「KDE Wallet」の版間の差分

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[http://utils.kde.org/projects/kwalletmanager/ KDE Wallet Manager] は KDE システムでパスワードを管理するためのツールです。KDE ウォレットサブシステムを使うことで秘密を守ることだけでなく、KDE ウォレットと連動する全てのアプリケーションのパスワードを管理することができます。
 
[http://utils.kde.org/projects/kwalletmanager/ KDE Wallet Manager] は KDE システムでパスワードを管理するためのツールです。KDE ウォレットサブシステムを使うことで秘密を守ることだけでなく、KDE ウォレットと連動する全てのアプリケーションのパスワードを管理することができます。
   
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KDE ウォレットのパスワードがあなたの使用しているユーザーのパスワードと同じ場合、ログイン時に自動的にロックを解除することができます。
 
KDE ウォレットのパスワードがあなたの使用しているユーザーのパスワードと同じ場合、ログイン時に自動的にロックを解除することができます。
   
'''Plasma 4''' の場合、[[AUR]] から {{AUR|pam_kwallet-git}} をインストールしてください。
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{{Pkg|kwallet-pam}} パッケージ[[インストール]]してください。
   
して {{ic|/etc/pam.d/kde}} を編集し、適当なセクションの下に以下の2行を追加してください:
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[[SDDM]] を使っていない場合、利用しているディスプレイマネージャの PAM ファイルを編集し、適当なセクションの下に以下の2行を追加してください:
   
 
{{bc|1=
 
{{bc|1=
auth optional pam_kwallet.so kdehome=.kde4
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auth optional pam_kwallet5.so
session optional pam_kwallet.so
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session optional pam_kwallet5.so auto_start
}}
 
 
{{hc|Example /etc/pam.d/kde|2=
 
#%PAM-1.0
 
auth include system-login
 
auth optional pam_kwallet.so kdehome=.kde4
 
 
account include system-login
 
 
password include system-login
 
 
session include system-login
 
session optional pam_kwallet.so
 
}}
 
 
'''Plasma 5''' の場合、{{Pkg|kwallet-pam}} をインストールしてください。
 
 
そして、利用しているディスプレイマネージャの PAM ファイルを編集し、適当なセクションの下に以下の2行を追加してください:
 
 
{{bc|1=
 
-auth optional pam_kwallet5.so
 
-session optional pam_kwallet5.so auto_start
 
 
}}
 
}}
   
[[LightDM]] の場合、例えば lightdm lightdm-greeter ファイルを編集してください:
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例えば [[LightDM]] の場合、{{ic|/etc/pam.d/lightdm}} {{ic|/etc/pam.d/lightdm-greeter}} ファイルを編集してください:
   
{{hc|Example /etc/pam.d/lightdm|2=
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{{hc|/etc/pam.d/lightdm|2=
 
#%PAM-1.0
 
#%PAM-1.0
 
auth include system-login
 
auth include system-login
-auth optional pam_kwallet5.so
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'''auth optional pam_kwallet5.so'''
   
 
account include system-login
 
account include system-login
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session include system-login
 
session include system-login
-session optional pam_kwallet5.so auto_start
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'''session optional pam_kwallet5.so auto_start'''
 
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[[GDM]] であれば {{ic|/etc/pam.d/gdm-password}} を編集してください。
[[SDDM]] の場合、sddm ファイルを編集するだけで kwallet4 と kwallet5 の両方のロックを自動で解除できます:
 
   
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再起動後、Kwallet のパスワードとユーザーのパスワードが同じ場合、自動的にウォレットのロックが解除されます。
{{hc|Example /etc/pam.d/sddm|2=
 
auth include system-login
 
auth optional pam_kwallet5.so
 
auth optional pam_kwallet.so kdehome=.kde4
 
account include system-login
 
password include system-login
 
session include system-login
 
session optional pam_kwallet5.so auto_start
 
session optional pam_kwallet.so
 
}}
 
   
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{{Note|現在のところ、kwallet-pam には少なくとも2つの制限があります。まず、[[GnuPG]] キーとの互換性がないため、KDE Wallet は標準の blowfish の暗号化を使用する必要があります。また、ウォレット名は "kdewallet"(デフォルト名)でなければなりません。何らかの理由で新しいウォレットを作成する場合は、この名前を使用する必要があります (古いウォレットの名前も変更する必要があります)。}}
再起動後、Kwallet のパスワードとユーザーのパスワードが同じで、KDM などのログインマネージャを使った場合、自動的にウォレットのロックが解除されます。
 
 
{{Note|現在のところ、pam_kwallet-gitには少なくとも2つの制限があります。まず、[[GnuPG]]キーとの互換性がないため、KDE Walletは標準のblowfishの暗号化を使用する必要があります。 また、ウォレット名は "kdewallet"(デフォルト名)でなければなりません。何らかの理由で新しいウォレットを作成する場合は、この名前を使用する必要があります(古いウォレットの名前を変更する必要があります)。}}
 
   
 
== KDE ウォレットを使って ssh 鍵を保存 ==
 
== KDE ウォレットを使って ssh 鍵を保存 ==
   
まず、[[SSH 鍵#SSH エージェント|SSH エージェント]]が動いていることを確認してください。ログイン時に {{ic|ssh-agent}} を起動し、ログアウト時に停止させる方法は [[SSH 鍵#kdm を使う]] を見て下さい。
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まず、[[SSH 鍵#SSH エージェント|SSH エージェント]]が動いていることを確認してください。
 
[[公式リポジトリ]]から {{Pkg|ksshaskpass}} をインストールしてください。
 
   
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{{Pkg|ksshaskpass}} パッケージをインストールしてください。
{{Note|1=If you use KDE4 and run into problems due to ksshaskpass connecting to a [https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?pid=1525004 second instance of kwallet], try installing {{Aur|ksshaskpass4}} instead.}}
 
{{ic|~/.kde4/Autostart/ssh-add.sh}} ファイルを以下の内容で作成します:
 
   
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自動起動ファイルを作成して [[chmod]] で実行可能属性を付与します:
{{bc|
 
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{{hc|~/.config/autostart-scripts/ssh-add.sh|
 
#!/bin/sh
 
#!/bin/sh
 
ssh-add </dev/null
 
ssh-add </dev/null
 
}}
 
}}
{{Tip|The above script will only add the default key {{ic|~/.ssh/id_rsa}}. Assuming you have different SSH keys named {{ic|key1}}, {{ic|key2}}, {{ic|key3}} in {{ic|~/.ssh/}}, you may add them automatically on login by changing the above script to:
 
   
  +
{{Tip|The above ssh-add.sh script will only add the default key {{ic|~/.ssh/id_rsa}}. Assuming you have different SSH keys named {{ic|key1}}, {{ic|key2}}, {{ic|key3}} in {{ic|~/.ssh/}}, you may add them automatically on login by changing the above script to:
{{bc|
 
  +
  +
{{hc|~/.config/autostart-scripts/ssh-add.sh|
 
#!/bin/sh
 
#!/bin/sh
 
ssh-add $HOME/.ssh/key1 $HOME/.ssh/key2 $HOME/.ssh/key3 </dev/null
 
ssh-add $HOME/.ssh/key1 $HOME/.ssh/key2 $HOME/.ssh/key3 </dev/null
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}}
 
}}
   
  +
また、{{ic|SSH_ASKPASS}} [[環境変数]]をセットするスクリプトを読み込む必要があります:
ファイルに実行可能属性を付与して実行してください:
 
   
  +
export SSH_ASKPASS="/usr/bin/ksshaskpass"
{{bc|
 
$ chmod +x ~/.kde4/Autostart/ssh-add.sh
 
$ ~/.kde4/Autostart/ssh-add.sh
 
}}
 
 
また、{{ic|SSH_ASKPASS}} 環境変数をセットするスクリプトを読み込む必要があります:
 
 
$ eval $(. /etc/profile.d/ksshaskpass.sh)
 
   
 
パスワードを要求して SSH 鍵を解除します。再起動後は kwallet にパスワードを与えた時に SSH 鍵が解除されます。
 
パスワードを要求して SSH 鍵を解除します。再起動後は kwallet にパスワードを与えた時に SSH 鍵が解除されます。
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$ ssh-add /path/to/new/key </dev/null
 
$ ssh-add /path/to/new/key </dev/null
   
そして上述のように {{ic|~/.kde4/Autostart/ssh-add.sh}} の鍵のリストに鍵を追加してください。そうすると kwallet パスワードでロックが解除されます。
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そして上述のように {{ic|~/.config/autostart-scripts/ssh-add.sh}} の鍵のリストに鍵を追加してください。そうすると kwallet パスワードでロックが解除されます。
   
 
== KDE ウォレットと firefox ==
 
== KDE ウォレットと firefox ==
   
[[Firefox]] に KDE ウォレットを使ってパスワードを保存させるアドオンが存在します。
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[[Firefox]] に [https://addons.mozilla.org/addon/kde5-wallet-password-integrati/ KDE5 Wallet] を使ってパスワードを保存させるアドオンが存在します。
 
http://kde-apps.org/content/show.php/Firefox+addon+for+kwallet?content=116886
 
   
 
== KDE ウォレットと chromium ==
 
== KDE ウォレットと chromium ==
   
Chromium は初めからウォレットに対応しています。
+
Chrome/Chromium は初めからウォレットに対応しています。
  +
  +
有効にするには {{ic|<nowiki>--password-store=kwallet</nowiki>}} または {{ic|<nowiki>--password-store=detect</nowiki>}} を使って Chromium ブラウザを起動してください。変更を永続化したい場合、[[Chromium 設定#フラグを永続的に設定]]を見てください (CHROMIUM_USER_FLAGS の設定は機能しません)。
   
  +
== 参照 ==
有効にするには {{ic|<nowiki>--password-store=kwallet</nowiki>}} または {{ic|<nowiki>--password-store=detect</nowiki>}} を使って Chromium ブラウザを起動してください。
 
   
  +
* [https://www.dennogumi.org/2014/04/unlocking-kwallet-with-pam/ Unlocking KWallet with PAM]
While second option SHOULD be default it happened to not working for author, so it's if it's happening to You, invoke Your browser with:
 
{{bc|1=chromium --password-store=kwallet}}
 

2017年10月15日 (日) 23:06時点における版

KDE Wallet Manager は KDE システムでパスワードを管理するためのツールです。KDE ウォレットサブシステムを使うことで秘密を守ることだけでなく、KDE ウォレットと連動する全てのアプリケーションのパスワードを管理することができます。

ログイン時に KDE ウォレットを自動的にアンロック

KDE ウォレットのパスワードがあなたの使用しているユーザーのパスワードと同じ場合、ログイン時に自動的にロックを解除することができます。

kwallet-pam パッケージをインストールしてください。

SDDM を使っていない場合、利用しているディスプレイマネージャの PAM ファイルを編集し、適当なセクションの下に以下の2行を追加してください:

auth            optional        pam_kwallet5.so
session         optional        pam_kwallet5.so auto_start

例えば LightDM の場合、/etc/pam.d/lightdm/etc/pam.d/lightdm-greeter ファイルを編集してください:

/etc/pam.d/lightdm
#%PAM-1.0
auth            include         system-login
auth            optional        pam_kwallet5.so

account         include         system-login

password        include         system-login

session         include         system-login
session         optional        pam_kwallet5.so auto_start

GDM であれば /etc/pam.d/gdm-password を編集してください。

再起動後、Kwallet のパスワードとユーザーのパスワードが同じ場合、自動的にウォレットのロックが解除されます。

ノート: 現在のところ、kwallet-pam には少なくとも2つの制限があります。まず、GnuPG キーとの互換性がないため、KDE Wallet は標準の blowfish の暗号化を使用する必要があります。また、ウォレット名は "kdewallet"(デフォルト名)でなければなりません。何らかの理由で新しいウォレットを作成する場合は、この名前を使用する必要があります (古いウォレットの名前も変更する必要があります)。

KDE ウォレットを使って ssh 鍵を保存

まず、SSH エージェントが動いていることを確認してください。

ksshaskpass パッケージをインストールしてください。

自動起動ファイルを作成して chmod で実行可能属性を付与します:

~/.config/autostart-scripts/ssh-add.sh
#!/bin/sh
ssh-add </dev/null
ヒント: The above ssh-add.sh script will only add the default key ~/.ssh/id_rsa. Assuming you have different SSH keys named key1, key2, key3 in ~/.ssh/, you may add them automatically on login by changing the above script to:
~/.config/autostart-scripts/ssh-add.sh
#!/bin/sh
ssh-add $HOME/.ssh/key1 $HOME/.ssh/key2 $HOME/.ssh/key3 </dev/null

また、SSH_ASKPASS 環境変数をセットするスクリプトを読み込む必要があります:

export SSH_ASKPASS="/usr/bin/ksshaskpass"

パスワードを要求して SSH 鍵を解除します。再起動後は kwallet にパスワードを与えた時に SSH 鍵が解除されます。

新しい鍵を追加して kwallet でパスワードを保存するには以下のコマンドを使って下さい:

$ ssh-add /path/to/new/key </dev/null

そして上述のように ~/.config/autostart-scripts/ssh-add.sh の鍵のリストに鍵を追加してください。そうすると kwallet パスワードでロックが解除されます。

KDE ウォレットと firefox

Firefox には KDE5 Wallet を使ってパスワードを保存させるアドオンが存在します。

KDE ウォレットと chromium

Chrome/Chromium は初めからウォレットに対応しています。

有効にするには --password-store=kwallet または --password-store=detect を使って Chromium ブラウザを起動してください。変更を永続化したい場合、Chromium 設定#フラグを永続的に設定を見てください (CHROMIUM_USER_FLAGS の設定は機能しません)。

参照