「Taskd」の版間の差分

提供: ArchWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
(翻訳)
 
(Pkg/AUR テンプレートの更新)
5行目: 5行目:
 
== サーバー ==
 
== サーバー ==
 
=== インストール ===
 
=== インストール ===
taskd は {{AUR|taskd}} または {{AUR|taskd-git}} パッケージでインストールできます。
+
taskd は {{Pkg|taskd}} または {{AUR|taskd-git}} パッケージでインストールできます。
   
 
=== 設定 ===
 
=== 設定 ===

2019年6月4日 (火) 00:33時点における版

taskd はタスクデータへのマルチユーザー・マルチクライアントによるアクセスを提供する軽量・セキュアなサーバーです。デスクトップと携帯端末の同期を可能にします。

サーバー

インストール

taskd は taskd または taskd-gitAUR パッケージでインストールできます。

設定

taskd をインストールしたら設定が必要です。最初に export TASKDDATA=/var/lib/taskd を実行してください (このコマンドを実行しない場合、taskd コマンドを実行するたびに --data /var/lib/taskd を付ける必要があります)。

次に /usr/share/doc/taskd/pki/vars ファイルを編集してください。CN= 行にサーバーのホストネームあるいは IP アドレスを指定してください (接続方法によってどちらか選んでください)。ファイルが編集できたら、/usr/share/doc/taskd/pki/generate を実行してください。サーバーの自己署名証明書が作成されます。生成された *.pem ファイルを全て /var/lib/taskd にコピーしてください。最低でも、後でユーザー証明書を作成するために ca.cert.pem は pki フォルダに必須になります。

それから taskd を設定してください。taskd config を実行するか /var/lib/taskd/config を直接編集することで設定できます。

taskd config --force client.cert $TASKDDATA/client.cert.pem
taskd config --force client.key $TASKDDATA/client.key.pem
taskd config --force server.cert $TASKDDATA/server.cert.pem
taskd config --force server.key $TASKDDATA/server.key.pem
taskd config --force server.crl $TASKDDATA/server.crl.pem
taskd config --force ca.cert $TASKDDATA/ca.cert.pem

さらに以下のコマンドを実行して taskd がログを出力する場所を変更してください (デフォルトは /tmp/log となっています):

touch /var/log/taskd.log
chown taskd:taskd /var/log/taskd.log
taskd config --force log /var/log/taskd.log

最後に taskd のサーバー名を設定します。証明書の名前と同じ名前を設定してください: taskd config --force server servername:port。taskd のポートはデフォルトでは設定されていないため、手動で設定する必要があります。

taskd にユーザーを追加

taskd はグループやユーザーを認識します。グループやユーザーの名前は自由に付けることができます:

taskd add org group
taskd add user group username

ユーザーが同期するには最後のコマンドで返ってきたキーが必要になります。

taskd ユーザーで新しいグループとユーザーが読み込めるように設定してください:

chown -R taskd:taskd /var/lib/taskd/orgs

/usr/share/doc/taskd/pki/ に戻って

./generate.client username

を実行してください。username.cert.pemusername.key.pem が作られるので、ca.cert.pem とあわせてユーザーの ~/.task ディレクトリに追加してください。

クライアント

ユーザーの設定

*.pem ファイルを ~/.task に追加したら、サーバー名とユニーク ID とあわせて task の設定に追加してください:

task config taskd.certificate ~/.task/username.cert.pem
task config taskd.key ~/.task/username.key.pem
task config taskd.ca ~/.task/ca.cert.pem
task config taskd.server servername:port
task config taskd.credentials group/username/key

設定を追加したら、設定ファイルを確認してください。

task sync init の実行後、ユーザーは taskwarrior をいつでも同期できるようになります。

Android の Taskwarrior アプリを使う

Android アプリをダウンロードする前に、フォルダを作成する必要があります。外部ストレージに (内部ストレージしかない場合は内部ストレージでかまいません)、Android/data/kvj.taskw/files/key というフォルダを作成してください ("key" は taskd でユーザーを作成したときに表示されたキーに置き換えてください)。そしてフォルダに username.key.pem, username.cert.pem, ca.cert.pem ファイルを追加してください。.taskrc.android という名前のフォルダに以下のような新しいファイルを作成します:

taskd.server=servername:port
taskd.credentials=group/username/key
taskd.certificate=username.cert.pem
taskd.key=username.key.pem
taskd.ca=ca.cert.pem

設定できたらアプリをダウンロードして起動してください。プロファイルを追加するときに、作成したデータフォルダを選択してください。これで Taskwarrior が同期されます。

トラブルシューティング

Unreachable Server

サーバーが実行されているのに接続できない場合、IPv6 が原因かもしれません。family=IPv4/var/lib/taskd/config に追加して taskd を再起動することで強制的に IPv4 を使うことができます。

"Bad Key"

サーバーが "Bad Key" エラーを返してくる場合、作成したフォルダのパーティションを確認してください (/var/lib/taskd/ やサブフォルダ)。taskd は自動的に uid/gid を設定しないため、手動で taskd に所有者・所有グループを変更する必要があります。