ASUS N550JV
ASUS N550JV - この記事ではハードウェア特有の設定について扱います。設定は全て Arch Linux のインストールが完了してマシンを再起動した後に行うことができます。
一般的なノートパソコンに関する記事や推奨事項は、ノートパソコンを見て下さい。
デバイス | 状態 | モジュール |
Intel | 動作 | xf86-video-intel |
Nvidia | 動作 | nouveau または nvidia |
イーサネット | 動作 | r8169 |
ワイヤレス | 動作 | ath9k |
オーディオ | 動作 | snd_hda_intel |
タッチパッド | 動作 | xf86-input-synaptics |
カメラ | 動作 | linux-uvc |
カードリーダー | 動作 | rtsx_usb |
Bluetooth | 動作 | btusb |
設定
ビデオ
インストール
Nvidia や Intel ドライバーと一緒に bumblebee をインストールしてください。カーネルパラメータ rcutree.rcu_idle_gp_delay=1
をブートローダーの設定に追加することで、optirun が正しく起動するようになります。
輝度
ブートローダーに acpi_osi=
カーネルパラメータを追加しないと FN+F5
や FN+F6
は何も出力しません (動作しません)。パラメータに空白は必要です。
オーディオ
PulseAudio をインストールしてください。
インストール後、ノートパソコンを再起動して全てのモジュールがロードされていることを確認してください。pavucontrol でフォールバックデバイスが Build-in Audio Analog Stereo に正しく設定されていることを確認してください。詳しくは PulseAudio/トラブルシューティング#Fallback デバイスが反映されない を参照。また、ミュートされているデバイスを確認するには:
$ alsamixer -c PCH
キーボード
輝度
たまに、デスクトップ環境で FN+F3
や FN+F4
が動作しないことがあります。その場合は AUR から asus-kbd-backlightAUR をインストールしてください。ホットキーを制御するモジュールをロードします:
# modprobe asus-nb-wmi
そして asus-kbd-backlight.service
を起動・有効化してください。
以下のコマンドでキーボードのバックライトを制御できます:
$ asus-kbd-backlight up $ asus-kbd-backlight down $ asus-kbd-backlight max $ asus-kbd-backlight off $ asus-kbd-backlight night $ asus-kbd-backlight 2 $ asus-kbd-backlight show
ボタンのマッピングが間違っている
Media
と FN+F7
ボタンは正しくマッピングされていません。FN+F7
ショートカットをリマップする必要はありません。特に設定をしなくても動作します。
xmodmap
アプリが入っている xorg-xmodmap をインストールしてください。xmodmap 設定ファイルが存在しない場合は生成してください:
$ xmodmap -pke > ~/.Xmodmap
そしてファイルを開いてキーコード 234 を探します:
~/.Xmodmap
... keycode 233 = XF86MonBrightnessUp NoSymbol XF86MonBrightnessUp keycode 234 = XF86AudioMedia NoSymbol XF86AudioMedia keycode 235 = XF86Display NoSymbol XF86Display ...
XF86AudioMedia NoSymbol XF86AudioMedia
を空のキーコード 248 に移動してキーコード 234 を空にしてください:
~/.Xmodmap
... keycode 234 = ... ... ... keycode 247 = keycode 248 = XF86AudioMedia NoSymbol XF86AudioMedia keycode 249 = ...
任意で、FN+F7
のキーコード 253 に何か値を設定します:
~/.Xmodmap
... keycode 252 = keycode 253 = XF86Launch0 NoSymbol XF86Launch0 keycode 254 = ...
次に、変更を適用してください:
$ xmodmap ~/.Xmodmap
xev
でテストするかメディアボタンに何かをバインドしてください。FN+F7
はハードウェアによって制御されるため何も設定しなくてもディスプレイを切り替えられます。また、設定が問題ないようでしたら、上記のコマンドを Xinitrc に追加してください:
~/.xinitrc
{ sleep 10; xmodmap ~/.Xmodmap; } &
トラブルシューティング
オーディオ
デュアルブート
Windows の後にノートパソコンで Linux を起動した場合、スピーカーやサブウーファーが使えなくなって、ヘッドフォンジャックからしか音が鳴らなくなることがあります。ノートパソコンを一度サスペンドしてから復帰させれば直ります。
バグ
ボリュームを目一杯上げないと内蔵のスピーカーが鳴らないことがあります。この問題は Linux だけではなく Windows オペレーティングシステムでも起こります。
シャットダウンやスリープ時に音が二回鳴る
以下のファイルを作成してください:
/etc/systemd/system/beep-disable.service
[Unit] Description=Unloads audio module to prevent beep on shutdown DefaultDependencies=no [Service] Type=oneshot ExecStart=/bin/sh -c 'rmmod snd_hda_intel' [Install] WantedBy=shutdown.target suspend.target
そして以下のファイルも作成してください:
/etc/systemd/system/beep-disable-wakeup.service
[Unit] Description=Load sound module back on system resume After=suspend.target Wants=local-system-resume.service Before=local-system-resume.service [Service] Type=oneshot ExecStart=/bin/sh -c 'modprobe snd_hda_intel' [Install] WantedBy=suspend.target
それから root で beep-disable.service
と beep-disable-wakeup.service
を有効化してください。
音が割れる
PulseAudio/トラブルシューティング#Glitches, skips or crackling に書かれているように pulseaudio の設定ファイルに tsched=0
を追加してください。
Failed to initialize the NVIDIA GPU
Failed to initialize the NVIDIA GPU at PCI:1:0:0 (GPU fallen off the bus / RmInitAdapter failed!)
というエラーが表示される場合、NVIDIA_Optimus#Failed to initialize the NVIDIA GPU at PCI:1:0:0 (GPU fallen off the bus / RmInitAdapter failed!) を見てください。
電源
コンソールログインで表示されるメッセージ
起動後、ログイン名とパスワードが Linux から要求されるときに、以下のようなメッセージが表示されることがあります:
Nouveau E[ PBUS][0000:01:00.0] MIMO write of 0x00000002 FAULT at 0x4188ac [ IBUS] Nouveau E[ DRM] Pointer to TMDS table invalid Nouveau E[ DRM] Pointer to flat panel table invalid
Enter を何回か押すことで Login:
を表示させることができます。コマンドラインの代わりにグラフィカルなログインマネージャを使うようにしてください。
RF Kill スイッチ
起動時に以下のようなメッセージが表示されることがあります (rfkill の後ろの数字は違うかもしれません、例: rfkill2):
Failed to start Load/Save RF Kill Switch Status of rfkill2
まずは rfkill[リンク切れ: 置換パッケージ: util-linux] をインストールしてみてください。それでもメッセージが消えない場合は、無視して下さい。
ヒントとテクニック
ファン制御
ファンスピード制御を参照してください。
以下は Asus N550JV で asus-nb-wmi
カーネルモジュールを使用する設定ファイルの例です:
/etc/fancontrol
INTERVAL=10 FCTEMPS=/sys/devices/platform/asus-nb-wmi/hwmon/hwmon[[:print:]]*/pwm1=/sys/devices/platform/coretemp.0/hwmon/hwmon[[:print:]]*/temp1_input FCFANS= /sys/devices/platform/asus-nb-wmi/hwmon/hwmon[[:print:]]*/pwm1=/sys/devices/platform/asus-nb-wmi/hwmon/hwmon[[:print:]]*/fan1_input MINTEMP=/sys/devices/platform/asus-nb-wmi/hwmon/hwmon[[:print:]]*/pwm1=50 MAXTEMP=/sys/devices/platform/asus-nb-wmi/hwmon/hwmon[[:print:]]*/pwm1=80 MINSTART=/sys/devices/platform/asus-nb-wmi/hwmon/hwmon[[:print:]]*/pwm1=40 MINSTOP=/sys/devices/platform/asus-nb-wmi/hwmon/hwmon[[:print:]]*/pwm1=10
以下は Asus N550JV で asus-fan
カーネルモジュールを使用する設定ファイルの例です:
/etc/fancontrol
INTERVAL=10 FCTEMPS=/sys/devices/platform/asus_fan/hwmon/hwmon[[:print:]]*/pwm1=/sys/devices/platform/coretemp.0/hwmon/hwmon[[:print:]]*/temp1_input /sys/devices/platform/asus_fan/hwmon/hwmon[[:print:]]*/pwm2=/sys/devices/platform/asus_fan/hwmon/hwmon[[:print:]]*/temp1_input FCFANS=/sys/devices/platform/asus_fan/hwmon/hwmon[[:print:]]*/pwm1=/sys/devices/platform/asus_fan/hwmon/hwmon[[:print:]]*/fan1_input /sys/devices/platform/asus_fan/hwmon/hwmon[[:print:]]*/pwm2=/sys/devices/platform/asus_fan/hwmon/hwmon[[:print:]]*/fan2_input MINTEMP=/sys/devices/platform/asus_fan/hwmon/hwmon[[:print:]]*/pwm1=50 /sys/devices/platform/asus_fan/hwmon/hwmon[[:print:]]*/pwm2=45 MAXTEMP=/sys/devices/platform/asus_fan/hwmon/hwmon[[:print:]]*/pwm1=80 /sys/devices/platform/asus_fan/hwmon/hwmon[[:print:]]*/pwm2=90 MINSTART=/sys/devices/platform/asus_fan/hwmon/hwmon[[:print:]]*/pwm1=40 /sys/devices/platform/asus_fan/hwmon/hwmon[[:print:]]*/pwm2=40 MINSTOP=/sys/devices/platform/asus_fan/hwmon/hwmon[[:print:]]*/pwm1=10 /sys/devices/platform/asus_fan/hwmon/hwmon[[:print:]]*/pwm2=10
GPU の性能を完全に活用する
BIOS 208 あるいは 207 をインストールして、処理負担が重いゲームをプレイすると、数秒だけゲームが 60fps で動作しますがすぐに 20-40fps に落ちることに気づくでしょう。Windows と Linux の両方で再現します。たとえ温度のリミットを 90c に設定していても、GPU の制限は 75c でかかります (GPU の本来の性能の 60-70% 程度しか発揮されません)。
解決するには bios 206 を書き込んでください。BIOS のバージョンが 206 よりも新しい場合、こちらのガイド に従ってください。ただしノートパソコンに Windows がインストールされている必要があります。
タッチパッドの切り替え
xinput
スクリプトを使えばタッチパッドのオンオフを切り替えられます。
ウィンドウマネージャ用の特殊なキー
デスクトップ環境ではなくウィンドウマネージャを使う場合、大抵はちゃんと設定を行わないと動作しません。そのため手動で FN
ボタンの組み合わせを設定する必要があります。設定方法は、Xorg での特別なキーボードキーを見て下さい。
ボタン | 出力 |
---|---|
メディアボタン | XF86AudioMedia (xmodmap) |
FN + F1 | XF86Sleep |
FN + F2 | XF86WLAN |
FN + F3 | XF86KbdBrightnessDown |
FN + F4 | XF86KbdBrightnessUp |
FN + F5 | XF86MonBrightnessDown |
FN + F6 | XF86MonBrightnessUp |
FN + F7 | XF86Launch0 (xmodmap) |
FN + F8 | XF86Display |
FN + F9 | XF86TouchpadToggle |
FN + F10 | XF86AudioMute |
FN + F11 | XF86AudioLowerVolume |
FN + F12 | XF86AudioRaiseVolume |
FN + C | XF86Launch1 |
FN + V | XF86WebCam |
FN + Space | XF86Launch6 |
FN + NumEnter | XF86Calculator |
FN + Left | XF86AudioPrev |
FN + Right | XF86AudioNext |
FN + Up | XF86AudioStop |
FN + Down | XF86AudioPlay |
FN + Delete | Insert |