「ATI」の版間の差分

提供: ArchWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
(同期)
(文字列「[[zh-CN:」を「[[zh-hans:」に置換)
9行目: 9行目:
 
[[ru:ATI]]
 
[[ru:ATI]]
 
[[tr:ATI]]
 
[[tr:ATI]]
[[zh-CN:ATI]]
+
[[zh-hans:ATI]]
 
{{Related articles start}}
 
{{Related articles start}}
 
{{Related|AMD Catalyst}}
 
{{Related|AMD Catalyst}}

2017年1月29日 (日) 00:35時点における版

関連記事

AMD (以前の ATI) のビデオカードを使っている人は AMD のプロプライエタリなドライバー (catalystAUR) かオープンソースドライバー (xf86-video-ati あるいは xf86-video-amdgpu) のどちらかを選ぶことができます。この記事ではオープンソースドライバーの ATI/Radeon ドライバーについて記述します。

今のところ、新しいカードでの 3D パフォーマンスや TV 出力サポートなどの点で、オープンソースドライバーはプロプライエタリのドライバーにやや劣っています。しかしながら、オープンソースドライバーにはより良いマルチモニターのサポートや、素晴らしい 2D アクセラレーション、Compiz や KWin などの OpenGL アクセラレーションを使うウィンドウマネージャのために十分な 3D アクセラレーションがあります。

よくわからない場合、最初にオープンソースドライバーを試して下さい。それでほとんどの用途に間に合い、問題も少ないはずです (詳しくは feature matrix を見て下さい)。

目次

命名規則

Radeon ブランドはある命名規則に従っており、それによってそれぞれの製品をマーケットセグメントに関連付けています。この記事では、製品名 (例: HD 4850, X1900) とコードネームもしくはコアネーム (例: RV770, R580) の両方の名前を使っています。伝統的に、一つの製品シリーズは一つのコアシリーズに対応します (例えば "X1000" 製品シリーズ (X1300, X1600, X1800, X1900 など) は "R500" コアシリーズ (RV515, RV530, R520, R580 など) を使っています)。

製品シリーズとコアシリーズの表は Wikipedia:Comparison of AMD graphics processing units を見て下さい。

概要

  • 最新の Fiji や Tonga が搭載されたグラフィックカード (Volcanic Islands/GCN 1.2) については新しい amdgpu カーネルドライバーを利用してください。
  • Rx 300 (R9 380 は除く), Rx 200, HD 7xxx (Sea/Southern Islands または GCN 1.1/1.0) シリーズ以降の Radeon (最新のシリーズは除く) はほぼ完璧に機能がサポートされており、性能を最大限引き出せます。
    • X1xxx シリーズまでの Radeon は完全にサポートされおり、安定していて、完全な 2D・3D アクセラレーションが使えます。
    • HD 2xxx から HD 6xxx までの Radeon には完全な 2D アクセラレーションと機能的な 3D アクセラレーションがありますが、プロプライエタリドライバによって提供されている機能の全てはサポートされていません。
  • DRI1, RandR 1.2/1.3/1.4, Glamor, EXA アクセラレーション, KMS/DRI2 をサポートしています。

詳しくは feature matrix を参照してください。

一般的に、あなたがどの AMD/ATI カードを使っていようと、まず最初に xf86-video-ati を選ぶべきです。新しい AMD カードに対応したドライバーを使う必要がある場合、プロプライエタリの catalyst ドライバーを使うことを考えて下さい。

ノート: カーネルや xorg.conf では xf86-video-atiradeon と表記されます。

インストール

ノート: プロプライエタリの Catalyst ドライバーから移行する場合は、最初に AMD Catalyst#アンインストール を見て下さい。

公式リポジトリから xf86-video-atiインストールしてください。このパッケージには 2D アクセラレーションのための DDX ドライバーが入っており、依存パッケージとして mesa もインストールされます。3D アクセラレーションのための DRI ドライバーが含まれています。

OpenGL のサポートを有効にするには、mesa-libgl もインストールしてください。x86_64 環境で32ビットの 3D サポートを得るには、multilib リポジトリから lib32-mesa-libgl をインストールしてください。

動画デコードのアクセラレーションのサポートは mesa-vdpaulib32-mesa-vdpau パッケージによって提供されています。

設定

Xorg は自動でドライバーをロードしてあなたのモニターの EDID を使って解像度を設定します。設定が必要なのはドライバーの調整だけです。

手動で設定したい場合、/etc/X11/xorg.conf.d/20-radeon.conf を作成して、以下を追加して下さい:

Section "Device"
    Identifier "Radeon"
    Driver "radeon"
EndSection

このセクションを使って、機能を有効にしたりドライバー設定の調整ができます。

Kernel mode-setting (KMS)

ヒント: 解像度に問題が生じる場合、このページを確認してください。

KMS はフレームバッファで最大解像度を有効にして、高速なコンソール (tty) 切り替えを可能にします。また、KMS は乱れを減らしたり 3D パフォーマンスを改善したり、カーネル空間の電力節約をする (DRI2 などの) 新しい技術を有効にします。

ノート:
  • AMD/ATI カードは自動検知され KMS はデフォルトで有効になります。このセクションは標準から外れた設定のために残しています。
  • Linux 3.9 から、radeon ドライバーには kernel mode-setting が必須になりました (カーネルコンパイルオプションで古い user mode-setting も有効にはできますが、HDMI オーディオなどの機能は KMS に依存しています)。カーネルパラメータradeon.modeset=0nomodeset を設定している場合は、削除してください。/etc/modprobe.d/ 以下に options radeon modeset=0 の設定がある場合も、削除してください。

Early KMS start

以下の2つの方法はブートプロセスのできるだけ初めのほうで KMS を起動します。

1. カーネルコマンドラインから UMS ドライバーと衝突するものを全て削除してください:

  • ブートローダーの設定ファイルkernel 行にある全ての vga= オプションを削除してください。他のフレームバッファドライバー (uvesafbradeonfb など) は KMS と衝突します。
  • AGP の速度を radeon.agpmode=x カーネルオプションで設定できます、x は 1, 2, 4, 8 (AGP の速度) か -1 (PCI モード) に置き換えてください。

2. または、initramfs がロードされる時:

  • 標準の -ARCH カーネルではない特別なカーネル (例: linux-zen) を使っている場合、/etc/mkinitcpio.conf ではなく他の mkinitcpio 設定ファイル (例: /etc/mkinitcpio-zen.conf) を使うのを覚えておいて下さい。
  • mkinitcpio ファイルからフレームバッファに関連するモジュールを全て削除してください。
  • mkinitcpio ファイルの MODULES 行に radeon を追加してください。AGP を使うなら、radeon モジュールの前にチップセットに合った AGP ドライバー (例: intel_agp, ali_agp, ati_agp, amd_agp, amd64_agp など) を追加する必要があります。
  • initramfs を再生成してください。

最後に、システムを再起動してください

Late start

これを選ぶと、ブートプロセス中のモジュールがロードされた時に KMS が有効になります。

特別なカーネル (例: linux-zen) を使っている場合、適切な mkinitcpio 設定ファイル (例: /etc/mkinitcpio-zen.conf) を使うのを覚えておいて下さい。以下の説明はデフォルトのカーネル (linux) に向けて書かれています。

ノート: AGP を使うには、/etc/modules-load.d 下の適切な .conf ファイルに intel_agp, ali_agp, ati_agp, amd_agp, amd64_agp のどれかを追加する必要があります。
  1. ブートローダーの設定ファイルkernel 行から vga= オプションを全て削除してください。他のフレームバッファドライバー (uvesafbradeonfb) を使っていると KMS と衝突します。また、/etc/mkinitcpio.conf からフレームバッファに関連するモジュールを全て削除してください。video= は KMS と一緒に使うことができます。
  2. システムを再起動してください

パフォーマンスチューニング

以下のオプションは /etc/X11/xorg.conf.d/20-radeon.conf に追加します。

ドライバーオプションを有効にする前に man radeonRadeonFeature を読んで下さい。

ドライバーオプション

ColorTilingColorTiling2D は安全に有効にすることができ、おそらくデフォルトで有効になっています。ほとんどの場合パフォーマンスが向上しますが、R200 以前のカードではサポートされていません。昔のカードでも有効にすることはできますが、処理は CPU に転嫁されます:

Option "ColorTiling" "on"
Option "ColorTiling2D" "on"

デフォルトの DRI2 の代わりに DRI3 のサポートを有効にすることができます。DRI2 と DRI3 のパフォーマンスについては Phoronix によるベンチマークが参考になるでしょう:

Option "DRI" "3"

TearFree はハードウェアのページフリッピング機能を使ってチラツキを抑えます。このオプションを有効にすると "EnablePageFlip" オプションが無効になります:

Option "TearFree" "on"

アクセラレーションアーキテクチャ; Glamor は OpenGL を使用する 2D アクセラレーションメソッドです。R300 以降の新しいドライバーを使用するグラフィックカードで動作します。xf86-video-ati driver-1:7.2.0-1 から、radeonsi ドライバーでは自動的に有効になります (Southern Islands やそれ以上の GFX カード)。他のグラフィックカードでも設定ファイルに AccelMethod glamor を追加することで強制的に使用することができます:

Option "AccelMethod" "glamor"

アクセラレーションアーキテクチャとして Glamor を使う場合、ShadowPrimary オプションを有効にすることができます。2D の性能が向上しますが、他の性能 (3D や動画) は落ちる可能性があります。このオプションを有効にすると "EnablePageFlip" オプションが無効になります:

Option "ShadowPrimary" "on"

EXAVSync オプションはディスプレイコントローラが出力先の領域を引き渡すまでエンジンを止めることでティアリングを減らそうとします。パフォーマンスを犠牲にティアリングを減らしますが、チップによっては不安定になることが知られています。3D アクセラレーションが効いたデスクトップで、ビデオの Xv オーバーレイを有効にしたときに有用です。KMS (つまり DRI2 アクセラレーション) が有効になっている時は必要ありません:

Option "EXAVSync" "yes"

下は設定ファイル /etc/X11/xorg.conf.d/20-radeon.conf のサンプルです:

Section "Device"
	Identifier  "Radeon"
	Driver "radeon"
	Option "AccelMethod" "Glamor"
        Option "DRI" "3"
        Option "TearFree" "on"
EndSection
ヒント: 調整ツールとしては driconf が試せます。vsync, 異方性フィルタリング, テキスチャー圧縮などの設定を変更することが可能です。このツールを使うことでいくつかのプログラム (例: Google Earth) で必要な "Low Impact fallback の無効化" もできます。

カーネルパラメータ

ヒント: カーネルモジュール#情報を取得に書かれているように systool を使うことでパラメータをデバッグすることができます。

radeon.bapm=1 [1], radeon.disp_priority=2 [2], radeon.hw_i2c=1 [3], radeon.mst=1 [4], radeon.msi=1 (MSI サポートの強制有効化), radeon.audio=0 (GPU オーディオの強制無効化), radeon.tv=0 (TV 出力の無効化) などのカーネルパラメータが利用できます。

gartsize が自動検知されない場合、radeon.gartsize=32カーネルパラメータに追加して手動で定義することができます。メガバイトでサイズを指定します。32 は RV280 カードのものです。

もしくは、/etc/modprobe.d/radeon.conf の modprobe オプションを使っても設定できます:

options radeon gartsize=32

詳細や他のオプションについては、radeon の man ページやモジュールの info ページを読んで下さい: man radeon, modinfo radeon

PCI-E 2.0 の無効化

カーネル 3.6 から、radeon の PCI-E v2.0 はデフォルトで有効になっています。

マザーボードによっては不安定になることがあり、カーネルコマンドラインradeon.pcie_gen2=0 を追加することで無効にできます。

詳細は Phoronix の記事 を見て下さい。

Gallium ヘッドアップディスプレイ

radeonsi ドライバーはゲームなどのアプリケーションの上に透明な文字やテキストを描画できるヘッドアップディスプレイの有効化をサポートしています。現在のフレームレートや CPU の使用率 (各 CPU コアごとの使用率やその平均) などの情報が表示できます。HUD は GALLIUM_HUD 環境変数で制御し、以下のパラメータのリストを指定できます:

  • "fps" - 現在のフレームレートを表示
  • "cpu" - CPU の平均使用率を表示
  • "cpu0" - 1番目の CPU コアの CPU 使用率を表示
  • "cpu0+cpu1" - 最初の2つの CPU コアの CPU 使用率を表示
  • "draw-calls" - 画面上のオブジェクトのマテリアルの描画回数を表示
  • "requested-VRAM" - GPU の VRAM の使用量を表示
  • "pixels-rendered" - 描画されたピクセル数を表示

パラメータの完全なリストや GALLIUM_HUD の詳細は glxgears などのシンプルなアプリケーションで "help" パラメータを使うことで確認できます:

# GALLIUM_HUD="help" glxgears

詳しくは メーリングリストの投稿ブログの記事 を見て下さい。

ハイブリッドグラフィック/AMD Dynamic Switchable Graphics

電力効率の良い GPU (Intel 内蔵カード) とパワフルで電力消費が激しい GPU (Radeon や Nvidia) の、2つの GPU を搭載している最新のノートパソコンで使われている技術です。機能させるには3つの方法があります:

  • GPU の負担が重いアプリケーションを使う必要がないときは、ディスクリートカードを無効にすることができます: echo OFF > /sys/kernel/debug/vgaswitcheroo/switch。vgaswitcheroo を使えばもっと多くのことが出来ますが (詳しくは Ubuntu wiki を参照) どうやっても1つのカードは1つのグラフィックセッションに拘束されるので、1つのグラフィックセッションで両方のカードを使うことはできません。
  • PRIME を使用することができます。Linux でハイブリッドグラフィックを使うのに適当な方法と言えますが、ユーザーによる手動の操作が必要です。
  • radeon で bumblebee も使えます。AURbumblebee-amd-gitAUR パッケージが存在します。

電力節減

radeon ドライバーでは、デフォルトではパワーセーブは無効になっており使うには手動で有効にする必要があります。

異なる3つの方法から選ぶことができます:

  1. dynpm
  2. profile
  3. dpm (カーネル 3.13 からデフォルトで有効)

どれがあなたにとって一番最適な方法なのかは、あなた自身で試してみてください!

電力管理は vbios に適切な power state table がある全てのチップ (R1xx 以降) でサポートされています。"dpm" は R6xx 以降のチップでサポートされています。

詳しくは http://www.x.org/wiki/RadeonFeature/#index3h2 を見て下さい。

古い方法

動的周波数切り替え

この方法では GPU の負担にあわせて動的に周波数を変更します。GPU を酷使するアプリを実行したときはパフォーマンスが強化され、GPU がアイドル状態の時は周波数が下げられます。クロック変更は垂直帰線消去時に行われますが、クロック変更関数のタイミングのせいで、常に消去時に完了するわけではなく、ディスプレイにちらつきが生じてしまうこともあります。このため、dynpm はモニタが一つしか無いときに動作します。

次のコマンドを実行することで有効にできます:

# echo dynpm > /sys/class/drm/card0/device/power_method

プロファイルを使用する周波数切り替え

この方法では5つのプロファイル (下を参照) からどれか一つを選択することができます。プロファイルが異なると言っても、どれも、GPU の周波数や電圧の変更を行います。この方法はあまりアグレッシブではない代わりに、安定しておりちらつきも抑えられ、マルチモニタでも動作します。

この方法を有効にするには、次のコマンドを実行:

# echo profile > /sys/class/drm/card0/device/power_method

以下のプロファイルから選んで下さい:

  • default はデフォルトの周波数を使用し、電源の状態を変更しません。これはデフォルトの挙動です。
  • auto はシステムがバッテリー電源で動作しているのかそうでないのかによって電源状態を midhigh で切り替えます。
  • low はどんなときでも強制的に gpu の電源状態が low になるようにします。low ではノートパソコンのディスプレイに問題が起こることがあり、そのため auto ではモニタの電源がオフのときだけ low を使います。他のプロファイルではモニタの DPMS の状態がオフのときに選択されます。
  • mid はどんなときでも強制的に gpu の電源状態が mid になるようにします。
  • high はどんなときでも強制的に gpu の電源状態が high になるようにします。

例えば、low プロファイルを有効にするには (必要に応じて low を上記のプロファイルのどれかと置き換えて下さい):

# echo low > /sys/class/drm/card0/device/power_profile

永続的な設定

上述の設定は永続的なものではりません、コンピューターを再起動すると戻ってしまいます。設定を永続化させるために、systemd-tmpfiles を使うことができます (#動的周波数切り替え の例):

/etc/tmpfiles.d/radeon-pm.conf
w /sys/class/drm/card0/device/power_method - - - - dynpm

もしくは udev ルールを使うこともできます (#プロファイルを使用する周波数切り替え の例):

/etc/udev/rules.d/30-radeon-pm.rules
KERNEL=="dri/card0", SUBSYSTEM=="drm", DRIVERS=="radeon", ATTR{device/power_method}="profile", ATTR{device/power_profile}="low"
ノート: 上のルールが失敗する場合は、dri/ を削除してみてください。

グラフィカルツール

  • Radeon-tray — システムトレイアイコンから Radeon カードの電源プロファイルを操作する小さなプログラム。PyQt4 で書かれており Gnome 以外のユーザーに適しています。
https://github.com/StuntsPT/Radeon-tray || radeon-trayAUR
  • power-play-switcher — ati radeon ビデオカードのオープンソースドライバーの powerplay 設定を変更する gui。
https://code.google.com/p/power-play-switcher/ || power-play-switcherAUR
  • Gnome-shell-extension-Radeon-Power-Profile-Manager — オープンソースドライバーを使っている際に電源プロファイルを変更できる Gnome-shell の小さな拡張。
https://github.com/StuntsPT/shell-extension-radeon-power-profile-manager || gnome-shell-extension-radeon-ppmAUR gnome-shell-extension-radeon-power-profile-manager-gitAUR

動的電源管理

カーネル 3.13 から、DPM (Dynamic power management) は ほとんどの AMD Radeon ハードウェア においてデフォルトで有効になっています。無効にするには、カーネルパラメータradeon.dpm=0 を追加してください。

dynpm とは違い、"dpm" は GPU 上のハードウェアを使って動的に GPU の使用率にあわせて周波数と電圧を変化させます。また、クロック・パワーゲーティングも有効になります。

以下の3つの動作モードが存在します:

  • battery 省電力
  • balanced デフォルト
  • performance ハイパフォーマンス

sysfs を使ってモードを変更することが可能です:

# echo battery > /sys/class/drm/card0/device/power_dpm_state

テストしたりデバッグするために、カードを強制的にパフォーマンスモードで動作させることが可能です:

  • auto: デフォルト。全ての電源状態のレベルを使用します。
  • low: 一番低いパフォーマンスレベルを強制。
  • high: 一番高いパフォーマンスレベルを強制。
# echo low > /sys/class/drm/card0/device/power_dpm_force_performance_level

グラフィカルツール

  • Gnome-shell-extension-Radeon-Power-Profile-Manager by lalmeras — dpm の設定を簡単に battery, balanced, performance に切り替えることができる GNOME シェル拡張 (StuntsPT からのフォーク)。この拡張では複数のカードのセットアップをサポートしています。
https://github.com/lalmeras/shell-extension-radeon-power-profile-manager || not packaged

ノート

GPU が動作している速度を見るには、次のコマンドを実行することで以下のような出力が得られます:

# cat /sys/kernel/debug/dri/0/radeon_pm_info
  state: PM_STATE_ENABLED
  default engine clock: 300000 kHz
  current engine clock: 300720 kHz
  default memory clock: 200000 kHz

It depends on which GPU line yours is, however. Along with the radeon driver versions, kernel versions, etc. So it may not have much/any voltage regulation at all.

温度センサーは外部の i2c チップか内部の温度センサー (rv6xx-evergreen のみ) によって実装されています。i2c チップを使用する asics の温度を取得するには、あなたのボードで使われているセンサーの適切な hwmon ドライバーをロードする必要があります (lm63, lm64 など)。それで drm が適当な hwmon ドライバーをロードします。内部の温度センサーを使用するボードの場合、drm は hwmon インターフェイスを自動的に設定します。適当なドライバーがロードされていれば、lm_sensors ツールや /sys/class/hwmon の sysfs で温度を調べることができます。

TV 出力

まず、S 端子があるかチェックしてください、xrandr で以下のように表示されるはずです:

Screen 0: minimum 320x200, current 1024x768, maximum 1280x1200
...
S-video disconnected (normal left inverted right x axis y axis)

そして Xorg に接続されていると伝えます:

xrandr --output S-video --set "load detection" 1

tv standard を使うように設定:

xrandr --output S-video --set "tv standard" ntsc

モードを追加 (現在は 800x600 しかサポートされていません):

xrandr --addmode S-video 800x600

モードを複製:

xrandr --output S-video --same-as VGA-0

試行:

xrandr --output S-video --mode 800x600

これで 800x600 のデスクトップがテレビに表示されるはずです。

出力を無効化するには:

xrandr --output S-video --off

Also you may notice that the video is being played on monitor only and not on the TV. Where the Xv overlay is sent is controlled by XV_CRTC attribute.

出力を TV に送信するには:

xvattr -a XV_CRTC -v 1
ノート: このコマンドを実行するには xvattrAUR をインストールする必要があります。

To switch back to the monitor, I change this to 0. -1 is used for automatic switching in dualhead setups.

xorg の設定ファイルで TV 出力を有効化する方法は Enabling TV-Out Statically を見て下さい。

KMS で TV 出力を強制する

カーネルは次の形式で video= パラメータを認識します (詳しくは KMS を参照):

video=<conn>:<xres>x<yres>[M][R][-<bpp>][@<refresh>][i][m][eDd]

サンプル:

video=DVI-I-1:1280x1024-24@60e

パラメータに空白を含む場合はクォートで囲って下さい:

"video=9-pin DIN-1:1024x768-24@60e"

現在の mkinitcpio の実装では前に # を必要とします。例えば:

root=/dev/disk/by-uuid/d950a14f-fc0c-451d-b0d4-f95c2adefee3 ro quiet radeon.modeset=1 security=none # video=DVI-I-1:1280x1024-24@60e "video=9-pin DIN-1:1024x768-24@60e"
  • Grub はコマンドラインをそのまま渡すことができます。
  • Lilo ではダブルクォートにバックスラッシュが必要です (# \"video=9-pin DIN-1:1024x768-24@60e\" を追加してください)
  • Grub2: TODO

次のコマンドでビデオ出力の一覧を取得できます:

$ ls -1 /sys/class/drm/ | grep -E '^card[[:digit:]]+-' | cut -d- -f2-

HDMI オーディオ

HDMI オーディオは xf86-video-ati ビデオドライバーでサポートされています。問題を起こすことがあるため、カーネルバージョン 3.0 以降では、デフォルトで HDMI オーディオは無効にされます。しかし、あなたの Radeon カードが Radeon Feature Matrix に載っている場合、HDMI オーディオはおそらく動作します。有効にするには、カーネルパラメータradeon.audio=1 を追加してください。

起動後画面が表示されない場合は、ドライバーオプションを無効にしてください。

ノート:

マルチモニターの設定

RandR 拡張を使う

RandR を使ってマルチモニターをセットアップする方法はマルチディスプレイ#RandR を見てください。

X スクリーンを独立させる

独立したデュアルスクリーンの設定は通常通りで問題ありません。ただし radeon ドライバーには "ZaphodHeads" オプションが存在し、デバイスセクションを特定の出力端子に結びつけることができます:

/etc/X11/xorg.conf.d/20-radeon.conf
Section "Device"
  Identifier "Device0"
  Driver "radeon"
  Option "ZaphodHeads" "VGA-0"
  VendorName "ATI"
  BusID "PCI:1:0:0"
  Screen 0
EndSection

ビデオカードに複数の出力端子が3つ以上存在する場合などに役に立ちます。例えば HDMI, DVI, VGA 端子が存在する場合 "ZaphodHeads" "VGA-0" と明示的に指定しないかぎり、マルチモニター設定では HDMI+DVI 出力だけを選択・使用します。

ビデオアクセラレーションを有効にする

mesa-vdpau パッケージにはフリードライバー用に MPEG1/2 デコードのサポートが追加されており、libvdpau によって自動で検出されます。ビデオアクセラレーションが自動で使用されない場合は、LIBVA_DRIVER_NAME 環境変数を vdpau に、VDPAU_DRIVER 環境変数をドライバーコアの名前に設定することで、強制的にドライバーを使用させることができます。例えば、r600 以上のカードの場合:

~/.bashrc
export LIBVA_DRIVER_NAME=vdpau
export VDPAU_DRIVER=r600

利用可能な VDPAU ドライバーは /usr/lib/vdpau/ に入っています。

Southern Islands (HD 7XXX) 以上のカードを使っている場合、VDPAU_DRIVER 変数を radeonsi に設定する必要があります:

~/.bashrc
export VDPAU_DRIVER=radeonsi

vainfo を実行して設定を確認してください:

$ vainfo
libva info: VA-API version 0.38.0
libva info: va_getDriverName() returns 0
libva info: User requested driver 'vdpau'
libva info: Trying to open /usr/lib/dri/vdpau_drv_video.so
libva info: Found init function __vaDriverInit_0_35
libva info: va_openDriver() returns 0
vainfo: VA-API version: 0.38 (libva 1.6.0)
vainfo: Driver version: Splitted-Desktop Systems VDPAU backend for VA-API - 0.7.4
vainfo: Supported profile and entrypoints
      VAProfileMPEG2Simple            :	VAEntrypointVLD
      VAProfileMPEG2Main              :	VAEntrypointVLD
      VAProfileMPEG4Simple            :	VAEntrypointVLD
      VAProfileMPEG4AdvancedSimple    :	VAEntrypointVLD
      VAProfileH264Baseline           :	VAEntrypointVLD
      VAProfileH264Main               :	VAEntrypointVLD
      VAProfileH264High               :	VAEntrypointVLD
      VAProfileVC1Advanced            :	VAEntrypointVLD

vsync (垂直同期) をオフにする

radeon ドライバーはデフォルトで垂直同期を有効にします。ベンチマーク以外ではそれで全く問題がありません。垂直同期をオフにするには、~/.drirc を作成して (既に存在する場合は編集して) 以下のセクションを加えて下さい:

~/.drirc
<driconf>
    <device screen="0" driver="dri2">
        <application name="Default">
            <option name="vblank_mode" value="0" />
        </application>
    </device>
    <!-- Other devices ... -->
</driconf>

driver は dri2 です。ビデオカードのコード (r600 など) ではありません。

トラブルシューティング

ログイン時に乱れが生じる

乱れが生じる場合、まず /etc/X11/xorg.conf を使わずに X を起動してみてください。Xorg の最新バージョンは、ほとんどのユースケースに対応した信頼できる自動検知・自動設定を行います。時代遅れの・誤った設定がされている xorg.conf ファイルは問題を起こす原因となります。

設定ファイルを使わずに起動するために、xorg-input-drivers パッケージグループをインストールするのを推奨します。

/etc/X11/xorg.conf.d/20-radeon.confEXAPixmaps を無効にすることも試すとよいでしょう:

Section "Device"
    Identifier "Radeon"
    Driver "radeon"
    Option "EXAPixmaps" "off"
EndSection

さらに AccelDFS を無効にすることもできます:

Option "AccelDFS" "off"

検知されない解像度を追加する

DisplayPort 接続などで EDID が認識されないことがあります。

この問題については Xrandr のページに記述されています。

(KMS を使っていて) AGP が無効になる

パフォーマンスが上手く発揮されず dmesg で以下のように表示される場合:

[drm:radeon_agp_init] *ERROR* Unable to acquire AGP: -19

マザーボードの agp ドライバー (例: via_agp, intel_agp など) が radeon モジュールよりも前にロードされているか確認してください。KMS を参照。

TV が画面の回りに黒枠を表示する

xrandr を使うことでオーバースキャンの保護をオフにできます:

xrandr --output HDMI-0 --set underscan off

X でサスペンドから復帰すると黒画面にマウスカーソルしか表示されない

メモリが 32MB 以下のカードでサスペンドから復帰すると X にマウスポインタしか表示されず黒画面になることがあります。マウスカーソルの下の部分だけ画面が再描画されることもあります。この問題は /etc/X11/xorg.conf.d/20-radeon.confEXAPixmaps"enabled" にすることで解決します。詳しくはパフォーマンスチューニングを見て下さい。

X1300 と Radeon ドライバーで KDE4 のデスクトップ効果が使えない

KDE4 にはバグが存在しビデオハードウェアの正確なチェックができず、X1300 には十分な GPU パワーが存在するのにデスクトップ効果が無効になってしまうことがあります。対応策としては KDE4 設定ファイルの /usr/share/kde-settings/kde-profile/default/share/config/kwinrc.kde/share/config/kwinrc でチェックを上書きすることができます。

[Compositing] セクションに以下を追加してください:

DisableChecks=true

コンポジットを有効にするには:

Enabled=true

黒画面でコンソールが現れないが、KMS で X は動作する

一つの PC で複数の ATI カードを使用しているときに、コンソールが表示されないという問題が起こります。Fujitsu Siemens Amilo PA 3553 ノートパソコンなどがこの問題を抱えています。fbcon コンソールドライバーが間違ったフレームバッファデバイスにマッピングしているのが原因です。カーネルブートラインに以下を追加することで修正できます:

fbcon=map:1

上記の設定で問題が解決しない場合、以下の設定で起動してみてください:

fbcon=map:0

テクスチャーが真っ黒になったりクラッシュする 3D アプリケーションがある

テクスチャー圧縮サポートが必要なのかもしれません、これはオープンソースドライバーには含まれていません。libtxc_dxtn (multilib 環境では lib32-libtxc_dxtn) をインストールしてください。

2D パフォーマンス (例えばスクロール) が遅い

ターミナルやブラウザでのスクロールなど、2D パフォーマンスに問題がある場合、xorg.conf ファイルの "Device" セクションに Option "MigrationHeuristic" "greedy" を追加すると改善するかもしれません。この設定は EXA にしか適用されません。

下はファイル /etc/X11/xorg.conf.d/20-radeon.conf の設定サンプルです:

Section "Device"
        Identifier  "My Graphics Card"
        Driver  "radeon"
        Option  "MigrationHeuristic"  "greedy"
EndSection

モニターの回転がカーソルには動作するのにウィンドウやコンテンツには効かない

新しいグラフィックカードで glamor の代わりに EXA を有効化している場合、モニターを xrandr で回転させるとカーソルやモニターの向きは回転するのに、ウィンドウなどの向きが変わらないことがあります。さらに、その場合マウスを動かすとカーソルは通常の向きに従って移動します。xrandr の rotate コマンドを実行した後に /var/log/Xorg.0.log に以下の行がないか確認してください:

(EE) RADEON(0): Rotation requires acceleration!

新しいグラフィックカードでは EXA を使用するとアクセラレーションが無効化されます (ソース: comment 17)。EXA を有効化するかわりに回転機能は諦めるかどちらか選択する必要があります (#ドライバーオプションを参照)。

ATI X1600 (RV530 シリーズ) で 3D アプリケーションが黒いウィンドウを表示する

3つの解決方法が考えられます:

  • pci=nomsi をブートローダーのカーネルパラメータに追加して見て下さい。
  • 上のが機能しない場合、pci=nomsi の代わりに noapic を追加して見て下さい。
  • どちらも機能しないときは、vblank_mode=0 glxgearsvblank_mode=1 glxgears を実行してどちらが機能するかを確認し、driconf をインストールして ~/.drirc にオプションを設定してください。

スリープから復帰した後にカーソルがおかしくなる

モニターがスリープから復帰した後にカーソルが縦に重なるなどおかしな表示がされる場合、20-radeon.conf 設定ファイルの "Device" セクションで "SWCursor" "True" を設定してください。

マルチモニタモードで DisplayPort が出力されない

radeon.audio=0 カーネルパラメータを使って起動してみてください。

コンソールや X で 2D のパフォーマンスが出ない

カーネル 4.1.4 から、特定の R9 270X カードでは dpm が機能しません (lspci ではチップ製造番号 6810, サブシステム 174b:e271, Curacao XT, PC Partner Limited / Sapphire Technology Device e271 などと確認)。このリグレッションは同一の PCI id のカードの 修正 が原因です。dpm を無効化することで問題は解決します (radeon.dpm=0カーネルパラメータに追加)。