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[https://powerline.readthedocs.io/en/master/index.html Powerline] は Vim のステータスラインプログラムです。zsh, bash, tmux, IPython, Awesome, i3, Qtile など他のアプリケーションのステータスラインやプロンプトも提供します。
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[https://powerline.readthedocs.io/en/master/index.html Powerline] は [[Vim]] のステータスラインプログラムです。[[zsh]], [[bash]], [[tmux]], [[IPython]], [[Awesome]], [[i3]], [[Qtile]] など他のアプリケーションのステータスラインやプロンプトも提供します。
   
 
== インストール ==
 
== インストール ==
   
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[[公式リポジトリ]] から {{Pkg|powerline}} と {{Pkg|powerline-fonts}} を [[インストール]]します
[https://powerline.readthedocs.io/en/master/index.html Powerline] をインストールする方法は2つあります。pacman と python-pip です。
 
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{{note|{{Pkg|powerline-fonts}} をインストールしても、{{aur|powerline-fonts-git}} でパッチが適用されたフォントは提供されません}}
   
=== 公式リポジトリ ===
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== 使用方法 ==
   
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=== Bash ===
{{Pkg|powerline}}, {{Pkg|python-pip}}, {{Pkg|powerline-common}} パッケージを[[インストール]]してください。
 
   
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以下を [[bashrc|~/.bashrc]] に追加してください:
=== python-pip を使う ===
 
   
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{{hc|~/.bashrc|2=
[https://powerline.readthedocs.io/en/master/installation.html Powerline のインストールガイド] を見て python-pip でインストールしてください。
 
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powerline-daemon -q
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POWERLINE_BASH_CONTINUATION=1
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POWERLINE_BASH_SELECT=1
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. /usr/share/powerline/bindings/bash/powerline.sh
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}}
   
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一度ターミナルを閉じてから再度開けば機能するはずです。機能しない場合、[https://powerline.readthedocs.io/en/latest/usage/shell-prompts.html#bash-prompt Powerline bash プロンプト] の使用手順を確認してください。
=== Airline-vim 代替 ===
 
   
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{{Tip|ターミナルを閉じて再度開きたくない場合は、後で [[source]] することもできます。}}
Powerline の代替として [https://github.com/vim-airline Vim-airline] が存在します。{{Grp|vim-plugins}} グループに含まれており {{Pkg|vim-airline}} で別個にインストールできます。また、任意で {{Pkg|vim-airline-themes}} をインストールしてください。
 
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=== Zsh ===
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以下を '''~/.zshrc''' に追加します。
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{{hc|~/.zshrc|
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powerline-daemon -q
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. /usr/share/powerline/bindings/zsh/powerline.zsh
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}}
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{{Note|'''oh-my-zsh''' を使用している場合は、'''~/.zshrc''' の {{ic|ZSH_THEME<nowiki>=</nowiki>"''oh-my-zsh theme''"}} 行を削除するかコメントアウトする必要があります。同様に、'''grml-zsh-config''' を使用している場合は、上記の追加の前に {{ic|prompt off}} を忘れずに挿入してください。}}
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=== Fish ===
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以下を [[Fish#設定|config.fish]] に追加します:
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{{hc|~/.config/fish/config.fish|
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set fish_function_path $fish_function_path "/usr/share/powerline/bindings/fish"
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source /usr/share/powerline/bindings/fish/powerline-setup.fish
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powerline-setup
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}}
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ターミナルを再起動して下さい。
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=== Tmux ===
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以下を [[Tmux#設定|tmux.conf]] に追加します:
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{{hc|~/.config/tmux/tmux.conf|
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source /usr/share/powerline/bindings/tmux/powerline.conf
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}}
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{{Note|
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* これを tmux 設定に追加するだけで十分です。シェル設定に何かを追加する必要はありません。
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* tmux 設定内の干渉スタイルに注意してください (つまり、{{ic|window-status-format}})
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}}
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=== Vim ===
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{{Pkg|powerline-vim}} のインストール
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{{note|複数のバージョンのPythonがインストールされている場合は、{{ic|.vimrc}} に {{ic|let g:powerline_pycmd<nowiki>=</nowiki>"py3"}} または {{ic|let g:powerline_pycmd<nowiki>=</nowiki>"py"}} を追加してください。}}
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{{Tip|
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* デフォルトでは、ステータスライン (およびPowerline) は、複数のウィンドウが開いている場合にのみ表示されます。常に表示するには、 {{ic|1=:set laststatus=2}} を使用します。
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* このパッケージは、 {{ic|/usr/share/vim/vimfiles/plugin}} に Powerline をインストールします。 vim はデフォルトでチェックするように設定されています。つまり、すべてのユーザーに対して vim に Powerline をインストールし、追加の設定が必要になる場合があります。意図していない場合は、 vim プラグインマネージャーを使用するか、 {{Pkg|powerline}} パッケージをインストールして {{ic|set rtp+<nowiki>=</nowiki>/usr/share/powerline/bindings/vim}} を {{ic|.vimrc}} に追加することを検討してください。}}
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=== 使用方法の詳細 ===
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Powerline を他のシェルやウィンドウマネージャのウィジェットと組み合わせて使用するようにシステムを設定するなど、詳しい使用方法については、 [https://powerline.readthedocs.io/en/latest/usage.html#usage Powerline documentation] の [https://powerline.readthedocs.io/en/latest/index.html Usage section] を参照してください。
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== カスタマイズ ==
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公式 [https://powerline.readthedocs.io/en/master/ Powerline ドキュメント] の {{ic|powerline_root}} を参照してください。Arch Linux では次のようになります。
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/usr/lib/python 3.''x''/site-packages/powerline
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powerline をカスタマイズするには、デフォルトの config ファイルを {{ic|$XDG_CONFIG_HOME/powerline /...}} にコピーし、必要に応じてファイルを編集します。
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tmux powerline をカスタマイズする例:
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$ mkdir -p ~/.config/powerline/themes/tmux/
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$ cp /usr/lib/python3.9/site-packages/powerline/config_files/themes/tmux/default.json ~/.config/powerline/themes/tmux/default.json
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== その他 ==
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=== 代替インストール ===
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==== python-pip を使用する ====
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* [[インストール]] [[公式リポジトリ]] の {{Pkg|python-pip}}
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* python-pip の追加手順については、 [https://powerline.readthedocs.io/en/master/installation.html Powerline installation guide] を参照してください。
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==== vim プラグインマネージャーを使用する====
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Python をサポートしたバージョンの vim を使用しているか、{{Pkg|python}} をインストールしていれば、 Powerline をインストールしたり更新したりできる vim プラグインマネージャはたくさんあります。たとえば、 [[AUR]] の {{AUR|vim-plug}} を使用して、 {{ic|.vimrc}} ファイルに次の行を追加します。
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{{hc|~/.vimrc|
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call plug#begin(<nowiki>'</nowiki>''path/to/vim/plugins/directory''<nowiki>'</nowiki>)
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Plug 'powerline/powerline'
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call plug#end()
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}}
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{{ic|''path/to/vim/plugins/directory''}} を実際のディレクトリ Neovim の場合は {{ic|~/.vim/plugged}}、 {{ic|~/.local/share/nvim/plugged}} などに置き換え、 vim 内で vim-plug コマンド {{ic|:PlugInstall}} を実行します。Powerlineを [https://github.com/powerline/powerline Powerline GitHub page] から指定したプラグインディレクトリにダウンロードし、 vim に追加します。
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=== 代替フォント ===
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{{aur|powerline-console-fonts}} では、テキストコンソール用の縮小されたフォントセットを使用できます。
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===代替パッケージ===
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Powerline に代わるものとして [https://github.com/vim-airline Vim-airline] があります。これは{{Grp|vim-plugins}} の一部であり、 {{Pkg|vim-airline}} として個別にインストールできます。必要に応じて、 {{Pkg|vim-airline-themes}} をインストールして下さい。
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{{note| {{pkg|vim-airline}} では、現在の git ブランチが {{pkg|vim-fugitive}} に依存していることを示します。vim-fugitive v2.4 は、この機能を無効にする変更を行いました。[https://github.com/vim-airline/vim-airline/issues/1815 Upstreamは新しいリリースにタグを付けません] vim-fugitive v2.4 との互換性を修正する単一コミットです。それまでは、現在の git ブランチを表示するには {{AUR|vim-airline-git}}を使用する必要があります。vim-fugitive を v2.3 にダウングレードする;あるいは、自分の vim-airline v0.9.0 を作って、 [https://github.com/vim-airline/vim-airline/commit/30a3c4f54948bc2692a6e218a600d1ebea42f94d upstreamのfixing commit] を実行します。いいとこ取りをしようとすると綺麗に塗れないので、それも直す必要があります。}}
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=== 他のプラグイン ===
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他のシェルやウィンドウマネージャのウィジェットで Powerline を使用するように設定する方法など、詳しい説明は [https://powerline.readthedocs.io/en/latest/index.html Powerline ドキュメント] の [https://powerline.readthedocs.io/en/latest/usage.html#usage Usage セクション] を参照してください。
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== トラブルシューティング ==
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=== フォント:グリフが見つからない ===
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{{Pkg|powerline-fonts}} をインストールしたが、グリフが見つからない場合は、 [[ロケール]] が設定されていることを確認してください。セッションを再起動して変更を確認します。

2024年4月1日 (月) 01:07時点における最新版

PowerlineVim のステータスラインプログラムです。zsh, bash, tmux, IPython, Awesome, i3, Qtile など他のアプリケーションのステータスラインやプロンプトも提供します。

インストール

公式リポジトリ から powerlinepowerline-fontsインストールします

ノート: powerline-fonts をインストールしても、powerline-fonts-gitAUR でパッチが適用されたフォントは提供されません

使用方法

Bash

以下を ~/.bashrc に追加してください:

~/.bashrc
powerline-daemon -q
POWERLINE_BASH_CONTINUATION=1
POWERLINE_BASH_SELECT=1
. /usr/share/powerline/bindings/bash/powerline.sh

一度ターミナルを閉じてから再度開けば機能するはずです。機能しない場合、Powerline bash プロンプト の使用手順を確認してください。

ヒント: ターミナルを閉じて再度開きたくない場合は、後で source することもできます。

Zsh

以下を ~/.zshrc に追加します。

~/.zshrc
powerline-daemon -q
. /usr/share/powerline/bindings/zsh/powerline.zsh
ノート: oh-my-zsh を使用している場合は、~/.zshrcZSH_THEME="oh-my-zsh theme" 行を削除するかコメントアウトする必要があります。同様に、grml-zsh-config を使用している場合は、上記の追加の前に prompt off を忘れずに挿入してください。

Fish

以下を config.fish に追加します:

~/.config/fish/config.fish
set fish_function_path $fish_function_path "/usr/share/powerline/bindings/fish"
source /usr/share/powerline/bindings/fish/powerline-setup.fish
powerline-setup

ターミナルを再起動して下さい。

Tmux

以下を tmux.conf に追加します:

~/.config/tmux/tmux.conf
 source /usr/share/powerline/bindings/tmux/powerline.conf
ノート:
  • これを tmux 設定に追加するだけで十分です。シェル設定に何かを追加する必要はありません。
  • tmux 設定内の干渉スタイルに注意してください (つまり、window-status-format)

Vim

powerline-vim のインストール

ノート: 複数のバージョンのPythonがインストールされている場合は、.vimrclet g:powerline_pycmd="py3" または let g:powerline_pycmd="py" を追加してください。
ヒント:
  • デフォルトでは、ステータスライン (およびPowerline) は、複数のウィンドウが開いている場合にのみ表示されます。常に表示するには、 :set laststatus=2 を使用します。
  • このパッケージは、 /usr/share/vim/vimfiles/plugin に Powerline をインストールします。 vim はデフォルトでチェックするように設定されています。つまり、すべてのユーザーに対して vim に Powerline をインストールし、追加の設定が必要になる場合があります。意図していない場合は、 vim プラグインマネージャーを使用するか、 powerline パッケージをインストールして set rtp+=/usr/share/powerline/bindings/vim.vimrc に追加することを検討してください。

使用方法の詳細

Powerline を他のシェルやウィンドウマネージャのウィジェットと組み合わせて使用するようにシステムを設定するなど、詳しい使用方法については、 Powerline documentationUsage section を参照してください。

カスタマイズ

公式 Powerline ドキュメントpowerline_root を参照してください。Arch Linux では次のようになります。

/usr/lib/python 3.x/site-packages/powerline

powerline をカスタマイズするには、デフォルトの config ファイルを $XDG_CONFIG_HOME/powerline /... にコピーし、必要に応じてファイルを編集します。

tmux powerline をカスタマイズする例:

$ mkdir -p ~/.config/powerline/themes/tmux/
$ cp /usr/lib/python3.9/site-packages/powerline/config_files/themes/tmux/default.json ~/.config/powerline/themes/tmux/default.json

その他

代替インストール

python-pip を使用する

vim プラグインマネージャーを使用する

Python をサポートしたバージョンの vim を使用しているか、python をインストールしていれば、 Powerline をインストールしたり更新したりできる vim プラグインマネージャはたくさんあります。たとえば、 AURvim-plugAUR を使用して、 .vimrc ファイルに次の行を追加します。

~/.vimrc
call plug#begin('path/to/vim/plugins/directory')

Plug 'powerline/powerline'

call plug#end()

path/to/vim/plugins/directory を実際のディレクトリ Neovim の場合は ~/.vim/plugged~/.local/share/nvim/plugged などに置き換え、 vim 内で vim-plug コマンド :PlugInstall を実行します。Powerlineを Powerline GitHub page から指定したプラグインディレクトリにダウンロードし、 vim に追加します。

代替フォント

powerline-console-fontsAUR では、テキストコンソール用の縮小されたフォントセットを使用できます。

代替パッケージ

Powerline に代わるものとして Vim-airline があります。これはvim-plugins の一部であり、 vim-airline として個別にインストールできます。必要に応じて、 vim-airline-themes をインストールして下さい。

ノート: vim-airline では、現在の git ブランチが vim-fugitive に依存していることを示します。vim-fugitive v2.4 は、この機能を無効にする変更を行いました。Upstreamは新しいリリースにタグを付けません vim-fugitive v2.4 との互換性を修正する単一コミットです。それまでは、現在の git ブランチを表示するには vim-airline-gitAURを使用する必要があります。vim-fugitive を v2.3 にダウングレードする;あるいは、自分の vim-airline v0.9.0 を作って、 upstreamのfixing commit を実行します。いいとこ取りをしようとすると綺麗に塗れないので、それも直す必要があります。

他のプラグイン

他のシェルやウィンドウマネージャのウィジェットで Powerline を使用するように設定する方法など、詳しい説明は Powerline ドキュメントUsage セクション を参照してください。

トラブルシューティング

フォント:グリフが見つからない

powerline-fonts をインストールしたが、グリフが見つからない場合は、 ロケール が設定されていることを確認してください。セッションを再起動して変更を確認します。