「Alacritty」の版間の差分

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dest->pixel |= 0xff << 24; /* Add this line */
 
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=== リモートシェルでターミナル機能を使用できない ===
=== Terminal functionality unavailable in remote shells ===
 
   
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Alacritty 端末から、例えば [SSH] 経由でリモートシステムに接続する場合、システムの terminfo データベースに Alacritty のエントリがないことがあります ({{ic|/usr/share/terminfo/a/alacritty*}}) すべての対話型端末機能が動作するわけではありません。これは Alacritty の terminfo をリモートサーバにコピーすることで修正できます [[termite#SSH での端末の問題|参照]]
When connecting to a remote system from an Alacritty terminal, for instance over [[SSH]], it can occur that the system does not have an entry for Alacritty in its terminfo database ({{ic|/usr/share/terminfo/a/alacritty*}}). Therefore, all interactive terminal functionality does not work. This can be fixed by copying the terminfo for Alacritty to the remote server, as described [[termite#Terminal issues with SSH|here]].
 
   
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ローカル・ホストで、Alacritty を使用して次の操作を行います。
On the local host, using Alacritty:
 
   
$ infocmp > alacritty.terminfo # export Alacritty's Terminfo
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$ infocmp > alacritty.terminfo # Alacritty Terminfo をエクスポートする
$ scp alacritty.terminfo user@remote-host:~/ # or any other method to copy to the remote host
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$ scp alacritty.terminfo user@remote-host:~/ # リモートホストにコピーする別の方法
   
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リモート・ホストで、{{ic|alacritty.terminfo}} をコピーしたディレクトリに移動します。
On the remote host, in the directory where you copied {{ic|alacritty.terminfo}}:
 
   
$ tic -x alacritty.terminfo # import Terminfo for current user
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$ tic -x alacritty.terminfo # 現在のユーザの Terminfo をインポートする
$ rm alacritty.terminfo # optional: remove Terminfo file
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$ rm alacritty.terminfo # オプション:Terminfo ファイルの削除
   
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{{Note|この後、リモートシェルに新しい Terminfo をロードさせるために、新しい SSH セッションを開始する必要があります。}}
{{Note|After this, you will need to start a new SSH session to have the remote shell load the new Terminfo.}}
 
   
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または、構成内の {{ic|TERM}} の値をデフォルトの {{ic|alacritty}} ではなく {{ic|xterm-256color}} に設定することもできます。
 
Alternatively, one can set the value of {{ic|TERM}} in the configuration to {{ic|xterm-256color}} instead of the default {{ic|alacritty}}:
 
   
 
{{bc|
 
{{bc|

2021年7月23日 (金) 20:43時点における版

AlacrittyRust によって書かれている、シンプルで GPU アクセラレーションを使用するターミナルエミュレータです。スクロールバック・トゥルーカラー・URL のクリック・カスタムキーバインドに対応しています。

インストール

alacritty パッケージまたは alacritty-gitAUR (開発版) をインストールしてください。

設定

Alacritty は以下の順番でディレクトリ内の設定ファイルを検索します:

  • $XDG_CONFIG_HOME/alacritty/alacritty.yml
  • $XDG_CONFIG_HOME/alacritty.yml
  • $HOME/.config/alacritty/alacritty.yml
  • $HOME/.alacritty.yml

/usr/share/doc/alacritty/example/alacritty.yml に存在するサンプル設定ファイルを上のどれかのディレクトリにコピーして、変更したい設定をアンコメントしてください。ほとんどの設定はファイルを保存した後すぐに反映されます。

カラー

利用可能なカラースキームのリストは [1] を参照してください。使用したいカラースキームがリストに存在したら、設定ファイルにコードを貼り付けてください。

フォント

システムのデフォルトフォントを使用したくない場合、以下の行を変更することで別のフォントを指定できます:

font:
  normal:
    family: monospace
    style: Regular

  bold:
    family: monospace
    style: Bold

  italic:
    family: monospace
    style: Italic

  bold_italic:
    family: monospace
    style: Bold Italic

monospace を以下のコマンドで出力されるフォント名に置き換えてください:

$ fc-list : family style

一部のフォントは Italic 書体を提供しておらず、代わりに Oblique 書体が使われることがあります。

ヒントとテクニック

同一ディレクトリに新しいインスタンスを生成

以下の行を設定ファイルに追加することで Ctrl+Shift+Enter を押したときにカレントディレクトリに Alacritty の新しいインスタンスを生成できます:

key_bindings:
  - { key: Return,   mods: Control|Shift, action: SpawnNewInstance }

ウィンドウのタイトルバーに "user@host:cwd"

Arch の他のターミナルエミュレータではデフォルトでウィンドウのタイトルバーに "user@host:cwd" と表示されますが、Alacritty は "Alacritty" と表示します。

Alacritty の全てのユーザーに Arch のデフォルトの挙動を適用したい場合、/etc/bash.bashrc ファイルを編集してください。

他のターミナルで $PROMPT_COMMAND を設定している case 文を検索してください:

case ${TERM} in

  xterm*|rxvt*|Eterm|aterm|kterm|gnome*)
     PROMPT_COMMAND=${PROMPT_COMMAND:+$PROMPT_COMMAND; }'printf "\033]0;%s@%s:%s\007" "${USER}" "${HOSTNAME%%.*}" "${PWD/#$HOME/\~}"'

    ;;
  screen*)
    PROMPT_COMMAND=${PROMPT_COMMAND:+$PROMPT_COMMAND; }'printf "\033_%s@%s:%s\033\\" "${USER}" "${HOSTNAME%%.*}" "${PWD/#$HOME/\~}"'
    ;;
esac

それから xterm*|rxvt*|Eterm|aterm|kterm|gnome*) の行を編集して alacritty を追加して xterm*|rxvt*|Eterm|alacritty|aterm|kterm|gnome*) としてください。

Viモードとコピー/ペースト

Vi モードでは、キーボードを使用して Alacritty のビューポート内を移動したりスクロールバックしたりできます。 デフォルトでは、 Ctrl+Shift+Space を使用して切り替えることができます。 コピーするには、マウスを使用して Ctrl+Shift+c を選択して押すか、Vi モードに入り、 v を使用して選択を開始し、 hjkl で移動します。 vim のように、 y で選択範囲をコピーします。 ペーストするには、 Ctrl+Shift+v を押します。 X クリップボードとの間でコピー/ペーストを行うには、マウスの選択を使用してコピーし、マウスの中クリックでペーストします。

トラブルシューティング

Vim でマウスが動かない

.vimrcttymouse=sgr を追加するか Neovim に切り替えてください。こちらの issue も参照。

dwm 使用時の透明な枠線

dwmalacritty を使用すると境界が透明になります。この行を dwm のソースディレクトリ drw.c に追加して再コンパイルすると、問題が解決されます。

 if (!XftColorAllocName)...
     die("error, cannot allocate color '%s'", clrname); /* Find this line */
 dest->pixel |= 0xff << 24; /* Add this line */

リモートシェルでターミナル機能を使用できない

Alacritty 端末から、例えば [SSH] 経由でリモートシステムに接続する場合、システムの terminfo データベースに Alacritty のエントリがないことがあります (/usr/share/terminfo/a/alacritty*) すべての対話型端末機能が動作するわけではありません。これは Alacritty の terminfo をリモートサーバにコピーすることで修正できます 参照

ローカル・ホストで、Alacritty を使用して次の操作を行います。

$ infocmp > alacritty.terminfo  # Alacritty の Terminfo をエクスポートする
$ scp alacritty.terminfo user@remote-host:~/  # リモートホストにコピーする別の方法

リモート・ホストで、alacritty.terminfo をコピーしたディレクトリに移動します。

$ tic -x alacritty.terminfo  # 現在のユーザの Terminfo をインポートする
$ rm alacritty.terminfo  # オプション:Terminfo ファイルの削除
ノート: この後、リモートシェルに新しい Terminfo をロードさせるために、新しい SSH セッションを開始する必要があります。

または、構成内の TERM の値をデフォルトの alacritty ではなく xterm-256color に設定することもできます。

env:
  TERM: xterm-256color