「Chromium」の版間の差分

提供: ArchWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
(→‎フォント: style fix)
(文字列「Tips and tricks」を「ヒントとテクニック」に置換)
(2人の利用者による、間の4版が非表示)
6行目: 6行目:
 
[[it:Chromium]]
 
[[it:Chromium]]
 
[[ru:Chromium]]
 
[[ru:Chromium]]
[[zh-CN:Chromium]]
+
[[zh-hans:Chromium]]
 
{{Related articles start}}
 
{{Related articles start}}
 
{{Related|Chromium 設定}}
 
{{Related|Chromium 設定}}
19行目: 19行目:
   
 
オープンソースプロジェクトの '''Chromium''' は[[公式リポジトリ]]にある {{Pkg|chromium}} パッケージで[[Pacman|インストール]]できます。
 
オープンソースプロジェクトの '''Chromium''' は[[公式リポジトリ]]にある {{Pkg|chromium}} パッケージで[[Pacman|インストール]]できます。
  +
また、[[Arch User Repository|AUR]] から以下をインストールできます:
 
  +
また、以下のバージョンが存在します:
* {{AUR|chromium-dev}} - 開発版
 
  +
* {{App|Chromium Beta Channel|ベータ版。|https://googlechromereleases.blogspot.com/|{{AUR?|chromium-beta}}}}
* {{AUR|chromium-continuous-bin}} - 自動テストされているナイトリー版
 
  +
* {{App|Chromium Dev Channel|開発版。|https://googlechromereleases.blogspot.com/|{{AUR|chromium-dev}}}}
* {{AUR|chromium-snapshot-bin}} - テストされてないナイトリー版
 
  +
* {{App|Chromium スナップショットビルド|テストされていないナイトリー版。|https://build.chromium.org/|{{AUR|chromium-snapshot-bin}}}}
  +
* {{App|Chromium [[VA-API]] サポート|VA-API を有効にするパッチが含まれたバージョン。|https://www.chromium.org/|{{AUR|chromium-vaapi}}}}
   
 
Flash プレイヤーや Widevine [[Wikipedia:Encrypted Media Extensions|EME]] などが同梱された、'''Google Chrome''' は [[Arch User Repository|AUR]] の {{AUR|google-chrome}} パッケージでインストールできます。
 
Flash プレイヤーや Widevine [[Wikipedia:Encrypted Media Extensions|EME]] などが同梱された、'''Google Chrome''' は [[Arch User Repository|AUR]] の {{AUR|google-chrome}} パッケージでインストールできます。
また、[[Arch User Repository|AUR]] から以下をインストールできます:
 
* {{AUR|google-chrome-beta}} - ベータ版
 
* {{AUR|google-chrome-dev}} - 開発版
 
   
  +
また、[[Arch User Repository|AUR]] から以下のバージョンをインストールできます:
{{Tip|安定・ベータ・開発版の違いや、Chromium と Chrome、バージョン番号の説明などはこの [https://chromium.googlesource.com/chromium/src/+/master/docs/chromium_browser_vs_google_chrome.md 2つの][http://news.softpedia.com/news/Google-Chrome-vs-Chromium-Understanding-Stable-Beta-Dev-Releases-and-Version-No-140060.shtml 記事] を見て下さい。}}
 
  +
* {{App|Google Chrome Beta Channel|ベータ版。|https://www.google.com/chrome|{{AUR|google-chrome-beta}}}}
  +
* {{App|Google Chrome Dev Channel|開発版。|https://www.google.com/chrome|{{AUR|google-chrome-dev}}}}
  +
  +
{{Note|Google Chrome は32ビットのサポートを打ち切っており、64ビット環境だけをサポートしています。}}
  +
  +
安定・ベータ・開発版の違いや、Chromium と Chrome、バージョン番号の説明などはこの [https://chromium.googlesource.com/chromium/src/+/master/docs/chromium_browser_vs_google_chrome.md 2つの][http://news.softpedia.com/news/Google-Chrome-vs-Chromium-Understanding-Stable-Beta-Dev-Releases-and-Version-No-140060.shtml 記事] を見て下さい。}
  +
  +
様々な Chromium のビルドチャンネルの他に、機能が多少異なるフォークも多数存在します。[[アプリケーション一覧#Blink ベース]]を見てください。
   
 
== 設定 ==
 
== 設定 ==
79行目: 86行目:
 
Linux 用の古い Flash プラグインはもう更新されませんが、Google Chrome には最新の Flash Player が含まれています。このプラグインは Chromium と互換があります。
 
Linux 用の古い Flash プラグインはもう更新されませんが、Google Chrome には最新の Flash Player が含まれています。このプラグインは Chromium と互換があります。
   
Chromium に '''pepper-flash''' をインストールする一番簡単な方法は [[Arch User Repository|AUR]] にある以下のパッケージのどれかを使うことです:
+
Chromium に '''pepper-flash''' をインストールする一番簡単な方法は [[Arch User Repository|AUR]] にある {{Pkg|pepper-flash}} パッケージを使うことです
* {{AUR|chromium-pepper-flash}} - 安定版
 
* {{AUR|chromium-pepper-flash-dev}} - 開発版
 
   
  +
{{ic|chrome://plugins}} でプラグインが有効になっていることを確認して Chromium をメニューから再起動してください。
{{Note|すでに {{pkg|flashplugin}} をインストールしていた場合は、Chromium が新しい Pepper Flash プラグインを使うように、{{ic|chrome://plugins}} から {{ic|/usr/lib/mozilla/plugins/libflashplayer.so}} にあるプラグインを無効にして {{ic|/usr/lib/PepperFlash/libpepflashplayer.so}} を有効にするようにしてください。}}
 
   
 
=== Widevine Content Decryption Module プラグイン ===
 
=== Widevine Content Decryption Module プラグイン ===
101行目: 106行目:
 
'''libpdf''' は Google Chrome に同梱されている Google による PDF レンダラーの実装です。v37 から Chromium にも内蔵されるようになりました。
 
'''libpdf''' は Google Chrome に同梱されている Google による PDF レンダラーの実装です。v37 から Chromium にも内蔵されるようになりました。
   
v36 から v37 にアップデートする際に、{{AUR|chromium-libpdf}} や {{AUR|chromium-libpdf-dev}} は[[pacman#パッケージの削除|アンインストール]]する必要があります。プラグインが無効になっている場合は、{{ic|chrome://plugins}} でプラグインを有効にしてください。
+
v36 から v37 にアップデートする際に、{{AUR|chromium-libpdf}}{{Broken package link|{{aur-mirror|chromium-libpdf}}}} や {{AUR|chromium-libpdf-dev}}{{Broken package link|{{aur-mirror|chromium-libpdf-dev}}}} は[[pacman#パッケージの削除|アンインストール]]する必要があります。プラグインが無効になっている場合は、{{ic|chrome://plugins}} でプラグインを有効にしてください。
   
 
==== PDF.js を使う ====
 
==== PDF.js を使う ====
123行目: 128行目:
 
Chromium は証明書の管理に [[Network Security Services|NSS]] を使っています。{{ic|設定}} → {{ic|詳細設定を表示...}} → {{ic|証明書の管理...}} から証明書を管理できます。
 
Chromium は証明書の管理に [[Network Security Services|NSS]] を使っています。{{ic|設定}} → {{ic|詳細設定を表示...}} → {{ic|証明書の管理...}} から証明書を管理できます。
   
  +
== ヒントとテクニック ==
== Tips and tricks ==
 
   
 
次の記事を参照してください: [[Chromium 設定]]
 
次の記事を参照してください: [[Chromium 設定]]
189行目: 194行目:
 
== 参照 ==
 
== 参照 ==
   
* [http://www.chromium.org/Home Chromium ホームページ]
+
* [https://www.chromium.org/ Chromium ホームページ]
* [http://googlechromereleases.blogspot.com Google Chrome リリースノート]
+
* [https://googlechromereleases.blogspot.com Google Chrome リリースノート]
 
* [https://chrome.google.com/webstore/category/home Chrome ウェブストア]
 
* [https://chrome.google.com/webstore/category/home Chrome ウェブストア]
 
* [[Wikipedia:ja:Chromium#Google Chromeとの相違点|Chromium と Google Chrome の違い]]
 
* [[Wikipedia:ja:Chromium#Google Chromeとの相違点|Chromium と Google Chrome の違い]]

2017年10月12日 (木) 23:16時点における版

関連記事

Chromium は Google によるオープンソースのグラフィカルウェブブラウザです。Blink レンダリングエンジンを使用しています。

インストール

オープンソースプロジェクトの Chromium公式リポジトリにある chromium パッケージでインストールできます。

また、以下のバージョンが存在します:

  • Chromium Beta Channel — ベータ版。
https://googlechromereleases.blogspot.com/ || not packaged? AUR で検索
  • Chromium Dev Channel — 開発版。
https://googlechromereleases.blogspot.com/ || chromium-devAUR
  • Chromium スナップショットビルド — テストされていないナイトリー版。
https://build.chromium.org/ || chromium-snapshot-binAUR
  • Chromium VA-API サポート — VA-API を有効にするパッチが含まれたバージョン。
https://www.chromium.org/ || chromium-vaapiAUR

Flash プレイヤーや Widevine EME などが同梱された、Google ChromeAURgoogle-chromeAUR パッケージでインストールできます。

また、AUR から以下のバージョンをインストールできます:

  • Google Chrome Beta Channel — ベータ版。
https://www.google.com/chrome || google-chrome-betaAUR
  • Google Chrome Dev Channel — 開発版。
https://www.google.com/chrome || google-chrome-devAUR
ノート: Google Chrome は32ビットのサポートを打ち切っており、64ビット環境だけをサポートしています。

安定・ベータ・開発版の違いや、Chromium と Chrome、バージョン番号の説明などはこの 2つの記事 を見て下さい。}

様々な Chromium のビルドチャンネルの他に、機能が多少異なるフォークも多数存在します。アプリケーション一覧#Blink ベースを見てください。

設定

Chromium をデフォルトブラウザに設定する

この設定は xdg-open と関連があります: xdg-open#デフォルトのブラウザを設定 を見て下さい。デフォルトアプリケーションの設定に関する一般的な情報は、デフォルトアプリケーションを見て下さい。

ファイルの関連付け

この設定は xdg-open と関連があります: xdg-open#設定 を見て下さい。デフォルトアプリケーションの設定に関する一般的な情報は、デフォルトアプリケーションを見て下さい。

フォントレンダリング

ノート: Chromium bug 55458 seems to be affecting Arch Linux, causing overlapping text sometimes.

Chromium (と Google Chrome) は ~/.config/fontconfig/fonts.conf設定を使います。以下を試すことでレンダリングが良くなるかもしれません。ファイルが存在しない場合は作成してください。

~/.config/fontconfig/fonts.conf
<match target="font">
  <edit mode="assign" name="autohint"><bool>true</bool></edit>
  <edit mode="assign" name="hinting"><bool>true</bool></edit>
  <edit mode="assign" name="hintstyle"><const>hintslight</const></edit>
</match>

この設定でもフォントのレンダリングが良くない場合、ここに記述されている Xft 設定を使うことができます:

~/.Xresources
[...]
! Xft settings ---------------------------------------------------------------
Xft.dpi:        96
Xft.antialias:  true
Xft.rgba:       rgb
Xft.hinting:    true
Xft.hintstyle:  hintslight
[...]

設定した後は次のコマンドで X Resources のデータベースを更新してください:

$ xrdb -merge ~/.Xresources
ノート: 上の設定はフォント設定に X Resourcesを使っている全てのアプリケーション (例: rxvt-unicode) に影響を与えます。

Flash Player プラグイン

警告: Chromium はもう Netscape plugin API (NPAPI) をサポートしていません。そのため公式リポジトリの flashplugin を使用することはできません。

Linux 用の古い Flash プラグインはもう更新されませんが、Google Chrome には最新の Flash Player が含まれています。このプラグインは Chromium と互換があります。

Chromium に pepper-flash をインストールする一番簡単な方法は AUR にある pepper-flash パッケージを使うことです。

chrome://plugins でプラグインが有効になっていることを確認して Chromium をメニューから再起動してください。

Widevine Content Decryption Module プラグイン

Widevine は Google の Encrypted Media Extensions (EME) Content Decryption Module (CDM) です。Netflix などの有料ビデオコンテンツを視聴するのに使われます。Widevine は Chrome には同梱されています。

Widevine CDM を Chromium にインストールするには、chromium-widevineAUR パッケージをインストールしてください。

chrome://plugins でプラグインが有効になっていることを確認しましょう。

PDF ビューアプラグイン

Chromium の PDF サポートを有効にする方法は以下のとおり複数存在します。

libpdf

libpdf は Google Chrome に同梱されている Google による PDF レンダラーの実装です。v37 から Chromium にも内蔵されるようになりました。

v36 から v37 にアップデートする際に、chromium-libpdfAUR[リンク切れ: アーカイブ: aur-mirror]chromium-libpdf-devAUR[リンク切れ: アーカイブ: aur-mirror]アンインストールする必要があります。プラグインが無効になっている場合は、chrome://plugins でプラグインを有効にしてください。

PDF.js を使う

次の記事を参照してください: ブラウザプラグイン#PDF.js

mozplugger を使う

次の記事を参照してください: ブラウザプラグイン#MozPlugger

KParts プラグインを使う

次の記事を参照してください: ブラウザプラグイン#kpartsplugin

印刷プレビュー

Google Chrome とは違い、Chromium では印刷プレビュー機能はデフォルトで無効になっています。有効にするには #PDF ビューアプラグイン をインストールして --enable-print-preview を使う必要があります。

証明書

Chromium は証明書の管理に NSS を使っています。設定詳細設定を表示...証明書の管理... から証明書を管理できます。

ヒントとテクニック

次の記事を参照してください: Chromium 設定

トラブルシューティング

KDE で定期的にフリーズする

libcanberra-pulseアンインストールしてください。参照: BBS#1228558

音が割れる

hdmi オーディオを使うと chromium で音割れがするという報告があります。問題を修正するには chromium を起動するときにオーディオバッファサイズを変えてみて下さい:

$ chromium --audio-buffer-size=2048

プロクシー設定

プロクシーの設定が上手く通らないという状況は多数考えられます (特に KDE のインターフェイスを使って設定した場合)。今のところ --proxy-pac-url--proxy-server のように Chromium のコマンドラインオプションを使ってプロクシーを設定するのが最良の方法です。

デフォルトプロファイル

Chromium を起動しようとしたときにデフォルトプロファイルが取得できず以下のようなエラーが表示される場合:

$ chromium
[2630:2630:485325611:FATAL:chrome/browser/browser_main.cc(755)] Check failed: profile. 
Cannot get default profile. Trace/breakpoint trap

次のようにして ~/.config/chromium ディレクトリの所有者を適切に設定してください:

# chown -R yourusername:yourusergroup ~/.config/chromium

フォント

ノート: Chromium は独自のサンドボックスを使っているため、fontconfig/GTK/Pango/X などと完全な統合がされていません。詳しくは Linux Technical FAQ を参照してください。

PDF プラグインでのフォントレンダリングの問題

特定の PDF で発生するフォントレンダリングの問題を解決するためには ttf-liberation パッケージをインストールする必要があります。インストールしないと代替のフォントのせいでテキストが他のテキストの中に入ってしまいます。この問題は Arch ユーザーによって chromium バグトラッカーに報告されています

WebGL

ときどき、Chromium が特定のグラフィックカードの設定で WebGL を無効にしてしまうことがあります。通常は URL バーに about:flags を入力して WebGL フラグを有効にすることで直すことができます。ターミナルで Chromium にコマンドラインフラグ --enable-webgl を指定することでも WebGL を有効にできます。

また、Chromium によってあなたの使っているグラフィックカードがブラックリストに入れられている可能性もあります。ブラックリストを上書きするには --ignore-gpu-blacklist フラグを使うか about:flags から Override software rendering list を有効にしてください。

Bumblebee で Chromium を使っている場合、GPU のサンドボックスによって WebGL がクラッシュすることがあります。このようなときは、optirun chromium --disable-gpu-sandbox で GPU のサンドボックスを無効にできます。

上記の方法で問題が解決しない場合、chrome://gpu/ のデバッグ情報を見て下さい。

Google Play と Flash

Flash の DRM コンテンツは再生に HAL を必要とします。このことは Google Play ムービーを使えばすぐにわかります。HAL なしで Google Play ムービーを再生しようとすると、YouTube のような画面が出ますが、動画が再生されません。詳しくは Flash DRM コンテンツを見て下さい。

radeon ドライバーなどで Pepper Flash Player の 3D アクセラレーションを強制的に有効にする

3D レンダリングを強制するオプションとして chrome://flags に "Override software rendering list" があります。また、ビデオアクセラレーションの変数を export する必要があるかもしれません、ATI#ビデオアクセラレーションを有効にする を見て下さい。chrome://gpu からアクセラレーションが機能しているかどうか確認できます。

speech-dispatcher コアダンプ

ノート: バグとして報告されています FS#38456

Chromium は依存パッケージとして speech-dispatcher をインストールします。音声合成インターフェイスの独自レイヤーでありデフォルトでバックエンドとして festival を使います。コアダンプが頻繁にされる場合、おそらく festival をインストールしていないのが原因です。エラーメッセージを解決するには、festival をインストールするか speech-dispatcher が使用するバックエンドを変更してください。

参照