「Arch Linux Archive」の版間の差分

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'''A'''rch '''L'''inux '''Archive''' (''略して ala''), 旧称 ''Arch Linux Rollback Machine'' (''略して ARM'') は公式リポジトリのスナップショットや昔の ISO イメージ、ブートストラップ tarball などを保存しています。
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'''A'''rch '''L'''inux '''Archive''' (''略して ALA''), 旧称 ''Arch Linux Rollback Machine'' (''略して ARM'') は公式リポジトリのスナップショットや昔の ISO イメージ、ブートストラップ tarball などを保存しています。
   
ala を使うことで以下のことができます:
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ALA を使うことで以下のことができます:
 
* パッケージを昔のバージョンにダウングレード (最新版が壊れていて、1つ前のバージョンに戻したい場合)
 
* パッケージを昔のバージョンにダウングレード (最新版が壊れていて、1つ前のバージョンに戻したい場合)
 
* ある特定の時間まで全てのパッケージをリストア (全てのパッケージが壊れていて、2ヶ月前まで戻したい場合)
 
* ある特定の時間まで全てのパッケージをリストア (全てのパッケージが壊れていて、2ヶ月前まで戻したい場合)
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== 場所 ==
 
== 場所 ==
   
Arch Linux Archive は現在 https://archive.archlinux.org/ から利用可能です (以前の URL は http://ala.seblu.net/ でした)
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Arch Linux Archive は現在 https://archive.archlinux.org/ から利用可能です。
   
 
以下の URL は非推奨となっており後に廃止される予定です:
 
以下の URL は非推奨となっており後に廃止される予定です:
* http://seblu.net/a/archive
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* http://ala.seblu.net/
* ftp://seblu.net/archlinux/archive
 
   
 
以下の URL はもう使うことができません:
 
以下の URL はもう使うことができません:
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* http://seblu.net/a/archive
 
* http://seblu.net/a/arm
 
* http://seblu.net/a/arm
 
* ftp://seblu.net/archlinux/arm
 
* ftp://seblu.net/archlinux/arm
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* ftp://seblu.net/archlinux/archive
  +
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[https://github.com/seblu/archivetools ソースコード] を入手して自分で Arch Linux Archive をセットアップすることもできます。
   
 
== ディレクトリ ==
 
== ディレクトリ ==
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│ └── z
 
│ └── z
   
[https://archive.archlinux.org/packages/.all .all] サブディレクトリを使うことでパッケージの名前で直接アクセスすることができます。要するに、全てのパッケージの全てのバージョンが一つのディレクトリに収まっています。クリアテキストによるリストアップはできません
+
[https://archive.archlinux.org/packages/.all .all] サブディレクトリを使うことでパッケージの名前で直接アクセスすることができます。要するに、全てのパッケージの全てのバージョンが一つのディレクトリに収まっています。
   
 
├── packages
 
├── packages
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│ │ └── ...
 
│ │ └── ...
   
一度にてのパッケージを確認するための [https://archive.archlinux.org/packages/.all/index.0.xz index.0.xz] という名前のインデックスが存在します
+
パッケージリストは次 URL からダウンロードできます (圧縮済みです): [https://archive.archlinux.org/packages/.all/index.0.xz index.0.xz]。
  +
  +
{{hc|$ curl <nowiki>https://archive.archlinux.org/packages/.all/index.0.xz |</nowiki> unxz|
  +
0ad-a14-1-i686
  +
0ad-a14-1-x86_64
  +
0ad-a14-2-i686
  +
...
  +
zziplib-0.13.62-1-x86_64
  +
zziplib-0.13.62-2-i686
  +
zziplib-0.13.62-2-x86_64}}
   
 
=== /iso ===
 
=== /iso ===
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└── sha1sums.txt
 
└── sha1sums.txt
   
== agetpkg ==
+
== FAQ ==
   
  +
=== パッケージをダウングレードする方法 ===
{{Pkg|agetpkg}} は Archive に保存されているパッケージを素早く確認・取得・インストールするためのコマンドラインツールです。
 
   
  +
[[#/packages|/packages]] の中からダウングレードしたいパッケージを探して以下のようにインストールしてください:
===== 一つ前のバージョンの ferm パッケージをダウンロード =====
 
agetpkg ferm
 
   
  +
# pacman -U <nowiki>https://archive.archlinux.org/packages/</nowiki> ... ''packagename''.pkg.tar.xz
===== xterm のバージョン 296 をダウンロード =====
 
agetpkg ^xterm 296
 
 
===== zsh のバージョンを全て確認 =====
 
agetpkg -l zsh$
 
 
===== バージョン 1.26.0 リリース 3 の gvfs パッケージをインストール =====
 
agetpkg -i gvfs 1.26.0 3
 
 
===== pwgen パッケージを全てダウンロード =====
 
agetpkg -g -a pwgen
 
 
== FAQ ==
 
 
=== パッケージをダウングレードする方法 ===
 
   
  +
pacman はパッケージに付属している ''.sig'' ファイルを自動的にダウンロードして {{ic|/etc/pacman.conf}} の設定にしたがって検証を実行します。
{{Pkg|agetpkg}} を使うことで簡単に Archive から特定のバージョンのパッケージをダウンロードすることができます。
 
   
もしくは手動でダウンロードすること可能で:
+
もしくは、パッケージを手動でダウンロードして {{ic|pacman -U}} でインストールする方法ありま
   
  +
ダウングレードを簡単にするツールについては[[パッケージのダウングレード#自動化]]を見てください。
# 適当なインターネットブラウザを起動して https://archive.archlinux.org/packages を開きます。
 
# 必要なパッケージを探してダウンロードします。
 
# root で {{Ic|pacman -U ''pkgname''.pkg.tar.xz}} を実行してください。
 
   
 
=== 特定の日時まで全てのパッケージをリストアする方法 ===
 
=== 特定の日時まで全てのパッケージをリストアする方法 ===
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# pacman -Syyuu
 
# pacman -Syyuu
   
{{Note|Archive と最新のミラーを混ぜるのは危険です。ダウンロードが失敗した場合に、上流のパッケージが拾われる可能性があり、システムの他の部分と epoch が合わないパッケージが入ることになってしまいます。}}
+
{{Note|Archive と最新のミラーを混ぜるのは[[pacman#部分的なアップグレードはサポートされていません|危険]]です。ダウンロードが失敗した場合に、上流のパッケージが拾われる可能性があり、システムの他の部分と epoch が合わないパッケージが入ることになってしまいます。}}
 
== ソース ==
 
 
* [https://github.com/seblu/archivetools archivetools] -- Archive サーバーを動かすためのソフトウェア
 
* [https://github.com/seblu/agetpkg agetpkg] -- Archive から簡単にパッケージをダウングレードするためのソフトウェア
 
 
== 将来の予定 ==
 
 
* 公式のインフラに移行。
 
* ある程度時間が経過したら自動でクリーンアップ。
 
* 他のパッケージもアーカイブ化。
 
   
 
== 歴史 ==
 
== 歴史 ==
   
  +
* オリジナルの ARM (''Archlinux Rollback Machine'') は2013年8月18日に幕を閉じました [https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?pid=1313360#p1313360]。
* 2015-10-13 に、新しい URL が作られ昔の ARM ディレクトリは無くなりました。新しいソフトウェア、agetpkg が作られました。
 
  +
* 新しい ARM は2013年8月31日から [http://seblu.net seblu.net] でホストされています。
* オリジナルの 'ARM (''Archlinux Rollback Machine'') は 2013-08-18 に幕を閉じました [https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?pid=1313360#p1313360]。
 
  +
* 2015年10月13日に、新しい URL が作られ昔の ARM ディレクトリは無くなりました。新しいソフトウェア、{{AUR|agetpkg-git}} が作られました。
* 新しい ARM は 2013-08-31 から [http://seblu.net seblu.net] でホストされています。
 
  +
* 2015年12月19日に [https://archive.archlinux.org archive.archlinux.org] に移動しました [https://lists.archlinux.org/pipermail/arch-dev-public/2015-December/027635.html]。

2017年2月13日 (月) 20:48時点における版

関連記事

Arch Linux Archive (略して ALA), 旧称 Arch Linux Rollback Machine (略して ARM) は公式リポジトリのスナップショットや昔の ISO イメージ、ブートストラップ tarball などを保存しています。

ALA を使うことで以下のことができます:

  • パッケージを昔のバージョンにダウングレード (最新版が壊れていて、1つ前のバージョンに戻したい場合)
  • ある特定の時間まで全てのパッケージをリストア (全てのパッケージが壊れていて、2ヶ月前まで戻したい場合)
  • 1つ前のバージョンの ISO イメージを取得

場所

Arch Linux Archive は現在 https://archive.archlinux.org/ から利用可能です。

以下の URL は非推奨となっており後に廃止される予定です:

以下の URL はもう使うことができません:

ソースコード を入手して自分で Arch Linux Archive をセットアップすることもできます。

ディレクトリ

Archive は以下のように3つのメインディレクトリに分かれています。

├── iso
├── packages
└── repos

/repos

repos ディレクトリには公式ミラーの毎日のスナップショットが含まれており、以下のように日付でまとめられています。

repos
├── 2013
│   ├── 08
│   │   └── 31
│   │       ├── community
│   │       ├── community-staging
│   │       ├── community-testing
│   │       ├── core
│   │       ├── extra
│   │       ├── gnome-unstable
│   │       ├── kde-unstable
│   │       ├── lastsync
│   │       ├── multilib
│   │       ├── multilib-staging
│   │       ├── multilib-testing
│   │       ├── pool
│   │       ├── staging
│   │       └── testing
│   ├── 09
│   │   ├── 01
│   │   ├── 02
│   │   ├── ...
│   │   ├── 21
│   │   └── 22
│   ├── 10
│   │   ├── 01
│   │   ├── 02
│   │   ├── ...
│   │
│   ├── 11
│   └── 12
├── 2014
│   ├── 01
│   │   ├── 01
│   │   ├── 02
│   │   ├── ...
│   │
│   ├── 02
│   ├── 03
│   ├── ...
│   └── 09
│       ├── 01
│       ├── ...
│       └── 28
├── last
├── month
└── week
ノート: 最後の3つの特殊なディレクトリ (last, week, month) はそれぞれ最後に同期したリポジトリ、最後の月曜日に同期したリポジトリ、月の初めに同期したリポジトリにリンクしています。

/packages

packages ディレクトリには全てのバージョンのパッケージと署名が含まれています。1つのパッケージに1つのディレクトリとなっており、パッケージのディレクトリは最初の一文字によってまとめられています。

├── packages
│   ├── a
│   │   ├── awesome
│   │   │   ├── awesome-3.5.0-1-i686.pkg.tar.xz
│   │   │   ├── awesome-3.5.0-1-i686.pkg.tar.xz.sig
│   │   │   ├── awesome-3.5.0-1-x86_64.pkg.tar.xz
│   │   │   ├── awesome-3.5.0-1-x86_64.pkg.tar.xz.sig
│   │   │   ├── awesome-3.5.1-1-i686.pkg.tar.xz
│   │   │   ├── awesome-3.5.1-1-i686.pkg.tar.xz.sig
│   │   │   ├── ...
│   │   │ 
│   │   ├── ...
│   │   ├── awstats
│   │   └── axel
│   │   
│   ├── b
│   ├── ...
│   └── z

.all サブディレクトリを使うことでパッケージの名前で直接アクセスすることができます。要するに、全てのパッケージの全てのバージョンが一つのディレクトリに収まっています。

├── packages
│   ├── .all
│   │   ├── awesome-3.5.1-1-i686.pkg.tar.xz
│   │   ├── ...
│   │   ├── zsh-5.0.2-3-i686.pkg.tar.xz
│   │   ├── zsh-5.0.2-4-i686.pkg.tar.xz
│   │   └── ...

完全なパッケージリストは次の URL からダウンロードできます (圧縮済みです): index.0.xz

$ curl https://archive.archlinux.org/packages/.all/index.0.xz | unxz
0ad-a14-1-i686
0ad-a14-1-x86_64
0ad-a14-2-i686
...
zziplib-0.13.62-1-x86_64
zziplib-0.13.62-2-i686
zziplib-0.13.62-2-x86_64

/iso

iso ディレクトリには公式 ISO イメージとブートストラップ tarball が収められており、リリース日によって分けられています。

├── 2014.09.03
├── 2014.10.01
├── 2014.11.01
├── 2014.12.01
├── 2015.07.01
├── 2015.08.01
├── 2015.09.01
└── 2015.10.01
    ├── arch
    ├── archlinux-2015.10.01-dual.iso
    ├── archlinux-2015.10.01-dual.iso.sig
    ├── archlinux-2015.10.01-dual.iso.torrent
    ├── archlinux-bootstrap-2015.10.01-i686.tar.gz
    ├── archlinux-bootstrap-2015.10.01-i686.tar.gz.sig
    ├── archlinux-bootstrap-2015.10.01-x86_64.tar.gz
    ├── archlinux-bootstrap-2015.10.01-x86_64.tar.gz.sig
    ├── md5sums.txt
    └── sha1sums.txt

FAQ

パッケージをダウングレードする方法

/packages の中からダウングレードしたいパッケージを探して以下のようにインストールしてください:

# pacman -U https://archive.archlinux.org/packages/ ... packagename.pkg.tar.xz

pacman はパッケージに付属している .sig ファイルを自動的にダウンロードして /etc/pacman.conf の設定にしたがって検証を実行します。

もしくは、パッケージを手動でダウンロードして pacman -U でインストールする方法もあります。

ダウングレードを簡単にするツールについてはパッケージのダウングレード#自動化を見てください。

特定の日時まで全てのパッケージをリストアする方法

特定の日時にあったパッケージにリストアするには、例えば2014年3月30日の場合、/etc/pacman.conf を編集して以下のようにサーバーを記述することで pacman にその時のパッケージをダウンロードさせます:

[core]
SigLevel = PackageRequired
Server=https://archive.archlinux.org/repos/2014/03/30/$repo/os/$arch

[extra]
SigLevel = PackageRequired
Server=https://archive.archlinux.org/repos/2014/03/30/$repo/os/$arch

[community]
SigLevel = PackageRequired
Server=https://archive.archlinux.org/repos/2014/03/30/$repo/os/$arch

もしくは以下の内容で /etc/pacman.d/mirrorlist を置き換えます:

##                                                                              
## Arch Linux repository mirrorlist                                             
## Generated on 2042-01-01                                                      
##
Server=https://archive.archlinux.org/repos/2014/03/30/$repo/os/$arch

そしてデータベースをアップデートして強制的にダウングレード:

# pacman -Syyuu
ノート: Archive と最新のミラーを混ぜるのは危険です。ダウンロードが失敗した場合に、上流のパッケージが拾われる可能性があり、システムの他の部分と epoch が合わないパッケージが入ることになってしまいます。

歴史

  • オリジナルの ARM (Archlinux Rollback Machine) は2013年8月18日に幕を閉じました [1]
  • 新しい ARM は2013年8月31日から seblu.net でホストされています。
  • 2015年10月13日に、新しい URL が作られ昔の ARM ディレクトリは無くなりました。新しいソフトウェア、agetpkg-gitAUR が作られました。
  • 2015年12月19日に archive.archlinux.org に移動しました [2]