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[[it:Android]]
 
[[it:Android]]
 
[[ru:Android]]
 
[[ru:Android]]
[[zh-CN:Android]]
+
[[zh-hans:Android]]
 
{{Related articles start}}
 
{{Related articles start}}
{{Related|Android Notifier}}
 
 
{{Related|Android テザリング}}
 
{{Related|Android テザリング}}
 
{{Related articles end}}
 
{{Related articles end}}
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=== Android SDK コアコンポーネント ===
 
=== Android SDK コアコンポーネント ===
   
  +
{{Note|
{{Note|64ビット環境を使っている場合は、最初に [[Pacman#Repositories|pacman.conf]] で [[multilib]] リポジトリを有効にしてください。}}
 
  +
* 64ビット環境を使っている場合は、最初に [[Pacman#Repositories|pacman.conf]] で [[multilib]] リポジトリを有効にしてください。
  +
* [[#Android Studio|Android Studio]] をインストールして IDE を使って SDK を管理する場合、以下のパッケージをインストールする必要はありません。}}
   
Android アプリケーションの開発を始める前に、Android SDK をインストールしてください。3つのパッケージに別れており、すべて [[Arch User Repository|AUR]] からインストールできます:
+
Android アプリケーションの開発を始める前に、Android SDK をインストールしてください。4つのパッケージに別れており、すべて [[Arch User Repository|AUR]] からインストールできます:
   
  +
# {{AUR|android-platform}}
 
# {{AUR|android-sdk}}
 
# {{AUR|android-sdk}}
 
# {{AUR|android-sdk-platform-tools}}
 
# {{AUR|android-sdk-platform-tools}}
 
# {{AUR|android-sdk-build-tools}}
 
# {{AUR|android-sdk-build-tools}}
  +
  +
古いデバイスのサポートが必要な場合や古いコードを動かすときは {{AUR|android-support}} と {{AUR|android-support-repository}} もインストールしてください。
   
 
Android-sdk は {{ic|/opt/android-sdk}} にインストールされます。このフォルダは root パーミッションになるので、sdk マネージャは root で実行してください。root でないと {{ic|/opt/android-sdk}} 上のものをインストール・アップデート・修正することができません。通常ユーザーで使いたい場合は、以下の手順に従って下さい。
 
Android-sdk は {{ic|/opt/android-sdk}} にインストールされます。このフォルダは root パーミッションになるので、sdk マネージャは root で実行してください。root でないと {{ic|/opt/android-sdk}} 上のものをインストール・アップデート・修正することができません。通常ユーザーで使いたい場合は、以下の手順に従って下さい。
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$ newgrp sdkusers
 
$ newgrp sdkusers
   
{{Note|[[AUR]] のパッケージを使って全てのユーザー共通でインストールする代わりに、[https://developer.android.com/sdk/index.html 上流の手順]に従って SDK をユーザーのホームディレクトリにインストールすることもできます。}}
+
{{Note|[[AUR]] のパッケージを使って全てのユーザー共通でインストールする代わりに、[https://developer.android.com/sdk/index.html 上流の手順] に従って SDK をユーザーのホームディレクトリにインストールすることもできます。[[AUR]] の android-*-dummy パッケージを使用してシステムの依存関係を満たす方法もあります。}}
   
 
=== Android SDK プラットフォーム API ===
 
=== Android SDK プラットフォーム API ===
  +
  +
{{Note|[[#Android Studio|Android Studio]] をインストールして IDE を使って SDK を管理する場合、以下のパッケージをインストールする必要はありません。}}
   
 
必要な Android SDK Platform パッケージを [[AUR]] からインストールしてください:
 
必要な Android SDK Platform パッケージを [[AUR]] からインストールしてください:
   
 
* {{aur|android-platform}} (最新)
 
* {{aur|android-platform}} (最新)
  +
* {{aur|android-platform-25}}
  +
* {{aur|android-platform-24}}
 
* {{aur|android-platform-23}}
 
* {{aur|android-platform-23}}
 
* {{aur|android-platform-22}}
 
* {{aur|android-platform-22}}
68行目: 76行目:
 
* {{aur|android-platform-15}}
 
* {{aur|android-platform-15}}
 
* {{aur|android-platform-14}}
 
* {{aur|android-platform-14}}
  +
* {{aur|android-platform-13}}
 
  +
=== Android システムイメージ ===
* {{aur|android-platform-12}}
 
  +
* {{aur|android-platform-11}}
 
  +
[[AUR]] から適当な [https://aur.archlinux.org/packages/?O=0&K=android+system+image Android システムイメージ] パッケージをインストールしてください。Android Studio を使う場合はシステムイメージは必要ありません。特定の Android デバイスをエミュレートするときはイメージが必須ですが、Android スマートフォンを使って開発する場合はイメージは不要です。
* {{aur|android-platform-10}}
 
* {{aur|android-platform-9}}
 
* {{aur|android-platform-8}}
 
* {{aur|android-platform-7}}
 
* {{aur|android-platform-6}}
 
* {{aur|android-platform-5}}
 
* {{aur|android-platform-4}}
 
* {{aur|android-platform-3}}
 
* {{aur|android-platform-2}}
 
   
 
=== 開発環境 ===
 
=== 開発環境 ===
   
[http://developer.android.com/sdk/installing/studio.html Android Studio] は IntelliJ IDEA がベースの新しい (実験的な) Android 開発環境です。伝統的な IDE としては [[Eclipse]] に ADT プラグインと関連するパッケージを加えたものがあります。もしくは、下に記述しているプラグインをインストールした後 [[Netbeans]] を使って開発することもできます。
+
[http://developer.android.com/sdk/installing/studio.html Android Studio] は [[IntelliJ IDEA]] がベースの新しい (実験的な) Android 開発環境です。もしくは、下に記述しているプラグインをインストールした後 [[Netbeans]] を使って開発することもできます。
   
 
==== Android Studio ====
 
==== Android Studio ====
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export ANDROID_HOME=/opt/android-sdk
 
export ANDROID_HOME=/opt/android-sdk
   
==== Eclipse ====
+
==== Netbeans ====
   
  +
IDE として [[Netbeans]] を使って Android アプリケーションを開発したい場合は、以下から [http://www.nbandroid.org NBAndroid] をダウンロードしてください:
{{Note|2014年12月8日から、ADT プラグインは公式には非推奨となっており、Android Studio が公式の IDE とされています。}}
 
   
  +
Tools -> Plugins -> Settings
Eclipse で Android 開発を行うためのものは大体 AUR でパッケージ化されています:
 
   
  +
次の URL を追加: http://nbandroid.org/release81/updates/updates.xml
Google の公式プラグイン – [http://developer.android.com/sdk/eclipse-adt.html Eclipse ADT]:
 
  +
# {{AUR|eclipse-android}}
 
  +
''Available Plugins'' から ''Android'' と ''JUnit'' プラグインをインストールしてください。インストールしたら:
  +
  +
Tools -> Options -> Miscellaneous -> Android
  +
  +
から SDK をインストールしたパスを選択します (デフォルトは {{ic|/opt/android-sdk}})。これで完了です。Netbeans を使って新しい Android プロジェクトを作成して開発を始めることができます。
  +
  +
==== Eclipse ====
  +
  +
{{Note|[[Eclipse]] ADT プラグインはもはや [http://android-developers.blogspot.nl/2016/11/support-ended-for-eclipse-android.html サポート対象外] です。Google は Android Studio を使うことを推奨しています。}}
   
  +
公式の [http://developer.android.com/sdk/eclipse-adt.html Eclipse ADT] プラグインが {{AUR|eclipse-android}} パッケージでインストールできます。
依存パッケージ:
 
# {{AUR|eclipse-emf}}
 
# {{AUR|eclipse-gef}}
 
# {{AUR|eclipse-wtp}}
 
   
 
{{Note|
 
{{Note|
126行目: 132行目:
   
 
{{Note|AUR のパッケージをアップグレードした後、Eclipse にプラグインが表示されなくなった場合、おそらく eclipse が昔のキャッシュを保持してしまっています。{{ic|sudo eclipse -clean}} を実行すればキャッシュが削除されます。問題が直らないときは、eclipse とプラグインを全てアンインストールして、{{ic|/usr/share/eclipse}} を削除し、それから全てを再インストールしてください。}}
 
{{Note|AUR のパッケージをアップグレードした後、Eclipse にプラグインが表示されなくなった場合、おそらく eclipse が昔のキャッシュを保持してしまっています。{{ic|sudo eclipse -clean}} を実行すればキャッシュが削除されます。問題が直らないときは、eclipse とプラグインを全てアンインストールして、{{ic|/usr/share/eclipse}} を削除し、それから全てを再インストールしてください。}}
 
==== Netbeans ====
 
 
IDE として [[Netbeans]] を使って Android アプリケーションを開発したい場合は、以下から [http://www.nbandroid.org NBAndroid] をダウンロードしてください:
 
 
Tools -> Plugins -> Settings
 
 
次の URL を追加: http://nbandroid.org/release81/updates/updates.xml
 
 
''Available Plugins'' から ''Android'' と ''JUnit'' プラグインをインストールしてください。インストールしたら:
 
 
Tools -> Options -> Miscellaneous -> Android
 
 
から SDK をインストールしたパスを選択します (デフォルトは {{ic|/opt/android-sdk}})。これで完了です。Netbeans を使って新しい Android プロジェクトを作成して開発を始めることができます。
 
   
 
=== Android Debug Bridge (ADB) ===
 
=== Android Debug Bridge (ADB) ===
152行目: 144行目:
   
 
* {{Pkg|android-tools}} をインストール。適当な {{ic|/dev/}} エントリにデバイスを接続するには {{Pkg|android-udev}} もインストールする必要があります。
 
* {{Pkg|android-tools}} をインストール。適当な {{ic|/dev/}} エントリにデバイスを接続するには {{Pkg|android-udev}} もインストールする必要があります。
  +
* USB で Android デバイスを接続する。
 
* スマートフォンやデバイスで USB デバッグを有効にする。
 
* スマートフォンやデバイスで USB デバッグを有効にする。
** Jelly Bean (4.2) 以降: {{ic|設定 --> 端末情報}} を開いてデベロッパーになったというポップアップが表示されるまで “Build Number” をタップ (約10回連打)。そして {{ic|設定 --> 開発者向けオプション --> USB デバッグ}} から USB デバッグを有効にする。
+
** Jelly Bean (4.2) 以降: {{ic|設定 --> 端末情報}} を開いてデベロッパーになったというポップアップが表示されるまで “Build Number” をタップ (約10回連打)。そして {{ic|設定 --> 開発者向けオプション --> USB デバッグ}} から USB デバッグを有効にする。デバイスはフィンガープリントを使ってコンピュータに接続しても良いか聞いてきます。永続的に許可すると {{ic|$HOME/.android/adbkey.pub}} がデバイスの {{ic|/data/misc/adb/adb_keys}} フォルダにコピーされます
 
** 古いバージョン: {{ic|設定 --> アプリケーション --> 開発 --> USB デバッグ}} から有効にできます。このオプションにチェックを入れた後はスマートフォンを再起動して USB デバッグを有効にしてください。
 
** 古いバージョン: {{ic|設定 --> アプリケーション --> 開発 --> USB デバッグ}} から有効にできます。このオプションにチェックを入れた後はスマートフォンを再起動して USB デバッグを有効にしてください。
* ユーザーを ''adbusers'' グループに追加します ({{ic|# gpasswd -a ''username'' adbusers}})。
+
* {{Pkg|android-udev}} をインストールしなかった場合、ユーザーを ''adbusers'' グループに追加します ({{ic|# gpasswd -a ''username'' adbusers}})。
   
 
[[#動作するか確認|ADB がデバイスを認識]]したら (IDE からアクセスできる状態)、完了です。認識しない場合は以下を見て下さい。
 
[[#動作するか確認|ADB がデバイスを認識]]したら (IDE からアクセスできる状態)、完了です。認識しない場合は以下を見て下さい。
176行目: 169行目:
 
==== udev ルールを追加する ====
 
==== udev ルールを追加する ====
   
[http://source.android.com/source/initializing.html#configuring-usb-access Android developer] のルールを使うか以下のテンプレートを使って udev ルールを作って下さい。[VENDOR ID] と [PRODUCT ID] はあなたの ID に置き換えて下さい。ルールを {{ic|/etc/udev/rules.d/51-android.rules}} にコピー:
+
{{Pkg|android-udev}} (または {{Aur|android-udev-git}}) をインストールするか手動で [http://source.android.com/source/initializing.html#configuring-usb-access Android developer] のルールを使うか、あるいは以下のテンプレートを使って udev ルールを作って下さい。[VENDOR ID] と [PRODUCT ID] はあなたの ID に置き換えて下さい。ルールを {{ic|/etc/udev/rules.d/51-android.rules}} にコピー:
   
{{hc|/etc/udev/rules.d/51-android.rules|2=<nowiki>SUBSYSTEM=="usb", ATTR{idVendor}=="[VENDOR ID]", MODE="0666", GROUP="adbusers"
+
{{hc|/etc/udev/rules.d/51-android.rules|2=<nowiki>SUBSYSTEM=="usb", ATTR{idVendor}=="[VENDOR ID]", MODE="0660", GROUP="adbusers"
 
SUBSYSTEM=="usb",ATTR{idVendor}=="[VENDOR ID]",ATTR{idProduct}=="[PRODUCT ID]",SYMLINK+="android_adb"
 
SUBSYSTEM=="usb",ATTR{idVendor}=="[VENDOR ID]",ATTR{idProduct}=="[PRODUCT ID]",SYMLINK+="android_adb"
 
SUBSYSTEM=="usb",ATTR{idVendor}=="[VENDOR ID]",ATTR{idProduct}=="[PRODUCT ID]",SYMLINK+="android_fastboot"</nowiki>}}
 
SUBSYSTEM=="usb",ATTR{idVendor}=="[VENDOR ID]",ATTR{idProduct}=="[PRODUCT ID]",SYMLINK+="android_fastboot"</nowiki>}}
184行目: 177行目:
 
そして、新しい udev ルールをリロードするために、次を実行:
 
そして、新しい udev ルールをリロードするために、次を実行:
 
# udevadm control --reload-rules
 
# udevadm control --reload-rules
  +
  +
使用しているユーザーを {{ic|adbusers}} [[ユーザーとグループ|グループ]]に追加することで {{ic|adb}} デバイスにアクセスできるようになります。
   
 
==== adb の設定 ====
 
==== adb の設定 ====
227行目: 222行目:
 
== Android のビルド ==
 
== Android のビルド ==
   
以下の手順は [http://source.android.com/source/building.html 公式の AOSP のビルド手順] を元にしています。CyanogenMod などの Android 派生環境の場合、大抵は追加のステップが必要になります。
+
以下の手順は [https://source.android.com/source/building.html 公式の AOSP のビルド手順] を元にしています。LineageOS などの Android 派生環境の場合、大抵は追加のステップが必要になります。
 
=== OS のビット数 ===
 
 
32ビット環境でビルドできる Android は Android 2.2.x (Froyo) 以下の古いバージョンだけです。2.3.x (Gingerbread) 以上では、64ビット環境が必要になります。
 
   
 
=== 必要なパッケージ ===
 
=== 必要なパッケージ ===
237行目: 228行目:
 
どのバージョンの Android でも、ビルドするには以下のパッケージをインストールする必要があります:
 
どのバージョンの Android でも、ビルドするには以下のパッケージをインストールする必要があります:
   
* 32ビットと64ビト環境で共通: {{Pkg|gcc}} {{Pkg|git}} {{Pkg|gnupg}} {{Pkg|flex}} {{Pkg|bison}} {{Pkg|gperf}} {{Pkg|sdl}} {{Pkg|wxgtk}} {{Pkg|squashfs-tools}} {{Pkg|curl}} {{Pkg|ncurses}} {{Pkg|zlib}} {{Pkg|schedtool}} {{Pkg|perl-switch}} {{Pkg|zip}} {{Pkg|unzip}} {{Pkg|libxslt}} {{Pkg|python2-virtualenv}} {{Pkg|bc}}
+
* {{Pkg|gcc-multilib}}{{Broken package link|置換パケージ: {{Pkg|gcc}}}} {{Pkg|git}} {{Pkg|gnupg}} {{Pkg|flex}} {{Pkg|bison}} {{Pkg|gperf}} {{Pkg|sdl}} {{Pkg|wxgtk}}{{Broken package link|置換パッケージ: {{Pkg|wxgtk2}}}} {{Pkg|squashfs-tools}} {{Pkg|curl}} {{Pkg|ncurses}} {{Pkg|zlib}} {{Pkg|schedtool}} {{Pkg|perl-switch}} {{Pkg|zip}} {{Pkg|unzip}} {{Pkg|libxslt}} {{Pkg|python2-virtualenv}} {{Pkg|bc}} {{Pkg|rsync}} {{Aur|ncurses5-compat-libs}} {{Pkg|lib32-zlib}} {{Pkg|lib32-ncurses}} {{Pkg|lib32-readline}} {{Aur|lib32-ncurses5-compat-libs}}
   
  +
{{Aur|aosp-devel}} メタパッケージで上記のパッケージを一度に全てインストールできます。
* 64ビット環境でのみ必須: {{Pkg|gcc-multilib}} {{Pkg|lib32-zlib}} {{Pkg|lib32-ncurses}} {{Pkg|lib32-readline}}
 
   
  +
{{Note|{{Aur|ncurses5-compat-libs}} と {{Aur|lib32-ncurses5-compat-libs}} の PGP 署名がエラーを表示する場合、手動で必要な署名をインポートすることで解決します: {{ic|$ gpg --recv-keys 702353E0F7E48EDB}}。}}
* AUR パッケージ: {{Aur|libtinfo}} {{Aur|ncurses5-compat-libs}}
 
   
Android 6 以上をビルドするに以下のパッケージもインストールする必要があります:
+
さらに LineageOS は以下のパッケージ必要とします:
   
  +
*{{AUR|xml2}} {{Pkg|lzop}} {{Pkg|pngcrush}} {{Pkg|imagemagick}}
* 32ビット環境と64ビット環境で共通: {{Pkg|rsync}}
 
   
  +
{{Aur|lineageos-devel}} メタパッケージで上記のパッケージを一度に全てインストールできます。
{{Note|1=ncurses が ncurses 6 にアップデートされているのに android のビルド済み clang は ncurses 5 に依存しています。そのため、{{Aur|lib32-ncurses5-compat-libs}} と {{Aur|ncurses5-compat-libs}} のインストールも必須です。必要なライブラリは次のコマンドで確認できます: {{ic|ldd prebuilts/clang/linux-x86/host/3.6/bin/clang}}。
 
  +
}}
 
  +
{{Note|1={{Pkg|maven}} と {{Pkg|gradle}} の両方をインストールしてから LineageOS をビルドすることでビルドの速度を改善することができます。}}
   
 
=== Java Development Kit ===
 
=== Java Development Kit ===
   
  +
* Android 7 と 8 (Nougat と Oreo) では OpenJDK 8 が必要です [https://source.android.com/source/requirements.html]。{{Pkg|jdk8-openjdk}} パッケージでインストールできます。
Android 5 以前では、ビルド環境に Sun/Oracle JDK をインストールする必要があります。OpenJDK ではビルドできません。
 
  +
* Android 5 と 6 (Lollipop と Marshmallow) では、OpenJDK 7 が必要です。{{Pkg|jdk7-openjdk}} パッケージでインストールできます。
   
  +
古いバージョンでは '''Oracle JDK''' をインストールする必要があります [http://source.android.com/source/initializing.html]。OpenJDK では動作しません。
2.3.x 以上では、{{AUR|jdk6}} が使えます。2.2.x 以前では、バージョン5の JDK が必要です。
 
   
  +
*Gingerbread から KitKat (2.3 - 4.4) では、Java 6 が必要です。AUR の {{AUR|jdk6}} パッケージでインストールできます。
Android 5 Lollipop の場合、{{Pkg|jdk7-openjdk}} が必要になります。ビルドのときにチェックが行われ Oracle JDK は弾かれます。また、{{ic|JAVA_HOME}} を {{ic|/usr/lib/jvm/java-7-openjdk/}} に設定して {{ic|/usr/lib/jvm/java-7-openjdk/bin}} がパスの最初にくるようにする必要があります。
 
  +
*Cupcake から Froyo (1.5 - 2.2) では、Java 5 が必要です。AUR の {{AUR|jdk5}} パッケージでインストールできます。
  +
  +
{{Note|1=
  +
Android は Java が {{ic|/usr/lib/jvm/java-x-openjdk-amd64}} にあると想定しています (x は java のバージョン)。{{ic|JAVA_HOME}} を Arch Linux のインストールパスに設定してください。例:
  +
$ export JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/java-x-openjdk
  +
上記の設定は現在のターミナルセッションでのみ有効です。
  +
}}
   
 
=== ビルド環境の設定 ===
 
=== ビルド環境の設定 ===
   
{{AUR|repo}} パッケージを[[インストール]]して以下を実行:
+
{{Pkg|repo}} パッケージを[[インストール]]してください。
 
$ mkdir ~/bin
 
$ export PATH=~/bin:$PATH
 
$ curl <nowiki>https://storage.googleapis.com/git-repo-downloads/repo</nowiki> > ~/bin/repo
 
$ chmod a+x ~/bin/repo
 
   
 
ビルドのためのディレクトリを作成:
 
ビルドのためのディレクトリを作成:
274行目: 269行目:
 
デフォルトの Python をバージョン3からバージョン2に変更する必要があります:
 
デフォルトの Python をバージョン3からバージョン2に変更する必要があります:
   
$ virtualenv2 venv # Creates a directory, venv/, containing the Virtualenv
+
$ virtualenv2 venv
  +
$ source venv/bin/activate
   
  +
{{Note|
{{Note|ビルド中に python モジュールが見つからないというエラーが表示されることがあります。{{ic|/usr/lib/python2.7/*}} から {{ic|~/android/venv/python2.7/}} にシンボリックリンクを作成することで解決できます ({{ic|~/android}} はビルドディレクトリに置き換えて下さい)、例:
 
  +
* 上記のアクティベーションは現在のターミナルセッションでのみ有効になります。仮想環境は {{ic|venv}} フォルダに保存されます。
$ ln -s /usr/lib/python2.7/* /Data/Android_Build/venv/lib/python2.7/
 
  +
* ビルド中に python モジュールが見つからないというエラーが表示されることがあります。{{ic|/usr/lib/python2.7/*}} から {{ic|~/android/venv/lib/python2.7/}} にシンボリックリンクを作成することで解決できます ({{ic|~/android}} はビルドディレクトリに置き換えて下さい)、例: {{ic|$ ln -s /usr/lib/python2.7/* ~/android/venv/lib/python2.7/}} (ビルドディレクトリが {{ic|/Data/Android_Build}} であれば {{ic|$ ln -s /usr/lib/python2.7/* /Data/Android_Build/venv/lib/python2.7/}})。
 
}}
 
}}
 
Virtualenv を有効にして、$PATH を Python 2 に更新します。
 
 
{{Note|以下のアクティベーションは現在のターミナルセッションでのみ有効になります。}}
 
 
$ source venv/bin/activate
 
   
 
=== ソースコードのダウンロード ===
 
=== ソースコードのダウンロード ===
297行目: 288行目:
 
$ repo sync -j4
 
$ repo sync -j4
   
しばらく待って下さい。未コンパイルのソースコードと、{{ic|.repo}} と {{ic|.git}} ディレクトリで、10 GB を軽く超えます。
+
しばらく待って下さい。未コンパイルのソースコードと、{{ic|.repo}} と {{ic|.git}} ディレクトリで、10 GB を軽く超えます。Android 6.0.1 現在、コードベースの合計は 40 GB です。
   
 
{{Note|あとで Android ソースのローカルコピーを更新したい場合は、ビルドディレクトリに移動して、Virtualenv をロードして、再同期してください: {{ic|$ repo sync}}。}}
 
{{Note|あとで Android ソースのローカルコピーを更新したい場合は、ビルドディレクトリに移動して、Virtualenv をロードして、再同期してください: {{ic|$ repo sync}}。}}
316行目: 307行目:
 
* {{ic|make}} が {{ic|flex-2.5.39: loadlocale.c:131: _nl_intern_locale_data: Assertion `cnt < (sizeof (_nl_value_type_LC_COLLATE) / sizeof (_nl_value_type_LC_COLLATE[0]))' failed.}} などのエラーで失敗する場合、{{ic|1=LANG=C make}} を使ってみてください。
 
* {{ic|make}} が {{ic|flex-2.5.39: loadlocale.c:131: _nl_intern_locale_data: Assertion `cnt < (sizeof (_nl_value_type_LC_COLLATE) / sizeof (_nl_value_type_LC_COLLATE[0]))' failed.}} などのエラーで失敗する場合、{{ic|1=LANG=C make}} を使ってみてください。
 
* 十分な RAM があることを確認してください。Android は /tmp ディレクトリを重度に使用します。デフォルトでは /tmp フォルダがマウントされるパーティションのサイズは RAM の半分になっています。/tmp が満杯になると、ビルドは失敗します。RAM は 4GB 以上あることが推奨されます。もしくは、[[fstab]] から tmpfs を完全に削除してください。
 
* 十分な RAM があることを確認してください。Android は /tmp ディレクトリを重度に使用します。デフォルトでは /tmp フォルダがマウントされるパーティションのサイズは RAM の半分になっています。/tmp が満杯になると、ビルドは失敗します。RAM は 4GB 以上あることが推奨されます。もしくは、[[fstab]] から tmpfs を完全に削除してください。
* [https://source.android.com/source/building-running.html#build-the-code Android Building and Running ガイド] より: "GNU make は -jN 引数で並列処理することができます。ビルドするときは、コンピュータに搭載されているハードウェアスレッドと同じ数からその倍にするのが普通です。例えば E5520 が2つ搭載されたマシンなら (2 CPU, 4 コア CPU, 2 スレッド)、make -j16 から make -j32 までのコマンドでビルドするのが最速になります"。
+
* [https://source.android.com/source/building.html#build-the-code Android Building and Running ガイド] より: "GNU make は -jN 引数で並列処理することができます。ビルドするときは、コンピュータに搭載されているハードウェアスレッドと同じ数からその倍にするのが普通です。例えば E5520 が2つ搭載されたマシンなら (2 CPU, 4 コア CPU, 2 スレッド)、make -j16 から make -j32 までのコマンドでビルドするのが最速になります"。
 
}}
 
}}
   
339行目: 330行目:
 
=== Fastboot ===
 
=== Fastboot ===
   
Fastboot (と [[#Android Debug Bridge (ADB)|ADB]]) は[[公式リポジトリ]]の {{Pkg|android-tools}} パッケージに付属しています。
+
Fastboot (と [[#Android Debug Bridge (ADB)|ADB]]) は {{Pkg|android-tools}} パッケージに付属しています。
   
 
{{Note|{{ic|fastboot}} を使ってファームウェアを復元するのはかなり厄介ですが、[http://www.xda-developers.com/ XDA 開発者フォーラム] を検索することで公式ファームウェアが見つかるかもしれません。大抵は {{ic|*.zip}} ファイルの形で配布されていて、中に、ファームウェアファイルと {{ic|flash-all.sh}} スクリプトが入っています。例えば、[https://developers.google.com/android/nexus/images Google Nexus] のファームウェアには {{ic|flash-all.sh}} スクリプトが含まれています。他にも OnePlus One の [http://forum.xda-developers.com/oneplus-one/general/guide-return-opo-to-100-stock-t2826541 XDA スレッド] には {{ic|flash-all.sh}} スクリプトが付属したファームウェアが落ちています。}}
 
{{Note|{{ic|fastboot}} を使ってファームウェアを復元するのはかなり厄介ですが、[http://www.xda-developers.com/ XDA 開発者フォーラム] を検索することで公式ファームウェアが見つかるかもしれません。大抵は {{ic|*.zip}} ファイルの形で配布されていて、中に、ファームウェアファイルと {{ic|flash-all.sh}} スクリプトが入っています。例えば、[https://developers.google.com/android/nexus/images Google Nexus] のファームウェアには {{ic|flash-all.sh}} スクリプトが含まれています。他にも OnePlus One の [http://forum.xda-developers.com/oneplus-one/general/guide-return-opo-to-100-stock-t2826541 XDA スレッド] には {{ic|flash-all.sh}} スクリプトが付属したファームウェアが落ちています。}}
349行目: 340行目:
 
==== Heimdall ====
 
==== Heimdall ====
   
[http://glassechidna.com.au/heimdall/ Heimdall] は Samsung の携帯電話にファームウェア (ROM) を書き込むのに使われるクロスプラットフォームのオープンソースツールスイートです。[http://odindownload.com/ Odin] の代わりとして使えるツールとして知られています。Heimdall は {{Pkg|heimdall}} や {{AUR|heimdall-git}} でインストールすることが可能です。
+
[http://glassechidna.com.au/heimdall/ Heimdall] は Samsung の携帯電話にファームウェア (ROM) を書き込むのに使われるクロスプラットフォームのオープンソースツールスイートです。[http://odindownload.com/ Odin] の代わりとして使えるツールとして知られています。Heimdall は {{AUR|heimdall}} や {{AUR|heimdall-git}} でインストールすることが可能です。
   
 
実際に書き込みを行う手順は Heimdall の [https://github.com/Benjamin-Dobell/Heimdall/tree/master/Linux GitHub ページ] や [http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=1922461 XDA フォーラム] を参照してください。
 
実際に書き込みを行う手順は Heimdall の [https://github.com/Benjamin-Dobell/Heimdall/tree/master/Linux GitHub ページ] や [http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=1922461 XDA フォーラム] を参照してください。
375行目: 366行目:
   
 
== 他の接続方法 ==
 
== 他の接続方法 ==
  +
  +
=== Android File Transfer ===
  +
  +
{{Pkg|android-file-transfer}} は Mac 用の Android File Transfer と同じようなシンプルな UI を備えた信頼性のある MTP クライアントです。
   
 
=== adb-sync ===
 
=== adb-sync ===
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=== AirDroid ===
 
=== AirDroid ===
   
[http://goo.gl/EZQ9GQ AirDroid] はウェブブラウザからファイルにアクセスするための Android アプリです。
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[https://play.google.com/store/apps/details?id=com.sand.airdroid AirDroid] はウェブブラウザからファイルにアクセスするための Android アプリです。
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=== Send Anywhere ===
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{{AUR|sendanywhere}} は速度とシンプリシティに重きを置いているクロスプラットホームのファイル転送ソリューションです。simplicity.
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=== AndroidScreencast ===
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[http://xsavikx.github.io/AndroidScreencast AndroidScreencast] は Android を PC から確認・操作することができます (ADB を使用)。
   
 
=== FTP ===
 
=== FTP ===
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[[アプリケーション一覧/インターネット#FTP]] を見て下さい。Anroid で使える FTP クライアント/サーバーは多数存在します。
 
[[アプリケーション一覧/インターネット#FTP]] を見て下さい。Anroid で使える FTP クライアント/サーバーは多数存在します。
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=== KDE Connect ===
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{{Pkg|kdeconnect}} は Android デバイスを KDE デスクトップに統合します。通知やクリップボードの同期、マルチメディアの操作、ファイルや URL の共有などが可能です。詳しくは [[KDE#Android との統合]]を参照。
   
 
=== SSH サーバー ===
 
=== SSH サーバー ===
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[[Samba]] を参照。
 
[[Samba]] を参照。
   
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== ヒントとテクニック‎ ==
== Tips & Tricks ==
 
   
 
=== デバッグ中に "Source not found" ===
 
=== デバッグ中に "Source not found" ===
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=== SD カード上に Linux ディストリビューション ===
 
=== SD カード上に Linux ディストリビューション ===
   
[http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=631389 このスレッド] に書かれているように Debian をインストールすることができます。chroot で Arch をインストールするガイドが [http://archlinuxarm.org/forum/viewtopic.php?f=27&t=1361&start=40 archlinuxarm.org フォーラム] にあります。
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[http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=631389 このスレッド] に書かれているように Debian をインストールすることができます。chroot で Arch をインストールするガイドが [https://archlinuxarm.org/forum/viewtopic.php?f=27&t=1361&start=40 archlinuxarm.org フォーラム] にあります。
   
 
== トラブルシューティング ==
 
== トラブルシューティング ==
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=== Android Studio: Android Virtual Devices show 'failed to load'. ===
 
=== Android Studio: Android Virtual Devices show 'failed to load'. ===
 
[[#Android Studio]] に書いているように {{ic|ANDROID_HOME}} 変数をエクスポートしてください。
 
[[#Android Studio]] に書いているように {{ic|ANDROID_HOME}} 変数をエクスポートしてください。
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=== Android Studio: 'failed to create the SD card' ===
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x86_64 環境の Arch で AVD (Android Virtual Device) を実行しようとしたときにエラーが表示される場合、[[Multilib]] リポジトリから {{Pkg|lib32-gcc-libs}} パッケージをインストールしてください。
   
 
=== aapt: No such file or directory ===
 
=== aapt: No such file or directory ===
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$ rm `find /path/to/android-root -name .repopickle_config`
 
$ rm `find /path/to/android-root -name .repopickle_config`
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=== libGL error: failed to load driver: swrast===
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AVD が間違ったバージョンの libstdc++ をロードしています。{{ic|~/Android/Sdk/emulator/lib64/}} (64ビット) または {{ic|~/Android/Sdk/emulator/lib/}} (32ビット) から libstdc++ を削除してください。例:
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$ rm -r ~/Android/Sdk/emulator/lib64/libstdc++
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もしくは以下のように {{ic|~/.profile}} で {{ic|ANDROID_EMULATOR_USE_SYSTEM_LIBS}} を設定します:
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export ANDROID_EMULATOR_USE_SYSTEM_LIBS=1
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詳しくは Android Studio のユーザーガイド https://developer.android.com/studio/command-line/variables.html#studio_jdk を参照してください。
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.desktop ファイルについては Exec 行で env コマンドを使うことで修正できます ([[デスクトップエントリ#環境変数の修正]]を参照):
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env ANDROID_EMULATOR_USE_SYSTEM_LIBS=1
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=== sh: glxinfo: command not found===
  +
  +
エラーの全文:
  +
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Cannot launch AVD in emulator.
  +
Output:
  +
sh: glxinfo: command not found
  +
sh: glxinfo: command not found
  +
libGL error: unable to load driver: swrast_dri.so
  +
libGL error: failed to load driver: swrast
  +
X Error of failed request: BadValue (integer parameter out of range for operation)
  +
Major opcode of failed request: 154 (GLX)
  +
Minor opcode of failed request: 24 (X_GLXCreateNewContext)
  +
Value in failed request: 0x0
  +
Serial number of failed request: 32
  +
Current serial number in output stream: 33
  +
QObject::~QObject: Timers cannot be stopped from another thread
  +
  +
glxinfo ({{Pkg|mesa-demos}} パッケージ) をインストールしてみてください。コンピュータに十分な性能がある場合、ソフトウェアを使ってグラフィックをレンダリングできます。Tools -> Android -> AVD Manager から AVD を編集 (ペンのアイコンをクリック) して、"Emulated Performance -> Graphics" で "Software - GLES 2.0" を選択してください。

2018年2月6日 (火) 23:43時点における版

関連記事

Android デバイスの操作

MTP を使ってファイルマネージャと統合して Android デバイスのストレージの中身を表示するには、MTP#インストール を参照してください。

adb や fastboot でスマートフォンに接続したい場合は、#Android Debug Bridge (ADB) までスキップしてください。

Android 開発

Arch Linux で Android アプリケーションを開発できるようにするためには3つの手順を踏む必要があります:

  1. Android SDK コアコンポーネントのインストール
  2. Android SDK プラットフォームパッケージのインストール
  3. Android SDK に対応している IDE のインストール

Android SDK コアコンポーネント

ノート:
  • 64ビット環境を使っている場合は、最初に pacman.confmultilib リポジトリを有効にしてください。
  • Android Studio をインストールして IDE を使って SDK を管理する場合、以下のパッケージをインストールする必要はありません。

Android アプリケーションの開発を始める前に、Android SDK をインストールしてください。4つのパッケージに別れており、すべて AUR からインストールできます:

  1. android-platformAUR
  2. android-sdkAUR
  3. android-sdk-platform-toolsAUR
  4. android-sdk-build-toolsAUR

古いデバイスのサポートが必要な場合や古いコードを動かすときは android-supportAURandroid-support-repositoryAUR もインストールしてください。

Android-sdk は /opt/android-sdk にインストールされます。このフォルダは root パーミッションになるので、sdk マネージャは root で実行してください。root でないと /opt/android-sdk 上のものをインストール・アップデート・修正することができません。通常ユーザーで使いたい場合は、以下の手順に従って下さい。

Android sdk ユーザーグループを作成 (名前は何でもいいです):

# groupadd sdkusers

ユーザーをグループに追加:

# gpasswd -a <user> sdkusers

フォルダの所有者とグループを変更:

# chown -R :sdkusers /opt/android-sdk/

フォルダのパーミッションを変更して読み書き実行を可能にする:

# chmod -R g+w /opt/android-sdk/

再ログインあるいは <user> として新しく作成したグループでターミナルにログイン:

$ newgrp sdkusers
ノート: AUR のパッケージを使って全てのユーザー共通でインストールする代わりに、上流の手順 に従って SDK をユーザーのホームディレクトリにインストールすることもできます。AUR の android-*-dummy パッケージを使用してシステムの依存関係を満たす方法もあります。

Android SDK プラットフォーム API

ノート: Android Studio をインストールして IDE を使って SDK を管理する場合、以下のパッケージをインストールする必要はありません。

必要な Android SDK Platform パッケージを AUR からインストールしてください:

Android システムイメージ

AUR から適当な Android システムイメージ パッケージをインストールしてください。Android Studio を使う場合はシステムイメージは必要ありません。特定の Android デバイスをエミュレートするときはイメージが必須ですが、Android スマートフォンを使って開発する場合はイメージは不要です。

開発環境

Android StudioIntelliJ IDEA がベースの新しい (実験的な) Android 開発環境です。もしくは、下に記述しているプラグインをインストールした後 Netbeans を使って開発することもできます。

Android Studio

ADT プラグインのある Eclipse のように、Android Studio も開発とデバッグのための統合された Android 開発者ツールを提供しています。

Android Studio は AUR の android-studioAUR パッケージでダウンロード・インストールすることが可能です。SDK が存在しないというエラーが表示された場合は、上記の Android SDK プラットフォーム API に関するセクションを見て下さい。

ノート:
  • i3wm 以外のタイル型ウィンドウマネージャを使っている場合、この issue ページに書かれているフィックスを適用する必要があります。
  • Java 環境を設定していないと android-studio は起動しません。

通常、アプリは Android Studio の GUI からビルドします。コマンドラインからアプリをビルドするには (例: ./gradlew assembleDebug)、以下を ~/.bashrc に追加してください:

export ANDROID_HOME=/opt/android-sdk

Netbeans

IDE として Netbeans を使って Android アプリケーションを開発したい場合は、以下から NBAndroid をダウンロードしてください:

Tools -> Plugins -> Settings

次の URL を追加: http://nbandroid.org/release81/updates/updates.xml

Available Plugins から AndroidJUnit プラグインをインストールしてください。インストールしたら:

Tools -> Options -> Miscellaneous -> Android

から SDK をインストールしたパスを選択します (デフォルトは /opt/android-sdk)。これで完了です。Netbeans を使って新しい Android プロジェクトを作成して開発を始めることができます。

Eclipse

ノート: Eclipse ADT プラグインはもはや サポート対象外 です。Google は Android Studio を使うことを推奨しています。

公式の Eclipse ADT プラグインが eclipse-androidAUR パッケージでインストールできます。

ノート:
  • 依存関係が解決できないというメッセージが表示される場合は、Java を手動でインストールして再度試して下さい。
  • 別の方法として、eclipse の "add new software" コマンドから ADT をインストールすることもできます (ADT のサイトに書かれている手順を参照)。
  • 問題が発生する場合は、Android SDK をダウンロードして、それにバンドルされている Eclipse を使用することもできます。これは基本的に問題なく動作するはずです。
  • AUR にない SDK プラグインを追加でインストールしたい場合は、まず /opt/android-sdk ファイルの所有者を変更する必要があります。# chgrp -R users /opt/android-sdk ; chmod -R 0775 /opt/android-sdk で変更できます (詳しくはファイルのパーミッションと属性を参照)。

Android SDK の場所のパスを設定で入力してください:

Windows -> Preferences -> Android
ノート: AUR のパッケージをアップグレードした後、Eclipse にプラグインが表示されなくなった場合、おそらく eclipse が昔のキャッシュを保持してしまっています。sudo eclipse -clean を実行すればキャッシュが削除されます。問題が直らないときは、eclipse とプラグインを全てアンインストールして、/usr/share/eclipse を削除し、それから全てを再インストールしてください。

Android Debug Bridge (ADB)

ヒント:
  • デバイスによっては、ADB を動作させる前に、デバイスの MTP を有効にする必要があります。また、PTP モードを有効にする必要があるデバイスもあります。
  • 大抵のデバイスは libmtp に udev ルールが含まれているため、パッケージがインストールされていれば、ルールの追加は必要ありません。

実機に接続

ADB で Arch 下の実機やスマートフォンに接続するには、以下を実行する必要があります:

  • android-tools をインストール。適当な /dev/ エントリにデバイスを接続するには android-udev もインストールする必要があります。
  • USB で Android デバイスを接続する。
  • スマートフォンやデバイスで USB デバッグを有効にする。
    • Jelly Bean (4.2) 以降: 設定 --> 端末情報 を開いてデベロッパーになったというポップアップが表示されるまで “Build Number” をタップ (約10回連打)。そして 設定 --> 開発者向けオプション --> USB デバッグ から USB デバッグを有効にする。デバイスはフィンガープリントを使ってコンピュータに接続しても良いか聞いてきます。永続的に許可すると $HOME/.android/adbkey.pub がデバイスの /data/misc/adb/adb_keys フォルダにコピーされます。
    • 古いバージョン: 設定 --> アプリケーション --> 開発 --> USB デバッグ から有効にできます。このオプションにチェックを入れた後はスマートフォンを再起動して USB デバッグを有効にしてください。
  • android-udev をインストールしなかった場合、ユーザーを adbusers グループに追加します (# gpasswd -a username adbusers)。

ADB がデバイスを認識したら (IDE からアクセスできる状態)、完了です。認識しない場合は以下を見て下さい。

デバイス ID を確かめる

それぞれの Android デバイスには USB ベンダー・プロダクト ID が存在します。例えば HTC Evo なら:

vendor id: 0bb4
product id: 0c8d

デバイスを接続して次を実行してください:

$ lsusb

以下のように表示されるはずです:

Bus 002 Device 006: ID 0bb4:0c8d High Tech Computer Corp.

udev ルールを追加する

android-udev (または android-udev-gitAUR) をインストールするか手動で Android developer のルールを使うか、あるいは以下のテンプレートを使って udev ルールを作って下さい。[VENDOR ID] と [PRODUCT ID] はあなたの ID に置き換えて下さい。ルールを /etc/udev/rules.d/51-android.rules にコピー:

/etc/udev/rules.d/51-android.rules
SUBSYSTEM=="usb", ATTR{idVendor}=="[VENDOR ID]", MODE="0660", GROUP="adbusers"
SUBSYSTEM=="usb",ATTR{idVendor}=="[VENDOR ID]",ATTR{idProduct}=="[PRODUCT ID]",SYMLINK+="android_adb"
SUBSYSTEM=="usb",ATTR{idVendor}=="[VENDOR ID]",ATTR{idProduct}=="[PRODUCT ID]",SYMLINK+="android_fastboot"

そして、新しい udev ルールをリロードするために、次を実行:

# udevadm control --reload-rules

使用しているユーザーを adbusers グループに追加することで adb デバイスにアクセスできるようになります。

adb の設定

udev ルールを使う代わりにベンダー id のリストを記述する ~/.android/adb_usb.ini を作成・編集することができます。

$ cat ~/.android/adb_usb.ini
0x27e8

動作するか確認

udev ルールを設定したら、デバイスのプラグを一度抜いてから再接続してください。

次のコマンドを実行すれば:

$ adb devices

以下のように表示されるはずです:

List of devices attached 
HT07VHL00676    device

adb を使ってデバイスとコンピュータ間でファイルを転送することができます。ファイルをデバイスに送信するには次のコマンドを使用:

$ adb push <what-to-copy> <where-to-place>

ファイルを受信するには:

$ adb pull <what-to-pull> <where-to-place>

adb プログラムがない場合 (通常は /opt/android-sdk/platform-tools/ にあります)、プラットフォームツールがインストールされていません。空のリストが表示される (デバイスがない) 場合、デバイスの USB デバッグが有効になっていません。

adb がデバイスの下に ???????? no permissions と表示する問題が起こる場合、adb サーバーを root で再起動してみてください:

# adb kill-server
# adb start-server

NVIDIA Tegra プラットフォーム

あなたのアプリケーションが NVIDIA の Tegra プラットフォームを対象にする場合、NVIDIA によって提供されているツールやサンプル、ドキュメントなどをインストールすると良いでしょう。NVIDIA Developer Zone for Mobile には2つのツールが存在します:

  1. Tegra Android Development Pack には Eclipse ADT に関連するツール (NVIDIA Debug Manager) とそのドキュメントが入っています。
  2. Tegra Toolkit にはツール (ほとんどは CPU と GPU の最適化に関するもの) とサンプル、ドキュメントが入っています。

どちらも AUR からはインストールできません、ダウンロードするのに NVIDIA のサイトで登録・ログインが必要だからです。

Android のビルド

以下の手順は 公式の AOSP のビルド手順 を元にしています。LineageOS などの Android 派生環境の場合、大抵は追加のステップが必要になります。

必要なパッケージ

どのバージョンの Android でも、ビルドするには以下のパッケージをインストールする必要があります:

aosp-develAUR メタパッケージで上記のパッケージを一度に全てインストールできます。

ノート: ncurses5-compat-libsAURlib32-ncurses5-compat-libsAUR の PGP 署名がエラーを表示する場合、手動で必要な署名をインポートすることで解決します: $ gpg --recv-keys 702353E0F7E48EDB

さらに LineageOS は以下のパッケージを必要とします:

lineageos-develAUR メタパッケージで上記のパッケージを一度に全てインストールできます。

ノート: mavengradle の両方をインストールしてから LineageOS をビルドすることでビルドの速度を改善することができます。

Java Development Kit

  • Android 7 と 8 (Nougat と Oreo) では OpenJDK 8 が必要です [1]jdk8-openjdk パッケージでインストールできます。
  • Android 5 と 6 (Lollipop と Marshmallow) では、OpenJDK 7 が必要です。jdk7-openjdk パッケージでインストールできます。

古いバージョンでは Oracle JDK をインストールする必要があります [2]。OpenJDK では動作しません。

  • Gingerbread から KitKat (2.3 - 4.4) では、Java 6 が必要です。AUR の jdk6AUR パッケージでインストールできます。
  • Cupcake から Froyo (1.5 - 2.2) では、Java 5 が必要です。AUR の jdk5AUR パッケージでインストールできます。
ノート: Android は Java が /usr/lib/jvm/java-x-openjdk-amd64 にあると想定しています (x は java のバージョン)。JAVA_HOME を Arch Linux のインストールパスに設定してください。例:
$ export JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/java-x-openjdk
上記の設定は現在のターミナルセッションでのみ有効です。

ビルド環境の設定

repo パッケージをインストールしてください。

ビルドのためのディレクトリを作成:

$ mkdir ~/android
$ cd ~/android

デフォルトの Python をバージョン3からバージョン2に変更する必要があります:

$ virtualenv2 venv
$ source venv/bin/activate
ノート:
  • 上記のアクティベーションは現在のターミナルセッションでのみ有効になります。仮想環境は venv フォルダに保存されます。
  • ビルド中に python モジュールが見つからないというエラーが表示されることがあります。/usr/lib/python2.7/* から ~/android/venv/lib/python2.7/ にシンボリックリンクを作成することで解決できます (~/android はビルドディレクトリに置き換えて下さい)、例: $ ln -s /usr/lib/python2.7/* ~/android/venv/lib/python2.7/ (ビルドディレクトリが /Data/Android_Build であれば $ ln -s /usr/lib/python2.7/* /Data/Android_Build/venv/lib/python2.7/)。

ソースコードのダウンロード

リポジトリの複製を行います。Android を初めてビルドするときや、ブランチを切り替えたいときに必要です。

  • repo には -j スイッチがあり make で使用するのと意味は同じです。同時ダウンロードの数を決めるので、ダウンロードのネットワーク帯域に合わせて調整してください。
  • -b スイッチでチェックアウトするブランチ (Android のリリース) を指定する必要があります。スイッチを付けなかった場合、マスターブランチが取得されます。
$ repo init -u https://android.googlesource.com/platform/manifest -b master
$ repo sync -j4

しばらく待って下さい。未コンパイルのソースコードと、.repo.git ディレクトリで、10 GB を軽く超えます。Android 6.0.1 現在、コードベースの合計は 40 GB です。

ノート: あとで Android ソースのローカルコピーを更新したい場合は、ビルドディレクトリに移動して、Virtualenv をロードして、再同期してください: $ repo sync

コードのビルド

AOSP のために実行する必要があること:

$ source build/envsetup.sh
$ lunch full-eng
$ make -j4

lunch に引数を付けないで実行すると、どのビルドを作成するか聞かれます。-j は並列実行するジョブの数を指定します。コア・スレッド数の1倍から2倍の間で設定します。

ビルドには非常に長い時間がかかります。

ノート:
  • makeflex-2.5.39: loadlocale.c:131: _nl_intern_locale_data: Assertion `cnt < (sizeof (_nl_value_type_LC_COLLATE) / sizeof (_nl_value_type_LC_COLLATE[0]))' failed. などのエラーで失敗する場合、LANG=C make を使ってみてください。
  • 十分な RAM があることを確認してください。Android は /tmp ディレクトリを重度に使用します。デフォルトでは /tmp フォルダがマウントされるパーティションのサイズは RAM の半分になっています。/tmp が満杯になると、ビルドは失敗します。RAM は 4GB 以上あることが推奨されます。もしくは、fstab から tmpfs を完全に削除してください。
  • Android Building and Running ガイド より: "GNU make は -jN 引数で並列処理することができます。ビルドするときは、コンピュータに搭載されているハードウェアスレッドと同じ数からその倍にするのが普通です。例えば E5520 が2つ搭載されたマシンなら (2 CPU, 4 コア CPU, 2 スレッド)、make -j16 から make -j32 までのコマンドでビルドするのが最速になります"。

ビルドのテスト

完了したら、完成したイメージを実行・テストしてください:

$ emulator

書き込みイメージの作成

書き込みできるイメージを作成するには:

$ make -j8 updatepackage

out/target/product/hammerhead に書き込みできる zip イメージが作成されます (hammerhead はデバイスの名前に置き換えて下さい)。

Android の復元

ときには、Android 携帯端末にカスタム ROM を書き込んだ後に、標準の Android に戻したいという場合もあるでしょう。端末への書き込みについては、XDA フォーラム を参照するようにしてください。

Fastboot

Fastboot (と ADB) は android-tools パッケージに付属しています。

ノート: fastboot を使ってファームウェアを復元するのはかなり厄介ですが、XDA 開発者フォーラム を検索することで公式ファームウェアが見つかるかもしれません。大抵は *.zip ファイルの形で配布されていて、中に、ファームウェアファイルと flash-all.sh スクリプトが入っています。例えば、Google Nexus のファームウェアには flash-all.sh スクリプトが含まれています。他にも OnePlus One の XDA スレッド には flash-all.sh スクリプトが付属したファームウェアが落ちています。

Samsung 端末

Samsung の端末は Fastboot ツールを使って書き込みを行うことができません。HeimdallOdin (Windows と VirtualBox を使用) を利用するのが唯一の方法です。

Heimdall

Heimdall は Samsung の携帯電話にファームウェア (ROM) を書き込むのに使われるクロスプラットフォームのオープンソースツールスイートです。Odin の代わりとして使えるツールとして知られています。Heimdall は heimdallAURheimdall-gitAUR でインストールすることが可能です。

実際に書き込みを行う手順は Heimdall の GitHub ページXDA フォーラム を参照してください。

Odin (Virtualbox)

Odin を使うことで Samsung のデバイスに標準の Android をリストアさせることができます。ただし VirtualBox が必須です。詳しくは、XDA のスレッド を見てください。

Arch Linux による手順:

  1. VirtualBox をインストールしてください。エクステンションパックguest additions も必要です。
  2. VirtualBox の仮想ハードドライブに Windows オペレーティングシステム (と VirtualBox の guest additions) をインストールしてください。Odin が動くのであればどういうふうにインストールしてもかまいません。
  3. Windows オペレーティングシステムの VirtualBox 設定を開いて、USB から Enable USB 2.0 (EHCI) Controller にチェックを入れてください。
  4. Windows オペレーティングシステムが動作している VirtualBox で、メニューバーの Devices をクリックして、USB Devices から USB でコンピュータに接続している Samsung の携帯電話をクリックしてください。

Windows 関連リンク:

  • Samsung のドライバーは こちら からダウンロードできます。
  • Odin は こちら からダウンロードできます。
  • Samsung の Android ファームウェアは こちら からダウンロードできます。

全てが問題ないことを確認するには、Samsung デバイスを接続してダウンロードモードにして、Odin を開いてください。Message という名前の白いボックス (左下) に、以下のように表示されているはずです:

<ID:0/003> Added!!

上記のメッセージは Odin からデバイスが認識されていて、書き込みの準備が整ったことを意味しています。

ノート: Samsung の携帯電話で標準ファームウェアに戻すのに決まった方法は存在しません。GoogleXDA 開発者フォーラム を使って、あなたが使用しているデバイスの書き込み方法を調べてください。例えば、Samsung Galaxy S4 ならば このようなスレッド が存在します。

他の接続方法

Android File Transfer

android-file-transfer は Mac 用の Android File Transfer と同じようなシンプルな UI を備えた信頼性のある MTP クライアントです。

adb-sync

adb-sync (adb-sync-gitAUR でインストールできます) は ADB を使って PC と Android デバイスのファイルを同期するツールです。

AirDroid

AirDroid はウェブブラウザからファイルにアクセスするための Android アプリです。

Send Anywhere

sendanywhereAUR は速度とシンプリシティに重きを置いているクロスプラットホームのファイル転送ソリューションです。simplicity.

AndroidScreencast

AndroidScreencast は Android を PC から確認・操作することができます (ADB を使用)。

FTP

Arch で FTP サーバーを動作させて携帯からサーバーに接続したり、携帯で FTP サーバーを動作させて Arch から接続することができます。

アプリケーション一覧/インターネット#FTP を見て下さい。Anroid で使える FTP クライアント/サーバーは多数存在します。

KDE Connect

kdeconnect は Android デバイスを KDE デスクトップに統合します。通知やクリップボードの同期、マルチメディアの操作、ファイルや URL の共有などが可能です。詳しくは KDE#Android との統合を参照。

SSH サーバー

Android で使える SSH サーバーは多数存在します。scp コマンドでファイルを転送できるようになります。SSH を参照。

Samba

Samba を参照。

ヒントとテクニック‎

デバッグ中に "Source not found"

大抵はデバッガが Java コードにステップインしたがっています。Android SDK には Android のソースコードは付属していないため、このようなエラーが発生します。ステップフィルターを利用して Java ソースコードにジャンプしないようにするのが解決法としてはベストです。デフォルトではステップフィルターは有効になっていません。有効化するには:

Window -> Preferences -> Java -> Debug -> Step Filtering

全てのアイテムを選択してください。必要であれば android.* パッケージを追加することができます。詳しくは次のフォーラムの投稿を見てください: http://www.eclipsezone.com/eclipse/forums/t83338.rhtml

SD カード上に Linux ディストリビューション

このスレッド に書かれているように Debian をインストールすることができます。chroot で Arch をインストールするガイドが archlinuxarm.org フォーラム にあります。

トラブルシューティング

Android Studio: Android Virtual Devices show 'failed to load'.

#Android Studio に書いているように ANDROID_HOME 変数をエクスポートしてください。

Android Studio: 'failed to create the SD card'

x86_64 環境の Arch で AVD (Android Virtual Device) を実行しようとしたときにエラーが表示される場合、Multilib リポジトリから lib32-gcc-libs パッケージをインストールしてください。

aapt: No such file or directory

ビルドツールには32ビットのバイナリが含まれているため、32ビットのライブラリを必要とします。SDK を手動でインストールする場合、multilib/lib32-libstdc++5multilib/lib32-zlib をインストールしなくてはなりません。

ValueError: unsupported pickle protocol

次のコマンドで解決できます:

$ rm ~/.repopickle_.gitconfig

上記のコマンドで解決しない場合、次のコマンドを実行してみてください:

$ rm `find /path/to/android-root -name .repopickle_config`

libGL error: failed to load driver: swrast

AVD が間違ったバージョンの libstdc++ をロードしています。~/Android/Sdk/emulator/lib64/ (64ビット) または ~/Android/Sdk/emulator/lib/ (32ビット) から libstdc++ を削除してください。例:

$ rm -r ~/Android/Sdk/emulator/lib64/libstdc++

もしくは以下のように ~/.profileANDROID_EMULATOR_USE_SYSTEM_LIBS を設定します:

export ANDROID_EMULATOR_USE_SYSTEM_LIBS=1

詳しくは Android Studio のユーザーガイド https://developer.android.com/studio/command-line/variables.html#studio_jdk を参照してください。

.desktop ファイルについては Exec 行で env コマンドを使うことで修正できます (デスクトップエントリ#環境変数の修正を参照):

env ANDROID_EMULATOR_USE_SYSTEM_LIBS=1

sh: glxinfo: command not found

エラーの全文:

Cannot launch AVD in emulator.
Output:
sh: glxinfo: command not found
sh: glxinfo: command not found
libGL error: unable to load driver: swrast_dri.so
libGL error: failed to load driver: swrast
X Error of failed request:  BadValue (integer parameter out of range for operation)
  Major opcode of failed request:  154 (GLX)
  Minor opcode of failed request:  24 (X_GLXCreateNewContext)
  Value in failed request:  0x0
  Serial number of failed request:  32
  Current serial number in output stream:  33
QObject::~QObject: Timers cannot be stopped from another thread

glxinfo (mesa-demos パッケージ) をインストールしてみてください。コンピュータに十分な性能がある場合、ソフトウェアを使ってグラフィックをレンダリングできます。Tools -> Android -> AVD Manager から AVD を編集 (ペンのアイコンをクリック) して、"Emulated Performance -> Graphics" で "Software - GLES 2.0" を選択してください。