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2019年3月1日 (金) 01:01時点における版

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Etckeeper/etc をバージョン管理します。

インストール

etckeeper パッケージをインストールしてください。

設定

使用するバージョン管理システム (デフォルトは git) などのオプションは /etc/etckeeper/etckeeper.conf で設定できます。

Etckeeper は etckeeper.confLOWLEVEL_PACKAGE_MANAGER あるいは HIGHLEVEL_PACKAGE_MANAGER として pacman を使うことをサポートしています。

使用方法

設定後、/etc のリポジトリを初期化する必要があります:

# etckeeper init

etckeeper バージョン 1.18.3-1 現在、パッケージのインストール・アップデート・削除時に pre-install と post-install の pacman フックが自動的に実行されるようになっています。手動でラッパースクリプトを設定する必要はありません。

/etc への他の変更を記録したい場合、手動で変更をコミットするか (使用するコマンドは etckeeper(8) の man ページを見てください)、あるいは以下のように定期的に記録するようにしてください。

systemd

パッケージにはサービス・タイマーユニットが付属しています。etckeeper.timer有効化することで使えます。

タイマーの使い方について詳しくは systemd/タイマーを見てください。ユニットを編集したい場合は systemd#ユニットファイルの編集を参照してください。

Cron

配布されているソースには cron スクリプト が含まれています。スクリプトを使うことで定期的に自動コミットできます。

例えば、1日毎に実行するには:

  1. cron をインストール・有効化してください。
  2. /etc/cron.daily/script_name としてスクリプトを作成。
  3. root でファイルに実行権限を付与 (# chmod u+x /etc/cron.daily/script_name)。

詳しくは cron#Croniecron を見てください。

Incron

/etc のファイルに変更が加えられたときに incron を使って自動的に変更をコミットするように設定することもできます。inotify(7) によるファイルシステム通知を利用します。

詳しくは [1]incrond(8) を見てください。

リモートリポジトリに自動プッシュ

警告: etckeeper のリポジトリを誰でもアクセスできるリモートリポジトリにプッシュしてしまうと、パスワードハッシュや秘密鍵などの機密情報が漏洩する可能性があります。気をつけて使ってください。

/etc/.git のローカルバックアップを作るだけでなく、コミットするたびに GitHub などのリモートリポジトリに変更を自動的にプッシュすることもできます。

まず、etc/.git を編集してリモートの GitHub リポジトリを追加:

# git remote add origin https://github.com/user/repo.git

そして、フックを使用・設定してプッシュするようにしてください。

etckeeper に付属しているフックを使う

/etc/etckeeper/etckeeper.confPUSH_REMOTE オプションを編集して、etckeeper からプッシュしたいリモートリポジトリの名前を指定してください。例:

PUSH_REMOTE="origin"

スペースで区切ることで複数のリモートリポジトリを追加できます。

カスタムフックを使う

/etc/etckeeper/commit.d/40github-push ファイルを作成 (実行権限を付与してください):

#!/bin/sh
set -e

if [ "$VCS" = git ] && [ -d .git ]; then
  cd /etc/
  git push origin master
fi

ラッパースクリプトやエイリアスを実行するたびに、GitHub リポジトリに自動的に変更がコミットされます。

ラッパースクリプト

頻繁に実行するコマンドの変更を追跡したい場合 (例: command)、シンプルなラッパースクリプトで自動化できます。例えば、以下のファイルを作成:

/usr/local/bin/checketc.sh
#!/bin/bash

etckeeper pre-install
command
etckeeper post-install

作成したら実行可能権限を付与してください。また、bash のエイリアスや関数で Etckeeper のコマンドを呼び出すこともできます。詳しくは Bash#エイリアスを見てください。

ノート: Etckeeper バージョン 1.18.3-1 以前では Pacman による変更を追跡するのに上記のラッパースクリプトが必要でした。現在 Pacman はフックによってコマンドを自動的に実行します。