「Mercurial」の版間の差分

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[http://mercurial.selenic.com/ Mercurial] (しばしば '''hg''' と呼称されます) は Python で書かれた分散型バージョン管理システムであり [[Git]], [http://bazaar.canonical.com/ Bazaar], [[en2:Darcs|Darcs]] と多くの点で似ているところがあります。
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[http://mercurial.selenic.com/ Mercurial] (しばしば '''hg''' と呼称されます) は Python で書かれた分散型バージョン管理システムであり [[Git]], [http://bazaar.canonical.com/ Bazaar], [[Darcs]] と多くの点で似ているところがあります。
   
 
== インストール ==
 
== インストール ==
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[[公式リポジトリ]]の {{Pkg|mercurial}} を[[インストール]]してください。
 
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{{Pkg|mercurial}} を[[インストール]]します、開発版の場合は、{{AUR|mercurial-hg}} をインストールしてください。
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=== グラフィカルフロントエンド ===
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[https://www.mercurial-scm.org/wiki/OtherTools#Graphical_user_interfaces Mercurial グラフィカルユーザーインターフェイス] も参照してください。
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* {{App|hgk|リポジトリの履歴をグラフィカルに参照するための Tcl/Tk ベースのツール。|https://www.mercurial-scm.org/wiki/HgkExtension|{{Pkg|mercurial}} + {{Pkg|tk}}}}
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* {{App|[[Wikipedia:TortoiseHg|TortoiseHg]]|Mercurial 分散リビジョン管理システム用のグラフィカルツールと Nautilus 拡張機能のセット。|https://tortoisehg.bitbucket.io/|{{AUR|tortoisehg}}}}
   
 
== 設定 ==
 
== 設定 ==
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少なくともユーザー名は設定する必要があります。設定していないとコミットするときに mercurial はエラーを吐きます。{{ic|~/.hgrc}} を編集して以下を追加することでユーザー名を設定できます:
 
少なくともユーザー名は設定する必要があります。設定していないとコミットするときに mercurial はエラーを吐きます。{{ic|~/.hgrc}} を編集して以下を追加することでユーザー名を設定できます:
{{hc|~/.hgrc|2=[ui]<br/>username = John Smith}}
 
   
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{{hc|~/.hgrc|2=[ui]
グラフィカルブラウザ '''hgk''' (別名 '''hg view''') を使うには、以下を {{ic|~/.hgrc}} に追加してください ([https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id=31999 フォーラムスレッド] を参照):
 
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username = John Smith <johnsmith@domain.tld>}}
{{hc|~/.hgrc|2=[extensions]<br/>hgk=}}
 
以下の難解なエラーメッセージを出ないようにするには '''hg view''' を実行する前に {{Pkg|tk}} をインストールする必要があります:
 
{{bc|/usr/bin/env: wish: No such file or directory}}
 
   
証明書のフィンガープリントが検証されていないという Mercurial の警告削除するには、以下を {{ic|~/.hgrc}} に追加 ([http://mercurial.selenic.com/wiki/CACertificates Mercurial wiki] を参照):
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グラフィカルブラウザ ''hgk'' 別名 {{ic|hg view}}使うには、以下を {{ic|~/.hgrc}} に追加してください ([https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id=31999 フォーラムスレッド] を参照):
{{hc|~/.hgrc|2=[web]<br/>cacerts = /etc/ssl/certs/ca-certificates.crt}}
 
   
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{{hc|~/.hgrc|2=[extensions]
巨大なリポジトリを扱う場合 (例: {{AUR|ttf-google-fonts-hg}})、''progress'' 拡張を {{ic|~/.hgrc}} ファイルに追加して有効にすると良いでしょう:
 
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hgk=}}
{{hc|~/.hgrc|2=[extensions]<br/>progress =}}
 
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上記の設定で、3秒以上かかる操作をしたときにプログレスバーが表示されます。すぐにプログレスバーを表示させたい場合は、設定ファイルに以下を追記してください:
 
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以下の難解なエラーメッセージを出ないようにするには {{ic|hg view}} を実行する前に {{Pkg|tk}} をインストールする必要があります:
{{hc|~/.hgrc|2=[progress]<br/>delay = 1.5}}
 
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/usr/bin/env: wish: No such file or directory
   
 
== 使用方法 ==
 
== 使用方法 ==
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mercurial のコマンドは全て ''hg'' から始まります。一般的なコマンドのリストを見るには、次を実行:
 
mercurial のコマンドは全て ''hg'' から始まります。一般的なコマンドのリストを見るには、次を実行:
 
{{bc|$ hg help}}
 
{{bc|$ hg help}}
   
既存のリポジトリ (やファイルの集まり) を使うことも、リポジトリを作成して共有することできます。
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マンにはヘプ ページがあり、次コマンドを使して読むことできます。
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$ hg help ''subcommand''
   
既存のリポジトリを使うには、リポジトリを適当なディレクトリに複製する必要があります:
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既存のリポジトリ (コードまたファイルのコレクション) を操作することも独自のリポジトリを作成して共有することもできます
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{{bc|$ mkdir mercurial<br/>$ cd mercurial<br/>$ hg clone http://hg.serpentine.com/tutorial/}}
 
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既存のリポジトリを操作するには、選択したディレクトリにリポジトリのクローンを作成する必要があります:
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$ mkdir mercurial
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$ cd mercurial
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$ hg clone https://repo.mercurial-scm.org/hello
   
 
自分でリポジトリを作成するにいは、共有したいディレクトリに移動して mercurial プロジェクトを開始します:
 
自分でリポジトリを作成するにいは、共有したいディレクトリに移動して mercurial プロジェクトを開始します:
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{{bc|$ cd myfiles<br/>$ hg init myfiles}}
 
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$ cd myfiles
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$ hg init myfiles
   
 
=== ドットファイルリポジトリ ===
 
=== ドットファイルリポジトリ ===
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{{ic|~/.}} ファイルのリポジトリを作成したいときは、ホームフォルダでプロジェクトを開始します:
 
{{ic|~/.}} ファイルのリポジトリを作成したいときは、ホームフォルダでプロジェクトを開始します:
 
{{bc|$ hg init}}
 
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{{ic|~/.hgignore}} を作成することでリポジトリに含めたいファイルだけを mercurial によって追跡させることができます。
 
{{ic|~/.hgignore}} を作成することでリポジトリに含めたいファイルだけを mercurial によって追跡させることができます。
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{{Tip|{{ic|.hgignore}} ファイルの一番上に {{ic|syntax: glob}} を追加することで、リポジトリから簡単にファイルを除外できるようになります。}}
{{Tip|If you include: syntax: glob at the top of the {{ic|.hgignore}} file, you can easily exclude groups of files from your repository.}}
 
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== ヒントとテクニック ==
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=== プログレスバー ===
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大規模なリポジトリを操作する場合は、''progress'' 拡張子を {{ic|~/.hgrc}} ファイルに追加して有効にすることをお勧めします。
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{{hc|~/.hgrc|2=[extensions]
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progress =}}
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これにより、3 秒を超える操作については進行状況バーが表示されます。進行状況バーをより早く表示したい場合は、設定ファイルに以下を追加できます。
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{{hc|~/.hgrc|2=[progress]
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delay = 1.5}}
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== 参照 ==
   
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* [http://hgbook.red-bean.com/read/ Mercurial: The Definitive Guide] ([https://bitbucket.org/foozy/hgbook-ja/wiki/Home 日本語版])
==参照==
 
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* [http://hginit.com/ hginit.com] - Joel Spolsky によるチュートリアル
* [http://hgbook.red-bean.com/read/ Mercurial: The Definitive Guide]
 
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* [http://mercurial.aragost.com/kick-start/en/ Mercurial Kick-Start] - Aragost によるチュートリアル
* [http://hginit.com/ hginit.com] - a tutorial by Joel Spolsky
 
  +
* [https://wiki.mercurial-scm.org/MercurialHosting Mercurial Hosting] - Mercurial ホスティングを提供するサービスのリスト Mercurial 公式 wiki より
* [http://mercurial.aragost.com/kick-start/en/ Mercurial Kick-Start] one more tutorial by Aragost.
 
* [http://bitbucket.org Bitbucket] - free and commercial hosting of mercurial repositories
 
* [http://mercurial.intuxication.org/ Intuxication] - free mercurial hosting
 

2024年3月5日 (火) 03:48時点における最新版

Mercurial (しばしば hg と呼称されます) は Python で書かれた分散型バージョン管理システムであり Git, Bazaar, Darcs と多くの点で似ているところがあります。

インストール

mercurialインストールします、開発版の場合は、mercurial-hgAUR をインストールしてください。

グラフィカルフロントエンド

Mercurial グラフィカルユーザーインターフェイス も参照してください。

  • hgk — リポジトリの履歴をグラフィカルに参照するための Tcl/Tk ベースのツール。
https://www.mercurial-scm.org/wiki/HgkExtension || mercurial + tk
  • TortoiseHg — Mercurial 分散リビジョン管理システム用のグラフィカルツールと Nautilus 拡張機能のセット。
https://tortoisehg.bitbucket.io/ || tortoisehgAUR

設定

少なくともユーザー名は設定する必要があります。設定していないとコミットするときに mercurial はエラーを吐きます。~/.hgrc を編集して以下を追加することでユーザー名を設定できます:

~/.hgrc
[ui]
username = John Smith <johnsmith@domain.tld>

グラフィカルブラウザ hgk 別名 hg view を使うには、以下を ~/.hgrc に追加してください (フォーラムスレッド を参照):

~/.hgrc
[extensions]
hgk=

以下の難解なエラーメッセージを出ないようにするには hg view を実行する前に tk をインストールする必要があります:

/usr/bin/env: wish: No such file or directory

使用方法

mercurial のコマンドは全て hg から始まります。一般的なコマンドのリストを見るには、次を実行:

$ hg help

各コマンドにはヘルプ ページがあり、次のコマンドを使用して読むことができます。

$ hg help subcommand

既存のリポジトリ (コードまたはファイルのコレクション) を操作することも、独自のリポジトリを作成して共有することもできます。

既存のリポジトリを操作するには、選択したディレクトリにリポジトリのクローンを作成する必要があります:

$ mkdir mercurial
$ cd mercurial
$ hg clone https://repo.mercurial-scm.org/hello

自分でリポジトリを作成するにいは、共有したいディレクトリに移動して mercurial プロジェクトを開始します:

$ cd myfiles
$ hg init myfiles

ドットファイルリポジトリ

~/. ファイルのリポジトリを作成したいときは、ホームフォルダでプロジェクトを開始します:

$ hg init

追跡したい特定のファイルを追加するときは:

$ hg add 

~/.hgignore を作成することでリポジトリに含めたいファイルだけを mercurial によって追跡させることができます。

ヒント: .hgignore ファイルの一番上に syntax: glob を追加することで、リポジトリから簡単にファイルを除外できるようになります。

ヒントとテクニック

プログレスバー

大規模なリポジトリを操作する場合は、progress 拡張子を ~/.hgrc ファイルに追加して有効にすることをお勧めします。

~/.hgrc
[extensions]
progress =

これにより、3 秒を超える操作については進行状況バーが表示されます。進行状況バーをより早く表示したい場合は、設定ファイルに以下を追加できます。

~/.hgrc
[progress]
delay = 1.5

参照