Termite

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2015年12月4日 (金) 00:00時点におけるKusakata (トーク | 投稿記録)による版
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Termite はタイル型ウィンドウマネージャでの使用を想定して作られたミニマルなターミナルエミュレータです。モーダルアプリケーションであり、Vim と同じように、キーバインディングの機能が異なる挿入モードとコマンドモードがあります。Termite は VTE ライブラリを使っています。

設定ファイルでカラーやキーバインディングを変更することができます。Termite は透過や256色やトゥルーカラー (1677万色) のパレットをサポートします。ルックアンドフィールは urxvt と似ています。

インストール

termite パッケージをインストールしてください。開発版を使いたいときは termite-gitAUR をインストールしてください。

使用方法

Termite はデフォルトで挿入モードで起動します。マウスやコマンドモードのキーを使ってテキストを選択することが可能です。挿入モードでは、Ctrl-Shift-c を使って選択したテキストをクリップボードにコピーして、Ctrl-Shift-v でペーストします。Ctrl-tab はスクロールバックの補完を開始し、Ctrl-Shift-up / Ctrl-Shift-down は画面を上下にスクロールします。

Ctrl-Shift-space でコマンドモードに入ります。ほとんどのコマンドは Vim にあやかっています。例えば、ビジュアルモードは v、ビジュアルラインモードは Shift-v、ビジュアルブロックモードは Ctrl-v、選択したテキストのコピー ("yank") は y、検索は /?、移動は wb^$、挿入モードに戻るには Escape となっています。

設定

Termite の設定ファイルは $XDG_CONFIG_HOME/termite/config, ~/.config/termite/config, $XDG_CONFIG_DIRS/termite/config, /etc/xdg/termite.cfg です。設定ファイルを使うことでフォントや色、ウィンドウヒントなどのオプションを変更できます。設定ファイルは ini フォーマットになっており、3つのセクションが存在します: options, colors, hints

フォント

フォントは options セクションの下に font=<font_name> <font_size> という形式で指定します。<font_name> の指定は fontconfig に従います。Xft ではありません。fc-list を使うことで利用できるフォントを確認できます (フォント設定#フォントパスを参照)。

~/.config/termite/config
[options]
font = Monospace 9
font = Terminus (TTF) 8
font = Droid Sans Mono 8

カラー

色は24ビットの16進数 (例: #4a32b1) あるいは rgba ベクトル (例: rgba(16, 32, 64, 0.5)) で指定します。色のプロパティとしては foreground, foreground_bold, foreground_dim, background, cursor, colorN (N は0から254までの整数値に置き換えます。ターミナルの colorN の24ビット色の値を指定するのに使います) が使えます。

~/.config/termite/config
[colors]
foreground = #dcdccc
background  = #3f3f3f

透過

バージョン 9 から、Termite は色の定義でアルファチャンネルの値を指定することで完全透過をサポートしています [1]ComptonXcompmgr などのコンポジタを動作させる必要があります。Termite で透過を使うのにコンポジタに特別な設定をする必要は基本的にありません。

~/.config/termite/config
[colors]
background = rgba(63, 63, 63, 0.8)
ノート: In i3, in stacked/tabbed layout, this shows all windows "stacked" on top of each other, in the order they were most recently in the foreground, rather than showing the desktop (the root window) directly behind Termite. This is due to i3 reordering windows rather than hiding invisible windows in tiling mode. You can configure your compositor to make windows with _NET_WM_STATE=_NET_WM_STATE_HIDDEN fully transparent to solve this. For example, for compton use
~/.compton.conf
opacity-rule = [
  "0:_NET_WM_STATE@:32a *= '_NET_WM_STATE_HIDDEN'"
];

トラブルシューティング

ls の出力をカラー化

ls の出力をカラーにするには LS_COLORS 環境変数を使う必要があります。dircolors ファイルで設定することが可能です。ファイルを生成するには:

$ dircolors -p > ~/.dircolors

そして ~/.dircolors ファイルを編集して、ターミナルのリストの最後に以下を追加して保存してください:

TERM xterm-termite

Bash では ~/.bashrc に、Zsh では ~/.zshrc に以下を追加してターミナルを再起動します:

eval $(dircolors ~/.dircolors)

fish の場合、~/.config/fish/config.fish に以下を追加して再ログインしてください:

eval (dircolors -c ~/.dircolors | sed 's/>&\/dev\/null$//')

もしくは次のコマンドで設定をリロードします:

. ~/.config/fish/config.fish

Ctrl-T が動作しない

Ctrl-T で新しいタブが開くはずですが、特定のシェルでは開かないことがあります。その場合 termite のウィンドウは no directory uri set と出力します。~/.zshrc に以下を追加することで解決します:

. /etc/profile.d/vte.sh

詳しくは stackexchange を見て下さい。

参照