World of Warcraft

提供: ArchWiki
2018年1月18日 (木) 22:04時点におけるKusakata.bot (トーク | 投稿記録)による版 (Pkg/AUR テンプレートの更新)
ナビゲーションに移動 検索に移動

World of Warcraft (WoW) は大規模多人数同時参加型オンライン RPG ゲーム (MMORPG) です。Blizzard Entertainment によって開発され、Blizzard が過去に発売したリアルタイムストラテジー (RTS) の Warcraft シリーズと同じ架空の世界 Azeroth を舞台としています。ゲームに関する詳しい情報は World of Warcraft の公式ウェブサイト を見てください。

この記事では Wine を使って Arch Linux で World of Warcraft をインストール・実行する方法を説明します。

ここに書かれている情報は http://wowpedia.org/World_of_Warcraft_functionality_on_Wine が元になっています。Wine で WoW を動作させる方法が載っています。

Wine のインストール

Wine を見てください。

ゲームのインストール

Battle.net に書かれているようにして、Battle.net クライアントをインストールしてください。クライアントの中から World of Warcraft をインストールできます。

既存のインストール環境を使う

Battle.net クライアントをインストールした後、画面の下部にある "Locate the game" を選択して、インストールされている場所を選択してください。Windows ドライブをマウントして選択することもできます。

DVD から新規インストール

ノート: WoW DVD のインストーラーは隠しファイルとなっておりディスクをマウントするときに 'unhide' オプションが必要です。コマンドは次のようになります: mount -t iso9660 -o ro,unhide /dev/cdrom /media/cdrom/

DVD を挿入してください。自動的にマウントされた場合、アンマウントしてください。

# umount /media/dvd

手動でマウントしてください:

# mount -t iso9660 /dev/dvd0 /mnt/dvd

DVD に存在する Installer.exe を実行します:

$ wine /mnt/dvd/Installer.exe

設定

World of Warcraft の設定ファイルは World of Warcraft\WTF\Config.wtf にあります。

OpenGL を使う

以下の設定で WoW を DirectX モードではなく OpenGL で動作させることができます。OpenGL レンダラは更新が遅いためグラフィックのクォリティが落ちます。D3D9 の方がグラフィック機能が多くてシェーダーモデルも新しくなっています (ステンシルシャドウ、液体表現、光の溢れ出し効果など)。

Config.wtf
SET gxApi "opengl"

オープンソースの Mesa ドライバーで Intel/AMD を使っている場合、アクセス違反によって起動時にゲームがクラッシュすることがあり、WoW が OpenGL 3.3 を使うようにする必要があります。スタートアップスクリプトに以下を追加してください:

export MESA_GL_VERSION_OVERRIDE=3.3COMPAT

解像度と色深度

以下の2行を変更することで WoW のデフォルトの解像度を設定できます。例:

Config.wtf
SET gxColorBits "24"
SET gxResolution "1440x900"

ウィンドウ化

ウィンドウで動作させたい場合、以下の設定でウィンドウモードになります:

Config.wtf
SET gxWindow "1"

黒テクスチャの問題

Intel のグラフィックカードを使っていてゲーム内に黒テクスチャが表示される場合 (あるいは OpenGL モードでゲームがクラッシュする場合)、S3TC テクスチャ圧縮のサポートを有効にしてください。driconf を使用するか libtxc_dxtn[リンク切れ: アーカイブ: aur-mirror] をインストールすることで有効にできます。

音声の問題

バッファの設定

音声にノイズが混じる場合、以下を試してみてください:

Config.wtf
SET SoundOutputSystem "1" 
SET SoundBufferSize "100"

パフォーマンスの設定

以下の設定をすることで FPS を劇的に向上させることができます:

  • "regedit" を実行して Wine 版のレジストリエディタを開く。
  • HKEY_CURRENT_USER\Software\Wine\ を開く
  • "Wine" フォルダを選択してフォルダアイコンを右クリックし New-> Key を選択して名前を "OpenGL" にする。
  • OpenGL キーを選択して、右側画面で右クリックして、New-> String Value を選択してエンター。
  • "New Value #1" を "DisabledExtensions" に名前を変更する。
  • 名前を変更したキーをダブルクリックして "value" フィールドに "GL_ARB_vertex_buffer_object" と入力。

レジストリエディタを閉じると、自動的に変更が保存されます。

人が多い場所 (ポリゴン数が多い場合) でカメラの回転速度が遅くなる場合、"GL_ARB_vertex_buffer_object" に "2" などを追加してください: "GL_ARB_vertex_buffer_object2"。さらにスムーズに動作するようになります。

WineHQ の こちらのコメント には FPS を2倍にする方法が書いてあります。

Nvidia ユーザー

NVIDIA ドライバーのバージョン 310.14 現在、OpenGL のパフォーマンスを最適化するオプションが存在します。オプションを有効にすることで WoW にかなり効果があります。

(Sidenote: this makes the 'RGL' patch/library/hack redundant for Nvidia users)

__GL_THREADED_OPTIMIZATIONS=1 をエクスポートすると最適化が有効になります。以下のように WoW を起動してください:

__GL_THREADED_OPTIMIZATIONS=1 wine Wow.exe -opengl

ゲームが問題なく動作することが確認できたら、デバッグ出力をオフにすることでさらにパフォーマンスを向上できます:

WINEDEBUG=-all __GL_THREADED_OPTIMIZATIONS=1 wine Wow.exe -opengl $> /dev/null

Direct3D モード

上記のオプションを使って Direct3D モードでゲームを動作させる場合、"Use glBufferSubDataARB for dynamic buffer uploads" パッチをあててコンパイルした Wien を使うことでさらにパフォーマンスが上がります。OpenGL モードではパッチをあてても性能は変わりません。一般的には OpenGL モードの方が高いフレームレートが出ますが Direct3D モードと比べてグラフィックがちゃちくなります。

ノート: Wine のデバッグ機能を無効化する必要があります。
WINEDEBUG=-all __GL_THREADED_OPTIMIZATIONS=1 wine Wow.exe

GLXUnsupportedPrivateRequest 問題

64ビット環境で Bumblebee を使用して optirun で NVIDIA のグラフィックカードを使ってゲームを動作させた場合、以下のエラーが発生します:

X Error of failed request:  GLXUnsupportedPrivateRequest

lib32-virtualgl をインストールすることで上記の問題は解決します [1]

AMD CPU ユーザー

WoW は L3 キャッシュを活用するため使用しているプロセッサや BIOS の L3 オプションが有効になっているかどうか確認してください。また、全てのコアから BSP だけに割り当てを切り替えることで FPS が向上する場合があります。

CPU/I-O スケジューラ

マシンにあったスケジューラを選択することで World of Warcraft のパフォーマンスは向上します。現在、公式リポジトリに入っている最新版の Wine は Linux-ck カーネルを完全に活用するように設定されていません。Wine ゲーマーは CFS スケジューラを使用することが推奨されています。また、World of Warcraft は (noop, cfq, bfq などと比べて) deadline I/O スケジューラで動作が速くなります。ドライブで使用する I/O スケジューラを変更して試してみてください。

参照