インストールガイド

提供: ArchWiki
2012年11月26日 (月) 00:50時点におけるKusakata (トーク | 投稿記録)による版 (→‎システムの設定)
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このドキュメントは、Arch Install Scripts を使って Arch Linux をインストールする過程を案内するものです。インストールの前に、FAQ (日本語) に目を通しておくことをお勧めします。

Arch wiki のコミュニティは優れたものであり、まず、問題があれば参考にされます。しかし、答えがどこでも見つけられない場合もあり、その場合は、IRC チャンネル (irc://irc.freenode.net/#archlinux) や、フォーラムも用意されています。また、使い慣れていないコマンドは man command で man ページを参照しましょう。

ダウンロード

Arch Linux の ISO を Arch Linux download page からダウンロードします。

  • ひとつのイメージで i686 と x86_64 両方の環境に対応しており、インターネットを介して Arch Linux をインストールします。ISO には [core] レポジトリは含まれていません。
  • インストールイメージは署名されています。ISO を使用する前に、署名の検証をすることを推奨します。Arch Linux からは、
    pacman-key -v <iso-file>.sig
    で検証できます。
  • イメージファイルは CD に焼いて、ISO ファイルとしてマウントするか、dd のようなユーティリティを使用し USB スティックに直接書き込みます。新しいインストールの時だけに使われることが意図されています。既にインストール済みの Arch Linux は pacman -Syu でいつでもアップデートできます。

キーボードレイアウト

多くの国やキーボードに対応したキーマップが利用できます。loadkeys uk のようなコマンドで期待どおりにできるはずです。対応しているキーマップのファイルは /usr/share/kbd/keymaps/ で見ることができます(loadkeys を使うときはパスや拡張子を省略可能)。

パーティション

partitioning を参照して下さい。

LVM, LUKS, RAID などの環境では、スタック化されたブロックデバイスを忘れずに用意して下さい。

パーティションのフォーマット

ファイルシステムを参照して下さい。

(U)EFI を使うには、ほとんどの場合 UEFI System partition のためのパーティションが必要になります。Create an UEFI System Partition in Linux を参照。

パーティションのマウント

/mnt に root パーティションをマウントします。genfstab によって他のパーティション (/mnt/boot, /mnt/home, ...) を検知させたいときには、ディレクトリを作ってマウントする必要があります。

インターネットへの接続

デバイスを利用するために DHCP サービスが既に有効になっています。固定 IP をセットアップしたり Netcfg のような接続ツールを使う必要があるときは、初めに、そのサービスを止める必要があります: systemctl stop dhcpcd.service。詳しくは configuring network を読んで下さい。

無線

wifi-menu を起動しワイヤレスネットワークを設定します。詳細は、Wireless SetupNetcfg を見て下さい。

base system のインストール

インストールの前に、ミラーを選択するため /etc/pacman.d/mirrorlist を編集することができます。設定したミラーリストが pacstrap によってインストール時にコピーされるので、最初にやる価値があります。

pacstrap スクリプトを使って、ベースシステムをインストールします。AUR からソフトウェアをコンパイルしたり ABS を使うつもりであれば、base-devel パッケージグループもインストールするべきです。

# pacstrap /mnt base base-devel

上のコマンドに名前を追加(スペースで区切る)すれば、ブートローダに含まれている他のパッケージも必要に応じてインストールできます。

ブートローダーのインストール

GRUB

  • BIOS:
# arch-chroot /mnt pacman -S grub-bios
  • EFI (代わりの grub-efi-i386 が必要になる稀なケースの場合):
# arch-chroot /mnt pacman -S /mnt grub-efi-x86_64

Syslinux

# arch-chroot /mnt pacman -S syslinux

システムの設定

次のコマンドで fstab を生成します(UUID やラベル (label) を使いたいときは、それぞれ、-U や -L オプションを加えて下さい):

# genfstab -p /mnt >> /mnt/etc/fstab

次にシステムに chroot します:

# arch-chroot /mnt
  • ホストネームを /etc/hostname に書いて下さい。
  • /etc/localtime から /usr/share/zoneinfo/Zone/SubZoneにシンボリックリンクを貼ります。ZoneSubzone は各々あなたの時間にあわせて書き換えてください。例:
# ln -s /usr/share/zoneinfo/Europe/Athens /etc/localtime
  • ロケール/etc/locale.conf で設定します。
  • コンソールキーマップとフォントの設定を /etc/vconsole.conf に書きます。
  • /etc/locale.gen で選んだ locale をアンコメントして locale-gen で locale を生成します。
  • 必要があれば /etc/mkinitcpio.conf を設定 (mkinitcpio) し、イニシャル RAM ディスクを作ります:
# mkinitcpio -p linux
  • ブートローダの設定: ブートローダーのインストールのところにあるリンクをたどって設定してください。
  • passwd で root パスワードを設定します。

アンマウントとリブート

chroot 環境から抜けるには、exit と打つか、テンプレート:Keypress を押します。 先に /mnt の下のパーティションをアンマウントします:

# umount /mnt/{boot,home,}

そして一度再起動してから root アカウントでログインします。

pacmanの設定

/etc/pacman.conf を編集して pacman を設定、必要なレポジトリを有効にします。

Pacman (日本語)Official Repositories (日本語) を参照してください。

システムのアップデート

ここでシステムをアップデートする必要があります。

やり方はパッケージのアップグレードを見て下さい。

ユーザの追加

最後に、User management に書かれているようにしてノーマルユーザーを追加します。

これであなたの Arch Linux のベースシステムは GNU/Linux 環境として機能するようになります: Beginners' Guide/Extra (日本語) にカスタマイズについての助言があります。