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+ | プリロードとは対象のファイルを RAM に載せることです。ハードドライブから読み込むよりも RAM から読み込む方がずっと速いので、アプリケーションをプリロードすることで起動を高速化できます。ただし、RAM の一部をプリロードに使用すると、アプリケーションをずっと開き続けるのと同じ容量を消費します。したがってプリロードは Firefox や LibreOffice など巨大で頻繁に使用するアプリケーションで使うのがベストです。 |
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− | '''preload''' は Behdad Esfahbod によって書かれているプログラムで、[[daemons|デーモン]]として実行されマルコフ連鎖を使ってプログラムの使用統計を記録します。頻繁に使われるプログラムのファイルは、コンピュータの空き時間に、メモリにロードされます。結果としてディスクから引き出すデータが減り、プログラムが高速に起動できるようになります。しばしば preload は [[prelink]] と一緒に使われます。 |
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− | == |
+ | == Go-preload == |
+ | ''gopreload'' は [https://forums.gentoo.org/viewtopic-t-622085-highlight-preload.html Gentoo フォーラム] で作成された小さなデーモンです。 |
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− | [[Arch User Repository|AUR]] から {{AUR|preload}} を[[pacman|インストール]]してください。 |
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+ | === インストール === |
+ | {{AUR|gopreload-git}} を使用するには、まず起動時にプリロードしたいプログラムごとにターミナルで以下のコマンドを実行します: |
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− | 直接起動するには: |
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+ | # gopreload-prepare ''program'' |
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− | # systemctl start preload.service |
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+ | 通常ユーザーで使えるように、{{ic|/usr/share/gopreload/enabled}} と {{ic|/usr/share/gopreload/disabled}} の所有者を変更します: |
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− | システムの起動時に preload を起動するには: |
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+ | # chown username:users /usr/share/gopreload/enabled /usr/share/gopreload/disabled |
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− | # systemctl enable preload.service |
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+ | そして、プリロードしたいプログラムごとに gopreload を実行: |
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− | == 設定 == |
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+ | $ gopreload-prepare ''program'' |
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− | 設定ファイルは {{ic|/etc/conf.d/preload}} です、デフォルト設定は標準的なユーザーに適するようになっています。{{ic|cycle}} オプションによって preload システムがアプリケーションやライブラリをキャッシュする頻度を設定することができます。 |
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+ | そして、プログラムが完全にロードされたら指示通りに Enter を押します。これで {{ic|/usr/share/gopreload/enabled}} にプログラムが必要とするファイルのリストが追加されます。起動時にリストをロードするには、systemd サービスファイル {{ic|gopreload.service}} を[[有効化]]してください。 |
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+ | プログラムのロードを無効化するには、{{ic|/usr/share/gopreload/enabled}} のリストを削除するか {{ic|/usr/share/gopreload/disabled}} に移動します。 |
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+ | システムアップグレードを実行した後は、ファイルリストを更新するために gopreload-prepare を実行することが推奨されます。以下のバッチツールが便利です: |
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+ | # gopreload-batch-refresh.sh |
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+ | システムを使っていないときに実行してください。 |
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+ | 設定ファイルは {{ic|/etc/gopreload.conf}} です。 |
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+ | '''preload''' は Behdad Esfahbod によって書かれているプログラムで、[[デーモン]] として実行されマルコフ連鎖を使ってプログラムの使用統計を記録します。頻繁に使われるプログラムのファイルは、コンピュータの空き時間に、メモリにロードされます。結果としてディスクから引き出すデータが減り、プログラムが高速に起動できるようになります。 |
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+ | === インストール === |
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+ | [[Arch User Repository|AUR]] から {{AUR|preload}} を[[pacman|インストール]] してください。systemd サービス {{ic|preload}} を[[起動]] して、起動時に開始するには [[有効化]] します。 |
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+ | === 設定 === |
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+ | 設定ファイルは {{ic|/etc/preload.conf}} です、デフォルト設定は標準的なユーザーに適するようになっています。{{ic|cycle}} オプションによって preload システムがアプリケーションやライブラリをキャッシュする頻度を設定することができます。 |
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== 参照 == |
== 参照 == |
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− | * |
+ | * [[wikipedia:Preload_(software)]] |
+ | * [[ブートパフォーマンスの向上]] |
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− | * http://techthrob.com/2009/03/02/drastically-speed-up-your-linux-system-with-preload/ |
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− | * [[Improve Boot Performance]] |
2022年12月30日 (金) 02:45時点における最新版
プリロードとは対象のファイルを RAM に載せることです。ハードドライブから読み込むよりも RAM から読み込む方がずっと速いので、アプリケーションをプリロードすることで起動を高速化できます。ただし、RAM の一部をプリロードに使用すると、アプリケーションをずっと開き続けるのと同じ容量を消費します。したがってプリロードは Firefox や LibreOffice など巨大で頻繁に使用するアプリケーションで使うのがベストです。
Go-preload
gopreload は Gentoo フォーラム で作成された小さなデーモンです。
インストール
gopreload-gitAUR を使用するには、まず起動時にプリロードしたいプログラムごとにターミナルで以下のコマンドを実行します:
# gopreload-prepare program
通常ユーザーで使えるように、/usr/share/gopreload/enabled
と /usr/share/gopreload/disabled
の所有者を変更します:
# chown username:users /usr/share/gopreload/enabled /usr/share/gopreload/disabled
そして、プリロードしたいプログラムごとに gopreload を実行:
$ gopreload-prepare program
そして、プログラムが完全にロードされたら指示通りに Enter を押します。これで /usr/share/gopreload/enabled
にプログラムが必要とするファイルのリストが追加されます。起動時にリストをロードするには、systemd サービスファイル gopreload.service
を有効化してください。
プログラムのロードを無効化するには、/usr/share/gopreload/enabled
のリストを削除するか /usr/share/gopreload/disabled
に移動します。
システムアップグレードを実行した後は、ファイルリストを更新するために gopreload-prepare を実行することが推奨されます。以下のバッチツールが便利です:
# gopreload-batch-refresh.sh
システムを使っていないときに実行してください。
設定
設定ファイルは /etc/gopreload.conf
です。
Preload
preload は Behdad Esfahbod によって書かれているプログラムで、デーモン として実行されマルコフ連鎖を使ってプログラムの使用統計を記録します。頻繁に使われるプログラムのファイルは、コンピュータの空き時間に、メモリにロードされます。結果としてディスクから引き出すデータが減り、プログラムが高速に起動できるようになります。
インストール
AUR から preloadAUR をインストール してください。systemd サービス preload
を起動 して、起動時に開始するには 有効化 します。
設定
設定ファイルは /etc/preload.conf
です、デフォルト設定は標準的なユーザーに適するようになっています。cycle
オプションによって preload システムがアプリケーションやライブラリをキャッシュする頻度を設定することができます。