「LXQt」の版間の差分

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== 設定 ==
 
== 設定 ==
   
LXQt は設定を変更するため GUI アプリケーションが用意されています。設定ファイルは {{ic|~/.config/lxqt}} に存在します。このディレクトリは最初に自動的に作成されます。新しいユーザのデフォルト設定は {{ic|/etc/xdg/lxqt}} にあります。
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LXQt は一般に、設定を変更するため GUI アプリケーションを提供しようと努力します。設定ファイルは {{ic|~/.config/lxqt}} にあります。このディレクトリは自動的に初期化されます。新しいユーザのデフォルト設定は{{ic|/etc/xdg/lxqt}} にあります。
   
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=== スクリーン輝度 ===
=== デフォルトのウィンドウマネージャを変更する ===
 
   
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スクリーン輝度のキーボードショートカットにスクリーン輝度制御ではなくスクリーンコントラスト制御が割り当てられてしまっている場合、LXQt コンフィグレーションセンター > ショートカットキーからコマンドを変更して xbacklight を使うように設定できます:
[[Openbox]] が LXQt におけるデフォルトの[[ウィンドウマネージャ]]ですが、{{ic|lxqt-config-session}} から設定するか {{ic|~/.config/lxqt/session.conf}} ファイルを編集することで LXQt で使用するウィンドウマネージャを指定することができます。
 
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xbacklight -inc 10
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xbacklight -dec 10
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Intel カーネルモードセッティングドライバを使っている場合、xbacklight は動作しません。しかし、以下のコマンドを代わりに使うことができます:
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pkexec lxqt-backlight_backend --inc
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pkexec lxqt-backlight_backend --dec
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スクリーンの輝度を上げ下げするために2つのスクリプトを作成し、そのスクリプトのパスをキーボードショートカットに割り当てる必要があるかもしれません。
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スクリーン輝度を変更するもう一つの方法は、{{Pkg|brightnessctl}} を使うことです:
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brightnessctl -d intel_backlight set +5%
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brightnessctl -d intel_backlight set 5%-
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=== パネルウィジェット ===
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「CPU モニター」や「システム統計情報」ウィジェットをパネルに追加できない場合、{{Pkg|libstatgrab}} と {{Pkg|libsysstat}} がインストールされていることを確認してください。
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=== 別のウィンドウマネージャを使う ===
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[[Openbox]] が LXQt のデフォルトの[[ウィンドウマネージャ]]ですが、''セッションの設定'' ({{ic|lxqt-config-session}}) から他のウィンドウマネージャを指定できます。または、{{ic|~/.config/lxqt/session.conf}} からも設定できます。以下の行を変更してください:
   
次の行を使用したい[[ウィンドウマネージャ]]に変更してください:
 
 
window_manager=openbox
 
window_manager=openbox
   
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選んだ[[ウィンドウマネージャ]]に:
例えば、LXQt で {{Pkg|metacity}} を使いたい場合、次のとおりに変更してください:
 
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window_manager=metacity
 
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window_manager=''your_window_manager''
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=== 自動起動 ===
   
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ログイン時に X アプリケーションを実行させるには、メインメニューをクリックして ''LXQt > 設定 > LXQt 設定 > セッション'' を開いてください。あるいは、以下のコマンドでこのウィンドウを開くことができます:
LXQt で [[Compiz]] を使いたい場合は、次のとおりに変更してください:
 
window_manager=compiz ccp
 
   
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$ lxqt-config-session
=== アプリケーションの自動実行 ===
 
   
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このウィンドウで左のリストから ''自動起動'' をクリックしてください。ここで、新しいアプリケーションを全体の自動起動 ([[XDG Autostart]] 仕様を実装しているすべてのセッションで起動されます) かローカルの自動起動 (このオプションに関するバグは [https://github.com/lxqt/lxqt/issues/746 issue 746] を見てください) に追加してください。追加したそれぞれのアイテムに対して、{{ic|lxqt-config-session}} はデスクトップエントリを適切な [[XDG Autostart]] ディレクトリに作成します。
ログイン時に X アプリケーションを起動させたい場合、メインメニューから LXQt -> Preferences -> LXQt Settings -> Session Settings をクリックしてください。もしくは、次のコマンドでも起動できます:
 
lxqt-config-session
 
ウィンドウの左側にある "AutoStart" をクリックしてください。新しいアプリケーションを追加してグローバルに自動起動 (全てのセッションで起動) あるいはローカルに自動起動 (ラベル付けされた LXQt で自動起動) できます (このオプションのバグについては [https://github.com/lxde/lxqt/issues/746 issue 746] を見て下さい)。
 
   
アイテムを追加すると {{ic|lxqt-config-session}} は {{ic|~/.config/autostart}} に .desktop ファイルを作成します。{{ic|/etc/xdg/autostart}} に存在するインストール済みアプリケーションはログイン時に自動的に起動します。ディレクトリ内ファイルを編集することで自動起動の設定を変更することが可能です。また、"Global Autostart" と "LXQt Autostart" に .desktop ファイルが置れているディレクトリは関係ありません。{{ic|OnlyShowIn}} の設定によって区別されています。{{ic|1=OnlyShowIn=true}} となっている場合、"LXQt Autostart" となます。さらに、{{ic|1=X-LXQt-Module=true}} が設定されている場合、そのアイテムは {{ic|lxqt-config-session}} に表示されません。
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「全体の自動起動」と「LXQt の自動起動」と違いは、対応する ''.desktop'' ファイルがれているディレクトリなく、{{ic|OnlyShowIn}} の設定によるものです。{{ic|1=OnlyShowIn=true}} が設定されている場合、LXQt の自動起動」であるされます。さらに、{{ic|1=X-LXQt-Module=true}} が設定されている場合、そのアイテムは {{ic|lxqt-config-session}} に表示されません。
   
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=== 環境変数を設定する ===
=== アプリケーションメニューの編集 ===
 
   
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LXQt セッションの[[環境変数]]は、「セッション」設定で定義できます。
{{ic|/usr/share/applications/lxqt-*.desktop}} に保存されている {{ic|.desktop}} ファイルを編集することでメニューエントリを編集できます。[[デスクトップエントリ]]を参照してください。
 
   
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=== アプリケーションメニューを編集する ===
=== Picom ===
 
   
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{{ic|/usr/share/applications/lxqt-*.desktop}} の ''.desktop'' ファイルを編集することでメニューエントリを編集できます。[[デスクトップエントリ]] を見てください。
[[Picom]] がインストールされている場合、デフォルトセッションの初期化時に自動的に起動します。
 
   
 
== アプリケーションの提案 ==
 
== アプリケーションの提案 ==

2022年8月23日 (火) 08:25時点における版

関連記事

2013年の初めに、Hong Jen Yee "PCMan" によって LXDE コンポーネントの Qt ツールキットへの移植が開始されました。2013年7月3日に LXDE-Qt の最初のプレビュー がリリースされました。そして、7月21日、(LXDE と同じような設計思想でデスクトップを開発していた) Razor-qt プロジェクトと LXDE プロジェクトが合併することがアナウンスされました。

こうして、Razor-qt コンポーネントと LXDE コンポーネントを使用する、Qt 上に構築されたデスクトップ、LXQt が誕生しました。開発では主に LXQt に焦点を当てていますが、LXDE の GTK 2 バージョンも開発が続けられる予定です。

インストール

まず、xorg をインストール・設定してください。そして、lxqt グループをインストールし、アイコンテーマをインストールしてください (例えば、breeze-iconsoxygen-icons)。

以下をインストールすることで、機能を追加できます:

  • LXQt Connman appletConnMan の LXQt システムトレイアプレット。
https://github.com/lxqt/lxqt-connman-applet || lxqt-connman-appletAUR
  • nm-trayAURnm-tray-gitAUR NetworkManager の Qt ベースフロントエンド。
  • SDDM — LXQt での推奨ディスプレイマネージャ。
https://github.com/sddm/sddm || sddm
  • (必要であれば) スクリーンロッカー。例えば slockXScreenSaver。これらは両方 LXQt と統合されていることが確認されており、他のものもそうかもしれません。サスペンド/スリープ時のスクリーンロックを無効化したい場合は、LXQt > 設定 > LXQt 設定 > セッション > サスペンド/ハイバネートの前に画面をロックする のチェックボックスで設定してください。
    ヒント: LXQt は、スクリーンロックに xdg-utilsxdg-screensaver を使い、これは LXQt セッションで XScreenSaver と xautolock と一緒に使った場合にのみ動作します。他のスクリーンロッカーを使うこともできます。例えば、slock の場合、Slock#サスペンド時にロック の指示に従いつつ、LXQt に合う見た目を得るためにパッチを当てられた xdg-utils-slockAUR もインストールしてください。
  • 以上で、~/.config/lxqt/lxqt.conf を編集して、スクリーンロッカーを追加することができます。xautolock はもはや必要ありません。例えば、i3lock を使うには以下を追加してください:
[Screensaver]
lock_command=i3lock

デスクトップの起動

xinit を使う

以下の行を Xinitrc に追加してください:

~/.xinitrc
exec startlxqt

グラフィカルログイン

ディスプレイマネージャのメニューから LXQt Desktop を選んでください。

設定

LXQt は一般に、設定を変更するために GUI アプリケーションを提供しようと努力します。設定ファイルは ~/.config/lxqt にあります。このディレクトリは自動的に初期化されます。新しいユーザのデフォルトの設定は、/etc/xdg/lxqt にあります。

スクリーン輝度

スクリーン輝度のキーボードショートカットにスクリーン輝度制御ではなくスクリーンコントラスト制御が割り当てられてしまっている場合、LXQt コンフィグレーションセンター > ショートカットキーからコマンドを変更して xbacklight を使うように設定できます:

xbacklight -inc 10
xbacklight -dec 10

Intel カーネルモードセッティングドライバを使っている場合、xbacklight は動作しません。しかし、以下のコマンドを代わりに使うことができます:

pkexec lxqt-backlight_backend --inc
pkexec lxqt-backlight_backend --dec

スクリーンの輝度を上げ下げするために2つのスクリプトを作成し、そのスクリプトのパスをキーボードショートカットに割り当てる必要があるかもしれません。

スクリーン輝度を変更するもう一つの方法は、brightnessctl を使うことです:

brightnessctl -d intel_backlight set +5%
brightnessctl -d intel_backlight set 5%-

パネルウィジェット

「CPU モニター」や「システム統計情報」ウィジェットをパネルに追加できない場合、libstatgrablibsysstat がインストールされていることを確認してください。

別のウィンドウマネージャを使う

Openbox が LXQt のデフォルトのウィンドウマネージャですが、セッションの設定 (lxqt-config-session) から他のウィンドウマネージャを指定できます。または、~/.config/lxqt/session.conf からも設定できます。以下の行を変更してください:

window_manager=openbox

選んだウィンドウマネージャに:

window_manager=your_window_manager

自動起動

ログイン時に X アプリケーションを実行させるには、メインメニューをクリックして LXQt > 設定 > LXQt 設定 > セッション を開いてください。あるいは、以下のコマンドでこのウィンドウを開くことができます:

$ lxqt-config-session

このウィンドウで左のリストから 自動起動 をクリックしてください。ここで、新しいアプリケーションを全体の自動起動 (XDG Autostart 仕様を実装しているすべてのセッションで起動されます) かローカルの自動起動 (このオプションに関するバグは issue 746 を見てください) に追加してください。追加したそれぞれのアイテムに対して、lxqt-config-session はデスクトップエントリを適切な XDG Autostart ディレクトリに作成します。

「全体の自動起動」と「LXQt の自動起動」との違いは、対応する .desktop ファイルが配置されているディレクトリではなく、OnlyShowIn の設定によるものです。OnlyShowIn=true が設定されている場合、「LXQt の自動起動」であるとみなされます。さらに、X-LXQt-Module=true が設定されている場合、そのアイテムは lxqt-config-session に表示されません。

環境変数を設定する

LXQt セッションの環境変数は、「セッション」設定で定義できます。

アプリケーションメニューを編集する

/usr/share/applications/lxqt-*.desktop.desktop ファイルを編集することでメニューエントリを編集できます。デスクトップエントリ を見てください。

アプリケーションの提案

LXQt は軽量デスクトップであるため、ただインストールしただけではデスクトップアプリケーションがあまり入っていません。インストールするアプリケーションの選択はユーザーに委ねられています。Razor-qt wiki にインストールできる便利な Qt アプリケーションがリストアップされたページが存在します。また、Arch で利用できるアプリケーションを包括的にまとめたアプリケーション一覧のページも参照してください。

トラブルシューティング

Qt テーマが反映されない

LXQt のアプリケーションが使用している Qt テーマにそわない場合 (特に KDE のシステム設定を使ってテーマを設定した場合)、KDE 4.6.1 現在、KDE のスタイルを探す場所を Qt に知らせる必要があります (Oxygen, QtCurve など)。

そのためには QT_PLUGIN_PATH 環境変数を設定してください。例えば、次のような行を /etc/profile (root 権限がない場合 ~/.profile) に挿入してください:

export QT_PLUGIN_PATH=$HOME/.kde4/lib/kde4/plugins/:/usr/lib/kde4/plugins/

これで qtconfig-qt4 があなたの KDE スタイルを探せるようになって問題が解決するはずです。

また、KDE の styles ディレクトリに Qt の styles ディレクトリからシンボリックリンクを貼ることも可能です:

# ln -s /usr/lib/kde4/plugins/styles/ /usr/lib/qt/plugins/styles

Qt Configuration が起動しない

LXQt Configuration Center や設定メニューの 'Qt Configuration' は qtconfig を起動するために使用します。qtconfig を動かす前に以下の環境変数を設定する必要があります:

export QTCHOOSER_RUNTOOL=qtconfig
export QT_SELECT=4

上記は qt4 の qtconfig を有効にします。

初回ログイン時に LXQt Panel の表示が壊れている

ノート: lxqt-common[リンク切れ: 置換パッケージ: lxqt-themes] バージョン 0.9.1-2 で修正されました。

初めて LXQt にログインしたとき、パネルにはスタートボタンや時計などが表示されず、見た目もおかしくなっています。修正するためには、LXQt の Appearance 設定を開いて LXQt のテーマを設定する必要があります。

(本体スタートボタンが存在する) パネルの左下をクリックすると、メニューが表示されます。Preferences->LXQt settings->Appearance を選択して LXQt Theme アイコンをクリックしてください。それから、テーマを選択します。

パネルが通常通りに表示されるようになったら、そこからカスタマイズを加えていくことができるはずです。

デスクトップアイコンがまとめられてしまう

デスクトップ上のアイコンを移動するときに、他のアイコンと至近距離まで近づけると結合されます。アイコンを分離できなくなった場合、.config/pcmanfm-qt/lxqt/desktop-items-0.conf を削除してデスクトップを再起動してください。

参照