CUPS

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関連記事

CUPS のサイト より:

"CUPS は標準ベースの、Apple によって開発されている OS X® やその他の UNIX® ライクなオペレーティングシステム向けのオープンソースの印刷システムです。"

LPRNG など印刷パッケージは他にも存在しますが、使いやすい Common Unix Printing System が最も人気があります。

目次

CUPS Linux 印刷ワークフロー

cups バージョン 1.5.3-3 現在、Arch Linux は新しい pdf ベースの印刷ワークフローを使用します。詳しくは PDF standard printing job format を読んで下さい。昔のワークフローは CUPS filtering chart に載っています。 Linux の印刷に関する問題の一般的な説明は ここ にあります。

プリンターの設定には2つの方法があります。

  • ネットワーク上で CUPS サーバーが動作していてプリンターが共有されている場合、必要なのはクライアントパッケージをインストールすることだけです。
  • プリンターがシステムに直接接続されていたり IPP ネットワークプリンターにアクセスできる場合、ローカルの CUPS サーバーをセットアップします。

クライアントパッケージのインストール

libcups が唯一必要なパッケージです。公式リポジトリからインストールしてください。

次に CUPS サーバーの IP アドレスかホストネームを /etc/cups/client.confServerName の後に加えて下さい。これで終わりです。アプリケーションが CUPS サーバーによって共有されているプリンターをすぐに見つけるはずです。

高度なネットワークセットアップ

ネットワーク上の未知の共有ドライバを見つけるために Avahi ブラウジングを有効にして cupsd+cups-browsed のインスタンス全体をクライアントで動かすことも可能です。サーバーがこれはわからないような巨大なセットアップで便利になります。

ノート: この挙動は cups 1.6.x でも変わっていません - 1.5.x までの cupsd との違いは自身の共有プリンターだけをブラウズできるようになったことです。 ローカルの cupsd がリモートの cupsd サーバーによって共有されている他のプリンターを認識できるようにするには、Avahi を使ってローカルの (cups-filters 1.0.26 からサポートされている) cups-browsed インスタンスを実行してください。April 2013 に good news があります (上と合わせる必要があります)。

CUPS を32ビットの chroot 環境にインストールする

32ビットの chroot 環境を使って64ビットのベースインストールをした場合、32ビット環境で明示的に CUPS をインストールする必要はありません。chroot 環境からインストールした CUPS プリンターにアクセスするには、/var/run/cups ディレクトリを chroot 環境の同じ場所にバインドしなくてはなりません。chroot にディレクトリ (おそらく存在しません) を作り (-o bind をコマンドに指定して) マウントすれば、32ビット chroot アプリケーションからすぐにプリンターが使えるようになるはずです。

# mkdir /path/to/chroot/var/run/cups
# Example: # mkdir /opt/arch32/var/run/cups

# mount -o bind /var/run/cups /path/to/chroot/var/run/cups

サーバーパッケージのインストール

以下のパッケージとプリンタードライバが必要になります。公式リポジトリからインストールしてください。

  • cups - CUPS デーモン
  • ghostscript - (任意) PostScript インタプリタ
  • gsfonts - GhostScript 標準 Type1 フォント

ネットワークを介したプリンターブラウジングを有効にしたいのならば、avahi もインストールして systemd を使って avahi-daemon.service を有効にしてください。

Samba プロトコルを使ってシステムをネットワークプリンターに接続する場合、もしくはシステムを Windows クライアント用の印刷サーバーにする場合、samba もインストールしてください。

プリンタードライバ

以下はドライバパッケージの一部です。プリンターに合わせて適切なドライバを選んで下さい:

  • cndrvcups-lbAUR - Canon の UFR2 ドライバーで LBP, iR, MF シリーズのプリンターをサポートしています。パッケージは AUR から利用可能です。
  • cnijfilter-mg4200AUR - Canon MG4200 のプリンタードライバー。
  • cups-pdf - 送られたジョブから PDF を生成する仮想 PDF プリンターを設定するためのパッケージ。
  • foo2zjsAUR - HP Laserjet 1018 など ZjStream プロトコルを使うプリンターのためのドライバー。ここ に詳細があります。パッケージは AUR から利用可能です。
  • foomatic-db, foomatic-db-engine, foomatic-db-nonfree - Foomatic は Unix でフリーソフトウェアのプリンタードライバをスプーラと統合するデータベース駆動型のシステムです。
  • gutenprint - Canon, Epson, Lexmark, Sony, Olympus, PCL のプリンターで GhostScript, CUPS, Foomatic, GIMP を使うための高品質なドライバのコレクション
  • hplip - HP の DeskJet, OfficeJet, Photosmart, Business Inkjet と複数の LaserJet プリンター機種、そして多数の Brother プリンター用のドライバーです。
  • hpojAUR - HP の Officejet を使っているのならば、このパッケージをインストールして指示に従ってこのスレッドに書かれているような問題を回避する必要があります。パッケージは AUR から利用可能です。
  • samsung-unified-driverAUR - Samsung のプリンターとスキャナー用の統合 Linux ドライバー。ML-2160 などの新しいプリンターで必要になります。パッケージは AUR から利用可能です。
  • splix - SPL (Samsung Printer Language) プリンターに対応する Samsung のドライバーです。

どのドライバーパッケージをインストールすればいいかわからなかったり、使っているドライバーが動いているのかどうか不明な場合、全てのドライバーをインストールするのが一番簡単な解決策です。パッケージの名前とは関係ないドライバーが必要になることもあるので注意してください。例えば、Brother HL-2140 には hplip ドライバーをインストールする必要があります。

プリンター PPD のダウンロード

プリンターによっては、この手順は必要ないかもしれません。標準の CUPS にすでに相当数の PPD (Postscript Printer Description) ファイルが含まれているからです。さらに、foomatic-filters, gimp-print, hplip パッケージにも少数の PPD ファイルが入っており CUPS によって自動で検知されます。

以下は Linux Printing ウェブサイトから引用した PPD ファイルの説明です:

"全ての PostScript プリンターには、特定のプリンター機種に関するプリンター固有の情報が含まれた PPD ファイルがメーカーによって提供されています: プリンターのカラーやフォント、PostScript レベルなどプリンターの基本的な機能と、用紙サイズや解像度などユーザーが調整できるオプション。"

プリンターの PPD が CUPS に存在しない時は:

  • AUR をチェックしてプリンターやメーカーのパッケージが存在しないか確認してください
  • OpenPrinting データベース にアクセスしてメーカーとプリンターの機種を選択してください
  • メーカーのサイトに行って GNU/Linux 用のドライバーを配布してないか検索してください
ノート: PPD ファイルは /usr/share/cups/model/ に置きます。

プリンタードライバーの他のソース

Turboprint は GNU/Linux でサポートされていないプリンター (例えば Canon i*) 用のプロプライエタリのドライバーです。CUPS とは違って、高品質の印刷にはウォーターマークが加えられたり料金を支払う必要があります。

ハードウェアのサポートと設定

USB プリンター

ヒント: ほとんどの USB プリンターは何も設定しなくても動作します。このセクションをスキップして、あなたのプリンターが動かないとわかったときに読みなおして下さい。

USB プリンターには2つの方法でアクセスが可能です: usblp カーネルモジュールと libusb。前者はクラシックな方法になります。やっていることはシンプルです: シリアルデータストリームとしてデータをデバイスファイルに書き出してプリンターに送信します。同じデバイスファイルを読むことで bi-di アクセスが可能になり、インク残量や状態、プリンタ性能情報 (PJL) を読み出せます。シンプルなプリンタでは問題なく動作しますが、複合機 (プリンタ・スキャナ) には適しておらず HP などのメーカーはバックエンドを提供しています。ソース: here

usblp のブラックリスト化

警告: cups バージョン 1.6.0 では、usblp カーネルモジュールをブラックリストに入れる必要はなくなっています。 ブラックリストを使わないと解決できない問題を発見した時は上流である CUPS のバグトラッカーに報告してください。おそらく Till Kamppeter (Debian の CUPS メンテナ) とコンタクトが取れるはずです。詳しくは upstream bug を見て下さい。

USB プリンタが動作しない問題がある場合、usblp カーネルモジュールのブラックリスト化を試すことができます:

/etc/modprobe.d/blacklistusblp.conf
blacklist usblp

カスタムカーネルのユーザーは先に進む前に usbcore カーネルモジュールを手動でロードする必要があるかもしれません。

モジュールをインストールしたら、プリンタを接続して次を実行することでカーネルがプリンタを検知したかどうか確認できます:

# tail /var/log/messages.log

もしくは

# dmesg

usblp を使っている場合、プリンタが検知されると以下のような出力がされているはずです:

Feb 19 20:17:11 kernel: printer.c: usblp0: USB Bidirectional
printer dev 2 if 0 alt 0 proto 2 vid 0x04E8 pid 0x300E
Feb 19 20:17:11 kernel: usb.c: usblp driver claimed interface cfef3920
Feb 19 20:17:11 kernel: printer.c: v0.13: USB Printer Device Class driver

usblp をブラックリストに入れた場合、以下のように表示されます:

usb 3-2: new full speed USB device using uhci_hcd and address 3
usb 3-2: configuration #1 chosen from 1 choice

パラレルポートプリンター

パラレルポートプリンターを使うには lp, parport, parport_pc カーネルモジュールをロードする必要があります。

次を実行してセットアップを確認してください:

# tail /var/log/messages.log

おそらく次のような表示があるはずです:

lp0: using parport0 (polling).

USB からパラレルポートへの変換器を使っている場合、CUPS はプリンターを検知することができません。対策としては、異なる接続タイプを使ってプリンターを追加し /etc/cups/printers.conf の DeviceID を変更してください:

DeviceID = parallel:/dev/usb/lp0

HP プリンター

警告: hplip ツールスタックは python2 を使っています。おそらく hp-setup の実行中、/usr/bin/python/usr/bin/python3 へのシンボリックリンクになっているために構文エラーが発生します。一時的に /usr/bin/python から /usr/bin/python2 にリンクを張って下さい。セットアップを終了した後は戻すようにしてください。

HP のプリンターでは HP の Linux セットアップツールを使ってインストールすることも可能です。公式リポジトリから hplip をインストールしてください。

qt フロントエンドで起動するには:

# hp-setup -u

コマンドラインで起動するには:

# hp-setup -i

systray スプールマネージャを起動するには:

$ hp-systray

PPD ファイルは /usr/share/ppd/HP/ にあります。

ノート: 依存パッケージの gobject/dbus が欠けているというエラーが表示される場合は、python2-gobject2python2-dbus をインストールしてください。詳しくはバグレポートを見て下さい。

プロプライエタリの HP プラグインが必要なプリンター (Laserjet Pro P1102w や 1020 など) を使うには、AUR から hplip-pluginAUR パッケージをインストールしてください。

警告: hplip-setup のバグによって、AUR から前述の hplip-pluginAUR パッケージをインストールしても、システムトレイや CUPS のログにエラー Print job failed - required plug-in not found. Please run hp-plugin が表示される場合があります。修正するには、CUPS のウェブインターフェイスからプリンターを修正してドライバーを手動で選択してください (en,en バージョンが推奨)。その後 CUPS サービスを再起動してください。
ノート: hplipfoomatic-db-engine に依存しており、プリンターが CUPS に追加されたときにウェブインターフェイスでドライバーリストが表示されないという問題が起こります (エラー: "Unable to get list of printer drivers")。解決するには、まず hplip をインストールして適切な PPD ファイルを /usr/share/ppd/HP/ から取得してください。次に、hplip を完全に削除します (不必要な依存パッケージも)。最後に、CUPS のウェブ UI を使って手動でプリンターをインストールしてください。先に取得した PPD ファイルを選択して hplip を再インストールします。再起動後、プリンターは完全に動作するようになっているはずです。

設定

CUPS がインストールされた今、印刷ソリューションを設定する様々なオプションが存在します。いつもどおり、コマンドラインを使う方法は自由に使えます。CUPS にはフル機能のウェブインターフェイスも内蔵されています。同じく、GNOME や KDE などのデスクトップ環境にはプリンターの管理を助ける便利なプログラムが付いています。あなたの必要に応じて、どれか一つの方法を選ぶことが可能です。

コンピュータに直接プリンターを接続するのではなく、ネットワークプリンターに接続するつもりならば、先に CUPS printer sharing のページを読んでおくといいかもしれません。GNU/Linux システム間でのプリンターの共有はとても簡単でほとんど設定が必要ありません。他方、Windows と GNU/Linux で共有するにはちょっとした作業が必要になります。

CUPS デーモン

ノート: cups 2.0.0 から、サービスの名前が cups.service から org.cups.cupsd.service に変更されています。このパッケージは2014年10月31日から extra リポジトリに入りました。バージョン 2.0.0 にアップデートするときは、古いサービスを手動で無効化する必要があります。/etc/systemd/system/ サブディレクトリに壊れたシンボリックリンクが残ってしまい、存在しないサービスがあると systemd によって警告が表示されてしまいます。

CUPS をインストールしたら、systemd を使って org.cups.cupsd.service を起動できます。必要に応じて有効にしてください。

任意で、CUPS は Avahi のブラウジングを使ってネットワーク上にある共有プリンターを発見することができます。サーバーがどこにあるのかわからないような巨大なセットアップを使っているときに便利です。この機能を使用するには、cups-browsed.service systemd ユニットを起動してください。

ウェブインターフェイスとツールキット

デーモンが起動したら、ブラウザを開いて次のページに行って下さい: http://localhost:631 (localhost /etc/hostname に書かれているホストネームに置き換える必要があるかもしれません)。

ここから、ウィザードに従ってプリンターを追加してください。通常は Adding Printers and ClassesAdd Printer をクリックしてウィザードを開始します。ユーザー名とパスワードの入力を求められたら、root でログインしてください。プリンターに割り当てられる名前にあまり意味はありません、これは 'location' や 'description' にも同じことが言えます。次に、選択するデバイスのリストが表示されます。プリンターの実際の名前はラベルの横に表示されます (例: USB プリンターなら USB Printer #1 の後)。最後に、適切なドライバを選択すれば設定は完了です。

Maintenance ドロップダウンメニューから Print Test Page を押して設定をテストしてください。印刷がされなかったり設定が正しく適用されていない場合は、おそらく適切なプリンタードライバが欠けているのが問題です。

ヒント: 他のフロントエンドは #他の CUPS インターフェイス を参照してください。
ノート:
  • USB プリンターを設定するとき、Add Printer ページにプリンターが表示されるはずです。"SCSI printer" オプションしか表示されない場合は、おそらく CUPS がプリンターを認識できていません。
  • HP の複合機で hplip パッケージを使ってワイヤレススキャンを有効にするには、HTTP プロトコルを使ってネットワークプリンターとしてプリンターを追加する必要があります。使用する URI を得るには、hp-makeuri コマンドを実行してください。

CUPS の管理

ウェブインターフェイスでプリンターを管理する時 (例: プリンターを追加・削除する、印刷タスクを停止する) はユーザー名とパスワードが必要になります。デフォルトのユーザー名は sys グループに割り当てられたユーザー、もしくは root です。他の admin グループ (例: printadmin) は /etc/cups/cups-files.confSystemGroup 行に追加することができます (この行を新しく加える必要があるかもしれません):

 # Administrator user group, used to match @SYSTEM in cupsd.conf policy rules...
SystemGroup sys root 
SystemGroup printadmin

グループを作成してください (man groupadd):

# groupadd printadmin 
# groupadd lp

グループにユーザーを追加してください (man gpasswd):

# gpasswd -a username printadmin       # for printer administration
# gpasswd -a username lp               # for printing priviledges

変更を適用するには org.cups.cupsd.service デーモンを再起動してログインし直す必要があります:

# systemctl restart org.cups.cupsd.service

root アカウントがロックされている (つまり sudo を使っている) と、デフォルトのユーザー名 (root) とパスワードでは CUPS の管理インターフェイスにログインできません。この投稿を読んで他のユーザーを cups の管理者として追加してください。

ウェブインターフェイスにリモートアクセスする

デフォルトでは、CUPS のウェブインターフェイスは localhost (インストールしたコンピュータ) からしかアクセスできないようになっています。インターフェイスに外部からアクセスするには、以下の変更を /etc/cups/cupsd.conf ファイルに加えて下さい。次の行を:

Listen localhost:631

下のように置き換えてください。

Port 631

これで CUPS がリクエストを受け取るようになります。

3つのアクセスレベルを設定することができます:

<Location />           #サーバーへのアクセス
<Location /admin>	#admin ページヘのアクセス
<Location /admin/conf>	#設定ファイルへのアクセス

リモートホストに以上のレベルのどれか一つを与えるには、レベルのセクションに Allow の記述を追加してください。Allow は以下のような形式で使うことができます:

Allow from all
Allow from host.domain.com
Allow from *.domain.com
Allow from ip-address
Allow from ip-address/netmask
Allow from @LOCAL

また、Deny も使うことが可能です。例えば、ローカルネットワークインターフェイス上にあるホスト全てに完全なアクセス権を与えるには、ファイル /etc/cups/cupsd.conf に以下を記述します:

# Restrict access to the server...
# By default only localhost connections are possible
<Location />
   Order allow,deny
   Allow from @LOCAL
</Location>

# Restrict access to the admin pages...
<Location /admin>
   Order allow,deny
   Allow from @LOCAL
</Location>

# Restrict access to configuration files...
<Location /admin/conf>
   AuthType Basic
   Require user @SYSTEM
   Order allow,deny
   Allow From @LOCAL
</Location>

次の設定も追加する必要があるかもしれません:

DefaultEncryption Never

この設定によって次のエラーを止めることができます: 426 - Upgrade Required when using the CUPS web interface from a remote machine。

コマンドライン設定

コマンドラインからツール (lp* と cups* コマンドファミリー) を使って CUPS を完全に操作することができます。

Arch Linux では、ほとんどのコマンドはシェルの自動補完をサポートしています。 また、コマンドラインのスイッチはグループ化することはできないので注意してください。

デバイスを一覧する
# lpinfo -v
ドライバを一覧する
# lpinfo -m
新しいプリンターを追加する
# lpadmin -p printer -E -v device -P ppd

printer はあなたが自由に設定できます。デバイスは lpinfo -v コマンドで取得できます。 例:

# lpadmin -p HP_DESKJET_940C -E -v "usb://HP/DESKJET%20940C?serial=CN16E6C364BH"  -P /usr/share/ppd/HP/hp-deskjet_940c.ppd.gz

以下のコマンドの、printer はあなたが設定したプリンターの名前に置き換えてください。

デフォルトのプリンターを設定する
$ lpoptions -d printer
状態をチェックする
$ lpstat -s
$ lpstat -p printer
プリンターを無効にする
# cupsdisable printer
プリンターを有効にする
# cupsenable printer
プリンターを削除する

まず印刷要求のエントリを全て拒否するように設定してください:

# cupsreject printer

次にプリンターを無効にしてください。

# cupsdisable printer

最後にプリンターを削除してください。

# lpadmin -x printer
ファイルを印刷する
$ lpr file
$ lpr -# 17 file              # ファイルを17部印刷する
$ echo "Hello, world!" | lpr -p # print the result of a command. The -p switch adds a header.
印刷キューを確認する
$ lpq
$ lpq -a # on all printers
印刷キューを削除する
# lprm   # 最後のエントリを削除
# lprm - # 全てのエントリを削除

他の CUPS インターフェイス

GNOME

system-config-printerインストールすることでプリンターを設定・管理できます。このプログラムは複数の gnome 依存パッケージを呼びこむことがあります。

cups スケジューラを管理するのに必要な特権をユーザーが持っていない場合、system-config-printer は起動時に root パスワードの入力を求めます。以下の設定をすることでこれを回避することが可能です。

1. cups スケジューラを管理するグループを作成してください:

# groupadd lpadmin

2. ユーザーを新しく作成したグループに追加してください:

# usermod -aG lpadmin username

3. cups が新しく作成したグループを使うように設定してください:

/etc/cups/cups-files.conf
 ...
 SystemGroup sys root lpadmin
 ...

4. cups を再起動してください:

# systemctl restart org.cups.cupsd.service

5. 一度ログアウトしてからログインしなおすか、コンピュータを再起動してください。

KDE

KDE のユーザーはコントロールセンターからプリンターを変更することが可能です。ハードウェアグループにプリンターインターフェイスが現れない時は kdeutils-print-manager パッケージをインストールする必要があるかもしれません。インターフェイスの使用方法など詳しい情報はデスクトップ環境のドキュメントを参照してください。

その他

AURgtklpAUR があります。

PDF 仮想プリンター

ノート: GNOME では、PDF や Postscript ファイルに直接プリントすることが可能なため、そのような場合 CUPS-PDF が必要ありません。

cups-pdf パッケージを使うことで送信されたデータから PDF を作成する仮想プリンターをセットアップすることができます。このパッケージは必須ではありませんが、使うと非常に便利です。

パッケージをインストールした後、他のプリンターと同じようにウェブインターフェイスを使って設定してください。cups の印刷マネージャ http://localhost:631 にアクセスして選択してください:

Administration -> Add Printer
Select CUPS-PDF (Virtual PDF), choose for the make and driver:
Make:	Generic
Driver:	Generic CUPS-PDF Printer

生成された PDF ドキュメントは /var/spool/cups-pdf のサブディレクトリに置かれます。通常、サブディレクトリにはジョブを実行したユーザーの名前が付けられます。ちょっとした設定で、印刷した PDF ドキュメントをもっと簡単に見つけられるようにできます。/etc/cups/cups-pdf.conf を編集して、次の行を

#Out /var/spool/cups-pdf/${USER}

下のように変更してください

Out ${HOME}

PostScript に印刷する

CUPS-PDF (仮想 PDF プリンター) は実際は PostScript ファイルを作成してから ps2pdf ユーティリティを使って PDF を作成しています。PostScript に印刷するには、印刷ダイアログでプリンターとして "CUPS-PDF" を選択し、"print to file" のチェックボックスを選択して、印刷を押し、filename.ps を入力して保存をクリックするだけです。これはファックスなどで便利です。

トラブルシューティング

印刷が機能しない時は /etc/cups/cupsd.conf の 'LogLevel' を次のように設定して:

LogLevel debug

次のコマンドで /var/log/cups/error_log からの出力を表示してください:

# tail -n 100 -f /var/log/cups/error_log

出力の左端の文字の意味は:

  • D=デバッグ (Debug)
  • E=エラー (Error)
  • I=情報 (Information)
  • など

以下のファイルも有用です:

  • /var/log/cups/page_log - 印刷が成功する度に新しいエントリを表示します
  • /var/log/cups/access_log - cupsd http1.1 サーバー活動全てを表示します

勿論、問題を解決するには CUPS がどうやって動いているのか知るのが重要です:

  1. '印刷'が選択されると (ほとんどの) アプリケーションは .ps ファイル (PostScript、ページの見た目を記述するスクリプト言語) を CUPS に送信します。
  2. 次に CUPS はプリンターの PPD ファイル (プリンターの定義ファイル) を調べ、プリンターが理解する言語 (PJL, PCL など) に .ps ファイルを変換するにはどのフィルターが必要なのか目星をつけます (通常は GhostScript)。
  3. GhostScript が入力を受け取り、使用するフィルターを調べ、フィルターを適用して .ps ファイルをプリンターが理解するフォーマットに変換します。
  4. そして変換されたものはバックエンドに送信されます。例えば、プリンターが USB ポートに接続されている場合は、USB バックエンドが使われます。

文章を印刷して error_log を見れば印刷プロセスのさらに詳しいイメージがわかります。

アップグレードによる問題

CUPS や関連プログラムのパッケージのバージョンが上がった後に起こる問題

CUPS が動作しなくなった

おそらく新しいバージョンを正しく動作させるために新しい設定ファイルが必要になっています。例えば、localhost:631 から CUPS を管理しようとすると "404 - page not found" のようなメッセージが表示されます。

新しい設定を使うには、/etc/cups/cupsd.conf.default/etc/cups/cupsd.conf にコピーして (必要なら古い設定をバックアップしてください) から CUPS を再起動して新しい設定を適用してください。

全てのジョブが"停止"になる

プリンターに送ったジョブが全て"停止"になる場合は、プリンターを削除してからもう一度追加してください。 CUPS のウェブインターフェイス を使って、Printers > Delete Printer に行って下さい。

プリンターの設定を確認するには Printers から Modify Printer に行って下さい。表示された情報をコピーして、次のページに進むには 'Modify Printer' をクリックしてください。

全てのジョブが"プリンターが応答していません"になる

ネットワークプリンターを使っている場合、CUPS が CUPS が接続 URI に使っている名前が DNS によってプリンターの IP を解決しているか確認してください。例えばプリンターの接続が次のようになっている場合:

lpd://BRN_020554/BINARY_P1

ホスト名 'BRN_020554' が CUPS を動かしているサーバーからプリンターの IP に解決されるようにする必要があります。

PPD のバージョンが gutenprint と互換性がない

次を実行してください:

# /usr/bin/cups-genppdupdate

そして CUPS を再起動してください (このことは gutenprint のインストール後のメッセージでも指示されます)。

その他

プリンターが "Rendering completed" 状態で止まってしまう

インクの残量が少なくなると、"Rendering completed" 状態でプリンターが止まってしまうことがあります。また、ネットワークプリンターの場合、それによってネットワークに正しく接続されているのにもかかわらず、CUPS からプリンターが制御できなくなっているのかもしれません。この場合、インクカートリッジを交換することでプリンターは "Ready" 状態に戻り、ネットワークプリンターならば、プリンターが CUPS からまた使えるようになります。

ノート: サードパーティ製のインクカートリッジを使っている場合、プリンターによって示されるインク残量が正確ではないことがあります。サードパーティ製のインクを使っていてプリンターが問題なく動作していたのに、"Rendering completed" 状態で動かなくなった場合は、インクが残っていると表示されていたとしてもまずインクカートリッジを交換してみてください。

インクがなくなっているのが原因ではないときは /etc/cups/var/log/cups の "Group ID" を確認してください。"root" 権限がある場合は、/var/spool/cups も確認します。ファイルには GID lp がなくてはなりません。ファイルに GID nobody が書かれている場合は、/etc/cups/cups-files.conf ファイルの "Group" と "SystemGroup" ディレクティブのグループを確認してください。通常は Group lpSystemGroup lpadmin sys root になっています。"Group" に書かれているグループが "SystemGroup" の方には入ってないことになってないかチェックしてください。特に、lp が "Group" ディレクティブにはあるのに、"SystemGroup" ディレクティブの方では載っていないか確認してください。これは昔に CUPS と KDE の wiki ページで推奨されていたのと逆です。"SystemGroup" ディレクティブに lp を追加していたときは、"SystemGroup" から lp を削除するか、次のコマンドを実行して "SystemGroup" ディレクティブの lplpadmin に変更してください:

# groupadd -g107 lpadmin
GID 問題の説明

For security reasons, cupsd does not allow external CUPS helper programs, which are run with the GID selected with the "Group" directive, to run with any GID of the administrative groups, which are those GIDs listed in the "SystemGroup" directive. If the named group in the Group directive is also in the SystemGroup directive, then cupsd will instead run the helper programs with GID nobody, without warning. Note that the printer devices in /dev/, for instance /dev/parport0, are created with user root and group lp. When cupsd then tries to print, it "pauses" or "stops" because it does not have permission to write the printer device file, and does not provide any useful error message. The printer device files can be made "world writable" to bypass the problem, but that is insecure and is not the proper solution.

As of CUPS version 2.0.0-2, if the group in the Group directive is also in the SystemGroup directive, cupsd will exit immediately after starting, and, at a log level of "notice" or higher, will log an error message to the default error log, but not to the system log.

/var/log/cups/error_log
Group and SystemGroup cannot use the same groups.

This solves the problem of cupsd running in a non-functional state and failing to print without explanation.

At the default log level of "warn", no group collision error message is logged. To see this error message, increase the log level to "notice", "info", "debug", or "debug2".

/etc/cups/cupsd.conf
LogLevel notice

Error messages can be sent to the systemd-journald log instead of to the default /var/log/cups/error_log, but not to both, by explicitly setting the ErrorLog directive.

/etc/cups/cups-files.conf
ErrorLog syslog

Currently, even then, the command systemctl status org.cups.cupsd.service will not properly display the final group collision error message, but the error message can still be seen in the journal, with for instance, sudo journalctl -f.

CUPS のパーミッションエラー

  • Some users fixed 'NT_STATUS_ACCESS_DENIED' (Windows clients) errors by using a slightly different syntax:
smb://workgroup/username:password@hostname/printer_name
  • Sometimes, the block device has wrong permissions:
# ls /dev/usb/
lp0
# chgrp lp /dev/usb/lp0

HPLIP プリンターが "/usr/lib/cups/backend/hp failed" エラーを送る

Make sure dbus is installed and running. If the error persists, try starting avahi-daemon.

Try adding the printer as a Network Printer using the http:// protocol. Generate the printer URI with hp-makeuri.

ノート: There might need to set permissions issues right. Follow indications here: CUPS#Device node permissions.

HPLIP プリンターはジョブが完了したと言ってるのにプリンターが何もしない

This happens on HP printers when you select the (old) hpijs driver (e.g. the Deskjet D1600 series). Instead, use the hpcups driver when adding the printer.

Some HP printers (e.g HP LaserJet) require their firmware to be downloaded from the computer every time the printer is switched on. If there is an issue with udev (or equivalent) and the firmware download rule is never fired, you may experience this issue. As a workaround, you can manually download the firmware to the printer. Ensure the printer is plugged in and switched on, then enter

hp-firmware -n

hp-setup が見つかったプリンターの PPD ファイルを指定するように要求する

hp-setup を実行する前に CUPS をインストールしてください。

Qt をインストールしたのに、hp-setup が "Qt/PyQt 4 initialization failed" と表示する

"hp-check -t" won't give you useful information to find the required package. You have to install all the "Dependent Packages" prefixed with "python2" in https://www.archlinux.org/packages/extra/x86_64/hplip/

hp-setup でプリンターが自動的に見つかったがテストページを印刷しようとするとすぐ "Unable to communicate with device" と表示する

This at least happens to hplip 3.13.5-2 for HP Officejet 6500A through local network connection. To solve the problem, specify the IP address of the HP printer for hp-setup to locate the printer.

hp-toolbox がエラーを送信する, "Unable to communicate with device"

hp-toolbox を通常のユーザーとして実行すると以下のようなメッセージが表示される場合:

# hp-toolbox
# error: Unable to communicate with device (code=12): hp:/usb/printer id

おそらくユーザーを lp と sys グループに追加する必要があります。

この問題は MS Windows のドライバーのために仮想 CD-ROM ドライブを持っている P1102 などのプリンターでも発生します。lp dev が現れたり消えたりします。そのようなときは、usb_modeswitch パッケージを試して下さい。"Smart Drive" がオフになります (パッケージに udev ルールが含まれています)。

ネットワークプリンターで avahi-daemon が動作していないときにもこのエラーが起こることがあります。また、プリンターの IP アドレスが DHCP によって変更されたために、hp-setup で設定したプリンターの IP アドレスでプリンターが見つからないという可能性もあります。この場合、DHCP サーバーの設定で DHCP の予約をプリンターに追加してください。

HP プリンターで CUPS が '"foomatic-rip" not available/stopped with status 3' と返す

If receiving any of the following error messages in /var/log/cups/error_log while using a HP printer, with jobs appearing to be processed while they all end up not being completed with their status set to 'stopped':

Filter "foomatic-rip" for printer printer_name not available: No such file or director

or:

PID 5771 (/usr/lib/cups/filter/foomatic-rip) stopped with status 3!

make sure hplip has been installed, in addition to the packages mentioned above. See this forum post for more information.

unauthorised エラーで印刷が失敗する

If the user has been added to the lp group, and allowed to print (set in cupsd.conf), then the problem lies in /etc/cups/printers.conf. This line could be the culprit:

AuthInfoRequired negotiate

Comment it out and restart CUPS.

Unknown supported format: application/postscript

/etc/cups/mime.convs にある次の行をコメントアウトしてください:

application/octet-stream        application/vnd.cups-raw        0      -

そして /etc/cups/mime.types に以下を追加してください:

application/octet-stream

Finding URIs for Windows print servers

Sometimes Windows is a little less than forthcoming about exact device URIs (device locations). If having trouble specifying the correct device location in CUPS, run the following command to list all shares available to a certain windows username:

$ smbtree -U windowsusername

This will list every share available to a certain Windows username on the local area network subnet, as long as Samba is set up and running properly. It should return something like this:

 WORKGROUP
	\\REGULATOR-PC   		
		\\REGULATOR-PC\Z              	
		\\REGULATOR-PC\Public         	
		\\REGULATOR-PC\print$         	Printer Drivers
		\\REGULATOR-PC\G              	
		\\REGULATOR-PC\EPSON Stylus CX8400 Series	EPSON Stylus CX8400 Series

What is needed here is first part of the last line, the resource matching the printer description. So to print to the EPSON Stylus printer, one would enter:

smb://username.password@REGULATOR-PC/EPSON Stylus CX8400 Series

as the URI into CUPS. Notice that whitespaces are allowed in URIs, whereas backslashes get replaced with forward slashes. If it won't work try '%20' instead of spaces.

Print-Job client-error-document-format-not-supported

foomatic パッケージをインストールして foomatic ドライバーを使ってみて下さい。

Unable to get list of printer drivers

  • /etc/cups/client.confServerName に http:// が付いていないか確認してください:
ServerName localhost:631
  • Foomatic ドライバーを削除するか、#HP プリンター に書かれている解決方法を見て下さい。

lp: Error - Scheduler Not Responding

次のコマンドを使って文章を印刷する際にこのエラーが表示される場合:

$ lp document-to-print

CUPS_SERVER 環境変数を設定してみてください:

$ export CUPS_SERVER=localhost

これで問題が解決するときは、~/.bash_profile に上記の行を追加することで永続化できます。

CUPS prints only an empty and an error-message page on HP LaserJet

There is a bug that causes CUPS to fail when printing images on HP LaserJet (in my case 3380). The bug has been reported and fixed by Ubuntu. The first page is empty, the second page contains the following error message:

 ERROR:
 invalidaccess
 OFFENDING COMMAND:
 filter
 STACK:
 /SubFileDecode
 endstream
 ...

この問題を修正するには、root で以下のコマンドを実行します:

# lpadmin -p printer -o pdftops-renderer-default=pdftops

"Using invalid Host" エラーメッセージ

/etc/cups/cupsd.confServerAlias * を追加してみてください。

プリンターが印刷をせず CUP ウェブインターフェイスには "Filter failed" メッセージが残る (HP プリンター)

プリンターの USB ポートのパーミッションを変更してください:

lsusb コマンドでバスとデバイスの番号を取得:

$ lsusb
Bus <BUSID> Device <DEVID>: ID <PRINTERID>:<VENDOR> Hewlett-Packard DeskJet D1360

得られた情報を利用してパーミッションを設定:

# chmod 0666 /dev/bus/usb/<BUSID>/<DEVID>

パーミッションの変更を永続化するため、コンピューターが起動する度に自動的に変更されるようにするには、以下の行を追加してください。

/etc/udev/rules.d/10-local.rules
SUBSYSTEM=="usb", ATTRS{idVendor}=="<VENDOR>", ATTRS{idProduct}=="<PRINTERID>", GROUP="lp", MODE:="666"

システムによって変わるので、udev#デバイスの属性を一覧する のページを見て下さい。

CUPS ウェブインターフェイスに "Filter failed" というメッセージを残してプリンターが印刷を行わない (ネットワークで接続された HP プリンター)

avahi-daemon サービスを起動・有効化・再起動してください。

HPLIP 3.13: Plugin is installed, but HP Device Manager complains it is not

The issue might have to do with the file permission change that had been made to /var/lib/hp/hplip.state. To correct the issue, a simple chmod 644 /var/lib/hp/hplip.state and chmod 755 /var/lib/hp should be sufficient. For further information, please read this link.

プリンターが CUPS から認識されない

If your printer is not listed in the "Add Printers" page of the CUPS web interface, nor by lpinfo -v, try the following (suggested in this thread):

  • Remove usblp from blacklist
  • Load usblp module
# modprobe usblp
  • Stop CUPS
  • Add the following udev rule in a new rule file:
/etc/udev/rules.d/10-cups_device_link.rules
KERNEL=="lp[0-9]", SYMLINK+="%k", GROUP="lp"
  • Reload udev rules:
# udevadm control --reload-rules
  • Unplug and re-plug the printer.
  • Wait a few seconds and then start CUPS service.

Can't load /etc/samba/smb.conf

SMB 上のリモートプリンターに印刷しようとすると "Can't load /etc/samba/smb.conf - run testparm to debug it" というエラーメッセージが表示される場合、空の /etc/samba/smb.conf ファイルを作成してください:

# mkdir /etc/samba
# touch /etc/samba/smb.conf

そして cupsd を再起動してください。

CUPS の systemd サービスが有効になっているのに起動しない

CUPS によって提供されている systemd の .service ファイルはソケットアクティベーションを使用しており、アプリケーションが CUPS のソケットに接続したときに初めてサービスが起動するようになっています。しかしながら、CUPS によって提供されている systemd の .socket ファイルはローカルの /run/cups/cups.sock ソケットでしか動作しません。

ネットワーク上に印刷ジョブが開始されたときに CUPS が起動するようにするには、以下のファイルを作成します:

/etc/systemd/system/org.cups.cupsd.socket
.include /usr/lib/systemd/system/org.cups.cupsd.socket

[Socket]
ListenDatagram=0.0.0.0:631

そして systemd をリロードします:

# systemctl --system daemon-reload

ちゃんと全てが動作するか確認してください:

# systemctl is-enabled org.cups.cupsd.service || systemctl enable org.cups.cupsd.service
# systemctl status org.cups.cupsd.socket
org.cups.cupsd.socket - CUPS Printing Service Sockets
         Loaded: loaded (/etc/systemd/system/org.cups.cupsd.socket; enabled)
         Active: inactive (dead)
         Listen: /run/cups/cups.sock (Stream)
                 0.0.0.0:631 (Stream)
                 0.0.0.0:631 (Datagram)

これでローカルでもネットワークごしでも印刷がされると CUPS が自動的に起動するはずです。

プリンターを追加するときに "Forbidden" エラーが発生する

If adding a printer through the web interface returns an error: Forbidden, the most likely reason is that the privileges are not set correctly. One way to fix it is to add the administering user to the group sys. For example,

# usermod -a -G sys username

CUPS によってプリンターが認識されるのに接続できない

デバッグログを有効にしてください。Executing backend "/usr/lib/cups/backend/dnssd"... と何度も表示されるときはプリンター設定の dnssd を socket に変更してください。

例: socket://192.168.11.6:9100。ポート番号は nmaptelnet your-printer-ip 9100 で確認できます。

参照