「Canon CAPT」の版間の差分

提供: ArchWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
(文字列「http://askubuntu.com/」を「https://askubuntu.com/」に置換)
(同期)
 
12行目: 12行目:
 
== インストール ==
 
== インストール ==
   
{{aur|capt-src}} パッケージを[[インストール]]してください。オープンソースの CAPT ドライバーは {{aur|captdriver-git}} でインストールできます
+
{{aur|capt-src}} パッケージを[[インストール]]してください。
   
  +
32ビットのライブラリパッケージに依存しているため [[multilib]] の有効化が必要です。
== 設定 ==
 
   
{{Note|CUPS のウェブイフェイ CAPT プリンターをンストルすることできません [https://askubuntu.com/a/464334]。以下のように手動でインストールしてください}}
+
(開発途上の) オープース CAPT ドラーは {{aur|captdriver-git}} でインストールできます
   
  +
== 設定 ==
''lpadmin'' を使って CUPS にプリンターを登録します:
 
   
  +
Canon のドライバーはローカルデーモンを使ってプリンターと通信し、CUPS ドライバーを使ってラッピングします。
# lpadmin -p ''printer_model'' -m ''printer_ppd_file'' -v ccp://localhost:59687 -E
 
   
  +
プリンターを設定するには、[[CUPS]] の記事に従って、''CAPT プリンター''を追加して {{ic|ccp://localhost:59787}} の [[CUPS#プリンター URI]] を使ってください。{{ic|lpinfo -m}} を使用するか [https://help.ubuntu.com/community/CanonCaptDrv190 Ubuntu ヘルプページ] の表をチェックして適切な機種を探して、サポートされているプリンターと対応する PPD を確認してください。
{{ic|/usr/share/cups/model}} の中から適切な PPD を見つけてください。プリンターの機種名にあわせて、PPD の中にある ''ShortNickName'' を使ったり、ファイル名から直接考察してください。例: {{ic|CNCUPS'''LBP6310'''CAPTK.ppd}}。
 
   
  +
{{Note|
もしくは、[https://help.ubuntu.com/community/CanonCaptDrv190 Ubuntu のヘルプページ] にある表を確認して、サポートされているプリンターと対応する PPD を確認してください。
 
  +
* CUPS のウェブインターフェイスで CAPT プリンターをインストールすることはできません [https://askubuntu.com/a/464334]。[[CUPS#CLI ツール|CLI ツール]]を使ってください。
  +
* ポート {{ic|59787}} で上手く行かない場合、{{ic|59'''6'''87}} 番ポートを試してみてください。
  +
* 機種によっては PPD が複数あることもあります。最後の文字が機種が発売された地域を示しています (<nowiki>J = Japan, K = United Kingdom, S = United States</nowiki>)。}}
   
  +
次に、''ccpdadmin'' で CAPT ドライバーとプリンターを登録してください。{{ic|''queue_name''}} は先に確認したキュー名に置き換えてください (例: {{ic|LBP6310}})。また、{{ic|''printer_address''}} はローカルプリンターの場合は USB 端子に (例: {{ic|/dev/usb/lp0}})、ネットワークプリンターの場合は IP アドレスに {{ic|net:}} を付けた値に置き換えてください (例: {{ic|net:192.168.1.100}}):
{{Note|1=機種によっては PPD が複数あることもあります。最後の文字が機種が発売された地域を示しています (J = 日本, K = 英国, S = 米国)。}}
 
   
  +
# ccpdadmin -p ''queue_name'' -o ''printer_address''
例えば、Canon LBP6310dn (英国モデル) の場合、次を実行:
 
 
# lpadmin -p LBP6310 -m CNCUPSLBP6310CAPTK.ppd -v ccp://localhost:59687 -E
 
 
次に、''ccpdadmin'' で CAPT ドライバーとプリンターを登録してください。{{ic|''printer_model''}} は先に確認した機種名に置き換えてください (例: {{ic|LBP6310}})。また、{{ic|''printer_address''}} はローカルプリンターの場合は USB 端子に (例: {{ic|/dev/usb/lp0}})、ネットワークプリンターの場合は IP アドレスに {{ic|net:}} を付けた値に置き換えてください (例: {{ic|net:192.168.1.100}}):
 
 
# ccpdadmin -p ''printer_model'' -o ''printer_address''
 
   
 
例えば USB プリンターの場合:
 
例えば USB プリンターの場合:
45行目: 42行目:
   
 
{{ic|ccpd.service}} を使って CAPT デーモンを[[起動]]・[[有効化]]してください。
 
{{ic|ccpd.service}} を使って CAPT デーモンを[[起動]]・[[有効化]]してください。
  +
  +
プリンターを削除するには:
  +
  +
# ccpdadmin -x ''queue_name''
   
 
==CAPT 状態モニタ==
 
==CAPT 状態モニタ==

2019年12月10日 (火) 22:43時点における最新版

関連記事

ノート: メインの記事は CUPS を、CAPT 以外の Canon プリンターについての情報は CUPS/プリンター別の問題 を見てください。

CAPT は Canon のプロプライエタリな Canon Advanced Printing Technology (CAPT) ドライバーです。レーザープリンターの Canon i-Sensys シリーズをサポートしています。詳しくは Setting up CAPT printers on Ubuntu を見てください。

インストール

capt-srcAUR パッケージをインストールしてください。

32ビットのライブラリパッケージに依存しているため multilib の有効化が必要です。

(開発途上の) オープンソースの CAPT ドライバーは captdriver-gitAUR でインストールできます。

設定

Canon のドライバーはローカルデーモンを使ってプリンターと通信し、CUPS ドライバーを使ってラッピングします。

プリンターを設定するには、CUPS の記事に従って、CAPT プリンターを追加して ccp://localhost:59787CUPS#プリンター URI を使ってください。lpinfo -m を使用するか Ubuntu ヘルプページ の表をチェックして適切な機種を探して、サポートされているプリンターと対応する PPD を確認してください。

ノート:
  • CUPS のウェブインターフェイスで CAPT プリンターをインストールすることはできません [1]CLI ツールを使ってください。
  • ポート 59787 で上手く行かない場合、59687 番ポートを試してみてください。
  • 機種によっては PPD が複数あることもあります。最後の文字が機種が発売された地域を示しています (J = Japan, K = United Kingdom, S = United States)。

次に、ccpdadmin で CAPT ドライバーとプリンターを登録してください。queue_name は先に確認したキュー名に置き換えてください (例: LBP6310)。また、printer_address はローカルプリンターの場合は USB 端子に (例: /dev/usb/lp0)、ネットワークプリンターの場合は IP アドレスに net: を付けた値に置き換えてください (例: net:192.168.1.100):

# ccpdadmin -p queue_name -o printer_address

例えば USB プリンターの場合:

# ccpdadmin -p LBP6310 -o /dev/usb/lp0

あるいはネットワークプリンターの場合:

# ccpdadmin -p LBP6310 -o net:192.168.1.100

ccpd.service を使って CAPT デーモンを起動有効化してください。

プリンターを削除するには:

# ccpdadmin -x queue_name

CAPT 状態モニタ

ローカル CUPS

ドライバーには状態モニタが含まれており次のコマンドで起動できます:

$ captstatusui -P printer_model

例:

$ captstatusui -P LBP6310

問題が起こった時だけ状態モニタをポップアップさせたい場合、-e スイッチを付けてください:

$ captstatusui -P LBP6310 -e

リモート CUPS

残念ながら、captstatusui はリモートの CUPS サーバーの CAPT プリンターを認識しません。

しかしながら、SSHX11 フォワーディングを使うことでリモート印刷を監視することが可能です。

警告: X11 フォワーディングにはセキュリティ上の欠陥があります。特に -Y スイッチ (X11 フォワーディングを使って CAPT のステータスモニタを機能させるのに必要な ForwardX11Trusted) を使用する場合は問題です。詳しくは X11 フォワーディングを見てください。
ノート: X11 フォワーディングを設定する方法はたくさんあります。セキュリティ上の理由から、以下の例では公開鍵認証と専用の SSH ユーザーアカウントを使用して、CUPS サーバーで SSH を実行しています。必要に応じて構成を変えるようにしてください。

クライアント設定

#!/bin/sh
ssh -T -Y -i ~/.ssh/capt remote_server_hostname_or_IP_address < /dev/null

サーバー設定

  • 新しいユーザー capt を作成。
  • 以下のセクションを /etc/ssh/sshd_config に追加して SSH デーモンあるいはソケットを再起動:
...
Match User capt
       X11Forwarding yes
       PermitTTY no
       ForceCommand captstatusui -P printer_model -e
       AuthenticationMethods publickey

例:

...
Match User capt
       X11Forwarding yes
       PermitTTY no
       ForceCommand captstatusui -P LBP6310 -e
       AuthenticationMethods publickey

ユーザーを capt グループに追加して、Match Group ルールを使用することで、複数のユーザーに拡張することもできます (単一の共有 SSH 鍵を使用、あるいは個別の SSH 鍵を使用):

...
Match Group capt
       X11Forwarding yes
       PermitTTY no
       ForceCommand captstatusui -P LBP6310 -e
       AuthenticationMethods publickey