「Pantheon」の版間の差分

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(Pkg/AUR テンプレートの更新)
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{{AUR|pantheon-session-bzr}}{{Broken package link|パッケージが存在しません}} のインストールから始めれば、最小のデスクトップインターフェイスを作ることができます。このパッケージによって以下のコアコンポーネントがインストールされます:
 
{{AUR|pantheon-session-bzr}}{{Broken package link|パッケージが存在しません}} のインストールから始めれば、最小のデスクトップインターフェイスを作ることができます。このパッケージによって以下のコアコンポーネントがインストールされます:
* {{AUR|cerbere}}: Pantheon のコアアプリが動いていることを監視するサービス
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* {{Pkg|cerbere}}: Pantheon のコアアプリが動いていることを監視するサービス
 
* {{AUR|gala-git}}: ウィンドウマネージャ (開発版)
 
* {{AUR|gala-git}}: ウィンドウマネージャ (開発版)
 
* {{AUR|wingpanel}}: トップパネル
 
* {{AUR|wingpanel}}: トップパネル
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* {{Pkg|ttf-dejavu}}: Bitstream Vera フォントベースのフォントファミリー
 
* {{Pkg|ttf-dejavu}}: Bitstream Vera フォントベースのフォントファミリー
 
* {{Pkg|ttf-droid}}: Google によって Android の一部としてリリースされている汎用フォント
 
* {{Pkg|ttf-droid}}: Google によって Android の一部としてリリースされている汎用フォント
* {{Pkg|ttf-freefont}}: Unicode 文字セットをカバーしているフリーのアウトラインフォントのセット
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* {{Pkg|ttf-freefont}}{{Broken package link|パッケージが存在しません}}: Unicode 文字セットをカバーしているフリーのアウトラインフォントのセット
 
* {{Pkg|ttf-liberation}}: Red Hat の Liberation フォント
 
* {{Pkg|ttf-liberation}}: Red Hat の Liberation フォント
   
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* {{Pkg|pantheon-photos}}: {{Pkg|shotwell}} ベースのフォトマネージャ
 
* {{Pkg|pantheon-photos}}: {{Pkg|shotwell}} ベースのフォトマネージャ
 
* {{AUR|pantheon-camera-git}}: {{AUR|snap-photobooth}}{{Broken package link|パッケージが存在しません}} から開発されたウェブカメラアプリ
 
* {{AUR|pantheon-camera-git}}: {{AUR|snap-photobooth}}{{Broken package link|パッケージが存在しません}} から開発されたウェブカメラアプリ
* {{AUR|elementary-scan-bzr}}: シンプルなスキャンユーティリティ
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* {{AUR|elementary-scan-bzr}}{{Broken package link|パッケージが存在しません}}: シンプルなスキャンユーティリティ
 
* {{AUR|footnote-bzr}}{{Broken package link|パッケージが存在しません}}: メモアプリ
 
* {{AUR|footnote-bzr}}{{Broken package link|パッケージが存在しません}}: メモアプリ
 
* {{Pkg|switchboard}}: {{Pkg|gnome-control-center}} と似ているプラグイン方式の設定マネージャ
 
* {{Pkg|switchboard}}: {{Pkg|gnome-control-center}} と似ているプラグイン方式の設定マネージャ

2019年9月25日 (水) 23:55時点における版

Pantheon は elementary OS ディストリビューションのために作成されたデスクトップ環境です。Vala と GTK3 ツールキットを使ってスクラッチから書かれています。ユーザビリティと外観に関して言うと、GNOME Shell や macOS と似ているところをいくつか持っているデスクトップです。

インストール

ノート: Pantheon のリリーススケジュールやツールチェインは Ubuntu の LTS リリースサイクルに従っていますが、elementary OS の開発は素早く、最近になって github に移動しました。

非公式リポジトリ

Alucryd の非公式リポジトリ には community に入っているパッケージよりも多くの新しいパッケージが含まれています。非公式リポジトリを使用するには /etc/pacman.conf に以下の行を追加してください:

[extra-alucryd]
Server = https://pkgbuild.com/~alucryd/$repo/$arch
ノート: パッケージの PKGBUILD は AUR からも入手できます。

デスクトップ環境

pantheon-session-bzrAUR[リンク切れ: パッケージが存在しません] のインストールから始めれば、最小のデスクトップインターフェイスを作ることができます。このパッケージによって以下のコアコンポーネントがインストールされます:

以下のパッケージをインストールすることもできます:

サービスと設定

以下のパッケージは Pantheon や elementary OS アプリケーションのバックグラウンドサービスおよびデフォルト設定を提供します:

テーマ

以下のパッケージはデスクトップのルックアンドフィールを向上させます:

以下のフォントをインストールすることが推奨されます:

  • ttf-opensans: Open Sans フォント
  • ttf-ralewayAUR: Raleway フォント
  • ttf-dejavu: Bitstream Vera フォントベースのフォントファミリー
  • ttf-droid: Google によって Android の一部としてリリースされている汎用フォント
  • ttf-freefont[リンク切れ: パッケージが存在しません]: Unicode 文字セットをカバーしているフリーのアウトラインフォントのセット
  • ttf-liberation: Red Hat の Liberation フォント

アプリケーション

以下は elementary OS ソフトウェアスイートを構成するパッケージです:

Pantheon を起動する

ディスプレイマネージャを使う

pantheon-session-bzrAUR[リンク切れ: パッケージが存在しません]gdmlightdm などのディスプレイマネージャのためのセッションエントリが入っています。

.xinitrc を使う

~/.xinitrc を使って Pantheon シェルを起動することも可能です。以下のコードは Pantheon セッションを起動します:

#!/bin/sh
 
if [ -d /etc/X11/xinit/xinitrc.d ]; then
  for f in /etc/X11/xinit/xinitrc.d/*; do
    [ -x "$f" ] && . "$f"
  done
  unset f
fi

gsettings-data-convert &
xdg-user-dirs-gtk-update &
/usr/lib/polkit-gnome/polkit-gnome-authentication-agent-1 &
/usr/lib/gnome-settings-daemon/gnome-settings-daemon &
/usr/lib/gnome-user-share/gnome-user-share &
eval $(gnome-keyring-daemon --start --components=pkcs11,secrets,ssh,gpg)
export GNOME_KEYRING_CONTROL GNOME_KEYRING_PID GPG_AGENT_INFO SSH_AUTH_SOCK
exec cerbere

アプリケーションの自動起動

Pantheon は ~/.xinitrc で起動した場合、XDG の自動起動をサポートしていません。しかしながら、systemd ユニットを提供していないアプリケーションを自動起動するための方法が3つ存在します:

  • ~/.xinitrc に (できれば exec cerbere 行の直前に) プログラムを追加することができます。単発のプログラムの場合この方法が好ましいでしょう。
  • もしくは dconf-editor を使って org.pantheon.cerbere.monitored-processes キーを編集して自動起動したいプログラムを追加することができます。この方法はバックグラウンドで動作し続けるアプリケーションで最適です。
  • dapperAUR, dex-gitAUR, fbautostartAUR などのプログラムを使って ~/.xinitrc に XDG の自動起動のサポートを追加するという方法もあります。
ノート: cerbere によって起動したアプリケーションは終了させることができないので注意してください、何度でも起動されます。

設定

Pantheon の設定は switchboard と plug (switchboard-plug-*) によって行います。ほとんどは AUR やカスタムリポジトリから利用できます。pantheon の設定は全て dconf によって変更することも可能で、設定は org.pantheon キーにあります。簡単な編集には dconf-editor を使って下さい。

設定の一部は特定の plug から gnome-control-center で扱われますが、残念ながら 3.6 までの GNOME しかサポートしていません。代わりに gnome-control-center 本体や gnome-tweak-tool[リンク切れ: 置換パッケージ: gnome-tweaks] を使って下さい。

Plank

新しいアプリケーションアイコンの追加

デスクトップファイルをドックにドラッグアンドドロップするか、実行中のアプリケーションを右クリックして "Keep in dock" を選択してください。ドラッグアンドドロップでアイコンの順番を変えられます。

ノート: Plank の設定ファイルは ~/.config/plank/ に保存されます。

Pantheon Files

コンテクストメニューのエントリを有効にする

file-roller でアーカイブを展開・圧縮したりするためにコンテクストメニューのエントリを有効にしたい場合、contractor を追加でインストールする必要があります。

Terminal

透明度

Pantheon Terminal には透明度を設定することができます。dconf-editor を開いて org.pantheon.terminal.settings.opacity から自由に透明度を設定してください。pantheon-terminal-gitAUR の場合、背景色と透過は org.pantheon.terminal.settings.background で設定します。

トラブルシューティング

ユーザビリティ

LightDM Pantheon greeter が使えない

/var/lib/lightdm/.pam_environment を削除してください。ただし、このファイルは次の LightDM バグの回避策です: https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+source/unity-greeter/+bug/1024482

Gala が起動時にクラッシュする

未設定の gala は背景としてデフォルトの gnome の壁紙を使おうとします。しかし、gnome-themes-standard[リンク切れ: パッケージが存在しません] をインストールしていないと適切なファイルが存在しません。そのため、クラッシュを回避するには gnome-themes-standard[リンク切れ: パッケージが存在しません] をインストールしてください。pantheon の設定をした後はこのパッケージを削除しても大丈夫です。

マウスカーソルが表示されません

おそらく 'gala' ウィンドウマネージャが動作していません。cerbere-gitAUR をインストールするか .xinitrc を使って 'gala' を cerbere の監視プロセスのリストに追加してください。

インジケータ

wingpanel にインジケータが表示されない

Wingpanel にはインジケータが付属していません。別個にインストールする必要があります。

ノート: wingpanelAURAyatana インジケータに対応しており、wingpanel-gitAUR にはネイティブのインジケータが存在します (wingpanel-indicator-*-git)。

サードパーティ製のインジケータ

  • ~/.xinitrc で起動する場合、上記で説明しているどれかの起動方法にインジケータを追加してください。

Indicator-session のメニューが動作しない

  • indicator-sessionAUR は機能の多くの Unity による dbus メソッドに依存しており、存在しない場合は gnome や systemd のメソッドにフォールバックします。

外観

Pantheon-terminal の透過

pantheon-terminal の透過は elmentary OS テーマ以外の GTK テーマでは完全には機能しません。gtk-theme-elementaryAUR あるいは gtk-theme-elementary-gitAUR を使用するか このコード をテーマや ~/.config/gtk-3.0/gtk.css に追加してください。

Wingpanel の透過

Wingpanel は gtk-theme-elementaryAUR または gtk-theme-elementary-gitAUR を使用している場合、透過するように設計されており、最大化したときに不透明になります。他の GTK テーマを使用している場合は不透明のパネルが表示されます。

他のテーマでも透過するようにしたい場合、以下の行を ~/.config/gtk-3.0/gtk.css に追加してください:

/*********************
 * wingpanel support *
 ********************/
.panel {
    background-color: transparent;
    transition: all 1s ease-in-out;
}

.panel.maximized {
    background-color: #000;
}

GTK+ アプリケーションの回りに黒い影が表示される

Elementary の GTK テーマは独自のファイルを使用して ~/.config/gtk-3.0/gtk.css ファイルの設定を無視します。/usr/share/themes/elementary/gtk-3.0/gtk-widgets.css ファイルを開いて以下の部分を見てください (3669行目付近):

decoration,
.window-frame {
    border-radius: 4px 4px 0 0;
    box-shadow: 0 0 0 1px alpha (#000, 0.3),
                0 14px 28px rgba(0,0,0,0.35),
                0 10px 10px rgba(0,0,0,0.22);
    margin: 12px;
}

上記のコードを以下のように置き換えてください:

decoration,
.window-frame {
    box-shadow: none;
    border: none;
    padding: 0;
    margin: 0;
}

pantheon-files のアイコンが白い

現在テーマにバグがあって黒の代わりに白色で一番上にアイコンが表示されるようです。この問題は gtk-theme-elementary-gitAUR をインストールするか gtk-theme-elementaryAUR テーマの gtk-widgets.css に次の行を追加することで修正できます:

GtkToolItem { color: @text_color; }