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''GNOME'' セッションを使用すると、GNOME アプリケーションは Wayland を使用して実行されます。デバッグの場合は、https://docs.gtk.org/gtk3/running.html とhttps://docs.gtk.org/gtk4/running.html にオプションと環境変数一覧表示します。
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''GNOME'' セッションを使用すると、GNOME アプリケーションは Wayland を使用して実行されます。デバッグの場合は、https://docs.gtk.org/gtk3/running.html と https://docs.gtk.org/gtk4/running.html にオプションと環境変数一覧表示します。
   
 
== ナビゲーション ==
 
== ナビゲーション ==

2022年3月25日 (金) 05:20時点における版

関連記事

GNOME (/(ɡ)noʊm/) は、シンプルで使いやすいことを目指した デスクトップ環境 です。GNOME プロジェクト によって設計され、すべてフリーでオープンソースのソフトウェアで構成されています。デフォルトのディスプレイは Xorg の代わりに Wayland であり、利用可能なセッションは以下の通りです。

  • GNOME は、GNOME Shell を Wayland 上で動作させます。伝統的な X アプリケーションは Xwayland を通して実行され、デフォルトの選択です。
  • GNOME Classic は "伝統的なデスクトップ体験" を提供します。(GNOME 2 に似たインターフェイスで) 特定の拡張子や値 を使用します。したがって、これは GNOME Shell をカスタマイズしたものであり、真の意味で別個のモードと言うわけではありません。
  • GNOME on XorgXorg を使って GNOME Shell を実行します。

目次

インストール

GNOME には2つのグループが存在します:

  • gnome には GNOME デスクトップのベースと アプリケーション のサブセットが含まれています。
  • gnome-extra にはアーカイブマネージャ・ディスクマネージャ・テキストエディタ・ゲームなどの追加の GNOME アプリケーションが含まれています。このグループは gnome グループを必要とします。

ベースのデスクトップは Mutter ウィンドウマネージャのプラグインである GNOME Shell から出来ています。GNOME Shell は gnome-shell で別個にインストールすることが可能です。

ノート: mutter はデスクトップのコンポジットマネージャとして動作します。ハードウェアグラフィックアクセラレーションを使って画面のちらつきを抑えます。GNOME セッションマネージャはあなたのビデオドライバが GNOME Shell を動かすことができるか自動で検知して、場合によっては llvmpipe によるソフトウェアレンダリングを利用します。

不安定なリリースも使用できます。公式リポジトリ#gnome-unstable を参照してください。

GNOME の起動

GNOME はディスプレイマネージャを使ってグラフィカルに起動することも、コンソールから手動で起動することもできます。デスクトップとの統合を高めるために、GDM (GNOME ディスプレイマネージャ) を使うことが推奨されています。

ノート: GNOME における画面ロックのサポートは GDM によって提供されています。GDM を選ばなかった場合は他の画面ロックプログラムを使う必要があります。アプリケーション一覧/セキュリティ#スクリーンロックを参照。

グラフィカル

ディスプレイマネージャのセッションメニューから GNOME, GNOME Classic, GNOME on Xorg のどれかを選択して下さい。

手動

Xorg セッション

  • GNOME on Xorg セッションの場合は、~/.xinitrc ファイルに以下を追加します (詳細は [1] を参照してください。)
    export XDG_SESSION_TYPE=x11
    export GDK_BACKEND=x11
    exec gnome-session
    
  • GNOME Classic セッションの場合は、~/.xinitrc ファイルに以下を追加してください。
    export XDG_CURRENT_DESKTOP=GNOME-Classic:GNOME
    export GNOME_SHELL_SESSION_MODE=classic
    exec gnome-session
    

~/.xinitrc ファイルを編集した後、 startx コマンドで GNOME を起動できます (logind セッションの保持など、その他の詳細については xinitrc を参照してください。) ~/.xinitrc ファイルを設定した後、 .bash_profile に追加することで、例えば tty1 で ログイン時に X を自動起動 を行うように設定することも可能です。

if [[ -z $DISPLAY && $(tty) == /dev/tty1 ]]; then
  XDG_SESSION_TYPE=x11 GDK_BACKEND=x11 exec startx
fi

Wayland セッション

ノート: まだ Wayland に移植されていないアプリケーションを実行するには、まだ X サーバが必要です。Qt のような特定のグラフィックライブラリを使用するアプリケーションは、環境変数を設定することで強制的に Wayland を使用させることができます。詳しくは Wayland#GUI libraries をご覧ください。

手動で Wayland セッションを開始するには XDG_SESSION_TYPE=wayland dbus-run-session gnome-session を使ってください。あるいは、任意の利用可能な tty から wayland フラグを付けて gnome-shell を直接呼び出すこともできます。

$ gnome-shell --wayland

手動で Gnome を起動する場合、gdm不要 であることに注意してください。(その結果、付随する gdm.service も) 稼働しません、したがって、より包括的な gnome グループに含まれるいくつかのパッケージからなる Gnome の (おそらく非常に) 最小インストールで、個人の好みに合わせてアクセスすることも可能です。

tty1 にログインして起動するには、前のコードの行を .bash_profile に追加してください。Firefox と QT アプリケーションは XDG_SESSION_TYPE を尊重しないので、それらのための変数も追加してください。

if [[ -z $DISPLAY && $(tty) == /dev/tty1 && $XDG_SESSION_TYPE == tty ]]; then
  MOZ_ENABLE_WAYLAND=1 QT_QPA_PLATFORM=wayland XDG_SESSION_TYPE=wayland exec dbus-run-session gnome-session
fi

Wayland における GNOME アプリケーション

GNOME セッションを使用すると、GNOME アプリケーションは Wayland を使用して実行されます。デバッグの場合は、https://docs.gtk.org/gtk3/running.htmlhttps://docs.gtk.org/gtk4/running.html にオプションと環境変数に一覧表示します。

ナビゲーション

GNOME shell の効果的な使い方を学ぶには、GNOME Shell Cheat Sheet を読んでください。GNOME shell の機能とキーボードショートカットを紹介しています。機能にはタスクの切り替え、キーボードの使用、ウィンドウの制御、パネル、概要モードなどが含まれます。ショートカットのいくつかを紹介します。

  • Super + m: メッセージトレイを表示
  • Super + a: アプリケーションメニューを表示
  • Alt- + Tab: アクティブなアプリケーションを切り替え
  • Alt- + ` (US キーボードレイアウトなら Tab の上のキー): フォアグラウンドのアプリケーションのウィンドウの切り替え
  • Alt + F2 を押してから r または restart: シェルに問題が発生した場合にシェルを再起動 (Wayland モードでは機能しません)

その他のショートカットについては、キーボードナビゲーション を参照してください。

ヒント: Alt+Tab で現在のワークスペースでのみアプリケーションを切り替えるには、current-workspace-onlytrue に設定してください。
$ gsettings set org.gnome.shell.app-switcher current-workspace-only true

アプリケーションの旧名

ノート: GNOME プログラムの中には名前の変更が行われて、ドキュメントやダイアログでのアプリケーション名は変更されたのに実行可能ファイルの名前は変わっていないものがあります。以下の表ではそのようなアプリケーションを挙げています。
ヒント: アプリケーションの旧名を Shell の検索バーで検索すると探したいアプリケーションが出て来ます。例えば、nautilus を検索すると Files が表示されます。
新名 旧名
Files Nautilus
Web Epiphany
Videos Totem
Main Menu Alacarte
Document Viewer Evince
Disk Usage Analyser Baobab
Image Viewer EoG (Eye of GNOME)
Passwords and Keys Seahorse
GNOME Translation Editor Gtranslator

設定

GNOME デスクトップは設定データベースバックエンド (DConf) を使ってシステムやアプリケーションの設定を保存しています。デスクトップにはデフォルト設定があり、アプリケーションがインストールされるとデータベースに設定が追加されます。基本的な設定は GNOME のシステム設定パネル (gnome-control-center) や個別のアプリケーションの設定から行うことができます。また、gsettingsdconf コマンドラインツールを使って DConf データベースを直接設定することもできます。コマンドラインツールを使えば、ユーザーインターフェイスからは弄ることができない設定を変えることが可能です。

GNOME 3.24 以前までは設定は GNOME 設定デーモンによって適用されていました。GNOME セッションの外からデーモンを起動することもでき、以下のコマンドを実行することで GNOME 以外の環境でも GNOME の設定を適用することが可能でした:

$ nohup /usr/lib/gnome-settings-daemon/gnome-settings-daemon > /dev/null &

GNOME 3.24 から GNOME 設定デーモンは複数の設定プラグイン (/usr/lib/gnome-settings-daemon/gsd-*) に置き換わっています。設定プラグインは /etc/xdg/autostart にあるデスクトップファイルによって制御されます (org.gnome.SettingsDaemon.*.desktop)。GNOME セッション以外でプラグインを実行するには、プラグインのデスクトップエントリ~/.config/autostart にコピー・編集してください。

設定は基本的にユーザーごとに行われます。以下のセクションではマルチユーザーシステム用に設定テンプレートを作成する方法については扱っていません。

システム設定

カラー

colord デーモンはディスプレイの EDID を読み取って適切なカラープロファイルを展開します。大抵のカラープロファイルは正確なので設定は必要ありませんが、場合によっては間違っていることがあり (特にディスプレイが旧型の場合)、その場合カラープロファイルを ~/.local/share/icc/ に配置して使用することができます。

夜間モード

GNOMEには、Redshift と同様のブルーライトフィルターが組み込まれています。 ディスプレイ設定メニューから、夜間モードを有効にする時間を有効にしてカスタマイズできます。 さらに、次の dconf 設定を使用してケルビン温度を微調整できます。ここで、5000 は値の例です。

$ gsettings set org.gnome.settings-daemon.plugins.color night-light-temperature 5000

日付と時刻

システムに Network Time Protocol daemon が設定されている場合、GNOME でも適用されます。必要であれば、メニューから同期を手動に設定することも可能です。

上部のバーに日付を表示するには、次を実行:

$ gsettings set org.gnome.desktop.interface clock-show-date true

さらに、上部のバーのカレンダーに週番号を表示するには、次を実行:

$ gsettings set org.gnome.desktop.calendar show-weekdate true

デフォルトアプリケーション

GNOME を初めてインストールしたとき、特定のプロトコルについて間違ったアプリケーションが開かれてしまうことがあります。例えば、動画を開いた時に VLC ではなく totem が起動してしまう、など。プロトコルによってはアプリケーションの関連付けをシステム設定から設定することができます: System > Details > Default applications

他のプロトコルの設定についてはデフォルトアプリケーションを見て下さい。

マウスとタッチパッド

gnome-control-center で以下の設定をすることでタッチパッドが邪魔にならないようにできます:

  • タイピング中にタッチパッドを無効にする
  • スクロールを無効にする
  • タップでクリックを無効にする

使用しているデバイスによっては、他の設定が使える場合もありますが、デフォルトの GUI では設定ができません。例えば、タッチパッドに以下のような click-method の設定がある場合:

$ gsettings range org.gnome.desktop.peripherals.touchpad click-method
enum
'default'
'none'
'areas'
'fingers'

手動で設定するには:

$ gsettings set org.gnome.desktop.peripherals.touchpad click-method 'fingers'

もしくは gnome-tweak-tool を使って設定することも可能です。

ノート: GNOME は Synaptics ドライバーをサポートしていません。libinput を使ってください。こちらのバグレポート を参照。

ネットワーク

NetworkManager はシェルからネットワークの設定を行える GNOME プロジェクトのネイティブツールです。networkmanager パッケージをインストールして NetworkManager.service ユニットを有効化してください。

他のネットワークマネージャを使うこともできますが、NetworkManager はシェルのネットワーク設定と完全に統合されており、インジケータアプレット network-manager-applet も存在します (GNOME の必須パッケージではありません)。

オンラインアカウント

GNOME のメッセージアプリケーション empathyAUR のバックエンドとシステム設定パネルの GNOME オンラインアカウントセクションは別のグループに含まれています: telepathyGNOME/トラブルシューティング#Empathy や GNOME オンラインアカウントにアカウントを追加できないを見て下さい。ownCloud などのオンラインアカウントを GNOME Files や GNOME Documents といった GNOME アプリケーションで使用するには gvfs-goa をインストールする必要があります [2]

検索

GNOME シェルには検索機能が存在し、Super キーを押してから入力することですぐにアクセスできます。tracker パッケージは gnome グループの一部としてデフォルトでインストールされ、インデックス作成アプリケーションとメタデータデータベースが含まれています。検索とインデックス生成メニューアイテムから設定することができ、監視ステータスは tracker-control で制御できます。ユーザーがログインしたときに gnome-session によって自動的に起動しますが、tracker-control -s を実行することで手動でインデックス作成を開始することもできます。検索の設定はシステム設定パネルからも行えます。

Tracker のデータベースは tracker-sparql コマンドを使うことで確認できます。詳しくは tracker-sparql(1) を参照。

高度な設定

GTK+ウィンドウマネージャのテーマを変更したりする設定オプションは GNOME システム設定パネル (gnome-control-center) には存在しません。それらの設定を変更したいときは GNOME Tweak Tool (gnome-tweak-tool[リンク切れ: 置換パッケージ: gnome-tweaks]) を使うことができます。多くの設定を変更できる便利なグラフィカルツールです。

また、dconf-editor (グラフィカルな DConf 設定ツール) や gsettings コマンドラインツールを使って (DConf データベースに保存されている) GNOME の設定を変更することもできます。GNOME Tweak Tool は GUI の設定全てが行えるわけではありません。以下のセクションで説明している設定は GNOME Tweak Tool では行えないことがあります。

外観

テーマ

GNOME はデフォルトで Adwaita を使用します。Adwaita-dark を GTK 2 アプリケーションにのみ適用するには、以下のシンボリックリンクを使用します。

$ ln -s /usr/share/themes/Adwaita-dark ~/.themes/Adwaita
ノート: Adwaita-dark テーマは gnome-themes-extra によって提供されており、GNOME の最小インストールではインストールされない可能性があります。

新しいテーマを選択する (適切なディレクトリに移動する) には、以下の GNOME Tweaks または GSettings コマンドを使用してください。

GTK テーマの場合

$ gsettings set org.gnome.desktop.interface gtk-theme theme-name

アイコンテーマの場合

$ gsettings set org.gnome.desktop.interface icon-theme theme-name
ノート: ウィンドウマネージャのテーマは GTK のテーマに従います。org.gnome.desktop.wm.preferences theme を使うことは非推奨で無視されます。

GTK#テーマアイコン#手動 を見て下さい。

ウィンドウマネージャのテーマ

ウィンドウマネージャのテーマは GTK+ のテーマが使われます。org.gnome.desktop.wm.preferences theme は廃止され、設定されていても無視されます。

タイトルバーの高さ
ノート: この設定を使用すると GNOME ターミナルや Chromium のタイトルバーが縮みますが、Nautilus のタイトルバーの高さは変わりません。
~/.config/gtk-3.0/gtk.css
headerbar.default-decoration {
 padding-top: 0px;
 padding-bottom: 0px;
 min-height: 0px;
 font-size: 0.6em;
}

headerbar.default-decoration button.titlebutton {
 padding: 0px;
 min-height: 0px;
}

詳しくは [3] を参照。

タイトルバーのボタンの順番

GNOME のウィンドウマネージャ (Mutter, Metacity) の順番を設定するには:

$ gsettings set org.gnome.desktop.wm.preferences button-layout ':minimize,maximize,close'
ヒント: コロンはウィンドウボタンが表示されるタイトルバーの縁を示しています。
最大化時にタイトルバーを非表示
  • mutter-hide-legacy-decorationsAURインストールしてください。ウィンドウマネージャのデフォルト設定を変更して、(ヘッダバーがない) レガシーなアプリケーションを最大化したりタイル化させたときに自動的にタイトルバーを非表示にします。
GNOME シェルのテーマ

GNOME Shell 自体のテーマも設定することができます。Shell のテーマを使うには、まず gnome-shell-extensions パッケージをインストールしてください。そして GNOME Tweak Tool か through the GNOME Shell Extensions のウェブページから User Themes 拡張を有効にしてください。シェルのテーマは GNOME Tweak Tool を使ってロード・選択することができます。

GNOME Shell のテーマは AUR に多数存在します。

Shell のテーマは gnome-look.org からダウンロードすることも可能です。

AppIndicators/Top bar アイコン

AppIndicator を有効にするには、バックグラウンドで動作している特定のアプリケーションを制御/監視するのに便利な gnome-shell-extension-appindicator または gnome-shell-extension-appindicator-gitAUR をインストールして restart the GNOME Shell 、次に GNOME Extensions アプリケーションで有効にするか $ gnome-extensions enable $(gnome-extensions list | grep -m 1 appindicatorsupport) を実行します。

アプリケーショングリッド内のフォルダー

ヒント: gnome-catgen (gnome-catgen-gitAUR) スクリプトを使うことで ~/.local/share/applications-categories に各カテゴリの名前のファイルを作成してデスクトップファイルのリストを記述することでフォルダを管理することができるようになります。任意で、Ctrl+C でアプリを終了する前にフォルダに入っていないアプリを切り替えたりカテゴリを入力することができます。

dconf-editor を開いて org.gnome.desktop.app-folders まで行ってから folder-children の値を設定してください。フォルダの名前をカンマで区切ります:

['Utilities', 'Sundry']

gsettings を使ってアプリケーションを追加して下さい:

$ gsettings set org.gnome.desktop.app-folders.folder:/org/gnome/desktop/app-folders/folders/Sundry/ apps "['alacarte.desktop', 'dconf-editor.desktop']"

上記のコマンドでアプリケーション alacarte.desktopdconf-editor.desktop が Sundry フォルダに追加されます。org.gnome.desktop.app-folders.folders.Sundry というフォルダも作成されます。

フォルダに名前を付けるには (名前が存在しない場合アプリケーションの一番上に表示されます):

$ gsettings set org.gnome.desktop.app-folders.folder:/org/gnome/desktop/app-folders/folders/Sundry/ name "Sundry"

(アプリケーションの .desktop ファイルで指定されている) カテゴリによってアプリケーションを分けることもできます:

$ gsettings set org.gnome.desktop.app-folders.folder:/org/gnome/desktop/app-folders/folders/Sundry/ categories "['Office']"

特定のフォルダでカテゴリに入っている特定のアプリケーションを表示しないようにするには、除外を設定:

$ gsettings set org.gnome.desktop.app-folders.folder:/org/gnome/desktop/app-folders/folders/Sundry/ excluded-apps "['libreoffice-draw.desktop']"

詳しくは app-folders schema を参照してください。

自動起動

GNOME は XDG Autostart を実装しています。

gnome-tweaks で自動起動のエントリを管理することができます。

ヒント: TweaksのStartup Applications セクションにあるプラス記号ボタンが反応しない場合、ターミナルから以下のコマンドで Tweaks を起動してみてください。gnome-tweaks を実行してみてください。以下の [4] を参照してください。
ノート: 非推奨の gnome-session-properties ダイアログは gnome-session-propertiesAUR パッケージを インストール して追加することができます。gnome-tweaks と比べて、システム全体で自動起動するアプリを無効にすることもできます

デスクトップ

デスクトップアイコン

GNOME 3.28 までは、デスクトップ上のアイコンは Files によって提供されており、アイコンを含むデスクトップ上に透明なウィンドウを描画していました。GNOME 3.28 からはこの機能が削除され、GNOME でデスクトップ・アイコンを利用することはできなくなりました。可能な回避策としては、Nemo を使うことです。(Files のフォークで、まだデスクトップアイコンの機能があります) または gnome-shell-extension-desktop-iconsAUR をインストールすると、GNOME 3.26 とそれ以前で利用できたデスクトップアイコンの機能が再現されますが、いくつかの小さな違いがあります。詳しくは次の Arch forum thread を見て下さい。

ロック画面と背景

デスクトップやロック画面の背景を設定するときは、Pictures タブには /home/username/Pictures フォルダ内の画像しか表示されないので注意してください。このフォルダの外にある画像を使いたいときは、以下のコマンドを使用して下さい。

デスクトップの背景:

$ gsettings set org.gnome.desktop.background picture-uri 'file:///path/to/my/picture.jpg'

ロック画面の背景:

$ gsettings set org.gnome.desktop.screensaver picture-uri 'file:///path/to/my/picture.jpg'
左上のホットコーナーを無効にする

GNOME 3.34 から、以下の方法で無効にすることができます。

$ gsettings set org.gnome.desktop.interface enable-hot-corners false

または gnome-tweaks 経由で、トップバー > アクティビティ概要 ホットコーナー の中にあります。

オーバービューモードでの起動

GNOME 40 からは、(以前のバージョンのように) 空のデスクトップではなく、直接オーバービューモードで起動するようになりました。従来の挙動を模倣するには、No overview at start-up という拡張機能をインストールするとよいでしょう。

[5] での議論を参照してください。

拡張

ノート: GNOME Shell のブラウザプラグインを使うことで extensions.gnome.org から拡張をインストールすることができるようになりますが、GNOME Web などの対応ブラウザを使う必要あります。Firefox, Google Chrome/Chromium, Opera, Vivaldi などでウェブページから拡張をインストールしたい場合は chrome-gnome-shell-gitAUR やブラウザ拡張をインストールしてください。

GNOME Shell は拡張を使うことで、ユーザー個別またはシステム全体でカスタマイズすることができます。

拡張のカタログは extensions.gnome.org にあります。画面の左上にあるスイッチを ON に設定して (拡張がインストールされていない場合) ダイアログの Install をクリックすることでブラウザからインストール・有効化することが可能です。インストールした拡張は extensions.gnome.org/local/ タブに表示され、アップデートが存在しないか確認できます。gnome-tweak-tool[リンク切れ: 置換パッケージ: gnome-tweaks] を使ってインストールした拡張を有効化・無効化することもできます。

GNOME シェルの拡張に関する詳細は GNOME Shell Extensions about page を見て下さい。

パッケージで拡張をインストールするとシステムの全てのユーザーから拡張が使えるようになり、自動的にアップデートが行われます。

gnome-shell-extensions パッケージには GNOME プロジェクトの一部としてメンテナンスされている拡張セットが含まれています (含まれている拡張の多くは GNOME Classic セッションによって使われます)。

タスクバーを使いたいが GNOME Classic セッションは使いたくないという場合は Window list 拡張を有効にすると良いでしょう (gnome-shell-extensions パッケージに含まれています)。

現在有効になっている拡張を確認するには:

$ gsettings get org.gnome.shell enabled-extensions

フォント

ヒント: Scaling factor を 1.00 以上の値に設定した場合、アクセシビリティメニューが自動的に有効になります。

ウィンドウタイトル、インターフェイス (アプリケーション)、ドキュメントやモノスペースのフォントを設定することができます。Tweak Tool の Fonts タブにあるオプションを見て下さい。

サブピクセルレンダリングについては大抵のモニターに適合する RGBA が良いでしょう。フォントの表示がおかしい場合は SlightNone にまでヒンティングを減らして下さい。

WEBP サムネイル

webp-pixbuf-loaderインストール して GNOME の画像ビューア(eog)を WEBP 画像でも動作させ、WEBP 画像のサムネイルを作成して GNOME Files に表示するサムネイルを追加します。

インプットメソッド

Gnome は IBus によってインプットメソッドの統合的なサポートをしており、インストールする必要があるのは ibus と必要なインプットメソッドエンジン (例: KKC の場合 ibus-kkc) だけです。インストール後、GNOME の地域と言語の設定からインプットメソッドエンジンをキーボードレイアウトとして追加できます。

キーボード配列の癖

Neo2 のような複数のレイヤー/モディファイアを使う代替キーボードレイアウトを使っている場合、GNOME 設定 (gnome-control-center) の Keyboard > Type Special CharactersAlternate Characters KeyRight Alt から変更して、キーボードレイアウトのネイティブモディファイアとして使えるようにしなければならない場合があります。例えば、'Left Alt' に設定すると、Alt+Tab ができなくなるので、変更する場合は注意が必要です。 この変更をしないと、左の Mod3 キーは動作するかもしれませんが、右のキー (AltGr) は動作しないかもしれません。(2021-05-18現在)

電源管理

変更する意味がある基本的な電源設定 (ノートパソコンを使っている場合に意味がある設定):

$ gsettings set org.gnome.settings-daemon.plugins.power sleep-inactive-ac-timeout 3600
$ gsettings set org.gnome.settings-daemon.plugins.power sleep-inactive-ac-type hibernate
$ gsettings set org.gnome.settings-daemon.plugins.power sleep-inactive-battery-timeout 1800
$ gsettings set org.gnome.settings-daemon.plugins.power sleep-inactive-battery-type hibernate
$ gsettings set org.gnome.settings-daemon.plugins.power power-button-action suspend
$ gsettings set org.gnome.desktop.lockdown disable-lock-screen true

フタを閉じた時でもモニターの電源を切らないようにするには:

$ gsettings set org.gnome.settings-daemon.plugins.xrandr default-monitors-setup do-nothing

GNOME 3.24 では以下の設定が廃止されました:

org.gnome.settings-daemon.plugins.power button-hibernate
org.gnome.settings-daemon.plugins.power button-power
org.gnome.settings-daemon.plugins.power button-sleep
org.gnome.settings-daemon.plugins.power button-suspend
org.gnome.settings-daemon.plugins.power critical-battery-action
ノートパソコンの蓋が閉まってもサスペンドさせない

GNOME の設定パネルには、ラップトップの蓋が閉じたときに起動する動作をユーザが変更するためのオプションがありません。しかし、gnome-tweakssystemd によって適用される設定を上書きすることができます。全般 タブで、ラップトップの蓋を閉じるとサスペンドする をオフにしてください。そうすると、システムは蓋を閉じたときに Suspend to RAM (S3) をしなくなります。

システム全体で蓋スイッチの動作を変更するには、上記の設定が off でないことを確認し、/etc/systemd/logind.conf の systemd 設定を編集してください。蓋を閉じた時のサスペンドをオフにするには、電源管理#ACPI イベント で説明するように HandleLidSwitch=ignore を設定してください。

バッテリーレベルが危険な時のアクションを変更する

設定パネルにはバッテリーが少なくなったときに行うアクションを変更するオプションは存在しません。dconf からも設定は削除されています。現在は upower によって管理されているので、/etc/UPower/UPower.conf で upower の設定を変更してください。以下の設定を適宜修正してください:

/etc/UPower/UPower.conf
PercentageLow=10
PercentageCritical=3
PercentageAction=2
CriticalPowerAction=HybridSleep
電源モード

パワープロファイルをサポートするために、(gnome-control-center の) オプション依存の power-profiles-デーモン をインストールしてください。gnome-shell と GNOME Settings は起動時に起動を要求するので、明示的に power-profiles-daemon サービスを スタート/有効化 する必要はありません。

このサービスが有効な場合、電源プロファイルは GNOME 設定とシステムメニューの 電源 セクションで管理できます。

別のウィンドウマネージャを使用する

GNOME Shell は別の ウィンドウマネージャ の使用をサポートしていませんが、GNOME Flashback は Metacity と Compiz のセッションを提供します。 さらに、代替コンポーネントを使用する独自の custom GNOME sessions を定義することもできます。

参照