
− | デスクトップで、Cashew Plasmoid をクリックしてポップアップしたウィンドウの "Activities" を押して下さい。 |
||
+ | * プログラムはログイン時にしか自動起動できませんが、シェルスクリプトはシャットダウン時や Plasma が起動する前にも実行できます。 |
||
+ | * シェルスクリプトは[[実行可能属性]]を付与しておかないと実行されません。 |
||
+ | * 以前に {{ic|~/.config/autostart-scripts/}} に置かれていたシェルスクリプトは [https://invent.kde.org/plasma/plasma-workspace/-/merge_requests/736 自動的に .desktop ファイルに変更されます]。 |
||
+ | }} |
||
+ | * 適切な [[XDG Autostart]] ディレクトリに[[デスクトップエントリ]] (つまり ''.desktop'' ファイル) を配置してください。 |
||
− | plasma バーは Plasma デスクトップアクティビティのある画面の一番下に表示されます。対応するアイコンを押すことで操作することができます。 |
||
+ | * シェルスクリプトまたはそのシンボリックリンクは以下のディレクトリのどれかに配置してください: |
||
+ | ** {{ic|~/.config/plasma-workspace/env/}}: ログイン時に、Plasma が実行される前に実行。 |
||
+ | ** {{ic|~/.config/plasma-workspace/shutdown/}}: Plasma の終了時に実行。 |
||
+ | [https://docs.kde.org/stable5/en/plasma-workspace/kcontrol/autostart/index.html 公式ドキュメント] を見てください。 |
||
− | ===省電力設定=== |
||
+ | === Phonon === |
||
− | KDE には "'''Powerdevil Power Management'''" という統合された省電力サービスがあり、システムの省電力プロファイルや(サポートされていれば)画面の明るさなどを調節することができます。 |
||
+ | [[Wikipedia:ja:Phonon|Wikipedia]] より: |
||
− | KDE 4.6 から、CPU 周波数のスケーリングは KDE によって管理されなくなりました。代わりに、ハードウェアやカーネルによって自動で管理されることを想定しています。Arch はカーネルバージョン 3.3 からデフォルトの cpufreq governor として {{ic|ondemand}} を使っています。そのため、ほとんどの場合、何も設定は必要ありません。governor のチューンなどの詳細は [[CPU Frequency Scaling (日本語)]] を見て下さい。 |
||
+ | :Phonon (フォノン) は Linux デスクトップ環境である KDE4 向けに開発されたクロスプラットフォームのマルチメディア API である。Phonon は、Unix 系デスクトップにおけるマルチメディア環境に関する諸問題を解決することを目的として開発された。 |
||
− | ===ローカルファイルとディレクトリの変更を監視=== |
||
+ | :Phonon 自体はマルチメディアフレームワークではないが、バックエンドを通じて GStreamer や Xine のような既存のフレームワークの橋渡しを行う機能を有し、開発者は Phonon がサポートするあらゆるマルチメディアフレームワークに単一の API を通じてアクセスできるようになる。これによって、フレームワークが放置されることや API の不安定性、KDE が単一のフレームワークに依存することなどの諸問題を回避できる。 |
||
− | 現在、KDE は (kdelibs に含まれる) '''kdirwatch''' を使って直接カーネルから '''inotify''' を使っています。Gamin や FAM はすでに必要ありません。kdirwatch の GUI フロントエンドとして AUR から {{AUR|kdirwatch}} をインストールできます。 |
||
+ | Phonon は KDE や Qt ソフトウェアの中で音声 (例: システム通知、KDE 音声アプリ) や動画 (例: [[Dolphin]] 動画サムネイル) のために広く使われています。以下のバックエンドを使用できます: |
||
− | ==システム管理== |
||
+ | * [[VLC]]: {{Pkg|phonon-qt6-vlc}} |
||
− | ===キーボードの設定=== |
||
+ | * [[GStreamer]]: {{AUR|phonon-qt6-gstreamer-git}}。追加のコーデックサポートについては [[GStreamer#インストール]] を参照。 |
||
+ | * [[mpv]]: {{AUR|phonon-qt6-mpv}}、{{AUR|phonon-qt6-mpv-git}} |
||
+ | GStreamer バックエンドは[https://invent.kde.org/libraries/phonon-gstreamer/-/issues/1 メンテナンスされていない]ため、KDE は [https://community.kde.org/Distributions/Packaging_Recommendations#Non-Plasma_packages recommends VLC バックエンドのみを使用することを推奨しています]。 |
||
− | 以下のように辿って下さい: |
||
− | システム設定 > ハードウェア > 入力デバイス > キーボード |
||
− | 最初のタブで、キーボードモデルを選ぶことができます。 |
||
+ | {{Note|1=<br> |
||
− | "'''レイアウト'''"タブでは、"Add Layout" ボタンを押して使いたいバリアントと言語を選ぶことができます。 |
||
+ | * 複数のバックエンドを同時にインストールして、''phononsettings'' アプリケーションからどちらを優先するか設定することも可能です。 |
||
− | "'''詳細'''"タブでは、キーボードのコンビネーションを選択できます。"Key(s) to change layout" サブメニューからレイアウトを変更できます。 |
||
+ | * [https://forum.kde.org/viewtopic.php%3Ff=250&t=126476.html#p335080 KDE フォーラム] によると、VLC バックエンドは [[wikipedia:ReplayGain|ReplayGain]] をサポートしていません。 |
||
+ | * VLC バックエンドを使用している場合、音声による警告メッセージが送信されたときや、他の沢山のケースでアプリケーションがクラッシュすることがあります [https://forum.kde.org/viewtopic.php%3Ff=289&t=135956.html]。取り得る解決策は、VLC のプラグインキャッシュを再構築することです: |
||
+ | {{bc|# /usr/lib/vlc/vlc-cache-gen /usr/lib/vlc/plugins}} |
||
+ | }} |
||
+ | === バックアップと復元 === |
||
− | ===KDE システム設定から Xorg-server を終了する=== |
||
+ | Plasma は個人のデスクトップ設定を設定ファイルとして [[XDG Base Directory#仕様|XDG_CONFIG_HOME]] フォルダに保存します。[https://github.com/shalva97/kde-configuration-files 設定ファイルの詳細]を見て、[https://www.addictivetips.com/ubuntu-linux-tips/backup-kde-plasma-5-desktop-linux/ バックアップと復元の方法]を選択してください。 |
||
− | 以下のようにサブメニューまでたどって下さい: |
||
− | システム設定 -> 入力デバイス -> キーボード -> Advanced (tab) > "Key Sequence to kill the X server" |
||
− | チェックボックスのチェックを入れて下さい。 |
||
+ | === systemd による起動 === |
||
− | ===便利な KCM=== |
||
+ | Plasma は、[[systemd/ユーザー|systemd ユーザ]]インスタンスを使って Plasma の全サービスを起動・管理します。Plasma 5.25 以降、これはデフォルトのスタートアップメソッドとなっていますが、以下のコマンドにより[https://invent.kde.org/plasma/plasma-workspace/-/wikis/Plasma-and-the-systemd-boot 代わり起動スクリプトを使うようにできます] (しかし、この方法は将来のリリースで機能しなくなるかもしれません): |
||
− | KCM は KConfig Module の意です。KCM を使うと、システムの設定をするためのインターフェースをシステム設定に表示します。 |
||
+ | $ kwriteconfig6 --file startkderc --group General --key systemdBoot false |
||
− | '''GTK アプリのルックアンドフィールの設定。''' |
||
− | * {{Pkg|kde-gtk-config}} |
||
− | * {{AUR|kcm-gtk}} |
||
− | * {{AUR|kcm-qt-graphicssystem}} |
||
+ | 実装の詳細については [https://blog.davidedmundson.co.uk/blog/plasma-and-the-systemd-startup/ Edmundson 氏のブログ: Plasma and the systemd startup] で読めます。 |
||
− | '''GRUB ブートローダの設定。''' |
||
− | * {{AUR|grub2-editor}} |
||
+ | === スペルチェック === |
||
− | '''タッチパッドのための Synaptics ドライバの設定。''' |
||
− | * {{Pkg|kcm-touchpad}} |
||
− | * {{AUR|synaptiks}} |
||
− | * {{AUR|kcm_touchpad}} |
||
− | * {{AUR|kcm-touchpad-git}} |
||
+ | KDE アプリケーションはスペルチェックに {{Pkg|sonnet}} を使用します。サポートされている[[スペルチェッカ]]の任意の依存パッケージを見てください。 |
||
− | '''[[Uncomplicated Firewall (日本語)|Uncomplicated Firewall]] (UFW) の設定''' |
||
− | * {{AUR|kcm-ufw}} |
||
+ | ''System Settings > Spell Check'' で設定してください。 |
||
− | '''[[PolicyKit (日本語)|PolicyKit]] の設定''' |
||
− | * {{AUR|kcm-polkit-kde-git}} |
||
+ | === NVIDIA 上で KWin Wayland を動かす === |
||
− | '''Wacom タブレットの設定''' |
||
− | * {{AUR|kcm-wacomtablet}} |
||
+ | https://community.kde.org/Plasma/Wayland/Nvidia を見てください。 |
||
− | [http://kde-apps.org/index.php?xcontentmode=273 kde-apps.org] に他にも多くの KCM があります。 |
||
+ | == アプリケーション == |
||
− | ==デスクトップ検索とセマンティックデスクトップ== |
||
+ | KDE プロジェクトは Plasma デスクトップと統合されたアプリケーションスイートを提供しています。利用可能なアプリケーションの完全なリストは {{Grp|kde-applications}} グループを見てください。また、[[:カテゴリ:KDE]] には KDE 関連のアプリケーションのページが存在します。 |
||
− | [[Wikipedia:ja:セマンティックデスクトップ|Wikipedia]] によると、''"セマンティックデスクトップとは、計算機科学において、コンピュータのユーザインターフェイスやデータの処理能力を変更することで、アプリケーション間でデータやタスクを容易に共有し、一度で自動的に処理しきれないデータを扱うことを可能にする諸構想に付けられた総称である。"'' |
||
+ | KDE Applications で提供されているプログラム以外にも、Plasma デスクトップを補うアプリケーションは多数存在します。それらのうちいくつかは以下で議論されています。 |
||
− | KDE (4.13) ではこの構想の実装に Akonadi と Baloo という2つの主要なソフトウェアを使っています。この2つの部品を使って、プログラムはデータを調べ簡単に検索できるインデックスを作成します。これらのソフトウェアの裏にあるアイデアは、システムがあなたのデータを"認識"できるようにし、メタデータやユーザーによって設定されたタグを使ってデータにコンテキストを与えることです。Baloo は Xapian を使用してデータを保存します。 |
||
+ | === システム管理 === |
||
− | Soprano と Virtuoso は Nepomok セマンティックデスクトップが依存しているデータベースです。この2つの主要なコンポーネントの関係はクリアなものではありませんが、以下のセクションではそれらが内部でどのように働いているのかある程度光を当てています。 |
||
+ | ==== KDE システム設定から Xorg サーバーを終了する ==== |
||
− | === Baloo === |
||
+ | サブメニュー ''System Settings > Keyboard > Advanced (tab) > Key sequence to kill the X server'' で、チェックボックスにチェックを入れて下さい。 |
||
− | ==== Baloo の使用と設定 ==== |
||
− | KDE Plasma Desktop で Baloo を使って検索をするには、{{ic|ALT+F2}} を押して検索文字列を入力します。もしくは Dolphin で {{ic|CTRL+F}} を押して下さい。 |
||
+ | ==== KCM ==== |
||
− | デフォルトではデスクトップ検索の KCM にはオプションが2つしかありません: フォルダをブラックリストに入れるパネルと、4.13.1 からの、ワンクリックで無効化する方法です。 |
||
+ | KCM は '''KC'''onfig '''M'''odule の略です。KCM を使うと、システムの設定をするためのインターフェースを KDE システム設定に表示します。また、''kcmshell6'' でコマンドラインから使えます。 |
||
− | 詳細な設定オプションは {{AUR|kcm_baloo_advanced}} を使って設定することができます。 |
||
+ | * {{App|sddm-kcm|[[SDDM]] のための KDE 設定モジュール。|https://invent.kde.org/plasma/sddm-kcm|{{Pkg|sddm-kcm}}}} |
||
− | また、{{ic|~/.kde4/share/config/baloofilerc}} ファイルを編集することもできます。例えば Baloo を無効にするには以下を追加してください: |
||
+ | * {{App|kde-gtk-config|KDE 用の GTK2 と GTK3 の設定。|https://invent.kde.org/plasma/kde-gtk-config|{{Pkg|kde-gtk-config}}}} |
||
− | [Basic Settings] |
||
+ | * {{App|Wacom タブレット|Wacom の Linux ドライバーの KDE GUI。|https://www.linux-apps.com/p/1127862/|{{Pkg|wacomtablet}}}} |
||
− | Indexing-Enabled=false |
||
− | {{Note|{{ic|~/.kde4/share/config/baloofilerc}} の ''[Basic Settings]'' セクションも ''Enabled'' エントリをサポートしています。}} |
||
+ | [https://www.linux-apps.com/find?search=kcm linux-apps.com] に他にも多くの KCM があります。 |
||
− | ブラックリストにフォルダを追加したり Baloo を完全に無効化すると、{{ic|baloo_file_cleaner}} という名前のプロセスが不必要になったインデックスファイルを自動的に削除します。インデックスファイルは {{ic|~/.local/share/baloo/}} 下に保存されています。 |
||
− | + | === デスクトップ検索 === |
|
+ | KDE では、ファイルインデックスの作成と検索を行う [[Baloo]] と呼ばれるソフトウェアを使って、デスクトップ検索を実装しています。 |
||
− | デフォルトでは、リムーバルデバイスはブラックリストに入っています。KCM パネルのブラックリストからデバイスを削除する必要があります。 |
||
+ | === ウェブブラウザ === |
||
− | ===Virtuoso と Soprano=== |
||
+ | 以下のブラウザは Plasma と連携できます: |
||
− | セマンティックデスクトップによて使われる全てのメタデータを保存するためのデータベースが Virtuoso という名前の ''[[Wikipedia:ja:Resource Description Framework|Resource Description Framework (RDF)]]'' データベースです。内部的に、Virtuoso は関係(リレーショナル)データベースとして見ることができます ([[Wikipedia:ja:関係モデル|関係データベース]]は伝統的なシングルテーブルを使うデータベースと異なり、データを保存するのに単一のキーで関連付けられた複数のテーブルを使います)。現在 Virtuoso は (商用・オープンソースのデュアルライセンスの) OpenLink によってコントロールされています。 |
||
+ | * {{App|[[Wikipedia:ja:Konqueror|Konqueror]]|KDE プロジェクトの一部で、KHTML と [[Chromium]] ベースの Qt WebEngine の2つのレンダリングエンジンをサポートしています。|https://konqueror.org/|{{Pkg|konqueror}}}} |
||
− | [http://techbase.kde.org/Projects/Nepomuk/ComponentOverview#Soprano KDE Techbase] より、''Soprano はデータベースの Qt 抽象レイヤーです。異なる RDF ストアにアクセスするためのフレンドリーな Qt ベースの API を提供します。現在は3つのデータベースバックエンドをサポートしています - Sesame, Redland, Virtuoso。KDE Semantic Stack は Virtuoso とだけ動作します。Soprano には RDF データのシリアライズ・パースといった機能や、Nepomuk で主に使われているクライアントサーバーアーキテクチャなども含まれます。'' |
||
+ | * {{App|[[Wikipedia:ja:Falkon|Falkon]]|Plasma との連携機能を持った Qt ウェブブラウザ (以前は Qupzilla と呼ばれていました)。Qt WebEngine を使います。|https://userbase.kde.org/Falkon/|{{Pkg|falkon}}}} |
||
+ | * {{App|[[Chromium]]|Chromium とプロプライエタリ版の Google Chrome は Plasma との連携機能が限定されています。[[KDE Wallet#Chrome と Chromium で KDE ウォレットを使う|KWallet]] と KDE Open/Save windows を使うことができます。|https://www.chromium.org/|{{Pkg|chromium}}}} |
||
+ | * {{App|[[Firefox]]|設定によって Firefox は Plasma と統合できます。詳しくは [[Firefox#KDE との統合]] を参照してください。|https://mozilla.org/firefox|{{Pkg|firefox}}}} |
||
+ | {{Tip|Plasma は 5.13 以降、[[Firefox]] や [[Chrome]] と連携でき、 Plasma トレイからのメディアの再生のコントロール、ダウンロード通知と KRunner での find open tabs などが利用可能です。{{Pkg|plasma-browser-integration}} パッケージと、対応するブラウザアドオンを[[インストール]]してください。Chrome/Chromium のサポートは標準で入っているはずです。Firefox のアドオンは [[Firefox#KDE との統合]] を見てください。}} |
||
− | ===Nepomuk=== |
||
+ | === PIM === |
||
− | Nepomuk は "Networked Environment for Personal, Ontology-based Management of Unified Knowledge" の略称です。ファイルのタグ付け・ラベリングをしたり Virtuoso データベースを読み込むのに必要になります。アプリケーションの開発者が収集されたデータを読み込めるように API を提供しています。 |
||
+ | KDE は[[Wikipedia:Personal_information_management|個人情報管理]] (PIM) のための独自のスタックを提供しています。メールや連絡先、カレンダーなどを管理します。{{Grp|kde-pim}} パッケージグループか {{Pkg|kde-pim-meta}} メタパッケージで全ての PIM パッケージをインストールできます。 |
||
− | 昔は、さまざまなファイルのデータを収集するために "Strigi" サービスが存在していました。しかし、様々な理由 (特に Strigi の CPU とメモリーの使用量) から、Strigi は独自で作られたインデックスサービス (Nepomuk-Core に統合されています) によって置き換えられました。 |
||
+ | ==== Akonadi ==== |
||
− | Nepomuk については [http://techbase.kde.org/Projects/Nepomuk/ComponentOverview#Nepomuk_Components このページ] が良い資料になるでしょう。ただし、[http://vhanda.in/blog/2012/11/nepomuk-without-strigi/ この投稿] によると先のページに書かれている情報は多少古くなっているようです。 |
||
+ | Akonadi は PIM データのローカルキャッシュとして機能するシステムであり、その期限に関係なく、他のアプリケーションから使うことが可能です。これにはユーザのメール、連絡先、カレンダー、イベント、日誌、アラーム、メモなどが含まれます。Akonadi は自身ではデータを保存しません: ストレージのフォーマットはデータの性質に依存します (例えば、連絡先は vCard フォーマットで保存されます)。 |
||
− | ====Nepomuk の使用と設定==== |
||
+ | {{Pkg|akonadi}} をインストールしてください。追加のアドオンは {{Pkg|kdepim-addons}} をインストールしてください。 |
||
− | KDE デスクトップで Nepomuk を使って検索するには、{{ic|ALT+F2}} を押して検索したい文字列を入力してください。Nepomuk はデフォルトで有効になっています。Nepomuk はシステム設定からオン・オフを切り替えられます: |
||
− | システム設定 -> デスクトップ検索 |
||
+ | {{Note| |
||
− | Nepomuk は大量のファイルの変更を追う必要があります。そのため、inotify で監視できるファイルの数を増やすことが推奨されています。これをするのに次のコマンドを使うことができます。 |
||
+ | * {{Pkg|akonadi}} パッケージで [[MariaDB]] 以外のデータベースエンジンを使いたい場合は、インストールに次のコマンドを使って {{Pkg|mariadb}} 依存パッケージをスキップしてください: {{bc|# pacman -S akonadi --assume-installed mariadb}} {{Bug|32878}} も見てください。 |
||
− | # sysctl fs.inotify.max_user_watches=524288 |
||
+ | * Akonadi が初回起動時に {{ic|/usr/bin/mysqld}} を見つけられなかった場合、SQLite にフォールバックします。 |
||
+ | }} |
||
+ | ===== MySQL ===== |
||
− | 永続的に設定するには: |
||
− | # echo "fs.inotify.max_user_watches = 524288" >> /etc/sysctl.d/90-inotify.conf |
||
+ | デフォルトでは、Akonadi は {{ic|/usr/bin/mysqld}} (デフォルトは [[MariaDB]]。代替のプロバイダは [[MySQL]] を見てください) を使って、管理された MySQL インスタンスを起動し、データベースは {{ic|~/.local/share/akonadi/db_data/}} に保存されます。 |
||
− | Nepomuk を再起動すれば変更が適用されます。 |
||
+ | ====== システム全体で共用の MySQL インスタンス ====== |
||
− | ====KDE から Nepomuk を外す==== |
||
+ | Akonadi はシステム全体で共用の [[MySQL]] をデータベースとして使用できます。[https://techbase.kde.org/KDE_PIM/Akonadi#Can_Akonadi_use_a_normal_MySQL_server_running_on_my_system.3F] |
||
− | Nepomuk なしで KDE を動かすために、AUR に {{AUR|nepomuk-core-fake}} パッケージがあります。 |
||
− | {{Warning|現在、Dolphin は {{AUR|nepomuk-widgets}} に依存しているためフェイクの Nepomuk パッケージを使うと動かなくなります。}} |
||
+ | {{hc|~/.config/akonadi/akonadiserverrc|2= |
||
− | ===Akonadi=== |
||
+ | [%General] |
||
+ | Driver=QMYSQL |
||
+ | [QMYSQL] |
||
− | Akonadi は PIM データのローカルキャッシュとして働くシステムで、他のアプリケーションから使うことが可能です。これにはユーザーのメール、連絡先、カレンダー、イベント、ジャーナル、アラーム、ノートなどが含まれます。Nepomuk ライブラリとインターフェイスで接続し検索機能を提供します。 |
||
+ | Host= |
||
+ | Name=akonadi_''username'' |
||
+ | Options="UNIX_SOCKET=/run/mysqld/mysqld.sock" |
||
+ | StartServer=false |
||
+ | }} |
||
+ | ===== PostgreSQL ===== |
||
− | Akonadi は自身ではデータを保存しません: ストレージのフォーマットはデータの性質に依存します (例えば、連絡先は vCard フォーマットで保存されます)。 |
||
+ | Akonadi では、システム全体で使用される既存の [[PostgreSQL]] インスタンス (つまり、{{ic|postgresql.service}}) を使用したり、PostgreSQL インスタンスをユーザ権限で実行してデータベースを {{ic|~/.local/share/akonadi/db_data/}} に保存したりできます。 |
||
− | Akonadi や Nepomuk との連携に関する詳細は [http://blogs.kde.org/node/4503] や [http://cmollekopf.wordpress.com/2013/02/13/kontact-nepomuk-integration-why-data-from-akonadi-is-indexed-in-nepomuk/] を見て下さい。 |
||
+ | ====== ユーザーごとの PostgreSQL インスタンス ====== |
||
− | ==== Akonadi を無効にする ==== |
||
+ | {{Pkg|postgresql}} と {{Pkg|postgresql-old-upgrade}} を[[インストール]]してください。 |
||
− | [http://userbase.kde.org/Akonadi#Disabling_the_Akonadi_subsystem KDE userbase のセクション] を参照。 |
||
+ | Akonadi の設定ファイルを[[テキスト編集|編集]]して、以下の内容を追加してください: |
||
− | ==== データベース設定 ==== |
||
+ | {{hc|~/.config/akonadi/akonadiserverrc|2= |
||
− | {{Pkg|kdepim-runtime}} パッケージの {{ic|akonaditray}} を起動してください。右クリックから'''設定'''を選びます。「Akonadiサーバの設定」タブから次のことができます: |
||
+ | [%General] |
||
− | * Akonadi が MySQL/MariaDB サーバーを使うように設定 |
||
+ | Driver=QPSQL |
||
− | ** ホームディレクトリが [[ZFS (日本語)|ZFS]] プール上にある場合は、以下の内容の {{ic|~/.config/akonadi/mysql-local.conf}} を作成する必要があります: {{bc|<nowiki> |
||
+ | }} |
||
− | [mysqld] |
||
− | innodb_use_native_aio = 0 |
||
− | </nowiki>}} これは [[MySQL (日本語)#ZFS での実行時に OS エラー 22]] で説明されている問題です。 |
||
− | * Akonadi が PostgreSQL サーバーを使うように設定 |
||
− | * Akonadi が SQLite を使うように設定 |
||
− | ** {{ic|~/.config/akonadi/akonadiserverrc}} を編集して以下のようにしてください {{bc|<nowiki> |
||
− | [General] |
||
− | #Driver=QMYSQL |
||
− | Driver=QSQLITE3 |
||
+ | {{Note| |
||
− | [QSQLITE3] |
||
+ | * Akonadi は、起動時に {{ic|[QPSQL]}} セクションを作成し、そのセクション内に適切な変数を設定します。 |
||
− | Name=/home/username/.local/akonadi/akonadi.db |
||
+ | * データベースは {{ic|~/.local/share/akonadi/db_data/}} に保存されます。 |
||
− | </nowiki>}} |
||
+ | }} |
||
+ | {{ic|akonadictl start}} で Akonadi を起動して、 {{ic|akonadictl status}} で状態を確認してください。 |
||
− | ====Akonadi 抜きで KDE を動かす==== |
||
+ | {{Note| |
||
− | Akonadi を使わずに KDE を動かしたい場合は {{AUR|akonadi-fake}} パッケージが役に立ちます。 |
||
+ | * {{Pkg|akonadi}} 19.08.0-1 から、PostgreSQL のメジャーバージョンアップデートが検出されると {{ic|~/.local/share/akonadi/db_data/}} にある PostgreSQL データベースクラスタは自動でアップグレードされます。 |
||
+ | * それ以前の {{Pkg|akonadi}} バージョンでは、PostgreSQL のメジャーバージョンをアップグレードするときに手動でデータベースのアップグレードが必要です。[https://userbase.kde.org/Akonadi/Postgres_update KDE UserBase Wiki のアップデート手順]に従ってください。{{Pkg|postgresql}} と {{Pkg|postgresql-old-upgrade}} で使われている PostgreSQL バイナリへのパスを適切に設定してください。詳細は [[PostgreSQL#PostgreSQL のアップグレード]] を見てください。 |
||
+ | }} |
||
+ | ====== システム全体で共用の PostgreSQL インスタンス ====== |
||
− | ===Strigi 検索=== |
||
+ | 以下では既に設定されていて起動している [[PostgreSQL]] が必要です。 |
||
− | Strigi は Nepomuk にデータを送り込むもうひとつの方法です。Strigi はなるべくユーザーのホームフォルダのインデックスを作成します。インデックス作成はファイルの名前の収集だけではなく、音楽コレクションや Kget によるタグ付けされたダウンロードの情報の取得も含まれます。Strigi 検索は KDE のランチャーと統合されており、{{ic|Alt+F2}} でアクセス可能です。 |
||
+ | ログイン中のユーザーのための PostgreSQL のユーザアカウントを作成してください: |
||
− | デフォルトで、Dolphin には右上に検索バーがあり Strigi のインデックスから検索をかけることができます。 |
||
+ | [postgres]$ createuser ''username'' |
||
− | {{Note|Strigi はあなたのコンピュータの資源を消費します - CPU, メモリ, ディスクアクセス, ディスクスペース, バッテリーライフ。Strigi が資源を消費しすぎていると感じているときは、"''システム設定 -> デスクトップ検索''" から無効にできます。}} |
||
+ | Akonadi で使うデータベースを作成してください: |
||
− | Strigi のフォルダインデックスは以下で設定することができます: |
||
− | システム設定 -> デスクトップ検索 -> Desktop Query -> Customize index folders… |
||
+ | [postgres]$ createdb -O ''username'' -E UTF8 --locale=C -T template0 akonadi-''username'' |
||
− | ==Phonon== |
||
+ | Akonadi の設定ファイルを[[テキスト編集|編集]]して以下のように変更してください: |
||
− | ===Phonon とは?=== |
||
+ | {{hc|~/.config/akonadi/akonadiserverrc|2= |
||
− | [[Wikipedia:ja:Phonon|Wikipedia]] より: |
||
+ | [%General] |
||
− | ''Phonon (フォノン) は Linux デスクトップ環境である KDE4 向けに開発されたクロスプラットフォームのマルチメディア API である。Phonon は、Unix 系デスクトップにおけるマルチメディア環境に関する諸問題を解決することを目的として開発された。Phonon 自体はマルチメディアフレームワークではないが、バックエンドを通じて GStreamer や Xine のような既存のフレームワークの橋渡しを行う機能を有し、開発者は Phonon がサポートするあらゆるマルチメディアフレームワークに単一の API を通じてアクセス出来るようになる。これによって、フレームワークが放置されることや API の不安定性、KDE が単一のフレームワークに依存することなどの諸問題を回避できる。'' |
||
+ | Driver=QPSQL |
||
+ | [QPSQL] |
||
− | '''Phonon''' は KDE の中で音声 (例: システム通知、KDE 音声アプリ) や動画 (例: Dolphin 動画サムネイル) のために広く使われています。 |
||
+ | Host=/run/postgresql |
||
+ | Name=akonadi-''username'' |
||
+ | StartServer=false |
||
+ | }} |
||
+ | {{Note|カスタムのポート、ユーザ名、そしてパスワードは、{{ic|[QPSQL]}} セクション内の {{ic|1=Port=}}、{{ic|1=User=}}、そして {{ic|1=Password=}} オプションでそれぞれ設定できます。}} |
||
− | ===どのバックエンドを使うべきですか?=== |
||
+ | {{ic|akonadictl start}} で Akonadi を起動して、{{ic|akonadictl status}} で状態を確認してください。 |
||
− | あなたは様々なバックエンドを選ぶことができ、[[Official Repositories (日本語)|公式リポジトリ]]には [[GStreamer (日本語)|GStreamer]] ({{Pkg|phonon-gstreamer}}) と [[VLC media player (日本語)|VLC]] ({{Pkg|phonon-qt4-vlc}}, {{Pkg|phonon-qt5-vlc}}) があります。[[Arch User Repository (日本語)|AUR]] には [[MPlayer (日本語)|MPlayer]] ({{AUR|phonon-mplayer-git}}), QuickTime ({{AUR|phonon-quicktime-git}}), [http://martinsandsmark.wordpress.com/2012/07/07/akademy/ AVKode] ({{AUR|phonon-avkode-git}}) があります。 |
||
+ | ===== SQLite ===== |
||
− | ほとんどのユーザーは上流で一番良くサポートされている VLC を選ぶことになると思います。GStreamer は最近メンテナンスが滞っています。複数のバックエンドを一度にインストールして ''システム設定 -> マルチメディア -> Phonon -> バックエンド'' から切り替えることもできます。 |
||
+ | |||
+ | [[SQLite]] を使うには、Akonadi の設定ファイルを以下のように[[テキスト編集|編集]]してください: |
||
+ | |||
+ | {{hc|~/.config/akonadi/akonadiserverrc|2= |
||
+ | [%General] |
||
+ | Driver=QSQLITE |
||
+ | }} |
||
{{Note| |
{{Note| |
||
+ | * Akonadi は、起動時に {{ic|[QSQLITE]}} セクションを作成して、そのセクション内に適切な変数を設定します。 |
||
− | * [http://community.kde.org/Phonon/FeatureMatrix Feature Matrix] では、GStreamer バックエンドには VLC バックエンドにない機能があると書かれています。 |
||
+ | * データベースは {{ic|~/.local/share/akonadi/akonadi.db}} に保存されます。 |
||
− | * [http://userbase.kde.org/Phonon#Backend_libraries KDE UserBase] によると、Phonon-MPlayer は現在メンテナンスされていません。 |
||
}} |
}} |
||
+ | ===== Akonadi を無効にする ===== |
||
− | == 便利なアプリケーション == |
||
+ | Akonadi を無効化したい場合、Akonadi に依存している KDE アプリケーションが起動しないようにする必要があります。詳細は [https://userbase.kde.org/Akonadi#Disabling_the_Akonadi_subsystem KDE userbase のセクション] を参照してください。 |
||
− | KDE アプリケーションの公式セットは [http://www.kde.org/applications/ ここ] にあります。 |
||
− | === |
+ | === KDE Connect === |
+ | [https://community.kde.org/KDEConnect KDE Connect] は、[[Android]] や [[iOS]] スマートフォンと Linux デスクトップを接続するための以下の機能を提供します: |
||
− | [http://yakuake.kde.org/ Yakuake] は Quake ライクなターミナルエミュレータであり、F12 キーで表示を切り替えることができます。複数タブもサポート。Yakuake は {{pkg|yakuake}} パッケージでインストールできます。 |
||
+ | * 有線接続なしで KDE とアプリ間でファイルや URL を共有。 |
||
− | === KDE Telepathy === |
||
+ | * タッチパッドのエミュレーション: 携帯の画面をコンピュータのタッチパッドとして使用。 |
||
+ | * 通知の同期 (4.3以降): デスクトップから Android の通知を読み取り。 |
||
+ | * クリップボードの共有: 携帯電話とコンピュータでコピーアンドペースト。 |
||
+ | * マルチメディアのリモートコントロール: 携帯電話を Linux メディアプレイヤーのリモコンとして使用。 |
||
+ | * WiFi 接続: USB 接続や Bluetooth を必要としません。 |
||
+ | * RSA 暗号化: あなたの情報は暗号化されます。 |
||
+ | コンピュータと電話の両方に KDE Connect をインストールする必要があります。PC 側では、{{Pkg|kdeconnect}} パッケージを[[インストール]]してください。Android 側では、[https://play.google.com/store/apps/details?id=org.kde.kdeconnect_tp Google Play] か [https://f-droid.org/packages/org.kde.kdeconnect_tp/ F-Droid] から KDE Connect をインストールしてください。電話のファイルシステムを閲覧したい場合は、{{Pkg|sshfs}} を[[インストール]]して Android アプリからファイルシステムを閲覧できるように設定する必要があります。iOS の場合は、KDE Connect を [https://apps.apple.com/app/kde-connect/id1580245991 App Store] からインストールしてください。iOS バージョンでは、Android バージョンに存在する機能すべてを利用できるわけではありません。 |
||
− | [http://community.kde.org/KTp KDE Telepathy] は KDE デスクトップでインスタントメッセージを統合することを目標にしているプロジェクトです。バックエンドとして Telepathy フレームワークを利用しており、Kopete を置き換えるようになっています。 |
||
+ | Plasma Wayland セッションでリモート入力の機能を使用するには、{{Pkg|xdg-desktop-portal}} パッケージが必要です。 |
||
− | Telepathy プロトコルをインストールするには {{grp|telepathy}} グループをインストールしてください。 |
||
− | KDE Telepathy クライアントを使うには、{{pkg|kde-telepathy-meta}} パッケージをインストールしてください。{{grp|kde-telepathy}} グループに含まれている全てのパッケージが入っています。 |
||
+ | Plasma デスクトップを使用しない場合でも KDE Connect は利用できます。GNOME を使っている場合、{{Pkg|kdeconnect}} の代わりに {{AUR|gnome-shell-extension-gsconnect}} をインストールすることでよりよい連携をさせることが可能です。KDE Connect デーモンを手動で起動するには、{{ic|/usr/bin/kdeconnectd}} を実行してください。 |
||
− | == Tips and tricks == |
||
+ | [[ファイアウォール]] を使っている場合は、UDP と TCP のポート {{ic|1714}} から {{ic|1764}} までを開く必要があります。 |
||
− | === KDE で別のウィンドウマネージャを使う === |
||
+ | 時々、KDE Connect が携帯電話を検出しないことがあります。{{ic|killall kdeconnectd}} を実行した後で KDE システム設定内の kdeconnect を開くか、{{ic|kdeconnect-cli --refresh}} の後に {{ic|kdeconnect-cli -l}} を実行することでサービスを再起動できます。また、KDE Connect for Android から ''Pair new device > Add devices by IP'' を使用することもできます。 |
||
− | KDE で別の[[ウィンドウマネージャ]]を使用するには {{ic|systemsettings}} パネルを開いて Default Applications > Window Manager > Use a different window manager で使用したいウィンドウマネージャをリストから選択してください。 |
||
+ | == ヒントとテクニック == |
||
− | ==== KDE/Openbox Session ==== |
||
+ | === 別のウィンドウマネージャを使う === |
||
− | {{Pkg|openbox}} パッケージには [[Openbox (日本語)|Openbox]] で KDE を使用するためのセッションが含まれています。このセッションを利用するには、[[ディスプレイマネージャ]]のメニューから ''KDE/Openbox'' を選択してください。 |
||
+ | Plasma で KWin 以外のウインドウマネージャを使うことができます。そうすることにより、KDE デスクトップの機能と[[タイル型ウィンドウマネージャ]]のユーティリティを組み合わせることができます (KWin のタイリングスクリプトよりも肉付けされているかもしれません)。 |
||
− | セッションを手動で起動する場合、次の行を {{ic|.xinitrc}} ファイルに追加してください: |
||
− | exec openbox-kde-session |
||
+ | Plasma の component chooser settings では[https://github.com/KDE/plasma-desktop/commit/2f83a4434a888cd17b03af1f9925cbb054256ade ウィンドウマネージャを変更することはもはやできません]。しかし、他の方法を取れば KWin を他のウィンドウマネージャと取り替えることができます。 |
||
− | ==== Compiz Custom ==== |
||
+ | {{Note|コンポジタを提供しないウィンドウマネージャ (Openbox など) に Kwin を置き換えると、透過などのデスクトップコンポジット効果が失われます。この場合、そのような効果を提供する別のコンポジットマネージャ ([[Xcompmgr]] や [[picom]] など) をインストールして実行してください。}} |
||
− | カスタムオプションとスイッチを使って Compiz を実行する必要があるときは ''Compiz custom'' を選択して {{ic|compiz-kde-launcher}} という名前のスクリプトを作成し、Compiz を起動するのに使いたいコマンドをスクリプトに追加してください。例: |
||
+ | ==== KWin サービスを置き換える ==== |
||
− | {{hc|/usr/local/bin/compiz-kde-launcher| |
||
− | #!/bin/bash |
||
− | LIBGL_ALWAYS_INDIRECT=1 |
||
− | compiz --replace & |
||
− | wait |
||
− | }} |
||
+ | KDE 5.25 より、[https://blog.davidedmundson.co.uk/blog/plasma-and-the-systemd-startup/ Plasma の systemd ベースのスタートアップ]がデフォルトで有効になりました。 |
||
− | スクリプトには実行可能属性を付けて下さい: |
||
− | $ chmod +x /usr/local/bin/compiz-kde-launcher |
||
+ | このスタートアップで KWin を置き換えるには、まず現在のユーザの {{ic|plasma-kwin_x11.service}} を[[マスク]]して、そのサービスが起動しないようにしなければなりません。 |
||
− | ==== コンポジット効果の再有効化 ==== |
||
+ | 次に、新しい systemd [[ユーザーユニット]]を[[作成]]し、あなたが選んだウィンドウマネージャを起動するようにします [https://bugs.kde.org/show_bug.cgi?id=439481#c2]: |
||
− | Kwin をコンポジタがないウィンドウマネージャ (Openbox など) で置き換えると、透過などのデスクトップのコンポジット効果がなくなってしまいます。このような場合、[[Xcompmgr (日本語)|Xcompmgr]] や [[Compton]] など効果を生み出す別のコンポジットマネージャをインストール・実行してください。 |
||
+ | {{hc|1=~/.config/systemd/user/plasma-custom-wm.service|2= |
||
− | === KDE デスクトップと Android の統合 === |
||
+ | [Install] |
||
+ | WantedBy=plasma-workspace.target |
||
+ | [Unit] |
||
− | {{Pkg|kdeconnect}} をインストールして、[https://play.google.com/store/apps/details?id=org.kde.kdeconnect_tp&hl=en Google Play Store] または [https://f-droid.org/repository/browse/?fdid=org.kde.kdeconnect_tp F-Droid] から KDE Connect をインストールすることで Android-KDE の素晴らしい統合を得ることができます。 |
||
+ | Description=Plasma Custom Window Manager |
||
+ | Before=plasma-workspace.target |
||
+ | [Service] |
||
− | === ソフトウェアアップデートの通知を表示 === |
||
+ | ExecStart=''/path/to/other/wm'' |
||
+ | Slice=session.slice |
||
+ | Restart=on-failure |
||
+ | }} |
||
+ | これを使うには、([[ユーザーユニット]]ごとに) [[daemon-reload]] を行い、{{ic|plasma-kwin_x11.service}} を[[マスク]]していることを確認した上で、新しく作成した {{ic|plasma-custom-wm.service}} を[[有効化]]してください。 |
||
− | KDE のシステムトレイやパッケージマネージャの GUI にパッケージアップデートについての通知を表示するには {{Pkg|apper}} をインストールしてください。詳しくは [http://www.packagekit.org/ PackageKit のウェブサイト] を参照。 |
||
+ | {{Note|Plasma で i3 ウインドウマネージャーを利用する場合、ダイアログが正しく表示されるようにするために、ダイアログがフロートモードで開くように手動でセットする必要があるかもしれません。さらなる情報については、[[i3#フロートするダイアログを正しく扱う]] をご覧ください。}} |
||
− | === OpenGL ES を使うように KWin を設定 === |
||
+ | ==== スクリプトベースの起動と KDEWM を使用する ==== |
||
− | KWin バージョン 4.8 から kwin のかわりに '''kwin_gles''' を使うことができるようになりました。OpenGL2 モードの kwin とほとんど同じ挙動をしますがネイティブプラットフォームインターフェースとして ''glx'' のかわりに ''egl'' を使っています。kwin_gles を試すには Konsole から {{ic|kwin_gles --replace}} を実行してください。 |
||
− | 設定を永続的にするには {{Ic|`kde4-config --localprefix`/env/}} に {{Ic|1=KDEWM=kwin_gles}} を export するスクリプトを作る必要があります。 |
||
+ | Plasma のスクリプトベースの起動は [[#systemd による起動|systemd による起動]]を無効化することにより利用できます。systemd による起動を無効化したならば、Plasma が起動する前に {{ic|KDEWM}} [[環境変数]]を設定することによりウィンドウマネージャを変更できます。 |
||
− | === Konqueror/Dolphin ファイルマネージャで音声や動画のサムネイルを有効にする === |
||
+ | ===== システム全体 ===== |
||
− | Konqueror や Dolphin で音声ファイルのサムネイルを表示するには AUR から {{AUR|audiothumbs}} をインストールしてください。 |
||
+ | root アクセス権を持っているならば、ログイン画面の1つのオプションとして全ユーザに利用可能な XSession を追加することもできます。 |
||
− | Konqueror や Dolphin で動画のサムネイルを表示するには {{Pkg|kdemultimedia-mplayerthumbs}} か {{Pkg|kdemultimedia-ffmpegthumbs}} をインストールしてください。 |
||
+ | まず、以下のようなスクリプトを実行権限付きで作成してください: |
||
− | === アプリケーションの起動の高速化 === |
||
+ | {{hc|1=/usr/local/bin/plasma-i3.sh|2= |
||
− | アプリケーションの起動時間を 50-150ms 早くする、この "[http://kdemonkey.blogspot.nl/2008/04/magic-trick.html magic trick]" は User Rob によって彼のブログに書かれたものです。 |
||
+ | #!/bin/sh |
||
− | この trick を有効にするには、ホームに次のフォルダを作成してください: |
||
+ | export KDEWM=/usr/bin/i3 |
||
− | $ mkdir ~/.compose-cache |
||
+ | /usr/bin/startplasma-x11 |
||
+ | }} |
||
+ | {{ic|/usr/bin/i3}} の部分は任意のウィンドウマネージャへのパスに置き換えてください。パスが正しく設定されていることを確認してください。KDE がウィンドウマネージャを起動できない場合、セッションは開始されず、ログイン画面に戻されます。 |
||
− | {{Note|For those curious about what is going on here, this enables an optimization which Lubos (of general KDE speediness fame) came up with some time ago and was then rewritten and integrated into libx11. Ordinarily, on startup, applications read input method information from {{ic|/usr/share/X11/locale/''your locale''/Compose}}. This file is quite long (>5000 lines for the en_US.UTF-8 one) and takes some time to process. libX11 can create a cache of the parsed information which is much quicker to read subsequently, but it will only re-use an existing cache or create a new one in {{ic|~/.compose-cache}} if the directory already exists.}} |
||
+ | 次に、XSession を追加するために、以下の内容で {{ic|/usr/share/xsessions/}} 内にファイルを作成してください: |
||
− | ===パーティションの秘匿=== |
||
+ | {{hc|1=/usr/share/xsessions/plasma-i3.desktop|2= |
||
− | Dolphin で、{{ic|Places}} サイドバーのパーティションを右クリックして {{ic|Hide <partition>}} を選択するだけです。 |
||
+ | [Desktop Entry] |
||
+ | Type=XSession |
||
+ | Exec=/usr/local/bin/plasma-i3.sh |
||
+ | DesktopNames=KDE |
||
+ | Name=Plasma (i3) |
||
+ | Comment=KDE Plasma with i3 as the WM}} |
||
+ | ==== KDE/Openbox セッション ==== |
||
− | 内部パーティションをファイルマネージャに表示したくない場合は、以下のような udev ルールを作成してください: |
||
+ | {{Pkg|openbox}} パッケージには [[Openbox]] で KDE を使用するためのセッションが含まれています。このセッションを利用するには、[[#systemd による起動]] を無効化し、[[ディスプレイマネージャ]]のメニューから ''KDE/Openbox'' を選択してください。 |
||
− | {{hc|/etc/udev/rules.d/10-local.rules|2= |
||
+ | |||
− | KERNEL=="sda[0-9]", ENV{UDISKS_IGNORE}="1" |
||
+ | セッションを手動で起動する場合、次の行を [[xinit]] の設定に追加してください: |
||
+ | |||
+ | {{hc|~/.xinitrc| |
||
+ | exec openbox-kde-session |
||
}} |
}} |
||
+ | === KWin のタイル型ウィンドウのスクリプト === |
||
− | 特定のパーティションでも同じことが可能です: |
||
+ | 以下は、KDE を[[タイル型ウィンドウマネージャ]]のように動作させる KWin 拡張のリストです。 |
||
− | KERNEL=="sda1", ENV{UDISKS_IGNORE}="1" |
||
− | KERNEL=="sda2", ENV{UDISKS_IGNORE}="1" |
||
+ | * {{App|Polonium|Bismuth の (非公式な) 後継アドオンです。|https://github.com/zeroxoneafour/polonium|{{AUR|kwin-polonium}}}} |
||
− | === Konqueror Tips === |
||
+ | * {{App|Kröhnkite|dwm から着想を得た、動的タイル型拡張。|https://github.com/anametologin/krohnkite|{{AUR|kwin-scripts-krohnkite-git}}}} |
||
+ | * {{App|KZones|Microsoft PowerToys や Windows 11 のスナップレイアウトの動作を模倣するスクリプト。|https://github.com/gerritdevriese/kzones|{{AUR|kwin-scripts-kzones}}}} |
||
+ | === モニタの解像度やマルチモニタの設定 === |
||
− | ==== Smart Key ツールチップを無効にする (ブラウザ) ==== |
||
+ | ディスプレイの解像度やマルチモニターの管理を Plasma で有効にしたい場合は、{{Pkg|kscreen}} をインストールしてください。''System Settings > Display & Monitor'' にオプションが追加されます。 |
||
− | Konqueror の smart key ツールチップを無効にするには (ウェブページで {{ic|CTRL}} を押す)、''Settings > Configure Konqueror > Web Browsing'' から ''Enable Access Key activation with Ctrl key'' のチェックを外すか、{{Ic|~/.kde4/share/config/konquerorrc}} を開き以下のセクションを追加してください: |
||
+ | === ICC プロファイルの設定 === |
||
− | [Access Keys] |
||
− | Enabled=false |
||
+ | Plasma で [[ICC プロファイル]] を有効化するには、{{Pkg|colord-kde}} を[[インストール]]してください。これは ''System Settings > Color Management'' に追加のオプションを提供します。 |
||
− | ==== WebKit を使う ==== |
||
+ | ''Import Profile'' で ICC プロファイルをインポートできます。 |
||
− | WebKit は Apple によって開発されているオープンソースのブラウザエンジンです。KHTML と KJS ライブラリからフォークして開発され様々な改善がなされています。WebKit は Safari, Google Chrome, rekonq で使われています。 |
||
+ | === HDR === |
||
− | KHTML のかわりに Konqueror で Webkit を使うことが可能です。まず {{Pkg|kwebkitpart}} パッケージをインストールしてください。 |
||
+ | HDR サポートは実験的であり、Wayland セッションでしか機能しません。HDR を有効化するには、''System Settings > Display & Monitor > High Dynamic Range > Enable HDR'' を見てください。 |
||
− | それから、Konqueror を起動し、'''設定 > Configure Konqueror''' を押して下さい。 |
||
+ | 詳細は [https://zamundaaa.github.io/wayland/2023/12/18/update-on-hdr-and-colormanagement-in-plasma.html Xaver Hugl のブログ記事]と [[HDR モニターのサポート]] を参照してください。 |
||
− | "General" サブメニューで "Default web browser engine" として "WebKit" を選択してください。 |
||
+ | できること: |
||
− | === Firefox の統合 === |
||
+ | ==== ゲーム ==== |
||
− | [[Firefox (日本語)#KDE の統合]] を参照。 |
||
+ | 上流の API が完全化されるまで、一部のゲームを機能させるには特殊な Vulkan レイヤー {{AUR|vk-hdr-layer-kwin6-git}} が必要です。 |
||
− | === スクリーンセーバーの壁紙を現在の壁紙と同じに設定する === |
||
+ | * HDR を有効化して Steam を起動する。全てのゲームは HDR が有効化されますが、Steam とゲームは gamescope のウィンドウ内で起動されます。 |
||
− | Kscreensaver の背景をデフォルトの壁紙から変更することができます。 |
||
+ | $ gamescope --hdr-enabled --steam -- env DXVK_HDR=1 steam |
||
+ | * Steam で1つのゲームだけ HDR を有効化するには、''起動オプション''で以下を設定してください: |
||
+ | DXVK_HDR=1 gamescope -f --hdr-enabled %command% |
||
+ | * Steam 以外のゲームを gamescope 内で起動するには: |
||
+ | $ DXVK_HDR=1 gamescope -f --hdr-enabled ''executable'' |
||
+ | :別の gamescope ウィンドウでゲームが起動するようになります。 |
||
+ | :{{Note|デフォルトでは、{{ic|gamescope}} は解像度 1280x720 で起動します。デフォルトの解像度から変更するには、パラメータ {{ic|-W}} と {{ic|-H}} を使ってください。}} |
||
+ | * HDR を有効化して Wayland で Wine を使って Windows アプリケーションを起動するには: |
||
+ | $ ENABLE_HDR_WSI=1 DXVK_HDR=1 DISPLAY= wine ''executable''.exe |
||
+ | * ネイティブなゲーム (例: Quake II RTX) を HDR を有効化して起動するには: |
||
+ | $ ENABLE_HDR_WSI=1 SDL_VIDEODRIVER=wayland quake2rtx |
||
+ | ==== 動画 ==== |
||
− | デフォルトでは KDE は 'Simple Lock' の壁紙を変更することが[https://bugs.kde.org/show_bug.cgi?id=312828 できません]が、[http://lists.opensuse.org/opensuse-kde/2013-02/msg00082.html 回避する方法] が [http://forum.kde.org/viewtopic.php?f=66&t=110039 存在します]: |
||
+ | MPV を使って HDR で動画を再生するには、まず {{AUR|vk-hdr-layer-kwin6-git}} をインストールする必要があります。次に、以下のコマンドを実行することで HDR を有効化して動画を再生できます[https://github.com/mpv-player/mpv/issues/13078#issuecomment-1863788237]: |
||
− | {{hc|/usr/share/apps/ksmserver/screenlocker/org.kde.passworddialog/contents/ui/| |
||
+ | |||
− | [...] |
||
+ | $ ENABLE_HDR_WSI=1 mpv --vo=gpu-next --target-colorspace-hint --gpu-api=vulkan --gpu-context=waylandvk "path/to/video" |
||
− | ''#source: theme.wallpaperPathForSize(parent.width, parent.height)'' |
||
+ | |||
− | source: "1920x1080.jpg" |
||
+ | === Super キー (Windows キー) でアプリケーションランチャーを開く機能を無効化 === |
||
− | [...] |
||
+ | |||
+ | 現在、この機能を無効化するには、{{ic|kwinrc}} 設定ファイルを編集し、{{ic|ModifierOnlyShortcuts}} の {{ic|Meta}} キーを空白に設定する必要があります: |
||
+ | |||
+ | {{hc|$XDG_CONFIG_HOME/kwinrc|2= |
||
+ | [ModifierOnlyShortcuts] |
||
+ | Meta= |
||
}} |
}} |
||
+ | あるいは、以下のコマンドを実行することでも可能です: |
||
− | 現在の壁紙の画像を {{ic|"1920x1080.jpg"}} にコピーしてください。 |
||
+ | $ kwriteconfig6 --file kwinrc --group ModifierOnlyShortcuts --key Meta "" |
||
− | {{Pkg|kdebase-workspace}} パッケージを更新するたびに同じことをする必要があるので注意してください。 |
||
+ | === アプリケーションメニューにブックマークを表示させない === |
||
− | === 任意の画像をロックスクリーンの壁紙に設定する === |
||
+ | Plasma Browser integration をインストールすると、KDE はアプリケーションランチャーにブックマークを表示するようになります。 |
||
− | 既存の壁紙プロファイルをテンプレートとしてコピーしてください: |
||
− | $ cp -r /usr/share/wallpapers/''ExistingWallpaper'' ~/.kde4/share/wallpapers/ |
||
+ | この機能を無効化するには、''System Settings > Search > Plasma Search'' を開き、''Bookmarks'' のチェックを外してください。 |
||
− | ディレクトリの名前を変更し、{{ic|metadata.desktop}} を編集してください: |
||
+ | === IBus 統合 === |
||
− | {{hc|~/.kde4/share/wallpapers/''MyWallpaper''/metadata.desktop|2= |
||
− | [Desktop Entry] |
||
− | Name=MyWallpaper |
||
− | X-KDE-PluginInfo-Name=MyWallpaper |
||
− | }} |
||
+ | [[IBus]] は [[インプットメソッド#インプットメソッドフレームワーク|インプットメソッドフレームワーク]] であり、KDE と統合できます。詳細は [[IBus#統合]] を見てください。 |
||
− | 既存の画像 ({{ic|contents/screenshot.png}} と {{ic|images/*}}) を削除してください: |
||
− | $ rm ~/.kde4/share/wallpapers/MyWallpaper/contents/screenshot.png |
||
− | $ rm ~/.kde4/share/wallpapers/MyWallpaper/contents/images/* |
||
+ | [[Wayland]] 上で KDE を使用している場合、アクセント記号付きの文字やデッドキーのサポートを利用するには [[IBus]] が必要になる場合があります [https://bugs.kde.org/show_bug.cgi?id=411729]。 |
||
− | 新しい画像をコピーしてください: |
||
− | $ cp ''path/to/MyWallpaper.png'' MyWallpaper/contents/images/1920x1080.png |
||
+ | === plasma-nm でホットスポットを有効化する === |
||
− | 新しいテーマの metadata プロファイルを編集してください: |
||
+ | |||
− | {{hc|~/.kde4/share/apps/desktoptheme/MyTheme/metadata.desktop|2= |
||
+ | [[NetworkManager#wifi でインターネット接続を共有する]] を見てください。 |
||
− | [Wallpaper] |
||
+ | |||
− | defaultWallpaperTheme=MyWallpaper |
||
+ | === 前回保存したセッションを復元する === |
||
− | defaultFileSuffix=.png |
||
+ | |||
− | defaultWidth=1920 |
||
+ | ''System Settings > Session > Desktop Session > Session Restore > On login, launch apps that were open: On last logout'' を選択している (デフォルト) 場合、ksmserver (KDE のセッションマネージャ) は、すべての開かれているアプリケーションを ログアウト/ログイン時に {{ic|~/.config/ksmserverrc}} に/から 自動的に 保存/ロードします。 |
||
− | defaultHeight=1080 |
||
+ | |||
+ | {{Note|現在、ネイティブな Wayland ウインドウは復元できません。現在の開発状況については [https://community.kde.org/Plasma/Wayland_Showstoppers Wayland Showstoppers] を見てください。}} |
||
+ | |||
+ | === KMail でローカルメールを受信する === |
||
+ | |||
+ | [[Wikipedia:ja:Maildir|Maildir]] フォーマットを使用する[[メールサーバー]]でローカルメール配送のセットアップを済ませている場合、このメールを KMail で受信したい場合があるでしょう。そうするには、{{ic|~/.local/share/local-mail/}} にメールを格納する、KMail のデフォルトの受信アカウントの "Local Folders" を再利用できます。 |
||
+ | |||
+ | (Maildir フォーマットのメールが届けられる場所である) {{ic|~/Maildir}} ディレクトリを Local Folders の受信ボックスへのシンボリックリンクにしてください: |
||
+ | |||
+ | $ ln -s .local/share/local-mail/inbox ~/Maildir |
||
+ | |||
+ | または、''Maildir'' タイプの新しい受信アカウントを追加して、{{ic|~/Maildir}} をディレクトリに設定してください。 |
||
+ | |||
+ | === すべてのユーザに対して Plasma を設定する === |
||
+ | |||
+ | {{ic|/usr/share/plasma}} にある {{ic|config/main.xml}} という名前のファイルを編集してください。例えば、アプリケーションランチャーをすべてのユーザに対して設定する場合、{{ic|/usr/share/plasma/plasmoids/org.kde.plasma.kickoff/contents/config/main.xml}} を編集してください。パッケージのアップデートでこれらのファイルが上書きされないようにするには、これらのファイルを [[pacman#アップグレードさせないファイルを設定|Pacman の NoUpgrade]] に追加してください。 |
||
+ | |||
+ | === ハイバネートを無効化 === |
||
+ | |||
+ | ハイバネートの機能を適切に無効化して、Polkit のポリシールールでメニューから非表示にしてください。 |
||
+ | |||
+ | {{hc|/etc/polkit-1/rules.d/99-disable-hibernate.rules|<nowiki> |
||
+ | // Disable hibernate for all users |
||
+ | polkit.addRule(function(action, subject) { |
||
+ | if ((action.id == "org.freedesktop.login1.hibernate")) { |
||
+ | return polkit.Result.NO; |
||
+ | } |
||
+ | }); |
||
+ | polkit.addRule(function(action, subject) { |
||
+ | if ((action.id == "org.freedesktop.login1.hibernate-multiple-sessions")) { |
||
+ | return polkit.Result.NO; |
||
+ | } |
||
+ | }); |
||
+ | </nowiki>}} |
||
+ | |||
+ | あるいは、{{ic|/etc/systemd/sleep.conf.d/}} 内にファイルを作成して、そのファイル内に以下の行を追加してください: |
||
+ | |||
+ | {{hc|/etc/systemd/sleep.conf.d/00-disable-hibernation.conf|2= |
||
+ | [Sleep] |
||
+ | AllowHibernation=no |
||
+ | AllowSuspendThenHibernate=no |
||
+ | AllowHybridSleep=no |
||
}} |
}} |
||
+ | === ウィンドウのルールを使う === |
||
− | 画面をロックしてみて変更が適用されているか確認してください。 |
||
+ | KWin には、特定のウィンドウ/アプリケーションに対してルールを指定する機能があります。例えば、アプリケーションの開発者がタイトルバーを表示しないようにしていたとしても、強制的にタイトルバーを表示させることができます。特定の開始位置、サイズ、最小化状態、他のウィンドウより前/後ろに表示し続けるなどのルールを設定できます。 |
||
− | {{Note|この方法ではシステム全体の設定を変更せずにロックスクリーンの壁紙を設定します。システム全体の変更をするには、{{ic|/usr/share/wallpapers}} に新しい壁紙プロファイルを作成してください。}} |
||
+ | ルールを作成するには、対象のウィンドウにフォーカスした状態で {{ic|Alt+F3}} を押し、''その他のアクション > アプリケーション/ウィンドウ固有の設定'' を開くことで、目的のプロパティを設定できます。作成されたルールのリストは、''KDE システム設定 > ウィンドウの操作 > ウィンドウのルール'' で見られます。 |
||
− | === 起動時のスプラッシュ画面を変更する (Plasma 5) === |
||
+ | === 仮想キーボード === |
||
− | システム設定での変更ができない場合: |
||
+ | デフォルトでは、仮想キーボードはインストールされていません。[[アプリケーション一覧/ユーティリティ#スクリーンキーボード]] から適切なキーボード (例えば、Maliit キーボード) を選び、インストールしてください。そして、KDE システム設定からそのキーボードを有効化してください。 |
||
− | $ themedir=`cat ~/.config/ksplashrc | grep 'Theme=' | sed 's/Theme=//g'` |
||
− | $ sudo mv /usr/share/plasma/look-and-feel/$themedir/contents/splash/images/background.png /usr/share/plasma/look-and-feel/$themedir/contents/splash/images/background.png.bkp |
||
− | $ sudo cp ''path/to/MyWallpaper.png'' /usr/share/plasma/look-and-feel/$themedir/contents/splash/images/background.png |
||
− | $ sudo chmod -x /usr/share/plasma/look-and-feel/$themedir/contents/splash/images/background.png |
||
+ | === ネットワーク共有ディレクトリを固定された場所にマウントする === |
||
− | ''path/to/MyWallpaper.png'' は使用したい画像に置き換えて下さい。画面の解像度と一致しているのが相応しいでしょう。 |
||
+ | デフォルトでは、KDE マウントマネージャ ({{Pkg|kio-fuse}}) はネットワーク共有ディレクトリを {{ic|${XDG_RUNTIME_DIR}/kio-fuse-''6文字のランダムな文字列''}} にマウントします。 |
||
− | {{Note|再インストールやアップデートを行うと元に戻ります。}} |
||
+ | ホームディレクトリにディレクトリを自由な名前で作成してください (ここでは {{ic|mnt_kio}}): |
||
− | === ロック画面の背景を変更する (Plasma 5) === |
||
+ | $ mkdir ~/mnt_kio |
||
− | システム設定での変更ができない場合: |
||
+ | [[ドロップインファイル]]を使ってデフォルトの {{ic|kio-fuse.service}} をオーバーライドしてください: |
||
− | $ themedir=`cat ~/.config/ksplashrc | grep 'Theme=' | sed 's/Theme=//g'` |
||
− | $ sudo mv /usr/share/plasma/look-and-feel/$themedir/contents/components/artwork/background.png /usr/share/plasma/look-and-feel/$themedir/contents/components/artwork/background.png.bkp |
||
− | $ sudo cp ''path/to/MyWallpaper.png'' /usr/share/plasma/look-and-feel/$themedir/contents/components/artwork/background.png |
||
− | $ sudo chmod -x /usr/share/plasma/look-and-feel/$themedir/contents/components/artwork/background.png |
||
+ | {{hc|~/.config/systemd/user/kio-fuse.service.d/mountpoint.conf|2= |
||
− | ''path/to/MyWallpaper.png'' は使用したい画像に置き換えて下さい。画面の解像度と一致しているのが相応しいでしょう。 |
||
+ | [Service] |
||
+ | ExecStart= |
||
+ | ExecStart=/usr/lib/kio-fuse -f %h/mnt_kio |
||
+ | }} |
||
+ | これで、dbus 経由で、または Dolphin でリモートディレクトリ内のファイルを開いてネットワーク共有ディレクトリをマウントすると、それらは {{ic|~/mnt_kio}} にマウントされます: |
||
− | {{Note|再インストールやアップデートを行うと元に戻ります。}} |
||
+ | {{bc|1=$ dbus-send --session --print-reply --type=method_call \ |
||
− | ==トラブルシューティング== |
||
+ | --dest=org.kde.KIOFuse \ |
||
+ | /org/kde/KIOFuse \ |
||
+ | org.kde.KIOFuse.VFS.mountUrl "smb://etcetc" |
||
+ | }} |
||
+ | == トラブルシューティング == |
||
− | === 設定関連 === |
||
+ | === KDE 6 にアップグレードした後に GNOME 内で KDE アプリケーションが起動できない === |
||
− | KDE の問題の多くは設定に関係しています。アップグレードの問題を解決する方法のひとつは KDE の設定をイチから始めることです。 |
||
+ | KDE 6 アプリケーションではデフォルトで Wayland が使用されます。この場合、GNOME Wayland (または他のデスクトップ環境/ウィンドウマネージャ) 内で KDE アプリケーションが機能しなくなります。この問題は、{{ic|1=QT_QPA_PLATFORM=xcb}} [[環境変数]]を設定することで解決します。 |
||
− | ==== KDE の設定を全てリセットする ==== |
||
+ | これは KDE のバグに対する回避策であり、Wayland 自体の問題ではありません。 |
||
− | 設定に問題があるかどうかテストするには、ログアウトして KDE セッションを終了し、tty で次を実行してみてください: |
||
− | $ cp -r ~/.kde4 ~/.kde4.safekeeping |
||
− | $ rm .kde4/{cache,socket,tmp}-$(hostname) |
||
+ | === KDE 6 にアップグレードした後に KDE のアイコンが消えた === |
||
− | この ''rm'' コマンドはシンボリックリンクを削除するだけで、KDE によって自動で再作成されます。コマンドを実行した後に新しい KDE セッションを開始して結果を確認してください。 |
||
+ | KDE 6 の最新アップグレードで KDE のアイコンが表示されない問題が発生し、ユーザーを新規作成すると問題が解決することがあります。 |
||
− | 問題が解決していたら、新鮮な問題のない {{ic|~/.kde4/}} が使えます。部分的に設定を戻していって、セッションを標準で再起動してテストし、あなたの設定で問題になっている箇所を見つけましょう。アプリケーションの名前が付けられているファイルではおそらく KDE を再起動せずにテストできます。 |
||
+ | この問題は、アップグレード中にテーマが消えてしまったことが原因であり、手動でテーマを再度設定する必要があります。まず、''System Settings > Colors & Themes > Icons'' を開き、所望のテーマを選択し直してください。これで、アイコンが再び表示されるようになります。 |
||
− | ==== ファイルインデックスサービスを有効にしても動作しない ==== |
||
+ | === アップグレード後に qt5ct と kvantum のバグ === |
||
− | Nepomuk データベースが破損しているのが原因です。データベースを移動するか全て削除することで直すことができます。KDE からログアウトし、仮想コンソールから次のコマンドを実行してください: |
||
+ | {{Out of date|これは 2021-02-15 に追加されました。「最新のアップデート」も数年前です。すでに修正済みか?}} |
||
− | $ mv ~/.kde4/share/apps/nepomuk ~/.kde4/share/apps/nepomuk_backup |
||
+ | 最新のアップデートにより、互換性のない HiDPI スケーリングが発生するかもしれません。これにより、一部のインターフェイスが大きくなりすぎたり、一部のアイコンが消えたり表示されないようになったり、パネルやウィジェットが消えたりします。 |
||
− | これで既存の(壊れた) nepomuk データベースが移動されます。データベースは再びログインしたときに再生成されます。 |
||
+ | {{Pkg|qt5ct}} と {{Pkg|kvantum}} 関連のパッケージを削除してみてください。その後、デフォルトのグローバル Plasma テーマを適用してください。問題が続く場合、すべての KDE 設定を削除し、{{Grp|plasma}} を再インストールして設定を上書きしてみてください。KDE システム設定の HiDPI スケーリングも確認しておいてください。 |
||
− | ===Plasma デスクトップの挙動がおかしい=== |
||
+ | === Wayland バックエンドを使用していると Spectacle が起動時にクラッシュする === |
||
− | 通常 Plasma の問題は不安定な '''plasmoid''' や '''plasma テーマ'''が原因です。まず、最後にインストールした plasmoid や plasma テーマを無効にしたりアンインストールしてみてください。 |
||
+ | NVIDIA のプロプライエタリドライバを使用しているシステムでは、問題が発生することがあります。{{Pkg|libva-vdpau-driver}} をアンインストールすれば、この問題は解決するはずです。 |
||
− | 突然デスクトップが"ロックアップ"する場合は、おそらくインストールしたウィジェットの欠陥が原因です。問題が起こる前にインストールしたウィジェットがどれか思い出せないときは、問題が解決するまで一つずつウィジェットを削除して見て下さい。ウィジェットをアンインストールしたら、'''公式ウィジェットが原因の場合'''バグレポートを送って下さい (bugs.kde.org)。公式ウィジェットではなかったときは、kde-look.org のエントリを探してウィジェットの作者に問題を伝えることを推奨します (問題を再現する方法を記述してください)。 |
||
+ | === フォントが大きすぎる・アンバランス === |
||
− | 問題がわからないが、KDE の設定を''全て''失うのは嫌な場合は、次を実行してください: |
||
+ | ''System Settings > Text & Fonts > Fonts'' からフォントの DPI を {{ic|96}} に強制してみて下さい。 |
||
− | $ rm -r ~/.kde4/share/config/plasma* |
||
+ | これでフォントが治らないときは Xorg の設定から直接 DPI をセットしてください。[[Xorg#手動で DPI を設定する]] を参照。 |
||
− | このコマンドは KDE に再ログインした時にユーザーの ''plasma に関連する設定を全て削除し''、''デフォルトの''設定に戻します。これを'''一度行うと取り返しが付かないので'''注意してください。バックアップフォルダを作成して plasma に関係する設定をそこにコピーすると良いでしょう。 |
||
+ | |||
+ | === 設定関連の問題 === |
||
+ | |||
+ | KDE の問題の多くは設定に関係しています。 |
||
+ | |||
+ | ==== Plasma デスクトップの挙動がおかしい ==== |
||
+ | |||
+ | 通常 Plasma の問題は不安定な ''Plasma ウィジェット'' (俗に ''plasmoid'' と呼ばれています) や ''Plasma テーマ'' が原因です。まず、最後にインストールしたウィジェットやテーマを無効にしたりアンインストールしてみてください。 |
||
+ | |||
+ | 突然デスクトップが"ロックアップ"する場合は、おそらくインストールしたウィジェットの欠陥が原因です。問題が起こる前にインストールしたウィジェットがどれか思い出せないときは、問題が解決するまで一つずつウィジェットを削除して見て下さい。ウィジェットをアンインストールしたら、'''公式ウィジェットが原因の場合'''、バグレポートを [https://bugs.kde.org/ KDE bug tracker] に送って下さい。公式ウィジェットではなかったときは、 [https://store.kde.org/ KDE Store] のエントリを探してウィジェットの作者に問題を伝えることを推奨します (問題を再現する方法などを記述してください)。 |
||
+ | |||
+ | 問題がわからないが、KDE の設定を''全て''失うのは嫌な場合は、{{ic|~/.config/}} から次を実行してください: |
||
+ | |||
+ | $ for j in plasma*; do mv -- "$j" "${j%}.bak"; done |
||
+ | |||
+ | このコマンドはあなたのユーザの'''すべて'''の Plasma 関連の設定ファイル名を ''*.bak'' に変更します (例: {{ic|plasmarc.bak}})。Plasma に再ログインすると、設定はデフォルトに戻っています。元に戻すには、''.bak'' 拡張子の部分を取り除いてください。すでに ''*.bak'' ファイルが存在する場合は、それらを先に移動/削除するか名前を変更してください。いずれにせよ定期的なバックアップを取ることを強く推奨します。方法については [[同期およびバックアッププログラム]] を見てください。 |
||
==== キャッシュを削除してアップグレードの問題を解決する ==== |
==== キャッシュを削除してアップグレードの問題を解決する ==== |
||
− | 古いキャッシュによって[https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id=135301 問題]が発生することもあります。アップグレードをした後、古いキャッシュによってシェルが消せなくなるなどのおかしな |
+ | 古いキャッシュによって[https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id=135301 問題]が発生することもあります。アップグレードをした後、古いキャッシュによってシェルが消せなくなるなどのおかしな (デバッグしづらい) 挙動が発生したり、設定を変更したときにフリーズしたり、Ark が rar や zip を解凍できなくなったり、Amarok が音楽を認識しなくなるなどの問題がおこることがあります。この問題の解決方法は、アップグレードによって KDE や Qt のプログラムの見た目がおかしくなる問題を解決することもあります。 |
次のコマンドでキャッシュを再生成してください: |
次のコマンドでキャッシュを再生成してください: |
||
$ rm ~/.config/Trolltech.conf |
$ rm ~/.config/Trolltech.conf |
||
− | $ |
+ | $ kbuildsycoca6 --noincremental |
+ | 任意で {{ic|~/.cache/}} フォルダの中身を削除してください (他のアプリケーションのキャッシュも消去されるので注意してください): |
||
− | うまくいけば、問題は修正されているはずです。 |
||
+ | $ rm -rf ~/.cache/* |
||
− | === akonadi の設定を削除して KMail を修復する === |
||
+ | {{ic|~/.cache/}} フォルダを空にしても問題が解決しない場合があります。例えば、以下のようなエラーが発生する場合などです: |
||
− | まず、KMail が動作していないことを確認してください。次に、設定のバックアップをしてください: |
||
− | $ mv ~/.local/share/akonadi ~/.local/share/akonadi-old |
||
− | $ mv ~/.config/akonadi ~/.config/akonadi-old |
||
+ | kf.service.sycoca: The menu spec file ( "" ) contains a Layout or DefaultLayout tag without the mandatory Merge tag inside. Please fix it. |
||
− | ''システム設定 > 個人'' を起動して全てのリソースを削除して下さい。Dolphin に戻ってオリジナルの {{ic|~/.local/share/akonadi}} と |
||
− | {{ic|~/.config/akonadi}} を削除してください。必要ならば先ほど作成したコピーを使って元に戻すことができます。 |
||
+ | 古くなった設定ファイルに関連しているのかもしれません。上記の場合では、{{ic|~/.config/menus/}} フォルダを削除することで問題が解決します。他の場合では、{{ic|~/.config/menus/}} フォルダからファイルを1つずつ移動して、どのファイルがエラーを引き起こしているか調べると良いでしょう。 |
||
− | もう一回システム設定に戻って注意して必要なリソースを追加してください。リソースがメールフォルダを読み込んでいるはずです。それから Kontact/KMail を起動して正しく動作するか確かめて下さい。 |
||
+ | ==== Plasma デスクトップが ロケール/言語の設定を反映しない ==== |
||
− | ===デバッグなどのために KWin の現在の状態を取得=== |
||
+ | Plasma デスクトップは KDE システム設定パネルや ([[ロケール#変数]]に対して) {{ic|locale.conf}} で設定したものと異なる設定を使用する場合があります。まずすべきことは、{{ic|~/.config/plasma-localerc}} を削除した後にログアウトしてログインすることです。これで問題が解決しない場合、そのファイルを手動で編集してみてください。例えば、{{ic|LANG}} 変数を {{ic|es_ES.UTF-8}} にセットし、{{ic|LC_MESSAGES}} 変数を {{ic|en_US.UTF-8}} にセットする場合は以下のようになります。 |
||
− | 次のコマンドで KWin の状態の概要を出力します。使われているオプション、使われているコンポジットバックエンド、関連する OpenGL ドライバーの情報も表示されます。 [http://blog.martin-graesslin.com/blog/2012/03/on-getting-help-for-kwin-and-helping-kwin/ 詳しくは Martin's blog を見て下さい] |
||
+ | {{hc|~/.config/plasma-localerc|2= |
||
− | $ qdbus org.kde.kwin /KWin supportInformation |
||
+ | [Formats] |
||
+ | LANG=es_ES.UTF-8 |
||
+ | [Translations] |
||
− | ===KDE4 のロードが終わらない=== |
||
+ | LANGUAGE=en_US |
||
− | |||
+ | }} |
||
− | おそらく KDE4 が起動するときにグラフィックドライバが衝突する状態になっています。この状態はログインの後、デスクトップのロードが終わる前に起こり、ユーザーはログイン画面で永久に待ち続けることになります。現在のところ、この状態が発生することが確認されているのは [[NVIDIA (日本語)|Nvidia]] ドライバと KDE4 を使っているユーザーだけです。 |
||
+ | ==== systemsettings でテーマ、アイコン、フォント、色を変更できない(ほとんどのアイコンが表示されない) ==== |
||
− | Nvidia ユーザーは {{ic|/home/user/.kde4/share/config/kwinrc}} ファイルを編集して '''[Compositing]''' セクションの '''Enabled=true''' オプションを '''false''' に変更してください。詳しくはこの[https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?pid=932598 スレッド]を見て下さい。 |
||
+ | {{ic|QT_QPA_PLATFORMTHEME}} [[環境変数]]がセットされて'''いない'''ことを確認してください。つまり、コマンド {{ic|printenv QT_QPA_PLATFORMTHEME}} を実行すると何も表示されない必要があります。環境変数がセットされている場合 (おそらく qt5ct か qt6ct)、この変数は Qt アプリケーションに対して qt5ct/qt6ct の設定を使用することを強制します。{{ic|1=export QT_QPA_PLATFORMTHEME=}} を実行すると環境変数を空白にします。 |
||
− | 最小インストールをしたときは、phonon バックエンドで必要なフォントがインストールされているか確認してください: [[#最小インストール]] |
||
+ | より簡単な (そして信頼できる) 解決策は qt5ct と qt6ct を完全にアンインストールすることでしょう。 |
||
− | ===他のウィンドウマネージャで KDE と Qt プログラムの見た目が悪くなる=== |
||
+ | ==== 音量、通知、マルチメディアのキーを押しても動作しない ==== |
||
− | 完全な KDE セッション以外で KDE や Qt のプログラムを使っている場合 (つまり、{{ic|startkde}} を実行していない場合)、KDE 4.6.1 では Qt に KDE のスタイル (Oxygen, QtCurve etc) を教える必要があります。 |
||
+ | システムトレイの設定で特定のアイテムを非表示にすると、関連する機能も無効化されます (例: 音量、メディアプレーヤー、通知)。''音量''を非表示にすると音量のキーが無効化されます。''マルチメディア''を無効化するとマルチメディアのキー (巻き戻し、停止、一時停止) が無効化されます。''通知''を無効化すると通知が表示されなくなります。 |
||
− | {{ic|QT_PLUGIN_PATH}} 環境変数を設定するだけで十分です。例えば、{{ic|/etc/profile}} (root 権限がない場合 {{ic|~/.profile}}) に以下を追加してください: |
||
+ | ==== KCM のログイン画面の設定が SDDM のカーソルと同期しない ==== |
||
− | export QT_PLUGIN_PATH=$HOME/.kde4/lib/kde4/plugins/:/usr/lib/kde4/plugins/ |
||
+ | KCM のログイン画面の設定は {{ic|~/.config/kcminputrc}} からカーソルの設定を読み込みます。このファイルが存在しないと設定が同期されません。このファイルを作成する最も簡単な方法は、''System Settings > Colors & Themes > Cursors'' でカーソルのテーマを変更し、そして元に戻すことです。 |
||
− | これで qtconfig があなたの KDE スタイルを見つけられるようになり、見た目が戻るはずです。 |
||
+ | ==== パネル/ウィジェットが消えた ==== |
||
− | もしくは、Qt の styles ディレクトリから KDE の styles ディレクトリにシンボリックリンクを張っても直せます: |
||
− | # ln -s /usr/lib/kde4/plugins/styles/ /usr/lib/qt4/pluginlib32-libdbusmenu-glibs/styles |
||
+ | クラッシュやハードウェアの変更により、たとえシングルモニタ環境であってもスクリーン番号が変更されることがあります。そのようなことが起こるとパネル/ウィジェットが消えることがあります。これは {{ic|~/.config/plasma-org.kde.plasma.desktop-appletsrc}} ファイルの {{ic|lastScreen}} の値を変更することで修正できます。 |
||
− | Gnome では libgnomeui パッケージをインストールしてみてください。 |
||
=== グラフィック関連の問題 === |
=== グラフィック関連の問題 === |
||
+ | 使用している GPU に相応しいドライバーをインストールしてください。詳しくは [[Xorg#ドライバーのインストール]] を見てください。古いカードを使っている場合は [[#特定のアプリケーションでデスクトップ効果を手動・自動で無効化]] や [[#コンポジットの無効化]] を見てください。 |
||
− | ==== 2D デスクトップのパフォーマンスが低い、または 2D で乱れが出る ==== |
||
+ | ==== デバッグなどのために KWin の現在の状態を取得 ==== |
||
− | ===== GPU ドライバーの問題 ===== |
||
+ | 次のコマンドで KWin の状態の概要を出力します。使われているオプション、使われているコンポジットバックエンド、関連する OpenGL ドライバーの情報も表示されます。詳しくは [https://blog.martin-graesslin.com/blog/2012/03/on-getting-help-for-kwin-and-helping-kwin/ Martin 氏のブログ] を見てください。 |
||
− | あなたのカードに対応した適切なドライバをインストールするようにしてください、最低でも 2D アクセラレーションがあなたのデスクトップで有効になります。詳しくは次の記事に従って下さい: [[ATI (日本語)|ATI]], [[NVIDIA (日本語)|NVIDIA]], [[Intel Graphics (日本語)|Intel]]。理論的には、オープンソースの ATI・Intel ドライバとプロプライエタリの(バイナリの) Nvidia ドライバが最適の 2D・3D アクセラレーションを提供します。 |
||
+ | $ qdbus6 org.kde.KWin /KWin org.kde.KWin.supportInformation |
||
− | ===== Raster エンジンを使う ===== |
||
+ | ==== 特定のアプリケーションでデスクトップ効果を手動・自動で無効化 ==== |
||
− | 問題が解決しない場合、あなたが使っているドライバが正しい '''XRender''' アクセラレーションを提供していない可能性があります。現在 Qt のペイントエンジンはデフォルトでこれを使っています。 |
||
+ | Plasma はデスクトップ効果をデフォルトで有効にします(一部のゲームはデスクトップ効果を自動で無効化しません)。デスクトップ効果は ''System Settings > Window Management > Desktop Effects'' から無効化したり {{ic|Alt+Shift+F12}} でデスクトップ効果を切り替えることができます。 |
||
− | コマンドラインから {{ic|-graphicssystem raster}} を使ってアプリケーションを起動することでペイントエンジンをソフトウェアベースのものに変えることができます。設定オプションとして同じ {{ic|-graphicssystem raster}} を使って Qt をリコンパイルすることでこのレンダリングエンジンをデフォルトのエンジンに設定することが可能です。 |
||
+ | さらに、KWin のカスタムルールを作成することで特定のアプリケーションやウィンドウが起動したときに自動的にコンポジットの無効化・有効化を行うことができます。''KDE システム設定 > ウインドウ操作 > ウインドウルール'' から設定してください。 |
||
− | raster ペイントエンジンは GPU ではなく CPU を使ってほとんどの描画を行います。システムによっては、より良いパフォーマンスを得られるかもしれません。この回避策は基本的に Linux ドライバに致命的な欠陥があるときのためのものです。CPU は少ないスレッドで複雑な処理をするように設計されており、グラフィック計算には明らかに向いていません。反対に GPU は一度に多くのスレッドを扱えますが計算の強度は劣ります。従って、問題があったり GPU が CPU より極めて遅いときに Raster エンジンを使って下さい、それ以外の場合は XRender を使うほうがベターです。 |
||
+ | ==== 透過を有効にする ==== |
||
− | Qt 4.7+ から、Qt をリコンパイルする必要はなくなりました。{{ic|1=QT_GRAPHICSSYSTEM=raster}} か {{ic|opengl}} か {{ic|native}} (デフォルト) を export するだけで十分です。Raster は CPU を使い、OpenGL は GPU を使って高水準のドライバをサポート、Native は X11 レンダリング (mixture) を使います。 |
||
+ | コンポジタを有効にせずに透過背景を使用すると、以下のメッセージが発生します: |
||
− | '''これを自動的に行うには''' {{AUR|kcm-qt-graphicssystem}} を AUR からインストールしてシステム設定から設定してください |
||
+ | This color scheme uses a transparent background which does not appear to be supported on your desktop |
||
− | システム設定 > Qt Graphics System |
||
+ | ''System Settings > Display & Monitor > Compositor'' を開いて、''Compositing: Enable on startup'' にチェックを付けて、Plasma を再起動してください。 |
||
− | 詳しくは、[http://apachelog.wordpress.com/2010/09/05/qt-graphics-system-kcm/ KDE Developer ブログ] や [http://labs.trolltech.com/blogs/2009/12/18/qt-graphics-and-performance-the-raster-engine/ Qt Developer ブログ] を見て下さい。 |
||
− | ==== |
+ | ==== コンポジットの無効化 ==== |
− | KDE では最初からデスクトップ効果が有効になっています。古いカードでは 3D のデスクトップアクセラレーションの必要要件を満たさないかもしれません。デスクトップ効果を無効にするには |
||
− | システム設定 -> デスクトップ効果 |
||
− | もしくは {{ic|Alt+Shift+F12}} でデスクトップ効果を切り替えることができます。 |
||
+ | ''System Settings > Display & Monitor > Compositor'' から ''Compositing: Enable on startup'' のチェックを外して Plasma を再起動してください。 |
||
− | {{Note|catalyst プロプライエタリドライバ (fglrx) を使っている場合、パワフルなグラフィックカードを使っていても 3D のデスクトップパフォーマンスに問題が生じるかもしれません。このドライバは 3D アクセラレーションに既知の問題があります。[[ATI (日本語)|ATI の Wiki ページ]]を見てトラブルシューティングしてください。}} |
||
− | |||
− | ==== 新しい Nvidia GPU を搭載したシステムでデスクトップコンポジットが無効になる ==== |
||
− | ときどき、Kwin の設定ファイル ({{ic|kwinrc}}) の設定が 3D デスクトップ {{ic|OpenGL}} コンポジットの再有効化で問題を生じさせる''ことがあります''。この問題はランダムで発生してしまうことがあり (例えば、Xorg を突然クラッシュさせたり再起動させて、破損してしまったなど)、そのようなときは、{{ic|~/.kde4/share/config/kwinrc}} ファイルを削除してログインしなおして下さい。KWin の設定は KDE のデフォルトに戻り、おそらく問題は解決するはずです。 |
||
==== コンポジットを有効にするとフルスクリーンでちらつきが発生する ==== |
==== コンポジットを有効にするとフルスクリーンでちらつきが発生する ==== |
||
+ | ''System Settings > Display & Monitor > Compositor'' から ''Compositing: Allow applications to block compositing'' のチェックを外してください。そうすると、パフォーマンスに悪影響を及ぼす場合があります。 |
||
− | KDE SC 4.6.0 では、システム設定 -> デスクトップ効果 -> Advanced -> "Suspend desktop effects for fullscreen windows" にオプションがあり、チェックを外すことで kwin は unredirect fullscreen を無効にします。 |
||
+ | ==== Plasma のカーソルがときどきおかしくなる ==== |
||
− | ==== デスクトップコンポジットを有効にするとティアリングが発生する ==== |
||
+ | {{ic|~/.local/share/icons/default/}} ディレクトリ (あるいは {{ic|~/.icons/default}}) を作成して、その中に {{ic|index.theme}} という名前のファイルを以下の内容で作成してください: |
||
− | {{Note|KDE の 4.11 アップデートで、新しい Vsync オプションが追加されており、画面のティアリングを抑えることができます。}} |
||
+ | {{hc|~/.local/share/icons/default/index.theme|2= |
||
− | デスクトップ効果が有効になっていると KWin にティアリングが発生することがあります。システム設定 > デスクトップ効果 > Advanced > "Use Vsync" から垂直同期オプションのチェックを外して下さい。 |
||
+ | [Icon Theme] |
||
+ | Inherits=breeze_cursors |
||
+ | }} |
||
+ | {{ic|breeze_cursors}} の部分は実際に使用するカーソルテーマに必要に応じて変更してください (カーソルのテーマは {{ic|/usr/share/icons/}} にあります。例えば {{ic|Breeze_Light}} です)。 |
||
− | プロプライエタリドライバーを使っている場合、ドライバーの VSync オプションを有効にしてください ([[AMD Catalyst (日本語)|Catalyst]] ユーザーは {{ic|amdccle}}、[[NVIDIA (日本語)|Nvidia]] ユーザーは {{ic|nvidia-settings}})。 |
||
+ | {{Note|変更を適用するにはログインし直す必要があります。}} |
||
− | ==== 再起動するとディスプレイの設定が失われる (マルチモニター) ==== |
||
− | あなたのスクリーンが同じ EDID を共有していない限り {{Pkg|kscreen}} をインストールすれば問題は直ります。Kscreen は KDE のスクリーン管理ソフトウェアで、詳しい説明は[https://fedoraproject.org/wiki/Changes/KScreen?rd=Features/KScreen ここ]にあります。 |
||
+ | Wayland では、GTK/Gnome アプリケーションで正しくカーソルテーマを適用するために {{Pkg|xdg-desktop-portal-gtk}} をインストールしておく必要があります。 |
||
− | ===KDE のサウンドについての問題=== |
||
+ | ===== Firefox と Thunderbird がカーソルテーマを無視する ===== |
||
− | ====ALSA 関連の問題==== |
||
+ | Firefox と Thunderbird は、[[Wayland]] で動作している場合、どのカーソルを表示するかを GSettings を参照して調べます。 |
||
− | {{Note|初めに {{pkg|alsa-lib}} と {{pkg|alsa-utils}} をインストールしたか確認してください。}} |
||
+ | GTK アプリケーションに KDE の設定を適用するには、{{Pkg|kde-gtk-config}} をインストールしてください。 |
||
− | =====KDE で音楽を聞こうとすると "Falling back to default" メッセージが表示される===== |
||
+ | 追加のパッケージをインストールしたくない場合は、手動でカーソルテーマを設定することもできます: |
||
− | 次のようなメッセージが表示される場合: |
||
− | :The audio playback device ''<name-of-the-sound-device>'' does not work. |
||
− | :Falling back to default |
||
− | システム設定から |
||
− | システム設定 -> マルチメディア -> Phonon |
||
− | それぞれのボックスの全てのデバイスの上に {{ic|default}} という名前のデバイスを設定してください。 |
||
+ | $ gsettings set org.gnome.desktop.interface cursor-theme ''cursor-theme-name'' |
||
− | =====GStreamer Phonon を使って MP3 ファイルを再生できない===== |
||
+ | ==== (ハイパーリンクにマウスを合わせた時などに)カーソルが変化するとカーソルが震える/跳ねる ==== |
||
− | GStreamer の libav プラグイン ({{Pkg|gst-libav}} パッケージ) をインストールすることで解決できます。それでも再生できないときは、{{Pkg|phonon-vlc}} など他のバックエンドをインストールして、利用する Phonon バックエンドを変更してみて下さい。 |
||
− | バックエンドを変えるには: |
||
− | システム設定 -> マルチメディア -> Phonon -> バックエンド (タブ) |
||
+ | あなたのシステムとウインドウマネージャに合う適切な 2D アクセラレーションドライバをインストールしてみてください。 |
||
− | ===Konsole がコマンドの履歴を保存しない=== |
||
− | デフォルトでは、コンソールコマンドの履歴はコマンドに 'exit' を入力したときだけ保存されるようになっています。Konsole をウィンドウの 'x' で終了したときは保存されません。 |
||
− | コマンドが実行されるたびに自動で履歴を保存するには以下を {{ic|.bashrc}} に追加してください。 |
||
− | shopt -s histappend |
||
− | [[ "${PROMPT_COMMAND}" ]] && PROMPT_COMMAND="$PROMPT_COMMAND;history -a" || PROMPT_COMMAND="history -a" |
||
+ | ==== 使用できないスクリーン解像度設定 ==== |
||
− | ===KDE のパスワードプロンプトで一文字ごとに * が三つ表示される=== |
||
+ | kscreen のローカルの設定は {{ic|xorg.conf}} にあるスクリーン解像度の設定を上書きすることがあります。{{ic|~/.local/share/kscreen/}} から kscreen の設定ファイルを見つけて、モニタによってサポートされない解像度が設定されていないか調べてください。 |
||
− | '''システム設定 > アカウント詳細''' から変更できます。'''パスワード&ユーザーアカウント'''には以下のオプションがあります: |
||
− | *一文字ごとに一つの * を表示する |
||
− | *一文字ごとに三つの * を表示する |
||
− | *何も表示しない |
||
+ | ==== システムトレイのアイコンがぼやける ==== |
||
− | ===セマンティックデスクトップを無効にしても Nepomukserver プロセスが自動で起動する=== |
||
+ | アイコンをトレイに追加するためにアプリケーションはしばしば appindicator ライブラリを使用します。アイコンがぼやける場合、どのバージョンの libappindicator をインストールしているか調べてください。もし {{Pkg|libappindicator-gtk2}} しかインストールしていない場合、{{Pkg|libappindicator-gtk3}} をインストールしてアイコンがはっきり表示されるか試してください。 |
||
− | '''システム設定 > 起動と終了 > サービスマネージャ > 起動時に開始するサービス''' に行き Nepomuk 検索モジュールのチェックを外して下さい。 |
||
+ | ==== 仮想マシンの中で実行するとスクリーンの解像度を変更できない ==== |
||
− | === Dolphin やファイルダイアログが起動するのが異常に遅い === |
||
+ | Plasma を [[VMware]] や [[VirtualBox]]、[[QEMU]] 仮想マシンの中で実行すると、kscreen はゲストのスクリーン解像度を 800x600 より高く変更できない場合があります。 |
||
− | upower サービスが原因かもしれません。upower サービスが必要ない場合、無効にすることができます: |
||
+ | 回避策は {{man|5|xorg.conf.d}} 内の {{ic|PreferredMode}} オプションをセットすることです。あるいは、VM で異なるグラフィックアダプタを使用してみてください (例えば、VirtualBox では VMSVGA ではなく VBoxSVGA、QEMU では QXL ではなく Virtio)。詳細は [https://bugs.kde.org/show_bug.cgi?id=407058 KDE Bug 407058] を見てください。 |
||
− | # systemctl disable upower |
||
− | # systemctl mask upower |
||
+ | ==== Dolphin や Kate などを開くのに長い時間がかかる ==== |
||
− | 無効にすることによってデスクトップに副作用が起こることはありません。 |
||
+ | ユーザディレクトリ ({{ic|Documents}} や {{ic|Downloads}} など) が読み取り専用になっていないか調べてください。 |
||
− | === KDE での GTK アプリケーションのデフォルト PDF ビューア === |
||
+ | ==== Spectacle のスクリーンショットでスクリーンの古い状態が使われてしまう ==== |
||
− | [[Inkscape]] や [[GIMP (日本語)|Gimp]] などのグラフィックプログラムをインストールしたときに、GTK アプリケーション ([[Firefox (日本語)|Firefox]] も含む) がデフォルトの PDF アプリケーションとして Okular を選ばず、デフォルトアプリケーションの KDE 設定に従わないことがあります。次のユーザーコマンドを使うことで Okular をデフォルトのアプリケーションにできます。 |
||
+ | ''System Settings > Display & Monitor > Compositor'' で、''ウィンドウのサムネイルを保つ'' を ''表示されているウィンドウのみ'' から ''しない'' に変更してください。Intel graphics を使用している場合は、{{Pkg|xf86-video-intel}} が[[Intel graphics#インストール|インストールされていない]]ことを確認してください。 |
||
− | $ xdg-mime default kde4-okularApplication_pdf.desktop application/pdf |
||
+ | ==== GTK アプリケーションでフォントの描画が汚い ==== |
||
− | 他の PDF ビューアアプリケーションを使っていたり、他の mime タイプが間違っている場合は、{{ic|kde4-okularApplication_pdf.desktop}} と {{ic|application/pdf}} をそれぞれ必要に応じて変更してください。 |
||
+ | [[XDG デスクトップ ポータル#KDE Plasma で GTK アプリケーションのフォント描画が汚い]] を参照。 |
||
− | 詳しくは、[[Default applications]] を参照してください。 |
||
+ | === サウンド関連の問題 === |
||
− | == Unstable リリース == |
||
+ | {{Note|始めに {{pkg|alsa-utils}} がインストールされているか確認してください。}} |
||
− | KDE が beta や RC マイルストーンに達すると、KDE "unstable" パッケージが [kde-unstable] リポジトリにアップロードされます。KDE が安定版になるまでそこで保持され、その後 [extra] に移動されます。 |
||
+ | ==== サスペンド後に音声が鳴らない ==== |
||
− | [kde-unstable] を追加するには: |
||
+ | サスペンド後に音声がならない場合や、KMix がオーディオデバイスを表示表示しない場合は、plasmashell と pulseaudio を再起動することで問題が解決するかもしれません: |
||
− | {{hc|/etc/pacman.conf|2= |
||
+ | |||
− | [kde-unstable] |
||
+ | $ killall plasmashell |
||
− | Include = /etc/pacman.d/mirrorlist |
||
+ | $ systemctl --user restart pulseaudio.service |
||
+ | $ plasmashell |
||
+ | |||
+ | 音声を再び鳴らすために一部のアプリケーションも再起動する必要がある場合があります。 |
||
+ | |||
+ | ==== GStreamer Phonon バックエンドを使っているときに MP3 ファイルを再生できない ==== |
||
+ | |||
+ | GStreamer の libav プラグイン ({{Pkg|gst-libav}} パッケージ) をインストールすることで解決できます。それでも再生できないときは、{{Pkg|phonon-qt6-vlc}} など他のバックエンドをインストールして、利用する Phonon バックエンドを変更してみて下さい。 |
||
+ | |||
+ | ==== トレイに音量調節アイコンが無く、ファンクションキーで音量を調整できない ==== |
||
+ | |||
+ | {{Pkg|plasma-pa}} がインストールされていることを確認してください。 |
||
+ | |||
+ | ==== しばらくすると音が出なくなる ==== |
||
+ | |||
+ | {{ic|journalctl -p4 -t pulseaudio}} の出力に {{ic|Failed to create sink input: sink is suspended}} というエントリが含まれている場合、{{ic|/etc/pulse/default.pa}} 内の以下の行をコメントアウトしてみてください: |
||
+ | |||
+ | #load-module module-suspend-on-idle |
||
+ | |||
+ | 問題が続く場合、{{Pkg|plasma-meta}} か {{Grp|plasma}} が {{Pkg|wireplumber}} と一緒に {{Pkg|pulseaudio}} をインストールしたのかもしれません。この問題を解決するには、{{Pkg|pulseaudio}} を {{Pkg|pipewire-pulse}} に置き換えてください。{{Pkg|pulseaudio}} を使いたい場合は、{{Pkg|wireplumber}} を {{Pkg|pipewire-media-session}} に置き換えてください。詳細は [[PipeWire#PulseAudio クライアント]] と[https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id=276308 このフォーラムのスレッド]を参照してください。 |
||
+ | |||
+ | === 電源管理 === |
||
+ | |||
+ | ==== サスペンドやハイバネートのオプションが使えない ==== |
||
+ | |||
+ | [[systemd]] を使用してサスペンドあるいはハイバネートできるのに、KDE にそれらオプションが表示されない場合、{{Pkg|powerdevil}} をインストールしていることを確認してください。 |
||
+ | |||
+ | ==== 電源プロファイルオプションが無い ==== |
||
+ | |||
+ | {{Pkg|powerdevil}} と {{Pkg|power-profiles-daemon}} が[[インストール]]されていることを確認してください。 |
||
+ | |||
+ | ''powerprofilesctl'' を実行し、ドライバをチェックしてください。{{ic|intel_pstate}} か {{ic|amd_pstate}} が使用されている場合、問題ありません。そうでない場合、これらのドライバを有効化する方法を [[CPU 周波数スケーリング#スケーリングドライバ]] で確認してください。 |
||
+ | |||
+ | === KMail === |
||
+ | |||
+ | ==== Akonadi の設定を削除して KMail を修復する ==== |
||
+ | |||
+ | 詳細は [https://userbase.kde.org/KMail/FAQs_Hints_and_Tips#Clean_start_after_a_failed_migration] を見てください。 |
||
+ | |||
+ | バックアップを取りたい場合は以下の設定ディレクトリをコピーしてください: |
||
+ | |||
+ | $ cp -a ~/.local/share/akonadi ~/.local/share/akonadi-old |
||
+ | $ cp -a ~/.config/akonadi ~/.config/akonadi-old |
||
+ | |||
+ | ==== KMail の IMAP 受信ボックスが空 ==== |
||
+ | |||
+ | 一部の IMAP アカウントで KMail はアカウントの他のすべてのフォルダーを内部に入れた状態で IMAP 受信ボックスをトップレベルのコンテナとして表示します(なのでメッセージを読むことができなくなります)[https://bugs.kde.org/show_bug.cgi?id=284172]。この問題を解決するには、単に KMail のアカウント設定でサーバー側の購読を無効化してください。 |
||
+ | |||
+ | ==== KMail で EWS アカウントの認証エラー ==== |
||
+ | |||
+ | KMail で EWS アカウントをセットアップするときに、有効な認証情報であるにも関わらず、認証失敗に関するエラーが発生し続けることがあります。原因は [[KWallet]] と KMail との間で通信に失敗しているからである可能性が高いです。この問題の回避策は qdbus を通してパスワードを設定することです: |
||
+ | |||
+ | $ qdbus6 org.freedesktop.Akonadi.Resource.akonadi_ews_resource_0 /Settings org.kde.Akonadi.Ews.Wallet.setPassword "XXX" |
||
+ | |||
+ | === Journal に QXcbConnection / kscreen.xcb.helper のログが大量に出力される === |
||
+ | |||
+ | [[Qt#Qt の journal ログの動作を無効化/変更する]] を参照してください。 |
||
+ | |||
+ | === i3/fvwm/awesome で KF5/Qt5 アプリケーションのアイコンが表示されない === |
||
+ | |||
+ | [[Qt#KDE Plasma 以外の環境での Qt 5/6 アプリケーションの設定]] を参照してください。 |
||
+ | |||
+ | === 認証情報の保存に関する問題と KWallet ダイアログが何度も開く問題 === |
||
+ | |||
+ | WiFi のパスフレーズなどの認証情報をユーザごとに暗号化して保存するのに必要なので、ユーザ設定で [[KWallet]] のパスワード保存システムをオフにすることは推奨されません。KWallet のダイアログが何度も開くのは KWallet がオフになっているからかもしれません。 |
||
+ | |||
+ | アプリケーションがアクセスするたびに KWallet をアンロックするダイアログが表示されるのが鬱陶しい場合、[[ディスプレイマネージャ]] の [[SDDM]] と [[LightDM]] に KWallet をログイン時に自動的にアンロックさせることができます。[[KDE Wallet#ログイン時に KDE ウォレットを自動的にアンロック]] を見てください。システムプログラムの認証情報に使用できるように、最初のウォレットは (ユーザではなく) KWallet によって生成される必要があります。 |
||
+ | |||
+ | すべてのアプリケーションでウォレットの認証情報をメモリ上で開かないようにしたい場合、KWallet の設定で {{Pkg|kwalletmanager}} を使ってアプリケーションのアクセスを制限することができます。 |
||
+ | |||
+ | 認証情報の暗号化について全く気にしない場合は、ウォレット作成時に表示される KWallet のパスワード入力欄を空欄にすることができます。この場合、アプリケーションはウォレットをアンロックせずにパスワードにアクセスできます。 |
||
+ | |||
+ | === Discover がアプリケーションを表示しない === |
||
+ | |||
+ | Plasma/Qt のバージョンに応じて {{Pkg|packagekit-qt6}} か {{Pkg|packagekit-qt5}} のどちらかをインストールすれば解決します。 |
||
+ | |||
+ | {{Warning|あるパッケージメンテナが [https://github.com/archlinux/archinstall/issues/1321#issuecomment-1151343223 GitHub のコメント]で説明している通り、packagekit によるシステムパッケージ管理は、メンテナンス頻度の高いローリングリリースのディストリビューションと基本的に互換性がありません。Arch Linux では、ユーザが pacman のログを読んだり、再起動する前に pacnew ファイルをマージしたりすることに注意を払わないと、アップデートによりシステムが起動不能か使用不能な状態になってしまうかもしれないからです。}} |
||
+ | |||
+ | === Discover が Arch のリポジトリのアップデートを表示しなくなった === |
||
+ | |||
+ | 時々、Discover は PackageKit の aplm のロックを解除しません。ロックを開放するには、{{ic|/var/lib/PackageKit/alpm/db.lck}} を削除してください。Discover の "Refresh" を使えば、アップデートが表示されるはずです (もし、アップデートがあれば)。 |
||
+ | |||
+ | === NVIDIA ドライバ使用時に kscreenlocker_greet の CPU 使用率が高くなる === |
||
+ | |||
+ | [https://bugs.kde.org/show_bug.cgi?id=347772 KDE Bug 347772] で述べられているように、NVIDIA OpenGL ドライバと QML は Qt 5 と相性が悪いです。これにより、セッションをアンロックした後に {{ic|kscreenlocker_greet}} の CPU 使用率が高くなります。この問題の回避策は {{ic|QSG_RENDERER_LOOP}} [[環境変数]]を {{ic|basic}} に設定することです。 |
||
+ | |||
+ | その後、{{ic|killall kscreenlocker_greet}} を実行して前の greeter のインスタンスを kill してください。 |
||
+ | |||
+ | === ZFS 上で Akonadi を実行中に OS エラー 22 === |
||
+ | |||
+ | ホームディレクトリが [[ZFS]] プール上にある場合、{{ic|~/.config/akonadi/mysql-local.conf}} ファイルを以下の内容で作成してください: |
||
+ | |||
+ | [mysqld] |
||
+ | innodb_use_native_aio = 0 |
||
+ | |||
+ | [[MariaDB# ZFS での実行時に OS エラー 22]] を見てください。 |
||
+ | |||
+ | === ウインドウが非アクティブのときにスクロールできないプログラムがある === |
||
+ | |||
+ | これは GTK3 のマウススクロールイベントに対する処理に問題があることにより発生します。回避策は[[環境変数]] {{ic|1=GDK_CORE_DEVICE_EVENTS=1}} を設定することです。しかし、この回避策はタッチパッドの滑らかなスクロールとタッチスクリーンのスクロールの機能を破壊します。 |
||
+ | |||
+ | === TeamViewer の動作が遅い === |
||
+ | |||
+ | TeamViewer の使用時に、滑らかなアニメーション(ウインドウの最小化など)を使用している場合、動作が遅くなることがあります。回避策として [[#コンポジットの無効化]] を見てください。 |
||
+ | |||
+ | === Kmail、Kontact、そして Wayland === |
||
+ | |||
+ | しばしば、最小化して復元したときに KMail が応答しなくなり、黒いメッセージビュアーや似たようなものが表示されることがあります。[[環境変数]] {{ic|1=QT_QPA_PLATFORM="xcb;wayland"}} を設定することでこの問題を回避できるかもしれません。[https://bugs.kde.org/show_bug.cgi?id=397825 KDE Bug 397825] を見てください。 |
||
+ | |||
+ | === ウィジェットのアンロック (Plasma ≥ 5.18) === |
||
+ | |||
+ | 一度ウィジェットをロックすると、再びアンロックできないできないことに気がつくでしょう。 |
||
+ | 以下のコマンドを実行してください: |
||
+ | |||
+ | $ qdbus6 org.kde.plasmashell /PlasmaShell evaluateScript "lockCorona(false)" |
||
+ | |||
+ | 新しい {{ic|Customize Layout}} ではロックする必要はありませんが、もししたい場合は: |
||
+ | |||
+ | $ qdbus6 org.kde.plasmashell /PlasmaShell evaluateScript "lockCorona(true)" |
||
+ | |||
+ | === KIO が URL を違うプログラムで開いてしまう === |
||
+ | |||
+ | HTML や PHP などのファイル関連付けを調べてください。そして、それらをブラウザに関連付けてください。KIO のキャッシュファイルは {{ic|$HOME/.cache/kioexec}} にあります。[[xdg-utils#URL スキームハンドラー]] も参照してください。 |
||
+ | |||
+ | === サスペンドやハイバネートする前にスクリーンをロックする === |
||
+ | |||
+ | KDE システム設定には、スリープからの復帰後に自動的にスクリーンをロックする設定があります。[https://www.reddit.com/r/kde/comments/obnpeb/how_to_lock_system_before_suspend/ 一部のユーザ]は、復帰時にスクリーンがロックする前に一瞬表示されると報告しています。サスペンド前に KDE にスクリーンをロックさせるには、以下のファイルを root ユーザとして作成して、{{man|1|systemd}} にフックを作成してください: |
||
+ | |||
+ | {{hc|/usr/lib/systemd/system-sleep/lock_before_suspend.sh|2= |
||
+ | #!/bin/bash |
||
+ | |||
+ | case $1/$2 in |
||
+ | pre/*) |
||
+ | case $2 in |
||
+ | suspend{{!}}hibernate) |
||
+ | loginctl lock-session |
||
+ | sleep 1 |
||
+ | ;; |
||
+ | esac |
||
+ | ;; |
||
+ | esac |
||
}} |
}} |
||
+ | コード中の {{ic|sleep}} は、デバイスがサスペンドに移行する前に {{ic|loginctl lock-session}} コマンドを完了させるために必要です。これより小さな値では、コマンドが完了しきれないかもしれません。 |
||
− | # [kde-unstable] は testing がベースになっています。従って、以下の順番でリポジトリを有効にする必要があります: '''kde-unstable, testing, core, extra, community-testing, community'''。 |
||
+ | |||
− | # 前の KDE からアップデートするには、次を実行: <code>pacman -Syu</code> もしくは <code>pacman -S kde-unstable/kde</code> |
||
+ | このファイルを作成した後に、[[実行可能属性|実行可能にしてください]]。 |
||
− | # KDE をインストールしていない場合、グループを使ってインストールをするのは難しいかもしれません (pacman の制限) |
||
+ | |||
− | # '''[https://mailman.archlinux.org/pipermail/arch-dev-public/ arch-dev-public] メーリングリストを講読してください''' |
||
+ | 最後に、''System Settings > Screen Locking'' を開いて、''Lock screen automatically: After waking from sleep'' というチェックボックスがチェックされていることを確認してください。 |
||
− | # 問題を発見したときは[[#バグ|バグレポート]]を送って下さい。 |
||
+ | |||
+ | === Wayland で X11 のショートカットが衝突する === |
||
+ | |||
+ | {{Pkg|freerdp}} のような一部の X11 ソフトウェアは、KDE 5.27 からキーボード入力を捕捉できます。[[VMware]] のような他のソフトウェアは、正しく捕捉できません。[https://gitlab.freedesktop.org/wayland/wayland-protocols/-/blob/main/unstable/keyboard-shortcuts-inhibit/keyboard-shortcuts-inhibit-unstable-v1.xml] |
||
+ | |||
+ | [https://gitlab.freedesktop.org/xorg/xserver/-/issues/1332 Xserver] やコンポジタで捕捉を強制的に行うのは適切ではありません。[https://gitlab.gnome.org/GNOME/mutter/-/issues/1720] 以下のようなエレガントな方法でこれを解決できます: |
||
+ | |||
+ | * ウィンドウのタイトルバーを右クリックする (例: VMware や Citrix)。 |
||
+ | * ''その他のアクション > ウィンドウ固有の設定...'' |
||
+ | * ''プロパティを追加...'' をクリックし、''グローバルショートカットを無視'' を選択する。 |
||
+ | * ''強制'' と ''はい'' を選択し、適用する。 |
||
+ | |||
+ | === システムの設定を変更しても適用されない === |
||
+ | |||
+ | これは、"システム設定" がホームディレクトリ内の .config フォルダをアクセス/変更できない場合に発生することがあります。 |
||
+ | |||
+ | この問題を解決するには、このフォルダの所有者を変更する必要があります: |
||
+ | # chown ''user'':''user'' /home/''user''/.config |
||
− | ==他の KDE プロジェクト== |
||
+ | {{ic|''user''}} は、現在 KDE Plasma にログインしているユーザーの名前です。ホームディレクトリの名前がユーザー名と同じでない場合は、コマンドを適宜変更してください。 |
||
− | === Trinity === |
||
+ | これでも解決できない場合は、フォルダのパーミッションも変更する必要があるのかもしれません: |
||
− | KDE 4.x がリリースされたときから、開発者は KDE 3.5.x のサポートを止めました。Trinity デスクトップ環境は Timothy Pearson によって開発されている KDE3 のフォークです ([http://trinitydesktop.org/ trinitydesktop.org])。このプロジェクトは KDE3.5 のスタイルを保ち、KDE 3.5.10 にある角を除くことを目標にしています。詳しくは [[Trinity]] を見て下さい。 |
||
+ | # chmod 755 /home/''user''/.config |
||
− | {{Warning|KDE 3 は KDE の開発者によってメンテナンスを受けておらずサポートされていません。"Trinity KDE" は Trinity project コミュニティによってメンテナンスされています。バグやパフォーマンスの問題、セキュリティリスクなどがあるため、KDE 3 は自己責任で使って下さい。}} |
||
+ | === Plasma 6 Global Menu が一部のアプリケーションで動かない === |
||
− | ==バグ== |
||
+ | "Global Menu" ウィジェットには、{{Pkg|appmenu-gtk-module}} と {{Pkg|libdbusmenu-glib}} をインストールしても一部のアプリケーションで動かないという問題があります。解決方法は {{Pkg|plasma5-integration}} をインストールし、セッションを再起動することです。 |
||
− | マイナーバグでも深刻なバグでも、あなたがバグを見つけた時は [https://bugs.archlinux.org Arch のバグトラッカー]や [http://bugs.kde.org KDE Bug Tracker] でバグの報告をするのが好ましいです。報告することははっきりと記して下さい。 |
||
+ | == 参照 == |
||
− | Arch フォーラムに問題を書き込む時は、まず同期しているミラー ([https://www.archlinux.de/?page=MirrorStatus ここ]を確認) や [[Reflector]] を使ってシステムを'''完全に'''アップデートするようにしてください。 |
||
+ | * [https://www.kde.org/ KDE ホームページ] |
||
− | ==外部リンク== |
||
+ | * [https://dot.kde.org/ KDE ニュース] |
||
+ | * [https://planet.kde.org/ KDE ブログ] |
||
+ | * [https://discuss.kde.org/ KDE フォーラム] |
||
+ | * [https://wiki.kde.org/ KDE Wiki] |
||
+ | * [https://bugs.kde.org/ KDE バグトラッカーとリポーター] |
||
+ | * [https://blog.martin-graesslin.com/blog/kategorien/kde/ Martin Graesslin のブログ] |
||
+ | * [https://community.kde.org/Matrix KDE Matrix Rooms] |
||
+ | {{TranslationStatus|KDE|2024-11-07|820118}} |
||
− | * http://www.kde.org - KDE ホームページ |
||
− | * https://bugs.kde.org - KDE バグトラッカー |
||
− | * https://bugs.archlinux.org - Arch Linux バグトラッカー |
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2024年11月7日 (木) 16:57時点における最新版
関連記事
KDE は現在、Plasma として知られるデスクトップ環境、ライブラリとフレームワーク (KDE Frameworks) のコレクション、そしてアプリケーション (KDE Applications) からなるソフトウェアプロジェクトです。
KDE の上流には、よくメンテナンスされている UserBase wiki があり、ほとんどの KDE アプリケーションの詳細情報を見つけることができます。
目次
- 1 インストール
- 2 Plasma の起動
- 3 設定
- 4 アプリケーション
- 5 ヒントとテクニック
- 5.1 別のウィンドウマネージャを使う
- 5.2 KWin のタイル型ウィンドウのスクリプト
- 5.3 モニタの解像度やマルチモニタの設定
- 5.4 ICC プロファイルの設定
- 5.5 HDR
- 5.6 Super キー (Windows キー) でアプリケーションランチャーを開く機能を無効化
- 5.7 アプリケーションメニューにブックマークを表示させない
- 5.8 IBus 統合
- 5.9 plasma-nm でホットスポットを有効化する
- 5.10 前回保存したセッションを復元する
- 5.11 KMail でローカルメールを受信する
- 5.12 すべてのユーザに対して Plasma を設定する
- 5.13 ハイバネートを無効化
- 5.14 ウィンドウのルールを使う
- 5.15 仮想キーボード
- 5.16 ネットワーク共有ディレクトリを固定された場所にマウントする
- 6 トラブルシューティング
- 6.1 KDE 6 にアップグレードした後に GNOME 内で KDE アプリケーションが起動できない
- 6.2 KDE 6 にアップグレードした後に KDE のアイコンが消えた
- 6.3 アップグレード後に qt5ct と kvantum のバグ
- 6.4 Wayland バックエンドを使用していると Spectacle が起動時にクラッシュする
- 6.5 フォントが大きすぎる・アンバランス
- 6.6 設定関連の問題
- 6.7 グラフィック関連の問題
- 6.7.1 デバッグなどのために KWin の現在の状態を取得
- 6.7.2 特定のアプリケーションでデスクトップ効果を手動・自動で無効化
- 6.7.3 透過を有効にする
- 6.7.4 コンポジットの無効化
- 6.7.5 コンポジットを有効にするとフルスクリーンでちらつきが発生する
- 6.7.6 Plasma のカーソルがときどきおかしくなる
- 6.7.7 (ハイパーリンクにマウスを合わせた時などに)カーソルが変化するとカーソルが震える/跳ねる
- 6.7.8 使用できないスクリーン解像度設定
- 6.7.9 システムトレイのアイコンがぼやける
- 6.7.10 仮想マシンの中で実行するとスクリーンの解像度を変更できない
- 6.7.11 Dolphin や Kate などを開くのに長い時間がかかる
- 6.7.12 Spectacle のスクリーンショットでスクリーンの古い状態が使われてしまう
- 6.7.13 GTK アプリケーションでフォントの描画が汚い
- 6.8 サウンド関連の問題
- 6.9 電源管理
- 6.10 KMail
- 6.11 Journal に QXcbConnection / kscreen.xcb.helper のログが大量に出力される
- 6.12 i3/fvwm/awesome で KF5/Qt5 アプリケーションのアイコンが表示されない
- 6.13 認証情報の保存に関する問題と KWallet ダイアログが何度も開く問題
- 6.14 Discover がアプリケーションを表示しない
- 6.15 Discover が Arch のリポジトリのアップデートを表示しなくなった
- 6.16 NVIDIA ドライバ使用時に kscreenlocker_greet の CPU 使用率が高くなる
- 6.17 ZFS 上で Akonadi を実行中に OS エラー 22
- 6.18 ウインドウが非アクティブのときにスクロールできないプログラムがある
- 6.19 TeamViewer の動作が遅い
- 6.20 Kmail、Kontact、そして Wayland
- 6.21 ウィジェットのアンロック (Plasma ≥ 5.18)
- 6.22 KIO が URL を違うプログラムで開いてしまう
- 6.23 サスペンドやハイバネートする前にスクリーンをロックする
- 6.24 Wayland で X11 のショートカットが衝突する
- 6.25 システムの設定を変更しても適用されない
- 6.26 Plasma 6 Global Menu が一部のアプリケーションで動かない
- 7 参照
インストール
Plasma
plasma-meta メタパッケージか plasma グループをインストールしてください。plasma-meta と plasma の違いについては パッケージグループ を参照してください。あるいは、Plasma を動かすための必要最小限のパッケージだけインストールしたい場合、plasma-desktop パッケージをインストールしてください。上流の KDE では、完全な機能を持った Plasma セッションを作るためのパッケージとセットアップの推奨事項があります。
プロプライエタリな nvidia で NVIDIA GPU を使用している場合、Wayland セッションを使用するには DRM カーネルモード設定を有効化してください。
Plasma Mobile
plasma-mobileAUR をインストールしてください。Maliit 仮想キーボードを使うには qt5-wayland をインストールしてください。
KDE アプリケーション
KDE Applications のフルセットをインストールしたいときは、kde-applications-meta メタパッケージか kde-applications グループをインストールしてください。ゲームや教育などの特定のカテゴリの KDE アプリケーションだけが欲しい場合、kde-applications-meta の関連する依存パッケージをインストールしてください。このパッケージではアプリケーションだけがインストールされ、Plasma デスクトップは付属していないので注意してください。
不安定リリース
ベータリリースは 公式リポジトリ#kde-unstable を見てください。
Plasma の起動
Plasma はディスプレイマネージャやコンソールから起動できます。
ディスプレイマネージャを使う
- 新しい Wayland セッションを起動するには Plasma (Wayland) を選択してください。
- 新しい Xorg セッションを起動するには Plasma (X11) を選択してください。
- 新しい Plasma Mobile セッションを Wayland で起動するには Plasma Mobile (Wayland) を選択してください。
コンソールから起動
- コンソールから Plasma を Wayland セッションで起動するには、
/usr/lib/plasma-dbus-run-session-if-needed /usr/bin/startplasma-wayland
を実行してください[1]。 - xinit/startx で Plasma を起動するには、
.xinitrc
ファイルにexport DESKTOP_SESSION=plasma
とexec startplasma-x11
を追加してください。あるいは、コンソールで直接startx /usr/bin/startplasma-x11
を実行してください。ログイン時に Xorg を起動したい場合、ログイン時に X を起動 を見てください。
設定
KDE アプリケーションの設定のほとんどは ~/.config/
フォルダの中に保存されます。ただし、KDE の設定は基本的に KDE システム設定 アプリケーションから行うことになっています。KDE システム設定はターミナルから systemsettings
を実行することで起動できます。
個人設定
Plasma デスクトップ
テーマ
異なる種類の KDE テーマがあり、テーマによって変更される範囲も様々です:
- グローバルテーマ: Plasma テーマ、アプリケーションスタイル、色、フォント、アイコン、カーソル、スプラッシュスクリーン、SDDM テーマ、そして Konsole カラースキームを含むことのできる包括的なパッケージです。
- Plasma テーマ: Plasma パネルとウィジェットの外観を変更します。これらのテーマには、推奨されている Kvantum や Aurorae テーマがしばしば付属していて、見た目を完成させることができます。
- アプリケーションスタイル: プログラムの外観を変更します。
- Kvantum、QtCurve [2]、QSvgStyle [3]、そして Aurorae などの テーマエンジンを使うアプリケーションスタイル。
- #アイコンテーマ: アプリケーション、ファイル、そしてアクションに対するアイコンを提供します。
システム全体のインストールやアップデートを簡単にするために、一部のテーマは公式リポジトリと AUR で利用可能です。
グローバルテーマは、System Settings > Colors & Themes > Global Theme > Get New... でもインストールすることができます。
GTK アプリケーションの外観
GTK アプリケーションで優れた外観を得るための推奨テーマは breeze-gtk です。Plasma の Breeze テーマの外観を模倣して作られています。
kde-gtk-config (plasma グループに入っています) をインストールして、ログインし直して、System Settings > Colors & Themes > Application Style > Configure GNOME/GTK Application Style... から GTK のテーマとして Breeze
を選択してください。
テーマによっては、GTK アプリケーションのツールチップが白地に白字となってしまい、読めなくなることがあります。GTK2 アプリケーションの色を変更するには、.gtkrc-2.0
ファイルを開いてツールチップに関するセクションを探して変更を加えてください。GTK3 アプリケーションの場合、2つのファイル gtk.css
と settings.ini
を変更する必要があります。
vuescan-binAUR のような一部の GTK2 プログラムは、Plasma セッションで Breeze や Adwaita スキンを設定すると、チェックボックスが見えなくり、使いづらくなります。これを回避するには、例えば Numix-Frost-Light スキンを numix-frost-themesAUR でインストールして、KDE システム設定 > Colors & Themes > アプリケーションスタイル > GNOME/GTK のアプリケーションスタイルを設定... > GTK テーマ でそのスキンを選択してください。Numix-Frost-Light は Breeze と見た目が似ています。
フェイス
Plasma と SDDM はどちらも /var/lib/AccountsService/icons/
にある PNG ファイルをユーザーのアバターとして使用します。GUI から設定するには、 システム設定 > ユーザ を使うことができます。ユーザ名と対応するファイルを削除するとデフォルトのアバターに戻せます。
ウィジェット
Plasmoids は、デスクトップの機能性を向上させるように作られた、plasma デスクトップシェル用のウィジェットです。AUR から探すことができます。
また、Plasmoid スクリプトは、パネルやデスクトップで右クリックして、Enter Edit Mode > Add Widgets... > Get New Widgets... > Download New Plasma Widgets を選択することでもインストールすることができます。フロントエンド https://store.kde.org/ が開かれ、ワンクリックで第三者が作成した Plasmoid スクリプトをインストール・アップデート・アンインストールできます。
システムトレイのサウンドアプレット
plasma-pa か kmix をインストールしてください (アプリケーションランチャーから Kmix を起動してください)。plasma-pa は現在 plasma グループによりデフォルトでインストールされており、追加の設定は必要ありません。
パネルの影を無効化
Plasma パネルは他のウィンドウよりも上に表示され、パネルの影が下のウィンドウに描画されます。[4] 他の影には影響を与えずにこの挙動を無効化したい場合、xorg-xprop をインストールして次を実行してください:
$ xprop -remove _KDE_NET_WM_SHADOW
そして、+カーソルでパネルを選択してください。[5] 自動的に影を無効化したい場合、xorg-xwininfo をインストールして以下のスクリプトを作成してください:
/usr/local/bin/kde-no-shadow
#!/bin/bash for WID in $(xwininfo -root -tree | sed '/"plasmashell": ("plasmashell" "plasmashell")/!d; s/^ *\([^ ]*\) .*/\1/g'); do xprop -id $WID -remove _KDE_NET_WM_SHADOW done
スクリプトに実行権限を付与してください。
Autostart の Add Login Script でスクリプトを追加することで、スクリプトはログイン時に実行することができます:
$ kcmshell6 autostart
ディスプレイのスケーリング/高 DPI ディスプレイ
HiDPI#KDE Plasma を見てください。
Plasma Mobile
plasma-phone-settings リポジトリには、いくつかの推奨設定が含まれています。これらの設定はグローバル (/etc/xdg
) またはユーザー毎 (~/.config
) に適用できます。
ロックスクリーン
/etc/xdg/kscreenlockerrc
(または ~/.config/kscreenlockerrc
) はログイン後すぐにスクリーンをロックします。[6] これは、SDDM#自動ログイン と組み合わせると便利です。
仮想キーボード
デバイスにハードウェアのキーボードがあるが、仮想キーボードを使用したい場合、Wayland セッションに KWIN_IM_SHOW_ALWAYS=1
環境変数を追加してください。
ウィンドウ装飾
また、KDE システム設定 > Colors & Themes > ウインドウの飾り からでも変更できます。ワンクリックで直接他のテーマをダウンロード・インストールすることができます。
アイコンテーマ
アイコンテーマは、KDE システム設定 > Colors & Themes > アイコン からインストール・変更できます。
スペースの節約
Plasma Netbook シェルは Plasma 5 から削除されました。詳細は KDE フォーラムの投稿を見てください。ただし、~/.config/kwinrc
ファイルを編集して [Windows]
セクションに BorderlessMaximizedWindows=true
を追加することで似たようなことを行えます。
サムネイルの生成
デスクトップや Dolphin でメディアやドキュメントファイルのサムネイルを生成するには、kdegraphics-thumbnailers と ffmpegthumbs をインストールしてください。
そしてデスクトップを右クリックして デスクトップと壁紙を設定... > アイコン > プレビュー用のプラグインを設定... からサムネイルのカテゴリを有効にしてください。
Dolphin では Configure > Configure Dolphin... > Interface > Previews を開いてください。
Night Light
Plasma は Night Light と呼ばれる Redshift のような機能を提供します (Xorg と Wayland の両方で機能します)。選択した時間になると、目の疲れを軽減するためにスクリーンの色を暖色に近くなるように変更します。System Settings > Colors & Themes > Night Light から有効化できます。
印刷
KDE システム設定 > プリンタ からもプリンターの設定をすることができます。この方法を取るには、最初に print-manager、cups、そして system-config-printer パッケージをインストールしてください。CUPS#設定 を読んでください。
Samba/Windows サポート
Dolphin の共有機能は kdenetwork-filesharing パッケージを必要とし、ユーザー定義共有が有効になっている必要がありますが、標準の smb.conf
では有効になっていません。Samba の記事に書かれている指示に従って追加してください。設定後、Samba を再起動すれば Dolphin の共有は自動的に動作するはずです。
特に設定せずとも、Dolphin から Windows の共有フォルダにアクセスできます。ファイルをブラウズするにはパス smb://servername/share
を使用してください。
起動されたプログラムにも GVfs を使っている GTK のファイルブラウザとは違い、Dolphin から KIO 経由で SMB 共有のファイルを開くと、ほとんどのプログラムで始めにファイル全体をローカル環境にコピーします (VLC は例外です)。 問題を回避したい場合は、thunar などの GTK ベースのファイルマネージャをインストールして gvfs と gvfs-smb (と、ログイン情報を保存したい場合は gnome-keyring) を使って、より有効な方法で SMB 共有にアクセスしてください。
また、cifs-utils で Samba 共有をマウントして Plasma から SMB 共有を通常のローカルフォルダと同じように使えるようにするという方法もあります。 詳細は Samba#手動マウント や Samba#自動マウント を見てください。
同じように KDE システム設定 > Network Drivers から簡単にマウントできるようにする samba-mounter-gitAUR を使用することもできます。ただし、将来の Plasma では機能しなくなるかもしれません。
KDE デスクトップアクティビティ
KDE デスクトップアクティビティは、アクティビティ毎に、そのアクティビティを使用しているときにだけ適用される特定の設定を選択できる特殊なワークスペースです。
電源管理
Plasma の統合された省電力サービスを使うには、powerdevil をインストールしてください。このサービスは、追加の省電力機能、(サポートされていれば) モニタの輝度調整、そして周辺機器も含めたバッテリー状態の報告を提供します。
自動起動
Plasma では、アプリケーションを自動起動したり、起動時やシャットダウン時にスクリプトを実行したりできます。アプリケーションを自動起動するには、System Settings > Autostart を開いてプログラムやシェルスクリプトを追加してください。アプリケーションの場合、.desktop ファイルが作成されます。ログインスクリプトの場合、スクリプトを起動する .desktop ファイルが作成されます。
- 適切な XDG Autostart ディレクトリにデスクトップエントリ (つまり .desktop ファイル) を配置してください。
- シェルスクリプトまたはそのシンボリックリンクは以下のディレクトリのどれかに配置してください:
~/.config/plasma-workspace/env/
: ログイン時に、Plasma が実行される前に実行。~/.config/plasma-workspace/shutdown/
: Plasma の終了時に実行。
公式ドキュメント を見てください。
Phonon
Wikipedia より:
- Phonon (フォノン) は Linux デスクトップ環境である KDE4 向けに開発されたクロスプラットフォームのマルチメディア API である。Phonon は、Unix 系デスクトップにおけるマルチメディア環境に関する諸問題を解決することを目的として開発された。
- Phonon 自体はマルチメディアフレームワークではないが、バックエンドを通じて GStreamer や Xine のような既存のフレームワークの橋渡しを行う機能を有し、開発者は Phonon がサポートするあらゆるマルチメディアフレームワークに単一の API を通じてアクセスできるようになる。これによって、フレームワークが放置されることや API の不安定性、KDE が単一のフレームワークに依存することなどの諸問題を回避できる。
Phonon は KDE や Qt ソフトウェアの中で音声 (例: システム通知、KDE 音声アプリ) や動画 (例: Dolphin 動画サムネイル) のために広く使われています。以下のバックエンドを使用できます:
- VLC: phonon-qt6-vlc
- GStreamer: phonon-qt6-gstreamer-gitAUR。追加のコーデックサポートについては GStreamer#インストール を参照。
- mpv: phonon-qt6-mpvAUR、phonon-qt6-mpv-gitAUR
GStreamer バックエンドはメンテナンスされていないため、KDE は recommends VLC バックエンドのみを使用することを推奨しています。
バックアップと復元
Plasma は個人のデスクトップ設定を設定ファイルとして XDG_CONFIG_HOME フォルダに保存します。設定ファイルの詳細を見て、バックアップと復元の方法を選択してください。
systemd による起動
Plasma は、systemd ユーザインスタンスを使って Plasma の全サービスを起動・管理します。Plasma 5.25 以降、これはデフォルトのスタートアップメソッドとなっていますが、以下のコマンドにより代わり起動スクリプトを使うようにできます (しかし、この方法は将来のリリースで機能しなくなるかもしれません):
$ kwriteconfig6 --file startkderc --group General --key systemdBoot false
実装の詳細については Edmundson 氏のブログ: Plasma and the systemd startup で読めます。
スペルチェック
KDE アプリケーションはスペルチェックに sonnet を使用します。サポートされているスペルチェッカの任意の依存パッケージを見てください。
System Settings > Spell Check で設定してください。
NVIDIA 上で KWin Wayland を動かす
https://community.kde.org/Plasma/Wayland/Nvidia を見てください。
アプリケーション
KDE プロジェクトは Plasma デスクトップと統合されたアプリケーションスイートを提供しています。利用可能なアプリケーションの完全なリストは kde-applications グループを見てください。また、カテゴリ:KDE には KDE 関連のアプリケーションのページが存在します。
KDE Applications で提供されているプログラム以外にも、Plasma デスクトップを補うアプリケーションは多数存在します。それらのうちいくつかは以下で議論されています。
システム管理
KDE システム設定から Xorg サーバーを終了する
サブメニュー System Settings > Keyboard > Advanced (tab) > Key sequence to kill the X server で、チェックボックスにチェックを入れて下さい。
KCM
KCM は KConfig Module の略です。KCM を使うと、システムの設定をするためのインターフェースを KDE システム設定に表示します。また、kcmshell6 でコマンドラインから使えます。
- sddm-kcm — SDDM のための KDE 設定モジュール。
- kde-gtk-config — KDE 用の GTK2 と GTK3 の設定。
- Wacom タブレット — Wacom の Linux ドライバーの KDE GUI。
linux-apps.com に他にも多くの KCM があります。
デスクトップ検索
KDE では、ファイルインデックスの作成と検索を行う Baloo と呼ばれるソフトウェアを使って、デスクトップ検索を実装しています。
ウェブブラウザ
以下のブラウザは Plasma と連携できます:
- Falkon — Plasma との連携機能を持った Qt ウェブブラウザ (以前は Qupzilla と呼ばれていました)。Qt WebEngine を使います。
- Chromium — Chromium とプロプライエタリ版の Google Chrome は Plasma との連携機能が限定されています。KWallet と KDE Open/Save windows を使うことができます。
- Firefox — 設定によって Firefox は Plasma と統合できます。詳しくは Firefox#KDE との統合 を参照してください。
PIM
KDE は個人情報管理 (PIM) のための独自のスタックを提供しています。メールや連絡先、カレンダーなどを管理します。kde-pim パッケージグループか kde-pim-meta メタパッケージで全ての PIM パッケージをインストールできます。
Akonadi
Akonadi は PIM データのローカルキャッシュとして機能するシステムであり、その期限に関係なく、他のアプリケーションから使うことが可能です。これにはユーザのメール、連絡先、カレンダー、イベント、日誌、アラーム、メモなどが含まれます。Akonadi は自身ではデータを保存しません: ストレージのフォーマットはデータの性質に依存します (例えば、連絡先は vCard フォーマットで保存されます)。
akonadi をインストールしてください。追加のアドオンは kdepim-addons をインストールしてください。
MySQL
デフォルトでは、Akonadi は /usr/bin/mysqld
(デフォルトは MariaDB。代替のプロバイダは MySQL を見てください) を使って、管理された MySQL インスタンスを起動し、データベースは ~/.local/share/akonadi/db_data/
に保存されます。
システム全体で共用の MySQL インスタンス
Akonadi はシステム全体で共用の MySQL をデータベースとして使用できます。[9]
~/.config/akonadi/akonadiserverrc
[%General] Driver=QMYSQL [QMYSQL] Host= Name=akonadi_username Options="UNIX_SOCKET=/run/mysqld/mysqld.sock" StartServer=false
PostgreSQL
Akonadi では、システム全体で使用される既存の PostgreSQL インスタンス (つまり、postgresql.service
) を使用したり、PostgreSQL インスタンスをユーザ権限で実行してデータベースを ~/.local/share/akonadi/db_data/
に保存したりできます。
ユーザーごとの PostgreSQL インスタンス
postgresql と postgresql-old-upgrade をインストールしてください。
Akonadi の設定ファイルを編集して、以下の内容を追加してください:
~/.config/akonadi/akonadiserverrc
[%General] Driver=QPSQL
akonadictl start
で Akonadi を起動して、 akonadictl status
で状態を確認してください。
システム全体で共用の PostgreSQL インスタンス
以下では既に設定されていて起動している PostgreSQL が必要です。
ログイン中のユーザーのための PostgreSQL のユーザアカウントを作成してください:
[postgres]$ createuser username
Akonadi で使うデータベースを作成してください:
[postgres]$ createdb -O username -E UTF8 --locale=C -T template0 akonadi-username
Akonadi の設定ファイルを編集して以下のように変更してください:
~/.config/akonadi/akonadiserverrc
[%General] Driver=QPSQL [QPSQL] Host=/run/postgresql Name=akonadi-username StartServer=false
akonadictl start
で Akonadi を起動して、akonadictl status
で状態を確認してください。
SQLite
SQLite を使うには、Akonadi の設定ファイルを以下のように編集してください:
~/.config/akonadi/akonadiserverrc
[%General] Driver=QSQLITE
Akonadi を無効にする
Akonadi を無効化したい場合、Akonadi に依存している KDE アプリケーションが起動しないようにする必要があります。詳細は KDE userbase のセクション を参照してください。
KDE Connect
KDE Connect は、Android や iOS スマートフォンと Linux デスクトップを接続するための以下の機能を提供します:
- 有線接続なしで KDE とアプリ間でファイルや URL を共有。
- タッチパッドのエミュレーション: 携帯の画面をコンピュータのタッチパッドとして使用。
- 通知の同期 (4.3以降): デスクトップから Android の通知を読み取り。
- クリップボードの共有: 携帯電話とコンピュータでコピーアンドペースト。
- マルチメディアのリモートコントロール: 携帯電話を Linux メディアプレイヤーのリモコンとして使用。
- WiFi 接続: USB 接続や Bluetooth を必要としません。
- RSA 暗号化: あなたの情報は暗号化されます。
コンピュータと電話の両方に KDE Connect をインストールする必要があります。PC 側では、kdeconnect パッケージをインストールしてください。Android 側では、Google Play か F-Droid から KDE Connect をインストールしてください。電話のファイルシステムを閲覧したい場合は、sshfs をインストールして Android アプリからファイルシステムを閲覧できるように設定する必要があります。iOS の場合は、KDE Connect を App Store からインストールしてください。iOS バージョンでは、Android バージョンに存在する機能すべてを利用できるわけではありません。
Plasma Wayland セッションでリモート入力の機能を使用するには、xdg-desktop-portal パッケージが必要です。
Plasma デスクトップを使用しない場合でも KDE Connect は利用できます。GNOME を使っている場合、kdeconnect の代わりに gnome-shell-extension-gsconnectAUR をインストールすることでよりよい連携をさせることが可能です。KDE Connect デーモンを手動で起動するには、/usr/bin/kdeconnectd
を実行してください。
ファイアウォール を使っている場合は、UDP と TCP のポート 1714
から 1764
までを開く必要があります。
時々、KDE Connect が携帯電話を検出しないことがあります。killall kdeconnectd
を実行した後で KDE システム設定内の kdeconnect を開くか、kdeconnect-cli --refresh
の後に kdeconnect-cli -l
を実行することでサービスを再起動できます。また、KDE Connect for Android から Pair new device > Add devices by IP を使用することもできます。
ヒントとテクニック
別のウィンドウマネージャを使う
Plasma で KWin 以外のウインドウマネージャを使うことができます。そうすることにより、KDE デスクトップの機能とタイル型ウィンドウマネージャのユーティリティを組み合わせることができます (KWin のタイリングスクリプトよりも肉付けされているかもしれません)。
Plasma の component chooser settings ではウィンドウマネージャを変更することはもはやできません。しかし、他の方法を取れば KWin を他のウィンドウマネージャと取り替えることができます。
KWin サービスを置き換える
KDE 5.25 より、Plasma の systemd ベースのスタートアップがデフォルトで有効になりました。
このスタートアップで KWin を置き換えるには、まず現在のユーザの plasma-kwin_x11.service
をマスクして、そのサービスが起動しないようにしなければなりません。
次に、新しい systemd ユーザーユニットを作成し、あなたが選んだウィンドウマネージャを起動するようにします [10]:
~/.config/systemd/user/plasma-custom-wm.service
[Install] WantedBy=plasma-workspace.target [Unit] Description=Plasma Custom Window Manager Before=plasma-workspace.target [Service] ExecStart=/path/to/other/wm Slice=session.slice Restart=on-failure
これを使うには、(ユーザーユニットごとに) daemon-reload を行い、plasma-kwin_x11.service
をマスクしていることを確認した上で、新しく作成した plasma-custom-wm.service
を有効化してください。
スクリプトベースの起動と KDEWM を使用する
Plasma のスクリプトベースの起動は systemd による起動を無効化することにより利用できます。systemd による起動を無効化したならば、Plasma が起動する前に KDEWM
環境変数を設定することによりウィンドウマネージャを変更できます。
システム全体
root アクセス権を持っているならば、ログイン画面の1つのオプションとして全ユーザに利用可能な XSession を追加することもできます。
まず、以下のようなスクリプトを実行権限付きで作成してください:
/usr/local/bin/plasma-i3.sh
#!/bin/sh export KDEWM=/usr/bin/i3 /usr/bin/startplasma-x11
/usr/bin/i3
の部分は任意のウィンドウマネージャへのパスに置き換えてください。パスが正しく設定されていることを確認してください。KDE がウィンドウマネージャを起動できない場合、セッションは開始されず、ログイン画面に戻されます。
次に、XSession を追加するために、以下の内容で /usr/share/xsessions/
内にファイルを作成してください:
/usr/share/xsessions/plasma-i3.desktop
[Desktop Entry] Type=XSession Exec=/usr/local/bin/plasma-i3.sh DesktopNames=KDE Name=Plasma (i3) Comment=KDE Plasma with i3 as the WM
KDE/Openbox セッション
openbox パッケージには Openbox で KDE を使用するためのセッションが含まれています。このセッションを利用するには、#systemd による起動 を無効化し、ディスプレイマネージャのメニューから KDE/Openbox を選択してください。
セッションを手動で起動する場合、次の行を xinit の設定に追加してください:
~/.xinitrc
exec openbox-kde-session
KWin のタイル型ウィンドウのスクリプト
以下は、KDE をタイル型ウィンドウマネージャのように動作させる KWin 拡張のリストです。
- Polonium — Bismuth の (非公式な) 後継アドオンです。
- Kröhnkite — dwm から着想を得た、動的タイル型拡張。
- KZones — Microsoft PowerToys や Windows 11 のスナップレイアウトの動作を模倣するスクリプト。
モニタの解像度やマルチモニタの設定
ディスプレイの解像度やマルチモニターの管理を Plasma で有効にしたい場合は、kscreen をインストールしてください。System Settings > Display & Monitor にオプションが追加されます。
ICC プロファイルの設定
Plasma で ICC プロファイル を有効化するには、colord-kde をインストールしてください。これは System Settings > Color Management に追加のオプションを提供します。
Import Profile で ICC プロファイルをインポートできます。
HDR
HDR サポートは実験的であり、Wayland セッションでしか機能しません。HDR を有効化するには、System Settings > Display & Monitor > High Dynamic Range > Enable HDR を見てください。
詳細は Xaver Hugl のブログ記事と HDR モニターのサポート を参照してください。
できること:
ゲーム
上流の API が完全化されるまで、一部のゲームを機能させるには特殊な Vulkan レイヤー vk-hdr-layer-kwin6-gitAUR が必要です。
- HDR を有効化して Steam を起動する。全てのゲームは HDR が有効化されますが、Steam とゲームは gamescope のウィンドウ内で起動されます。
$ gamescope --hdr-enabled --steam -- env DXVK_HDR=1 steam
- Steam で1つのゲームだけ HDR を有効化するには、起動オプションで以下を設定してください:
DXVK_HDR=1 gamescope -f --hdr-enabled %command%
- Steam 以外のゲームを gamescope 内で起動するには:
$ DXVK_HDR=1 gamescope -f --hdr-enabled executable
- 別の gamescope ウィンドウでゲームが起動するようになります。
- HDR を有効化して Wayland で Wine を使って Windows アプリケーションを起動するには:
$ ENABLE_HDR_WSI=1 DXVK_HDR=1 DISPLAY= wine executable.exe
- ネイティブなゲーム (例: Quake II RTX) を HDR を有効化して起動するには:
$ ENABLE_HDR_WSI=1 SDL_VIDEODRIVER=wayland quake2rtx
動画
MPV を使って HDR で動画を再生するには、まず vk-hdr-layer-kwin6-gitAUR をインストールする必要があります。次に、以下のコマンドを実行することで HDR を有効化して動画を再生できます[11]:
$ ENABLE_HDR_WSI=1 mpv --vo=gpu-next --target-colorspace-hint --gpu-api=vulkan --gpu-context=waylandvk "path/to/video"
Super キー (Windows キー) でアプリケーションランチャーを開く機能を無効化
現在、この機能を無効化するには、kwinrc
設定ファイルを編集し、ModifierOnlyShortcuts
の Meta
キーを空白に設定する必要があります:
$XDG_CONFIG_HOME/kwinrc
[ModifierOnlyShortcuts] Meta=
あるいは、以下のコマンドを実行することでも可能です:
$ kwriteconfig6 --file kwinrc --group ModifierOnlyShortcuts --key Meta ""
アプリケーションメニューにブックマークを表示させない
Plasma Browser integration をインストールすると、KDE はアプリケーションランチャーにブックマークを表示するようになります。
この機能を無効化するには、System Settings > Search > Plasma Search を開き、Bookmarks のチェックを外してください。
IBus 統合
IBus は インプットメソッドフレームワーク であり、KDE と統合できます。詳細は IBus#統合 を見てください。
Wayland 上で KDE を使用している場合、アクセント記号付きの文字やデッドキーのサポートを利用するには IBus が必要になる場合があります [12]。
plasma-nm でホットスポットを有効化する
NetworkManager#wifi でインターネット接続を共有する を見てください。
前回保存したセッションを復元する
System Settings > Session > Desktop Session > Session Restore > On login, launch apps that were open: On last logout を選択している (デフォルト) 場合、ksmserver (KDE のセッションマネージャ) は、すべての開かれているアプリケーションを ログアウト/ログイン時に ~/.config/ksmserverrc
に/から 自動的に 保存/ロードします。
KMail でローカルメールを受信する
Maildir フォーマットを使用するメールサーバーでローカルメール配送のセットアップを済ませている場合、このメールを KMail で受信したい場合があるでしょう。そうするには、~/.local/share/local-mail/
にメールを格納する、KMail のデフォルトの受信アカウントの "Local Folders" を再利用できます。
(Maildir フォーマットのメールが届けられる場所である) ~/Maildir
ディレクトリを Local Folders の受信ボックスへのシンボリックリンクにしてください:
$ ln -s .local/share/local-mail/inbox ~/Maildir
または、Maildir タイプの新しい受信アカウントを追加して、~/Maildir
をディレクトリに設定してください。
すべてのユーザに対して Plasma を設定する
/usr/share/plasma
にある config/main.xml
という名前のファイルを編集してください。例えば、アプリケーションランチャーをすべてのユーザに対して設定する場合、/usr/share/plasma/plasmoids/org.kde.plasma.kickoff/contents/config/main.xml
を編集してください。パッケージのアップデートでこれらのファイルが上書きされないようにするには、これらのファイルを Pacman の NoUpgrade に追加してください。
ハイバネートを無効化
ハイバネートの機能を適切に無効化して、Polkit のポリシールールでメニューから非表示にしてください。
/etc/polkit-1/rules.d/99-disable-hibernate.rules
// Disable hibernate for all users polkit.addRule(function(action, subject) { if ((action.id == "org.freedesktop.login1.hibernate")) { return polkit.Result.NO; } }); polkit.addRule(function(action, subject) { if ((action.id == "org.freedesktop.login1.hibernate-multiple-sessions")) { return polkit.Result.NO; } });
あるいは、/etc/systemd/sleep.conf.d/
内にファイルを作成して、そのファイル内に以下の行を追加してください:
/etc/systemd/sleep.conf.d/00-disable-hibernation.conf
[Sleep] AllowHibernation=no AllowSuspendThenHibernate=no AllowHybridSleep=no
ウィンドウのルールを使う
KWin には、特定のウィンドウ/アプリケーションに対してルールを指定する機能があります。例えば、アプリケーションの開発者がタイトルバーを表示しないようにしていたとしても、強制的にタイトルバーを表示させることができます。特定の開始位置、サイズ、最小化状態、他のウィンドウより前/後ろに表示し続けるなどのルールを設定できます。
ルールを作成するには、対象のウィンドウにフォーカスした状態で Alt+F3
を押し、その他のアクション > アプリケーション/ウィンドウ固有の設定 を開くことで、目的のプロパティを設定できます。作成されたルールのリストは、KDE システム設定 > ウィンドウの操作 > ウィンドウのルール で見られます。
仮想キーボード
デフォルトでは、仮想キーボードはインストールされていません。アプリケーション一覧/ユーティリティ#スクリーンキーボード から適切なキーボード (例えば、Maliit キーボード) を選び、インストールしてください。そして、KDE システム設定からそのキーボードを有効化してください。
ネットワーク共有ディレクトリを固定された場所にマウントする
デフォルトでは、KDE マウントマネージャ (kio-fuse) はネットワーク共有ディレクトリを ${XDG_RUNTIME_DIR}/kio-fuse-6文字のランダムな文字列
にマウントします。
ホームディレクトリにディレクトリを自由な名前で作成してください (ここでは mnt_kio
):
$ mkdir ~/mnt_kio
ドロップインファイルを使ってデフォルトの kio-fuse.service
をオーバーライドしてください:
~/.config/systemd/user/kio-fuse.service.d/mountpoint.conf
[Service] ExecStart= ExecStart=/usr/lib/kio-fuse -f %h/mnt_kio
これで、dbus 経由で、または Dolphin でリモートディレクトリ内のファイルを開いてネットワーク共有ディレクトリをマウントすると、それらは ~/mnt_kio
にマウントされます:
$ dbus-send --session --print-reply --type=method_call \ --dest=org.kde.KIOFuse \ /org/kde/KIOFuse \ org.kde.KIOFuse.VFS.mountUrl "smb://etcetc"
トラブルシューティング
KDE 6 にアップグレードした後に GNOME 内で KDE アプリケーションが起動できない
KDE 6 アプリケーションではデフォルトで Wayland が使用されます。この場合、GNOME Wayland (または他のデスクトップ環境/ウィンドウマネージャ) 内で KDE アプリケーションが機能しなくなります。この問題は、QT_QPA_PLATFORM=xcb
環境変数を設定することで解決します。
これは KDE のバグに対する回避策であり、Wayland 自体の問題ではありません。
KDE 6 にアップグレードした後に KDE のアイコンが消えた
KDE 6 の最新アップグレードで KDE のアイコンが表示されない問題が発生し、ユーザーを新規作成すると問題が解決することがあります。
この問題は、アップグレード中にテーマが消えてしまったことが原因であり、手動でテーマを再度設定する必要があります。まず、System Settings > Colors & Themes > Icons を開き、所望のテーマを選択し直してください。これで、アイコンが再び表示されるようになります。
アップグレード後に qt5ct と kvantum のバグ
最新のアップデートにより、互換性のない HiDPI スケーリングが発生するかもしれません。これにより、一部のインターフェイスが大きくなりすぎたり、一部のアイコンが消えたり表示されないようになったり、パネルやウィジェットが消えたりします。
qt5ct と kvantum 関連のパッケージを削除してみてください。その後、デフォルトのグローバル Plasma テーマを適用してください。問題が続く場合、すべての KDE 設定を削除し、plasma を再インストールして設定を上書きしてみてください。KDE システム設定の HiDPI スケーリングも確認しておいてください。
Wayland バックエンドを使用していると Spectacle が起動時にクラッシュする
NVIDIA のプロプライエタリドライバを使用しているシステムでは、問題が発生することがあります。libva-vdpau-driver をアンインストールすれば、この問題は解決するはずです。
フォントが大きすぎる・アンバランス
System Settings > Text & Fonts > Fonts からフォントの DPI を 96
に強制してみて下さい。
これでフォントが治らないときは Xorg の設定から直接 DPI をセットしてください。Xorg#手動で DPI を設定する を参照。
設定関連の問題
KDE の問題の多くは設定に関係しています。
Plasma デスクトップの挙動がおかしい
通常 Plasma の問題は不安定な Plasma ウィジェット (俗に plasmoid と呼ばれています) や Plasma テーマ が原因です。まず、最後にインストールしたウィジェットやテーマを無効にしたりアンインストールしてみてください。
突然デスクトップが"ロックアップ"する場合は、おそらくインストールしたウィジェットの欠陥が原因です。問題が起こる前にインストールしたウィジェットがどれか思い出せないときは、問題が解決するまで一つずつウィジェットを削除して見て下さい。ウィジェットをアンインストールしたら、公式ウィジェットが原因の場合、バグレポートを KDE bug tracker に送って下さい。公式ウィジェットではなかったときは、 KDE Store のエントリを探してウィジェットの作者に問題を伝えることを推奨します (問題を再現する方法などを記述してください)。
問題がわからないが、KDE の設定を全て失うのは嫌な場合は、~/.config/
から次を実行してください:
$ for j in plasma*; do mv -- "$j" "${j%}.bak"; done
このコマンドはあなたのユーザのすべての Plasma 関連の設定ファイル名を *.bak に変更します (例: plasmarc.bak
)。Plasma に再ログインすると、設定はデフォルトに戻っています。元に戻すには、.bak 拡張子の部分を取り除いてください。すでに *.bak ファイルが存在する場合は、それらを先に移動/削除するか名前を変更してください。いずれにせよ定期的なバックアップを取ることを強く推奨します。方法については 同期およびバックアッププログラム を見てください。
キャッシュを削除してアップグレードの問題を解決する
古いキャッシュによって問題が発生することもあります。アップグレードをした後、古いキャッシュによってシェルが消せなくなるなどのおかしな (デバッグしづらい) 挙動が発生したり、設定を変更したときにフリーズしたり、Ark が rar や zip を解凍できなくなったり、Amarok が音楽を認識しなくなるなどの問題がおこることがあります。この問題の解決方法は、アップグレードによって KDE や Qt のプログラムの見た目がおかしくなる問題を解決することもあります。
次のコマンドでキャッシュを再生成してください:
$ rm ~/.config/Trolltech.conf $ kbuildsycoca6 --noincremental
任意で ~/.cache/
フォルダの中身を削除してください (他のアプリケーションのキャッシュも消去されるので注意してください):
$ rm -rf ~/.cache/*
~/.cache/
フォルダを空にしても問題が解決しない場合があります。例えば、以下のようなエラーが発生する場合などです:
kf.service.sycoca: The menu spec file ( "" ) contains a Layout or DefaultLayout tag without the mandatory Merge tag inside. Please fix it.
古くなった設定ファイルに関連しているのかもしれません。上記の場合では、~/.config/menus/
フォルダを削除することで問題が解決します。他の場合では、~/.config/menus/
フォルダからファイルを1つずつ移動して、どのファイルがエラーを引き起こしているか調べると良いでしょう。
Plasma デスクトップが ロケール/言語の設定を反映しない
Plasma デスクトップは KDE システム設定パネルや (ロケール#変数に対して) locale.conf
で設定したものと異なる設定を使用する場合があります。まずすべきことは、~/.config/plasma-localerc
を削除した後にログアウトしてログインすることです。これで問題が解決しない場合、そのファイルを手動で編集してみてください。例えば、LANG
変数を es_ES.UTF-8
にセットし、LC_MESSAGES
変数を en_US.UTF-8
にセットする場合は以下のようになります。
~/.config/plasma-localerc
[Formats] LANG=es_ES.UTF-8 [Translations] LANGUAGE=en_US
systemsettings でテーマ、アイコン、フォント、色を変更できない(ほとんどのアイコンが表示されない)
QT_QPA_PLATFORMTHEME
環境変数がセットされていないことを確認してください。つまり、コマンド printenv QT_QPA_PLATFORMTHEME
を実行すると何も表示されない必要があります。環境変数がセットされている場合 (おそらく qt5ct か qt6ct)、この変数は Qt アプリケーションに対して qt5ct/qt6ct の設定を使用することを強制します。export QT_QPA_PLATFORMTHEME=
を実行すると環境変数を空白にします。
より簡単な (そして信頼できる) 解決策は qt5ct と qt6ct を完全にアンインストールすることでしょう。
音量、通知、マルチメディアのキーを押しても動作しない
システムトレイの設定で特定のアイテムを非表示にすると、関連する機能も無効化されます (例: 音量、メディアプレーヤー、通知)。音量を非表示にすると音量のキーが無効化されます。マルチメディアを無効化するとマルチメディアのキー (巻き戻し、停止、一時停止) が無効化されます。通知を無効化すると通知が表示されなくなります。
KCM のログイン画面の設定が SDDM のカーソルと同期しない
KCM のログイン画面の設定は ~/.config/kcminputrc
からカーソルの設定を読み込みます。このファイルが存在しないと設定が同期されません。このファイルを作成する最も簡単な方法は、System Settings > Colors & Themes > Cursors でカーソルのテーマを変更し、そして元に戻すことです。
パネル/ウィジェットが消えた
クラッシュやハードウェアの変更により、たとえシングルモニタ環境であってもスクリーン番号が変更されることがあります。そのようなことが起こるとパネル/ウィジェットが消えることがあります。これは ~/.config/plasma-org.kde.plasma.desktop-appletsrc
ファイルの lastScreen
の値を変更することで修正できます。
グラフィック関連の問題
使用している GPU に相応しいドライバーをインストールしてください。詳しくは Xorg#ドライバーのインストール を見てください。古いカードを使っている場合は #特定のアプリケーションでデスクトップ効果を手動・自動で無効化 や #コンポジットの無効化 を見てください。
デバッグなどのために KWin の現在の状態を取得
次のコマンドで KWin の状態の概要を出力します。使われているオプション、使われているコンポジットバックエンド、関連する OpenGL ドライバーの情報も表示されます。詳しくは Martin 氏のブログ を見てください。
$ qdbus6 org.kde.KWin /KWin org.kde.KWin.supportInformation
特定のアプリケーションでデスクトップ効果を手動・自動で無効化
Plasma はデスクトップ効果をデフォルトで有効にします(一部のゲームはデスクトップ効果を自動で無効化しません)。デスクトップ効果は System Settings > Window Management > Desktop Effects から無効化したり Alt+Shift+F12
でデスクトップ効果を切り替えることができます。
さらに、KWin のカスタムルールを作成することで特定のアプリケーションやウィンドウが起動したときに自動的にコンポジットの無効化・有効化を行うことができます。KDE システム設定 > ウインドウ操作 > ウインドウルール から設定してください。
透過を有効にする
コンポジタを有効にせずに透過背景を使用すると、以下のメッセージが発生します:
This color scheme uses a transparent background which does not appear to be supported on your desktop
System Settings > Display & Monitor > Compositor を開いて、Compositing: Enable on startup にチェックを付けて、Plasma を再起動してください。
コンポジットの無効化
System Settings > Display & Monitor > Compositor から Compositing: Enable on startup のチェックを外して Plasma を再起動してください。
コンポジットを有効にするとフルスクリーンでちらつきが発生する
System Settings > Display & Monitor > Compositor から Compositing: Allow applications to block compositing のチェックを外してください。そうすると、パフォーマンスに悪影響を及ぼす場合があります。
Plasma のカーソルがときどきおかしくなる
~/.local/share/icons/default/
ディレクトリ (あるいは ~/.icons/default
) を作成して、その中に index.theme
という名前のファイルを以下の内容で作成してください:
~/.local/share/icons/default/index.theme
[Icon Theme] Inherits=breeze_cursors
breeze_cursors
の部分は実際に使用するカーソルテーマに必要に応じて変更してください (カーソルのテーマは /usr/share/icons/
にあります。例えば Breeze_Light
です)。
Wayland では、GTK/Gnome アプリケーションで正しくカーソルテーマを適用するために xdg-desktop-portal-gtk をインストールしておく必要があります。
Firefox と Thunderbird がカーソルテーマを無視する
Firefox と Thunderbird は、Wayland で動作している場合、どのカーソルを表示するかを GSettings を参照して調べます。
GTK アプリケーションに KDE の設定を適用するには、kde-gtk-config をインストールしてください。
追加のパッケージをインストールしたくない場合は、手動でカーソルテーマを設定することもできます:
$ gsettings set org.gnome.desktop.interface cursor-theme cursor-theme-name
(ハイパーリンクにマウスを合わせた時などに)カーソルが変化するとカーソルが震える/跳ねる
あなたのシステムとウインドウマネージャに合う適切な 2D アクセラレーションドライバをインストールしてみてください。
使用できないスクリーン解像度設定
kscreen のローカルの設定は xorg.conf
にあるスクリーン解像度の設定を上書きすることがあります。~/.local/share/kscreen/
から kscreen の設定ファイルを見つけて、モニタによってサポートされない解像度が設定されていないか調べてください。
システムトレイのアイコンがぼやける
アイコンをトレイに追加するためにアプリケーションはしばしば appindicator ライブラリを使用します。アイコンがぼやける場合、どのバージョンの libappindicator をインストールしているか調べてください。もし libappindicator-gtk2 しかインストールしていない場合、libappindicator-gtk3 をインストールしてアイコンがはっきり表示されるか試してください。
仮想マシンの中で実行するとスクリーンの解像度を変更できない
Plasma を VMware や VirtualBox、QEMU 仮想マシンの中で実行すると、kscreen はゲストのスクリーン解像度を 800x600 より高く変更できない場合があります。
回避策は xorg.conf.d(5) 内の PreferredMode
オプションをセットすることです。あるいは、VM で異なるグラフィックアダプタを使用してみてください (例えば、VirtualBox では VMSVGA ではなく VBoxSVGA、QEMU では QXL ではなく Virtio)。詳細は KDE Bug 407058 を見てください。
Dolphin や Kate などを開くのに長い時間がかかる
ユーザディレクトリ (Documents
や Downloads
など) が読み取り専用になっていないか調べてください。
Spectacle のスクリーンショットでスクリーンの古い状態が使われてしまう
System Settings > Display & Monitor > Compositor で、ウィンドウのサムネイルを保つ を 表示されているウィンドウのみ から しない に変更してください。Intel graphics を使用している場合は、xf86-video-intel がインストールされていないことを確認してください。
GTK アプリケーションでフォントの描画が汚い
XDG デスクトップ ポータル#KDE Plasma で GTK アプリケーションのフォント描画が汚い を参照。
サウンド関連の問題
サスペンド後に音声が鳴らない
サスペンド後に音声がならない場合や、KMix がオーディオデバイスを表示表示しない場合は、plasmashell と pulseaudio を再起動することで問題が解決するかもしれません:
$ killall plasmashell $ systemctl --user restart pulseaudio.service $ plasmashell
音声を再び鳴らすために一部のアプリケーションも再起動する必要がある場合があります。
GStreamer Phonon バックエンドを使っているときに MP3 ファイルを再生できない
GStreamer の libav プラグイン (gst-libav パッケージ) をインストールすることで解決できます。それでも再生できないときは、phonon-qt6-vlc など他のバックエンドをインストールして、利用する Phonon バックエンドを変更してみて下さい。
トレイに音量調節アイコンが無く、ファンクションキーで音量を調整できない
plasma-pa がインストールされていることを確認してください。
しばらくすると音が出なくなる
journalctl -p4 -t pulseaudio
の出力に Failed to create sink input: sink is suspended
というエントリが含まれている場合、/etc/pulse/default.pa
内の以下の行をコメントアウトしてみてください:
#load-module module-suspend-on-idle
問題が続く場合、plasma-meta か plasma が wireplumber と一緒に pulseaudio をインストールしたのかもしれません。この問題を解決するには、pulseaudio を pipewire-pulse に置き換えてください。pulseaudio を使いたい場合は、wireplumber を pipewire-media-session に置き換えてください。詳細は PipeWire#PulseAudio クライアント とこのフォーラムのスレッドを参照してください。
電源管理
サスペンドやハイバネートのオプションが使えない
systemd を使用してサスペンドあるいはハイバネートできるのに、KDE にそれらオプションが表示されない場合、powerdevil をインストールしていることを確認してください。
電源プロファイルオプションが無い
powerdevil と power-profiles-daemon がインストールされていることを確認してください。
powerprofilesctl を実行し、ドライバをチェックしてください。intel_pstate
か amd_pstate
が使用されている場合、問題ありません。そうでない場合、これらのドライバを有効化する方法を CPU 周波数スケーリング#スケーリングドライバ で確認してください。
KMail
Akonadi の設定を削除して KMail を修復する
詳細は [13] を見てください。
バックアップを取りたい場合は以下の設定ディレクトリをコピーしてください:
$ cp -a ~/.local/share/akonadi ~/.local/share/akonadi-old $ cp -a ~/.config/akonadi ~/.config/akonadi-old
KMail の IMAP 受信ボックスが空
一部の IMAP アカウントで KMail はアカウントの他のすべてのフォルダーを内部に入れた状態で IMAP 受信ボックスをトップレベルのコンテナとして表示します(なのでメッセージを読むことができなくなります)[14]。この問題を解決するには、単に KMail のアカウント設定でサーバー側の購読を無効化してください。
KMail で EWS アカウントの認証エラー
KMail で EWS アカウントをセットアップするときに、有効な認証情報であるにも関わらず、認証失敗に関するエラーが発生し続けることがあります。原因は KWallet と KMail との間で通信に失敗しているからである可能性が高いです。この問題の回避策は qdbus を通してパスワードを設定することです:
$ qdbus6 org.freedesktop.Akonadi.Resource.akonadi_ews_resource_0 /Settings org.kde.Akonadi.Ews.Wallet.setPassword "XXX"
Journal に QXcbConnection / kscreen.xcb.helper のログが大量に出力される
Qt#Qt の journal ログの動作を無効化/変更する を参照してください。
i3/fvwm/awesome で KF5/Qt5 アプリケーションのアイコンが表示されない
Qt#KDE Plasma 以外の環境での Qt 5/6 アプリケーションの設定 を参照してください。
認証情報の保存に関する問題と KWallet ダイアログが何度も開く問題
WiFi のパスフレーズなどの認証情報をユーザごとに暗号化して保存するのに必要なので、ユーザ設定で KWallet のパスワード保存システムをオフにすることは推奨されません。KWallet のダイアログが何度も開くのは KWallet がオフになっているからかもしれません。
アプリケーションがアクセスするたびに KWallet をアンロックするダイアログが表示されるのが鬱陶しい場合、ディスプレイマネージャ の SDDM と LightDM に KWallet をログイン時に自動的にアンロックさせることができます。KDE Wallet#ログイン時に KDE ウォレットを自動的にアンロック を見てください。システムプログラムの認証情報に使用できるように、最初のウォレットは (ユーザではなく) KWallet によって生成される必要があります。
すべてのアプリケーションでウォレットの認証情報をメモリ上で開かないようにしたい場合、KWallet の設定で kwalletmanager を使ってアプリケーションのアクセスを制限することができます。
認証情報の暗号化について全く気にしない場合は、ウォレット作成時に表示される KWallet のパスワード入力欄を空欄にすることができます。この場合、アプリケーションはウォレットをアンロックせずにパスワードにアクセスできます。
Discover がアプリケーションを表示しない
Plasma/Qt のバージョンに応じて packagekit-qt6 か packagekit-qt5 のどちらかをインストールすれば解決します。
Discover が Arch のリポジトリのアップデートを表示しなくなった
時々、Discover は PackageKit の aplm のロックを解除しません。ロックを開放するには、/var/lib/PackageKit/alpm/db.lck
を削除してください。Discover の "Refresh" を使えば、アップデートが表示されるはずです (もし、アップデートがあれば)。
NVIDIA ドライバ使用時に kscreenlocker_greet の CPU 使用率が高くなる
KDE Bug 347772 で述べられているように、NVIDIA OpenGL ドライバと QML は Qt 5 と相性が悪いです。これにより、セッションをアンロックした後に kscreenlocker_greet
の CPU 使用率が高くなります。この問題の回避策は QSG_RENDERER_LOOP
環境変数を basic
に設定することです。
その後、killall kscreenlocker_greet
を実行して前の greeter のインスタンスを kill してください。
ZFS 上で Akonadi を実行中に OS エラー 22
ホームディレクトリが ZFS プール上にある場合、~/.config/akonadi/mysql-local.conf
ファイルを以下の内容で作成してください:
[mysqld] innodb_use_native_aio = 0
MariaDB# ZFS での実行時に OS エラー 22 を見てください。
ウインドウが非アクティブのときにスクロールできないプログラムがある
これは GTK3 のマウススクロールイベントに対する処理に問題があることにより発生します。回避策は環境変数 GDK_CORE_DEVICE_EVENTS=1
を設定することです。しかし、この回避策はタッチパッドの滑らかなスクロールとタッチスクリーンのスクロールの機能を破壊します。
TeamViewer の動作が遅い
TeamViewer の使用時に、滑らかなアニメーション(ウインドウの最小化など)を使用している場合、動作が遅くなることがあります。回避策として #コンポジットの無効化 を見てください。
Kmail、Kontact、そして Wayland
しばしば、最小化して復元したときに KMail が応答しなくなり、黒いメッセージビュアーや似たようなものが表示されることがあります。環境変数 QT_QPA_PLATFORM="xcb;wayland"
を設定することでこの問題を回避できるかもしれません。KDE Bug 397825 を見てください。
ウィジェットのアンロック (Plasma ≥ 5.18)
一度ウィジェットをロックすると、再びアンロックできないできないことに気がつくでしょう。 以下のコマンドを実行してください:
$ qdbus6 org.kde.plasmashell /PlasmaShell evaluateScript "lockCorona(false)"
新しい Customize Layout
ではロックする必要はありませんが、もししたい場合は:
$ qdbus6 org.kde.plasmashell /PlasmaShell evaluateScript "lockCorona(true)"
KIO が URL を違うプログラムで開いてしまう
HTML や PHP などのファイル関連付けを調べてください。そして、それらをブラウザに関連付けてください。KIO のキャッシュファイルは $HOME/.cache/kioexec
にあります。xdg-utils#URL スキームハンドラー も参照してください。
サスペンドやハイバネートする前にスクリーンをロックする
KDE システム設定には、スリープからの復帰後に自動的にスクリーンをロックする設定があります。一部のユーザは、復帰時にスクリーンがロックする前に一瞬表示されると報告しています。サスペンド前に KDE にスクリーンをロックさせるには、以下のファイルを root ユーザとして作成して、systemd(1) にフックを作成してください:
/usr/lib/systemd/system-sleep/lock_before_suspend.sh
#!/bin/bash case $1/$2 in pre/*) case $2 in suspend|hibernate) loginctl lock-session sleep 1 ;; esac ;; esac
コード中の sleep
は、デバイスがサスペンドに移行する前に loginctl lock-session
コマンドを完了させるために必要です。これより小さな値では、コマンドが完了しきれないかもしれません。
このファイルを作成した後に、実行可能にしてください。
最後に、System Settings > Screen Locking を開いて、Lock screen automatically: After waking from sleep というチェックボックスがチェックされていることを確認してください。
Wayland で X11 のショートカットが衝突する
freerdp のような一部の X11 ソフトウェアは、KDE 5.27 からキーボード入力を捕捉できます。VMware のような他のソフトウェアは、正しく捕捉できません。[15]
Xserver やコンポジタで捕捉を強制的に行うのは適切ではありません。[16] 以下のようなエレガントな方法でこれを解決できます:
- ウィンドウのタイトルバーを右クリックする (例: VMware や Citrix)。
- その他のアクション > ウィンドウ固有の設定...
- プロパティを追加... をクリックし、グローバルショートカットを無視 を選択する。
- 強制 と はい を選択し、適用する。
システムの設定を変更しても適用されない
これは、"システム設定" がホームディレクトリ内の .config フォルダをアクセス/変更できない場合に発生することがあります。
この問題を解決するには、このフォルダの所有者を変更する必要があります:
# chown user:user /home/user/.config
user
は、現在 KDE Plasma にログインしているユーザーの名前です。ホームディレクトリの名前がユーザー名と同じでない場合は、コマンドを適宜変更してください。
これでも解決できない場合は、フォルダのパーミッションも変更する必要があるのかもしれません:
# chmod 755 /home/user/.config
Plasma 6 Global Menu が一部のアプリケーションで動かない
"Global Menu" ウィジェットには、appmenu-gtk-module と libdbusmenu-glib をインストールしても一部のアプリケーションで動かないという問題があります。解決方法は plasma5-integration をインストールし、セッションを再起動することです。