Logitech MX Master

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2018年8月30日 (木) 00:47時点におけるKusakata.bot (トーク | 投稿記録)による版 (Pkg/AUR テンプレートの更新)
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MX Master は Logicool が発売している最上位モデルのマウスです。

使用方法

Unifying USB レシーバーを使用する場合、マウスを使うのに特別な設定は必要ありません。ドングルを接続してから、マウスの connect ボタンを押すだけです。

Bluetooth を使用するために、マウスの底のチャンネルを変更して、connect ボタンをクリックしてください。それからお好きな Bluetooth マネージャでマウスを検索してペアリングを行ってください。今後は Bluetooth が有効になっている場合、チャンネルを切り替えたらすぐ接続されるようになります。スキャン時にマウスが表示されない場合、Bluetooth#スキャンしてもデバイスが表示されないを見てください。

マウスから送信されるイベント

物理的な操作 認識されるイベント
左ボタン button 1
ホイールボタン button 2
右ボタン button 3
ホイールを上に回す button 4
ホイールを下に回す button 5
ホイール近くの "i" ボタン Linux では認識されません
サムホイールを右 (上) に回す button 6
サムホイールを左 (下) に回す button 7
サイドの下側ボタン button 8
サイドの上側ボタン button 9
親指ボタン Ctrl+Alt+Tab
ノート:
  • 親指ボタンを押しながらマウスカーソルを移動することはできませんが、他のアクション (ホイールの回転やボタンの押下) は使うことができます。Ctrl+Alt+Tab イベントは親指ボタンを離したときに送信されます。
  • 必要であれば、Windows や Mac と同じように親指ボタンを使うことができます。KDE では System settings → Shortcuts → Global Shortcuts → KWin → Show all windows from all desktops がデフォルトでは ctrl+f10 に設定されていますが、ctrl+alt+tab に設定することが可能です。
  • ホイールの近くにある "I" ボタンは Linux では認識されませんが、フリースピンとラチェットモードを切り替えることができます。
  • Logitech ジェスチャー (親指ボタンを押しながらマウスを上下左右に移動) は Linux では認識されません。

ボタンのマッピング

マウスボタンのマッピングを変更するには xbindkeysxautomation を使います。

xbindkeys はボタンをリダイレクトして (xautomation に含まれている) xte はキーの押下を実行します。ホームディレクトリに .xbindkeysrc という名前の設定ファイルを作成してください。

以下はサムホイールと横のボタンのサンプル設定です:

# thumb wheel up => increase volume and unmute      
"amixer -D pulse set Master 4000+ unmute"
   b:6                                   
                                        
# thumb wheel down => lower volume       
"amixer -D pulse set Master 4000-"       
   b:7                                   
                                        
# backward button => previous song       
"xte 'key XF86AudioPrev'"                
   b:8                                   
                                        
# forward button => next song            
"xte 'key XF86AudioNext'"                
   b:9

PulseAudio を使用する場合 (Xbindkeys#ボリューム操作を参照):

# thumb wheel up => increase volume
"pactl set-sink-volume @DEFAULT_SINK@ +2%"
   b:6

# thumb wheel down => lower volume
"pactl set-sink-volume @DEFAULT_SINK@ -2%"
   b:7

ボリュームを変更したときに視覚的に分かるようにしたい場合、以下の設定を使ってください (GNOME と KDE で確認):

# thumb wheel up => increase volume
"xte 'key XF86AudioRaiseVolume'"
   b:6

# thumb wheel down => lower volume
"xte 'key XF86AudioLowerVolume'"
   b:7

設定したら xbindkeys を起動してください。問題なければデスクトップ環境の自動起動リストに追加すると良いでしょう。

親指ボタンは特殊です。Windows や Mac では Logitech のソフトウェアを使って、最大5つまでのアクション (ボタンを押しながら四方向にマウスを移動するのとボタン押下) をマッピングすることができます。2015年11月現在、Arch で方向機能を使う方法はありません。

一連のキーを送信するため、xbindkeys が混乱する場合があります。短いスリープを挿入することで xbindkeys が最初のキーに反応するようにすることができます:

# thumb button => play/pause music         
# Credit to gregmuellegger https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?pid=1551271#p1551271                               
# We need a sleep here since the button triggers a few more key codes. 
# It also triggers Control+Mod2+Control_L and Alt+Mod2+Alt_L. The sleep       
# prevents that X receives those keypresses simultaniously. Therefore they    
# might interfere and trigger unwanted actions. By the sleep we make sure that
# the Alt+Left is receive as distinct event.                                  
"sleep 0.1 && xte 'key XF86AudioPlay'"                                        
   m:0xc + c:23

~/.xbindkeysrc に変更を加えたら xbindkeys のプロセスを再起動してください:

$ pkill xbindkeys && xbindkeys

電源

Logitech Unifying Receiver に書かれているようにバッテリーの状態を読み込むことができます。Solaar (solaar) にはシステムトレイユーティリティが付属します。

スマートシフト

マウスホイールのモード (クリック・トゥ・クリックとハイパーファスト) を切り替える感度を変更するには solaar-gitAUR をインストールしてください。スライダーで 0 から 50 までの範囲で設定ができます。0 は常にハイパーファスト (フリースピン) モードとなり、50 は常にクリック・トゥ・クリック (ラチェット) モードになります。