Master Boot Record

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  • Arch ブートプロセス
  • GUID Partition Table
  • パーティショニング
  • Unified Extensible Firmware Interface
  • マスターブートレコード (MBR) はストレージデバイスの最初の 512 バイトのことです。MBR はパーティションではありません; OS のブートローダとストレージデバイスのパーティションテーブルのために予約された領域です。MBR を置き換える比較的新しいものに GUID Partition Table があり、Unified Extensible Firmware Interface の仕様の一部になっています。

    ブートプロセス

    ブートには複数の段階があります。今日多くの PC は BIOS と呼ばれる、一般にシステムボード上の ROM チップ内にあるファームウェアによってシステムデバイスを初期化します。システムデバイスが初期化されると、BIOS は最初に認識されるストレージデバイス (ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、CD/DVD ドライブ、USB ドライブ...) の MBR にあるブートローダか、デバイスの最初のパーティションを読み込みます。それからプログラムを実行します。ブートローダはパーティションテーブルを読み込み、OS のロードを始めます。一般的な GNU/Linux ブートローダには GRUBSyslinux などがあります。

    歴史

    MBR は短いアセンブリコード (イニシャルブートローダ – 446 バイト)、4つのプライマリパーティション (それぞれ 16 バイト) を持つパーティションテーブルと標識 (ブートシグニチャ、0xAA55) によって構成されています。

    "形式的な" Windows/DOS MBR ブートローダは唯一の active パーティションを持つパーティションテーブルをチェックし、パーティションの X セクタを読み込んでから OS にコントロールを移します。Windows/DOS ブートローダは Linux カーネルをロードできるように設計されていないので、Arch Linux パーティションをブートすることはできません。(GRUB が安全に無視する) activeprimary パーティションだけ動作します。

    GRand Unified Bootloader (GRUB) は GNU/Linux のデファクトスタンダードであるブートローダであり、ユーザーは MBR に GRUB をインストールして全てのパーティション(プライマリパーティションか論理パーティション)からブートできるようにすることが推奨されます。

    バックアップとリストア

    MBR はディスクにあるため、バックアップとリカバリができます。

    MBR をバックアップするには:

    # dd if=/dev/sda of=/path/mbr-backup bs=512 count=1
    

    MBR をリストアするには:

    # dd if=/path/mbr-backup of=/dev/sda bs=512 count=1
    
    警告: 間違ったパーティションテーブルで MBR をリストアすると、あなたのデータが読み込めなくなりほとんど修復できなくなります。ブートローダを再インストールするだけならば GRUBSyslinux を見て下さい。

    (他の OS のフルインストールが必要な時などに) MBR を消去するには最初の 446 バイトだけをゼロで埋めます(その後のデータにはパーティションテーブルが含まれます):

    # dd if=/dev/zero of=/dev/sda bs=446 count=1
    

    Windows ブートレコードをリストアする

    Windows は慣例として(インストールを楽にするために)初めのパーティションにインストールされ、パーティションの最初のセクタにあるブートローダにパーティションテーブルとリファレンスをインストールします。GRUB などのブートローダを偶然にも Windows のパーティションにインストールしてしまうなど何らかの理由でそのブートレコードを破壊すると、それを修復するためのユーティリティを使う必要があります。Microsoft はブートセクタの修復ユーティリティである FIXBOOTFIXMBRという名前の MBR の修復ユーティリティを彼らのリカバリ CD に (時にはインストール CD にも) 入れています。これを使えば最初のパーティションのブートセクタにあるリファレンスと最初のパーティションの MBR にあるリファレンスを修復できます。その後 MBR に GRUB を再インストールする必要があります (GRUB ブートローダに Windows ブートローダをロードさせることができます)。

    もし Windows だけを使うように戻したいならば、FIXBOOT コマンドを使って MBR とパーティションのブートセクタに鎖をかけて、自動で Windows OS がロードするように戻すことができます。

    また、ms-sys という名の Linux ユーティリティ (AUR の ms-sysAUR パッケージ) で MBR をインストールすることができます。しかしながらこのユーティリティは今のところ新しい MBR (全ての OS とファイルシステムがサポート) とブートセクタ (別名ブートレコード、つまり FIXBOOT と同じ機能) を FAT ファイルシステムでしか書き出せません。ほとんどの LiveCD にはこのユーティリティはデフォルトでは入っていませんので、まず LiveCD にインストールするか、Parted Magic などのレスキュー CD を使う必要があります。

    まず、パーティション情報(テーブル)をもう一度書き出します:

    # ms-sys --partition /dev/sda1
    

    次に Windows 2000/XP/2003 MBR を書き込みます:

    # ms-sys --mbr /dev/sda  # Read options for different versions
    

    それから新しいブートセクタ(ブートレコード)を書き込みます:

    # ms-sys -(1-6)          # Read options to discover the correct FAT record type
    

    また、ms-sys は Windows 98, ME, Vista, 7 の MBR を書き込むことができます、ms-sys -h を見て下さい。

    参照