「Termite」の版間の差分

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== インストール ==
 
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{{Pkg|termite}} パッケージをインストールしてください。開発版を使いたいときは {{AUR|termite-git}} をインストールしてください。
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{{Pkg|termite}} パッケージをインストールしてください。開発版を使いたいときは {{AUR|termite-git}} をインストールしてください。Wayland のタイル型ウィンドウマネージャを使っている場合、クライアントサイドデコレーションを無効化した {{AUR|termite-nocsd}} をインストールすると良いでしょう
   
 
== 使用方法 ==
 
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== 設定 ==
 
== 設定 ==
 
Termite の設定ファイルは {{ic|$XDG_CONFIG_HOME/termite/config}}, {{ic|~/.config/termite/config}}, {{ic|$XDG_CONFIG_DIRS/termite/config}}, {{ic|/etc/xdg/termite.cfg}} です。設定ファイルを使うことでフォントや色、ウィンドウヒントなどのオプションを変更できます。設定ファイルは ''ini'' フォーマットになっており、3つのセクションが存在します: ''options'', ''colors'', ''hints''。
 
Termite の設定ファイルは {{ic|$XDG_CONFIG_HOME/termite/config}}, {{ic|~/.config/termite/config}}, {{ic|$XDG_CONFIG_DIRS/termite/config}}, {{ic|/etc/xdg/termite.cfg}} です。設定ファイルを使うことでフォントや色、ウィンドウヒントなどのオプションを変更できます。設定ファイルは ''ini'' フォーマットになっており、3つのセクションが存在します: ''options'', ''colors'', ''hints''。
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termite をカスタマイズするときはまずホームディレクトリにベースのサンプルファイルをコピーしてください:
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$ cp /etc/xdg/termite/config ~/.config/termite/config
   
 
=== フォント ===
 
=== フォント ===
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[options]
 
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font = Monospace 9
 
font = Monospace 9
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font = Droid Sans Mono 8}}
 
font = Droid Sans Mono 8}}
   
 
=== カラー ===
 
=== カラー ===
 
色は24ビットの16進数 (例: {{ic|#4a32b1}}) あるいは rgba ベクトル (例: {{ic|rgba(16, 32, 64, 0.5)}}) で指定します。色のプロパティとしては {{ic|foreground}}, {{ic|foreground_bold}}, {{ic|foreground_dim}}, {{ic|background}}, {{ic|cursor}}, {{ic|colorN}} (N は0から254までの整数値に置き換えます。ターミナルの colorN の24ビット色の値を指定するのに使います) が使えます。
 
色は24ビットの16進数 (例: {{ic|#4a32b1}}) あるいは rgba ベクトル (例: {{ic|rgba(16, 32, 64, 0.5)}}) で指定します。色のプロパティとしては {{ic|foreground}}, {{ic|foreground_bold}}, {{ic|foreground_dim}}, {{ic|background}}, {{ic|cursor}}, {{ic|colorN}} (N は0から254までの整数値に置き換えます。ターミナルの colorN の24ビット色の値を指定するのに使います) が使えます。
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termite のカラースキームは次のページにまとまっています: https://github.com/khamer/base16-termite/tree/master/themes
   
 
{{hc|~/.config/termite/config|2=
 
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{{Note|[[i3]] のスタック・タブレイアウトでは、Termite の後ろに直接デスクトップ (ルートウィンドウ) が表示されるのではなく積み重ねられた全てのウィンドウが表示されます。タイルモードでは i3 はウィンドウを非表示にするのではなく順番を置き換えるためです。{{ic|1=_NET_WM_STATE=_NET_WM_STATE_HIDDEN}} を使ってウィンドウを完全に透過させることで問題を解決できます。例:
{{Note|In [[i3]], in stacked/tabbed layout, this shows all windows "stacked" on top of each other, in the order they were most recently in the foreground, rather than showing the desktop (the root window) directly behind Termite. This is due to i3 reordering windows rather than hiding invisible windows in tiling mode. You can configure your compositor to make windows with {{ic|1=_NET_WM_STATE=_NET_WM_STATE_HIDDEN}} fully transparent to solve this. For example, for compton use
 
 
{{hc|head=~/.compton.conf|output=opacity-rule = [
 
{{hc|head=~/.compton.conf|output=opacity-rule = [
 
"0:_NET_WM_STATE@:32a *= '_NET_WM_STATE_HIDDEN'"
 
"0:_NET_WM_STATE@:32a *= '_NET_WM_STATE_HIDDEN'"
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== トラブルシューティング ==
 
== トラブルシューティング ==
   
=== ls の出力をカラー化 ===
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=== Ctrl+Shift+t ===
 
{{ic|ls}} の出力をカラーにするには LS_COLORS [[環境変数]]を使う必要があります。{{ic|dircolors}} ファイルで設定することが可能です。ファイルを生成するには:
 
 
$ dircolors -p > ~/.dircolors
 
 
そして {{ic|~/.dircolors}} ファイルを編集して、ターミナルのリストの最後に以下を追加して保存してください:
 
 
TERM xterm-termite
 
 
[[Bash]] では {{ic|~/.bashrc}} に、[[Zsh]] では {{ic|~/.zshrc}} に以下を追加してターミナルを再起動します:
 
 
eval $(dircolors ~/.dircolors)
 
 
[[fish]] の場合、{{ic|~/.config/fish/config.fish}} に以下を追加して再ログインしてください:
 
 
eval (dircolors -c ~/.dircolors | sed 's/>&\/dev\/null$//')
 
 
もしくは次のコマンドで設定をリロードします:
 
 
. ~/.config/fish/config.fish
 
 
=== Ctrl-T が動作しない ===
 
 
Ctrl-T で新しいタブが開くはずですが、特定のシェルでは開かないことがあります。その場合 termite のウィンドウは {{ic|no directory uri set}} と出力します。{{ic|~/.zshrc}} に以下を追加することで解決します:
 
 
. /etc/profile.d/vte.sh
 
   
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{{ic|Ctrl+Shift+t}} で新しいタブを開こうとすると {{ic|no directory uri set}} というエラーで失敗する場合、{{ic|/etc/profile.d/vte.sh}} を [[source]] してください。[[GNOME/Tips and tricks#新しいターミナルを開いた時に現在のディレクトリを引き継ぐようにする]]を参照。
詳しくは [http://unix.stackexchange.com/questions/93476/gnome-terminal-keep-track-of-directory-in-new-tab stackexchange] を見て下さい。
 
   
 
== 参照 ==
 
== 参照 ==

2017年7月19日 (水) 20:47時点における版

Termite はタイル型ウィンドウマネージャでの使用を想定して作られたミニマルなターミナルエミュレータです。モーダルアプリケーションであり、Vim と同じように、キーバインディングの機能が異なる挿入モードとコマンドモードがあります。Termite は VTE ライブラリを使っています。

設定ファイルでカラーやキーバインディングを変更することができます。Termite は透過や256色やトゥルーカラー (1677万色) のパレットをサポートします。ルックアンドフィールは urxvt と似ています。

インストール

termite パッケージをインストールしてください。開発版を使いたいときは termite-gitAUR をインストールしてください。Wayland のタイル型ウィンドウマネージャを使っている場合、クライアントサイドデコレーションを無効化した termite-nocsdAUR をインストールすると良いでしょう。

使用方法

Termite はデフォルトで挿入モードで起動します。マウスやコマンドモードのキーを使ってテキストを選択することが可能です。挿入モードでは、Ctrl-Shift-c を使って選択したテキストをクリップボードにコピーして、Ctrl-Shift-v でペーストします。Ctrl-tab はスクロールバックの補完を開始し、Ctrl-Shift-up / Ctrl-Shift-down は画面を上下にスクロールします。

Ctrl-Shift-space でコマンドモードに入ります。ほとんどのコマンドは Vim にあやかっています。例えば、ビジュアルモードは v、ビジュアルラインモードは Shift-v、ビジュアルブロックモードは Ctrl-v、選択したテキストのコピー ("yank") は y、検索は /?、移動は wb^$、挿入モードに戻るには Escape となっています。

設定

Termite の設定ファイルは $XDG_CONFIG_HOME/termite/config, ~/.config/termite/config, $XDG_CONFIG_DIRS/termite/config, /etc/xdg/termite.cfg です。設定ファイルを使うことでフォントや色、ウィンドウヒントなどのオプションを変更できます。設定ファイルは ini フォーマットになっており、3つのセクションが存在します: options, colors, hints

termite をカスタマイズするときはまずホームディレクトリにベースのサンプルファイルをコピーしてください:

$ cp /etc/xdg/termite/config ~/.config/termite/config

フォント

フォントは options セクションの下に font=<font_name> <font_size> という形式で指定します。<font_name> の指定は fontconfig に従います。Xft ではありません。fc-list を使うことで利用できるフォントを確認できます (フォント設定#フォントパスを参照)。

~/.config/termite/config
[options]
font = Monospace 9
font = xos4 Terminus 12px
font = Droid Sans Mono 8

カラー

色は24ビットの16進数 (例: #4a32b1) あるいは rgba ベクトル (例: rgba(16, 32, 64, 0.5)) で指定します。色のプロパティとしては foreground, foreground_bold, foreground_dim, background, cursor, colorN (N は0から254までの整数値に置き換えます。ターミナルの colorN の24ビット色の値を指定するのに使います) が使えます。

termite のカラースキームは次のページにまとまっています: https://github.com/khamer/base16-termite/tree/master/themes

~/.config/termite/config
[colors]
foreground = #dcdccc
background  = #3f3f3f

透過

バージョン 9 から、Termite は色の定義でアルファチャンネルの値を指定することで完全透過をサポートしています [1]ComptonXcompmgr などのコンポジタを動作させる必要があります。Termite で透過を使うのにコンポジタに特別な設定をする必要は基本的にありません。

~/.config/termite/config
[colors]
background = rgba(63, 63, 63, 0.8)
ノート: i3 のスタック・タブレイアウトでは、Termite の後ろに直接デスクトップ (ルートウィンドウ) が表示されるのではなく積み重ねられた全てのウィンドウが表示されます。タイルモードでは i3 はウィンドウを非表示にするのではなく順番を置き換えるためです。_NET_WM_STATE=_NET_WM_STATE_HIDDEN を使ってウィンドウを完全に透過させることで問題を解決できます。例:
~/.compton.conf
opacity-rule = [
  "0:_NET_WM_STATE@:32a *= '_NET_WM_STATE_HIDDEN'"
];

トラブルシューティング

Ctrl+Shift+t

Ctrl+Shift+t で新しいタブを開こうとすると no directory uri set というエラーで失敗する場合、/etc/profile.d/vte.shsource してください。GNOME/Tips and tricks#新しいターミナルを開いた時に現在のディレクトリを引き継ぐようにするを参照。

参照