カーネルモジュール

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  • ブートデバッグ
  • カーネル
  • カーネルパラメータ
  • カーネルモジュールは小さなコードの集まりであり、必要に応じてカーネルにロード・アンロードすることができます。カーネルモジュールはシステムを再起動する必要なくカーネルの機能を拡張します。

    概要

    カーネルモジュールを作るには、このガイド を読んで下さい。モジュールはビルトインすることもローダブルにすることもできます。動的にモジュールをロード・リムーブするには、カーネル設定でローダブルモジュールとして設定する必要があります (モジュールに関係する行には M が表示されます)。

    モジュールは /usr/lib/modules/kernel_release に保存されます。uname -r コマンドを使うことで現在のカーネルのリリースバージョンを表示できます。

    ノート: モジュール名にはよくアンダーバー (_) やダッシュ (-) が使われますが、modprobe コマンドと /etc/modprobe.d/ の設定ファイルではこの2つの記号は相互に置き換え可能です。

    情報を取得

    現在ロードされているカーネルモジュールを表示する:

    $ lsmod
    

    モジュールについての情報を表示する:

    $ modinfo module_name
    

    ロードされたモジュールに設定されたオプションを一覧する:

    $ systool -v -m module_name
    

    全てのモジュールの全ての設定を表示する:

    $ modprobe -c | less
    

    特定のモジュールの設定を表示する:

    $ modprobe -c | grep module_name
    

    モジュール自身を含む、モジュール(やエイリアス)の依存関係を一覧する:

    $ modprobe --show-depends module_name
    

    設定

    今日、必要なモジュールのロードは全て udev によって自動的に処理されているので、カーネルに含まれていないモジュールを使用する必要がないのならば、起動時にロードするモジュールを設定ファイルに記述する必要はありません。ただし、ブートプロセスで追加のモジュールをロードしたり、コンピューターを正しく機能させるために他のモジュールをブラックリストに入れるなどの場合は考えられます。

    ロード

    起動時にロードする追加のカーネルモジュールは /etc/modules-load.d/ 下のファイルにリストとして設定します。それぞれの設定ファイルの名前の形式は /etc/modules-load.d/<program>.conf です。設定ファイルにはロードするカーネルモジュールの名前の(行で区切られた)リストだけを記述します。空行や、最初の空白以外の文字が #; の行は無視されます。

    /etc/modules-load.d/virtio-net.conf
    #起動時に virtio-net.ko をロード
    
    virtio-net

    詳しくは modules-load.d(5) を見て下さい。

    モジュールオプションを設定する

    カーネルモジュールにパラメータを指定するために、modprobe の conf ファイルやカーネルコマンドラインを使うことができます。

    /etc/modprobe.d/ 内のファイルを使う

    システムブート中、modprobe を使ってモジュールを管理する udev にモジュールの設定をわたすために /etc/modprobe.d/ ディレクトリ内のファイルが使われます。このディレクトリ内のファイルには .conf 拡張子で終わる名前を付けます。構文は:

    /etc/modprobe.d/myfilename.conf
    options modname parametername=parametervalue

    例:

    /etc/modprobe.d/thinkfan.conf
    # On Thinkpads, this lets the 'thinkfan' daemon control fan speed
    
    options thinkpad_acpi fan_control=1
    ノート: 影響を受けるモジュールが init ramdisk からロードされる場合、適切な .conf ファイルを mkinitcpio.conf の FILES に追加するか modconf hook を使うかして、ramdisk に含まれるようにする必要があります。

    カーネルコマンドラインを使う

    モジュールがカーネルに組み込まれている場合、モジュールにオプションを設定するのにカーネルコマンドラインを使うこともできます。一般的なブートローダでは次の構文を使って下さい:

    modname.parametername=parametercontents
    

    例:

    thinkpad_acpi.fan_control=1
    

    カーネルパラメータのページで説明されているようにして、あなたのブートローダのカーネルラインにこれを追加するだけです。

    エイリアス

    エイリアスによってモジュールに代わりの名前を付けることができます。例: alias my-mod really_long_modulenamemodprobe really_long_modulename の代わりに modprobe my-mod を使うことができるようになります。シェルのようにワイルドカードを使うこともできます。alias my-mod* really_long_modulenamemodprobe my-mod-somethingmodprobe really_long_modulename と同じ意味になります。エイリアスを作るには:

    /etc/modprobe.d/myalias.conf
    alias mymod really_long_module_name

    モジュールによっては、アプリケーションがモジュールを必要としたときに自動でロードするためにエイリアスが設定されているものもあります。こういったエイリアスを無効化すると自動ロードも止まります。ただし手動でモジュールをロードすることはできます。

    /etc/modprobe.d/modprobe.conf
    # Prevent Bluetooth autoload
    
    alias net-pf-31 off

    ブラックリスト

    カーネルモジュールで、ブラックリストとはカーネルモジュールをロードしないようにすることを指します。ブラックリストが役にたつのは、例えば、関連するハードウェアが必要ない場合や、モジュールをロードすると問題が発生する場合: 2つのカーネルモジュールが同じハードウェアをコントロールしようとして、互いにコンフリクトを生じる場合などです。

    いくつかのモジュールは initramfs の一部としてロードされます。mkinitcpio -M ですべての自動検出したモジュールを表示します: initramfs のモジュールのロードを止めるには、モジュールを /etc/modprobe.d/modprobe.conf でブラックリスト入りさせてください。mkinitcpio -v を実行することで様々なフック(例: ファイルシステムフック、SCSI フックなど)によって使われている全てのモジュールを一覧できます。モジュールをブラックリスト入りさせたら、/etc/mkinitcpio.conf の FILES セクションに使った .conf ファイルを忘れずに追加して initramfs を再生成し、それから再起動してください。

    /etc/modprobe.d/ 内のファイルを使う

    /etc/modprobe.d/ 内に .conf ファイルを作成し、blacklist キーワードを使って一行ずつブラックリスト入りさせたいモジュールを追加します。例えば pcspkr モジュールをロードさせたくない場合:

    /etc/modprobe.d/nobeep.conf
    # Do not load the 'pcspkr' module on boot
    
    blacklist pcspkr
    ノート: blacklist コマンドはモジュールをブラックリスト入りさせて自動でロードしないようにしますが、他のブラックリスト入りしてないモジュールによって必要になった場合、モジュールがロードされることがあります。また、手動でモジュールをロードすることも可能です。

    しかしながら、この挙動を変えることが可能です; install コマンドを使って、modprobe に通常通りカーネルでモジュールを挿入する代わりにカスタムコマンドを実行させることで、いつでもモジュールのロードが失敗するように強制することができます:

    /etc/modprobe.d/blacklist.conf
    ...
    install module_name /bin/false
    ...
    事実上の、モジュールとそれが必要な他のモジュールのブラックリスト化になります。

    カーネルコマンドラインを使う

    ヒント: 問題のあるモジュールによってシステムが起動できない場合、この方法が役に立つでしょう。

    ブートローダでモジュールをブラックリスト入りさせることもできます。

    カーネルパラメータのページで説明されているようにして、あなたのブートローダのカーネルラインに modprobe.blacklist=modname1,modname2,modname3 を追加するだけです。

    ノート: 複数のモジュールをブラックリスト入りさせるときは、カンマで分割することを覚えておいて下さい。スペースなどを使うとシンタックスを破壊してしまうおそれがあります。

    手動でモジュールを扱う

    カーネルモジュールは kmod パッケージによって提供されるツールを使って管理します。これらのツールは手動で使用できます。

    モジュールをロードするには:

    # modprobe module_name
    

    モジュールをアンロードするには:

    # modprobe -r module_name
    

    もしくは:

    # rmmod module_name
    

    設定ファイルをリロードするには:

    # systemctl restart systemd-modules-load.service
    

    Tips and tricks

    モジュールパラメータを一覧する Bash 関数

    root 権限で実行することで、現在のパラメータ値を含む、現在ロードされているモジュールと全てのパラメータの一覧を表示する関数です。/proc/modules を使って現在ロードされているモジュールの一覧を取得して、モジュールファイルに modinfo で直接アクセスしてモジュールや(可能ならば)パラメータの説明を引き出し、最後に sysfs ファイルシステムにアクセスして実際のパラメータ名と現在の値を取得しています。

    function aa_mod_parameters () 
    { 
        N=/dev/null;
        C=`tput op` O=$(echo -en "\n`tput setaf 2`>>> `tput op`");
        for mod in $(cat /proc/modules|cut -d" " -f1);
        do
            md=/sys/module/$mod/parameters;
            [[ ! -d $md ]] && continue;
            m=$mod;
            d=`modinfo -d $m 2>$N | tr "\n" "\t"`;
            echo -en "$O$m$C";
            [[ ${#d} -gt 0 ]] && echo -n " - $d";
            echo;
            for mc in $(cd $md; echo *);
            do
                de=`modinfo -p $mod 2>$N | grep ^$mc 2>$N|sed "s/^$mc=//" 2>$N`;
                echo -en "\t$mc=`cat $md/$mc 2>$N`";
                [[ ${#de} -gt 1 ]] && echo -en " - $de";
                echo;
            done;
        done
    }

    アウトプットのサンプル:

    # aa_mod_parameters
    >>> ehci_hcd - USB 2.0 'Enhanced' Host Controller (EHCI) Driver
            hird=0 - hird:host initiated resume duration, +1 for each 75us (int)
            ignore_oc=N - ignore_oc:ignore bogus hardware overcurrent indications (bool)
            log2_irq_thresh=0 - log2_irq_thresh:log2 IRQ latency, 1-64 microframes (int)
            park=0 - park:park setting; 1-3 back-to-back async packets (uint)
    
    >>> processor - ACPI Processor Driver
            ignore_ppc=-1 - ignore_ppc:If the frequency of your machine gets wronglylimited by BIOS, this should help (int)
            ignore_tpc=0 - ignore_tpc:Disable broken BIOS _TPC throttling support (int)
            latency_factor=2 - latency_factor: (uint)
    
    >>> usb_storage - USB Mass Storage driver for Linux
            delay_use=1 - delay_use:seconds to delay before using a new device (uint)
            option_zero_cd=1 - option_zero_cd:ZeroCD mode (1=Force Modem (default), 2=Allow CD-Rom (uint)
            quirks= - quirks:supplemental list of device IDs and their quirks (string)
            swi_tru_install=1 - swi_tru_install:TRU-Install mode (1=Full Logic (def), 2=Force CD-Rom, 3=Force Modem) (uint)
    
    >>> video - ACPI Video Driver
            allow_duplicates=N - allow_duplicates: (bool)
            brightness_switch_enabled=Y - brightness_switch_enabled: (bool)
            use_bios_initial_backlight=Y - use_bios_initial_backlight: (bool)

    参照