Microsoft フォント

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この記事では、TrueType の Microsoft フォントをインストールし Windows のフォントレンダリングをエミュレートする方法について説明します。

ヒント: 代替フォントについては メトリック互換フォント を見てください。

インストール

自動的なインストール

ノート: これらのパッケージは自動的に Windows Enterprise の 90 日間評価版を取得し、それから必要なフォントを抽出します。

以下のどれかをインストールことで、MS フォントを簡単にインストールできます:

Windows のパーティションからフォントを使う

Windows のパーティションがマウントされている場合、Windows のフォントにリンクすることでそのフォントを使用できます。フォントファイルを読むために、システム圧縮ファイルの回避策を適用する必要があるかもしれません。

ノート: シンボリックリンクフォントは Chrome がクラッシュさせるため、google-chromeAUR ユーザはコピーを選ぶべきです。

例えば、Windows の C:\ パーティションが /windows にマウントされている場合:

# ln -s /windows/Windows/Fonts /usr/local/share/fonts/WindowsFonts

それから fontconfig のキャッシュの再生成をしてください:

# fc-cache --force

もしくは、Windows フォントを /usr/local/share/fonts/ にコピーします:

# mkdir /usr/local/share/fonts
# mkdir /usr/local/share/fonts/WindowsFonts
# cp /windows/Windows/Fonts/* /usr/local/share/fonts/WindowsFonts/
# chmod 644 /usr/local/share/fonts/WindowsFonts/*

それから fontconfig のキャッシュの再生成をしてください:

# fc-cache --force
# fc-cache-32 --force

Windows ISO からフォントを抽出する

Windows の ISO ファイルからフォントを見つけ出すこともできます。ISO の中にあるフォントが含まれているイメージのファイルフォーマットは、ISO がオンラインでダウンロードされている場合は WIM (Windows Imaging Format)、Windows のメディア作成ツールで作成された場合は ESD (Windows Electronic Software Download) のいずれかです。.iso から sources/install.esd または sources/install.wim ファイルを抽出して、ファイルの中にある Windows/Fonts ディレクトリを探してください。7z (p7zip 内) または wimextract (wimlib 内) を使用して抽出できます。7z の使用例は以下を参照:

$ 7z e WinXY_YYMM_English_x64.iso sources/install.wim
$ 7z e install.wim 1/Windows/{Fonts/"*".{ttf,ttc},System32/Licenses/neutral/"*"/"*"/license.rtf} -ofonts/

フォントとライセンスは fonts ディレクトリの中にあります。

現在のパッケージ

ノート: 以下のパッケージには Windows および/または Office 2007 のセットアップ/インストールメディアへのアクセスが必要です、詳しくはそれぞれの PKGBUILD を見て下さい。

レガシーなパッケージ

ノート: 以下のパッケージによって提供されているフォントは時代遅れのものであり、近代的なヒント情報がなかったり完全な文字セットを揃えていません。上記のパッケージを使うことが推奨されます。

ttf-ms-fontsAUR に含まれるもの:

警告: オリジナルの Microsoft の End User License Agreement によれば、上記のフォントを使用する際にはいくつかの法的な制限が課せられます。

ttf-tahomaAUR を AUR から取得することもでき、ご想像どおり、これらには Tahoma が含まれています。

ttf-vista-fontsAUR に含まれるもの:

MS フォントを便利に使う Fontconfig のルール

類似フォントのルールマッピング

ウェブサイトはよく一般的な名前 (helvetica, courier, times または times new roman) を使ってフォントを指定し、fontconfig にあるルールはこれらのフォントをフリーフォント (Liberation, Google CrOS, GUST TeX Gyre...) に置き換えます。置き換えは /etc/fonts/conf.d/30-metric-aliases.conf に定義されています:

Ms Windows フォントをフルに活用するには上述の様々なパッケージに含まれている Ms Windows 固有フォントを一般的な名前にマッピングするルールを作る必要があります:

<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>
       <alias binding="same">
         <family>Helvetica</family>
         <accept>
         <family>Arial</family>
         </accept>
       </alias>
       <alias binding="same">
         <family>Times</family>
         <accept>
         <family>Times New Roman</family>
         </accept>
       </alias>
       <alias binding="same">
         <family>Courier</family>
         <accept>
         <family>Courier New</family>
         </accept>
       </alias>
</fontconfig>

お気に入りのブラウザで serif,sans-serif,monospace フォントを MS フォントに関連付けるのも有効です。

埋め込みビットマップフォントの無効化

Calibri や Cambria などの一部の Microsoft TTF フォントは、特定のフォント サイズのビットマップ フォントを埋め込んでおり、これらはアンチエイリアス処理されていません。埋め込みビットマップが有効な場合、フォントはそれらの特定のサイズにおいてアンチエイリアスがかかりません。埋め込みビットマップフォントは、フォント設定で無効にすることができます。

<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>
  <match target="font">
    <edit name="embeddedbitmap" mode="assign">
      <bool>false</bool>
    </edit>
  </match>
</fontconfig>

既知の問題

Poppler ベースの PDF リーダーで記号が正しく表示されない

Symbol (Wikipedia:ja:Symbol) 用の TrueType Microsoft フォント は Poppler では不具合が発生しがちです。Poppler ベースの PDF リーダーでは数学記号が正しく表示されない場合があります。

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