「Sony Vaio Pro SVP-1x21」の版間の差分

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この文書は、[[Wikipedia:ja:Haswellマイクロアーキテクチャ|Haswell]] を内蔵した [[Wikipedia:ja:Ultrabook|Ultrabook]]、2013 Sony Vaio Pro に [[Arch Linux|Arch Linux]] をインストールする手順の手引です。このラップトップは私達が見てきたものの中で、とても Arch フレンドリーだと思います!(^_^)
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== 特徴 ==
 
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* 重要!稲妻マークのついた USB ポートは使用しないでください。ブートを行うことができません。
 
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* USB からブートを行った時、SSD の問題を避けるため、{{ic|1=libata.force=noncq}} をカーネルパラメータに追加する必要があるでしょう。
 
* USB からブートを行った時、SSD の問題を避けるため、{{ic|1=libata.force=noncq}} をカーネルパラメータに追加する必要があるでしょう。
* USBからUEFI経由でインストールをするとき、[[Unified_Extensible_Firmware_Interface#ISO から UEFI ブータブル USB を作成する|ISOからUEFIブータブルUSBを作成してください]]。
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* USBからUEFI経由でインストールをするとき、[[Unified_Extensible_Firmware_Interface#ISO から UEFI ブータブル USB を作成する|ISO から UEFI ブータブル USB を作成してください]]。
   
 
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chroot内で、[[Unified_Extensible_Firmware_Interface#UEFI_変数|UEFI 変数]]は利用できないかも知れません。ブートローダをインストールするために、それらを利用できるようにするため、以下を実行してください。
 
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正しく動作します。Gummibootを既存のEFIシステムパーティションにインストールするため、<code>/boot</code>下に<code>/dev/sda3</code>をマウントしていることを確かめてください。
 
正しく動作します。Gummibootを既存のEFIシステムパーティションにインストールするため、<code>/boot</code>下に<code>/dev/sda3</code>をマウントしていることを確かめてください。
   
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インストールできていないユーザがいるようです。
 
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Intel 7260 Wi-Fi カードは Linux kernel 3.11 以上においてのみサポートされています。
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=== タッチスクリーン ===
タップは設定なしに動作します。マルチタッチジェスチャーは、[[Multitouch_Displays#eGalax|ドライバ]]をインストールして[[Multitouch_Displays#Gestures|touchegg]]を使用することで動きます。
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タップは設定なしに動作します。マルチタッチジェスチャーは、[[マルチタッチディスプレイ#eGalax|ドライバ]]をインストールして [[touchegg]] を使用することで動きます。
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=== モニタバックライト制御 ===
 
=== モニタバックライト制御 ===
{{pkg|xorg-xbacklight}} を使えば設定なしに動作します。デフォルトではバックライトはボタンを押す毎に 1% づつ調整されます。これはキーを {{pkg|xorg-xbacklight}} コマンドにバインドすることで簡単に修正できます。[[Xfce|Xfce]] などの DM はデフォルトでもっと大きな値を使います。
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{{pkg|xorg-xbacklight}} を使えば設定なしに動作します。デフォルトではバックライトはボタンを押す毎に 1% づつ調整されます。これはキーを {{pkg|xorg-xbacklight}} コマンドにバインドすることで簡単に修正できます。[[Xfce]] などの DM はデフォルトでもっと大きな値を使います。
   
 
=== トラックパッド ===
 
=== トラックパッド ===

2017年3月26日 (日) 00:28時点における最新版

この文書は、Haswell を内蔵した Ultrabook、2013 Sony Vaio Pro に Arch Linux をインストールする手順の手引です。このラップトップは私達が見てきたものの中で、とても Arch フレンドリーだと思います!(^_^)

特徴

  • Intel Haswell Series CPU (4200U/4500U)
  • DDR3 1600MHz RAM (4/8GB)
  • 128〜512GB SSD (読み取り速度 1GB/s 超)
  • 11/13インチ LED バックライト 1080p IPS 液晶
  • オプションでタッチスクリーン
  • バックライトキーボード
  • ウェブカム
  • 無線: Wi-Fi 802.11n、Bluetooth、NFC
  • センサ: ambilight
  • 超軽量 (13インチモデルは約 1.1kg)

インストールの前に

BIOS 構成

BIOS に入るために、システムが停止している状態で ASSIST ボタンを押し、Start BIOS Setup を打ってください。リカバリーモードを使って USB キーからブートをせず、その代わりに BIOS のブート順位を変更してください。以下の変更を行ってください:

Intel(R) AT Support System	[Disabled]
Secure Boot			[Disabled]
External Device Boot		[Enabled]
Select 1st Boot Priority	[External Device]

もしレガシーブート(非EFI)を使いたいならば、以下の変更を行ってください:

Boot Mode			[Legacy]

インストールメディア

  • 重要!稲妻マークのついた USB ポートは使用しないでください。ブートを行うことができません。
  • USB からブートを行った時、SSD の問題を避けるため、libata.force=noncq をカーネルパラメータに追加する必要があるでしょう。
  • USBからUEFI経由でインストールをするとき、ISO から UEFI ブータブル USB を作成してください

インターネット接続

Linux kernel 3.11 で動作することが期待されます。

インストール

ブートローダの選択

UEFI

chroot内で、UEFI 変数は利用できないかも知れません。ブートローダをインストールするために、それらを利用できるようにするため、以下を実行してください。

   mount -t efivarfs efivarfs /sys/firmware/efi/efivars
Gummiboot

正しく動作します。Gummibootを既存のEFIシステムパーティションにインストールするため、/boot下に/dev/sda3をマウントしていることを確かめてください。

GRUB

インストールできていないユーザがいるようです。

ノート: BIOSでUEFIブートモードをオンにすると、GRUBのインストールはうまくいきます。

Legacy

GRUB

正しく動作します。

インストールの後に

  • より高速なブートの為に、以下のBIOS設定を元に戻すのを忘れないでください。
External Device Boot [Disabled]
Select 1st Boot Priority [Internal Drive]
  • もしHaswell CPUの性能を全て発揮したいならば、3.12 kernelのRC版 (linux-mainlineAUR) をインストールしてください。

ハードウェアサポート

CPU

最高のパフォーマンスを得ることに関する問題は、Linux kernel 3.12で修正されています。3.11はよく動作するものの、turboは動作しません。

Video

xf86-video-intel ドライバで動作します。インストールや設定については、Intel Graphics の記事を参照してください。

Sound

インストールガイドで提案されているように、alsa-utils をインストールしてこれを読んでください。 設定なしに動作はしますが、メインのサウンドカードがindex 1に設定されているかもしれません。index 1はデフォルトではありません。(index 0はIntel HDMIです)。これを修正するために、/usr/share/alsa/alsa.conf (68行目付近)を編集してください。

/usr/share/alsa/alsa.conf
defaults.ctl.card 1
defaults.pcm.card 1

Wi-Fi

Intel 7260 Wi-Fi カードは Linux カーネル 3.11 以上においてのみサポートされています。

タッチスクリーン

タップは設定なしに動作します。マルチタッチジェスチャーは、ドライバーをインストールして touchegg を使用することで動きます。

ノート: Gnome 3.14 ではマルチタッチジェスチャーを使うのに touchegg は不要です。

キーボードバックライト

設定なしに動作します。暗い環境下でキーを押すと有効になり、約20秒後に切れます。 下のフォルダに存在する kbd_backlightkbd_backlight_timeout を修正することで、カスタマイズすることができます。

/sys/devices/platform/sony-laptop/

キーボードショートカットでバックライトを切り替えるための単純なシェルスクリプト:

#!/bin/sh
path="/sys/devices/platform/sony-laptop/kbd_backlight"
if [ $(<$path) -eq 1 ]
then
	newval=0
else
	newval=1
fi
echo "$newval" > $path

root 権限なしにこのファイルに書き込めるようにします:

# chmod 777 /sys/devices/platform/sony-laptop/kbd_backlight

モニタバックライト制御

xorg-xbacklight を使えば設定なしに動作します。デフォルトではバックライトはボタンを押す毎に 1% づつ調整されます。これはキーを xorg-xbacklight コマンドにバインドすることで簡単に修正できます。Xfce などの DM はデフォルトでもっと大きな値を使います。

トラックパッド

xf86-input-synaptics ドライバーで動作します。基本的な設定はここに書かれています。

キーボードとボタン

設定なしに問題なく動作します。

Fn+F1でタッチパッドを切り替える

タッチパッド切り替えのホットキーは acpid を使って設定することが出来ます。 以下の2つのファイルを作成してください。

/etc/acpi/events/toggle-touchpad
event=button.fnf1 FNF1
action=/etc/acpi/actions/toggle-touchpad.sh "%e"
ノート: このファイルは実行可能にする必要があります。
/etc/acpi/actions/toggle-touchpad.sh
#! /bin/sh
PATH="/bin:/usr/bin:/sbin:/usr/sbin"

# Modern method, for Linux 3.11 or later.
sys_enable_file=/sys/devices/platform/sony-laptop/touchpad
if [ -r "$sys_enable_file" ]; then
  read -r is_currently_enabled < "$sys_enable_file"
  echo > "$sys_enable_file" $((1 - $is_currently_enabled))
else

# Older method: have the X11 driver do it
  export DISPLAY=:0
  USER=`who | grep ':0' | grep -o '^\w*' | head -n1`

  if [ "$(su "$USER" -c "synclient -l" | grep TouchpadOff | awk '{print $3}')" == "0" ]; then
      su "$USER" -c "synclient TouchpadOff=1"
  else
      su "$USER" -c "synclient TouchpadOff=0"
  fi
fi
ノート: ファイル追加後には、systemctlを使ってacpidを再起動してください。

ファン制御

設定なしに動作します。通常はほとんど音をたてません。下のフォルダにある thermal_control を編集することでプロファイルを変更できます:

/sys/devices/platform/sony-laptop/

同じディレクトリにある thermal_profiles に利用できるプロファイルが見つかります。

充電

下のディレクトリにある battery_charge_limiter を修正することで最大充電量を 50/80/100% に設定できます:

/sys/devices/platform/sony-laptop/

変更を適用させるために、以下を実行する必要があるかも知れません。

echo 0 | sudo tee /sys/devices/platform/sony-laptop/batery_care_limiter

USBポート

複数のユーザーが稲妻マークのついた USB ポートが充電にしか使えないという問題を報告しています。これは Sony のラップトップでよく見られる既知の問題です。

SDカードスロット

設定なしに問題なく動作します。

NFC

neardAURで設定なしに動作します。

Bluetooth

設定なしに問題なく動作します。

ウェブカム

設定なしに問題なく動作します。

内蔵マイク

動作できていないユーザーがいます。 kernel 3.12-rc5で修正がコミットされています。

既知の問題

  • Haswell turboはkernel 3.11ではサポートされていません。
  • 複数のユーザーによって pulse audio で内蔵マイクが "Unavailable" と表示され利用できないという問題が報告されています。(linux 3.12-rc5で修正されました)
  • ユーザーによっては完全に動作する usb ポートは1つだけのようです。