「Java Runtime Environment のフォント」の版間の差分

2019年3月8日 (金) 11:26時点における版

ユーザーによってはデフォルトの Java フォントや Java アプリケーションのフォントの表示モードが気に入らないという人もいるでしょう。Oracle Java Runtime Environment (JRE) のフォント表示を改善する方法は複数存在します。これらの方法は別々に使うこともできますが、多くの場合まとめて使うことでより良い結果が得られるでしょう。

TrueType フォントは Java で一番良くサポートされているフォーマットです。

アンチエイリアス

フォントのアンチエイリアスは Linux の Oracle Java 1.6 及び OpenJDK で利用可能です。システム全体の設定でアンチエイリアスを使うには、次の行を /etc/environment に追加してください:

export _JAVA_OPTIONS='-Dawt.useSystemAAFontSettings=setting'

setting は以下の7つの値のどれか一つに置き換えて下さい:

設定	説明
`off`, `false`, `default`	アンチエイリアスなし
`on`	完全なアンチエイリアス
`gasp`	フォントに埋め込まれたヒント情報を使う
`lcd`, `lcd_hrgb`	多数派の LCD モニターにあわせてアンチエイリアスを調整する
`lcd_hbgr`, `lcd_vrgb`, `lcd_vbgr`	もうひとつの LCD モニター設定

多くの場合 gasp と lcd の設定が上手く機能します。

任意で GTK のルックアンドフィールを使うには、代わりに下の行を .bashrc に追加してください。

_JAVA_OPTIONS='-Dswing.defaultlaf=com.sun.java.swing.plaf.gtk.GTKLookAndFeel'

ノート:

上述の Java オプションやこのオプションは Java で GUI を描写している Jdownloader などのアプリケーションでしか意味がありません。Java をバックエンドでしか利用していない Openoffice.org や Matlab などのアプリケーションでは表示が変わりません。
TrueType フォントにはポイントサイズに合わせてどうフォントを表示するかデザイナーによって決められたグリッド調整およびスキャン変換手続き (GASP) テーブルが含まれています。サイズによっては完全にアンチエイリアスをかけられたり、場合によってはヒンティングを適用したり、あるいはビットマップフォントとして表示するようになったりします。特定のポイントサイズではそれらを組み合わせて使われることもあります。

コマンドラインで実行ファイルの前に変数を指定して新しい設定を試してみましょう:

_JAVA_OPTIONS=options executable

変更を適用するには再ログインする必要があります。

フォントのヒンティング

一部の Java アプリケーションにはヒンティングのシステム設定が反映されません。Java アプリを起動する前に、以下の環境変数のどれかを使ってみてください:

export FT2_SUBPIXEL_HINTING=0  # Classic mode
export FT2_SUBPIXEL_HINTING=1  # Infinality mode
export FT2_SUBPIXEL_HINTING=2  # Default mode

例えば、0 の場合 FreeType は太字でないフォントを使うようになります。

OpenJDK パッチ

Java のオプションを使って強制的にアンチエイリアスをかけても、ネイティブアプリケーションのアンチエイリアスよりかは品質で劣ります。AUR にある OpenJDK のパッチを使うことで改善することができます:

パッチ適用済み (--enable-infinality=yes) の OpenJDK7 は jre7-openjdk-infinality^AUR でインストールできます。
パッチ適用済みの OpenJDK8 は jre8-openjdk-infinality^AUR でインストールできます。

パッチを適用したバージョンでは fontconfig と freetype の Infinality パッチを上手く混ぜ合わせています。標準の fontconfig API を使用しているため fontconfig-infinality^AUR に依存はしていません。

フォント選択

TrueType フォント

Java アプリケーションによっては特定の TrueType フォントを使用するよう選択できたりしますが、こういったアプリケーションは使用したいフォントのディレクトリパスを指定できるようになっています。TrueType フォントは /usr/share/fonts/TTF ディレクトリにインストールされます。次の行を /etc/environment に追加してフォントを有効にしてください。

JAVA_FONTS=/usr/share/fonts/TTF

変更を適用するには再ログインする必要があります。

文字化けの修正 (JRE8)

以下のディレクトリにフォントファイルを配置してください。ディレクトリが存在しない場合は作成してください。

/usr/lib/jvm/java-8-openjdk/jre/lib/fonts/fallback/

@@ 1行目: / 1行目: @@
 [[Category:フォント]]
-[[en:Java Runtime Environment Fonts]]
+[[en:Java Runtime Environment fonts]]
+[[ru:Java Runtime Environment fonts]]
+[[zh-hans:Java Runtime Environment fonts]]
 {{Related articles start}}
 {{Related|フォント}}
 {{Related|フォント設定}}
 {{Related|MS フォント}}
-{{Related4|X Logical Font Description}}
+{{Related|X Logical Font Description}}
 {{Related articles end}}
 ユーザーによってはデフォルトの Java フォントや Java アプリケーションのフォントの表示モードが気に入らないという人もいるでしょう。Oracle Java Runtime Environment (JRE) のフォント表示を改善する方法は複数存在します。これらの方法は別々に使うこともできますが、多くの場合まとめて使うことでより良い結果が得られるでしょう。
@@ 12行目: / 14行目: @@
 ==アンチエイリアス==
-フォントの[[Wikipedia:Antialiased_font|アンチエイリアス]]は Linux の Oracle Java 1.6 で利用可能です。ユーザーごとの設定でアンチエイリアスを使うには、次の行をユーザーの {{ic|~/.bashrc}} に追加してください:
+フォントの[[Wikipedia:Antialiased_font|アンチエイリアス]]は Linux の Oracle Java 1.6 及び OpenJDK で利用可能です。システム全体の設定でアンチエイリアスを使うには、次の行を {{ic|/etc/environment}} に追加してください:
  export _JAVA_OPTIONS='-Dawt.useSystemAAFontSettings=''setting'''
-{{Note|'''TrueType''' fonts contain a '''g'''rid-fitting '''a'''nd '''s'''can-conversion '''p'''rocedure (''GASP'') table with the designer's recommendations for the font's display at different point sizes.  Some sizes are recommended to be fully anti-aliased, others are to be hinted, and some are to be displayed as bitmaps. Combinations are sometimes used for certain point sizes.}}
 {{Ic|''setting''}} は以下の7つの値のどれか一つに置き換えて下さい:
+{| class="wikitable"
-:*{{Ic|off}} または {{Ic|false}} または {{Ic|default}} – アンチエイリアスなし
+! 設定
-:*{{Ic|on}} – 完全なアンチエイリアス
+! 説明
-:*{{Ic|gasp}} – フォントに埋め込まれたヒント情報を使う
+|-
-:*{{Ic|lcd}} または {{Ic|lcd_hrgb}} – 多数派の LCD モニターにあわせてアンチエイリアスを調整する
+| {{Ic|off}}, {{Ic|false}}, {{Ic|default}}
-:*{{Ic|lcd_hbgr}} – もうひとつの LCD モニター設定
+| アンチエイリアスなし
-:*{{Ic|lcd_vrgb}} – もうひとつの LCD モニター設定
+|-
-:*{{Ic|lcd_vbgr}} – もうひとつの LCD モニター設定
+| {{Ic|on}}
+| 完全なアンチエイリアス
+|-
+| {{Ic|gasp}}
+| フォントに埋め込まれたヒント情報を使う
+|-
+| {{Ic|lcd}}, {{Ic|lcd_hrgb}}
+| 多数派の LCD モニターにあわせてアンチエイリアスを調整する
+|-
+| {{Ic|lcd_hbgr}}, {{Ic|lcd_vrgb}}, {{Ic|lcd_vbgr}}
+| もうひとつの LCD モニター設定
+|}
 多くの場合 {{Ic|gasp}} と {{Ic|lcd}} の設定が上手く機能します。
-任意で GTK のルックアンドフィールを使うには、代わりに下の行を .bashrc に追加してください。上述の Java オプションやこのオプションは Java で GUI を描写している Jdownloader などのアプリケーションでしか意味がありません。Java をバックエンドでしか利用していないアプリケーション、Openoffice.org や Matlab などでは表示が変わりません。
+任意で GTK のルックアンドフィールを使うには、代わりに下の行を .bashrc に追加してください。
- export _JAVA_OPTIONS='-Dswing.defaultlaf=com.sun.java.swing.plaf.gtk.GTKLookAndFeel' ''
+ _JAVA_OPTIONS='-Dswing.defaultlaf=com.sun.java.swing.plaf.gtk.GTKLookAndFeel' ''
+{{Note|
-上の変更を適用するには、通常ユーザーで {{ic|~/.bashrc}} を ''source'' してください。
+* 上述の Java オプションやこのオプションは Java で GUI を描写している Jdownloader などのアプリケーションでしか意味がありません。Java をバックエンドでしか利用していない Openoffice.org や Matlab などのアプリケーションでは表示が変わりません。
- $ source ~/.bashrc
+* '''TrueType''' フォントにはポイントサイズに合わせてどうフォントを表示するかデザイナーによって決められたグリッド調整およびスキャン変換手続き (''GASP'') テーブルが含まれています。サイズによっては完全にアンチエイリアスをかけられたり、場合によってはヒンティングを適用したり、あるいはビットマップフォントとして表示するようになったりします。特定のポイントサイズではそれらを組み合わせて使われることもあります。}}
+コマンドラインで実行ファイルの前に変数を指定して新しい設定を試してみましょう:
-Java アプリケーションの新しいインスタンスを開いて変更をテストしましょう。
+ _JAVA_OPTIONS=''options'' ''executable''
-==フォント選択==
+変更を適用するには再ログインする必要があります。
-===TrueType フォント===
-Java アプリケーションによっては特定の TrueType フォントを使用するよう選択できたりしますが、こういったアプリケーションは使用したいフォントのディレクトリパスを指定できるようになっています。TrueType フォントは {{ic|/usr/share/fonts/TTF}} ディレクトリにインストールされます。次の行を {{ic|~/.bashrc}} に追加してフォントを有効にしてください。
- export JAVA_FONTS=/usr/share/fonts/TTF
+=== フォントのヒンティング ===
-変更を適用するには通常ユーザーで {{ic|~/.bashrc}} をロードする必要があります。
- $ source ~/.bashrc
+一部の Java アプリケーションにはヒンティングのシステム設定が反映されません。Java アプリを起動する前に、以下の環境変数のどれかを使ってみてください:
-===デフォルトフォント===
+ export FT2_SUBPIXEL_HINTING=0  # Classic mode
-{{deletion|reason=These fontconfig files in recent version of JRe are obsolete. See http://bugs.sun.com/view_bug.do?bug_id=7013646.}}
+ export FT2_SUBPIXEL_HINTING=1  # Infinality mode
+ export FT2_SUBPIXEL_HINTING=2  # Default mode
+例えば、{{ic|0}} の場合 FreeType は太字でないフォントを使うようになります。
-The ''Lucida'' fonts distributed with the Sun JRE are the default for Java applications that do not specify a different font's use. The Lucida fonts were designed for low resolution displays and printers; many users will wish to use other fonts. The default Java fonts can be changed on a system-wide basis by the creation or editing of a file named {{ic|fontconfig.properties}}.
+=== OpenJDK パッチ ===
-As root, change directory to {{ic|/opt/java/jre/lib}}. Copy {{ic|fontconfig.properties.src}} to {{ic|fontconfig.properties}}. Then, as root, open the new {{ic|fontconfig.properties}} in an editor.
- # cd /opt/java/jre/lib
- # cp fontconfig.properties.src fontconfig.properties
- # nano fontconfig.properties
+Java のオプションを使って強制的にアンチエイリアスをかけても、ネイティブアプリケーションのアンチエイリアスよりかは品質で劣ります。[[AUR]] にある OpenJDK のパッチを使うことで改善することができます:
-{{Note|Encodings other than ''Latin-1,'' or ''ISO-8859-1,'' are shown in other {{ic|fontconfig.properties.*.src}} files in {{ic|/opt/java/jre/lib}}. Some users will find these files to be better sources to use for editing. In all cases the edited file should be saved as {{ic|fontconfig.properties}}.}}
+* パッチ適用済み ({{ic|1=--enable-infinality=yes}}) の '''OpenJDK7''' は {{AUR|jre7-openjdk-infinality}} でインストールできます。
+* パッチ適用済みの '''OpenJDK8''' は {{AUR|jre8-openjdk-infinality}} でインストールできます。
+パッチを適用したバージョンでは fontconfig と freetype の [[Infinality]] パッチを上手く混ぜ合わせています。標準の {{Pkg|fontconfig}} API を使用しているため {{AUR|fontconfig-infinality}} に依存はしていません。
+==フォント選択==
-The Java font names in the configuration file are in the form of {{Ic|genericFontName.style.subset}}, for example, {{Ic|serif.plain.latin-1}}. These generic fonts are mapped to the installed fonts using [[X Logical Font Description|''X'' ''l''ogical ''f''ont ''d''escription]] (XLFD) names. The {{Ic|%d}}, in the example below, is used as a placeholder in the XLFD name for the point size. The Java application replaces {{Ic|%d}} at runtime.
- serif.plain.latin-1=-b&h-lucidabright-medium-r-normal--*-%d-*-*-p-*-iso8859-1
+===TrueType フォント===
+Java アプリケーションによっては特定の TrueType フォントを使用するよう選択できたりしますが、こういったアプリケーションは使用したいフォントのディレクトリパスを指定できるようになっています。TrueType フォントは {{ic|/usr/share/fonts/TTF}} ディレクトリにインストールされます。次の行を {{ic|/etc/environment}} に追加してフォントを有効にしてください。
+ JAVA_FONTS=/usr/share/fonts/TTF
+変更を適用するには再ログインする必要があります。
-{{Tip|The utility, ''xfontsel,'' may be used to display fonts and to discover their XLFD names. Xfontsel is part of the {{Pkg|xorg-xfontsel}} package.}}
+===文字化けの修正 (JRE8)===
-Change the Lucida fonts named in the {{ic|fontconfig.properties}} file to your selected fonts using the XLFD names. Below is an excerpt of a {{ic|fontconfig.properties}} file after modifications have been made. The Lucida fonts have been replaced by ''DejaVu'' fonts.
+以下のディレクトリにフォントファイルを配置してください。ディレクトリが存在しない場合は作成してください。
- # Version -- a version number is required.
- # IMPORTANT -- Do not delete the next line. Ever.
- version=1
- # Component Font Mappings
- # gen_name.style.subset=
- #       -fndry-fmly-wght-slant-sWdth-adstyle-pxlsz-ptSz-resx-resy-spc-avgWdth-rgstry-encdng
- serif.plain.latin-1=-misc-dejavu serif-medium-r-normal-*-*-%d-*-*-p-*-iso8859-1
- serif.bold.latin-1=-misc-dejavu serif-bold-r-normal-*-*-%d-*-*-p-*-iso8859-1
- serif.italic.latin-1=-misc-dejavu serif-medium-o-normal-*-*-%d-*-*-p-*-iso8859-1
+ /usr/lib/jvm/java-8-openjdk/jre/lib/fonts/fallback/
-After the changes have been saved to {{ic|fontconfig.properties}}, the editor may be closed and the user should drop root privileges. Open a new instance of a Java application to test the changes.

「Java Runtime Environment のフォント」の版間の差分

2019年3月8日 (金) 11:26時点における版

目次

アンチエイリアス

フォントのヒンティング

OpenJDK パッチ

フォント選択

TrueType フォント

文字化けの修正 (JRE8)

案内メニュー

個人用ツール

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表示

その他

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