「Logitech Unifying Receiver」の版間の差分
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[https://lekensteyn.nl/logitech-unifying.html ltunify] はデバイスのペアリング・ペアリングの解除・確認ができるコマンドラインの C プログラムです。[http://pwr.github.io/Solaar/ Solaar] はシステムトレイに表示されるグラフィカルな Python プログラムで、Fn キーの置換など他の設定もできます。 |
[https://lekensteyn.nl/logitech-unifying.html ltunify] はデバイスのペアリング・ペアリングの解除・確認ができるコマンドラインの C プログラムです。[http://pwr.github.io/Solaar/ Solaar] はシステムトレイに表示されるグラフィカルな Python プログラムで、Fn キーの置換など他の設定もできます。 |
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2017年1月18日 (水) 20:57時点における版
Logitech Unifying Receiver は最大6つまでのワイヤレスマウスとワイヤレスキーボードをコンピュータに接続することができるワイヤレスレシーバーです。レシーバーが付属している入力デバイスはペアリングが完了すればすぐに使うことができます。Logitech は Windows と macOS ソフトウェアを使用することで他のデバイスのペアリングも公式にサポートしています。Linux におけるペアリングは aBenjamin Tissoires が作成した小さなプログラム を使うことで出来ます。他の開発者はさらに複雑なペアリングツールを作成しておりペアリングの解除もできます。
ltunify はデバイスのペアリング・ペアリングの解除・確認ができるコマンドラインの C プログラムです。Solaar はシステムトレイに表示されるグラフィカルな Python プログラムで、Fn キーの置換など他の設定もできます。
目次
インストール
複数のソフトウェアがインストールできます:
- pairing_toolAUR
以下のパッケージは plugdev グループを使用します。グループが存在しない場合はグループを作成して、ユーザーを追加してください:
- solaarAUR
- ltunify-gitAUR
使用方法
pairingtool はペアリングだけが行なえます。また、ペアリングするときはデバイスの名前を知っている必要があります。ltunify と Solaar は自動的にレシーバーを認識します。
ltunify
以下はデバイスのペアリングを解除し、新しいデバイスをペアリングして、全てのデバイスのリストを表示する例です:
$ ltunify unpair mouse Device 0x01 Mouse successfully unpaired $ ltunify pair Please turn your wireless device off and on to start pairing. Found new device, id=0x01 Mouse $ ltunify list Devices count: 1 Connected devices: idx=1 Mouse M525
Solaar
Solaar には GUI と CLI があります。CLI でペアリングする例:
$ solaar-cli unpair mouse Unpaired 1: Wireless Mouse M525 [M525:DAFA335E] $ solaar-cli pair Pairing: turn your new device on (timing out in 20 seconds). Paired device 1: Wireless Mouse M525 [M525:DAFA335E] $ solaar-cli show -: Unifying Receiver [/dev/hidraw0:08D89AA6] with 1 devices 1: Wireless Mouse M525 [M525:DAFA335E]
Solaar の自動起動を無効化するには /etc/xdg/autostart/solaar.desktop
を削除してください。
pairingtool
レシーバーのデバイスを確認するには、以下のコマンドの出力を見る必要があります:
$ ls -l /sys/class/hidraw/hidraw*/device/driver | awk -F/ '/receiver/{print $5}'
上記のコマンドでレシーバーの名前が表示されます (例: hidraw0
)。
それからペアリングしたいデバイスをオフにして、プログラムに適切な引数を指定して実行してください:
# pairing_tool /dev/hidraw0 The receiver is ready to pair a new device. Switch your device on to pair it (you have thirty seconds to do so).
それからペアリングしたいデバイスをオンにしてください。数秒後に新しいデバイスが使えるようになるはずです。
既知の問題
デバイスが間違っている (pairingtool のみ)
環境によっては複数のデバイスに同じ名前が付けられることがあります。その場合、デバイスが間違っていると以下のエラーメッセージが表示されます:
# pairing_tool /dev/hidraw1 Error: 32 write: Broken pipe
xorg.conf によるキーボードレイアウトの設定
カーネル 3.2 から Unifying Receiver には hid_logitech_dj カーネルモジュールが使われますが xorg.conf によるキーボードレイアウトの設定がうまく機能しないことがあります。xorg-setxkbmap を使用して手動でレイアウトを設定することで解決できます。例えばデッドキーが存在しないドイツ語レイアウトの場合、以下のコマンドを実行:
$ setxkbmap -layout de -variant nodeadkeys
上記のコマンドを xinitrc に追加したりファイルマネージャやデスクトップ環境の自動起動ファイルを使うことで設定を自動化できます。
Logitech のタッチパッドキーボード K400r と unifying receiver M325
タッチパッドが付いている Logitech キーボード K400r には Logitech の unifying receiver M325 が付属しており上記のキーボードレイアウトに関する問題が同じくあります。
また、タッチパッドが 'touchpad' ではなく 'pointer' として認識されるため Synaptics タッチパッドドライバーが使えません。2本指の横スクロールやタップクリックはできますが、中マウスボタンのエミュレート機能を使うには evdev.conf
に以下を追加する必要があります:
/etc/X11/xorg.conf.d/10-evdev.conf
Section "InputClass" Identifier "evdev pointer catchall" MatchIsPointer "on" MatchDevicePath "/dev/input/event*" Driver "evdev" Option "Emulate3Buttons" "true" EndSection
上記の設定で、両側のボタンを同時に押すことで3番目のボタンとして扱われるようになります。
Solaar の 'Permission denied'
以下のようなエラーが表示される場合:
$ solaar-cli show solaar-cli: error: [Errno 13] Permission denied: '/dev/hidraw2'
物理的に Unifying Receiver を一度抜いてから再度接続して、コマンドを実行してみてください (詳しくは [1] を参照)。
起動時にワイヤレスキーボードが機能しない (LUKS のパスフレーズが入力できない)
起動時に Logitech のワイヤレスキーボード (例: Logitech MK700) で何も入力できないのはカーネル 3.2 から追加された Logitech デバイスの hid モジュールが原因です。
hid-logitech-hidpp を /etc/mkinitcpio.conf
の MODULES に追加して:
MODULES="hid-logitech-hidpp"
カーネルの initrd を再生成してください:
# mkinitcpio -p linux
ファームウェアのアップデート
2016年12月現在、Linux から Logitech Unifying デバイスのファームウェアをアップデートする方法はありません。